reading room

アメコミ読書室。いまのところマーヴルばっかり。
マグたんことマグニートーが登場する号は、別室(magnetic field)に行くです(^^;)
(当分マグ部屋の感想文が追いつくまで、AVX付近以降のマグニートー登場号はここに仮置きします)


凡例
【タイトル】……………タイトルです。
………………………イシュー数。巻号ナンバー。
(出版年月)……………出版年月(推定を含む←オイ!)。
Writer…………………ライター。お話を書いた人。
Penciler………………ペンシラー。絵を描いた人。
<年月日>……………読んだ、あるいはレビューを書いた日付。再読を含む。
▲TPB △日本語版…単行本に収録されたものは、分かる限りその旨記入しました。これには読んだあとで単行本や翻訳が出版されたもの、単行本も出ているがリーフレットだけを読んだものも含まれています。

【INDESTRUCTIBLE HULK】#11(2013.7)
Writer: Mark Waid / Artist: Matteo Scalera
各地で不可思議な現象が起きていた。突然人や物が消失したり、過去のものが突然現れたり。マリア・ヒルに伴われてS.H.I.E.L.D.内にある極秘の部署T.I.M.E.(Temporal Irregularity Management and Eradication)に連れて行かれたブルースは、そこに拘束されていたザルコ(トゥモローマン)から、時間流が破壊され、クロナーキストによる介入がなされはじめているという話をきく。ザルコが開発したスーツを纏って時間の中へ飛びこの介入を阻止しなければ、世界は勝手に変えられてしまう。ブルースは自分の記憶をR.O.B.の中へとインストールされ、自分自身はハルクへと変じ、ハルクとブルースのチームとなって時間の中へ飛び込むことになるのだった。(最近タイムトラベルもの多すぎるよー(笑)。というのと、そもそもそのタイムトラベルの多さや様々な歴史改変が既に問題となっていたわけなのですが、時間流に問題が現れて来てそれに対処しなければならない話をハルク誌でやるとは思っていませんでした(あまりにあちこちでネタになってるから、そのうちクロスオーバーイベントでもやるのかと思ってた)。ヒーローの皆さんが時間を超えて好き勝手しまくるもんだからさすがに時間流が壊れて大変なことになり始めてる。その証拠にレッドシーハルクの存在をヒルは忘れてしまっており、ブルースもベティの名前が出なくなってしまった――つまり彼女の存在が無かったことになりつつある。それまではハルクがそんな任務ついたら逆効果でしょーって主張してやる気ゼロだったブルースですが、さすがに危機感を感じずにはいられなくなり(そもそもハルクでないと耐えられない過酷すぎるミッション、とのことで)、R.O.B.にコピーした自分と、ハルクとがコンビになって時間の旅へ。しかし19世紀に降り立った二人のもとに早速恐竜が?!というところで以下次号。時間流がどうなってしまうのかがハラハラするところなのですが、二人の珍道中がかなり楽しみだったりしますv それにしてもS.H.I.E.L.D.長官だったはずのトニーにさえT.I.M.E.の存在が伏せられてたとかどうなのー(苦笑))<2013.11.12>

【NEW AVENGERS】vol.3 #8(2013.7)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Mike Deodato
「What Maximus Made」。アベンジャーズは全員態勢で宇宙へと出発していったが、逆に宇宙から帰ってきたばかりのトニーだけは地球を守るためと言ってチームを説得して一人スタークタワーに残っていた。それというのも、インカージョンの件等が未解決であったためであった。トニーがリードと現状や今後の事について話し合う間にも、マンハッタン上空に浮かぶアティランではインヒューマン族の王ブラックボルトがマキシマスと共に何らかの計画を進めていたが、彼は妻メデューサにもそれをひた隠しにしていた。一方、ついにワカンダはアトランティスに戦争を仕掛けてしまう。和平の申し出をしてその成立をネクロポリスで待っていたネイモアは、既にワカンダ軍がアトランティスに攻撃を仕掛けたことを後から知らされ、急いで国に帰るが、既にアトランティスは壊滅状態にあった。そんな地球へ、突如何者かが宇宙から大艦隊をもって侵入してくる。(Infinityの本編の方はまだ始まっていないのですが、今回のストーリーは既にInfinity#1のさなかに入っているようです。冒頭のトニーとリードのシーンはおそらくトニーがキャップ達チームを見送った後の事だと思われます。チームの中で一人残ったトニー。リードに対して自分が留守役になったのを、「I begged off to marshal earth if they were to fall...」と言っているので、キャップに頼み込んでお願いして説得する形で残らしてもらったというのが伝わってきて、Infinity#1の方ではキャップが自分の口からトニーが地球に残る事を皆に説明していたので、そちらだけ読むともともとキャップの作戦か、二人で話し合った結果なのかなという印象を受けるのですが、後者にしてもトニーが頼んだ形だったというのが今回のリードとの会話で分かるので悶えます(><)。だってだってキャップはインカージョンの件でイルミナティから排除されて記憶を抜かれているわけなので、まさにその件が理由なのに、トニーは絶対にその事は隠して自分は残るべきだという説得をキャップに対してして、それをキャップも了承したということなので…これが悶えずにいられましょうか(じたばたじたばた)。そうして一人タワーに残って思案顔のトニーの所にリードがやってきて「アンソニー」呼びとかしていてますます悶えるし!(ぐおおおお) 一方アティランでもブラックボルトとマキシマスがこっそり色々な事をやってて悶えます。天才でもあるマキシマスは、ヒックマン先生のストーリーラインでは目下ブラックボルト専属の「Maker」という役どころのよう。これまでのストーリーを経て、マキシマスはかつての敵対関係ではなく共闘するようになっているのですが、相変わらずの不安定な感じが好きです。でもマキシマスが作ったマシンの中で声を出せるようになったブラックボルトが「何か喋ってみて」って言われて「Thank you, brother.」って言ったのを聞いてちょっと驚いた顔しつつ嬉しそうなマキシマスがかわいいかわいいかわいいvvv しかもこっそりロックジョーに探知機仕込んでブラックボルトが秘密のミーティングに出かけているの知ってるっぽくてその話してるのがおかしくてたまらなかったですvvv マキシマスの愛憎こもごも(憎の部分は昔より断然減ってるけど)の言い回しがいちいちウザ可愛くて愛しいvvww またネクロポリスの方では、ネイモアはワカンダが和平の申し出を受けてくれるのではないかとわりと前向きに考えていたようで、ティチャラの用意してたワインにすぐ手を伸ばしたりして(ワインが出てきた時点でもう大丈夫って思ったみたいv ワイン好きらしくて可愛いけどこの後可哀想)、でも実は既に開戦した事を知らされてショックで大急ぎでアトランティスへ戻るんですが、一連の流れが鬼で可哀想で可哀想で。でもAVXでワカンダがアトランティスに壊滅的打撃をこうむったことも確かなので、これは何とも言い難い…。こうなってしまったらますます両国とも後には引けないだろう(そしてワカンダはそれを良くわかった上での決断)と思うので、いったい今後どうなってしまうのかハラハラします(涙)。そんなところへ突然のサノス勢侵略開始でもう大変!)<2013.11.11>

【YOUNG AVENGERS】vol.2 #8(2013.7)
Writer: Kieron Gillen / Illustrater: Jamie McKelvie
パトリオットの姿を模した「パトリノット(Patori-not)」を追って数々の並行世界を旅する一行。そんな中でついにパトリノットに追いついたと思いきや、そこはマザーの故郷の世界だった。大急ぎで脱出する一行だったが。デヴィッド(プロディジー)とテディは間に合わず、その世界に置き去りになってしまう。それ以外のメンバーは、脱出先の世界でリアと遭遇する。(マザーの世界でチームメイトが救出に来てくれるまで逃げ続けなければならなくなったデヴィッドとテディ。最後は「?!」となる引きで終わっているのですが、どうしてそうなったのか全く分からないので次号以降で様子を見るしかないです。リアちゃんが大好きなので、再登場が嬉しい!しかしそこはまた違う異次元でもあるはずで、いったい彼女の登場はどういうことなのかも次号以降のお楽しみ。メンバーが渡り歩く世界はどれもろくでもない世界ばかりのようで、ギレン先生らしい不気味な空恐ろしさが今後への不安を増しています…)<2013.11.8>

【WHAT IF? AVX】#3(2013.7) マグ度:★★★★★
Script: Jimmy Palmiotti / Penciler: Gerardo Sandval
ホープにフェニックスパワーが憑依する。宇宙に出ていたアベンジャーズ側のチームはホープに助力を申し出るが、マグニートーは彼らの話は欺瞞だとホープに吹き込み、チームは皆殺しにされてしまう。それを見たエマは二人を阻止しようとするが同様に殺されてしまう。地球では事態を危惧したアベンジャーズとX-Menが協力してマグニートーとホープに対抗しようとするのだった。(ストーリーがあまりにひどすぎてコメントのしようがないのですが、特にティチャラやエマなど、「誰だこれ」っていうようなキャラに描かれてしまっているところが大変苛立たしい。AU話でありお祭りのようなホワットイフ企画とはいえ、やはりキャラクターらしさというのはきちんと描いてほしい。)<2013.11.8>

【CAPTAIN AMERICA】vol.7 #9(2013.7)
Writers: Rick Remender / Penciler: John Romita Jr.
「Castaway In Dimenthion Z」パート9。スティーヴを殺そうとしていたイアンを突然シャロンが現れ射殺。全てはゾラのマインドゲームであり、ここでのことは現実ではない、ゾラはゾラウィルスを全世界にまき散らすたくらみがあり、自分はスティーヴの後を追ってすぐに駆けつけてきた。地下鉄の駅で別れてから30分と経っていないとシャロンは言うが、スティーヴはそれを受け入れられない。ジェット・ブラックはフロックスの婦人たちを脱出させるために父親であるゾラと戦っていた。そこへスティーヴとシャロンも駆けつけ、フロックスの人々は無事脱出、ゾラはミューテイツからジェットを守って岩の下敷きになる。(ライターが違うというのはあるけど、シャロンはこないだもスティーヴの親友をいきなり射殺したし、もうちょっと急所を外すとかできないんでしょうか? まあ今回はイアンの事を知らなかったから空気読めといっても無理かもしれないけど…それにしてもちょっとなあ。まあこの世界でのことがイリュージョンみたいなものだろうっていうのは予想していたので、全然驚きじゃないんですが、十何年も経っていると信じ切ってるスティーヴはもうぼろぼろです。イアンもシャロンに殺されちゃうし…。そんなスティーヴにとってはジェットの存在が唯一のこの世界の証でありイアンに繋がるものということになるのかなあ。ジェットは父親を裏切る形にはなってしまうけれど、結局父親を愛してることには変わらない。ジェットの心の変化が急激すぎて、あまり自然には見えないのだけれど、イアンが洗脳されたまま消え、ジェットは正義感に目覚めて生き残るという逆転劇はドラマティックではあると思います。ただいかにもドラマティックになることを目指して作られたプロットであるというのが見え見えだなあという印象もぬぐえないのは確か。ジェットは可愛いけど物語に入り込めない原因はそこだと思います。)<2013.11.8>

【UNCANNY X-MEN】vol.3 #9(2013.7) マグ度:★★★★
Writer: Brian Michael Bendis / Penciles/Colors: Chris Bachalo
S.H.I.E.L.D.のエージェントとなったアリソン・ブレア(ダズラー)によって、サンディエゴの自宅に帰ったファビオは捕まってしまい、スコット達の居所を探るべく尋問を受ける。スコット達は新しくスカウトしたミュータントのデヴィッド(ハイジャック)の訓練をしていたが、エリックがスマートフォンの情報でサンディエゴの騒ぎを知り、一行はファビオを救出にヘリキャリアに赴く。そこで彼らはエージェントとなったアリソンと対峙するのだった…。(スコットがチャールズを殺した事への怒りが、S.H.I.E.L.D.エージェントへのオファーを引き受けた理由となった部分がアリソンにはありそう。一方、スコット達は裏切り者を見る目でアリソンを見る。冒頭ではファビオがミュータントであることについて家族は受け入れられず、そこへさらにアリソンが現れたことで話がややこしくなってしまう。アリソンが能力を使って現場を制圧しなければならないような状況になり、そのせいでネットに騒ぎが流出→エリックがスマートフォンで知った模様。こないだからエリックはスマートフォンをいじりまくってて超可愛いですvvvvvvwww磁力で壊さないでね!w 他にも新人のハイジャックの描写や、三つ子の一人イルマがイメチェンしたことでの軽い騒動など、一人一人の心情が軽やかだけれど丁寧に描かれ、絡み合いながら物語が進んでいく。最後はAll-New X-Menからの飛び火のような引きで終わっていて、今後も気になります!)<2013.11.8>

【AVENGERS】vol.5 #16(2013.7)
Writer: Jonathan Hickman, Nick Spencer / Artist: Stefano Caselli
「To the End」。AIMアイランドから飛び出していった「もの」はパース(オーストラリアの都市)のアベンジャーズの元に現れチームをやすやすと打倒してしまう。その様子をみていたブルースもハルク化してしまいS.H.I.E.L.D.基地は対応に追われる。AIMはハイペリオンを捕えた装置を使って自分たちのもとから飛び出していったものを回収しようとしていた。一方、それに先立ち、アダムとケヴィンは太陽を包むダイソン球に幽閉されていたが、アダムはケヴィンに能力のコントロールと発展を試みようとする。(オリジンボムへの対応に追われる地上のチームに先行したり並行したりしつつ、エデンとケヴィンの物語や、宇宙のいずれかで起きている異変をユニバースがエデンに語らせようと伝言を託したり。ユニバースが言う、「世界を守るために、世界を破壊する力を学ばねばなりません」は、既にNew Avengersの方で語られた言葉であり、「You have to get bigger」もこのタイトルの最初に出てきたテーマ。様々な言葉や事象がリンクしながら進んでいく様がぞくぞくします。激闘を繰り広げるアベンジャーズと、能力を身に着けていこうとしているケヴィンの静かなシーンが対照的。S.H.I.E.L.D.の混乱やAIMの陰謀も加わり、様々な要素をはらみつつも物語がInfinityに向けて進んでいる模様。この先もどうなるのかどきどきしつつ楽しみです)<2013.11.6>

【HUNGER】#1(2013.7)
Writer: Joshua Hale Fialkov / Artist: Leonard Kirk
ウォッチャーによって世界の守り手に選ばれユニバースを放浪する身だったリック・ジョーンズはウォッチャーに導かれ、クリー/チタウリ戦争の戦場の真っただ中に他次元からギャラクタス(Galactus)が現れ、こちらの世界のギャラクタス(Gah Lak Tus)と融合する現場を目の当たりにする。(リック君もお腹すいててハンバーガー食べたかったのにウォッチャーに連れまわされてちょっと気の毒(笑)。ギャラクタスはただアース616から1610に現れるだけじゃなくて、こっちのギャラクタスと融合してさらに強力になってお腹すいてる状態ってことなのね。AOUの影響として始まった大事件、いったいどうなっちゃうのかしら)<2013.11.6>

【ALL-NEW X-MEN】#14(2013.7)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Stuart Immonen
ジーンがいきなりダークフェニックス化したのかと周囲は驚いたが、それはジーンが皆の記憶から映し出したものだった。オリジナルチームの善戦もあり、おおむねX-Men側が現場を制するが、一度倒したはずのセイバートゥースとシルバーサムライには逃げられてしまう。ミスティークは一度はS.H.I.E.L.D.に引き渡されるが、再び脱走されてしまうのだった。(大勢が入り乱れる戦闘シーンだけど、ただの戦闘シーンだけにならずに、バトル中の敵同士・味方同士のやりとりを通じて細かく登場人物たちの未熟な点・成長しつつある点、心理状況、人間関係等々多種多様なものが描かれているのはさすが。ひとりひとりがバトルシーンの中で彼らの人生の一コマを生きているという様子が鮮やかに伝わってくる。レディ・マスターマインドが一度X-Menをひるませるためにアベンジャーズのイリュージョンを出したのに、その後今度は本当にアベンジャーズがやってきてしまい、キティとローガンはすぐ今度は本物だと気付いてその話してたのに、ボビーが全然聞いてなくてうっかりソーに雪ぶつけちゃって、皆でフリーズするシーンがおかしくて可愛かったですv ウルたんとミスティーク、セイバーさんの3人がいわくありげなところもグー!vvvキティもかっこよかった!)<2013.11.5>

【IRON MAN】vol.5 #13(2013.7)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Greg Land
「The Secret Origin of Tony Stark: The Best Offense」パート1。451はトニーをゴッドキラーアーマーの元へと導く。それは太古にセレスティアルズとの戦争でアスパラントが対セレスティアルの切り札として作り出したアーマーであり、トニーは胎児の時に施された遺伝子操作により、このアーマーのパイロットとして運命づけられていると言うのだった。一方デスズヘッドは451が巨額の賞金を懸けられたお尋ね者だったことを知り、ゴッドキラーアーマーの中まで追跡してくる。デスズヘッドの攻撃により一時的に451の視界から切り離されたトニーは反撃に転じようと知恵を絞るのだった。(ペッパーを操られ軟禁状態のトニーは451の手の内のまま、ゴッドキラーアーマーのパイロットとして利用されそうになっている。451はそれが地球の為だと言い訳するが、トニーはもちろん疑っているし、どうにかして451を出し抜こうと考えているがなかなかそれが出来ないでいる所、デスズヘッドが舞い戻ってきて…という展開。デスズヘッドはでかい図体をしたなかなかチャーミングな憎めないキャラクターなので、再登場が微笑ましい。トニーの悪あがきがどう功を奏するのか。トニーがなかなかいい所が見せられずただ受け身のままのストーリーが続いているので、今後に期待したいところ。アスパラントとセレスティアルの戦争の歴史を聞いたトニーが、こんなすごい武器を作れるような文明を持った種族も結局はその技術を戦争のために使って身を滅ぼしたと吐き捨てるような感じのところが彼らしくて好き。)<2013.11.5>

【WHAT IF? AVX】#2(2013.7) マグ度:★★★★
Script: Jimmy Palmiotti / Penciler: Jorge Molina
マグニートーはホープとエマを連れ、ヘリキャリアが爆破し大惨事となった現場から消えてしまう。宇宙に赴いたアベンジャーズからのチームはフェニックスパワーと対峙するが、フェニックスは彼らをものともせず地球に向かい、マグニートー達は月でフェニックスを待ち受け、ついにホープがフェニックスを宿すのだった。(うーん、ストーリーがひどすぎるのでコメントも無い感じなんですが、前号感想でも書いた通り可能性としてありえた話なので余計にもやもやします。)<2013.11.5>

【UNCANNY X-MEN】vol.3 #8(2013.7) マグ度:★★★★
Writer: Brian Michael Bendis / Penciles/Colors: Chris Bachalo
エグゼビア学園ではそれぞれがファビオがやめてしまったことに思いを巡らせていた。だが、気持ちを切り替えて新しいミュータントをリクルートに行く。それがアーティストのデヴィッド・ボンドだった。スコットはエリックを呼び出し、二人きりで能力のトレーニングをすることを申し出る。生徒たちを命を預かる身として、いつまでも今のままでいるわけにはいかなかった。一方、サンディエゴの自宅に戻ったファビオ・メディナは両親に自分がミュータントであることを告げるが、両親はX-Menが息子に何かをしたのだと言い張り、ファビオが言う自分がそもそもミュータント遺伝子を持って生まれたのだと言う言葉をまるで聞こうとしない。無理やり病院に連れて行かれそうになったファビオは抵抗してミュータント能力で金の玉を出してしまう。混乱する家庭にもともと見張っていたS.H.I.E.L.D.からアリソン・ブレアが訪れてくる。S.H.I.E.L.D.のエージェントとなった彼女はスコット達の行方を追おうとしていた。(ついにエリックが本心を言う回。スコットと二人きりになったエリックは、スコットに呼ばれた理由は、自分が二重スパイになっていることで自分を信用しきれないのだろうと察し、同胞を裏切る事だけは決してない事は誰よりもわかっている筈、本当に人間側の策を知りたいだけともう一度繰り返す。それに、もし自分がスコットに、能力をだめにしたことやチャールズを殺した復讐をしたいと考えているだろうとおもっているなら、それは違うとも言う。確かにその2つの事についてはエリックはスコットを許せる日は来ないだろうと思っているが、しかし同時にスコットがミュータントの為にリーダーシップを取れる人材であることは誰よりも信じている、それゆえ安っぽい復讐に身を任せてスコットの罪悪感を満たしてやる気などないし、むしろその罪悪感から這い上がってこいということを言うんですね。そこがもう感動で感動で。チャールズがスコットに殺されたことについてエリックがスコットをどう思っているのか、これまできちんと説明はしてこなかったけれど、今回ようやく本音が聞き出せたし、それが実にエリックらしい回答であったことに胸がぎゅーんとしています。スコットを個人的に許すかどうかよりも、ミュータントの未来のためにスコットに罪悪感から這い上がって自分の役目を全うすることを望むなんて、いかにもエリックらしいし、決して許す事はないだろうという言葉にチャールズへの愛が感じられて萌えるし(><)!!またこうしてエリックは自分の私心を押し殺して同胞のために頑張るんだなあ…と思うと、HOMで一度能力を失った時にベンディス先生がその状況を作り出したのにもかかわらずろくにその後のエリックの描写がないまま(NAで一度あったけど一瞬だったし)だったことがずーっと心にひっかかっていたのですが、今回こうしてじっくりと能力に傷がついたエリックを描いてくれることが本当にうれしい。さて、サンディエゴに帰ったファビオのその後には胸を痛めました。ファビオは自分と自分の親との間ならば、X-Menが言っていたような偏見に満ちた状況には陥らないだろうと思っていたのですが、確かに両親はファビオを想っていたけれど、ファビオが望んでいたようには事は運ばない。このシーンはとても切なくて、そしてミュータントの変わらぬ状況の厳しさを表していてすばらしいなと思いました。アリソンはS.H.I.E.L.D.側のエージェントなのですがかっこいい!ww 今後どんなかけひきに展開していくのかも楽しみですvv)<2013.10.25>

【INDESTRUCTIBLE HULK】#10(2013.7)
Writer: Mark Waid / Artist: Matteo Scalera
ヴァレンチノという組織が密輸した強力な音波武器の一つを持って現場から組織員の一人が脱走。武器はジーモの手に渡る。DDが音波を辿ってハルクと共にジーモの隠れ家にたどり着き戦闘になるがジーモには逃げられてしまう。その上ハイドラエージェントの一人が放った攻撃が原因でハルクが一時的に視力を失い、混乱して大暴れし始める。マットはとっさにアベンジャーズのコムカードを使ってマリア・ヒルに応援を請うが、マリアが駆けつけるまでの間、なんとか一人で持ちこたえ、ハルクを正気に戻させることができるのだった。(ハルクが視力を失う話になることは表紙絵から想像できてたんですが、でも予想してた話と違ってました(笑)。もっとハルクが見えない時間が長い話なんだと思ってたんですが、敵がいなくなった後でマットが見えなくて暴れるハルクに対処しなければならない話とは。ヘルズキッチンに大変な武器が持ち込まれている→ハルクが大暴れし始めちゃうという緊迫感と、DDとハルクの信頼関係の強さという微笑ましさとが上手くストーリーを潤していて、読んでいて楽しかったです。以前ベンディス先生のニューアベンジャーズでマットが貰っていたアベンジャーズのIDカードが役に立ったり、ブルースのラボのアシスタント達も助言をくれたりと、細かい要素もとても良かった。最後あわやと思ったらハルクがDDの危機を救うところもハラハラドキドキで面白かったです! あちこちに見えるハルクのマットに対する信頼が本当にいいなあと思えて、でもマットのハルクの慣らし方がちょっと動物相手みたいでおかしいww)<2013.10.24>

【YOUNG AVENGERS】vol.2 #7(2013.7)
Writer: Kieron Gillen / Illustrater: Jamie McKelvie
両親たちを操っている寄生生命体「マザー」から遠ざかるべく3か月間、チームは遠く離れた宇宙等で冒険を繰り広げたり地球に戻ったりを繰り返していたが、メンバーの行きつけのダイナーを見つけたプロディジーはある日の朝食にそこで待ち受けていた。プロディジーからトミーの件を聞いたチームはアメリカ・チャペスの能力を使って早速マルチバースへと赴く。(前回のトミーとプロディジーの話と、チームメンバーの物語が今回繋がってますます面白く。マザーの件がまったく解決せず、ビリーとテディは離れた場所でワンダを呼び出して相談すれば大丈夫ではないかと思い一度実行に移したものの、ワンダへのマザーの影響力はまだ残っており失敗に終わる。マザーの件もそうだけど、操られたり操ったりの「無意識」がビリーの周辺に重くのしかかっている。テディはロキに言われたことが頭を離れず、3か月間二人は仲良しだったけれど、テディはどうしてもビリーが無意識に能力を使って自分を操っているのではという疑惑が捨てきれない。これまでの事が解決しないまま、さらにプロディジーの案件まで入り込み、皆はマルチバースへ。どんどん物語が層を増していって、これからどうなるんだろう?と気になる気持ちばかりが積み重なります。)<2013.10.23>

【DAREDEVIL】vol.3 #28(2013.7)
Writers: Mark Waid / Pencils: Javier Rodriguez
フォギーの化学療法が始まるが、薬品のにおいがきつく、看護するマットには影で嘔吐するほどつらかったが、今のフォギーにはマットしか頼れる人がいず、マットもフォギーの前では平気な風を装うのだった。世間では頻繁にがんセンターを出入りしているデアデヴィルにますますマットがデアデヴィルなのではという疑惑が広まっていた。そこへマットの小学校の同級生ネイト・ハケットが事務所へ訪ねてくる…。(冒頭の看護のシーンに胸キュンしつつ、物語のメインはマットの同級生ネイトの身の上話に。ネイトはマットを何かといじめていて、デアデヴィル(命知らず)というあだ名も、臆病者というのの皮肉でつけられたあだ名だった。マットが視力を失った日も自分を追い回していたネイトの顔がマットの見た最後の顔だった。しかし盲目の老人を救って盲目になってしまったマットは学校でヒーローとして認識され、そんなマットをいじめたネイトは悪者にされてしまった。そもそもマットも悪ガキで、自分の父親や学力を鼻にかけていたために、ネイトはマットをいじめていたところがあったのだけど、マットの事故以来ネイトにとっては罪悪感も手伝って人生はどんどん悪い方向にばかり行ってしまう。マットがただのいじめられっ子として正当化されていないところが面白い。しかしほんの一時期うっかりサンズ・オブ・サーペントという人種迫害の組織に入っていたことがあだになり(実際は組織の悪い噂を聞いてすぐに辞めていた)、辞めた後の事件の容疑者として逮捕されてしまっていた。実際は不起訴となったけれど、逮捕歴が障害となってますますまともに仕事ができなくなってしまう。そこでマットに弁護を頼み、誤認逮捕だったということを認めさせて賠償金を得て、それを元手に人生をやり直したいと言うのだが…。誰の身にも起こり得る人生の負のスパイラルにはまった男。マットがデアデヴィルだという疑惑が報じられている事は、小学校時代以来彼が抱えていた罪悪感を和らげたようですが、マットとネイトの気持ちは全然すれ違ってる(笑)。マットはネイトに少しも同情できないし、今はフォギーの仕事の穴を埋めてくれる人材さえ見つかってないし、できれば引き受けたくなかったけれど、誤認逮捕というのがどうしても引っかかってしまって協力することになる。しかしラストでは衝撃的な引きになっており、いったいどうなってしまうのか次回が気になって仕方がないです…!)<2013.10.23>

【WHAT IF? AVX】#1(2013.7) マグ度:★★★★★
Script: Jimmy Palmiotti / Penciler: Jorge Molina
実際のAVXとはもし違う展開をしていたら?というホワットイフ。フェニックスフォースが地球に向かって来る中で、スティーヴはその憑依体として狙われているホープを隔離しようとアベンジャーズを率いてユートピアに現れる。マグニートーはホープ、ストーム、ネイモアを連れて、ホープは渡さないという表明と交渉のためにヘリキャリアに乗り込むが、事態はみるみる悪化していき…。(ユートピア体制の初期段階で、能力を取り戻したマグニートーが参加してきたとき、最初は一人であれこれ皆のために良かれと思った事を実行しようとしたエリックだったんですが、スコットに独断で勝手な事をするんだったら出ていけと言い渡されてしまう。一度は離れざるを得なかったエリックなんですが、キティを救ってぶっ倒れたのを契機にユートピアに保護され、再びユートピアで暮らし始めてからはもうスコットのリーダーシップに従う態度を取るようになった。その流れは(個人的な好き嫌いはともかく)自然と積み重ねられてきたので、AVXの時にもエリックはスコットを支えつつも助言をするという立場をとり続けていて、リーダーシップはあくまでスコットの手にあった。だからああいう物語になったのだけど、もしもスコットのリーダーシップが希薄で、エリックが仕切るようになってしまっていたら、こういう展開は無きにしも非ずだったかもなあっていう部分があります。まあでもストーリーとしては酷い展開すぎるので、本当にこんな話になっていたら、思いっきり批判していただろうなあ。)<2013.10.22>

【MARVEL'S THOR: THE DARK WORLD PRELUDE】#2(2013.7)
Writer: Christopher Yost, Craig Kyle / Penciler: Scot Eaton
ノルウェーの天文台に請われて行ったジェーンだったが、そこで本当に仕事が待っているわけではなかった。怪しいと感じた彼女は他の職員に自分がここにいる理由を質していたが、ダーシーはマンハッタンでの事件が中継されている事を突き止め、コールソンが手をまわして自分をここにやったのだと悟る。マンハッタンでの事件後、ソーはロキを連れてアスガルドに戻ってくる。フリッガの息子を想う気持ちは強かったが、オーディンはもうロキを息子とは思わぬと突き放し、フリッガに免じて命は助けるが、彼女には二度と会わせないと言うのだった。ソーは持ち帰ったキューブで早速ビフロストを再建。アスガルドの兵を率いて9つの世界の混乱を止め住民たちを守ろうとするのだった。(忙しすぎてジェーンに挨拶もできなかったソー。せめてエリック・セルヴィグに伝言を残すんですけど、洗脳から醒めたばかりのエリックは何を伝えるのだったか忘れてしまう。ソーが何と伝えていったのか、読者にも分からない所が切ない。ジェーンは「ソーは私に何も言わずに行ってしまった」って言うんだけど、いや、一応伝言は残していこうとはしたじゃない!エリックが忘れちゃっただけで!とツッコミつつ、これで映画の2に続くのだなあ〜としみじみでした。アベンジャーズの劇中にかかるストーリーの所が可愛くて、トニーが「ねえねえゲームオブスローン見たことある?マッドメン見たことある?」っていちいち絡んだり(可愛いー)、キャップがソーの衣装についてツッコミを入れるのを見てクリントがそんなキャップにツッコミ入れたり(映画よりさらに616っぽいクリント!v)と思わず顔がゆるんじゃう可愛さでしたvvv 場面転じてアスガルドでロキを待っていた処罰、というよりオーディンの態度が哀しい。フリッガはやっぱり母親だなあ〜と思って、どんなにグレた息子でも案じて成長を期待してる母親の愛があったかいのですが、オーディンはロキをもう息子として見ないといい、フリッガにも会わせないって言っちゃう。冷たく「ロキ・ラウフェイサン(ラウフェイの息子ロキ)」って呼ぶところとか特に悲しかった。これでますますロキは心を閉ざしてひねくれちゃうんだろうなあ。9つの世界を守るのが自分たちアスガーディアンの務めだって皆思ってて、それなのに映画の1でソーがビフロストを壊してしまった事でアスガルドは孤立してしまい、そのせいで闇がはびこりはじめてしまった。キューブを手にしたソーはヘイムダルと共にビフロストを再建して他の世界への「橋」をかけなおし、はびこりはじめた闇を払拭しようと兵を率いていくところで映画に続いてる。アスガルド以外の世界は映画の前作だとミッドガルド(地球)とヨトゥンヘイムしか出てこなかったけど、次の映画では他の世界も出てくるのかしら?とワクワクします。あとソーがトニーのことを「Howardson(ハワードの息子)」って呼ぶんだけど、S.H.I.E.L.D.のファイルでハワードの名前を知ったのかな?? 音だと「ハワードサン」になるからちょっと可笑しいw)<2013.10.22>

【DAREDEVIL: DARK NIGHTS】#2(2013.7)
Writers: Lee Weeks / Artist: Lee Weeks
病院で移植される心臓を待つ少女ハンナ。だが記録的な大雪嵐の為に、ハンナに届けられる心臓を運んでいたヘリコプターは行方不明になってしまう。強盗に襲われハンナと同じ病院に運ばれていたマットはDDとしてヘリコプターを探し雪の中を猛然と進む。果たしてヘリコプターはハドソン川沿いの水門に衝突して止まっていたが、DDがそこへ到達しようとすると川へ転落。操縦士は既に首の骨を折って絶命しており、副操縦士とハンナの心臓を納めた容器だけが極寒の川から救出される。果たしてマットはハンナに間に合うように心臓を届けられるのか…。(ようやく本題に入ったかな、と思わせる今イシューでした。マットが冒頭ではハンナのためにある男がピンチになっているのをスルーするのですが、終盤では見過ごせずに介入する事件もあったり。それにしても雪の中あんな薄着でずっと歩き回って、さらに川にも飛び込んでまた病院に戻ろうなんてむちゃくちゃすぎます。普通死んじゃうよー!)<2013.10.21>

【AVENGERS A.I.】#1(2013.7)
Writer: Sam Humphries / Art: Andre Lima Araujo
ある日突然ハンクはS.H.I.E.L.D.に連行される。新しくAI部隊を率いる事になったモニカ・チャンはハンクを拘束すると、尋問室で手厳しい尋問を行うのだった。ハンクがウルトロンを倒す為に作り出した進化型のウィルスが新しいAI「ディミトリウス」となって人類に戦いを仕掛けているというのだ。既に対AI戦に備えていたプロトコルは盗み出され、S.H.I.E.L.D.の無人戦闘機も奪われていた。このままでは人類とAIとの全面戦争となり、どちらかが滅ぶまでの殺し合いになってしまう。ハンクは双方が生き残れる可能性を探ろうと、ビジョン、ヴィクター・マンチャ、ドゥームボット(自分のラボに捕えていた一体を利用)を集めてAIによるアベンジャーズチームを結成する。(ウルトロンをようやく倒したと思ったら、ウルトロンを倒したウィルスが進化して新たな人類の脅威になってしまったーってことで、全然事態が変わってない?!(笑) チームは今回は3人で、ビジョンがみんなを引っ張っている感じでかっこいい。ヴィクター・マンチャはこんなはっちゃけた性格って知らなかったなー、こないだ読んだAOUタイイン誌が哀しいお話だったので、ギャップが激しかったです。でも可愛い! ドゥームボットちゃんはハンクがラボに捕えていたのを自分に従うように改造した模様。AIと人類が共存できる社会にしよう、それには自分のラボにボットを監禁してるのはおかしい気がしてって言うけど、自分に従うように改造してのでは同じなのでは?とかツッコミいれつつも、ドゥームボットちゃん的に屈辱を感じつつ頑張ってるのが可愛くてたまらんです。ハンクが尋問されてる所へキャップが制止に来て、「彼は私よりアベンジャーズ歴の長い創立メンバーだぞ!」って、先輩に対してこんな無礼な仕打ち許さない的な体育会系な所が面白かったですwww つうか、先輩だから尋問許さんとか理由になってないよキャップーwww)<2013.10.18>

【GUARDIANS OF THE GALAXY: TOMORROW'S AVENGERS】#1(2013.7)
Writer: Brian Michael Bendis / Art: Michael Avon Oeming, Ming Doyle, Michael Del Mundo
(1)ドラックスはとある星の酒場で無為に過ごしていたところ、数人のグループに挑戦を受ける。もちろん負けることはないのだが、生気を失ったような彼の元にピーター・クィルがやってくる。生き甲斐が欲しい、というドラックスに、ピーターはガーディアンズを再結成するので加わってほしいと誘うのだった。(2)ある星に暮らす農家の少女は宇宙での戦いで農地に被害がおよび、近隣のごろつきに搾取され、父親には無視されるばかりの日々に倦んでいたが、ある日畑で小さな木の姿をした生き物を拾う。それを植木鉢に植えてやっていたところに、父母が玄関先でごろつきに絡まれているところを目撃――だれも自分たちを助けてくれるものなどいないと悲観していた少女だったが、植木鉢に植えた木は実はグルートで、少女と家族を助けてくれるのだった。グルートはロケットに探し出され、再び宇宙へと帰っていく。以前は宇宙で争いばかりする人々を恨んでいた少女だったが、外の世界に希望を抱くようになるのだった。(3)ロケット・ラクーンはある日バーで飲んでいて、自分の様なものは一人しかいない、と豪語したところ、「他にもお前のようなものを見たことがある」とごちた男に出くわす。男をつけていき詳しく話を聞き出そうとするのだが、男はロケットの目の前でフードをかぶった謎の殺し屋に殺されてしまう。(4)ガモラは父サノスの奴隷となっていた星へ赴き、バドゥーンの支配から住人たちを解き放つ。そこへガモラからその星へ行くことを連絡されていたピーターが現れ、自分の父が地球をめぐって何か企んでいる、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを再結成するので加わってほしいと誘うのだった。(以前のGOTG誌を読んでいないので、何が彼らをばらばらにしたかは分からないのですが、ともかくこの号はばらばらになった彼らの一人一人にスポットが当たっている模様。ドラックスとガモラのお話はピーターが再結成のためにそれぞれを迎えにくるお話になっていて、生き甲斐を求める消沈したドラックスの姿と、ピーターと同じ「父親の問題」を抱えるガモラは少し違った動機でチームに加入していくのが面白い。彼らを纏めていくピーター個人のお話はここにはないのですが、ピーター自身が魅力的に見えるお話にもなっていると思う。グルートのお話はハートフルで可愛く、ロケットはどうやら謎を抱え込んだようで、今後の本編の方に関わってくるのかどうか気になる所。)<2013.10.18>

【IRON MAN】vol.5 #12(2013.7)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Dale Eaglesham
「The Secret Origin of Tony Stark」パート3。レコーダー451とその協力で生まれようとしている息子が狙われている事を知ったハワードは、妻マリアの陣痛が始まる中、まだ生まれぬ息子へ遺言代わりのビデオレターを録画すると、再びチームを率いてグレイ一家を壊滅させにラスベガスに乗り込む。市には賄賂を握らせて大がかりなショーだと思い込ませ、派手に攻め入った上にボスを射殺するハワード。451はボスを失ったグレイの子分たちにはもう用が無い、皆殺しにするのでなければ逃がしてやっていいと言い、グレイ達は宇宙船に乗って逃げていったのだが、451は既に宇宙船に細工をしており、彼らはハワードの知らない所で宇宙に放り出され全員死亡するのだった。「全てが上手くいけば、もう会う事も無いでしょう」と言って別れるハワードと451。ハワードが帰宅すると、既に赤子は無事生まれていた。451は古代の宇宙でセレスティアルズとの大戦に用いられたアーマーを保持しており、それを動かす為に「ヴォルディの心臓(ハート)」とあの時の赤子――トニーが必要だったと明かす。トニーは「ゴッドキラーアーマー」という身長約5キロメートルもある超巨大ロボのパイロットとして運命づけられているというのだ。(グレイのボスを打ち殺す時のハワードの押し殺した表情と、殺してしまった後「こうするしかなかった、こうするしかなかったんだ」と必死に自分に言い聞かせている様子がもうトニーそっくりでこの父にしてこの子!!て感じがして悶えるし萌えるし! ハワードの大冒険にわくわくしたり、451の相変わらずの狡猾さにぞくぞくしたり、振り回されているトニーにはらはらしたりの展開でした。いったいこの先どうなるんだろう(><))<2013.10.17>

【AVENGERS】vol.5 #15(2013.7)
Writer: Jonathan Hickman, Nick Spencer / Artist: Stefano Caselli
「Sent and Received」。オーストラリアのパースでシグナルを放つ巨大虫達と立方形の顔をした謎の巨人と戦うアベンジャーズ。最初は押され気味で援軍を希望していたが、何とか押し返し、虫達のアンテナを破壊して現場を制圧する――が、既にシグナルはいずこかへと届けられていた。一方AIMアイランドでは騒動が起きていた。オリジンボムを回収してきた彼らの施設の中で、ボムが羽化しAIMのスーペリアを始め、エージェント達をも恐怖に陥れるのだった。また、キャプテンユニバースはエデンを連れて宇宙へと旅立つ。(虫たちのシグナルを受け取ったのは以前火星でユニバースが破壊したのと同じだけど違うらしい、どこかにいるアレフ。そして孵化したもののどこかに消えたAIMのオリジンボムの中身。これらが今後一体どう発展していくのかな? 今回はオーストラリアの現場を制圧してドヤ顔のキャップ率いるチームのシーンがかっこよかったです)<2013.10.17>

【GUARDIANS OF THE GALAXY】vol.3 #4(2013.6)
Writer: Brian Michael Bendis / Art: Sara Pichelli
ガーディアンズのメンバーは無事脱出できた事を祝い、皆を解放したグルートを讃えてバーで祝賀会をする。ガモラをベッドに誘う事に成功するトニーだったが、事は思ったように運ばなかったようで、一人船に残りロケットに借りた通信機を使い地球に連絡を取る。突然の連絡にペッパーは驚くが、トニーの事を心配する。ガモラはもう一度バーに戻るのだったが、その途中で賞金稼ぎを名乗る男に不意打ちで襲われる。他のメンバーはスパルタクスの兵にバーで見つかり戦いになるが、それを終わらせて危機一髪ガモラの救出に間に合うのだった。(まずはガモラちゃんにどう見てもヤられてしまった風情のトニーに爆笑な回wwwwwww アッセンブル誌の時からガモラに興味津々だったトニーは、バーでチャンスを得るのですが(ここでガモラが飲んでるドリンクが花の枝を挿してあって可愛いvv)、連れだって船のベッドにインしたらしいものの、事後のシーンはトニーがシーツをぎゅってして下半身かくして目をぎゅって(><)してるし、ガモラちゃんはパン一で余裕の男らしさだしで確実にトニーが何かされた模様でウハウハしますwwwwwwww そんな傷心(?)なこともありつつのトニーの地球への連絡なのですが、ここでペッパーに連絡してるのがまた可愛くて、アベンジャーズに伝えてほしい事があるなら直接アベンジャーズに連絡すればいいのに、やっぱりトニーはペッパーを守りたいっていうのがあってペッパーの無事をその目で確認したかったのと、彼女の声を聴きたかったんだなあっていうのとか色々思ってきゅうんとしました。地球をどうすれば守れるのか分かるまでは帰れないと思っているトニーにも胸キュン。そしてバーへの帰り道に襲われてしまい危機一髪だったガモラ、いったいこの事件がどういう事なのかも気になります。ベンディス先生のライティングとピチェリ先生の絵が合わさることでお話の可愛さが倍増していてバーのシーンもトニーのシーンもどこもかしこも可愛くてたまらないですー!)<2013.10.16>

【UNCANNY X-MEN】vol.3 #7(2013.6) マグ度:★★★★
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Frazer Irving
ドゥルマムーによってリンボ界に攻め入られ、仲間たちを無数の下級妖魔によってなぶり殺しにされそうになったイリアナは怒りを爆発させ、リンボ界を自分の身の内に消滅させてしまう。ドゥルマムーは予想以上のイリアナの力に驚き、X-Menや生徒達は元の世界に送り返される。イリアナ自身は自分の未熟さと、フェニックスによって傷ついた能力を思い知り、ただAVX後の世界で誰を信用したら良いか分からず、過去のDr.ストレンジに助けを請うのだった。(何とこれまでAVX後ひとり絶好調に見え、チームの便利なテレポート役を務めてきたイリアナにこんな事が起きるとは。それにしてもアーヴィング先生のアートとおどろおどろしいストーリーがぴったりでとても面白かったです!! 3つ子のテレパス能力で未経験な生徒達を勇気づかせて妖魔たちに立ち向かわせたものの、数において圧倒的に不利で、結局どんどん皆が追い詰められてしまう。マグたんがボコボコにされてしまってウワーン!(><)って見ていられない感じでした(涙)。大切な仲間たちが目の前でなぶり殺しにされそうになったことからドゥルマムーに捕まっていたイリアナはブチ切れてしまい、リンボ界を消してしまう。ストーリーはイリアナによるステファンへの事情説明の形を取っているのですが、リンボを消した時の、イリアナがこれまでの自分に思いを巡らせたと言うシーンがとても切なくてたまらなかったです。イリアナとリンボ界は結びついており、イリアナの能力にも密接に結びついていた。それが消えてしまって(どうやらイリアナの中に吸収されてしまった模様?)、いったいこれからどうなるのか…イリアナ自身もそれを突き詰め、自分の能力を再度見直して修行しなおさなければならないこと、それが足りなければそれは自分自身以上に周囲の大切な人々にふりかかるのだということを思い知ってステファンに弟子入りを希望した模様。それも、ステファンは以前アベンジャーズに入っていてAVXの時はイリアナ達と敵対状態にあったこともあり、現代のステファンの所にはイリアナは行けなかったようで、時間を超えて、まだイリアナの事を知らないステファンに頼み込んで修行を受けさせてもらう事にする。「負担をかけてすみません」と何度も謝るイリアナがいじらしくて泣けます。「負担ではないよ、これが私の使命であり、目的なのだからね」と言うステファンの言葉が魔術師である以前に医者である彼らしくてこれがまた泣けます。一方元の世界に戻れたX-Menの方も動揺しており、ファビオはもうたくさんだ家に帰らせてくれと言うし、リンボ界の戦いで教師達も能力が未熟な状態になってしまっていることがばれてしまう。ここでAll-New X-Menの方から若ウォーレンが来ていたことが効果を発揮していて、若ウォーレンは、自分の時間の若スコットよりも、こちらのスコットの方が能力を全然操れていないというのをすぐに見抜いてしまう…というのがまたうまいなーと思いましたし、ウォーレンにとってはスコットはたとえ大人版のスコットでもやっぱり自分の友達として見ている目線があるのかなと感じるところがあってそこがじんわりでした。傷だらけの大人たちと、能力に目覚めたばかりの若者達。不安定な皆がこれからどうなっていくのか、どきどきしながらも先が気になってしまいます)<2013.10.11>

【AGE OF ULTRON】#10AI(2013.6)
Writer: Mark Waid / Artist: Andre Lima Araujo
Age of Ultronの事件を通して、ハンク・ピムは改変された歴史のことを知ってしまう。ウルトロンに皆が滅ぼされる歴史や、ハンクが若いうちに殺されてル・フェイがやがて支配する世界になる歴史の事を。すっかり動揺してしまうハンクだったが、自分の生い立ちやこれまでの事を思い返し、そして改変歴史の事をよく考え――自分も世界に様々に影響を与えているのだという事を悟るのだった。改めてヒーローの世界に踏み出したハンクはやがてある考えを実行に移そうとするのだった。(Avengers: AIのプレリュードということなのかな。ハンクがどういう人なのかっていうのを再度見つめなおす物語になっていて興味深かったです。様々な科学者や天才がマーベル界にいる中で、ハンクの特徴は、個性は何かというのを改めて掘り起こすような感じの物語でした。平凡な両親の元に生まれたハンクが、SF作家だった祖母との関わりのなかで、想像力豊かな科学者へと育っていったというストーリーになっており、それがアントマンを生み出す土壌になっていく様子が描かれていて、ハンクの科学に対するモチベーションが、リードやトニーやブルースといった他の人とは違う相違点を描き出していて面白かったです。子供時代から青年期、そしてアベンジャーズへと順番に描かれるんですけど、個人的には最初の奥さんの話を少しでいいから入れてほしかったな…と思いました。最後はAvengers:AIへつながるようでドゥームボットを準備中なんですが、頭部だけを見ていて「なんか物足りないなあ」って思いながら緑色の布でくるんであげて「これだー!」ってなってるのがめちゃめちゃ可愛くて、やっぱりドゥームには緑だよねッvvvって思いつつ、ドゥームボットちゃんちゃんと緑の服着せてもらえそうでよかったねーvってうきうきしてしまいましたv これからどんなお話になるか分からないのですが、かなり気になっています〜)<2013.10.11>

【YOUNG AVENGERS】vol.2 #6(2013.6)
Writer: Kieron Gillen / Illustrater: Kate Brown
かつてヤングアベンジャーズの一員だったスピード(トミー・シェパード)、そしてかつてミュータントだったが能力を失ったプロディジー(デヴィッド・アレイン)、二人は同じ会社で働いていた。ふとしたきっかけである日トミーはプロディジーを誘って夕食を一緒に食べて別れ、翌日カフェで待ち合わせてコーヒーを飲んだのだが…その足で出社すると会社が盗難にあっており、セキュリティカメラにはパトリオットの姿が映っていた。トミーはすぐにパトリオットことイーライの自宅に聞いてみるのだが、イーライは2週間家で寝込んでいると親から言われ、彼のコスチュームを纏った何者かだろうと見当をつける。二人はこのパトリオットの偽物と対峙するのだが、不思議な能力を使う相手でトミーはプロディジーの目の前でかき消されてしまい…。(これまでのジレン先生のヤンアベ誌の中で一番おもしろかった!…というのも多分ノー・ヴァール君が出てくるとどうしてもアニーの件がひっかかっちゃう(毎回言ってますがこれ)からだと思うんですが、今回はトミーとプロディジー2人限定の話だから、そこを気にせずに楽しく読めました。これまで別々の所を歩んできた二人が会社で知り合って…っていう経緯が語られ、そこから事件が勃発するまで、とにかく楽しい。ミュータントと元ミュータントの二人。トミーはヤンアベで活動してきたがChildren's Crusadeをきっかけに解散してしまい、その事に不満をいだきつつ(トミー自身は解散なんてしたくなかったとのこと)お金のために働いてる。以前は不良っぽかったトミーがわりとまともに仕事してるのが可愛いしとにかく絵がかわいい! デヴィッドの方は昔ニューミュータンツにリクルートされて学園にいたのだけど、HOM後のMデイで能力(周囲の人々の知識を吸収できる)を失いつつも、吸収済の知識はとどめることが出来、それをいかして今の会社で働いている。能力を失った後すぐに学園を離れたわけではなく、能力を失った元ミュータントが狙われていた状況だったため、ユートピアにも移り住んでいたけれど、その後自分の道を歩んでいる模様。結局X-Menも学園も、ミュータントの若者を自分たちの目的の為都合のいいように利用しているだけだ、真にミュータントの若者に親身になんてなってないっていう言葉が鋭い。色々苦労してきたせいか、ちょっとどこか鬱屈した影のあるデヴィッドに対して、トミーが不思議となついてくるのがすっごい可愛いvv あっけらかんとした感じにデヴィッドを誘ってヌードルを食べ、翌日一緒にコーヒーを飲んだだけの二人。だけど突然の事件が勃発。トミーは友だちであるパトリオットのコスチュームを着て会社で盗難をした相手の正体を探ろうとデヴィッドを誘い、デヴィッドは1回ご飯食べてコーヒー飲んだだけなのにトミーに友達だと思われてることに面食らうのですが、強引に引っ張られて付き合う事に。トミーは一人で散々喋って喋ってデヴィッドを誘って喋って喋ってそしていきなり消えてしまう。その動と静の対比が物語をすごく面白くしていて、これからどうなるのか、デヴィッドがどうするのか、トミーはどうなってしまったのか、気にならずにはいられないです。)<2013.10.10>

【ALL-NEW X-MEN】#13(2013.6)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Stuart Immonen
ローガン、キティ、オリジナルX-Menは彼らのイリュージョンが現れて強盗を働いたと言う現場に向かう事にするのだが、その途中ブラックバード内でアンキャニーアベンジャーズチームのリーダー、アレックス・サマーズのスピーチを聞く。「ミュータントという言葉自体が差別の温床であるから使いたくない」というアレックスの言葉にショックを受ける一同。オリジナルチームの面々にはミュータントが差別用語だという意識はなかったために余計にだった。動揺する彼らに対してキティは、自分はユダヤ人でミュータントだがそれを隠す気は無いしむしろ他人にそうだと知ってほしい。自分はアレックスの意見とは違うと異論を唱えるのだった。一行はレジリエント社に到着、ジーンの能力で自分たちを見えなくしていたのだが、ジーンも初めての能力の使い方で上手くいかず、見つかってしまいすぐに退散する。だがローガンは既にそこでセイバートゥースの匂いをとらえていた。その匂いを追って彼らはさらに移動。ミスティーク達がヴァイパーと取引している現場に遭遇する。ミスティークはヴァイパーから、マドリプールの支配権を買い取ろうとしていた…。(面白い!! まさかリメンダーのUncanny Avengersでのアレックスのスピーチに対する反論が持ち上がってくるとは思いませんでした。キティがきっぱりと異論を唱えるシーンはシリアスなおかつかっこよくて、キティに惚れ直してしまいますvvvvv ユダヤ人であるキティは13歳の時に恋していた男性がものすごいユダヤ人差別の考えを持っている事に気づいたとき、私はユダヤ人だときっぱり言い切って家に帰り、失恋に大泣きしたが自分を誇らしく思ったというエピソード。キティは自分がユダヤ人である事もミュータントである事にも誇りを持っているから、「ユダヤ人」「ミュータント」という言葉を差別とは思わないし、むしろ他人に自分がそうであると知ったうえで敬意を払って欲しいというような事を言うんですね。ブラックバードに乗っていた皆がアレックスのスピーチを聞いて、「ミュータント」って差別用語だったの?!ってびっくりしてしまう。特にオリジナルチームの若者たちは自分たちがミュータントであると知り、誇りを持って生きられるようにとチャールズの学園に入ったばかりだったのに、そんなことを聞いてしまってショックを受けてしまう。感覚的なズレだけでなく、若者たちにとっては時間も関係しているという要素の多様さがまず面白い。アレックスもなかなかいい事を言ったとは思うけど、決してみんながそれに頷くわけではないという持ってきかたがたまらない。そしてとても現実的だと思う。実際にある言葉を差別だと感じる人と、そう主張するのはおかしいと感じる人や、いろんな考え方があって、人種にしろ、ジェンダーにしろ、世界中で常に議論になっていることだと思う。X-Menは差別というテーマから切り離すことのできないストーリーであり、ライターがそれぞれにそのテーマを扱ってきたのだろうなと思うのですが、今回のこの問題提起にははっとさせられました。ミュータントへの差別問題があったとして、しかし当事者のその差別問題への意識は個人によって考え方が様々であって、それが彼らの生き方、活動に違いを生み出していく…という風になっていくのでしょうか。さて、トニーの創始したレジリエント社に調べに来た一行。他にも銀行強盗の犯行現場があるのに、トニーの会社に現れたっていうのが個人的にツボです。ミスティークはあちこちの銀行で強盗して、企業を襲ったのは読んでた限りトニーの会社だけみたいな感じなんですよね。ミスティークの狙いはまだまだ分からないのですが、トニーの会社を襲えばキャップが出張ってくること、アベンジャーズが出てくればX-Menが事件を調べ始める事は計算の内なんじゃないかと思えて、何もかも姐さんの手の内なんじゃないの?ってことと、それにトニーが居ないのにさりげなく巻き込まれている事がおかしいww 現場で真っ先にセイバーさんの匂いを拾ってどこまでもおっかけられるぜ!って乗ってるウルたんにセイウル的にツッコミですvv そんなミスティーク姐さんはなんとマドリプールが欲しいみたいっていうことなんですけど…どういうことなんだろ??)<2013.10.8>

【AVENGERS】vol.5 #14(2013.6)
Writer: Jonathan Hickman, Nick Spencer / Artist: Stefano Caselli
「The Signal」。世界規模の大異変が起きていた。いずこからか発せられるシグナルにより影響を受け世界の90%の電力がダウン。衛星や航空機が次々落下し、19箇所で原子力発電所がメルトダウンを起こす等、世界は破滅的状況にあった。チームは手分けして各地で対処に奔走し、キャップが全体の指揮を、ブルースはヘリキャリアで原因の分析にあたっていた。実は火星からのオリジンボムが原因だった。世界各地に落とされたオリジンボムは別々の役割を担っていたが、そのすべては地球の生命機構を変えるためのものであった。地球が自意識と自己修正能力を持てるように――と。シグナルはオーストラリアのパースに落とされたボムから生まれた虫たちがコミュニケーションのために放っていたものだった。ブルースはそれを突き止め、キャップはチームを率いてオーストラリアに直行する。そこには虫たちだけでなく、虫たちのシグナルによって集まった、インドでオリジンボムより生まれた不思議なひとびとも加わっており、一同は戦闘状態に陥る。一方、AIMアイランドでは、彼らが捕獲したオリジンボムにシグナルをきかせることで、ボムの中身が胎動をはじめる…。(なんかもう地球めちゃくちゃ大変なことになっているんですけどどうなっちゃうんですかこれ。飛行機や衛星が落ちるレベルはこれまでもあったけど、原子力発電所19箇所メルトダウンとかもう終末状態でしょこれ!! アベンジャーズもかなり頑張ってるんですが規模に対して圧倒的に人手不足な感じ。ブルースが一人で解析班なのが大変すぎて「トニーがいてくれた方が」って言うんですがキャップが「悪いがアイアンマンは手一杯だ」っていうところ、うふうふしちゃった。トニーが皆に必要とされてると嬉しいvしかもキャップの指示が優先されてるんだーって思ってうっふりしちゃうv 今回騒動を呼んでるシグナルの前触れ的な現象として雷が起きているらしいんですが、ソーが雷は自分が司っているのに今回起きているのは操れないと苛立っていて可哀想(涙)。オーストラリアはエデンの故郷で、そこがシグナルの発信地と分かって皆で出撃したり、さらに応援が必要で韓国の原子力発電所のメルトダウンに間に合わずショックを受けてたソー達のチームを呼んで来たり。エデンは皆のテレポート役や、飛行機からの乗客脱出にと今回大活躍。オーストラリアには虫だけでもすごいことになってるのに、インドの謎の正方形岩石顔のひとびとまで合流していてますます大変な事に。そこにAIMに回収されてたボムが孵化しそうなんですけど…もうどうなっちゃうのか(><))<2013.10.7>

【INDESTRUCTIBLE HULK】#9(2013.6)
Writer: Mark Waid / Artist: Matteo Scalera
マンハッタンの西、ハドソン川で武器の密輸組織ヴァレンチンを一斉検挙する任務に出たブルースは、弁護士のマット・マードックと連絡を取っていた。現場に現れたデアデヴィルはヴァレンチンの構成員相手に大暴れするハルクを宥めてブルースの姿に戻し、マリア・ヒルを驚かせる。しかし構成員のひとりが強力な武器を持って現場から逃走。DDとブルースはヘルズキッチンでその男を追う事に…。(ブルースは1週間に1回、自分が無事であることを外部の人間に報告(ウィークリーリポート)することをS.H.I.E.L.D.に入る条件としているらしいです。そしてその相手が、自分の弁護士であるマット。二人は仲が良く信頼しあっているというのが感じ取れてとても可愛いvv ブルースが心から信頼し好意を感じている相手であれば、ハルクの時にその人の声で話しかければ話している言葉の意味を理解することはできなくても声を「聞いて」もらうことはできると話すマット。ヴァレンチンの構成員をスマッシュしそうになった時にマリア・ヒルは止めようとするんですが聞いてもらえず、DDの声でぴたっと止まるんですが、ハルク=ブルースがマットの事を信頼してるのはいいとして、マットのハルクに対する扱いが犬をしつけてるみたいで可愛いけどツッコミwww 全体的にかわゆいチームアップ話なのですが、ラストでは話がジーモにまでいっちゃって一体どうなるんだろう?というところで以下次号)<2013.10.4>

【CAPTAIN AMERICA】vol.7 #8(2013.6)
Writers: Rick Remender / Penciler: John Romita Jr.
「Castaway In Dimenthion Z」パート8。ゾラが地球に向けて発進準備を進める中、スティーヴはゾラにレオポルドと名前を与えられ洗脳されたイアンと、彼と共に現れたキャプテンゾランディアに襲われていた。力を振り絞ってキャプテンゾランディアを倒すスティーヴだったが、イアンは残酷な憎しみの言葉と攻撃でスティーヴを追い詰める。また、ジェットは捕われた人々を逃がそうとするのだが、ゾラに見つかってしまう。(キャプテンゾランディアとイアンが向ける言葉をスティーヴは必死に否定するのだけど、完全な嘘を彼らが言っているわけではないところが面白い。実際起きたことを負の観点から彼らは言っているのであって、スティーヴの心にもそれをどこかで否定しきれない面があるのではないだろうかと思うだけに、だからこそそれらの言葉が大きな攻撃力となってスティーヴを追い詰めていくのが見える。スティーヴやジェットのシーンが鮮やかに動いていくのとは対照的に、ゾラのキャラクターにはあまり個性を感じられず、面白味を覚えられない。リメンダーが書いた話をたくさん読んだわけではないけれど、これまで読んだことのあるヴィランとの差があまり感じられない。それにしてもシャロンはもっと空気読めないんですかね。こないだのエドさんの話でのDマンの時もそうでしたけど、どうしてすぐに致命傷を与えるんです?彼女の腕ならばもっと他に方法があるのではと思うんですけど、そこはやはりエージェントなのかしら。彼女のこういう行動がいつもどうかと思ってしまうんだなあ…)<2013.10.3>

【NEW AVENGERS】vol.3 #7(2013.6)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Mike Deodato
「Thrones」。1か月近く、インカージョン現象は起きていなかった。リードは宇宙に出かけているトニーと通信しその事を連絡する。ネクロポリスに幽閉しているテラックスは相変わらずだったが、ブラックスワンは沢山の地球の本を読んだり、ヘンリー・マッコイと語学の知識を交換したりしていた。リードはステファンと共に前回の事件後ラトヴェリアに招かれ、ドゥームから現在起きていることの説明を求められたが、頑として離さなかった。しかしその後、イルミナティのうち、ステファンとブラックボルトの近況は不明だった。特にインヒューマンズでは何か状況が動いているのではと思われたが、リードはそれよりもワカンダとアトランティスの関係が悪化している事への懸念を示す。お互いに要人を拉致したり殺したりと小競り合いが続いており、このまま戦争に突入するのではという緊張状態にあった。ネイモアは和平を望んでいたし、ティチャラとしても戦争を避けたい気持ちはあったが、お互い引くことの出来ない所まできてしまっていた。ネイモアは改めて女王シュリに和平の申し出をするのだが、国政幹部の会議の結果、開戦が決まってしまう。(国交というのは単純な道理が通じない世界だし、個人の気持ちだけではどうにもできない。AVXでフェニックスに憑依されたネイモアがアトランティスを率いてワカンダ首都を壊滅状態に追いやった事は、たとえワカンダが復旧活動状況にあったとしても(一応ある程度の目途はついている状況の模様)取り返しのつかない事であることには変わりはない。い科学力によって他者の征服を許してこなかったワカンダとしては、やられたままでいることはできず、アトランティスとしても引くわけにはいかずお互い抜き差しならない位置に来てしまっている。戦争は避けられそうにない、もしも戦争になればそれこそもっと大勢の命が失われることも、どちらかが滅ぶまで戦わなければならないこともわかっているが、それでも突き進むしかない――という引き返せない状態が描かれるのが辛いけれど、やはりこれはどうにもできない流れのように読んでいて思うのでした。インカージョン事件が解決しないままトニー宇宙に行っちゃって大丈夫なのかなって思ったら、折よくあんまり現象が起きていないらしいです。それにもし起きたとしても残りのメンバーでなんとかしなきゃいけない事に変わりはないし。リードは黙々と前回作ったのと同じ武器を量産しているらしく、やるせない態度が気の毒です。一方でラトヴェリアのシーンではドゥームたんに対する強気な態度がうわあーーーーって思えて、攻めっ気が炸裂しておりましたwww ドゥームたんに対して穏やかな態度のステファンと対照的すぎるwwww そんなリードに対してドゥームたんとしてもぐぬぬっていう感じなんですが、個人的にはマスターと毎日楽しそうなクリストフに萌えてしまうのでしたvvv ドゥームとクリストフがラトヴェリアを治めるにあたって情報をちゃんと共有してたり、一緒にリードとステファンを正体した食卓についていたりとか、もう悶え所満載でvvvvv 私としてはドゥームとクリストフの日常をもっと見ていたいです! しかしクリストフとリード二人を前にすると、ドゥームたん的にはやっぱりリードへの意識が大部分を締めちゃうんだなあ…。前回のインカージョン事件を目の当たりにしたドゥームがクリストフと共にリードとステファンから情報を聞き出そうとするんですけど、そのためにわざわざ食事まで用意しているところがおもてなし好きのドゥームたんらしいvvしかもステファンによると美味しいらしいvvちゃんと食事を褒めるステファンは礼儀正しいなあ〜 ドゥームたんはリードがクリストフの近況を聞いたのが社交辞令で礼儀なだけで本当に興味があるわけじゃないって一蹴するんだけど(わざわざそんな事言ってリードの事は分かってるアピールするところが悶える)w とにかくリードがドゥームたんに対して「二度とこの件で連絡しないでくれ」っていう強気状態で、そんな態度取ってドゥームたんも黙って引き下がるとは思えないので今後この二人どうなるのか気になるっていうかヒックマン先生のドゥームたんとクリストフが今後も読みたいですvvv)<2013.10.3>

【DAREDEVIL】vol.3 #27(2013.6)
Writers: Mark Waid / Pencils: Chris Samnee
これまでの事件の裏で糸を引いていたのはブルズアイであった。レディ・ブルズアイとハンドの秘術でよみがえったブルズアイだったが、視覚を残して他は麻痺した植物状態であった。動けないまま永遠とも思える時間の中におかれた彼は策を練り、マットを追い詰めようとしたのだが――敵の正体が分かった今、マットもまた対抗策を講じていた。マットはイカリやレディブルズアイと対決。その戦いの中で建物が倒壊し、ブルズアイは自分が実験に使用していた核廃棄物を浴びて失明するのだった。(シリアスな話のはずなんですが、マーク・ウェイド先生のほがらかな筆は、ダークな色をそこかしこに散りばめながらも決して暗くなりすぎない。人生のユーモアが常に描かれていて、それがさらにサムニー先生のアートで際立っているなあという感じ。今回の物語ももっと暗くできたと思うんですが、そうはなっていなくて読んでいて痛快なストーリーになっている。そこがいいなあと思います。一度は追い詰められたものの、フォギーの助けによって立ち直ったマット。ブルズアイはマットの親しい人々を狙って刺客を放っており、冒頭ではそれが不安を掻き立てるのですが、後半にマットがそれを覆すシーンでは、マットもまた彼らの元に守護者を配置していたということが明かされてほっとさせる。そのメンツがハンクやダニーやナターシャやスパイディなど、マットの信頼する友人たちで、彼らが画面に現れた途端にわあっと嬉しくなります(っていってもピーターの中身はオットーだよなと思うとちょっとびびるのですがw)。フォギーのボディーガードにハンクを頼んでいたというのがまた絶妙で(前回狙われた時は薬を打たれそうになっていたというのがあったので、一番の適任というのもあったと思います)これまではあまり絡みの無かった二人がこうして頼れる存在になったというのが何だかうれしいvv 前回はやられてしまったマットがその教訓を生かして今度はやり返すというのがやっぱりスカっとしていいなー。最後のフォギーとの会話シーンも好き。「君が狂ってるなんて思ってないよ、マット。君は恐れ知らずなんだ(I don't think you're crazy, Matt. I think you're fearless.)」っていうフォギーの言葉がまた萌えますvvv)<2013.10.2>

【AGE OF ULTRON】#10(2013.6)
Writer: Brian Michael Bendis / Artists: Alex Maleev, Bryan Hitch, Paul Neary, Butch Guice, Brandon Peterson, Carlos Pacheco, Roger Bonet, Tom Palmer, David Marquez, Joe Quesada
最終回。ある日の夜の事だった。一人で研究に没頭していたハンク・ピムの玄関先に不思議な小包が届けられる。それは何と自分自身からのビデオメッセージだった。ハンクはウルトロンを打倒する策を作り上げ、そしてその記憶を自分から消すことに成功していた。メッセージはその事を告げていた。そして「あの日」――ウルトロンが世界を支配する発端となった日。頭脳系ヴィラン達がインテリジェンシアという結社を作りスペースナイトを研究しようとして、追って来たS.W.O.R.D.のエージェントであるスパイダーウーマンを捕えたのを、アベンジャーズが追っていった日。スペースナイトにはウルトロンが憑依しており、やがてウルトロンの完全復活へと向かったのであったが――そこへトニーにハンクからの通信が入る。トニーとハンクは力を合わせてウルトロンのシステムを消滅へと導く。ウルトロンも抵抗するが、チームの皆が時間稼ぎに加勢してくれ、ついにウルトロンは消滅する。そこからさらに先の時間では、ローガンとスーザンが元に戻ったマンハッタンへと帰還していた。どうにか平穏に事件を解決できたと思った二人だったが――時間軸には取り返しのつかない亀裂ができてしまったのであった。アース1610には他のアースからギャラクタスが出現し、アース616には他のアースからの闖入者が転送されてきていた。だがその混乱を地球の面々が目の当たりにするのはおそらくまだ先で――ハンク・ピムは今回の事件をきっかけとして、新たなインスピレーションを得るのだった。(結局ハンクがどうやって難問を解決したのか、とか、最初にえんえんとウルトロンに支配された世界で皆が頑張ってた話は何だったのか、とか、色々とツッコミ所はあると思うんですけど、このストーリーでは様々な人間模様が描かれていて、私はその描かれかたがとても好きなので、それだけでもこの物語はとても面白かったと思います。この物語は当初ウルトロンが世界を支配してしまうという大事件だったんですが、途中からローガンとスーザンの時間を超えた旅路へと変わっていき、ハンク・ピムのウルトロンとの決別という結末に至り、そしてそこからさらに今後へのいくつもの不穏(伏線)をにおわせて幕を引く。その過程で語られた人々のドラマは、幻のように時間の中へと消えて行ったものもあったけれども、でもそこに実際にあったわけで、このストーリーの中にずっと存在し続けるのだと思いました。ウルトロンにより滅びゆく世界で必死に戦っていたみんなも、ハンクという科学者を一人失った事で世界の均衡が変わり魔術を持ったモルガン・ル・フェイが有力になった世界で必死に生きて戦い死んでいったみんなも、ローガンとスーが時間に挑んだことで消えてしまったけれど、彼らのドラマはこの物語に遺された事で永遠に消えないものだと思う。特に、ローガンがル・フェイの世界のトニーに言われた言葉からヒントを得て、もう一度タイムトラベルをやり直し、ハンクがそれを成功させたのだから、存在が消えてしまったあの歴史のトニーがいかに重要な役割をになっていたか――と思うとしんみりと感慨に浸ってしまいます。そんなとても重要でありながらも儚い存在だったトニーというのが、切ないのですがとても彼らしくて萌えるのです…! そしてこの世界の中で、どれだけハンクの存在が重要なのかというのが、物語を通して伝わってくるのですが、そんなハンクが次の可能性を模索する所で物語が終わっているのも面白いと思います。それにしても、ウルトロンという強大な敵が今回、ハンク(とトニー)の頭脳戦によって死を迎えるわけなのですが、ウルトロンはAIとはいえ、ハンクを父親としてこの世にあらわれた「命」であることはやっぱり否定できなくて、それが「殺される」というシーンにはやはり胸が痛みました。暴走する息子が手に負えなく、父親が手を下してしまうしかなかった――というのはとても残酷で、ハンクにとってもこれはとても辛かったのではないかと思います。それにしてもこうしてウルトロンが死んでしまったら、今後アベ映画の時に映画合わせの話とかどうするのでしょう???www さてローガンとスーザンが時間を超えて歴史を変えたのだという事はどうやら報告されたようなのですが、今後は時間軸に出来てしまった歪みがさまざまな世界に影響を及ぼす物語が展開されるようです。今後の物語がどうなっていくのか、恐る恐るなんですが楽しみ。果たしてAvengers DisassembledやHouse of Mがやがてホープちゃんを巡る大きな流れやAVXのような壮大な物語に繋がったように、今回の物語もそういう流れへのスタート地点であるのでしょうか…??)<2013.10.2>

【GUARDIANS OF THE GALAXY】vol.3 #3(2013.6)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Steve McNiven, Sara Pichelli
ロンドンをバドゥーンの軍勢から守ったガーディアンズはスパルタクス軍に捕まってしまう。新法を侵したかどで眠らされるメンバー(爆破された後ロケットにかけらを回収されて植木鉢に植えられたグルート以外)。スパルタクス王のジェイソンは他の帝国等のリーダー達を集め、バドゥーンのリーダーに早速法を侵して地球を侵略しようとしたことに対して怒り狂うが、そんなスパルタクス王の態度は他の王達の反感と、何かたくらみがあるのではという不信感をかうのであった。一方捕まっていたガーディアンズは、復活したグルートの活躍で全員脱走。捕まっていたスパルタクスの宇宙船を乗っ取りピーター・クィルは全スパルタクスに向けて自分たちの状況を訴える。(ピーターの父であるジェイソンの真意はどこにあるのか。他の帝国の王たちも、躍起になるかれの態度に不信感と不快感を募らせていくし、ピーターも同様で、その気持ちをスパルタクスに向けて王子として全国放送しちゃう(笑)。果たしてここのお家騒動+他の帝国との軋轢はどうなっていっちゃうのかな?と今後が楽しみです。グルートの大活躍や他のメンバーの脱出劇が面白くてたまらなかったですvグルートが皆を解放する前にロケットの入れられたポッドに心配そうに触れていて可愛くて萌えーvvvv トニーはこの休暇を大満喫しているようなんですが、地球が大丈夫かいつも心配していて、そこがまたかわゆいvvvvvv)<2013.10.1>

【WINTER SOLDIER】#19(2013.6)
Writer: Jason Latour / Artist: Nic Klein
テスラは父親の宇宙線の研究を学び、タラソワ・テサラクトという時空を超えることのできる「橋」を作り出していた。それを使ってすべてを壊そうとするテスラ。ジェイムズは彼女を何とか止めようとするが、時間の流れの中で彼女に翻弄されるばかり。やがて二人はあの運命の「時」に至る。あの雪の日、ウィンターソルジャーがテスラの父リーナス・タラソワ博士と護衛をしていたS.H.I.E.L.D.エージェントのジーナ・オートリーを撃った日に――。(人の心に渦巻く哀しみと愛情が抒情的に表現されてる物語だな、とは思うのですが、なんでかストーリーの細かい所が分かりにくい。雰囲気がとてもいいのにもったいない。私の英語読解力がしょぼいせいだとは思うんですが、もう少し説明も欲しいし、それぞれの心情(とくにテスラの)も細かく欲しいなと思いました。ローバーズはバッキーがジーナを殺した相手だと最後は知ったようなんですが、途中は知ってないようにも描写されてるんですけど、結局どこで分かったのか、最初からわかっていたのか分からないし…まあ分からなくても物語として成立しないわけじゃないんですが、ちょっともやもやする。しかし、最後、ローバーズが自分とジーナの事をバッキーに話すシーンがすごく好きです。ローバーズの最愛の女性を殺したのが自分だという負い目を負っていたバッキーなのだけど、ローバーズ自身もジーナへの愛から逃げたまま死に別れたという後悔を背負っていた。しかも、逃げた自分とは違い、ジーナは立ち向かう女性だったと、今でも彼女を尊敬し愛している様子がうかがえ、それがすごくいいなと思ったのと、バッキーにそれを知らせたかったというのがいいなと思いました。今回かかわった人々の人生はバッキーに自分のこれまでの人生の事や、先日のナターシャの事件の事を深く振り返ることになったんじゃないだろうか。バッキーがテスラの父とジーナを殺した過去の時間に、テスラと共にタイムスリップした時に訴えた言葉「テスラ、済まなかった…この瞬間を止められるだけの強さを俺は持つべきだった。でも俺はこれを背負って生きてかなければいけない。背負って生きているんだ。こういう瞬間があったことが、俺を強くしてるんだ。人生とはどれだけ変わりやすく儚いか、大切なのかと思い知らされるんだ。過去は変えられないんだよ、テスラ。そこから未来を変える強さを得るのみなんだ(Tesla, I'm sorry--I should have had the strength to stop this. But I have to live with that. I have lived with it. It's moment like this that have made me stronger. Opened my eyes to how fragile it all is. How much it all means. You can't fix the past, Tesla. You can only search for the strength to change the future.)」っていうのが、バッキー自身が一瞬の爆発に巻き込まれた事でウィンターソルジャーとしての長い暗黒時代を歩む羽目になって人生を大きく逸脱し、自分の人生が変わった事だけでなくて他人の人生を奪ってきた過去があるから、人間の命や人生というものがいかに移ろいやすく儚いものかということ、自分も、身の回りの人々の運命も次の瞬間にはどうなるかわからない、だからこそ今この瞬間瞬間が大切なのだと身を以て思い知っていることを吐露するんですけど、そんなバッキーの身を切るような思いがこの言葉で怒涛のようにあふれてくるようで、すごく好きなシーンだし切ないです(涙)。でもそんな思いを抱いているバッキーだからこそ好きなんだなあ…。今回、義手に埋め込んだデバイスによって無事衛星から地球に戻る事のできたバッキー。テスラも一緒だったんですが、海に落下した時に手が離れてしまい、また義手も海の中に消えていく。ちょっとCaptain America vol3#2を思い出すシーンだな…と思ったりもしたのですが、それよりはやっぱりバッキーが片腕を失って海に落ちた時を思い出すべきなのでしょう(今号の冒頭もそのシーンが使われているし)。今号はバッキーが義手を外しているシーンが多く、最後は海に落として失くすので、完全に片腕が無いシーンもあって、今までで一番片腕のバッキーの絵が多いような感じを受けてそこがまた珍しくてドキっとします。最後の余韻で、バッキーはタラソワ・テサラクトに触れていた一瞬、ナターシャと恋人だった時間を一瞬だけ訪れることが出来たようで、めちゃくちゃ切ないんですが、ナターシャと深い絆があった時間は確かにそこにあったんだよ、失われたけど、でも無かったわけではないんだよという気持ちになって泣けます。ほんの一瞬のときだけれど、「I just needed a moment」と囁くバッキーが何ともいえないです(涙)。ジーナへの愛を恐れて潜入捜査官の道へと逃げてしまったローバーズが、それきり失ったジーナをいつまでも尊敬し愛する気持ちを持ち続けて歩こうとしているように、バッキーもまたそうすることができるのかな…。ローバーズの言葉やバッキーとナターシャの一瞬のシーンによって、絶望だけの物語でなくなったのは良かったけどやっぱり切ないなあああああ)<2013.10.1>

【DAREDEVIL: DARK NIGHTS】#1(2013.6)
Writers: Lee Weeks / Artist: Lee Weeks
ある大雪の日の物語。マットは事務所のデスクの上で転寝をしているうちに外は大雪になってしまっていた。急いでブリーフケースを持って家路につくが、その途中で強盗に襲われる。応戦するのだが不意打ちに頭を殴られ気絶してしまい、通りすがりのホームレスによって病院に運び込まれるのだった。IDが雪の中に落ちてしまい、身元の分からない男の唯一の手がかりは、倒れていたそばに落ちていたブリーフケース。そのケースを開けるとそこにはデアデヴィルの衣装が…。マットはその超感覚で、病院の中の物音を聞き続けていた。同じ病院にハナという少女が入院していた。心臓移植の心臓が、ペンシルバニアで交通事故で亡くなった男児から届けられるはずになっていたが、そのヘリコプターは大雪に阻まれる。マットはデアデヴィルの衣装をまとい、ハナを救うために街へと飛び出すのだったが…。(リー・ウィークスの絵が好きで購入。今回は脚本も手掛けていて、雰囲気のある物語に引き込まれます。豪雪のマンハッタンっていう設定はいつも好きだなあ。雪のせいか、絵はかっこいいのにどこか調子がへんなマットがおもしろい。最近アベ誌とかを読むことが多かったけど、DD誌を今複数手を出すようになって、やっぱりこういう市井の物語もいいんだよなあって改めて思います)<2013.9.27>

【IRON MAN】vol.5 #11(2013.6)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Dale Eaglesham
「The Secret Origin of Tony Stark」パート2。ハワードの証言映像を見せられたトニーは信じないといいつつ動揺せずにはいられなかった。そんな時に宇宙船が攻撃され、レコーダー451は自分に戦闘機能がない事からトニーに戦ってほしいと言う。451には従いたくなかったが、今はそうするしかなかった。ハワードの証言映像によると、451はマリアのお腹に宿った子供を無事出産に結び付けることが出来た。だが、451は超人やミュータントが勃興しはじめている現在の地球は次第に宇宙の様々な種族から注目を集めるようになっている。30年後には地球は彼らにとっての脅威へと変わっており、滅ぼされてしまう。夫婦の息子は無事に生まれることができるが、地球は滅んでしまう。だが自分なら、その子供を地球の守り手としてこの世に誕生させることができる、という。自分が直接手を下して地球を守るわけにはいかないが、その子供が地球の技術力を牽引し、地球人が自ら地球を守れるようになる、と言われ、夫婦はしばし二人きりで悩んだ後に451の提案に従うと言うのだった。数か月、マリアには451によってさまざまな処置が加えられる。そして出産の日を迎えるが――数か月前に451を捕えていたグレイ一族が復讐に現れる。451は自分が逃れ去った後、きっと自分が手を加えたハワードの息子を狙うはずだと推測。ハワードは徹底抗戦を誓う…。(海外で大問題になっていたトニーの天才がトニー自身の持っていた力ではなく451によって植えつけられたものだったとの件、今回出てきましたが正直私は信じておりません〜〜〜 ハワードの証言映像まで出してそれっぽくなっているのですが、どんなに後付設定がこれまでもマベルにあったからって、これだけはないと思ってます。ジレン先生は読者をまどわしたり手玉に取るのが上手いので、今回もきっと今後の展開で状況が変わってくるのだと思ってます。それにしても、451から精神的にも物理的にも逃れられないでいるトニー、という状況が萌える〜! なんとか一矢報いたいのに「わたしを出し抜けると思っているのですか?」とぜんぜん太刀打ちできていないのがまたエロいし、同時にもどかしい。ハワードの証言映像を見せられて、信じないといいつつ動揺している姿も可愛い。過去シーンのハワードとマリアのカップルも素敵で、続きの物語が楽しみです。)<2013.9.27>

【ALL-NEW X-MEN】#12(2013.6)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Stuart Immonen
S.H.I.E.L.D.からの通報を受けたアンキャニ―アベンジャーズチームが再びオリジナルX-Menに立ちふさがってくる。オリジナルX-Menとウルヴァリンが各地で銀行強盗を働き、トニーの立ち上げたリジリエント社も襲ったのだった。キャップは激しく追求するが、チームリーダーのハボックことアレックス・サマーズはスコットの弟であり、まだ年若い頃の兄との再会を純粋に喜ぶのだった。今は疎遠になってしまった兄弟だったが、かつての思い出のままの兄の姿を喜ぶアレックスと、長年会えていなかった弟がミュータントで今はアベンジャーズのリーダーでソーやキャプテンアメリカをメンバーとしている事に驚く若スコット。一方ローガンはキャップからの話を聞き、犯人はミスティークである事を見抜く。彼らが話す間にジーンはワンダの心からAvengers Disassembled事件やHouse of M事件やDecimation事件等々の出来事を知ってしまい、ワンダがミュータントを絶滅に追い込んだ、どうしてこれが許されるのかと泣きながら怒りワンダを攻撃し始める。周囲は驚いて止めようとし、なんとかその場は収まり、アベンジャーズも撤退していくのだが。ジェットに乗ったローガンは学園ではなく、ミスティークの元へとジェットを飛ばそうとするのだった。(キャップがいつも以上に苛々してて荒っぽくて、あら今日のキャップは随分怒りっぽいのねーと思っていたら、よく考えたらそもそもアベンジャーズに通報が言ったのはトニーの会社が襲われたからだった!(笑)妻が宇宙に行って留守中に妻の会社が襲われて、妻もいないし妻の大事な会社も襲われるし損害受けるしでそりゃキャップ怒り狂いますよね(爆笑)。若スコットと現在のアレックスの再会が印象的。かつては仲の良かった兄弟なのに、スコットのミュータントコミュニティでのリーダーシップは次第に二人の間に溝を作り、今は完全に疎遠になってしまっている。そんな状況での再会がとても複雑で。キャップは後ろで苛々してるんですけど、ワンダは「兄弟の再会なんだから二人に時間をあげて」ってかばうし、ソーも兄弟のこととなると共感しないではいられないのでワンダに同意するしでこのあたり胸きゅん。結局キャップはウルに食って掛かることに(笑)。若ジーンはワンダの思考を読んでしまい(わざと読んだわけではなく、ジーンの言い分ではワンダの方がそれでいっぱいいっぱいでだだ漏れだったとのこと。それもそうだろうなと察せられるだけにつらい…><)、ワンダを糾弾して暴れ出してしまう。そもそもブラザーフッドのスカーレットウィッチがアベンジャーズに??って思っていたこともあり、ワンダが一気にその場の中心に。ワンダ自身思考を読まれたことに怒り、その場はあっという間に険悪な状況になってしまう。ワンダの件は非常にナーバスな問題であり、これまでその事でずっともめてたし、やっとAVXを経て新しいミュータントも生まれるようになって少し事態が落ち着きかけてきたところだけに、「いまそれ蒸し返すのやめてええええ」って周囲が(特にキティとか)必死に止めようとしているのがまた気の毒。ほんとこの問題は複雑だし敏感なことだから、今突然現れた小娘にひっかきまわされたくないんですよね大人たちはwww でもジーンの若さと情熱と未熟さゆえの暴走も気持ちが分かる。どの場面を見てもこれまでの積み重ねが生かされていてうまいなあと思います。そんな中で何を企んでいるのかわからないミスティーク姐さんの動きが面白い。というか、アベンジャーズの目をX-Menに向ける事に、トニーの会社を襲う事でまんまと成功したミスティーク姐さん。さすがキャップ読まれてるwwwwって思って可笑しかったですwww)<2013.9.26>

【MARVEL'S THOR: THE DARK WORLD PRELUDE】#1(2013.6)
Writer: Christopher Yost, Craig Kyle / Penciler: Scot Eaton
映画Thorからの続きの物語。ロキがビフロストを使ってヨトゥンヘイムを攻撃するのを阻止しようとしてソーがビフロストを破壊してしまった後、その修復にはしばらく時間がかかっていた。しかもビフロストの破壊は他の世界に影響を及ぼしていた。アスガルドが他の世界から孤立する中で、ヴァニール族には危機が迫っていた。ホグンの故郷でもありソー達はその状況に注意を払いながらもビフロストの修復を進める以外なかった。また、地球ではジェーンもあと一歩で再びアスガルドへのワームホールを開けるようになりそうなのだが、それが適わぬまま――1年が過ぎていく。ある日、失ったロキの事を想っていた母フリッガはロキが生きていて地球にある四次元キューブを狙って何かを企んでいる様子を視る。妃から報告を受けたオーディンは早速ソーを遣わす事に。ビフロストはまだ再建途上だったが、別の方法があると言って…そしてそれは、オーディンにもソーにとっても負荷の大きい、ダークエナジーによる転送だった。ロキは既に四次元キューブを奪っていた。キューブはビフロストを修復するカギでもあった。そしてソーは地球の人々を自分が守らねばと思っていた。オーディンはソーにキューブとロキを家に連れ帰るように言い、ソーは再びミッドガルドへと飛ぶ。ちょうどそのころ、ロキはドイツでキャップとアイアンマンを相手にしていた。(うおおおおおおおおお面白いです面白いです!!!さすがヨスト先生、これまでの作品からの積み上げがうまい!!ソー映画とアベンジャーズ映画をつなげて次作のダークワールドへと引っ張る今回のプレリュード、しょっぱなからものすごく引き込まれました!vvvvv ヨトゥンヘイムを守るためとはいえ、ビフロストを破壊した事は全ての世界のバランスを崩す事になってしまったとソーは肩を落とす。恐らくビフロストが壊れてしまった事で、ジェーンのワームホールが上手く繋がらないのだろうな、と思わせ、上手くいかずに1年経ってしまったジェーンの元に、コールソンがエージェントを通じてノルウェーの天文台へとオファーをかけさすくだりも映画を踏まえながら中間をつないでいて、ダーシーの「だってもう1年だよ?」っていうセリフとかがとってもきゅんとくる。でもジェーンは諦めてなくて「ソーは帰ってくるって約束した」って思い続けているのがまたかわいい。ジェーンの繰り返す実験と、時々セルヴィグ博士に連絡を取ってる様子のなかで、セルヴィグ博士の方がアベ映画での状況に入っていき、そこから映画中のシーンが再現されるところも、絵とセリフがそのままなので、頭の中で映像と音声が再現されてわくわくしますvvvvv アベ映画の直前にフリッガがロキの存在に触れるシーンもとても素敵。フリッガはロキを探し続けていたのか、それとも想いつづけていたのか、どちらにしても母親の愛情が息子を探し出したというストーリーがとても素敵だなと思いました。フリッガはロキがよからぬことを企んでいる事を承知なんだけど、ちゃんと息子への愛情も伝わってくる。オーディンも「キューブだけがビフロストを修復できる力を持つ。何としても奪還し、ロキと共に、家に帰ってこい(Retrieve the Tesseract at all costs. Only with it's power can we rebuild the Bifrost. Bring it, and Loki, Home)」って言い方が、やっぱりロキも含めての家族なんだよーーーーって再認識させて泣けます(><)。でもロキは母親の思念をつっぱねるんだ(><)まったくもう。まだ1話目なので続きが楽しみで楽しみでしょうがないです。これを読むとソー後の登場人物達の状況がわかるし、アベ映画の時のオーディン一家の状況がよりわかってアベ映画への理解が深まるし、これからの映画も楽しみになるし、すっごく良いお話だと思います!! 最後キャプトニが出会って「Mr. Stark」「Captain」言ってるその頃ソーちゃんは地球に墜落していて、そんな絶妙さもたまらない!このお話はたちまちに惚れてしまいましたです〜vvvvv)<2013.9.26>

【AGE OF ULTRON】#9(2013.6)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Brandon Peterson
モルガン・ル・フェイの総攻撃により、ヘリキャリアは爆発墜落。ヒーロー達もマンハッタンも一掃されてしまう。攻撃の日から5日後ローガンはようやく回復し動けるようになるが、街は廃墟となってドゥームボット達が横行し、ヒーロー達の遺体が累々と散らばっていた。トニーは半身を引きちぎられながらもリアクターの力でかろうじて生きていたが、ローガンが再び過去へ飛んで歴史を修復しようと試みることを察し、必死に止めようとする。「時間は生き物だ。私たちの一部なんだ。生きているし呼吸もしている。だからその中に突撃しようものなら、破けてしまう。引き裂いてしまう。傷つけてしまうんだ。もしそんなことを続けていたら、いずれ殺してしまう。修復不可能なくらい壊してしまうんだ。分かるか? 時が死んでしまったらどうなる? 殺してしまったらどうなる? 私たちだけの問題じゃない――この世界には私たちだけではないんだ(Time is an organism. It's part of us. It lives and breathes and every time you travel through it, you rip it. You tear it. You hurt it. If you keep doing it eventually you will KILL it. You'll break it beyond repair. Do you hear me? What happens when time is dead? What happens when you kill it? It's not just us--we're not alone in the universe.)」と言い、そのまま息絶えるのだった。ローガンはそのままひとりサベッジランドへ向かい、再び過去へと飛ぶ。そして自分がハンクを殺そうとした場面に乱入し、ハンク殺害をやめさせる。もしもハンクを殺せば、やはり世界は大変なことになる。そう訴え「トニー・スタークが言った言葉からヒントを得た」と言って、これから起こることをそのまま起こさなければならない、だがウルトロンが誕生する時に秘密のウィルスを埋め込んでおき、かれが世界をいよいよ征服しようというその時に起動させるのだ――まだそのAIを発明もしていないハンクに、そのAIを倒すウィルスを開発しろと迫るローガン。ハンクは無茶だと言うのだが…。説得のあと、二人のローガンとスーザンはサベッジランドに戻る。一度歴史改変を経験したローガンは、以前のローガンに自分を殺すように言い含め、一人だけが生き残り、スーザンと共に元の時間へと帰っていく。そして残されたハンクはウルトロンの誕生の場面に行きつくのだった――(やっぱりトニーが重要な立ち位置で胸がきゅんきゅんします(><)。上半身だけになり、リアクターの力だけで生きながらえながらも5日間ずっとこれまでの事を考えていたらしいトニー(涙)。ハンクの存在がそんなに歴史に大きな意味を持っていたなんて、たった一人の男の存在が――ってこれ、AOAの時はエリックが言ったよなあって思って感慨深い。ウルを止めようとする言葉が、時間をいじるなんてどれだけ危険かって訴えるトニーがですね、以前ベンディス先生が書いたアベンジャーズの小説でもやっぱりカーンを危険視するところで若干触れていて、ああ、たとえ歴史も姿も変わり果ててしまっても、やっぱりトニーはトニーだあって思って泣かせました(涙)。このトニーの最後の言葉が、今後のAOU後の伏線なのかなあ(涙)。所で羊角のドゥームボットはかわゆい/// 死んでしまったこの世界のトニーなんだけど、でもトニーがウルを捕まえた時にウルトロンの話を聞いて言った事はウルの頭に残っていて、過去にもう一度戻った時にハンクにその方法を取らせようとする。改変された歴史だって長い時間を経ていただろうに、一瞬の出番で一瞬でみんな死んでしまったけれど、それでもあの世界のトニーの言葉が残る事になったことが私は嬉しい(涙)。改変された世界のトニーの人生が無駄じゃなかったって思えて(涙)。事態は切迫してるはずなんですけど、過去のハンク、ちょっと前のウル、今のウル、ちょっと前のスーザンと揃ってる状態はどこかユーモラスでキュートさがあって微笑ましいvv 「まだAIを作ってない自分が将来暴走するAIのためにウィルスを作れって?」って無茶を要求されたハンクだけど、いったいどうにかしてその方法でいくことになったのか――ラストシーンがかの歴史に残るウルトロン(まだ赤子)の誕生シーンで続いており、これまた感慨が膨らみます。うん、やっぱりウルトロンとハンクは切っても切れない縁だなあ…ってつくづく感じてしまって、アベンジャーズ映画の方どうなるのかな…ってちょっと心配になってしまったり(ハンクを出さないでAOUやろうとしてるから…))<2013.9.25>

【DAREDEVIL: END OF DAYS】#8(2013.6)
Writers: Brian Michael Bendis, David Mack / Pencils: Klaus Janson
最終回。ハンドの襲撃で受けた矢傷が元で、ベンは死亡してしまう。結局ずっと謎を追っていたMaponeは分からないままであったが、最後に執筆していた取材記事とともに、ベンの殺されたニュースがデイリー・ビューグルの1面に掲載される。JJJは葬儀でその記事を読み上げ、ピーターやフォギー達、マットの葬儀には現れなかった面々も参列するのだった。ティミーはその後もジムで悶々とした時間を過ごしていた。マットはティミーに自分の持てる全てを教え、デアデヴィルの後継者として密かに育てていた。自分は父(ジャック)を救えなかったが、君は父親(ベン)を守るようにと教えられ、自分には果たせなかった事をやりとげてほしいと託されていた。だがベンは死んでしまった――。過去の回想の中で、マットはティミーに、君が追い詰められた時には必ずスティックが現れる、そんな時が来ない事を祈るがと言っていた。そして、修行を完結するとデアデヴィルとして最後の使命――ブルズアイとの決着をつけに行き、死んだのだった。すさんだ心を抱えたティミーの前にパニッシャーやニック・フューリー、ピーター・パーカーが現れては消えていく。ティミーは彼らがスティックなのだろうかと疑うがそうではなかった。しかし彼の前に、ある若い娘が現れる。彼女は赤毛で、盲目で、武術の達人であった――。(ベンはまだ大丈夫なのではないかと思っていたのですが、結局あのまま死んでしまったのですね(涙)。しかし美しい最終回でした。マットの最後の日々は、おぼろげだけれどもようやく読者にもぼんやりと示される。後継者を育て続けていたマット。それはヘルズキッチンの町のためであるんだと思うんですが、それだけじゃなくてまるで、自分がかかわったティミーを救うためでもあり、そして自分がいなくなった後もベンを守るためだったみたいで萌えます(><)。マットの葬儀には来なかった人々がベンの葬儀には来たというのが感慨深い…。マットの晩年の孤絶がそれだけ極まっていた事、そしてティミーには違う道を歩んでほしいという願いが突き刺さります。ベンが結局真実にはたどり着けなかったことが切ないのだけれど、ベンの遺した言葉はティミーの中に生き続けるし、ベンが探し求めたマットの最期の日々もまたティミーの中に生き続ける。フューリーがベンにMaponeの真実を知っていたのに教えなかったことを後悔し、ティミーに明かそうとするのですが、ティミーはそれを拒絶したのにMaponeとおのずから出会うラストが驚きでした。最後が希望の持てるラストで救われました。それにしてもマットはスティックの生まれ変わりを生むために元カノ達に種をつけてたみたいだなあなんて下品な事考えちゃったりもしましたwww でもMaponeちゃん可愛いvvvあとちょっとズレてるパニッシャーがおかしいwwwマットに片思いすぎるwww)<2013.9.25>

【AVENGERS】vol.5 #13(2013.6)
Writer: Jonathan Hickman, Nick Spencer / Artist: Mike Deodato
「Strong」。浚われてしまった子供たち。サベッジランドのアベンジャーズは探し回るが見当たらないし誰がさらったのかも最初は分からない。だがユニバースが連れてきたガロックと名乗る目撃者の証言と道案内により、相手がハイエボリューショナリーであることや、クロークされていた秘密基地にたどり着くことが出来る。ハイエボリューショナリーは配下の戦士達を差し向けたり、ターミナスを起動させてチームを襲うが、子供たちを浚われ怒り狂ったハイペリオンにより、ターミナスの内部で動力源とされていたことが分かり救出され、ハイエボリューショナリーも姿を消す。事件後、ハイペリオンはソーに、子供たちのお陰で自分は新たな生きる目的を見いだせたと語るのだった。(子供たちを巡る騒動を通じてハイペリオンの心情を描写。住んでいた世界を失ってしまったハイペリオンが、新しい世界で新しい目的を見いだせたこと、それがオリジンボムによりこの世にもたらされた新しい子ども達であること、それを失いそうになるときどれだけ猛り狂うかが描かれる。太陽と縁の深いハイペリオンの記憶を光にたとえ、世界が失われた事の衝撃が、次第に新しい世界の中で新しい希望を見出せるようになっていくまでを「光をもって光にかえることは難しい」という言葉で、表現できないような心の機微を描き出しているところが細やかで美しいな、と感じました。ソーがハイペリオンと親しくしたり心配したり、何かと心にかけているところも萌えvvv 子供たちが今後この世界の中でどういう役割を持っていくのかはまだ未知数なので、確かに心配なところもあります。しかしハイペリオンが希望を見出せるようになれたことは素直に喜んであげたい(><)。あと今回突然現れて助けてくれたガロックさんは何者? サベッジランド班のみなさん子ども達の救出のために頑張るんですが、トニーはアーマーを(宇宙から)遠隔操作だったので、ターミナスにぶっとばされてばらばらになって退場しちゃってちょっと残念(笑)。トニーがいなくなった途端、頭脳的にリーダーシップを取る人が欠けて「どうしよ?」みたいな雰囲気になる所が面白かったです。)<2013.9.24>

【INDESTRUCTIBLE HULK】#8(2013.5)
Writer: Mark Waid / Artist: Walter Simonson
過去のヨトゥンヘイムに閉じ込められてしまった一行。パティは死のうと思ってブルースの研究チームに志願した事を告白する。ブルースはパティが問題を抱えている事に気づいていた。パティの指に大量に採血痕がついていたことから、彼女の抱えている病がクロイツフェルト・ヤコブ病であると見抜くブルース。実はパティは病名が判明するまでに検査に大金がかかってしまい蓄えが底をついてしまった、しかも不治の難病という事がわかり、自分の死後に残される父親に少しでも多くのお金を渡せる方法として、事故を装った自殺を考えていたところ、S.H.I.E.L.D.の研究所でブルース・バナーの研究チームに入れた。「ハルク」のそばで働いていれば自分が保険金目当てに「事故死」できるチャンスがあると考えていた、と話すのだった。ヴェテリはヨトゥンヘイムのEiderdurmを採取する方法を考え出し、それを元にソーを含め皆で採取していたところ、霜の巨人に操られたランドールを通じて、巨人たちが大挙して攻めてくる。またさらに復活したポータルを使ってミッドガルドにも攻め入ろうとしていたが、マリア・ヒルとフィル・コールソンがS.H.I.E.L.D.隊員を率いて反撃し、ブルースもハルクに変身してソーと共に戦うのだった。霜の巨人は退けられ、ブルースはソーと別れを交わし、助手達を連れて無事帰ることができる。そして内心、今回不可能と思われるような大冒険を経験したことで、パティが少しでも、不治の病に解決法を見出す希望を感じられたらと思うのだった。(今回のお話はとても素敵なお話でした!!私の大好きな人情話&可愛いソーちゃん!! パティは彼女の持っていた写真から察するに、父親に男手ひとつで育てられたという感じ。父ひとり子ひとり家庭だったのかな。今ではパティが父親を養っている状況のようなのだけど、自分がいなくなったら父を援助することができない、しかも病気の診断だけで大金がかかってしまい手元に殆どお金が残っていない。このまま病で死ぬ前に事故死を装って保険金を父に遺したいと思っての自殺願望。そんな重い事情を背負った彼女が今回ブルースやソーや同僚達と共に北欧神話の異世界で霜の巨人に襲われたりと大冒険をして帰る事になる。今回の経験で、パティが少しでも希望を持てるようになってほしいなとブルースは望み、そして仲間みんなで彼女を力を尽くして支援し病の治療法を探るだろうと信じてるんですが…私はそんな風にブルースが部下を思いやれていることに感動しました。ブルースもずっと「ハルク」という「不治の病」を抱えて苦労してきたわけじゃないですか。絶望や人間不信や孤独感だって感じてきたはずと思うんですけど、そんな彼がいまは希望とか、仲間同士の助け合いを信じられるようになっているからこそ、パティに対してそれを願えるのじゃないかなと思いました。それも、様々の乗り越えられないかもしれないと思われるような大冒険を経て来て、そういう気持ちに至ったのかなというふうに、ブルースのモノローグから思えます。しかもその大冒険は、ハルクがいたからこそ経験したもので、だからハルクがいたからこそ今の心境に至れたのかな…と思うし、そんなブルースのハルクや他のヒーローと共に歩んできたこれまでを感じさせる心情が感動的。そのうえソーとのコンビがとってもかわいくて!! まだミッドガルドデビューしてないソーちゃんの天真爛漫な態度がたまらんのです。ハルクの事を「翡翠の巨人」って呼んだり「フレンド・ハルクスマッシュ」って呼んだり(それは名前を聞かれた時にハルクが「ハルク スマッシュ!」ってゆったからw)するところもとても好きv こないだの海底編でも「翡翠の者」って言われてたり、ハルクを翡翠の・・・って呼ぶ呼び方美しくてすきだなあvvv ハルクと不思議なミッドガルド人たちがすっかり気に入っちゃって頑張って助けようとするソーと、ソーの事が気に入ったらしく危険な場所でも助けに行ったり、一緒に戦ったりといいコンビっぷりを発揮するハルクvv 二人のストーリーもとても可愛くて素敵でしたvvv サイモンソン先生のアートもとっても良かったですーvvv)<2013.9.20>

【IRON MAN】#258.4(2013.5)
Plot: David Michelinie, Bob Layton / Script: David Michelinie / Breakdown Art: Dave Ross
「Armored Vengeance」パート4。ジャスティン・ハマーに宇宙ステーションのエアロックを締められ瀕死になったトニーはやむを得ずアイアンマンの正体が自分(トニー)であることを明かし、扉を開けてもらう。ハマーのターゲティングシステムでローディにメッセージ入りのカプセルを発射して合流し、二人はトニー2.0と対決、戦いの中で世界の各システムが操られそうになるが、それをハマーが察知したことで大事故を未然に防ぐことが出来、事件は解決する。事件後、ラエ・ラコステの葬儀に出席するトニーとローディ。トニーはラエに自分の知らない一面があったことを垣間見てそれきりになってしまい、彼女の正体は何者だったのだろうと不思議に思わないではいられなかった。そんなトニーを、ローディはお互いに想い合っていた事が確かだと思えるなら、それでいいじゃないかと慰めるのだった。(これまでのストーリーの流れからすると、最後はちょっと駆け足感なんですが、一応事件が解決してトニーも可愛かったので良かった…! 昔のアーマーも可愛いんですが、この当時のトニーの素顔がまた可愛くてたまらないですーvvv 今回はハマーが衛星からのターゲティングシステムなる物騒なものを使って、メモをカプセルに入れて投げてよこすんですが、メモに気付いてもらうためにローディをターゲットにしてぶつけてくるんです(笑)。それがいちいちボコボコとローディに当たってローディも「いてっ」ってなってるし可笑しくて可愛いwwwww ラエさんの件が謎のまま終わってしまっているのが気になります。本誌ではどうなってたのかな。最後その事で葬儀の時にトニーは悶々していたのですが、ローディ「You loved her?」トニー「Yes.」ローディ「She love you?」トニー「I believe so.」ローディ「Then maybe, for now...that needs to be enough.」ていうやりとりがあって胸がきゅんとします。トニーには謎が残されてしまったけれど、ラエちゃんは確かにトニーを愛していたと思う(スパイもしてたけど)。そんな切ない最後もしかしトニーらしくて萌えるのでした。また今回みたいなミシェリニー&レイトン両先生の作品継続していただきたい!両先生のトニーは可愛いので大好きですーvvv)<2013.9.19>

【NEW AVENGERS】vol.3 #6(2013.5)
Writer: Jonathan Hickman / Penciler: Steve Epting
「Blue Hell」。ブラックスワンに同行してもらい、情報を得ることにしたイルミナティ一行。もともと彼女らが地球に持ち込んだデバイスを復元し、インカージョンで出現したもう一つのアースを破壊しうる武器を作成。だがもちろんこの武器を使用することに前向きにはなれずにいた。次に起きたインカージョンの現場はラトヴェリアであり一行は早速ドゥームスタットへとテレポートする。現場の空はいつものインカージョン現象とは違い青く、それを見たブラックスワンは表情を強張らせ焦りをあらわにする。彼女によると空が青くなる時は「マップメイカー」と呼ばれる一族による侵略を意味しているとのことであった。インカージョンを利用して次々と世界を侵食していく彼らは、一つの世界を徹底的に食い尽くしては、インカージョン現象を利用して次の世界へと渡り歩いているという。マップメイカー達がドゥーム城を攻撃しヴィクターとクリストフが応戦する中、イルミナティ達はブラックスワンに導かれるまま相手方のアースへと渡る。そこはかろうじて地核だけが最後の爆発のために動いているだけで一切の生命がない不毛の地と化していた。イルミナティは作成したばかりの爆弾でそのアースを滅ぼし、撤収する。ヴィクターとクリストフもマップメイカー達を一掃し、今回のインカージョンは終了するのだが、もちろんドゥームはイルミナティの存在に気づいており、またクリストフもイルミナティが滅ぼしたアースから零れ落ちた破片を回収していた。(ヒックマン先生のクリストフ&ドゥームきたああああああ!!と大興奮の巻vvvvvvvvvv クリストフはヒックマン先生のFF誌でしばらくぶりに再登場してきており、ドゥームたんが一旦死んだかに見えたので凹みまくっていたのですが、ドゥームたんの(FFに加わってた時期も含めて)不在中ラトヴェリアを治めていたのですがFFラストでドゥームたんをリード達が異世界から救出してきてからはラトヴェリアに帰ってきて、クリストフも王位を返還した模様(個人的には二人の再会シーンが欲しかったけど妄想するしかない模様)。マップメイカーとの戦いではクリストフが普通に戦っているのに比べて、ドゥームたんは自分の城を破壊したりして破壊力絶大で(まあ自分の城だしね!)二人の違いが出ていて面白かったvvv それにしても二人が一緒に戦うシーンとか、夢みたいですーvvvvvvv萌えるーーーー!!!!!! FFでのクリストフはちょっと顔が異形っぽくなってて、まったく説明ナシだったので驚いたんですけど、こっちでは普通のお顔になっていてまたびっくり(笑)。男前の青年になっててかっこいいし、すっかりドゥームたんとおそろいの服を着ていて萌えます〜〜〜vv ドゥームたんがマップメイカー達の突然の侵略に怒って「You dare...? Of all the places in all the worlds, you choose to accost DOOM in his own home...YOU DARE?」って言うんですけど、accostの意味が「性的な目的で言い寄る」て意味もあって悶えたりvvvww 一方イルミナティ側ですが、いよいよ一つのアースを滅ぼさざるを得ない状況になる。仕方ないという覚悟はあったものの罪悪感をぬぐえない一行。そんな一同に対してネイモアがいちいちツッコミを入れるんですが、そんなネイモアさんも今後別方面で追い詰められることが既に分かっているのでそれがつらい。異変に気付いたドゥームたんが今後どう出てくるのかが楽しみv でもインカージョンについてはじわじわとイルミナティの面々が追い詰められていくのが可愛そうなので、あんまり長引かせないで解決の方向を見せてほしいなあ(><))<2013.9.19>

【CAPTAIN AMERICA】vol.7 #7(2013.5)
Writers: Rick Remender / Penciler: John Romita Jr.
「Castaway In Dimenthion Z」パート7。ぼろぼろになりながらもイアンを救うべく前進するスティーヴ。そんな彼の前にゾラの娘(イアンの姉)ジェット・ブラックが立ちふさがる。しかしジェットは胸中に、父親の所業に対するもやもやとした言葉にできない気持ちを抱えていた。それは父親が虐殺しようとしているフロックス族の人々を救えば解消できるのだろうかと思い始めていたジェットを後押しするかのように、スティーヴは彼女が邪悪しか知らぬ環境に育てられたことに罪はない、だが心が罪悪感を感じ始め邪悪以外の道があると知ったからにはどちらかを選ばねば、そして正義を知りながら邪悪を行うのならばそれは罪になると訴えかける。心を動かされたジェットはフロックスを救いイアンを救おうとしているスティーヴに手を貸し、イアンの居場所を教えフロックスの安全を託されるのだった。ゾラは自ら創造したミューテイツを率いて地球に攻撃に出ようとしていた。彼を阻止するためにもアベンジャーズに知らせねばと焦るスティーヴ。だが彼の前に洗脳されたイアンが立ちふさがる。(冒頭の回想シーンでスティーヴがかつてイアンに、初めて自分の父親の話をした場面が語られる。善人であり家族を愛していたはずの父が時代の荒波に揉まれるままに心の弱い男になってしまい、やがては幼いスティーヴの前からも姿を消し(死亡し)てしまった。その話を聞いてイアンは、スティーヴも自分の前から消えることがあるのだろうかと疑問を持つ。スティーヴはそこで自分が「消えた」ことが無いわけではないという話をするんです。「私はいつも父親のように弱くなるまいと、強くあろうとすることに人生をかけてきた――そして理想にとらわれ、任務に埋没してきた。愛する人を裏切ることは無かったが、寄り添いそばにいることをしてこなかった(I spent my life running so hard away from his shadow, trying to be STRONG in every way he was WEAK... I DID desappear. Became a slave to an ideal, disappeared into DUTY. And instead of ABUSING those I loved... I was ENTIRELY unavailable to them.)」と言って自分がそうすることによって自分が愛する人から「姿を消していた」も同然だったと振り返り、決してイアンの前から「姿を消す」ことはない、絶対にそばに居続けると誓う。スティーヴの反省はまさにその通りだと思えることで、スティーヴはイアンを育て共に過ごす中で、父親と自分との関わり、これまでの自分の人生について随分考えさせられてきたというようなことを話す。これから先に悲劇が起きることがもうわかっているのですが、スティーヴのここでの記憶は残るはずで、少なくともこのことに気づけたのならそれは大きい事なんじゃないかと印象に残りました。確かにこれまでスティーヴの幼少時の回想が語られていたので、そこから来ているのだろうな…とは思うんですが、なぜか私にはそこが繋がってこないんです。論理的に理解はできるんですけど、感情的に共感できない。多分両者の話をかなり別枠で語ってきたことで、スティーヴの語りでそれをつなげようとしても難しさがあるのではというのと、回想シーンがしばらく途絶えて遠くなっていた事とか、ライターの書き方が私の気持ちとは合わないからなのかな、という気がします。ジェットの悩みや、彼女がそれを克服しようとしてスティーヴの訴えに心を動かされるシーンも感動的なんだろうなと思うんですけど、どこか離れたところから客観的に見つめてしまう感じ。せっかくジェットが可愛いのになんだか残念。もっと共感できるライティングだったらなあと読みながらもやもやしてしまうのでした。これは完全に好みの問題なのだろうなと思います)<2013.9.11>

【AVENGERS】vol.5 #12(2013.5)
Writer: Jonathan Hickman, Nick Spencer / Artist: Mike Deodato
「Evolve」。エクス・ニヒロが地球に放ったオリジンボムから孵化した子供たちは孵化した時から幼児の姿をしており、たった数週間で前青年期ほどに成長する。彼らは睡眠をとらず、エネルギーを摂取せず、排出もせず、呼吸もしない――まったく新しい種の生命体であった。トニーは宇宙に出かけてはいたが、彼らの成長過程をモニタリングし続けており、そこから得られる情報は驚嘆することばかりであり興奮を禁じ得なかった。アベンジャーズの一部のメンバー(クリント、ジェシカ、ソー、ハイペリオン、スパイダーマン、ユニバース)は子ども達の世話役としてサベッジランドに滞在していた。子ども達の成長を見守りながら、ソーはこれから壮大な異変が起きていくことを感じ、命限りある人間に過ぎないスティーヴやトニーがそれに巻き込まれていくこと、チームや今後の地球の運命を思い悩んでいた。故郷の世界を2度も失ったハイペリオンはそんなソーの悩みを聞く。子供たちは大人たちから様々な事を学んでいたが――突然エボリューショナリーが襲撃し、子供たちを浚ってしまう。(世界の構成システムそのものが壊れ危機に瀕しようとしている――それをソーは感じ、今後起きることや、それに地球人であるスティーヴやトニーが対処できるだろうかと様々に思い悩む。あまりにこれから起きることのスケールが大きすぎて、二人は理解できるだろうか、そして地球の運命は――と、ソーがキャップとトニーの二人をとても大切に思い心配して悩んでいる様子が温かくて泣かせます。故郷の世界をまるごと失うという過酷な経験をしてきたハイペリオンはソーが悩んでいる様子を見て、「どうかしたのか」と悩みを聞いてあげるストーリーがこれまた優しくて(><)。故郷を完全に破壊されて失いながらも「若者に信念を教え希望を伝えること」を重んじるハイペリオンさんがかっこよすぎて惚れそうです。今回トニーは宇宙からの出番でアーマーに伝送してる状態なので、トニー本体が出てこなくてションボリなんですが、新しい子供たちにすごく心動かされてて可愛い。エクス・ニヒロが地球に送り込んだオリジンボムの結果なのに、困惑よりもむしろ純粋な驚きと喜びとしてとらえるトニーの心理が好きですvvvしかもその嬉しさをソーに伝えようとしてるところがまた可愛いvvv ソーとハイペリオンの彼ら風子育てシーンもほほえましくて、ソーさんのやり方は、アスガルド流育児なのかなーって思って特に可愛かったですvvv スパイダーマンことピーターの中身が今オットーということで、ヒックマン先生の描く彼がほんと傲慢でヤな感じがどこかにあって、こんな言動だったらすぐおかしいなってバレるんじゃないかという気もするんですけど、周りにはいつもの冗談とらえられているのかしら。すっかりバカンス気分ぽい感じのクリントとジェシカの漫才もおかしくて、でも必要な時はちゃんとキめてて、皆の心情とユーモアの両方が満ちた素敵な号でした(><)vvv読みながらつくづくヒックマン先生のこういう愛情表現が好きなんだなあってじんわりしてしまいました。最後はエボリューショナリーの登場で、確かにこの人が今回の件をほっとくわけないわーwwと思わせて以下次号。続きが気になる!)<2013.9.10>

【UNCANNY X-MEN】#8AU(2013.5)
Writer: Rick Remender, Gerry Duggan / Artist: Adam Kubert
「Age of Ultron」タイイン。ローガンとスーザンが変えてしまった新しい歴史の中で、「コロネル・アメリカ」ことスティーヴはマンハッタンの地下に隠れ暮らすミュータント達「モーロックス」を訪ねる。そんなスティーヴを未来世界から狙うものがあった。カーンは自分が盗み出したウォーレンの双子「アポカリプス・ツインズ」を若者へと成長させていたが、二人にスティーヴを殺すよう命令する。(世界観はAOUの中での出来事なんですけど、結局本誌の方のストーリーを強く描いているだけなので、AOU本編にはそれほど関わりがなさそうで、あまり読まなくても良かったかな…と思った号。スティーヴが戦うシーンでのモノローグは戦いに馴れた彼らしい緊迫感が感じられて良かったです。アポカリプスツインズの姉弟の登場はキャップ誌でのジェットとイアンの姉弟にネタとして重なる部分が感じられて、もう少し変化が欲しかったなと感じる所。カーンとの関係や、ハボック&ローグとの戦いでもリメンダーのライティングからよく感じるありきたり感がぬぐえない。ただハボックとローグを夫婦にした設定は面白かったです。UA本誌でもこの二人が絡むストーリーにもっていく方向なのかしら? 夫婦といえば、この世界ではスティーヴがワンダと結婚していた設定(ワンダは既に死亡)となっており、ハンクが殺されてウルトロンが作られなく、したがってビジョンが生まれなかったことから二人の運命がそう変わったということの模様。個人的にタイイン誌では、本誌に現れるディフェンダーズがどうやって結成していったかとか、そういう本誌の歴史を補完する話を語ってほしかったのですが、どのタイイン誌も元のタイトルのストーリーを残した物語になっていて、ちょっと求めている物語と違う事もあるなという感想を持ちました)<2013.9.9>

【YOUNG AVENGERS】vol.2 #5(2013.5)
Writer: Kieron Gillen / Arts: Jamie McKelvie, Mike Norton
ノー・ヴァールのジェットが不時着したセントラルパークに操られた人々が押し寄せる。ロキに能力を貸して逃げられてしまったビリーはなすすべもなくジェットの中に避難したものの、全ては自分のせいだとそもそも事件の引き金となった魔法を無効にするために自らの命を絶とうとするが、忽然と戻ってきたロキに止められる。ロキはノーとアメリカの「両親」を撃破させると一同をテレポートさせる。「両親」が「甦らせ」られるのはゆかりの地の近さに関係があると悟ったロキは、遠く離れた地で対策を練らなければならないと言う。事件により集った一同はチームとして一緒に行動を始めることとし、ビリーは両親にしばらく帰れないと電話で告げるのだった。(いよいよチームのメンバーが集結して戦い盛り上がりを見せる号。ケイトの件が私はまだ引っかかっていて納得できずにいるために物語に入りきれない部分があるのと、今回の事件はかなり長引きそうだなと感じていてまだまだ様子見な気持ちがあります。今回の事件を引き起こしてしまった事に責任を感じ、自分が死ねばこの悪夢を止めることができるとビリーが銃を構えて自殺しようとするシーンがIron Man: Execute Programのトニーをものすごく思い出させるのですが、やっぱりトニーは躊躇せずに一瞬で引き金を引くところがこわいなと思います…。)<2013.9.9>

【FEARLESS DEFENDERS】#4AU(2013.5)
Writer: Cullen Bunn / Penciler: Phil Jimenez
「Age of Ultron」タイイン。ラトヴェリア/アスガルド戦争の直後、死からよみがえったアマゾネスの女王ヒッポリタは、ディフェンダーズに現れた謎の女性コリーヌ・ル・フェイの情報から復讐の為にラトヴェリアに向かう。(面白い事は面白いんだけど、もうちょっと前後が欲しいなと欲が出てしまう。AOUの本編に沿う形で、このタイイン誌は改変された歴史の中での一コマという感じ。個人的には姿を変えたスティーヴとこの世界でのディフェンダーズの物語をもっと知りたいのだけど、今回の話はヒッポリタの話に特化している。コリーヌ・ル・フェイは名前からすぐにモルガンの関係者ってわかるのに、どうして彼女の話を聞くことになったのかとか、ストーリーがちょっと唐突なんですが、本誌の方を読んでいれば色々出てくるのかなあ。時間設定はラトベリア/アスガルド戦争の直後と察するのですが、この段階ではスティーヴことコロネル・アメリカが、ヒッポリタがラトヴェリアに出かけていく前に「スタークに報告したほうが」と言ったり、AOU本編よりも時間が前だからかまだトニーの立場を考慮した発言もあって、やっぱり二人の間に何があったのかますます気になるのでした。コリーヌ・ル・フェイはタイムトラベルで過去に遡ったドゥームがル・フェイとの間にできた娘で、現代で育てられたもののそのまま放置状態で両親に恨みを持って復讐したがっていて…っていう設定もドラマ要素たっぷりなのにあんまり生かされなくてもったいない。彼女も他のディフェンダーズ誌には出てくるのかな? 個人的には最初ドゥームたんにウワーーっvvvて盛り上がったラトヴェリア国民が実はマスターがボットだって知ってショック!!な展開には同情しました。私もショックですよ全くもう。AOU内で改変された歴史世界は一瞬の登場である所がHOMと少し構成が似ていて、でもHOMの時の方がもっとタイイン誌で沢山ストーリーが語られたなあと思うのです。HOMの時はさらにその世界での物語が後でミニシリーズで出たりしたし、今回もそういう形でまた今後出る機会があったりするのかな。折角出てきた世界で何がどうなっているのか大いに気になるので、もっと色々見せてほしいなあと思ったのでした)<2013.9.6>

【DAREDEVIL】vol.3 #26(2013.5)
Writers: Mark Waid / Pencils: Chris Samnee
(1)イカリに半殺しの目に遭わされたマットはオフィスに戻るが激しく動揺していた。追い打ちをかけるようにオフィスに怪しい面接の男が現れたり、フォギーの化学療法の立会に駆けつけようとする途中にもイカリがストーキングしていることを察したり、フォギーへの抗がん剤の注射器に点字のメッセージがあったりと、マットはすっかり精神的に追い詰められてしまう。怯えて焦燥したマットの様子に困惑しつつも、フォギーは親友の思考を整理する助けとなってくれる。二人が協力してこれまでの敵を分析すると――後ろで糸を引いていた敵の正体が見えてくるのだった。(2)癌センターに入院し治療を受けることになったフォギー。ある日センターの小児病棟を慰問するはずのアイアンマンの到着が遅れている事を受け、医師から子供たちの相手を依頼される。子供の相手に慣れていないフォギーは戸惑いつつも部屋に入っていくのだが、そこでは子ども達がアイアンマンをはじめヒーローが活躍して癌の化身のような怪物を退治するコミックを力を合わせて作成していた。出来上がったコミックをアイアンマンにプレゼントする予定だと聞いたフォギーは、子供たちはアイアンマンが癌を治してくれることを期待しているのかと驚きやんわりと諭そうとするのだが、逆に子供たちからそれはただの物語だと指摘されてしまう。子供たちの現実を受け止める姿勢や活力にフォギーは驚かされ、また勇気づけられるのだった。(すごく良かったです!(1)も(2)もどちらも! (1)「恐れを知らない男」であるはずのマットが怯えるという胸きゅん展開v ストーカーにびびってる姿が可愛くて、またサムニー先生の表情の描写も素晴らしくて! ただでさえフォギーは闘病生活で精神的に大変なのに、パニック状態のマットがいきなり病室に飛び込んできて困り果てつつも、何とか助けになろうとしてあげてるところがほんとに健気というか、でもこうして誰かの助けになることはフォギー自身にも助けになることなんじゃないかなと思う所もあって感動的。二人がそれぞれ自分の戦いの為に、力を合わせているところがすごくいいなと思います。(2)大好きな人情話!すっごい泣けてしまいました。癌と闘う子供たちを訪問するはずのアイアンマンの到着が遅れているので、時間つなぎに呼ばれたフォギー。ヒーローの弁護士を引き受けることが多かったので、子供たちにヒーローの話をしてあげてというようなことを頼まれるのですが、フォギー自身は仕事で関わっただけで友だちなわけではないし、子供相手は慣れてないしと困惑。でも医師はフォギーが子供たちと触れ合う事はフォギー自身にもプラスになるだろうと小児病棟に送り込まれてしまう。そこでフォギーはエネルギーに満ち溢れた子供たち、しかも現実をしっかりと受け止めている彼らの姿を目にして逆に驚かされてしまう。ヒーローが自分の問題を解決してくれることを望んでいるわけではなく、苦難に負けず戦う姿にインスパイアされているのですよと医師から聞き、フォギーが心の中でDDが戦う姿を思い浮かべるラストがとても微笑ましくて可愛すぎる!!フォギーにとってのヒーローはなんだかんだいいつつやっぱりDDなんだなあ…v ちょっと遅れてしまったけど、病棟にちゃんと現れて子ども達と触れ合うアイアンマンがまた優しくて泣けました。マーク・ウェイド先生のトニーはほんっと魅力的だなあ…///)<2013.9.6>

【IRON MAN】#258.3(2013.5)
Plot: David Michelinie, Bob Layton / Script: David Michelinie / Breakdown Art: Dave Ross
「Armored Vengeance」パート3。ジャスティン・ハマーと揉めつつも警告は伝えたトニー。そうこうするうちにもハマーとトニーを追ってS.H.I.E.L.D.から操られたマンドロイド等が次々襲いかかる。トニーは何とか彼らを撃退し、ハマーを追って宇宙ステーションへ。一方ローディはスターク社内に閉じ込められてしまい、脱出方法を探る途中でトニーの開発段階のアーマーを見つける。サーバーに直結しないこのアーマーならハッキングされることもないはずと思うのだが、以前のトラウマがありアーマーを纏う事に躊躇するのだった。それでもトニーを助けるためだと意を決してアーマーを纏うのだった。(このストーリーの前に起きた色々を知って読んだ方がいいのだろうなと思います。ジャスティン・ハマーが以前陰謀かなにかでトニーの体内に注入したナノテクが現在どうやってかトニー2.0となって暴走している模様。ジャスティン・ハマーが由来だからか、ハマーも狙われている…ということなのかな。2.0のたくらみを阻止するためにはハマーを守らないといけないのですが、なんせ宿敵ですしそうスムーズにもいかない。ハマーの海上邸宅の設備っていうか、ガーデニンググッズが武器だったりとかして笑ってしまうww ハマーに翻弄されつつも事件を解決しようと頑張るトニーが可愛いし、以前の事があってアーマーを纏うことに躊躇すれど、トニーのためならえんやこらのローディも可愛いv)<2013.9.6>

【AGE OF ULTRON】#8(2013.5)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Brandon Peterson
ハンクが殺され、ウルトロンが出現することはなかったがすっかり変わってしまった歴史。ローガンとスーは捕まってしまいエマ・フロストとチャールズ・エグゼビアに脳を走査される。二人の記憶から、トニーは彼らの正体、経験してきたこと、そして歴史を変えてしまった事――友人だったハンクを殺したのが二人だということを知るのだった。変わってしまった歴史では、モルガン・ル・フェイがラトヴェリアを軸に全面戦争を仕掛けていた。トニーはその戦争で体を引き裂かれ、アーマーと自らを一体化させたサイボーグのようになってしまっていた――そんな体になってしまうことも、ハンクが生きていれば起きることはなかったのだ。時間を遡って歴史を変えてしまうなんて、なんという大それたことをしたのかとローガンを責めるトニーだったが、ローガンは他に道は無かったと繰り返すばかり。エマとチャールズは最初にスーとローガンと接触したスティーヴ(コロネル・アメリカ)をはじめとするディフェンダーズにトニーの捜査はまだ途中だから帰るように促すのだが、かつては家族の一員だったスーの姿に居てもたってもいられなくなったベン・グリムをはじめとし、納得できない面々は静止を振り切ってスタークキャリアの中に押し入るが、スーも一方で脱走を図っていた。だがそこへル・フェイの大軍が襲ってくる。皆不意を突かれるものの、迎撃に転じるのだが、スタークキャリアは真っ二つにへし折られて墜落してしまう。(ウルとスーがハンクを殺してしまった事でその時点から歴史は全く違う道を歩みだし、新しく塗り替えられた「現代」はまるで様相を変えてしまっている。トニーによると、ハンクが殺されてしまった事を境にアベンジャーズはばらばらになって消滅してしまったとの事。その先ル・フェイとの泥沼の戦争に突入していく模様。ル・フェイの操る魔術と、トニーの技術(科学)とのぶつかり合いになったようなのだけど、トニーはアーマーごと体を引き裂かれて重傷を負い、アーマーを肉体を一体化させてサイボーグのようになってしまっており、唯一表に出ている素顔は顔色が悪く体毛が無く、どれだけ深刻なダメージをトニーの肉体が負ったのかが察せられます(涙)。改変前にトニーが纏っていた情の深さは感じられず冷たい印象しかない、けれどタイムラインを壊すことについての倫理観はやはり以前のトニーに通じるものがあり、根っこは同じトニーだとそこがかろうじて感じさせて切ないです。スティーヴは新しい歴史では片目を失って「コロネル・アメリカ」を名乗っていて、アベンジャーズが瓦解した後彼がどういう人生を送ってきたのか、トニーと何があったのかは想像(妄想)するしかないのだけれど、なんだか色々あったっぽいようなのは、スクリプトのそこかしこに匂わされていて、それがますます妄想を掻き立てるのでしたv ハンクとトニーは大親友というわけではなかったけれど、その人間関係はトニーの人間性の構築にある程度の影響を与えていたはず、それがぽっかりと抜け落ちるということは、トニーの人格形成にも影響があるはず――というような事をベンディス先生がAOUのインタビューで言って、こちらの歴史でのトニーの冷酷な性格を説明していたのが印象的でした。もちろんトニーの冷たさはそれだけが原因ではない(おそらく一番トニーに大きな影響を与えたのはル・フェイとの戦争で肉体を殆ど失った事や、スクラルとの戦争による根強い不信感とかなのかなあと推測します)とは思うのですが。以前の歴史での地球はほとんど滅んでしまったとはいえ、それでもトニーは肉体を失う事が無かったし、仲間との温かい関係もあったという事を今回知ってしまうのが可哀想で(涙)。AOAに重なる所が大きかったです。改変前の歴史を知るビショップによって、エリックが歴史が違っていたらチャールズは死んでなくてアポカリプスに世界が支配されることもなかったと知ったシーンを思い出します…(涙)。ローガンとスーが現れたことは、ル・フェイの罠なのではないかと疑っていたトニー。あまりにもタイミング良くル・フェイが攻撃を仕掛けて来てしまい悶えます。しかもル・フェイに向かっていくトニーの様子から、ものすごい憎しみが感じられてまた胸が締め付けられます…(><)。ル・フェイとラトヴェリアが組んでいるということで、彼女とドゥームボットの大軍なのですが、ドゥームボット達が羊の角(ル・フェイにはヤギの角)がついててちょっと可愛いv なんか感想がトニーの事ばかりになってしまいましたが、他の面々も色々と運命に違いがあったことが感じられて考えさせられる号でした)<2013.9.5>

【IRON MAN】vol.5 #10(2013.5)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Dale Eaglesham
「The Secret Origin of Tony Stark」パート1。レコーダー451はトニーにとある記録を見せる。それはトニーの出生の秘密を記録したものだった。ハワード・スタークとマリアの夫妻はようやく実子に恵まれたかと思われたが、医師の元に行くとその子供が生きて生まれる見込みはないと言う。どうにかして妻の胎内に宿った命を守るすべはないのかと、世界中につてを捜し歩くハワードだったが、誰もが助けられない、と言う。ネバダ州のロロという宇宙人の元にたどり着いたハワードは、ロロから、彼らの種族のマフィア的ファミリーがラスベガスでカジノを開いており、そのボスが最近手に入れたロボットを手に入れたいという話を聞く。そのロボットは宇宙じゅうの技術の知識を有しており、ひょっとしたら胎児の命を救う手だてが分かるかも…という一縷の望みをかけ、ハワードはチームを作ってロボット――レコーダー451を盗み出す作戦に乗り出す。作戦のさなか、ロロはボスに殺されてしまうのだが、ハワード達は451を盗み出す事に成功するのだった。(テープの中身は順番に読者に明らかにされていくようでまだ途中なのですが、冒頭のトニーは既にテープを観終わった状態で、最初は放心するものの、見た内容を「信じない」と言い張る。全世界のトニーファンを騒然とさせた内容ということで、だいたい噂はすでに聞いているのですが、恐る恐る読み進めているところです。ハワードがトニーを愛していたのか愛せなかったのか、という点についてはライターによって温度差や描写の差があると思うのですが、私はそれは各ライターの解釈によりけりでいいのかな、という気がしていて、ジレン先生の場合はハワードとマリアが途方もなくトニーを愛していた、という設定で行きたい模様なのかな?(それにしてもこれまでの描写とあまりに違うので戸惑いはあります) でもそうだとしてもそれはそれとして個人的にはオッケーです。そんなハワードも可愛いと思う。話の感じだと夫妻はそもそも不妊の問題を抱えていた模様で、トニーはようやく授かることのできた命、しかし、医者には出産まで至ることはできないと告げられハワードは奔走。チベットに行ったりワンダゴアに行ったりと、マベル界の地球に存在する頼れそうな所にはあらかた頼るのですが、胎児を救う手だては見つからない。ハワードがこの件によってエターナルシティと秘密結社シールド(ヒックマン先生著のほう)を知るのか、もともと知っていたのかは詳しく語られないのですが、個人的には元々知っていたのではなくこの件で出会いがあったと思いたいなあ。またワンダゴアでハイエボリューショナリーから助けられるかもしれないけど原型はとどめないかも的なことを言われてスルーした事に笑ってしまいました。そりゃそうだろ!! ハワードが結集したチームがまた面白くて、デュガンとか、ロスとか、結構今でも顔なじみの面々がそろっていて微笑んでしまう〜v またメンバーに頼み込みに行ってるハワードもかわゆいvvv さらっと宇宙人に協力したりとかしてツッコミ満載なんですけど、最後の妊婦のはずのマリアが大活躍だったりマリアとハワードがラブラブで可愛かったり、ハワードの大冒険としてはおもしろいストーリーなんですが、この後が大変な展開になるみたいで戦々恐々です…)<2013.9.2>

【UNCANNY X-MEN】vol.3 #6(2013.5) マグ度:★★★★
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Frazer Irving
新エグゼビア学園の面々はリンボ界に転送させられてしまう。ドゥルマムーはイリアナへの報復として一同を皆殺しにするつもりだった。怯える新入生達を戦わせるため、エマはやむにやまれず3つ子に銘じて若者達の恐怖心を消して勇気を奮い立たせるように操らせる。一同がリンボ界で戦う一方、S.H.I.E.L.D.ではマリア・ヒルが今後の対ミュータント対策をどうするべきか頭を悩ませていた。結局、S.H.I.E.L.D.のエージェントとしてミュータントを雇用することにし、その人材をアリソン・ブレア(ダズラー)に定めるのだった。(エリックのウエストポーチに釘がいっぱい入ってるとかすごいウケてしまってwwwwwwwwwwwwwwなんか武器として地味だし庶民的だしセコいwwwwwwwwwwwwwでも今能力が限定されてしまっているエリックとしては釘を武器にするくらいが精いっぱいなのかしらと思うといじましくてかわいいwwwwww アーヴィング先生のアートがおどろおどろしいストーリーにぴったりで眼福ですvvv マリア・ヒルもミュータントの現状問題を振り回されずに把握しておきたいという事で新たに雇ったエージェントがダズラーなところも今後楽しみですv)<2013.9.2>

【AVENGERS ASSEMBLE】#15AU(2013.5)
Writer: Al Ewing / Penciler: Butch Guice
「Age of Ultron」タイイン。ロンドンに休暇で来ていたキャロルはそこでウルトロンの事件に遭遇してしまい、他のロンドンのヒーロー達と共に孤立してしまいNYの仲間たちがどうなったかもわからないでいた。ロンドンには土地の魔法に由来したヒーローが多く、彼らや彼らのアイテムが持つ魔力、そして大英博物館の収蔵物に宿る魔力によって、ウルトロンに対して結界がはられ、大英博物館が生き残った人々の避難所となっていた。だがずっとこのままというわけにはいかない。ある日街でかつてコンピューターゲームの中に入る能力を使ってコンピューターの中のモンスター達が現実世界に出てこようとするのと戦っていた経歴を持つコンピューダー・グラハムことグラハム・トールソンをキャロルがたまたま救って大英博物館に連れてきたことから、キャプテンブリテンとキャロルとグラハムとメラニーは4人でグラハムの能力を使ってロンドンをウルトロンから奪還しようと試みる。早速セント・ポール大聖堂のウルトロン本拠地に乗り込んでいった4人だったが…。(最近のイギリス方面事情を良く知らないので戸惑う面があったものの、とにかくAOUタイイン誌は追い詰められたヒーロー達のヒロイックな面が掘り下げられる描写がいいなと思うけど一人一人と亡くなっていく話なので辛いです(涙)。メラニーが一緒に戦うと言った時ブライアンは反対するのですが彼女はどうしても聞き入れず、その様子を見ていてキャロルが思う言葉が印象的でした)<2013.8.30>

【IRON MAN】#258.2(2013.5)
Plot: David Michelinie, Bob Layton / Script: David Michelinie / Breakdown Art: Dave Ross
「Armored Vengeance」パート2。エリカ・ソンドヘイム医師の元にアイアンマンとして駆けつけたトニーだったが間に合わずソンドヘイム医師は死亡、トニー・スタークを装うコンピュータのハッキングにより、アイアンマンが犯人にされてしまう。敵がさまざまなコンピュータシステムをハッキング出来ることを知ったトニーは電機屋で無線機を購入しローディに連絡。敵によって閉鎖されたスターク社に排水溝から侵入してもらい情報を得ようとする。トニー2.0を名乗る敵はアイアンマンが暴走して社長室周辺に毒物を蒔いて逃走したとしてスターク社から社員を退避させ警備員だけを残して厳戒態勢に置く。トニーの恋人で実はジャスティン・ハマーのスパイであるラエ・ラコステがハマーの指図もあってトニーのオフィスに出向くと、トニー2.0は彼女を抱き込もうとするがラエは抵抗。逃走するが殺されてしまう。トニー本人も騒ぎに気付いて駆けつけるのだが今回も間に合わず…。ローディが見つけた情報によれば、トニー2.0はワシントン、パリ、北京に向けてミサイルを発射しようとしていたが、かれを止められる「脅威」となる人物は3人いるとの事だった。それがトニーと、既に殺されたソンドヘイム医師。そして3人目はジャスティン・ハマーだという…。(ラエはスパイなのだけれど、トニーの事も好きみたいな感じがあるし、トニー2.0と果敢に戦う勇気や賢さもあって気になる子だなって思ってたらいきなり黒焦げの死でエエーという感じ。しかし現場にはマダムマスクのマスクが…??ということで今後どう展開するのか気になる所。ラエの死で(彼女がスパイとは知らず)ショックで涙目のトニーが可愛くてきゅんきゅんvv いつもながらローディがトニーの為に大活躍してあげてて産業排水の排水溝とか通ったりして同情してしまうww 臭うけど安全とかほんとかよーーwwwって感じですし(笑)。ミシェリニー先生のトニーはいつも可愛い子ちゃんでローディを振り回していてたまらないですーvv)<2013.8.30>

【AVENGERS】vol.5 #11(2013.5)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Mike Deodato
「Wake The Dragon」。マカオでAIMが武器を売るらしい、という情報を得たキャップはアベンジャーズの中から数人を選んでミッションに向かわせる。私服でカジノに潜入した彼らはそれぞれAIM幹部や下っ端に接近したり、バイヤーを捜索したりしようとするのだが、大した成果も得られないまま…と思いきや、実はAIMは武器を売ろうとしたのではなく、兵団を買い入れようとしていたことが分かり、シャン・チーが彼らと対峙し打倒するのだった。(ちょっとSecret Avengersっぽいなーという雰囲気(アートもデオダトだし!)で、私服のメンバーのカジノでの活躍っていうシナリオにワクワクしましたvvv やっぱり私服話大好きだわあvvv 真面目そうなネタのわりに、ジェシカとナターシャの漫才もあったりして面白かった! それぞれのメンバーが個性を発揮してるのも良かったです。シャン・チーが今回最もミッションの核心に迫るんですが、ニンジャ軍団とカンフー対決になる場面で、トニーの造ってあげたヌンチャク武器が活躍したりして萌えvvvvvvv AIMはFFの方で自治領を手に入れたり、アベ誌の方でもオリジンボムをひそかに入手したりと、何やら陰謀を着々と進めているようで、シャン・チーとキャロルの手に入れた情報を総合すると、兵力を増強して何事か企んでいる模様…今後アベンジャーズとも抗争になっていくのかなと思うとハラハラドキドキです。)<2013.8.29>

【WINTER SOLDIER】#18(2013.5)
Writer: Json Latour / Artist: Nic Klein
エレクトリック・ゴーストことテスラ・タラソワの物語。(雪の中で孤児になった少女の悲しく残酷な成長譚。彼女は自分に起きた悲劇を、悲劇だと実感する心さえ失われているような気がしてそこが哀しい。アートが美しくて物語を引き立てているのですが、ちょっと入り込みにくいのは、テスラがアサシンとしてあまりにも幼少期から徹底的にファザー・ハンマーの手の上で思うがままに養成されすぎていて、共感する余地が少ないからかしら。アートに情緒があるのでついそこに目が行きますが、実はかなり駆け足すぎて気持ちが追い付かない。バッキーがナターシャを失った事を、今でもまるで死者を惜しみ悼むように想いつづけていることが美しくて悲しくて、それを思うとテスラが辿った運命はなおさら悲しいなあと思ってしまうのでした。)<2013.8.16>

【IRON MAN】vol.1 #72(1975.1)
Writer: Mike Friedrich / Penciler: George Tuska
女性冒険家ロキシー・ギルバートのためにアジアへ渡っていたトニーだったが様々な事件に巻き込まれ、ロキシーともはぐれたまま一旦仕事のためにアメリカに戻ってくる。サンディエゴ支社での仕事なのだが、アイアンマンアーマーで社まで移動中に突然ビルの壁を溶かすようなビームに襲われたり、会社の工場でも賃金の低迷に不満を訴えていた社員たちが何者かに操られて突然トニーを襲ってきたりと不思議な目にばかり合う。奇妙な一日に気持ちが塞がってしまったトニーは次に乗るフライトまでの空き時間に気分転換をしようと思い立ち、しかし何をしようかと思い悩んで新聞を開いたところ、街のホテルでコミックファンコンベンションが開かれコスプレパーティーがあることを知る。最近アベンジャーズはスーパーヒーローとして人気だし、面白いかもしれないと思い、「アイアンマンのコスプレーヤー」として会場に行ってみるトニーだったが、オタク達の会話に全くついていけず、会場の展示物もわけがわからず、しかも新しい鼻付きアーマーを次々批判されて戸惑うばかりだった。所がコスプレパーティー会場にはウィプラッシュ、マン・ブル、メルター、ブラック・ラマといったヴィランも紛れていた。当初はウィプラッシュとメルターが会場で騒ぎを起こしてアイアンマンをおびき寄せようとする計画だったらしいのだが、トニーがそれを聞いて「自分がここに既にいる事は誰も知らないし奇襲に使える」と思っていたのだが、ブラック・ラマが本物のアイアンマンがいるとバラしてしまい、一転会場でバトルが始まってしまう。鼻付きアーマーを批判したアイアンマンファン(コスプレーヤー)の助けもあって何とか4人を倒す事ができてコスプレパーティーで優勝するトニーだったが、戦ううちに参加証(バッジ)を無くしてしまい、警備員に会場から追い出されてしまうのでした。(トニーちゃんコミコンに行くの巻!wwww 当日でも入場できるなんていい時代だったわね…ww 最後のオチがトホホなんですが、バッジの無い人に対する容赦の無さは今も昔も変わらないんだなあとしみじみしてしまいました(笑)。コミコンが何だかまったくわかってなくて、仮装パーティー面白そう位の気持ちで参加しちゃったトニーがオタク世界に全くついてけなくて会場で右往左往するのがアホで可哀想で可愛かったですwwwそれなのにキャップのコスプレーヤーがいっぱいいて気を取り直しちゃったりとかして君はwwwwなんてキャップが好きすぎるんだwwwwww(しってる) 確か小プロのマーヴルクロスだったと思うんですけど、トニーの鼻付きアーマーはスタン・リーの気まぐれでつけられてスタン・リーの気まぐれで消えていったという話を読んでいたので、今回繰り返しツッコミを入れられててウヒャーと思いましたww 鼻ダサすぎワロスって言われたトニーが最初は戸惑ったり「自分で気に入ってるもん!」て言い返したりするんですけど、あまりにダサいて言われるので「鼻付けただけでこんなに言われるなんて思わなかった…考え直そうかな…」てなってて可哀想可愛いwwww どこをとってもツッコミ所満載なんですが、トニーは可愛いし、当時のコミコンの様子が伝わってきて(今と規模以外そんな変わってない気がするけどw)面白かったです(笑))<2013.8.16>

【IRON MAN: THE COMING OF THE MELTER!】ONE-SHOT #1(2013.5)
Writer: Christos Gage / Art: Ron Lim
トニーがアイアンマンアーマーを着てスタークタワーのクリーンエネルギーについて記者会見を開いていると、そこを突然メルターと名乗る男に襲われてしまう。またローディもウォーマシンアーマーで訓練中に襲われる。メルターは二人を倒した自分の技術を、世界に向けて高額で売りさばこうとしているようだった。メルターの正体が軍からの出資を蹴られたロボット工学企業の社長ブルーノ・ホーガンだと突き止めたトニーとローディだったが、二人とも後は自分で居場所を特定できると言い張り、ついには先に見つけたほうが相手のアーマーを磨くという勝負になってしまう。けれど二人ともいい線は行くのだが一人では男にたどり着くことができず、結局二人の力を合わせてホーガンを見つけ出し、倒す事ができるのでした。(映画(MCU)っぽい設定&アートのかわゆい短編vvv 一人でできるもんって言い張ってたトニーとローディが二人で力を合わせたほうが犯人の捜索も打倒もちゃんとできて、それでまた二人の関係が一歩進んでいてとっても微笑ましいvv ロン・リムのアートもとってもかわいくて、IM3風のツンツンヘアーのトニーがたまらないv 特に映画ベースとは銘打ってないのだけど、映画合わせの企画だろうし、MCUとして前面に押し出してもよかったのに〜。後半はトニーがメルターその他と戦うIron Man vol.1 #72(1975.1)を収録。これは別掲にて感想書きます)<2013.8.16>

【ALL-NEW X-MEN】#11(2013.5) マグ度:★★★
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Stuart Immonen
若ウォーレンはスコット達の新エグゼビア学園に行くと言いだし、騒然となる。ジーンは怒って再びサイ能力でウォーレンを操ろうとしてしまい、エマと三つ子にしっぺ返しをくらう。ウォーレンが去ったことは一同に大きなショックを与えてしまう。一方シアトルのリジリエント社では若X-MENの幻影が工場を襲撃し、アベンジャーズに通報が行く。(ジーンが感情のままにサイ能力を使ってしまうのを諌めるキティのシーンが印象的でした。若ウォーレンが行っちゃうっていう騒動のシーンではジーンが能力で止めようとしていることに対してエリックが「チャールズ・エグゼビアが教えたことに反するぞ!(This is not what Charles Xavier taught you to do, young lady!)」とか言ってて、ほんっとその通りなんだけどそれをマグたんが言う所が可愛いなあと思いつつ、それに若ウォーレンが「マグニートーの言う通りだ。まるで君は教授に教わったことをすべて忘れてしまったみたいだ(Magneto's right... It's like you forgot everything Xavier taught you.)」とか言ってて、ウォーレン自身もそれ言ってて変なのって思ってるだろうなあと思ってにやにやvv ただでさえ過去から未来に来てるチームなのに、ここでばらばらになっちゃってどうなっちゃうのかしら。あと今回突然リジリエント社とペッパーが出て来てびっくりで、ペッパーはトニーが宇宙に行ってても連絡は取ってるのよって言って、あらGOTGのあれの件かしらとか思ったりして一瞬だまされかけたのでベンディス先生おのれぇ(笑)。今回も今回とてイモネン先生のアートが大変可愛くて素敵でしたvv)<2013.8.14>

【IRON MAN】#258.1(2013.5)
Plot: David Michelinie, Bob Layton / Script: David Michelinie / Breakdown Art: Dave Ross
「Armored Vengeance」パート1。少し前に背中の痛みを訴えて手術をしたトニー。その医師はエリカ・ソンドヘイムといって、トニーが撃たれて下半身不随になった時に回復するための手術をしたのと同じ医者だった。その時にトニーの背中に移植したバイオマスが、その後のジャスティン・ハマーの事件をきっかけに変化して背中に不具合を生じさせているのではと、バイオマスを取り出して検査することにしたのだが、検査中に突然何かが暴走しはじめ、スターク・エンタープライズ社のセキュリティがトニーを襲い始める。また、ジャスティン・ハマーはどうやらラエ・ラコステという女性を恋人としてトニーに近づかせ、スパイをしているようなのだが…。(うわー、トニーが女性に騙されてるっぽくてハラハラします><。今回からのシリーズはミシェリニー先生とボブ・レイトンというアイアンマン黄金コンビによる、以前のイシューの合間を描く番外編シリーズのようで、二人のお話は大好きなのでとっても楽しみにしていたのでしたvv 二人の書くトニーがとにかく可愛いんですよね〜vvvvv とりあえずポイントは生身バトルの時は必ずキャップの事を思いすトニーv今回もセキュリティ用の無人機に攻撃されて避けながら「Evasion techniques Captain America taught me only go so far. Have to hit back!」とかいってんもう可愛いったらvvvv ローディとのコンビも可愛くて、たまらないvv)<2013.8.13>

【INDESTRUCTIBLE HULK】#7(2013.5)
Writer: Mark Waid / Artist: Walter Simonson
ハルクとソーは力を合わせて霜の巨人たちと戦い、ソーはすっかりミッドガルドの不思議な冒険者達が気に入ってしまう。霜の巨人が転送機に侵入しようとしたことからこちら側の世界でもヒルやコールソンが応戦しなければならなくなり、その戦闘で転送機は壊れてしまう。留守役だったメリンダがなんとか転送機を復活させようと格闘する間、ブルース達一行はヨトゥンヘイムに取り残されたままだったが、ブルースはまだ当初の目的を達成する気でいた。ところがパティは、この研究グループに加わったのは、自殺したかったからだと言いだし…?(サイモンソン先生の描くハルクとソーが可愛すぎて顔がゆるんでしまうーvvvvvvvvvvvvvvv ヴェテリ博士がウル金属を研究して作った次元転送機は時間も超えてしまったようで、自分たちは過去のヨトゥンヘイムにいると察するブルース。だからソーは自分たちの事を知らない。ソーはミッドガルドの愉快な面々がすっかり気に入っちゃって(かっわいいいいい)、ミッドガルドに送ってあげる!って言うんですけど、もしソーに送ってもらったら過去の地球にたどり着いちゃうのかな。もともとヨトゥンに来たのはヨトゥン由来の物質Eiderdurmを手に入れるためで、ミッドガルドへの帰り道が絶たれちゃってもブルースはまだその計画続行するつもりでいてすっごい科学者執念〜〜 ラボの他のスタッフについても少しずつ描かれ始めていてそちらも楽しみだし、見どころがたくさんです。中でもやっぱりソーとのやりとりが可愛いっていうか、ソーがとにかく可愛くて! あれーソーってば傲慢すぎてミッドガルドに飛ばされたんじゃなかったっけ?ってちょっと首かしげちゃうくらい、天真爛漫でカワイイのです!! 次回もまだまだ続くみたいなので楽しみ〜vvv)<2013.8.13>

【IRON MAN】vol.5 #9(2013.5)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Dale Eaglesham
「The Secret Origin of Tony Stark」プロローグ。ヴォルディ族を滅亡に追いやった451が許せず、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのもとを一人離れて探索に赴いたトニー。ヴォルディ族に自分が捕えられた時に対決させられた賞金稼ぎロボのデスズヘッドを見つけ出すと、451を追うために彼を雇う。二人はデスズヘッドの宇宙船で早速追跡を開始。451の艦船が宇宙空間にステルス状態で佇んでいたところに忍び込む。しかし実はデスズヘッドはトニーよりも先に451に雇われており、トニーはアーマーのAIであるP.E.P.P.E.R.も操られて451に捕われてしまう。451は古いフィルムを取り出し、トニーに見せようとする。そこに映っていたのは苦悩の表情を見せる父ハワードと451だった…。(トニーがちょろすぎて泣けてきます…! 451はヴォルディのハートを盗み出す為にトニーを利用し、ハートが盗まれたことでヴォルディはセレスティアルズに発見されて皆殺しにあってしまう。トニーは451の責任を追及するべく単身で追うのですが、結局最初っから罠で捕まってしまう。完全にトニーが451の掌の上で転がされている状態でいらいらするので、どこかで逆転されるよう祈るばかり。30フィートもある巨大なデスズヘット君とトニーの組み合わせが可愛くて、裏切られちゃったのはちょっと残念だったけど二人のやりとりにはニヤニヤしちゃいましたvv 今後トニーの出生について重大な秘密が明かされるらしいのですが、それについて既に海外ではそうとう論議を醸しているらしいので、読むのが怖いです…。)<2013.8.9>

【AGE OF ULTRON】#7(2013.5)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Brandon Peterson
過去に遡ってハンクを殺害したスーとローガンはサベッジランドに戻り、フューリーの隠れ家のタイムマシンを使って元の世界(現代)に戻ってくる。サベッジランドの洞窟の外に出るとそこは宇宙船のがれきの山となっていた。どうやらクリー/スクラルウォーが今までの歴史とは違う形で起こったようだと察する二人。だがその場を通りかかった「スタークガード」と自分たちを呼んでいる兵士達を奇妙に感じた二人はとにかくニューヨークのマンハッタンに行ってみる。すると確かにウルトロンの事件は起こらずにはいたのだが、複数のヘリキャリアが上空を飛び交うなど状況は一変していた。さらに二人の前に「ディフェンダーズ」を名乗るチームが現れ、二人をスクラル人だと思って攻撃してくる。逃走しようとした二人をディフェンダーズは執拗に追って来、二人は捕まってしまう。そこへさらに変わり果てた姿のトニー・スタークが現れ…。(ローガンにハンクを殺させてしまった事や、歴史に大きな変化を与えてしまった事に動揺するスー。ローガンも決して平気なわけではなく、改変された現実に現れたもう一人の自分に対して今の現実がどれだけの犠牲を伴って作られているかというような事を言う。その「犠牲」は、ハンクの事だけでなく、自分が魂を売ったという意味の事を言うので、ウルにとっても相当辛い決断だったことが読み取れて印象的でした。二人がタイムトラベルして不在になって戻ってきたとき、元の世界にはその世界でずっと生きてきた自分と、過去から帰ってきた自分の二人が存在するようになってしまう。ウルは自分自身と対峙することになってしまうけれど、改変された方のスーはリードと共に行方不明になっている模様。サベッジランドに放置された宇宙船のがれきや骸骨、そしてディフェンダーズの緊張から察するに、本来の歴史では地球への影響が少なかったクリー/スクラル戦争が、改変された歴史ではもろに地球に襲いかかった模様。一体改変された歴史の中で何が起きたのか、スティーヴが片目を失い、トニーの姿をまるっきり変えてしまうような事はどうして起きたのか、あれこれ想像してしまいますが、次号以降で語られるのかしら?)<2013.8.9>

【GUARDIANS OF THE GALAXY】vol.3 #2(2013.4)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Steve McNiven
6週間前、スパルタクスの王ジェイソンはクリーの長インテリジェント・スプリーム、シーア―の長グラディエーター、ネガティヴゾーンの長アニヒラス、ブルードの女王、アスガーディアのAll-motherフレイヤ、バドゥーンのY-gaaarを集めてネガティヴゾーンにおいて会談を行った。自分たちのような宇宙における先進文明に比して、地球はまだ後発の文明であるのだが、地球の超人たちの存在によってその超常能力が混沌的に使われており、影響力も大きい。自分たちが地球を脅かせば余計に、その応力として自分たちを脅かす状況を作りかねない。ゆえにここは未熟で危険な存在である地球が成熟して自分たち先進国の一員となれるまでの間は、地球を干渉不可、立入禁止とすべきという取り決めが交わされる。だがバドゥーン帝国はこの機に乗じて早速地球への攻撃を開始していた。父ジェイソンから取り決めの話を聞いてかえって地球が危ないと感じたピーター・クィルらガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは、駆けつける途中でアイアンマンを拾いつつ、バドゥーンのロンドン攻撃に立ち向かう。一帯には通信障害が発生させられており、アベンジャーズや他のヒーローチームにコンタクトが取れず、チームは自分たちだけで何とかするしかなかった。しかし、みんなが力を合わせてバドゥーンを撃破したところで、今度はスパルタクス帝国の兵達がガーディアンズを逮捕しに現れてしまう。(バドゥーンと宇宙で一人で戦っていたトニーはガーディアンズに拾われるものの爆発に巻き込まれて昏倒してしまう。ロケットに蘇生されて跳ね起きるが、その時にはロンドンへの攻撃が始まってしまっていて、「また地球が襲われているの?!」ってな事で早速ガーディアンズと共に出動。アベンジャーズにも連絡がつかないし、ピーターが他に誰か繋がらないかな、パワーパックとか?とか思っているところに爆笑w さらに「ロンドンに誰かヒーローはいないの?」て訊かれたトニーが「一応キャプテンブリテンがいるけど」て答えるんだけど「そいつ使えるのか?」て訊かれて「いや、あんまり」ってひどおおおおい(苦笑)。アイアンエイジでめっちゃ世話になったっていうのに! まあトニーの中では同じキャプテンでもアメリカとブリテンじゃ全く違うってことなのかなw ロケットはトニーを蘇生させたりグルートを植えたりいろいろ大活躍。そんな中ドラックスの様子がちょっとおかしいみたい?? 可愛さ満点のトニーを交えての痛快SFって感じのスタートで、今後がとっても楽しみですv ベンディス先生のライティングはやっぱりくだけてて平易で分かりやすいなって思うのですが、首脳会談のシーンはもうちょっと重々しい言葉づかいでもいいかな…と思ってしまいました)<2013.8.8>

【YOUNG AVENGERS】vol.2 #4(2013.4)
Writer: Kieron Gillen / Arts: Jamie McKelvie, Mike Norton
“ペアレンツ(両親)”に捕まってしまったテディ、ビリー、アメリカ、ロキだったが、そこへノー・ヴァールとケイトが颯爽と現れ彼らを救い出す。だが追手の数はさらに広がり、ノー・ヴァールのクリー人の両親も現れ、さらには街の人々も操られて追ってくる。ノー・ヴァールの操る宇宙船で逃げた一行はセントラルパークへ。先日より操られているアベンジャーズは外の様子に全く気付かない。ロキの「ビリーの能力をちょっとの間だけ貸してほしい」という作戦に、ビリーはずっと首を横に振っていたのだが、ロキにもう一度「今度は違うプランなんだけど、やっぱり10分だけ能力貸して」と言われ、結局了承してしまうのだが…。(面白いんですけど、やっぱりノー・ヴァールについて、以前の事が無かったことになったかのように描かれているのが大変つらいです。AVXで地球からもクリーからも裏切り者として追われる孤独な身になっていたはずのこととか、アニーちゃんの事とか。特にアニーとノーの関係が全く無視されているのが辛い。ノーとケイトのコンビも可愛いけれど、アニーとの関係が完全におわったという描写も無いうちに新しい恋人みたいに描かれても応援できない。今回ぞっとしたのは、ロキがテディに話した言葉。現実を操れる能力を持つビリーにとって、テディはあまりにも理想的な恋人すぎる、ということ。つまりロキはテディの存在あるいはテディの愛情がビリーの能力による虚構かもしれないということを言いたいらしいのです。これまでワンダがいろいろと現実を変えたことがあったこと、そしてテディとビリーのこれまで育んできた関係とか。頭がぐるぐる回ってしまって一気に怖くなってしまいました。ロキの言葉の真偽よりも、そんな疑惑を吹きこまれた二人の関係が変わってしまわない事を願うばかり(><))<2013.8.8>

【AVENGERS】vol.5 #10(2013.4)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Mike Deodato
「Validator」。オリジンボムがカナダのサスカチュワン州都レジャイナに投下され、現地の環境を一変させてしまう。カナダのデパートメントHがアルファフライトを派遣して調査に入るが、彼らはオリジンボムから生まれた有機体に次々襲われ倒れていき、ついに現場には巨大なドームが形成され封鎖状態になり、デパートメントHが様々な方法でドームをこじ開けようとしても有効な手段はなかった。1か月後、アベンジャーズに要請があり、マニフォールド(エデン・フェシ)のテレポート能力でチームとデパートメントHのロバート・ミショーが中に入る。だがそこで彼らは驚くべき体験をし、再びドームの外に放り出されるが、デパートメントHが自分から情報を得ようとするだろうと感じたロバートはその場で頭を撃ちぬき自殺してしまう。アベンジャーズのメンバーも全員が中で体験した事を覚えていないと話すのだが、デパートメントHはロバートの体内からモニターチップを抜きだし解析すると、ドーム内ではこちら側とは違う時間が流れており、アベンジャーズのメンバーがその長い時間の中で奇妙な体験をしたこと、そして、1か月前にドーム内で任務中に行方不明になっていたロバートの娘ヴァリデータが、ロバートに対して何かを伝えていたらしい事が分かるのだった。アベンジャーズのメンバーは実は中で起きたことを覚えていたのにS.H.I.E.L.D.にはそれを伏せていた。帰路のクインジェット内で様々な疑問や衝撃に揺れるメンバーだったが、なかでもロバートの自殺はエデンやイザベル(スマッシャー)にショックを与えていた。「自分の命を絶ってでも、娘の秘密を守りたかったのだろう」とローガンは推測するのだった。(ヒックマン先生のアベ誌の時間間隔にまだ慣れようとしているところです。最初の火星での事件からもう1か月以上経過しているのですね。デパートメントHはS.H.I.E.L.D.を通してアベンジャーズに助力を要請。今回のチームはキャップ、ファルコン、ウルヴァリン、ブルース・バナー、スマッシャー、マニフォールド。それにヴァリデータの父親であるロバート・ミショーが同行。ヴァリデータは行方不明になる直前、「ここに近づいてはいけない!この場所は死だ!」と通信で叫んで消息を絶ったのですが、ドームの中には新たな生態系が出現していて、知的生命体のような二足歩行のひとびとに導かれてチームが向かった先で発見されるが、まるで様子が変わってしまっている。ヴァリデータはシステム側の何らかの存在に成り代わってしまい、父親も死と引き換えに彼女の変化や地球の変化を受け入れることにしたという事なのでしょうか? 多くの謎が残る物語なのですが、これも今後への布石なのだろうな…と思うと、いったい話はどこまで大きくなっていき、どう収拾をつけるのかなと思ってしまいます。不可思議な物語だし、アベンジャーズは事件の目撃者であるばかりでこれといった活躍をするわけではないのですが、デパートメントHとは因縁のあるウルたんの言動や、見知らぬ黄色い小人に方角を指さされて「彼らがあっちを示しているから行こうよ」って言っちゃうブルースさんとか、キャップがブルースの提案通り小人についていこうとすると、「あんたが黄色い小人の罠にはまって食われる展開になったらおれは飛んで逃げるからな」ってキャップに言うサムとか、そんなサムに「私の葬式ではいい弔辞を言ってくれよ」って返すキャップとか、細かくポイントがあって悶えました。しかも弔辞ネタは…!実際キャップこないだ死んだときサムは感動的な弔辞を言ったことがあったりしてそれをキャップは知ってるのか知らないのか結構ブラックユーモアというか自虐ネタというか(苦笑)。アベンジャーズがドームの中で経験した事について「覚えてない」と口々に言った事について、マリア・ヒルは嘘だろうと思いつつも放免するんですよね。アベンジャーズとS.H.I.E.L.D.に信用関係が無い事をヒルは自覚していて、それを受け入れているしあえて追求もしない。「我々はそういう風に関係を築いてきたのだ」と淡々と言うヒルの落ち着きが印象的でした。うーん、でもまだ一応Heroic Age以降のスティーヴがヒーロー界やS.H.I.E.L.D.の上に立っている状況に変化はないはずだと思うんだけど、Marvel NOW!以降はその辺の体制もリセットされているのかなあ。)<2013.8.7>

【UNCANNY X-MEN】vol.3 #5(2013.4) マグ度:★★★★
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Frazer Irving
イリアナは突然の絶叫と共にリンボ界に引きずり出される。これまで絶好調に見えていたイリアナの能力だったが、やはり他のメンバーと同様フェニックスによって壊れてしまっていた。イリアナの場合、その影響は彼女の属するリンボ界がボロボロになるようにして出、ひいてはその影響はドゥルマムーにも及んでいた。イリアナに復讐しようと出張ってきたドゥルマムーの拷問にあい、イリアナは正気を失ってダークチャイルドに戻ってしまう。猛烈な勢いでドゥルマムーや下級魔物を蹴散らして地球に戻ってくるイリアナだったが、スコットと話し合い、Dr.ストレンジの力をかりようという結論に落ち着く。だが二人がその話を他のメンバーにしているうちに、全員がリンボ界に引きずり込まれてしまう。(冒頭はスコット達に手を焼くS.H.I.E.L.D.内部の会議からだけど、メインはイリアナの話。アーヴィング先生のおどろおどろしい美しさが今回の物語にぴったりでのめり込ませてくれます。他のメンバーが能力の不調に苦しむ中、一人絶好調のように見えていたのですが、実は影響はリンボ界に出ていた…というのがなるほど納得な展開で、まだまだ不慣れな新人メンバーまでがリンボ界に引きずり込まれてどうなってしまうのか先が気になります。それにしてもフェニックファイブの全員に影響が出ているのだとすれば、ピーター(ラスプーチンの方)やネイモアはどうなのだろう?と思います。イリアナとスコットが話し合う間の他のメンツの会話シーンも面白かったです。若ウォーレンがエリックの様子を見て、自分たちが過去の世界で対峙していたマグニートーが狂人のようだったけれど、今はそうでもないっていうようなことを言うんですが、エリックもうなずいてるんですが私もうなずいたりとかして、ベンディス先生のエリック関連の描写を引き続き注視しております(ドキドキvv)。これまでにないエマの不安そうな様子を見上げる三つ子達の目線や、新人メンバー達のやりとり、エヴァの心の動きなど、細かい所も素敵で、次号以降も早く読みたいです)<2013.8.6>

【NEW AVENGERS】vol.3 #5(2013.4)
Writer: Jonathan Hickman / Penciler: Steve Epting
「Memento Mori」パート4、「Black Swans」。2度目のインカージョンが始まり、イルミナティの面々は間近に現れたもう一つのアースに渡り、その世界のインフィニティジェムを使おうとするのだが、その世界にはギャラクタスが降臨しており、インカージョンによる破壊よりも先にそのアースを喰おうとしていた。イルミナティは事態をただ見過ごしておくことができず、立ちふさがったテラックスという男を打倒するがそれ以上は何もできず、テラックスを捕虜として連れ帰り、もう一つのアースは粉々に滅び去ってしまう。メンバーはブラックスワンの幽閉を限定的に解除し、彼女から詳しく話を聞くことにする。ブラックスワンは光の消え去ったユニバースの出身で、ある王家(ヒドゥンシティ)の姫であり名前をヤバット・ウモン・タルと言った。けれどその世界は滅び去り、兄弟であった皇太子ダディングラの遺体より「偉大なる鍵(Great Key)」を手にして「世界図書館(Library of Worlds)」に入ったヤバットだけが生き残るのだった。世界図書館には皇太子がいつも待ち望んでいたブラックスワン達が訪れており、ヤバットは彼女らに迎え入れられ、ブラックスワンの一員として育てられるのだが、他のブラックスワン達も既に亡き身だった。インカージョンから助かる方法は、今のアースから全員避難し、アースを滅ぼすのが最も容易い方法だと言われる一同。そこへ3度目のインカージョンが始まってしまい、しかも場所はラトヴェリアだという…。(ラトヴェリアきたーーー!!というところで以下次号になっており、次号が大変気になります! 今回はブラックスワンの生い立ちが語られるのですが、まだまだいろんなことが謎に包まれていて興味津々です。ブラックスワンがステファンを嫌悪するシーンがあるのですが(ここで面白がってるネイモアさんポイントv)、それはかつて幼子だった頃に彼女の世界を滅ぼした者達が魔法系の存在だったからということなのでしょうか? それにしても今回初めて、「かつてそこには全てがあった。次に無が続いた。渦を巻き大きく口を開けた胃袋が生命の源である太陽を飲み込んだ。そして…われわれは夜に屈したのだ(There was everything. Followed by nothing. A swirling, gaping maw that swallowed life-giving suns. And then...we cowered in the night.)」という一連の言葉が出てくるのですが、これは無印アベ誌の方の「かつてそこには無があった。次に全てが続いた。渦を巻き燃ゆる万物の点が生命の源である太陽として旋回した。そして…我々は光に向かい馳せたのだ(There was nothing. Followed by everything. Swirling, burning specks of creation that circled life-giving suns. And then...we raced to the light.)」という文章と対句のようになっており、ゾクゾクしていまいました。無印アベ誌の方は「光」に焦点があたっているように思うのですが、ニューアベの方は「闇」に焦点があたっているように思えてしかたがないです。実際、無印アベ誌の方はアベンジャーズの本家チームですが、ニューアベの方は「秘密結社」のイルミナティであり、闇の存在ともいえますし。そこで心配になってくるのが、アベ誌の方で最初のアークの最後に出てきた「the one is life, and the other is death」という言葉なんですよ。まるでスティーヴが「生」でトニーが「死」ととれるような画面でしたので…。そこを読んだとき心配になっていたことが、今回の文章を読んでますます心配になってしまっている次第。しかし愛や生命が打ち勝っていく姿をこれまで他誌で描いてきたヒックマン先生ですから、何があっても最後は大丈夫だと信じたいです><)<2013.8.6>

【WOLVERINE AND THE X-MEN】#27AU(2013.4)
Writer: Matt Kindt / Penciler: Paco Medina
「Age of Ultron」タイイン。過去に遡ってサベッジランドでフューリーの車を盗んでNYのハンク・ピムを探しに出発したローガンとスー。しかし車が途中でバッテリー切れになってしまう。付近にあったS.H.I.E.L.D.の極秘の基地に侵入し、ローガンは車のバッテリーを、スーはハンクの居場所を求めようとするが…。(とりあえずAOUタイインだからという事で買ったのですが、内容がとても良かったです。冒頭ではスーはローガンがハンクのウルトロン開発を阻止するために殺してしまうのではと危惧し、それだけは自分が止めなければと考えている。一方ローガンは、ハンクをどうして止めようかと、殺す事さえやむを得ないのではないかと考えている。ローガンに何度も「バタフライ効果の事を忘れないで。歴史への影響は最小限にしないと」と繰り返すスー。一応それを了解しながらも、ローガンはS.H.I.E.L.D.の極秘基地で異形の生命体を発見し、またミュータントが捕われて実験の餌食になっていると義憤のあまり生命体を救出しようとしてしまう。だが実際はその生命体はブルードで、外に出るなりローガンを襲って寄生を産み付けてしまう。ローガンはすぐに気付いて自分の爪で腹を掻っ捌いてブルードの赤子を排出して始末するんですが、とりあえずここで私はウルたんが犯されて妊娠して出産ーーーーって心中大騒ぎでしたw ローガンは一連の事件が他の場所に隔離されているブルードにハイブマインドで影響を与えたことを知ってしまい、自分が歴史に対して大変な影響を与えてしまったかもしれない事に気づいて愕然とする。そしてこのことは、冒頭でハンクを殺してでもウルトロンの創造を止めなければと思いつめていたローガンの心を変え、なんとか影響を最小限にしてハンクを阻止する方向にもっていかなければと考えるようになり幕を閉じる。一方でこのストーリーはスーのストーリーとも交互に進行し、スーは冒頭では前述のようにローガンにハンクを殺させないようにしなくてはと考えていたのが、S.H.I.E.L.D.の極秘基地内でハンク・ピムの居所を検索しようと探索中、S.H.I.E.L.D.が自分たち超人のすべてを盗聴盗撮してモニタリングしていたことを知ってしまう。モニターに映ったバクスタービルの様子は若い自分たちの姿を映し出していた。S.H.I.E.L.D.が自分や他の人々を監視していた事にショックを受けながらも、モニター内に映っている映像からこの日々の出来事、そしてその後の出来事がスーの脳裏を駆け巡る。この頃は、ちょうど自分が、現状や未来に不安や迷いを抱いてFFから離れたいと望んでいた頃だった。けれども家族の存在があって、自分はそれを乗り越えていった。スーはいけないとわかっていながらも、この時代のリードにS.H.I.E.L.D.が監視している事を告げずにはいられなかった。そしてここでの出来事はスーに、どんなことをしてもウルトロンの創造を阻止しなくてはというように気持ちを変えるきっかけになる。つまり今回のS.H.I.E.L.D.極秘基地内での事件をきっかけに、ローガンとスーの考えは全く逆転してしまっている。その事も面白いし、そこにいたる二人の内的葛藤に引き込まれるし、ウルの妊娠出産もエロくて萌えるし、今後のW/X誌とかでこの影響が語られるのかな?と想像させられるし、モニタリングルームで映っている過去の出来事の懐かしさや、それに触発されたスーの思い出のシーンも素晴らしくて、彼女の歴史、そして心の軌跡が自然に表現されている点、ウルの人体実験への当然の怒りがすぐに大変な事件を生んでしまう点、二人の人物描写、内面描写がとても良かったです。このストーリーでの二人の変化が本編には結局反映されていないのが残念ではある(本編ではいきなりウルがハンクに襲いかかって、スーが止めようとするあたり、二人のここでの心情の変化は反映されてない)のですが、仕方がないことなのかな。AOUの本編を含めて、ウルとスーの冒険が今後のマーベルユニバースにどんな影響を生んでしまうのか、それを考えるとちょっと怖いなと思います)<2013.8.6>

【DAREDEVIL】vol.3 #25(2013.4)
Writers: Mark Waid / Pencils: Chris Samnee
夜中にフォギーの病室に現れたラリーという青年はマットに、薬剤実験と偽って集められた自分たちが目に放射性廃棄物を浴びせられデアデヴィルと同じ能力を持つよう人体実験の餌食になったこと、自分は脱走し助けを求めに来たと訴える。マットはDDの姿になるとラリーを連れて敵のアジトだという場所に案内してもらうが、実はマットにはそれが罠だという事が分かっていた。ラリーは胸にペースメーカーを埋められ、マットに嘘が探知できないよう仕組まれていたのだが、マットはそれを見抜いていたのだった。「敵のアジト」は空になった倉庫で、そこに現れたイカリというニンジャとDDを足したような男はマットと同じ能力を持っており、経験では自分の方が勝るはずだと考えていたマットを容易く打ちのめしてしまう。(イカリさんのコスチュームはかなりツッコミなんですが(黄色と赤のDDの新旧コスを合わせたようなのをさらにニンジャっぽくして胸にでっかく「月」って感じで書いてある)、二人の戦闘シーンはマットの感性や思考や回想シーンを交錯させて、サムニー先生の見事なアートで綴られていてとても読み(観)ごたえがありました。フォギーの病室でマットとラリーが話していて、フォギーが目を覚ましそうになってしまった時のマットの対応がなんとか時間を作って奥さんの看病する仕事の忙しい旦那って感じで微笑ましいです。マットの敵の事も気になるけれど、それ以上にフォギーがどうなるのかの方が気になります(><))<2013.8.5>

【IRON MAN】vol.5 #8(2013.4)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Greg Land
「The Godkiller」パート3。30フィートもある巨大な機械生命体の賞金稼ぎデスズヘッドを相手に出され、アリーナのトニーはただ逃げ惑うしかなかった。451はヴォルディ族の「ハート」を狙い通り奪い、P.E.P.P.E.R.を解放するとトニーの救出に向かわせる。アリーナのトニーの元にアーマーが急行し、トニーはアーマーを纏って脱出。すぐに追って処刑するようにと追手がかかるが、トニーが追手と戦ううちに、セレスティアル達が現れ、ヴォルディは猛攻撃を受ける。驚いて助けに行こうとするトニーだったが、彼らの艦は完膚なきまでに破壊され、生存者はなかった。今まではヴォルディの「ハート」と呼ばれるアイテムが彼らの存在をセレスティアルから隠していたのだが、451が盗み出したことでセレスティアルに位置を特定され、滅ぼされてしまったのだった。彼らが虐殺されることを知りながら、451がハートを盗み出すために自分を最初から利用したのだと気付いたトニー。451はいずこへかと姿を消すが、トニーは必ずや追求しようと心を決めるのだった。(慣れない一人旅に浮かれてしょっぱなから早速騙されてしまったトニーがトホホなのですが、なんかこういうのって、宇宙じゃなくて海外旅行とかでもありますよねーなんて思って同情してしまいました(笑)。自分が完全に嵌められていた事に気づくシーンが胸キュン。それ以上にぐっときたのは、トニーがヴォルディに追われる身になりながら、彼らがピンチだと知るや救いに駆けつけようとするところが本当にトニーらしくて、こういう姿が大好きだなあって思うのでした。さすがにいきなり一族皆殺しになるなんて、トニーにとって辛すぎる展開だと思うし、まんまと嵌められてその片棒を担がされたのだから(451の目的が彼らを殺すことではなくてハートを盗み出す事だったとしても、その結果彼らが皆殺しになることが分かっていてあえてやったわけですから)、あんまりです。最後トニーは絶対451に罪を償わせようと誓いますが、これからどうなっていくのか気になります)<2013.8.2>

【CAPTAIN AMERICA】vol.7 #6(2013.4)
Writers: Rick Remender / Penciler: John Romita Jr.
「Castaway In Dimenthion Z」パート6。イアンがゾラに奪われてしまい、スティーヴはすべてを賭して息子を救い出そうと単身ゾラの城に乗り込んでいく。ゾラの長女ジェット・ブラックは、先の戦場でキャプテンアメリカの戦う姿や自分を殺さなかった態度に戸惑いつつも、魅了されずにはおれずにいて揺れ動いていた。キャプテンアメリカの襲撃に城内が騒然となる中、ゾラはマシンを使ってイアンを、自分を崇拝するように洗脳してしまう。(相変わらず残酷なストーリーで私はどこか苦手に感じてしまうところがあるんですけど、それでもジェット・ブラックとイアンの運命が交錯していく部分はとても面白いです。ゾラに手ずから育てられ、ゾラを崇拝し、弱肉強食を信じて弱者には過酷に、自身が生き残るよう苛烈に、キャプテンアメリカを憎むように教え育てられたジェットが、その教え、自分が信じてきたものと正反対のキャップに自分でもどうしてか分からないけれど惹かれずにはいられず、そのことの「背徳感」に悩んでいる姿がとても可愛らしい。このジェットの気持ちを恋愛として表現するのかどうかはまだ今は見えていなくて、今はジェットがただ、キャップに魅了されずにいれない姿、自分の気持ちを赤裸々に紡いでいる所が愛しい。完全にゾラの申し子であるはずの彼女がキャップに惹かれるというのが無理なく描写されているところが好きです。ゾラを父として、神としてまでも愛し崇めながらも、戦士であるジェットが戦場でのキャップの動きに感嘆し、自分の命を奪わなかった態度に戸惑い、鬼畜だと信じ込まされていた相手のそうではない姿に興味を覚えずにはいられなくなっていく所へ、イアンのゾラに対する反論や、背徳への甘美さが彼女を取り巻いていく。その一方でまっすぐにスティーヴを父親と認め信じていたイアンが、洗脳によってゾラに落ちて行ってしまう。この逆転劇は辛いけれども面白いと思う心も抑えられないです。またスティーヴ自身も、様々な葛藤と戦いながらゾラの城へと侵入していく。特に自分が地球からやってきたときに通った通路を見つけたスティーヴが、一瞬ここから脱出してアベンジャーズを呼ぶ事を考え…しかしやはりまっすぐにイアンを救いに行こうと考え直すシーンが素晴らしかったです。決していい結末にはならないんじゃないかなと感じているだけに先を読むのは怖いのですが、でも早く読みたい(><))<2013.8.2>

【AGE OF ULTRON】#6(2013.4)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Brandon Peterson
スーは土壇場で気持ちを変え、フューリーらと未来に行かずに透明になり残っていた。ローガンはそれに気づいていながら過去の時代に飛び、密かに一緒に来ていたスーは姿を現す。たまたまそこ(サベッジランド)に現れたその時代のフューリーが目を離したすきに彼の車を奪い、マンハッタンに飛んだ二人はハンク・ピムと対峙。まだローガンの事を知らないその頃のハンクは突然の襲撃者に驚き抵抗する。スーは自分の良心と葛藤するが結局ハンクを殺してしまう二人。その頃未来の時間では、ウルトロンシティに向かったメンバーがウルトロンの攻撃にあい、状況は次第に不利になっていっていた。(時間を超えて状況を修正しようとするストーリーは、これまでもマーベルの中で様々に語られてきたわけで、ネタ自体はもう何度も使われてきたものと言えるんじゃないかと思うんですけど、そうであればなおさら、今回はそのネタをどう語っていくのかというストーリーテリングの力が試されるところだと思います。ウルトロンに支配された現代から、未来に飛んだフューリーやキャップ達チームと、過去に飛んだローガンとスー。両方の時間の物語が同時に進んでいるところが今回は面白かったです。ローガンとスーは過去の時代で、ついにはハンク・ピムを殺害してしまう。スーが一度はローガンを止めようとし、しかし3者にらみ合いの中で結局は殺害をウルに許してしまうまでの、過去と未来の時間の交錯のシーンが緊張感がありのめり込んでしまいました。ハンクの殺害だけでなく、二人が車を盗んだフューリー、そしてハンク殺害の場にいたドラゴンマン、そういった要素も時間に対して何か影響を及ぼしそうで、こうして歴史を変えてしまう事がどうなってしまうのかハラハラします。そして未来の世界では、本当はスーが同行して皆をステルスにするはずだったのに、(その事がどのくらい効果があるかどうかはメンバーの言う通り疑問ではあるのですが)彼女が不在だったことは彼らの行動の結末にどれほど影響したのか…。人の挙動の一つ一つが何かに影響を与えていく、その積み重ねが歴史であるなら、その挙動を変えたことが最終的に何を変えてしまうのか…それを考えることは恐ろしくもあるのだけれど、今後の物語がどう動いていくのかは気になって仕方がありません。今回途中でキャップが首を刎ねられる衝撃的なシーンもあって、ウルトロンの世界は恐ろしい事ばかりなのですが、未来のウルトロンシティを目の当たりにしたトニーが思わず美しいと思いその気持ちを口にした時、キャップに「トニー」と窘められる所が可愛くて萌えで、二人がウルトロンに挑んで同じ場所で同じ時に命を落とすのなら、それは二人にとっては(というかトニーにとっては)幸せかもしれないななんて事まで考えてしまいました…。こんなに悲惨なストーリーなのにトニーはやっぱり可愛いんですよねえvv あと冒頭のスーのシーン、スーがどうして残ったかをウルに説明するシーンでは彼女の洞察力の深さが伝わってきて良かったです。ウルの、こういう時に心を鬼にして行動しようとする所も彼らしさが良く出ている気がして切なかったです。)<2013.8.2>

【AVENGERS】vol.5 #9(2013.4)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Dustin Weaver, Mike Deodato
「Star Bound」。ナイトマスクであるアダムと、スターブランドであるケヴィンは火星のエクス・ニヒロとアビスの元に赴く。そこで二人は、エクス・ニヒロが地球に放ったオリジン・ボムが、地球の生命機構を根本から変えるためのものだったことを知らされる。再び地球に戻ってきた二人はクロアチアの海岸にたどり着いていた。オリジンボムによって投下された無数の幼虫のようなものたちに埋め尽くされた海岸だったが、それらは孵化するとひとつに集まり、同化しあい、巨大化していく。ビルダーコードによって自分たちが地球の意識であることをアダムに伝えるかれらだったが、アダムが近寄ると引き寄せるように中に引っ張り込もうとし、驚いたケヴィンは思わず能力を発してかれらを破壊してしまう。そこへ二人を探してアベンジャーズが到着する。二人が能力をコントロールできていないことを指摘し、これ以上は放置できないとして保護しようとするチームだったが、意図して破壊を繰り返しているわけではないと二人が抵抗したため戦闘になってしまう。アベンジャーズの止まぬ猛攻に結局二人は投降しやがて某所(絵から察するにNA誌に出てきていたトニーが建設中のダイソン球)に幽閉されるのだった。(結構さらっと大変な事が起きているんですけど一体どうなってしまうのでしょう???全く先が読めないのでとにかく読み進めるしかないです。星々を渡り歩き、進化をより良い方向に導くべく種の破壊や修正を進めてきたエクス・ニヒロ達“ガーデナー”。しかしエクス・ニヒロはどうやら同じ仕事の繰り返しに飽き、地球には新しい試みを施した模様。それが火星での事件で彼が地球に投下したオリジンボムに込められていた。地球を新たな生命システムを全く変えてしまうためのプログラムは既に地球に投下され、着々とその進化を進めている。一体地球はどうなっていまうの?? その話を聞いたアダムとケヴィンは地球のクロアチアに来て、無数の虫が一体化して意識を持って話しかける事象に遭遇する。虫はビルダーコードで話し、自らがシステムの一員であり地球の意識だと言うのだけれど、「システムは壊れている、世界は壊れている」という他でも繰り返し言われている言葉を繰り返してアダムに掴みかかったためケヴィンは驚いて虫たちの融合体を破壊してしまう…って、えっ、自分の事地球の意識だって言ってる存在を破壊しちゃって大丈夫なの…?(汗)と、いう感じで色々大変な事が起きている模様です。物語については今後も見守るにしても、今回の個人的な萌えポイントはウィーバー先生の描く美人トニーのタンクトップ姿にモエモエしたとか、トニーのラボの中に皆が集まってるシーンがあるんですけど、向こう側にトニーのアーマーが保管されてるのが見えるんですけど、手前側にはキャップのユニフォーム収納設備があって、ユニフォームが型崩れしないように立体的に保管するようなクローゼットと、自動で盾を洗浄してくれる洗浄機つきの盾収納箇所があるところに悶えました。うっわこれトニー設計・作の収納ですよね…?? 相変わらずキャップが愛されすぎていてつらいし、アベタワーのラボに二人の装備が仲良く収納されてるのもなんだか同居してる〜って感じがぐいぐい伝わってきて悶えます。いや他のメンツのも収納されてるのかもしれないけど、二人分のしかいまのところ映ってないしさ。特に個人的には盾の洗浄ブラシが、つまり洗車機のちっちゃいのみたいのが仕込まれているところめちゃめちゃツボでした。うっは/// それと今回、アダムが「自分が生まれてから47日が経った」ていうセリフがあるんですが、つまり火星での話でアダムが誕生してから47日も経過していたんですね。このタイトルの冒頭でキャップとトニーが新しいアベンジャーズワールドのシステム構築を話し合ってから、火星の話までも1か月が経っていて、火星の話から今回の話も1か月半が経過している。連続した話の様でいて実はあいだあいだがぽっかりとすっとばされていて、その間にスマッシャーの件やら、ハイペリオンの件やら、結構いろんな事件が起きていることを常に整理しながら読んでいかないと、ヒックマン先生のストーリーは話が前後しつつ進んだりするのでついていくのが大変。あと毎回ビルダーコードでのセリフがあって、巻末にちゃんとアルファベット対照表もあって、見比べながら読まないとなのでなかなか時間がかかる!w しかしストーリーは奇想天外でトニーは可愛いしキャップもかっこいいしアベンジャーズの皆もかっこよくて、このストーリーの中で皆がどのような役割を担っていくのか、今後もすごく楽しみですv)<2013.8.1>

【AVENGERS ASSEMBLE】#14AU(2013.4)
Writer: Al Ewing / Penciler: Butch Guice
「Age of Ultron」タイイン。その日、ナターシャは珍しく、久しぶりにリラックスした時間を過ごしていた。かつてしばらく住んでいたサンフランシスコのカフェで、古い友人たちとのんびり話に興じていた。ヒーロー活動と無縁ではないが、どちらかといえば一般人に近い彼らと過ごす、普通の、素顔の自分でいられる時間。それは「ブラックウィドウ」という別の顔を纏わなくていい、彼女にとって癒されるような貴重な時間だった。しかし、そこへ突如ウルトロンの攻撃が始まる。アベンジャーズとの通信はとぎれとぎれのトニーの言葉を最後に切れ、「ブラックウィドウ」に頭を切り替えたナターシャは市民を守るべく動き出すが、ウルトロンの容赦ない攻撃は彼女の友人を殺害し、もう一人の友人を操ってナターシャの顔に傷を負わせ――ナターシャは彼を殺す以外方法がなかった。守ろうとしていた市民たちも皆殺しにされ、ナターシャは一人逃げ延びてニック・フューリーの隠れ家へと向かう。そこには、任務の最中に今回の事件に遭遇したマーク・スペクター(ムーンナイト)がいた。任務のパートナーを失い、精神的にも不安定になっている彼を目の前にし、ナターシャは彼を落ち着かせるべく、「自分も任務中だった」と嘘をつく。(悲しすぎるのだけど素晴らしい短編(涙)。AOU本編ではナターシャはマークと同様に任務中だったというような描写だったので、冒頭の状況に「あれ?矛盾が?」と思っていたのですが、最後の展開にものすごく納得してしまいました。ナターシャの人物像を深く描き込んだ深い作品だと思います。本来の自分自身と、「ブラックウィドウ」としてその時それぞれの状況に求められその通りに動く自分と、ナターシャの中には二つ顔がある。サンフランシスコ在住時、マット・マードックと同棲してチャンピオンズのチームにいた時代の旧友達との打ち解けた空気は、ナターシャが本来の自分でいられるかけがえのない時間であり、これが無ければ自分を見失ってしまうだろうし、狂ってしまうかもしれないと思いながら、そんな心地よい時間に身を任せていたナターシャ(それでも傍らの女性のスタークパッドから流れてくるニュースは耳には入っていた模様)。それがウルトロンの攻撃によって何もかも失われずたずたに引き裂かれてしまう。カフェで近くの女性が見ていたニュースの声から、異変が起きたと感じたナターシャはすぐに「ブラックウィドウ」である自分に気持ちを切り替え、事態に対処できるよう構えるのだけど、事態は彼女に対応できるスケールを超えて発生してしまう。アベンジャーズのIDカードを取り出し、大変な事が起きているみたいなのにどうしてカードが鳴らないの、と内心思う姿とか、一瞬繋がった通信のトニーの声も姿も途切れとぎですぐ掻き消えてしまうのとか、状況が動いていく描写が素晴らしかった。それと、チャンピオンズとの過去のかかわりを表現するセリフ使いも素敵だし、アベンジャーズIDカードがトニーの「マジックカード」と表現する所、それは技術的な事もそうなんだけど、トニーがアベンジャーズを結成させて政府に掛け合ってこのカードと共にセキュリティクリアランスを手に入れた貢献者なのだから、トニーのアベンジャーズへの貢献がこのカードにはすごく詰まっていて、その事がナターシャのモノローグから伝わって連想させて、同時にいまNYでそのチームが破壊されていることに思いをいたして涙が浮かんできてしまいます。今の今まで一緒に語らっていた相手、自分自身の癒しだと感じていた友人たちを、殺され、あるいは自分の手で殺さなければならなくなったナターシャ。その悲劇も悲しみも怒りも、ライティングとアートからぐいぐい伝わってきて、あまりにも悲しすぎて辛いのだけど、一連の描写は本当に細やかで感動的です。マークと遭遇してその精神状態を見抜いて嘘をつくことにしたナターシャ。友人たちを失ったことやリラックスしていた自分がいたことを捨て、最初から「ブラックウィドウ」であったとマークに伝えることは、マークの事だけでなく彼女自身にとっても自分を支え続ける術だったのではないかと感じました。今回AOUタイインのみライターが変わるということで買ったのですが、普段AA誌を担当しているデコニックはちょっと616通りと思えない人物描写に苦手感を抱いて買うのをやめてしまったのですが、それがあったので余計に今回の616のナターシャの神髄に迫るライティングに感動してしまった次第です。)<2013.7.31>

【UNCANNY X-MEN】vol.3 #4(2013.4) マグ度:★★★★
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Chris Bachalo
ジーン・グレイ学園を訪れ、自分たちが新しく新エグゼビア学園を開いたことと、編入生を募集する件を伝えに行ったスコット達。エマは3つ子と精神世界でやり合うが、結局3人は転入してくることになり、他に過去から来た若ウォーレン・ワージントン3世もついてくる。学生たちは自分たちの部屋と、初めてのデンジャールームでのトレーニングを受けるが、パニックに陥るばかりで殆ど反撃できないまま終わる。そんな時イリアナが突然苦しみだし…。(フェニックスのせいでミュータント能力が不調になってしまった他のメンバーの中で、唯一能力が増していて絶好調だったイリアナだけど、やっぱり何か不具合が出てきたみたい…? 今回の話はAll-New X-Men #10のスコット側からの話になるので、両側から物語を読めるのが面白い。それにしてもやっぱり私はバチャロ画のエリックよりもイモネン画のエリックがいいなあ…vv バチャロはどうしてこうエリックのメットの隙間をあんなに狭く描くんですかねえ。見えにくいと思うんですけどねえ。とか思いつつ、どうやらデンジャールームを作るにあたってはエリックが設計にあたっているらしく、iPhoneに操作パネルを入れ込んでるらしくて、エリックがiPhoneで操作してて、その姿が超可愛くて悶えましたvvvvv エリックがスマホいじってる〜vvvvvvvv 冒頭のエマと三つ子のやり取りも良かったです。今のエマは不完全な能力と、スコットに組み敷かれてフェニックスパワーをもぎ取られたトラウマを抱えていて、三つ子がそれを知ってしまうくだりや、今後の事を考えると、彼女たちの関係もどうなるのだろうという気持ちになります。All-New X-Men誌の方から若ウォーレンがこっちに来ることは向こうでの展開からそれほど意外ではないのですが、過去から来た彼らがバラバラになってしまってどうなってしまうの?とこちらも心配。新人ミュータント達も相変わらず可愛くて、キャップ大好きっ子のエヴァ・ベルが、「キャップに嫌われた事を何とか乗り越えようとしてるんだけど(><)」て一人で悩んでるのが可哀想で可愛くて、難しい立場になっちゃったかもしれないけれど、彼女にはこれからもキャップを好きな気持ちを失って欲しくないなーって思ってしまいます。)<2013.7.30>

【AGE OF ULTRON】#5(2013.4)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Bryan Hitch
ウルトロンシティの本拠地で未来のウルトロンに後ろで糸を引かれながら現代において世界支配の号令を発していたのはビジョンだった。トニーの脳裏にはAvengers Disassembled事件以来なんとか彼を復活させようと努力してきてそれが実った時の喜びや、彼がこれまでアベンジャーズの家族の一員として受け入れられてきた事がよみがえり、やりきれなさに笑いさえこみあげてしまうのだった。そんなトニーをスティーヴは励ましながら、一行はフューリーの秘密の拠点にたどり着く。すると既にそこにフューリーが到着していた。拠点にはこれまでに彼が入手し得た超人たちの数々の装備と、Dr.ドゥームのタイムマシンが集められていた。フューリーはアイアンマン、キャプテンアメリカ、インビジブルウーマン、レッドハルク、ブラックウィドウ、クイックシルバー、クェイクでチームを結成するとドゥームのタイムマシンを使って未来に向かい、ウルトロンと対決しようとする。彼らは帰っては来ないだろう…。そうウルヴァリンは言い、自分の作戦を遂行しようとしていた。それは、過去にさかのぼってウルトロンを誕生させないようにする事――ハンク・ピムの殺害をしようというのだった。(冒頭っから胸キュン回〜〜〜>< ベンディス先生の無印アベ誌で、Fear Itself後トニーはビジョンが復活した事をキャップに嬉しそうに報告して引き合わせる回があった(Avengers vol4 #19)のですが、今回の回想シーンはその時と、Avengers Disassembledの後日談をつないでいて、真っ二つに引き裂かれたビジョンは何とか身体的には回復したけれどもその後目覚めることが無い、それをトニーは試行錯誤の末ハンクやリードに相談したりして、やっと蘇生させることができるんですね。ビジョンが目覚めて、元のビジョンの通りだってわかって嬉しそうなトニーの健康いっぱいの笑顔と、現在の青ざめてうなだれた表情が連続のコマで表現されるのでもう切なくて切なくて(><)。でも切ないんですけど、そんな打ちのめされていっそ嗤っちゃうくらいのトニーを、「しっかりするんだ、もう少しで目的地だから」ってスティーヴが肩を抱く(いやすみません肩に手を置いてるだけなんですけど抱いてる方に脳内変換(オイ))っていう流れがもうもうもうもう萌えで!!! NYにいた時は体育座りのままになっちゃったキャップを信じながらトニーが甲斐甲斐しく生き残りヒーロー達を纏めていて、今回は折れちゃいそうなトニーをキャップが支えていて、と、二人の夫婦っぷりが発揮されていて、世界が終わりそうな絶望的状況なのになんか読んでて顔がゆるんじゃったりとかしてすみません。しかもフューリーの基地についたトニーがクラシックアーマー(過去に酔っぱらってフューリーにあげたことがあったらしい)に再会してメロメロになってるのが可愛すぎてたまらないです〜vvvv とはいえ、ラストではウルたんが「あいつらは帰ってこない」って言いきってて、そうだろうな…という気がするだけに一気に辛さが押し寄せてきます(><)。しかし物語は歴史を変えようとするウルをめぐってさらに展開していくようで、いったいどうなるのか目が離せないです〜!)<2013.7.30>

【INDESTRUCTIBLE HULK】#6(2013.4)
Writer: Mark Waid / Artist: Walter Simonson
ウル金属の解析研究から時空ポータルの設計に至ったブルースの研究チーム。さらなる未解明物質を求めてヨトゥンヘイムを訪れる。そこへソーが霜の巨人らの攻撃を警告しに現れるのだが、その様子がどうもおかしい。やがて霜の巨人の大軍が攻めて来、ブルース達はソーと共に戦闘状態に突入してしまう。(ソーとのお話だからか、アートがサイモンソン先生でそれだけでワクワクしてしまうv ブルースの研究チームの4人についても少しずつ描写があってこれから次第に掘り下げがあるのかなと期待。彼らの前に現れたソーは、衣装も古いバージョンだし、ブルースの事も知らないし、しばらくミッドガルドは訪れてないなんて言うし…どうやらブルース達は違う時間に来てしまったのかそれとも違う次元に来てしまったのか?? ブルースは「これは私の知ってるソーじゃないな」って気づくんですが、その時に「うちのソーは週一で8thストリートのシェイクシャックを食べつくしに行ってる位だし」って思ってるんですが、シェイクシャックってNYで人気の行列の出来るハンバーガー&フローズンカスタード屋さんですよね?週一でソーちゃんが通うほどお気に入りなんて可愛いし、行列が出来ることで有名なのでソーさんも行列に並ぶのかしら?と思ってウフウフしちゃうvvv 変わったミッドガルド人が突然現れて戸惑いつつも、違う世界(or過去)のソーさんも相変わらず天真爛漫で、ブルース達の事を面白がったりして可愛いvvv 最後はハルクがなんとソーのハンマーを持ち上げちゃってこれには霜の巨人たちもびっくり。私もびっくり。可愛くて面白いお話で、次回もどうなるのか早く読みたいvv)<2013.7.26>

【WINTER SOLDIER】#17(2013.4)
Writer: Json Latour / Artist: Nic Klein
テスラ・タラソワことエレクトリックゴーストの攻撃は続き、S.H.I.E.L.D.は危機的状況に陥る。フューリーの奥の手は、世間的には死亡した事になっているバッキーだった。かつてバッキーがウィンターソルジャーの頃任務で殺した男の娘(テスラ)、その護衛(ジーナ)の恋人(ローバート)。過去の因縁が3人をいよいよ結び付けていく。(ライターの書き味なのか、読んですんなり物語が頭に入ってこなくて四苦八苦。最初ローバートはバッキーが恋人(ジーナ)の仇だと知っているのかと思っていたのですが、どうやら知らないみたい?? 設定はドラマティックなのですが、テスラの行動の動機も、何がしたいのかもはっきりしないので、模索しながら読み進める感じ。バッキーが相変わらず過去の自分や自分のした事と対峙しなくてはいけない状況なのがだんだん辛くなってきているので、今後はもっと前向きな話も読みたいなあ)<2013.7.26>

【DAREDEVIL: END OF DAYS】#7(2013.4)
Writers: Brian Michael Bendis, David Mack / Pencils: Klaus Janson
マットの死について調査してきたベン・ユーリッヒだったが、行き詰まり教会で途方に暮れていたところに、メルヴィン・ポッターからの連絡が入る。エレクトラのコスチュームを再三にわたり注文してきた客の連絡先を教えてくれたのだ。名前は毎度変えてきたが住所は同じ――メルヴィンから教えられた住所をビューグル社のカメラマンに調べさせてた所、ハンドの教会だった。ベンが訪ねていくと、応対に出たタナカという男は逆にベンから情報を引き出そうと精神攻撃を仕掛けてくる。何とか呪縛を逃れビューグル社に警察に連絡してくれるよう助けを求めてタナカのオフィスを出たベンは、建物の中でエレクトラのコスチュームの発送先になっていた部屋番号を見つけ出す。だがベンがその部屋に入ってパソコンを見ていると、背後からハンドのニンジャ達が襲ってくる…。(ニンジャ祭だー!(笑)と言っている場合ではなく最後はベンがニンジャの矢に撃たれてしまったり、ピンチに再び駆けつけた新デアデヴィルの正体が意外な人物だったりと驚きの連続で次号が気になりすぎます。タナカがベンを追求しようとしていたスティックの転生は、物語に絡む鍵なのか、それともただハンドが追っている件だというだけなのか、それもわからないまま。さらに冒頭でベンが途方に暮れている教会にもマットの縁者なのではと思われる人物がさりげなく登場しておりこちらも気になります。ニンジャの大軍団を相手に新人デアデヴィルがベンをかばって立ち往生するなか、忽然と現れてくれたパニッシャーがかっこよすぎるし、そんなにマットとマットの後継者を守ろうとしてくれるパニさん萌えー! とにかく早く次号を読みたいです!)<2013.7.24>

【ULTRON】#1AU(2013.4)
Writer: Kathryn Immonen / Art: Amilcar Pinna
「Age of Ultron」タイイン。ランナウェイズの中のただ一人の生き残り、ヴィクター・マンチャはウルトロンの「息子」だったが、ウルトロンが支配し人間たちを虐殺する世界の中で、一人で生き残りの子供たちを救っては隠れ家に保護していた。けれどその子供たちに自分が人間でない事を明かせず、ランナウェイズという家族も失い、孤独とアイデンティティの模索に悩んでいた彼だったが、自分の中に保存していた「記憶」の中のかつての仲間たちをプロジェクションさせていたところを見つかり、人間ではない事がばれてしまう。その上そこにウルトロンの追手が攻撃してきて――。(ランナウェイズの子供たちが皆殺されてしまったという悲しい設定の上に、最後もヴィクターがウルトロンの大軍に一人で向かっていく所で終わっていて、ひたすらやり場のない悲しみに暮れてしまう回。それでも一応ヴィクターが一人で面していた自分への疑問に対しては、最後立ち向かっていく姿勢で答えがでたということなのだと思うので、お話としては感動的なんだけどとにかく悲しい。やっぱり子供が死ぬ話はだめだわーーーーとつくづく凹んでしまったのでした。ランナウェイズの皆が死んでしまってヴィクターが残されたモリーの帽子に固執していたり、皆の動画を映し出して自分の探す答えを探そうとしていたりするシーンだけでも切ないのに、ヴィクターが折角救った子供がウルトロンの攻撃でがれきの下敷きになってバラバラになってしまうとか辛すぎました…。ヴィクターが自分の生まれ(ウルトロンが父親である)と現況(ウルトロンが世界を支配して人間を皆殺しにしている)や自分の本質というものに悩みながらも、今は皆死んでしまっていてもかつてランナウェイズという仲間であり家族がいたから、彼らとの関わりによって結局正しいと思う事をやろうという気持ちをこんな極限状態でも持ち続けられていると考えていいのかな。)<2013.7.24>

【ALL-NEW X-MEN】#10(2013.4) マグ度:★★★
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Stuart Immonen
ジーン・グレイ学園にスコット達が忽然と現れる。自分たちが新エグゼビア学園を設立した事を告げ、ミュータントの未来を戦い取っていくための戦い方を教えるといい、自分たちの学園への編入希望者を募る。よりによってスコットが自分が殺害したチャールズの名前を冠した学校を始めたことに憤然とする教師達。だが教師達の予想通り、三つ子はもともとエマの教え子であり向こう側に移ることを希望する。ラフトではマリア・ヒルに化けたミスティークがセイバートゥースと共にS.H.I.E.L.D.のエージェントを殺してレディ・マスターマインドを脱獄させ、さらに市中で銀行強盗を働いて資金を得ていた。この件に関してもヒルから学園に照会が来る。(All-New X-Men誌とUncanny X-Men誌が交錯しながら進んでおり面白い。ジーン・グレイ学園側、新エグゼビア学園側のどちらの視点をも経験でき、両方の想いに共感できる。様々な人々の気持ちが複雑に飛び交うのだけれど、そのどれもに頷いてしまう。フェニックスの経緯が話題に上る場面では三度も「トニー・スターク」という名前が出て来て、それだけでドギマギしてしまう。これまでアベンジャーズ誌でベンディス先生がトニーを色んな問題を解決しようとして格闘する姿を描いてきただけに、今度はX側の視点でちょっと皮肉めいてというか、決して好感を持っては語られない名前に緊張が走ってしまう。あと、イモネン先生の描くエリックが美人で可愛くてきゅんきゅん!!!メットのデザインが羊みたいで、真っ白な羊ちゃん〜〜〜〜〜vvvvvvとテンション上がる上がるvvvv それと、マリア・ヒルはベンディス先生の創造したキャラクターだけに、やっぱりベンディス先生が描いている時が一番彼女らしいなと感じてしまう。今回出番が多かったので嬉しかった〜v シズム後のミュータントコミュニティはざっくりユートピア派とジーン・グレイ学園派に割れたわけだけど、AVXによるユートピア体制の終焉でいったんみんながとりあえず学園にまとまったと思ったら、また今度は新エグゼビア学園とジーン・グレイ学園の2つに割れる構造になってしまった。同胞でありながら真っ向からぶつかるわけにもいかず、しかし緊張関係にある両者のあまりにピリピリしてしまった空気が、昔はともに和気藹々生活していたこともあることを見てきたものとしては切ない。)<2013.7.23>

【AGE OF ULTRON】#4(2013.4)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Bryan Hitch
ウルトロンシティの中枢部に居たのは下半身を引きちぎられて閉じ込められたビジョンだった。なんとウルトロンは未来から、ビジョンを通して世界を支配しており、この現在世界には存在しないのだった。ウルトロンに支配されながらも懸命にルークにそれを伝えるビジョン。ジェニファーはそれを聞くとルークをウルトロンシティの外に投げ飛ばし、戦って殺されてしまう。ルークも抵抗するが、ウルトロンは核爆弾を爆発させる。生き残りのヒーロー達はその爆発を遠くに見ながらサベッジランドへと飛び立ち、サンフランシスコで足止めを食っていたナターシャとマークもフューリーの秘密ファイルを見て仲間はサベッジランドへ行ったと察し向かう。シカゴではレッドハルクがタスクマスターからウルトロンの一部を奪って同じくサベッジランドへと向かうのだった。8日後、ヒーロー達はサベッジランドに集結するが、そこにもウルトロンの手は及んでおり、住民たちは生き残った数少ない面々で小さな集落をつくっていた。そこでエマはニューヨークの核爆発を生き残ったものの瀕死の状態のルークから思念を察知し、ウルトロンの正体を一行に告げる。(ビジョンが〜〜〜〜〜ジェニファーが〜〜〜〜〜〜〜〜ルークが〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(; ;) ビジョンは完全にウルトロンに捕われの身のようで、それでも必死の抵抗でウルトロンが未来にいる事をジェンとルークに告げるんですけど、目の前でジェンが殺されてしまってうなだれる姿が切ない…。ルークが戦いながら、妻子や友人たちが殺された仇だと叫ぶんですが、そのシーンに涙ぐんでしまいました(><)。と、いいつつも、マンハッタンから脱出する一行が遠足みたいな姿で可愛いvとか、トニーが可愛いvとか、微笑ましく思ってしまう部分もあって、軽快ながらも奥の深いセリフのやり取りと共に、読んでいて暗くなり過ぎない空気が、こんな状況でもまだ先には絶望だけじゃない、戦い続けるというように物語の中のヒーロー達に共感させてしまう。ピーターの中身がオットーの筈なんですけど、みんなが脱出する時に眼下に核爆発を見つけて、ルークの身を案じるシーンが印象的でした。エマの能力が前ほどでなくなっているというのも現在の616の設定に沿っていて、ときどき現実感を無くすけれどもこの物語は本当に616界で起きているんだと気付かせて、胸が締め付けられます。)<2013.7.19>

【GUARDIANS OF THE GALAXY】vol.3 #1(2013.3)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Steve McNiven
ある日ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのスターロードことピーター・クィルの元を、父親であるスパルタクス王が訪ねてくる。銀河帝国の首脳会談で、地球を今後の発展の為に地球外生命体に対して立ち入り禁止に指定した、それというのも地球を守りいずれは他の銀河の列強に並べるよう競争力を養う機会を与えたのだという話だったが、ピーターは逆に地球が外部からの守護から外れたと公言し格好のターゲットになっただけだと怒り狂う。このままでは地球が危ないとチームを率いて地球に向かったピーターは、途中でバドゥーンの船と一人で戦闘状態にあったアイアンマンと遭遇。トニーは以前ピーターにチームへと誘われたことを覚えていて、地球を飛び出してきたのだった。力を合わせてバドゥーン船を攻撃するうち、不利と悟ったバドゥーン船は自爆。爆発に巻き込まれたトニーは意識を失ってしまう。しかも、チームが撤収に手間取っている間に地球への攻撃が始まってしまうのだった。(地球への立ち入り禁止令の話はベンディス先生のAvengers Assembleのサノス話でも出て来ていたのですが、今回まるで初めて出てきたように語られてちょっと混乱。でもストーリー的にはサノスの話の後に今回の話が起きているようで、サノスの時に最後にチームに誘われたトニーがピーターと再会して合流する。地球を出発したトニーのテンションが高くて、「もっと前にこうしてればよかった!」ってウキウキしていて可愛いんですが、OL辞めて留学したい女子を通り越して主婦業のマンネリに耐えられなくなったお母さんみたいで悶えますwww(「I should have done this YEARS ago. I should have oiled up my Iron Man armor and--jast TAKEN OFF. Get the hell away from EVERYTHING. Get away from the ten teams of Avengers, get away from the Stark board of directors and the charity balls and the real housewives of whatever the hell...」とか言い出したのでほんとにそういうことなのかとww) 爆発に巻き込まれて意識を失ってぐったりしちゃってピーターに介抱されてるのが萌えーvvv ピーター・クィルの事を良く知らないのですが、父親が地球に不時着した時に地球の女性との間にできた息子で、生まれ的には王子であり、父親も王子として迎えたがっているようなんですが、ピーターは地球を発って二度と戻らず母親が殺されるにまかせた父親を心底恨んでいる。今回の冒頭で父子の対峙があるのですが、いきなり父子喧嘩をはじめてしまい、お付のメンバー可哀想になりましたwww ピーターってもっと優等生タイプかと勝手に考えてたんですが、わりと反抗期ですねww とにかく父親のことも父親のすることも何もかも大嫌いなピーター。ガモラは彼が、ピーターが従わない事を不服に思って地球を滅亡に追いやっているのではないかという疑いを口にする。父子の確執の行方も今後気になるところです。)<2013.7.18>

【SUPERIOR SPIDER-MAN】#6AU(2013.3)
Writer: Christos Gage / Artist: Dexter Soy
ピーターと精神を入れ替え、より優れたスパイダーマン(Superior Spider-Man)となるべく日々活動し、「ピーター・パーカー」としての人生を送っていたオットー・オクタヴィアス。そんなある日、世界がウルトロンに支配されてしまう。科学者である自分には止められたはずだと自分を責める「ピーター」。トニーはそんな彼に、S.H.I.E.L.D.長官時代に開発していたあるデバイスの事を打ち明ける。それは一定の区間をネガティヴゾーンに転送し破壊することのできるデバイスだった。転送区間を定める転送装置自体は簡単に作れるのだが、要となるネガティヴゾーンへの扉を開けるデバイスだけは難しいものだった。バクスタービルが破壊された今、最後の望みはピーターが勤務しているホライズン・ラボであった。そこのマックス・モデルという科学者が同様のデバイスを研究していたはずだというトニー。その形状等は分からずとも、ピーターならばラボの場所が分かるはずで、ピエトロが転送区間デバイスを配置している間にそのデバイスを手に入れてほしいと頼む。しかし「ピーター」は一人でウルトロンへの対抗措置を練るべくヒーロー達から離れる口実を考えているところであり、トニーのこの申し出は絶好の機会だった。早速ホライズンラボに出かけていった「ピーター」はトニーからの依頼を放置し、自分のラボに籠ってウルトロンへの対抗策に打って出るのだが…。(ゲイジ先生の巧みさがまた存分に発揮されている号vvv スパイディタイトルの方でピーターとオットーが精神スワップなままという状況なのですが、その状態でAOUに突入する。自分を責める「ピーター」の姿を、中身が入れ替わっていることに全く気付かず、自分の気持ちと同じだと共感するトニー(わあああ)。ブランニューデイ編以降トニーはスパイダーマンの正体を知らない事になっている(ニューアベ時代のスパイディの正体を知ってたことに関する記憶は失われている)ので、今回AOUで初めて正体を知ったことになっている(せつない)。なおトニーはマット・フラクションのストーリーラインを踏襲すれば、S.H.I.E.L.D.長官時代の記憶はないはずなんですが、そこは軽くスルーされてS.H.I.E.L.D.長官時代の話をしている(つまり記憶無くなってなさそう)っていうのが、過去のストーリーラインを忠実に踏襲して自分の物語にするゲイジ先生には珍しいなと思うのと、個人的にはその方が嬉しいのでニヤリとさせられてしまいました。しかもS.H.I.E.L.D.時代にネガティヴゾーン転送装置を万が一の時の武器として用意していたというのはWorld War HulkのIron Man誌タイインで、ゲイジ先生自身がライターとして書いたネタであり、あの時の話が好きだったので、今回ここで再び持ち出してくれてすごい嬉しい! オットーは過去の自分、過去のスパイダーマン、過去のピーターを超越しようと常に格闘しているんですけど、それは時に努力にもなるけれど、殆どは驕りになっている。だから周囲の人間をいつも見下していて、今回も他の生存ヒーロー達を小ばかにしていて、彼らから離れて自分だけで事件を解決しようとする。トニーの申し出に乗ったフリをして単独でウルトロンに挑む。この単独で戦おうとする姿も、戦術も、これまでのオットーの性格や特徴や過去の設定を生かしていて実に上手い。それでちょっといいところまでいくんだけど、ウルトロン自身の現在の戦略の前に、撤退を余儀なくされてしまう。この辺もAOU本編と結びつく形になっていて息をのみます。結局オットーは自分の驕りで事を進めようとしたために、自分の策が上手くいかなかっただけでなく、折角のトニーの策を駄目にしてしまう。実はトニーは全く「ピーター」が協力しなかったことに気付いていない(あああああ)。「ピーター」はからくも秘密基地に戻ってくるが、さすがに挫折感に打ちのめされる彼を、トニーは「時間が無かったのだし、そもそも成功しなかったのかもしれないのだから」と慰める。実は時間はあったし、成功した可能性もあるのだ。それを知るのはオットーのみ。自分の驕りが原因で取り返しのつかないことになったかもしれないという自責の念に一人かられるオットーなのだけど、トニーはあまり気にした様子を見せず、キャップの策が功を奏するかもしれないと諦めない様子。そんなトニーや他のヒーローの姿にオットーは心を動かされる。ヴィラン時代、他のヴィランと組んで行動することがあっても、相手を基本的に見下して自分だけが優れていると思ってきた自分。ひょっとしたら自分のそんな性質が、スパイダーマンに打倒される原因を作っていたのだろうか。彼らのように立派な人間と共にいれば、運命を克服することもできるかもという気持ちの変化をおぼえたオットーは、さっきまでのように誰との協働も拒んで一人で行動しようとする気持ちが失せ、トニーの「君も一緒に来るか?」という誘いに頷く。ゲイジ先生のライティングは、常に登場人物の成長を描いているところが私は大好きで、今回もオットーが彼らしい驕った気持ちで身勝手な単独行動を開始するんですが、手痛い失敗を経験して考え方に変化を生ずる。ピーターの肉体と能力を持ちながら、中身はオットーであるという描写がいきわたっていて、トニーの事を「スターク」って呼んでいたオットーが最後気持ちが変化したことで「トニー」って呼び名を変えるところにも胸がキュンってするけど、中身がなんせオットーだしトニーは全く気付いてなくて優しいし美人なお母さんだしでハラハラもしたりして悶えます。ストーリーも素晴らしくてトニーも可愛くて最高でした。やっぱりゲイジ先生大好きだー!)<2013.7.17>

【UNCANNY AVENGERS】#5(2013.3)
Writer: Rick Remender / Penciler: Olivier Coipel
前回のレッドスカルの事件に対応した面々にさらにワスプ、ワンダーマン、サンファイアを加えて新しいチームが始動することとなった。アベンジャーズマンションを本拠地とし、新チーム結成記者会見に備えるメンバーだったが、まだお互いにぎくしゃくとした空気が漂う。記者会見ではアレックスがリーダー(チェアマン)として登壇し、ミュータントという言葉自体が人を遺伝子で区別する壁を作っている、自分たちは皆人間だという視点に立ち、「ミュータント」という言葉を使わずにいきたいとスピーチするのだが、そこへサイモンの兄エリックことグリムリーパーが襲いかかり、ワンダを殺そうとする。一方、北極のアカバ・シティでは、ダークエンジェルサーガの際にダークエンジェルと交わった女性が、双子を出産していた。アポカリプスの後継者となるこの双子を、カーンが連れ去ろうとする。(コワペル先生のアートが大変美しい。特にコワペル先生のワンダは最高に美しい。ところがライティングの方がちょっと…という面がそこかしこにあり、読んでいてつらかったです。アレックスに関わる描写はどれも良かったし、彼のいろいろめぐっている気持ちとか、アベンジャーズとX側の軋轢に心を砕いている様子とか、記者会見のシーンとか、どれもこれも素晴らしかったし、特にスコットにかつて「お前はミュータントの事を真剣に考えていない、そんなやつは出ていけ」と言われた時の事を回想しながら、記者会見で登壇して自分の考えを静かに述べるシーンは印象的。それにアベンジャーズも2代目チームがぎくしゃくしつつまとまっていった経緯とか考えると、今はぎくしゃくしているこのチームもこれから関係が深くなっていき変わっていくのかなという期待を感じるのでありだと思います。しかしどうもリメンダー先生の描くワンダとローグに違和感を禁じ得ない。二人ともこれまで他の作者が描いてきた人物像と違いすぎて戸惑っている面が大きいと思うんですけど、二人ともやたらと心が狭くてヒステリックになっている印象を抱いてしまうのです。ワンダは弱ることがあっても基本的には強くて美しい女性だと感じてきたのですが、その強さはただ気が強いという事ではないと思うし、これまではDisassembleやHouse of Mの事で深く傷つきながらも前に進んでいこうという健気さが見えたんですが、その健気さが消えてしまって妙にヒステリックに見えてしまうし、それに対してスティーヴがやたらとワンダに近づきすぎな事も気になる。ローグについても、Mデイの事とかでワンダが許せないとか、チャールズの死の事とかで気が立っているのは分からないでもないけれど、だからと言ってここまで大人げない女性ではなかったはず。今まで好きだったキャラクターの良かった面が消されてしまっているところがしんどくてしょうがないので、ストーリー的には先の事は気になるけれど、購読はいったんやめようと思います。)<2013.7.11>

【YOUNG AVENGERS】vol.2 #3(2013.3)
Writer: Kieron Gillen / Arts: Jamie McKelvie, Mike Norton
アスガーディアで突然ロキの父ラウフェイに襲われたロキ、ビリー、テディの3人。苦戦するところへミス・アメリカことアメリカ・チャペスが参戦するが、そこへアメリカの二人の母、そしてテディの母親とビリーの両親までもがやってきてしまう。戦いが不利と悟った4人はロキの力でテレポート。ニューヨークのMJのクラブで話し合う。実はロキはビリーがあの寄生生物をこちらの世界に連れ込まないように見張っていたのだった。ミス・アメリカにビリーを殺す話を持ちかけたのも、アメリカにビリーを見守らせる策だったと話す。かつてロキが操っていたような魔法は負担が大きく、自分の小さな体ではその負荷に耐えられない。ビリーの能力を少しの間だけ借りれば、寄生生物を追い払えると持ちかけるのだが、だれもロキを信じる気にはならなかった。かといってビリー自身もそこまで大きく能力を使うことはできそうになかった。しかしそうこう話し合ううち、そこへも追手が来てしまう。抵抗する4人だったが、捕まってしまい…。(ロキのトリッキーなところと、他の3人の警戒心バリバリなやりとりがユーモラスに描かれていて読んでいて楽しい。4人それぞれの個性が発揮されていて、セリフを読んでいて微笑んでしまうようなライティングvvv 今後も楽しみ。巻末のお手紙コーナーでカプラン家が前と違う所になっているってツッコミ入れてるお手紙があったんですが、だれかアニーの件を突っ込んでいただけないかしら?!)<2013.7.9>

【A+X】#6(2013.3)
[1. Captain Marvel + Wolverine]

Writer: Peter David / Artists: Giuseppe Camuncoli, Michele Benevento
[2. The Thing + Gambit]
Writer: Mike Costa / Artist: Stefano Caselli
(1)アベンジャーズタワーでポーカーをしながら、世間で話題の「原始人と宇宙飛行士が戦ったらどちらが勝つか?」について話していたキャロルとローガン。次第に議論が白熱し…。(2)ヤンシーストリートの若い衆と定例のポーカーに集まったベン・グリム。若者達は助っ人に知り合ったばかりのガンビットを連れてくる。(ポーカーに関わる小話2点。どちらも可愛かったvv 最初の話は思わぬ闖入者による議論への答えに思わず笑みが漏れちゃうw 後半の話もオチが可愛かった〜v)<2013.7.5>

【AGE OF ULTRON】#3(2013.3)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Bryan Hitch
シカゴではレッドハルクとタスクマスターとブラックパンサーがウルトロンの頭を引き抜いて調べようとしていた。だがすぐに多数のウルトロンの追手がかかり、レッドハルクもブラックパンサーもやられてしまう。NYではキャップが策を打ち出していた。ウルトロンがヒーローの身柄と引き換えに取引に応じているという事実を利用し、自分たちの誰かを送り込む。そこで敵の内情を少しでもつかみ、もしくはダメージを与えている間、自分たちは態勢を整える為に一旦サベッジランドに撤退するというものだった。妻子を失ったルーク・ケイジとシーハルクが志願し、ルークがシーハルクを売り込むという役柄に分かれてウルトロンの元へ乗り込むのだが、本拠地に入ったルークは中枢部にいた相手に驚く。(ジェシカと娘のダニエルを失ったルークがその事を思い出して廃墟をシーハルク担いで歩きながら涙ぐむシーンに悲しくなりました(><)。前回のサンフランシスコでの動きに変わり今回はシカゴ。まだまだ生き残ったメンバーがあがいている最初なので、これからどうなるか全然分からないですが最後には驚かされます。なぜウルトロンは世界を支配したいならさっさと人類を抹消しなかったのか?その能力があるのに?という問いに、トニーはウルトロンには憎悪心や復讐心、欲望等…人間同様の心を持つようにプログラムされている。人間たちをもてあそぶのはそのためだろうと言うのでした。クリントが帰ってきたときに怒ったトニーが、ハンクを責めるクリントに対して今度はハンクを擁護したもんだから、クリント頭に来て激高→スティーヴに「いいから!」て止められる流れが面白いww それから今回一番おかしかったのが、ウルトロンの所に行く斥候に名乗り出たローガンにキャップがだめだって言ってその理由を説明したところトニーが「彼の言うとおりだ」って頷くんですけどそこでローガンに「世界の終りだってのにおまえら二人お互いに同意し合いやがって(You two agreein' with each other, it IS the end of the world!)」ってツッコミ入れられててww世界が終わるのにいちゃいちゃしやがってってツッコまれてるみたいで思わず笑ってしまうwwwそんなキャプトニ夫婦と、そんなキャプトニ夫婦を描いてくださってしまうベンディス先生に万歳v しかもミーティング終わった時にお互い意味深に視線合わせてる二人がまた〜〜何二人だけで通じあってるんですか!と悶える所しきり。世界が終りかけて悲惨なことになってるのに、なんだかキャプトニの二人がラブラブなので読んでいる私はあてられる部分が大きくてまだ悲惨な気持ちにならないのでした(笑))<2013.7.4>

【AVENGERS】vol.5 #8(2013.3)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Dustin Weaver
「Starbranded」。冴えない大学生ケヴィン・コナーが強大な力を持つ「スターブランド」を宿す事になった。最初は手助けしようとするアベンジャーズだったが、まだ自分の身に起きたことに混乱のさなかにあるケヴィンは、驚いたり、恐怖したり、抵抗したり、力に奢ったりと、素直に従わない。力づくで連れていこうとするチームをナイトマスクはとどめ、ケヴィンを連れてユニバースを形成する「システム」の事や、そのシステムが壊れたこと、そのために未完全な憑依体が「スターブランド」として選ばれた事や、他の仲間がいるはずなのにいない事などを話す。そして彼を自分の生まれ故郷である、火星のエクス・ニヒロとアビスの元へと連れて行く。地球ではスティーヴがトニーにナイトマスクとケヴィンが消えた先を探させていた。それが火星と知り、トニーも他のメンバーも驚愕する。(何も知らないケヴィンにナイトマスクが「教える」という手法の語り口調なので、前回まで読んでいて難しかったことが再度噛み砕かれて説明される感じで良かったけどやっぱりヒックマン先生の独特の世界観描写が難しい〜。でもトニーがアーマーを脱ぐシーンがセクシーだったり、ハルクとキャロルが顔を見合わせるシーンが可愛かったり、あちこちツボがあって読んでいのはとても楽しいですv)<2013.7.4>

【INDESTRUCTIBLE HULK】#5(2013.3)
Writer: Mark Waid / Artist: Leinil Francis Yu
ハルクから目覚めたブルースは、レミュリアの民でアチュマの支配に抵抗しようとしている小さなグループと出会う。アチュマの狙いがレミュリアの錬金術師の精製する強力な武器だと見抜いたブルースは、今度はハルクとなってレジスタンスグループと共にアチュマの野望を阻止し、地上に戻っていくのだった。(面白かったです!!ブルースの頭脳と、ハルクの破壊力が両方適材適所で生かされ、しかもレミュリアのレジスタンスに拾われ共闘したことで友情のようなものも芽生えている。レジスタンスの中のマラちゃんという娘が大変可愛くて、めろめろになってしまいましたvvvvv ハルクの力強さにすっかり惚れてしまったマラちゃんが、ブルースに「緑の男に戻ってよ!」って要求して「うーん、めったに言われない事だから新鮮だな…」ってなってるのが可愛かったーvv マラちゃんはハルクに対してはデレなのにブルースに対してはツンで、その違いがまた可愛くてたまらないです! レジスタンスに惚れられたり、アチュマに「jade one(翡翠の者)」と言われるハルクのカッコよさと、錬金術師のもつ科学を解き明かすブルースの聡明なかっこよさと、どっちもが描かれるのが良かったです〜vv マラちゃんとブルース/ハルクのコンビが可愛すぎたので、この二人今後も絡めてほしいー!)<2013.7.4>

【A+X】#5(2013.3)
[1. Iron Fist + Doop]

Writer: Kathryn Immonen / Artist: David Lafuente
[2. Loki + Mister Sinister]
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Joe Bennett
(1)ドゥープの友人のモンスターボールを一緒に救いに行ったアイアンフィスト。とあるピザ屋を舞台とした二人の冒険。(2)アスガルドの神々をラトヴェリアに居候させていた間、そのDNAを採取してはクローン化しようとしていたDr.ドゥーム。Mr.シニスターはそのドゥーム城からロキの頭髪のサンプルを盗み出そうとしてキッド・ロキに見つかる。((1)唐突ながらも可愛い短編vvv 構成とテンポがすごく上手くて、お話の中でコロコロと転がされているうちにストンと結末づけられる感じでとっても楽しく心地いいv どうして二人が一緒に戦うことになったのかは説明ナシなんだけど、なんだかどうでもよくなってきちゃうw それよりもダニーがどうやってドゥープと会話できてるのかが不思議(笑)(2)ジレン先生の旧タイトルとNOWとをつなげることになるのかしら?と思わせる短編。シニスターはUXMから、子ロキはJIMから来て二人が遭遇する感じ。しかも以前ジレン先生が担当していたソー誌のネタを引き継いでもいる。ドゥームがアスガーディアンのクローンを作ろうとしていたのは、Civil War中にソーのクローンを作ったリードに対抗してっていう説明にウけてしまいましたwww クローン大好きっ子のシニたんがさらに自分の方がスペシャリストだもん!って感じにそこに参戦してロキのクローン化にチャレンジする模様。ジレン先生のシニたんは、人をまるっとクローン化するだけでなく、パーツを複製して武器として使いこなすということもやっていて、その技術の応用具合と不気味さと不道徳さがさすがという感じ。ジレン先生のソー誌でのクローンのネタは読んでいた当時はエーと思っていたけど、こんな風に展開してくるとなるとなかなか面白い。しかもロキが、ドゥームたんはアスガーディアン(特に自分)のクローンといっても、ただ科学技術だけじゃなくて、魔術の心得もあったからこそ好きに任せてたけど、シニスターは「純粋」に科学者だから、自分みたいな「混沌」の存在を扱えるかな〜〜ってほくそえんでるラストも面白かった。ロキがある意味ドゥームたんを認めてる的発言は以前のソー誌で二人がわりとつるんでいたことを思い出すと萌えるし、シニたんが困ったことになるのを楽しみにしているっぽい意地悪な感じもとってもいいvvv 結構以前からのストーリーラインを引っ張り続けているので、今後もどこかにこれをつなげてくれるのかな?と思うとわくわくします)<2013.6.28>

【ALL-NEW X-MEN】#9(2013.3) マグ度:★
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Stuart Immonen
チームのトレーニングが始まる。早速キティのデンジャールームトレーニングからスケジュールがはじまるが、コントロールしきれていないジーンのテレパス能力や、まだまだ未熟なチームワーク、前回はジーンに抑えられてしまったが現状にまだ疑問を禁じ得ないウォーレン、ミスティークと出会った事を隠していたスコット等、前途多難であった。その頃、ラフトではミスティークがセイバートゥースと共にレディマスターマインドを脱獄させており、また、現代のスコットのチームが突然学園に現れ…。(UXM#3のラストと同じところで以下次号。ボビー以外はややこしい10代の思春期の少年少女でキティがオリジナルチームに対して手を焼きながらも奮闘している姿が微笑ましい。ジーンはテレパシー能力をうまくコントロールできず、しょっちゅう誰かの心を読んでしまってはキティに注意されているのだけど、ふとスコットの心からミスティークとの出会いを読み取ってしまう。その件を問題視するキティだけど、スコットは取り合わない。そうこうするうちにミスティークはラフトで事件を起こしていて、そのうち何やら波乱の予感。全体的に今回はようやく始まったオリジナル若チームの新しい生活、という感じなのだけど、そこを丁寧にテンポよく描くベンディス先生の筆が心地よいです。)<2013.6.27>

【CAPTAIN AMERICA】vol.7 #5(2013.3)
Writers: Rick Remender / Penciler: John Romita Jr.
「Castaway In Dimenthion Z」パート5。スティーヴと彼をかくまっていたフロンクスの隠れ集落がゾラに見つかってしまう。ゾランディアの地図を手に入れ、この世界から脱出する道を見つけたスティーヴだったが、フロンクスは恩人であり、息子イアンの家族のような存在でもあった。ゾラの大軍の襲撃に立ち向かおうとするスティーヴとイアンだったが、スティーヴの前には彼を弟の仇と思い込むゾラの娘ジェット・ブラックが立ちふさがる。なんとかジェットを捕獲したスティーヴは見張りをイアンに託し再び戦いに身を投じようとする。突然目の前に現れた人間の少年に、ジェットはこの子供が長い間殺されたと思っていた自分の弟であることを瞬時に悟り、ゾラに報告。襲いかかってきたゾラによってスティーヴは崖から放り出され、イアンも連れ去られてしまう。ぼろぼろに傷ついたスティーヴだったが、彼をあざ笑うゾラのウィルスを腹から抉り出すと、息子の救出に向かう事を決意するのだった。(ジェットが可愛い!!vvvvv ゾラの娘でスティーヴへの憎しみを植え付けられ、戦うように育てられた子で、戦闘の空気を肌で感じたいとすっごい露出高くてその衣装が可愛くて、さらにスティーヴが自分を殺さなかったことに驚いて、ゾラに彼を殺せと命じられても躊躇したり。キャプテンアメリカは冷酷で残酷な仇だと教えらてきたジェットには、弟が実は殺されていなかったことや、スティーヴが自分を殺さなかったことが驚きだったもようです。ジェットとイアンの姉弟が今後どうなっていくのか楽しみ。スティーヴは息子のイアンにものすごく責任を感じていて、今イアンがこんな小さくしてこんな風に生きていかなければいけない状況なのは、すべて自分のせいだと思っている。それと同時に12年前に注入されたゾラのウィルスが体を蝕み、乗っ取られまいという精神戦でギリギリまで追い込まれてもいる。リメンダー先生のライティングはそこまで共感できる描き方ではないのだけれど、リメンダー先生のキャップ観とかヒーロー観っていうのがこういうものなのかなという感じがする。過去の回想シーンにも出てきた、父親が状況によって善良な男から弱い男へと転落してしまったことを引合いにだし、自分はそうはならない、息子を救うのだと立ち上がるラストはかっこいいのですが、崖っぷちの状態のせいか今回のスティーヴの言動はどこか一貫性がないというか、なんでジェットの身柄をイアンに任せたんだろうと疑問な点とかあるようにも見える。JRJRのアートは相変わらず素晴らしく、ジェットとスティーヴの戦闘シーンは特にジェットの素早さや強さが現れていて良かったです。)<2013.6.27>

【DAREDEVIL】vol.3 #24(2013.3)
Writers: Mark Waid / Pencils: Chris Samnee
フォギーはスローン・ケタリングがんセンターに入院し検査がはじまる。できるだけ付き添おうとするマットだったが、前回の事件が気にかかる。何者かが自分が盲目になった時とまったく同じ状況を再現しようとしている。一体それは何者なのか――敵の正体がわからないまま、ある日の勤務中に法律事務所に同じ実験を施された犬達が木箱に入れられ送られてくる。マットは狂ったように暴れる犬達をどうにか阻止して、ハンク・ピムに委ねる。その夜、再び病院でフォギーに付き添っていたマットの元を、訪ねてくる者があった…。(長年連れ添って、苦労しかかけてこなかった妻が突然の病に倒れて、すっかりショックを受けてる夫にしかマットが見えない(苦笑)。この後フォギーがどうなってしまうのか不安ではあるんですけど、現在の「結婚して以来妻が倒れてみてはじめて優しくなる夫」みたいなマットと、「夫に愛想を尽かす事もあったけど、それでもついてきてあげた妻」なフォギーの二人のやりとりが萌えすぎてこのシチュエーションを楽しんでしまっているのでした(笑)。フォギーが「どうやったら君のように“恐れを知らない男”になれるかな」って漏らすんですが、マットが「どんなことがあっても、君は棒を見捨てなかっただろ?君の方が、僕には“恐れを知らない男”だと思うよ」って返すんですけど、ほんとにまったくそうだよーー!!!って思って、マットはもっとフォギーに甲斐甲斐しくしてあげたらいいと思います。着替えを手伝ってあげてるシーンとか超夫婦っぽくて可愛いvvv フォギーはマットに、ガールフレンドだったKirsten McDuffieとちゃんと話すようにって促して、最初はしぶりつつも出かけていったマットなんですけど、Kirstenはむしろ既に今カレもいて、「私はデアデヴィルの冒険物語の脇役にはなりたくないの。私は私自身の物語のスターでいたいのよ」って言ったりしてかっこいい女性。マットも今さらのように惚れ直しちゃったみたいで、それもわかるなあ(笑)。マットとハンク・ピムという組み合わせがちょっと珍しいなと思ったのですが、#16からの繋がりみたい。今回の事件では色々とハンクの世話になっているマット、「今度弁護士が必要になったらいつでも言って」みたく言うんですが、昔ハンクは裁判沙汰を経験しているだけに、どことなくブラックな色合いを感じてしまうスクリプトに思えました。)<2013.6.27>

【NEW AVENGERS】vol.3 #4(2013.3)
Writer: Jonathan Hickman / Penciler: Steve Epting
「Memento Mori」パート3、「World Eater」。キャップを強制排除したイルミナティは、インカージョンをどうにかして食い止めるべく…そのためには相手世界の破壊もやむなしとしてそれぞれが方策に取り組んでいた。そうこうするうちに再び新たなインカージョンが始まってしまう。近づいてきた「もう一つのアース」に飛び移った一行は、そこでひとつの世界がギャラクタスによって滅び去ろうとしている様子を目にし、何とかしようとリードは言い出すのだが、そんな一行の前にテラックスと名乗るギャラクタスのヘラルドが姿を現し…。(アース616を救うため、どんな手段でも講じようと取り掛かるイルミナティの面々。キャップを前回排除したことで、こちらでのトニーの活動はキャップへの「隠し事」に再びなってしまう。以前似たような事で揉めたことがあるだけに、こちらでのトニーのもう一つの状況が今後どうなるのかハラハラしてしまう。無印アベ誌がキャップを中心とした表の顔だとすれば、ニューアベは秘密チームでの裏の顔。二つの路線の物語がいつかは交差するのかどうか、そこは読めないのでとにかく見守り続けるしかない>< 今回インカージョンを止める為に皆がそれぞれ考えた案は、どれも一人は616界に帰ってこれなくなってしまう案ばかり。力を尽くしてはいるものの、これといった解決策を見いだせない面々の煮詰まった感に、ネイモアさんがツッコミ役的に風通しを良くしてくれる雰囲気が、全体のストーリーを暗くさせずに進んでいて好きです。FFでのライティングといい、ヒックマン先生はギャラクタス大好きだなあっていうのと、リードが滅びようとしている世界を目の当たりにして「なんとかして出来る限りのことをして救わなきゃ」と突き動かされるのが、ヒックマン先生のリードらしいまっすぐさで、またまたヒックマン先生はリードが大好きなんだなあってつくづく感じてしまいました。訳知り顔のテラックスさんが登場し、イルミナティがこの人に挑戦する引きで以下次号。それはそうと、ヒックマン先生のFFで色んなアースのリードが集会してるリードカウンシルが作るのがSol's Anvil(太陽の鉄床)てマシンなんだけど、NAでトニーが作ってるダイソン球をリードはSol's Hammer(太陽のハンマー)と表現するんだよね。つまりリード組合がハンマー台を、トニーがハンマーをと、両者はタイトルを隔てて対になるものを作ってるんだけど、これって何かの伏線なのかなあ…。アンヴィル(ハンマー台)とハンマーは鍛冶のための道具、創造の為の道具だから、やっぱりヒックマン先生の大好きな世界創造思想の一環を成してるのかなと思う。ハンマーが単独だと武器にもなりうる=トニーは必要ならダイソン球(=Sol's Hammer)を武器として使う事も考えてるけれど、アンヴィルと対になる事で世界を進歩させるものを創造する事ができるっていうのは深い。つうか、それじゃあめっちゃリドトニじゃねえかあああああと思って悶えたのでした。)<2013.6.26>

【AGE OF ULTRON】#2(2013.3)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Bryan Hitch
サンフランシスコ。ナターシャ(ブラックウィドウ)とマーク(ムーンナイト)は別件で任務中にウルトロンの事件が起き、二人で街に取り残されていた。ひとまずフューリーの隠れ家に身をひそめ、なんとか逆襲のチャンスを狙う二人だった。一方、ニューヨークでは、救出されたピーターに皆が話を聞いていた。ある日目が覚めたらいきなりウルトロンの襲撃が始まっていた。気づいたらオウル達に捕まり、彼らは自分をウルトロンに売ろうとしていた…と話すピーター。ヴィランがヒーローをウルトロンに売ろうとしていると聞き、みな首をかしげる。ウルトロンがそんな取引に応じているのか? しかしピーターの言葉では、オウル達は以前にも同様の取引をしているようなのだった。(サンフランシスコで二人孤立したナターシャとマークの壮絶なサバイバル状況が冒頭。顔を手ひどく傷つけられたナターシャが、それでも死ぬときは少しでもウルトロンを道ずれにすると決意しているところがかっこいい。ニューヨークでは、もはや正体の秘密が何の意味ももたらさなくなってしまったと、ピーターが自分の本名を名乗る。日常が一瞬にして覆った時の事を語るピーター。誰もが同じ状況だったと頷くヒーローの面々。ピーターのこれまでの状況を皆が聞く間にも、スティーヴは膝を抱えたまま隅っこに座っていて、その代わりに動いてるトニーの姿がなんともけなげというか、良妻って感じがしてぐっときます(><)。最後はついにスティーヴが立ち上がって以下次号。いったいどう展開していくのか、楽しみなような怖いような(><))<2013.6.24>

【UNCANNY X-MEN】vol.3 #3(2013.3) マグ度:★★★★☆
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Chris Bachalo
オーストラリアのエヴァ・ベルの実家に行った一行をアベンジャーズが追ってくる。エヴァの時を止める能力によってその場を切り抜けることができ、学園に戻ってくるのだが、エリックは自分がS.H.I.E.L.D.に情報提供したと名乗り出る。(キャップに憧れ、自分もキャップのようになりたいと思っていたエヴァ。しかしミュータントであることは彼女の状況を大きく変えてしまう。スコットに救われ、そのスコットはキャップに追われる身。アベンジャーズがミュータントを保護してはくれず、スコットをあくまで追求する姿を、ミュータント達も、集まってきた群衆を通じて世界も知ることになる。自分はミュータントで、同胞を守らねばという気持ちと、未熟な能力の開花が、エヴァの純粋な子供時代との決別を表しているようで切ない。また対立するような関係になってしまったとはいえ、同じヒーロー同士であるアベンジャーズ側とX-Men側。板挟みになってしまっているキャロルや、チャールズ・エグゼビアを殺したことをどうしても追求せずにはいられないクリントの態度なども描かれ、ベンディス先生がこれまでアベンジャーズのライターだったことを考えると、視点が180度逆転している現状が興味深いのだけど切なさもある(せっかくキャップとトニーがそこにいるのに“反対側”なわけだし)。さて、チームを「売った」ことを自ら名乗り出たエリック。新たなセンチネルが創出されていることもあり、様々な情報を得るために、二重スパイの役を買って出たのだというのがその言い分。ユートピア路線以降、スコットに従い続けてきたエリックがやっと主体的な動きをしてくれているので私は嬉しい反面、考えていることが全く分からなくてハラハラする面もあります。でも面白い。ハナからS.H.I.E.L.D.を信頼するつもりもなく、向こうに自分を信用させるのが狙いでスコット達の動きを伝えたと話すエリックだけれど、その真意はどこにあるのだろう?(頭を丸刈りにしちゃったことも含めてね!) エリックだったら私怨を脇に置いてもミュータントの為に行動しそうだけど、今の気持ちはどうなのかな…?それが分からないのがもどかしい。エリックの気持ちを汲んでくれた相手はもういないわけだしね。エマはエリックの策に乗った方がいいと言うのだけど、スコットはやはりどこか疑念を捨てきれていない模様。とにかく今後の展開を見守るしかないみたい。)<2013.6.24>

【AVENGERS】vol.5 #7(2013.3)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Dustin Weaver
「The Last White Event」。ナイトマスクは自分が「ホワイトイベント」の「先触れ」として現れる存在だとし、他にも自分に類するものたちが現れることを告げる。「彼らを探さねば」という言葉を聞き調べると、ある土地で爆発が発生しており、その爆心地は大学であった。チームが駆けつけると、爆発の痕は「スターブランド」の文様と一致。どうやら学生の一人に「スターブランド」の能力が備わったようなのだが…。(「ビルダー」が作り上げた世界の「システム」が崩壊してしまっている。それが次々と異常事態を発生させている。女神ユニバースが地球の女性に憑依したことも、「ホワイトイベント」の先触れであるナイトマスクが現れたことも、そして今回スターブランドの能力が冴えない一人の男子学生に宿ったことも――と、ヒックマン先生の創造する新たな世界観に基づく事件が次々置き、矢継ぎ早に新しい用語やキャラクターが出て来てついていくのが大変。それはアベンジャーズのメンバーも同じことで、彼らの驚きを通して一応優しく再解説されるものの、やっぱり難しい!(笑) ユニバースの危機がどうやら迫っているようなのだけれど、それよりなにより、トニーがアーマーに着替えるのをニヤニヤしながらガン見しているキャップが一番気になるし!(笑) 「スターブランド」に選ばれた学生はどうやら誰からもスルーされていた存在の模様。「世界を救うには、何かを破壊しなければならない」という理論は、ニューアベンジャーズの方で展開している、インカージョンイベントにも通じるものがある気がします。「殻を破る」という意味合いから、彼のような、冴えない学生生活を送っていた子が選ばれたのかしら??とも思うんですが、そうではなく単にシステムが狂ってしまったために本来なら選ばれないような者が選ばれてしまったという事なのでしょうか??今後どうなることやら?)<2013.6.20>

【ALL-NEW X-MEN】#8(2013.3)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: David Marquez
若いウォーレン・ワージントンIII(エンジェル)は、未来の自分と出会う。だが年かさのウォーレンはどこか様子がおかしかった。同一人物なのに自分を「ウォーレン」「旧モデルの自分」と呼ぶ浮世離れした未来の自分。ウォーレンはやがて自分によからぬ事が起きてこのように変わってしまうのだと悟り、過去に帰りたいと泣いて訴えるのだが、そんなウォーレンの気持ちをジーンは能力で封じてしまう。また、二人のウォーレンがアベンジャーズの留守中にハイドラに攻撃されたアベンジャーズタワーを防戦したことで、過去から若いX-Menが現代に来てしまっていることをキャプテンアメリカを始めアベンジャーズも知り、学園にその件を質しににやってきてしまう。(ダークエンジェルサーガの結果記憶喪失になってしまい、すっかり人が変わってしまった今のエンジェル。かれにはかつて自分が「ウォーレン・ワージントンIIIだった」という知識上しか残っておらず。ものすごい天然ちゃんになってしまっている。そんな未来の自分を見て、若いウォーレンはドン引き(むりもない)。帰りたいと最後は泣きわめくけど、ジーンに強制的に意志を変えられてしまう。ウォーレン可哀想…なのと、ジーンが心配なのとで先が思いやられます。そんな不安含みの若者たちをよそに、ボビーとキティの漫才がおかしすぎるwww ウォーレン二人がアベンジャーズタワーを守って戦っているところに帰ってきたアベンジャーズ。ウォーレンが二人いることに気づき、今回の一件がバレてしまう。こわーいキャップがこわーい感じに学園に「どういうことだ」と説明を求めに来るあたりがベンディス先生のキャップさすがこわいwwというのと、今回トニーがいないので余計に怖いのかしらとか考えちゃったりww キャップとハンク(ビースト)が遠くで話しているのを、ボビーとキティがアテレコして遊んでるんですが(笑)、それがかなりあたってるぽくて笑ってしまうww AVX直後で緊張感の残るX側とアベ側ではあるんですが、そんな緊張と、お笑いのバランスがとれていて面白い(笑)。そしてベンディス先生のXタイトルも大好きだけどアベタイトルが大好きだった身としてはゲストとしてアベチームが出て来てくれるだけでもうれしい!(><))<2013.6.19>

【DAREDEVIL: END OF DAYS】#6(2013.3)
Writers: Brian Michael Bendis, David Mack / Pencils: Klaus Janson
窓から放り出されてしまったベン。地面に向かって落下しながら、いつもならここでデアデヴィルが、マットが助けてくれていた――でももうマットは死んだんだと考えていると、そこへデアデヴィルが昔のように現れベンを救出する。ベンが誰にやられたのかを聞くと、デアデヴィルは姿を消し、ベンも意識を失ってしまう。次に気づいた時には病院に横たわっていた。腕の骨は折れていたが、命に別状はなく、息子(養子)のティミーが心配して駆けつけていた。ティミーは警官から、ベンが救われた後、デアデヴィルはバレットと格闘し、バレットはベンが落とされた窓と同じ窓から落下して死亡したという。一体誰がDDのコスチュームを纏って活動していたにせよ、悪漢をただ殺すのはヒーローのやる事ではないとベンは言い張るが、ティミーは父を傷つけられたことに憤りバレットに同情せず、新たなDDの登場に興奮ぎみであった。ベンは改めて息子に、マットが法律を重要視していた事、後に追い詰められたようにキングピンを殺害するまでは悪漢をただ殺すようなことはしなかった、ヒーローのありようというものは、ただ悪漢を殺して解決しようとするようなものではないと語るのだが、ティミーには理解されないままであった。JJJは命の危険があったことでベンをDDの死の案件から外そうとするが、ベンは諦められなかった。なおも取材を続けようと、オウルのアポイントを取りオフィスに向かう。また、パープルマンからもコンタクトを受けるのだが…。(ティミーはヒーローが大好きで、かつて幼いころ実の父親が悪漢としてDDを殺しそうになったのを、とっさに実父を攻撃してDDを救い(実父はその時死亡)、マットがベンに引き合わせてベンが養子として迎えた過去がある。ベンもティミーもマットのお陰でお互いに出会えてかけがえのない存在になれたことを感謝しているのだが、ティミーの幼少時代の体験は明るく振る舞う彼に不穏な影を落としている。ベンは自分の信じるヒーローというものについて、マットがかつてはそういうヒーローであったことについて、しかしキングピンを殺してしまった事でそれが狂ってしまった事、自分にも新聞記者として「言葉の力」というものがある、それを振るうには、それに伴う責任があり、ヒーローにも自身の持つ力への責任が伴うのだということを不器用ながらにティミーに伝えようとするのだが、うまく伝わらない。ベンと息子のシーンがとても印象的で、ピーターとベン・パーカーの関係も思い出しつつ、ベン自身の人となりや彼の心境、そして息子への愛やティミーのもつ愛と闇など多くのものが包括された名シーンだと思いました。ベンはティミーに「ヒーローとはむやみに殺すものではない」と話しているのだけれど、それはベンが自分自身に対して語っているようにも見えます。ベンの信じる「ヒーロー像」とは、そして、ベンはマットをヒーローとして認め支えてきたはず、なのにマットは彼が守ってきたはずの一線を越えてしまった。ベンがそのことに納得できないものを抱えていること、彼の取材がいつしか、真実の探求を超えて彼自身の答え探しにもなってきている事を表しているようで胸がきゅんとします。そしてティミーの受け答えは若者の抱く感情として自然に見えるのに、そこに彼の過去を回想シーンとして提示することによって、漠然とした暗さや今後への不安が示されているようにも見え、しかもベンがそこまでは気づけていないようにも見えて心配になってきます。実父を殺してDD=ヒーローを救ったティミーには心の中で何かが壊れてしまっているように私には見えます。そんな不安要素を内包しつつ、物語はさらに先へ…JJJに止められつつもさらに取材を続けていくうちに、ベンはオウルがどんな手を使ってか、死体安置所でマットを見たことや、証拠品の筈のDDのマスクを手に入れていたこと、その後オウルが殺され、ベンが会おうとしていたパープルマンも殺されてしまうといった事に次々に出くわす。最後のパニさんの「しー」は反則だろっていう可愛さなのですがww とにかくこれから先の展開も大いに気になります!)<2013.6.18>

【IRON MAN】vol.5 #7(2013.3)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Greg Land
「The Godkiller」パート2。フェニックスフォースを神として崇めるヴォルディ族に、神を殺したとして捕まってしまったトニーの前に、レコーダー451と名乗るヒューマノイドタイプのAIが現れる。451は宇宙各地で情報を収集するために送り込まれたデバイスだったが、自らの意志に基づき行動をはじめてしまったために「暴走機」として処分されるところを、それも生き延びて今にいたるのだとか。451はトニーに協力を申し出る。ヴォルディにはもはや忘れ去られたに等しい古い風習Shay-Tah-Runがあり、裁判の代わりにアリーナで戦うことによって無罪を「勝ち取る」というものだった。成熟しきった文明で平和ぼけした彼らには、トニーがアーマーなしで素手で戦っても勝てるような相手しかいない、と451が分析したうえでの作戦であり、トニーがアリーナを沸かせている間に、451が没収されたアーマーを取り戻してくるという手筈なのだが…。(トニー…そんな見ず知らずの怪しいAIなんて信じちゃだめだよーーーーー。451はトニーに近づくにあたって「アベンジャーズの御友人たちに連絡しましたが、彼らは間に合わないでしょう」とか言うんですけど、なんかもう451のすべてが怪しくて、相変わらず宇宙デビューを満喫していてあんまり危機感のない、一人旅がはじめてではしゃいでるOLみたいなトニーが心配です。ストーリーとしては、ヴォルディ族についても、今回の事件についても、唐突感が否めないのですが、「アーマーなしでも勝てる相手」に、古めかしい闘技場でミニスカにニーハイブーツ姿でブイブイ言わせてるトニーはしょうもなくかわいいww)<2013.6.17>

【WINTER SOLDIER】#16(2013.3)
Writer: Json Latour / Artist: Nic Klein
「Skin to Shed」パート2。ナターシャを失ったバッキーと、ウィンターソルジャー時代のバッキーに恋人ジーナ・オートリーを殺され、その後も潜入捜査を続けながらついにバッキーに保護されたジョー・ローバーズ。ローバーズは未だ恋人を殺したのがバッキーだとは知らなかった。二人はジーナが殺害された時に現場にいた少女テスラ・タラソワの追跡を始める。孤児になったテスラは“ファーザー・ハンマー”ことコンラッド・ペトロフに保護され、かつてのナターシャのようにエージェント養成の非情な施設に入れられていた。ローバートとともにファーザー・ハンマーの設立した施設のある孤島を訪れたバッキーだったが…。(精神的な支えとなっている女性を失ったという点で、バッキーとローバーズは共通点を持っている。しかし問題は、ローバーズの恋人を殺したのがバッキー自身であるということ…。バッキーの過去を償いたいという気持ちは、自分の手で今の自分のような状況に追い込んでしまったというローバーズを相手にしながらも、ローバーズの存在自体が危険因子となって物語に緊張感やバッキーのどうしようという気持ちも複雑に与えていて面白い。ナターシャを失って事もすると自暴自棄になりかねないバッキーをフューリーは心配していて、そのために新たな目的を与えているのだと語らせるような場面もあり、バッキーの過去と現在が巧みに絡む物語になっていると思います。そして現在衛星をダウンさせS.H.I.E.L.D.を混乱に陥らせているらしい“エレクトリック・ゴースト”。彼女は既にバッキー達よりも先に島に来ていてファーザー・ハンマーを殺害して孤児達を「解放」していた。その正体こそがバッキー達の追っているテスラ・タラソワということで、過去の因縁が絡みながら現在の事件も進行していて、一体どうなるのか…? )<2013.6.13>

【AGE OF ULTRON】#1(2013.3)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Bryan Hitch
再び襲ってきたウルトロンに、世界は支配されてしまう。生き残ったヒーローも人間たちも、かれらを狩ろうとするウルトロンの追手から身を隠していた。ヴィラン達のなかには、そんなヒーローを捕えてウルトロンに売ることで生き延びている者たちもいた。スパイダーマンはオウルとハンマーヘッドに捕まってしまうのだが、ホークアイが危険を顧みずに救出する。一度ウルトロンの手が及べば他のヒーロー達にもその手が伸びる危険な賭けで、二度と隠れ家に戻ってくるなと言われていたクリントだったが、無事ウルトロンの追手にもつかれずにピーターを連れて戻ってくる。隠れ家は元セントラルパークの、墜落したヘリキャリアを利用しているのであるが、ヒーロー達はそこに集まりながらも、まだショックや自身の負った傷から回復していないような状況だった。盾を粉々にされたキャプテンアメリカを含めて――。(いきなりウルトロンの支配した世界から始まるショッキングな物語。しかもこれが現行(アース616)のタイムラインで起きているというのだから一体どうなってしまうのかと一気に引き込まれます。オウルやハンマーヘッドといった、ストリート系のヴィランが出て来てベンディスのDD誌でおなじみだったMGHを相変わらず扱っていたりしてニヤリとしてしまう。今回一番萌えたのは、体育座りで落ち込んでるみたいなキャップを前に、トニーが「作戦は無い。今彼が検討中だ(We have no plan. He's working on it.)」って言うんですけど、クリントは「あれが?(Is that what you call it?)」ってツッコミ入れるんですよw はたから見るとどうしても単に凹んで体育座りしてるようにしかみえないのに、トニーはものすごくキャップを信じてて、そこにめちゃめちゃ萌えましたvvvv奥さんvvvvvv)<2013.6.13>

【YOUNG AVENGERS】vol.2 #2(2013.2)
Writer: Kieron Gillen / Arts: Jamie McKelvie, Mike Norton
「Dys」。ビリーが時空を超えて連れてきたテディの母親は何らかの寄生生命体におかされていた。翌朝その事に気付いた二人。ビリーの両親は既に操られてしまっており、ビリーは魔術で彼女をもとの世界に戻そうとするが跳ね返されてしまう。二人は家を脱出しアベンジャーズ(アンキャニーチーム)に助けを求めるのだが、彼らも操られており、二人は捕まって虚無のような異世界の小部屋に別々に閉じ込められてしまう。そこへ現れたのがロキだった。ロキは二人を救出すると、自分を信じて力を合わせねばと言うのだが…。(恋人を幸せにしたいあまりとはいえ、時空を超えてテディの死んだ母(養母)を連れてきちゃうあたりが前回さらっと描かれすぎて、その軽率さが気になる所ではあるのですが、物語はビリーが自分の軽率さに自責の念に駆られつつも続いていく模様。ワンダをはじめとするアンキャニ―アベンジャーズチームのダメっぷりが情けなくて、泣けてきます(笑)。テディとビリーとロキという3人の取り合わせが今後どうなっていくのかが楽しみ。とりあえず今回のポイントは最近ベーコン(バーガー)にハマっているらしい子ロキちゃんw)<2013.6.10>

【UNCANNY X-MEN】vol.3 #2(2013.2) マグ度:★★★★
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Chris Bachalo
エマはスコットと話し合い、二人の間にできた溝は少し縮めることが出来、新しい子供たちと新しいエグゼビア学園を始めることとなる。しかし、集められた子供たちはまだ急な事で自分がミュータントであることも受け入れられたとはいえず、今後に不安ばかりを抱えていた。とにかく親に会いたい、という生徒にはなるべく希望をかなえられるよう、まずはエヴァの実家へとマグニートーを残し向かう一行。だがマグニートーは彼らの行先をS.H.I.E.L.D.に告げ、アベンジャーズが現場に現れてしまう。(前半のエマのシーンが素晴らしい。能力をコントロールできなくなり、周囲の心は読めず、代わりに自分の心を無自覚に周りに見せてしまうようになってしまったエマ。その戸惑いと苛立ちは、スコットを恨みつつも結局は自分の責任だという事を自覚してもいる。スコットと二人で話し合う中で、お互いがお互いに「相手に憎まれただろう」ということと「相手は自分を愛してくれていたのに自分はそれに対して酷い事をしてしまった」ということを感じている。一度は絶たれてしまった二人の絆。でもそこにまだ可能性は残っている…そのわずかな線が復活していく様子が繊細に描かれているのが素敵でした。スコットとエマが思い合い、気遣い合い、以前二人の間にあった絆を愛しく思う情景がすごく良くて、一度はあんなことがあったけれど、これまでを思い返せば二人は大変な事を幾度も二人で乗り越えてきた間であり、理想も共有していた。また二人が少しずつやり直せるのならいいなと思わせてくれるストーリーでした。エマの、プライドが高いながらもスコットを想っている様子がとても共感できるし、フェニックスの時の事についてスコットを恨みながらも、自分自身スコットに酷い事をしたと後悔している複雑な心理表現が巧みにあらわされていると思います。後半は二人が他のメンバーに合流し、いよいよ新学園発足となって新しい施設の紹介なんかも出てくるのですが、子供たち一人一人の戸惑いや個性の違いが発揮されており、そこにイリアナの危険な香りや、エリックの謎めいた行動が加わっていきます。S.H.I.E.L.D.がスコットを逮捕する事を勧め協力を約束したエリックの真意がどこにあるのかはまだわからず、今後を見守るしかない模様。ラストではアベンジャーズが登場し…というところで以下次号。次が気になります)<2013.6.3>

【UNCANNY AVENGERS】#4(2013.2)
Writer: Rick Remender / Artist: John Cassaday
チャールズの脳を移植しテレパス能力を得たレッドスカルはその能力で人々やヒーロー達を操り混乱に陥れる。アベンジャーズとX-Menの混合チームはなんとかスカルを打ち返しその場を収めるが、全てを解決するまでは至らないままであった。アレックスはこのチームのリーダーとして引き続き戦っていく決意をする。(うーん、面白い事は面白いんだけど、好みかどうかというとちょっとどうかな…。リメンダー先生のストーリーテリングって、確かに読ませてはくれるんだけど、のめり込ませてはくれないというか…そこがちょっとひっかかってしまうのですが、そこは単純に好みとか感覚の問題なんだと思います。読んでいると、先にストーリーありきで、脚本に従って人物達が動かされているという印象を受けてしまう…。そのストーリー自体はとても面白いのだけど、なんとなく窮屈な感じを抱いてしまうのです。冒頭のスコットとアレックスの幼少期の回想シーンは、何度も繰り返し語られた物語でもまた泣けてしまうし、母親が手を振るシーンでは涙がぶわーと出たことは出たんですけど、その後の現代パートは筆者の「書きたい話」に沿って各人物が動かされてる感をなんとなーく抱いてしまう。リメンダー先生は現在キャップ誌も担当していて、そこでキャップのキャップらしさ、スティーヴのスティーヴらしさっていうのがどこから現れているものなのかを模索しているようなライティングだと思っているんですが、ではそれがこちらのストーリーで形になって現れ出て来ているかというと、あんまり感じられなくて…。色んな部分に細かく違和感を感じる場面があるのですが、そういうすべてが作者が既に方向性を決めているものだから、たとえ違和感が生じたとしてもあえてそのまま行かねばならないのかなって思ってしまうのでした。例えばそれは、なんだかステレオタイプぽく見えてしまうキャップのキャラクターとか、最近AVX事件があったのにもかかわらず手放しでミュータントとアベンジャーズとの混合チームを讃えているデイリービューグル紙の論調とか、最近XML誌で目覚ましく成長したはずのローグが執拗に頑強すぎないかなあとか、最後のソーさんがやけに人間っぽすぎに見えるなぁとか、そんなに問題視するほどのことでもないかもしれないけれども気になる数々だったりするのです。ストーリー的には今後も気になるし、面白そうと思わないでもないのだけれど、一人一人のキャラクターにどうも共感できない感じが。チャーの遺体がまだスカルさんちにあるのは、チャエリスト的には気になるんですけどね(苦笑))<2013.5.29>

【GUARDIANS OF THE GALAXY】vol.3 #0.1(2013.2)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Steve McNiven
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダーである スターロードこと、ピーター・クィルの物語。ピーターの父ジェイソンはスパルタクスの王家の者だったがある日地球に不時着。そこは夫と別れたばかりのメレディス・クィルの家の庭先だった。ジェイソンは宇宙船を修理して故郷に帰ろうとする傍ら、メレディスの家に居候するが二人はやがて恋に落ちる。しかしバドゥーンとの尽きる事ない戦争に身をさらしていたジェイソンはメレディスを連れて危険な故郷に帰ることはできず、いつかまた戻ってくるよう努力することを約束し、一人で地球から去っていくのだった。それから10年後、メレディスは女手ひとつでジェイソンとの間にできた息子ピーターを育てていた。父親が自分たち母子を捨てたと感じピーターは難しい年ごろを迎えていたが、弱いものいじめをする相手には毅然と立ち向かう正義感の持ち主でもあった。そんなある日突然バドゥーンの追手が現れ、スパルタクスの王家に連なる血筋を根絶しようとメレディスを殺害、母子の家も爆破されてしまう。ピーターはとっさに逃れるのだが、その時に父親がメレディスに残して行った銃を見つけ、それが唯一ピーターの手元に残ったものとなってしまう。家が宇宙人に襲撃されたことを知るのはピーターのみで、町の人々はガス漏れによる爆発だと思っていた。孤児になったピーターは里親を転々としたり、NASAに入ったりしつつ、やがてはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダーとなる。彼の心には母親と自分を放棄して、自分の宿敵バドゥーンが狙い殺されるにまかせた父親への恨みと、同じ様な危険から地球を守ろうとする意志が根強く残ったのだった。ピーターはこれら自分の生い立ちをトニー・スタークに語ってきかせ、自分たちのチームに入りたいかと問う。トニーの答えはイエスであった。(ストーリー全体がピーターからトニーへの身の上話になっていて、最後は物語を聞いたトニーがチーム入りする所で創刊号へと続くプレリュードとなっています。今回の話にもトニーが出てくるとは思っていなかったので、最後のページでの登場は嬉しかったですvvv ピーターが孤児になった後がすぱっと省略されているので、どうやって現在に至ったのかはよくわからないのですが、とりあえず彼の出生と生い立ちが今後の物語に関係してくるのかな、ということで後はおいおい知っていこうと思います。後書きによると、今回の物語はもともとMarvel NOW!の短編集に8ページほどの短編として収録するはずが、28ページの物語に発展したという事でした。さらっと8ページにされなくて良かったなと思うほど、ベンディス先生の細やかな描写が散りばめられていたと思います。ジェイソンとメレディスのつかの間の出会いと別れ、メレディスの普通人でありながら気丈な性格、記憶にない父親に対する鬱憤を母にぶつけたまま母と死に別れてしまったピーターのやるせなさ等、想いがありながらそれを成就させることなく過ぎてしまった哀しい家族の物語が、今後どう宇宙を巻き込むドラマに絡んでいくのかと予感させるライティングが素敵でした。映画を控えて手に取る人が多いであろう為にガーディアンズの世界観に読者があまりなじみがないというのはマベル側も承知の上での新シリーズスタートなので、今回のオリジン話といい、後書きでの解説といい、今後も新規読者にやさしい運びでいてくれるものと思いますので安心して手が出せますww)<2013.5.24>

【AVENGERS】vol.5 #6(2013.2)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Adam Kubert
「Zen And The Art of Cosmos」。スティーヴとトニーから頼まれ、シャン・チーは女神ユニバースに憑依されることとなったタマラをカウンセリングする。交通事故にあったタマラは10年間も意識不明のまま病院に入院していたが、ある日突然そんな彼女にユニバースが乗り移ったのであった。時折断片的に自我を取り戻すタマラは当初記憶障害を起こしており、自分の名前も覚えていないほどだったが、シャン・チーの導きで次第に事故当時の様子や車には当時6歳だった娘も同乗していたことが明らかになってくる…が、10年もの間自分が昏睡状態であり、娘が行方不明だという情報に耐えられなくなったタマラは再びユニバースの自我に覆いかぶされてしまう。一方トニーは火星から連れてきた「アダム」の話す未知の言語を翻訳しようと試みていた。ようやく解析にこぎつけ、彼の発音する名前を「ブラックベール」と解釈したトニーだったのだが、ユニバースはそれを「ナイトマスク」と訂正する。彼女の能力でナイトマスクの言葉が地球の言語に翻訳され、「ホワイト・イベントが起きる」という言葉が発せられるのだがその時世界が白い光に包まれ――(謎に満ちた内容の濃い回。前半はタマラがシャン・チーとのカウンセリングで記憶を回復していく様子が詳しく描かれる。ユニバースが言う「光」と、タマラの見た事故時の衝突車の「光」が交錯し、タマラの壊れた魂と、ユニバースが自分を「壊れている」とする事象がリンクしている。タマラが決して元からの超人ではなく、一介のシングルマザーであることが興味深いし、娘を愛し娘の消息不明に錯乱する彼女に共感の涙が出ました…。一体タマラの娘エラはどうなったのか、タマラの運命は今後どうなるのか、それもこれから語られていくのでしょうか? ユニバースがタマラを選んだのは彼女が壊れてしまって死にかけているから、そして地球を選んだのはここが生死を決する場所であるからと答えるのですが、その抽象的な回答にシャン・チーは首をかしげるのですが、「生と死」という言葉は最初の火星の事件のエピローグでスティーヴとトニーにあてはめられた言葉なので私はドキリとしました。一体キャプトニの二人にどんな運命が待ち受けているのかハラハラします(><)。それにしてもシャン・チーの落ち着いた対応がかっこいいのと、彼がキャップとトニーの事を「スティーヴンとアンソニー」っていう風に言うのがすごい萌えますvvv トニーもすっごい可愛い回で、頑張って解明できたと思ったアダムことナイトマスクのアルファベット解析が間違ってたんですけど、「ブラックベール」と「ナイトマスク」ってかなりニアミスだと思うので惜しい〜〜〜って思って可愛かった! 中間にスパイディとボビー&サムの揉め事シーンが挿入されていて、ボビーとサムに態度が悪いスパイディを見ていて、ああこれは中身がオットーに入れ替わってるからこんなヤな奴なんだよね?と思ってハラハラ。(ところでサムのダイエットの為に栄養士雇ってあげてるボビーにツッコミ) しかも自分でボビーとサムに嫌がらせしておいて、トニーに「あいつらむかつくー。なんとかして!」ってトニーに言いつけにいってるところが、ピーターが溺愛されてたことを利用してまがった方に甘えててまたハラハラしちゃうんですが、トニーはスパイディの中身入れ替わっていることに気付いてなくてもちゃんとスパイディの非は非として注意しててそんなところが超お母さんっぽくてまた悶えたりvvvvvvvv んもうトニー可愛いなあ可愛いなあvvvvタンクトップ姿なキューバート先生の画もまた悶えるのですvvvv 最後は「ホワイトイベント」なるものが起きちゃったらしい引きで以下次号。まだまだヒックマン先生の風呂敷広げが継続している感じで、経過を見守っているという感触です。今後も楽しみ!)<2013.5.23>

【CAPTAIN AMERICA】vol.7 #4(2013.2)
Writers: Rick Remender / Penciler: John Romita Jr.
「Castaway In Dimenthion Z」パート4。少年時代のスティーヴの物語が進行していく。父親も祖父も亡くなり、母もまた病の床で薬は切れ、家賃も滞納して払えないならば出て行けと大家に言われてしまい、追い詰められたスティーヴは幼馴染を通じて金を工面しようとし、盗みを働くよう指図される。言われた通り商店から金と薬を盗み、それを家賃と母の治療にあてるスティーヴだったが、母サラは息子の行いを見抜き、苦しい息の中でも彼を諭すのだった。スティーヴは商店に向かい、店主に自分が盗んだことを打ち明け謝罪し、盗んだ分はただで働いて返すと訴え店主もそれを受け入れる。時間は現在に戻り、ゾラの手下の支部をスティーヴとイアンは襲撃。スティーヴはこの世界から脱出できる情報を手に入れる。故郷の世界に戻り、もしまだ残っていればアベンジャーズの力を借りて自分を治療し、この世界を救わねば――そう思うスティーヴだったが、突然苦しみ昏倒してしまう。イアンの介抱の元スティーヴは隠れ家で目覚めるが、彼に寄生するゾラの意識がイアンに、本当の父親はゾラでありスティーヴはゾラの元から赤子だったイアンを誘拐したことを告げてしまう。一方ゾラの都では、ゾラとイアンの姉ジェット・ブラックが、スティーヴがまだ死んでいないことを知るのだった。(飛びつくような面白さというよりも、じわじわとしみいるような面白さのある物語。もしゾランディアでの不思議な冒険譚だけが続いたらわりと辛いと思うのですが、スティーヴの少年時代の物語が並行するからこそ面白い。過去と現在の物語の両者は直接絡むことはないのだけれど、スティーヴの生い立ちは、スティーヴがどういう育ち方をして、どういう人物なのかを淡々と伝えてくる。これはリメンダー先生のスティーヴ像が新たに構築されていっているなという感じを持たせてくれている。スティーヴが商店で盗みを働く一連のシーンがすごく印象的で私は好きです。今のスティーヴからしたら想像しにくいけれど、それほど追い詰められていたということや、彼自身も決して望んでしたことではなかったというのがすごくわかる。サラがものすごく立派な母親で感動するのですが、息子がどうやって金や薬を得てきたのかきっとわかったのだろうなと思えるのと、それを叱るのではなく、どんな苦しい時も人としてどうあるべきか、何が人間の姿として理想なのかを淡々と言って聞かせるところ、そして失業を繰り返し飲んだくれて死んだ夫を責めるのではなく、善良な男が苦境のために弱く変わってしまったのだと話してきかせ、「父親のようになってはいけない」というのは、「父親のような男になってはいけない」ということではなく、「苦境によって信念を曲げるようになってはいけない」という風に教えているところが、その後のスティーヴを育てたのだなと思って本当に感動しました。そしてこのシーンから、このずっと後でトニーがアル中になって苦しんでいた時に父親もアル中だった事をキャップが話したこととか思い出して、苦境によって変わっていってしまうトニーを見るのはスティーヴにはつらかっただろうな、とか、それからタイムスライド編でトニーが死んでクリントに「トニーはコントロールに問題があったから」と言われた時「弱さは罪じゃない」って言い返したこととか色々思い出して、うわーんってなりました。苦境が人を変えてしまう事を痛感していたスティーヴは、自分はそうならないようにと母親に教えられて努力していて、でもトニーが苦境によって落ちてしまってもそれを罪とは責めないという土壌が子供時代からあったんだなとすごく思ったシーンです。さて、現代パートについてですが、もう12年も経っていて、イアンはスティーヴに戦い方を教わって凛々しい少年にと育っている。最初にイアンを救った時に、まさか自分が育てることになるとは思わなかったスティーヴだけれど、ゾラに寄生されて今後どうなるのかわからない絶望と闘っている今では、イアンという息子が自分にできたことにすごく救いと感謝を感じていて、そんなスティーヴがなんだかいいなと思う。この物語のアートがJRJRというのもとてもあっていていいと思います。)<2013.5.10>

【DAREDEVIL】vol.3 #23(2013.2)
Writers: Mark Waid / Pencils: Chris Samnee
フォギーの検査結果が出る日の前の晩、マットはフォギーの希望を何でもかなえようとし、フォギーはDDの目で街が見たいと言い出して、二人は街をスイングする。しかし子供時代のマットと同じ目にあわされ同じ能力を得た人々が暴走しているのを知ったマットはそちらへ出動。二人は翌日病院で待ち合わせ、二人で検査結果を聞くのだが、フォギーの癌検査はやはり陽性だった。(サムニー先生のアートに胸がきゅんきゅんしてしまう(><)。フォギーのビビりながらも二人でマンハッタン空中デートするところが可愛くて切なくて。時折揉める二人だけれど、フォギーがマットの生きる世界を知りたいと思ったというだけでもウワーンとなります(><)。最後の病院のシーンでは、マットが医者の心音で先に結果を分かってしまい、それをフォギーも察して…という描写がとても切なくて…(><)。一体今後フォギーがどうなってしまうのか怖くてたまらないのですが、今は進んでいく物語をとにかく見守りたい気持ちです)<2013.5.7>

【INDESTRUCTIBLE HULK】#4(2013.2)
Writer: Mark Waid / Artist: Leinil Francis Yu
かつて核実験場だった実物大の模型の街に一人住居を得たブルースの新生活が始まる。マリア・ヒルが面接した4人の新しい研究スタッフ(パトリシア・ウォルマン、メリンダ・ローセンスターン、ランディ・ジェサップ、ダマン・ヴェテリ)との最初のセッションはソーのハンマーの原料であるウル金属の検証だった。しかしブルースはマリアに呼び出される。海底に眠る謎多きレミュリアの都をアチュマが手に入れ、そこを拠点に攻撃をしかけているという。中国が開発した海中版ヘリキャリアの「ドレッドノート」に乗り込んだブルースは手荒く扱われハルクとして海中に放り出される。アチュマの軍勢と戦うハルクだったが、深海に引きずり込まれてしまい…。(触手で引きなのがギャーっていう感じですが、以下次号なのでじっと次回を待つしかないです。新しい生活に向けて前向きなブルースにワクワクしつつ、新しいスタッフとの関係も今後は描かれるのか楽しみ。今回彼らに渡したウル金属はトニーがソーにお願いして譲ってもらったものということなんですが、それがどうしてブルースの手に渡ったのかしら??というところがとっても気になります(笑))<2013.5.7>

【UNCANNY X-MEN】vol.3 #1(2013.2) マグ度:★★★★★
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Chris Bachalo
S.H.I.E.L.D.に突然ある人物が現れ、いかにサイクロップスが危険人物であるか、世間は彼を少数派の希望として支持しているが実は彼自身は能力のコントロールを失っているがひた隠しにしていること、S.H.I.E.L.D.は彼を生かしたまま捕え収監するべきであるし自分はその手助けができると提案してくる。その人物はなんと現在スコットと行動を共にしているはずのマグニートーであった…。(初見ではマグたんのこの行動にエエエ!?となったのですが、という前にそもそもマグたんが剃髪していてエエエエエエエエ!?????となってチャーを悼んで剃髪しちゃったのかしらとか色々妄想したのですが、その辺は全然わからないです。S.H.I.E.L.D.が彼を調べる為に髪を剃ったのか、でもそれも別にそうとは言ってない気がするし、バチャロの絵が独特すぎて特に理由もなくスキンヘッドなのかもしれないし今後何か出てくるのかとにかくわからない。エリックは一度捕まっていたスコットを脱獄させたはずなのに、今になって何を言ってるの??という感じだし、チャールズを殺された事とかも言及して「彼はモンスターだ」と言うんですけど、モンスターという言葉はエリック自身が妻のマグダになげつけられて傷ついた言葉なので、チャーを殺されたことでその言葉を使うっていうのがすごい悶えるし、でもエリックのこの行動がまだよくわからないので、萌えていいのかなんなのかまだわからないです〜>< フェニックスパワーのせいで元エクスティンクションチームの面々には色々と異変が生じていて、エリックもその影響を受けて能力がうまく使えなくなってしまって、その件でスコットに対しては怒ってはいるんですよね。でもだからっていきなりS.H.I.E.L.D.に行ってスパイになろうとするかなあっていうのが、エリックの事だから何かを考えているんじゃないかなっていう気もして、今後を読んでみないととにかくわからないです。もしもエリックがチャールズを殺されたことを心の中では怒っていて、スコットを止めようとしてS.H.I.E.L.D.と手を組むつもりでもそれはそれで萌えるけど、エリックが成し遂げられない事をスコットは成し遂げているわけで、だからエリックはずっとスコットについてきたわけだから、そんなにあっさり裏切る気もしないんだよね。ベンディス先生はこれまでもエリックを何度か描いているけど、いまひとつつかみどころがない感じだったので、いよいよXタイトルですからじっくり描いてもらえたらいいなと期待してます〜。エリック以外ではマリア・ヒルのびびってないわけじゃないけど肝の座ってる描写とか、スコットのチームの面々の描写とかどれもお気に入り。今後の展開をじっくり読んでいきたいです!)<2013.4.23>

【ALL-NEW X-MEN】#7(2013.2)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: David Marquez
学園を飛び出した若スコットは、銀行の個人金庫から金を入手しようとするが、その際自分の結婚式の招待状をはじめ、ジーンとの結婚の思い出の品々を見つけてしまう。銀行ではお尋ね者のサイクロップスが現れたことで警備員達が騒然となるが、ウルヴァリンが現れてスコットを連れ去る…のだが、このウルヴァリンはミスティークの変身だった。ミスティークはスコットとしばしの会話を交わし街に消えていく。本物のウルヴァリンが現れスコットを学園に連れ帰るが、スコットは終始無言のままだった。(ミスティークが若スコットに近づいたのは、スコットに対する口調とはうらはらに彼女なりの目的がありそうでワクワクハラハラします。ミスティークの変身したウルが、本物のウルたんに本当に中身的な意味で似ていて、同じセリフを言ったりするのがツボでしたvvそれだけウルがレイヴンに知られちゃってるってことだもんね。レイヴンが本当に言葉巧みで、こんな言葉を聞いたら誰でも耳を傾けちゃうなあと思ってニヤリ。学園でキティが教師として若ボビーに手こずっていてでも負けてない様子なのとかも面白い。だってキティはウルたんに鍛えられているからね! ジーンとの未来を若スコットが知ってしまい、最後結婚式の招待状をジーンに見せるシーンが切ない。この先どうなっちゃうんだろう)<2013.4.19>

【AVENGERS】vol.5 #5(2013.2)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Adam Kubert
「Superguardian」。イザベル“イジー”・デアの物語。コロラドの大学で宇宙物理学を研究していたイジーは母の死をきっかけに実家のアイオワに戻ってくるが、それ以降大学には戻らずに、病の祖父の看病と広大な農地の世話に明け暮れていた。だが祖父ダン・デアは彼女がやりたい事があるのに、それを我慢して自分の世話や田舎の家に縛り付けているように感じ苛立っていた。ある夜農場で拾った眼鏡を、まるで眼鏡に導かれるようにイジーが装着すると、彼女はみるみるスマッシャーの姿に変身し、そのまま宇宙空間へと飛び出していく。1か月後彼女は地球に戻ってくるが、それまでの間にイジーはシーアー帝国のサブガーディアンになっていた。祖父ダンは実はキャプテンアメリカと旧知の仲だったようで、イジーにキャップからのメッセージカードを手渡す。そうしてアベンジャーズに加わったイジーは、火星での事件後、アベンジャーズと共にシーア―帝国の辺境での激戦地へ駆けつけその危機を救う。その功績を認められて晴れて地球人として初めてスーパーガーディアンの地位に――インペリアルガードの一員に就任するのだった。(ダンはキャップと関係があった人らしく、「ダンへ:何かあったら、たとえどんなことでも私に連絡をください。スティーヴより」というカードをキャップは渡しており、しかもダンはイジーに「おまえは生まれながらにある権利を持っているんだ」と意味深な事を言う。つまりダンは昔ヒーローで、キャップと活動していたことがあるのかな?と思ったんですが、調べるとダン・デアというキャラクターは確かにいるのですが、イギリスのSFのキャラクターなので、ここでは断定的にはそのキャラクターの老後であるとはしていないのかな…と思いました。イジーがスマッシャーを継ぎ、やがてインペリアルガードの一員となるまでは今後に向けてのプレリュードなのだと思います。それにしてもインペリアルガードとは決していつも友好関係というわけではないのに、イジーちゃんはアベンジャーズとの二足のわらじで今後地球との板挟みになったりしないのかしら?とちょっと心配。今回、ちらっとトニーも登場しているのですが、地球でスタークタワーでお留守番しつつアダムとコミュニケーションをとるすべをさがしていて可愛いvvv)<2013.4.18>

【DAREDEVIL: END OF DAYS】#5(2013.2)
Writers: Brian Michael Bendis, David Mack / Pencils: Klaus Janson
maponeの言葉の意味をフランク・キャッスルは知っていそうだったがそれについては教えてくれなかった。ただ、その言葉がブルズアイを突き動かす切り札だったとは教えてくれる。何故それを殺される直前に使ったのか…。フランクは、デアデヴィルが自分の死に意味を持たせるためにあえてそうしたのだろうと自分の考えを言う。そして、デアデヴィルならきっと後継者を作っているはずだとも…。その時突然の火事が発生し、フランクは脱獄。ラフトを後にしたベンは元グラディエーターで今はコスチューム店を営むメルヴィン・ポッターのもとを訪れる。メルヴィンはマットに恩を感じており、デアデヴィルのコスチュームを商売にすることだけはしていなかったが、一度だけマット本人の頼みを聞いて作ったことがあり、しかも1サイズ小さく作らせたと言う。まさかフランクの言葉は本当なのだろうか。フォギーの法律事務所を訪ねるものの本人に会う事はかなわなかったベンだが、オフィスに飾られた写真の中にナターシャ・ロマノフと、その娘らしき明るい赤毛の少女がフォギーと共に写っている写真を見つける。次にベンは小物ヴィランのブッシュワッカーが新生デアデヴィルに倒されたと聞いて入院する病院を訪ねるが、そこでブッシュワッカーを襲いに猛然と現れた男にビルの外へと放り投げられてしまう…。(わあああああ!?ていう所で引き。続きが気になりすぎます!! ビルの外に放り出された時にベンがああ死ぬんだなって冷静に思いながら「もしマットが生きていたら、私の事を助けに来てくれたかな… 助けたいと思ってくれたかな…?」って思ってるのが超胸キュンで><vvvvvvvv それにしてもナターシャの写真がね!マットは本気で元カノ一人一人の所で子供つくってる感じでそれも気になるし!! あと元グラディエーターことメルヴィンさんが大好きなので、今回出て来て元気に商売してるみたいだったので嬉しかったし、コス屋さんで成功してるのが面白いんだけど、ちょっと倒錯的なお客さんとかいそうな中で、自分はDDの衣装だけは作らないって言ってるところがこれまた胸キュンでした>< フランクがえんえんDDについて語るシーンも萌えたし、今回も見どころ多かったです! 早く次を読みたい〜!)<2013.4.12>

【IRON MAN】vol.5 #6(2013.2)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Greg Land
「The Godkiller」パート1。バドゥーンに襲われていたケルディという古い種族を救ったトニーは騎士として迎え入れられる。しかしそこで過ごすうちに、彼らの神であるフェニックスを「殺した」者として逮捕されてしまう。(ケルディの人々の外見がちょっとシーアー人に似てるなーと思っていたら、こちらの方がシーアーよりも古い種族なんだそうで。トニーはこの日が誕生日ということでルンルンで可愛い子をナンパして成功しかけるんですが、髭のせいで気味悪がられちゃうww 初めての一人旅でテンション上がっちゃったもののフラれて凹んだり、その上フェニックスの件で逮捕されちゃったり。ジレン先生のIM誌はまだ面白さを体感できずにいる部分もあるので、これからまだまだ様子見かなぁ〜)<2013.4.11>

【AVENGERS ASSEMBLE ANNUAL】#1(2013.2)
Writers: Christos Gage / Artists: Tomm Coker, Mike Mayhew, Mike Deodato, Luke Ross, Valentine De Landro
甦ったビジョンはその後悶々とした日々を過ごしていた。ワンダとの事だけではなく、アベンジャーズが自分を甦らせるのにこんなにも時間がかかり、一時期は放置されていたような状態であったこと、その間も彼らは普通に日々を過ごしていた事、自分抜きで――こんなにもアベンジャーズに尽くしてきたのに…という葛藤を抱えていたのだが、だれもそこまで理解をしてくれる者はいないのだった。そんなある日、ロクソン社の社員として長年会社に尽くしてきたアーサー・ディアボーンが会社で暴走し、アベンジャーズに救援要請が来る。アーサーはサンチュリオンとしてエネルギーと一体となった体を手に入れていたのだがそのことで死にかけてもいた。会社は彼の治療への研究は採算に合わないと判断し、研究の打ち切りを宣言したのだという。ロクソン社のやり方を不満に思いつつも、チームは他の社員の命を守るべく、サンチュリオンを阻止しなければならないのだが、彼は強敵で、似た能力を持つビジョンにしか相手になれない。しかしビジョンは家庭も人生も捨てて会社に尽くしたものの、会社に裏切られてしまったアーサーの気持ちに現在の自分の気持ちを重ねていく…。(アベンジャーズはビジョンを見捨てたわけではなく、ずっと甦らせる方法を探してきたのだけど、スクラルとかダークレインとか、いろんな事情が重なって決してその道のりはスムーズにはいかなかったし、ビジョン自身の人格を消さないようにどうやって甦らせるのかも難しい問題だった。そんな諸事情により復活に時間がかかったのであって、決して裏切りではないのだけど、ビジョン本人にしてみれば、自分がいなくても彼らの人生が進んでいた…というのがどこか納得できないようなもやもや感で、しかもそれを誰に打ち明けることも分かってもらう事も出来ないという気の毒な状況。そこへ能力的にもおかれた状況的にも少し自分と似たサンチュリオンが登場し、会社への不満を会社をつぶすことで果たそうとする。サンチュリオンを阻止しようとしながらも、同時に彼への同情がとめられなくなってしまうビジョン。彼の心の動きがじっくりと描かれていて素晴らしかったです。サンチュリオンはトニーと旧知のキャラでもあり、ビジョンの復活にトニーが深くかかわったこともあり、今回のストーリーにトニーがサポーティングキャラとして登場。他にも、ビジョンがタイムラグのある状況で復活した事でキャップに少し相談した事があるのをキャロルに打ち明けたところ「私ならキャップに相談しないけどね…」なーんていうシーンとか、冒頭のジェシカとダニエルちゃんとのシーン、以前はワンダを通して義兄弟だったけれど今はそれも消えてしまったはずのピエトロとのやりとり等、印象的な場面ばかり。トニーはビジョンを甦らせることができてあんなに喜んでいたけれど、よみがえったビジョンの気持ちは複雑。トニーにもこれまで色々あったことを知っているだけに、決して薄情だったわけではないのだけど、ビジョンの気持ちもわかるし、もどかしいです>< またトニーは企業家としてロクソン社の事情も分からないではないけれど、最後結局ビジョンのおかげで解決法が見つかったからといってこれまでのひどい仕打ちを無かった事みたいにサンチュリオンを会社に戻させようとする態度にトニーが頭に来て、サンチュリオンの面倒は自分たちで見ると言い張るところが、トニーらしい正義感の表れだなーと思ってほくほくしてしまいました。今回トニーはアーマーばかりの出番なのが残念ですが、トニーらしい性格が出ていてよかったです。あんなに会社に頭にきていたのに、結局会社人間であることをやめられないアーサーの悲哀は、私も社会人としてなんだか胸に迫るものがあります。ビジョンも感じるところが多かったらしく、アベンジャーズのメンバーを外れて、自分探しをしたいと言い出す。「こんなにアベンジャーズに尽くしてきたのに薄情な扱いを受けた」と思ってきたのは、自分自身の人生よりもアベンジャーズを重要視してきたと思ってしまった自分の考え方の問題でもあるというふうにビジョンは感じた模様。アベンジャーズ以外にも人生はあり、アベンジャーズを人生にしてしまってはいけない。でも、同時にアベンジャーズは家族でもあってそれは変わらない。このことはビジョンだけでなく、チームの誰にとってもそうで、そしてチームの誰もがそういう思いを抱いてチームを去ったり戻ったりこれまでもしてきている。だからいつでもアベンジャーズはチームメイトを温かく見送って、また温かく受け入れてくれる家族なんだなあって思います。ワンダとのことがあったために、もう以前のマキシモフの「家族」は関係ないとツンツンしていたビジョンなんですが、それもきっと葛藤があったゆえのツンで、最後はピエトロに対しても家族という気持ちを取り戻すし、「会う必要はない」と言い張っていたビリーとトミーに会いに行く。ラストのビリーの嬉しそうな表情と、それを見たビジョンの微笑みがほんとにあったかくて、涙が出て来てしまいます。マグたんの家族の物語はずっと続いていて、そのみんなが少しでも安らな気持ちを持てたらなと願っています。)<2013.4.10>

【WINTER SOLDIER】#15(2013.2)
Writer: Json Latour / Artist: Nic Klein
「Skin to Shed」パート1。自分との関係を一切忘れてしまったナターシャの前から姿を消し、過去の自分と関わる事件を追い始めたジェイムズ。鬱々とした彼の前に、フューリーが現れる。S.H.I.E.L.D.の任務からは遠ざかろうとしていたジェイムズだったが、フューリーの持ちかけた任務はウィンターソルジャー時代の自分にかかわりのある件だった。過去にウィンターソルジャーは亡命しようとしていたソ連の物理学者タラソワ博士を捕まえようとしていた。S.H.I.E.L.D.の女性エージェント、ジーナ・オートリーは博士の身を守ろうとしてウィンターソルジャーに殺されていた。エージェント・オートリーの恋人ジョー・ロバーズもまたS.H.I.E.L.D.エージェントでハイドラに潜入していた。彼が任務を終える日、ジェイムズはハイドラに命を狙われるだろう彼の保護に赴くことになる。(エドさんからライターが変わっての一話目。なかなかいい感じです。ナターシャとの件に関するバッキーの心情、ナターシャがスティーヴとも違ってどれだけ特別だったかという点や、死んだジャスパーの事が心に残っていることなど巧みに表現されていて好感。過去に自分が殺した人間の恋人を守るという任務なのですが、それはバッキーにとって過去の自分と向き合う事でもあり、今の自分と向き合う事にもなっている。潜入捜査官ロバーズとバッキーが殺した女性ジーナは、まるでバッキーとナターシャのような関係だったのだと思います。最愛の人を奪った相手を今度は守ることになる。ロバーズ捜査官はバッキーの正体を一目でわかったはずなのですが、殴り掛かりはすれど殺しはしない。どちらかというとバッキーの気持ちに主眼が置かれ、ロバーズ捜査官がどんな気持ちでバッキーに守られたかというあたりは描かれないためそこが物足りないといえば物足りないのですが、良いお話でした。これは続くのか、それとも読み切りなのかしら? 今後も良い感じに物語が進めばいいなと思います。バッキーがナターシャの件で深く傷ついているのが可哀想で可哀想で…。でもこうして物語が続いていくことによって、少しずつバッキーが前に進んでいければいいなと願っています。そして、そういう姿を描いてほしいと希望します)<2013.4.5>

【IRON MAN 3 PRELUDE】#2(2013.2)
Writers: Christos Gage, Will Corona Pilgrim / Pencils: Steve Kurth
ローディは香港でたった一人でテンリングスと戦わなければならなくなる。合衆国政府が製造許可を出さなかったはずの危険な原子力戦車(…)等を相手に奮闘するうち、戦車は自爆装置を起動、ローディは街中で核爆発を起こさせるわけにはいかないと、戦車を抱えてとっさに海中に投げ捨てる(放射能汚染…!)。戦車はバラバラになり、そこから情報はあまり拾えなかったが、ハマーテックだけでなく、スタークテックも使われていることが読み取れた。それ以上得ることもなく、大変な事が起きているというNYに大急ぎで向かうローディ。ロキ&チタウリとの戦いでマンハッタンは大規模に破壊されており、びっくりしてしまう。アーマーの機能でトニーの居場所を探すとビルの中から動かない。まさかビルの下敷きにでもなってるんじゃ…と駆けつけると、トニーはアベンジャーズの仲間たちとシャワルマ屋でくつろいでいる最中だった。後日、ローディは改めてマリブのトニーの自宅を訪れる。ペッパーがトニーと共に住むことになり、引っ越しの最中だった。地下のトニーのガレージ=ラボはそのままとなっていたが、ローディはそこでトニーの最新の成果を見せられる…沢山のアーマー達による「鋼鉄の軍団」を。(ゲイジ先生の筆が軽快で巧みで読んでいて本当に楽しかった! マンハッタンでのアベンジャーズの事件が大変で、ローディが孤軍奮闘しなきゃいけなくなるという、トニーは皆と戦っていてキャップにラブビーム放ってるのに(キャップがトニーのリパルサー盾で受け取って敵を倒すアレv)、ローディはぼっちで敵に囲まれてかわいそうwwww 一人でああだこうだ考えながら頑張って戦ってるローディが可愛い。一人で戦って大変だったのに、トニーを心配して戦い終わったらすぐにマンハッタンに駆けつけたりして、ほんっとにかわいい! リバイアサンが街にどかーんと横たわっていたり街がぐちゃぐちゃになってて、「うわっこりゃ大変だ、トニーは!!?」ってなってるローディにきゅうんとなるんですが、その頃トニーは皆でシャワルマタイムで、店の中にいるのを、検知された位置が動かないからってビルの下敷きになっているのかと心配していて店に入ったら「やあ!」みたいなトニーと「誰これ?」っていう他のメンバーに迎えられて、口あんぐりしていて、かわいそうやらかわいいやらwww 特に「誰だこの男」って顔してるキャップに爆笑ですwwwwww せっかくトニーとなかよくなれたのに、なんか仲良さげな知らない男が現れたらそりゃあねえ!(笑) IM3に繋がるラストもとても良くって、ペッパーのお引越しとか、居間にアーマー持ってこようとして喧嘩になった話とか、アーマー開発の最新状況とか、映画が楽しみになるようなエピソードで終わっていてとても良かった。あ、それと前号で散々アイアンマンと間違われてぐぬぬってなってたローディだったんですが、テンリングスにはアイアンマンではなくジェイムズ・ローズであることがちゃんと認識されたうえで狙われた(香港の件は最新のスタークテックを狙ってローディをはめた罠だった)ことが分かり、「アイアンマンとは別って思ってもらえてた!」て内心ちょっと思ってるローディがアホ可愛いかったですww)<2013.4.4>

【NEW AVENGERS】vol.3 #3(2013.2)
Writer: Jonathan Hickman / Penciler: Steve Epting
「Memento Mori」パート2、「Infinity」。チャールズはイルミナティの後継の座をハンクに託していた。インフィニティ・ジェムと共にハンクはイルミナティに合流し、インカージョンに対応する警戒警報装置を作り上げたリード達はメンバー一人一人の掌に装置に対応したビーコンを埋め込む。果たしてしばらくのちにビーコンが作動し、一行はヒマラヤ山脈の上に結集。インフィニティガントレットを招集して衝突してくるもう一つのアースを、そしてインカージョンそのものを退けようとするのだが、キャップがその任にあたり、今回のアース自体は退けられるのだが、インカージョンそのものは止められないままガントレットのジェムは砕けあるいは消失してしまう。次に崩壊が始まった時には、もうガントレットという打つ手はない。メンバーにはどんな手を使ってもこの件を解決しなければという思いがめぐっていたが、キャップだけはそれでも断固として、正攻法論を主張し続けていた。メンバーはやむにやまれず、キャップの記憶を奪ってイルミナティから追放するしかなかった…。(最初に見た時にぎゃああああああああああと叫んだ号。兄弟誌である無印アベ誌ではキャップとトニーがラブラブなんですが、実はキャップはこの号の最後の瞬間を悪夢として夢に見ているんですよね。どうやら、こちらの事件が先に起きていたということのようで、それじゃあアベ誌のあのラブラブは、虚構の上に成り立っているようなもの(そしてトニーはそれをわかっているがキャップはしらない)じゃないか!!と後から知らされて喀血したわけです。結局最後はトニーが(キャップの記憶を奪う)ゴーサインを出したような流れになっていて、結局キャップ対イルミナティというよりはキャップとトニーみたいな構図になっちゃってるんですよね。キャップが主張する言葉も、メンバーひとりひとりに言ってもいるんですけど、いくら世界が終わりそうだからってもし信念を曲げてしまったら、あとには後悔と死と苦しみだけが残るというのはまさにCivil Warの時のトニーのわけで、キャップはCivil Warの時のトニーの苦しみを踏まえて同じ轍を踏むなとあの苦しみからトニーを遠ざけようとしているようにも見えて胸がギューンとなるんだけど、結局その言葉だけでは事態は変えられない。「どうして君はいつもこうなんだ」っていうトニーのつらそうな言葉がほんとにつらいんですけど、見ているとほんとにどっちもどっちで、どっちも悪いと言えないし、どっちも正しいともいえないなあって気がするんです。トニーやイルミナティの皆が感じてる「そんな事言ってられない」っていう状況もすごく深刻でほんとなわけで。キャップがあまりにもひかないものだから、みんなして記憶を奪ってこれまでの事はキャップは知らなかったことにしてしまうんだけど…でもさ、トニーは以前一瞬だけテレパス能力を身に着けた時に世界中の人から自分がアイアンマンだと言う正体だという記憶を消して、周囲にはもう一回教えなおしたんだけど、勝手に記憶をいじられたってキャップにすごく怒られたでしょう。あの時と同じだし、下手したらあの時より悪いよね。キャップが反対意見を言ってたのにそれを問答無用で封じ込めちゃったんだから。こんな大変なことをして、キャップに言えない秘密を作ってしまって、しかもそれがキャップの意志を侵すようなことで、絶対キャップが許すはずがないことをしてしまって、しかもその号令をしたのがトニーで、トニーはすごく最後うなだれていて(涙)、すっごく辛いのにそれを隠してキャップとこのあとアベ誌でラブラブ新しいチームを作って、楽しくて幸せそうだけど、こっちのこの事情をみてしまったらとてもじゃないけどこの後これがバレてまたキャップの怒りが爆発してトニーがハートブレイクする予感しかしないよー!!!!!!!!!(滂沱)しかも今後の悪い予感を増長させるようにラストにブラックスワンのセリフを繰り返して「I pity you. Thinking you have some say in how all this ends.」っていう引きにしてるしさ!!!!!!(悶絶) 今号以降は、世界が崩壊する危険とかいう方よりも、むしろキャップの記憶がいつ戻ってキャプトニの仲が崩壊してしまうかという危険の方が私にとってはハラハラ気になります…。それはそうと、今回チャールズが後継者にビーストを指名していたことが分かるのですが、ネイモアさんも指摘している通り、ちょっとビーストには荷が重いんじゃないかなあという気がします。チャールズは目的のためなら図太くなれる男だったから、嘘も隠し事も卑怯なこともできたけど、ビーストはそういうタイプじゃないから今回参加しただけであちこちツッコミ入れたそうにドン引きしているし…ちょっと可哀想。ビーストも長くはもたないんじゃないかな…という気がしてしまう。いまはチャールズが自分の中に何かを見出していたからという遺言を守らなきゃという気持ちで一応ついてきてはいるみたいだけど…。それから、今回、インフィニティガントレットを使ったんですが、宝玉の名前がページによって色と名前が違ってて、アレアレ??って思いました。わざとなのか塗り間違い…????? 6つのジェムのなかで、5つが粉々に砕けたのに、もとはキャップが保持していたタイム・ジェムだけがただ消えてしまっただけというのがすごく気になります。今後への伏線なのかな…。ガントレットを発揮した時に、ウォッチャー、ギャラクタス、サノスが察知したぽいので、これも今後何かありそうだなああ。特にサノスについては、今夏その名も「インフィニティ」っていうイベントが予定されてて、それへの布石かな、とか、インフィニティガントレットの件もその時また出てくるのかな、とか、そうなったらキャップの記憶の件がぶり返すんじゃないかとか思って、気が気じゃないわけなのです…。うあーーー不安だ>< この号でのキャプトニの悲劇がアベ誌のキャプトニのラブラブの種明かし的に語られてしまって、世界のキャプトニっ子が吐血したわけなんですが、SNSでヒックマン先生がファンに「じゃあアベンジャーズワールド(アベ誌のストーリー)はトニーのキャップに対するお詫びの気持ちなんです?」って尋ねたら「それとあとブロウジョブもね。お見せできませんけどね」って答えてて(ソースはこちら)、それでまたキャプトニっ子がぎゃああああってなったのでした。んもー、ヒックマン先生恐ろしい人だわーーーーー)<2013.4.3>

【AVENGERS】vol.5 #4(2013.1)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Adam Kubert
「The Death and Resurrection of Major Titans」。前回の火星からの「ガーデン」の攻撃で地球に向かって放たれたオリジンボムは、地球上の数か所に落下しその場所の環境を変えてしまっていた。ガーデンの動きを阻止することに成功したアベンジャーズは地球に帰着後、オリジンボムの被害地の調査に取り掛かる。ボムの軌道を計算するうち、一つだけ発見できていない落下地点があると解析したナターシャのチームは、ハイぺリオン(マーカス・ミルトン)がその場所をサベッジランドと特定するや、調査の為に出動するのだが、そこにはすでにA.I.M.が先回りしていた。(神戸が大変なことになっててヒイイイイって感じなのですが、オリジンボムの落下地点はサベッジランドを合わせて6か所と思っていたら、実は7か所。ノルウェーの極寒地帯に落下したボムは活動が遅く、アベンジャーズは発見できなかった模様。またサベッジランドの事件もアベンジャーズの目をノルウェーから逸らすA.I.M.の作戦という一面も持っていたみたい。まんまとひっかかってしまったアベンジャーズなんだけど、今後この件はどう発展していくのか…。今回はハイぺリオンの物語も語られます。崩壊した母星からの脱出船にのってある世界(アース13034)の地球に到着した幼い子供を“Father”はマーカス・ミルトンと名付け教え育てる。やがてその世界の中心的ヒーロー「ハイペリオン」となったマーカスだけど、ある日赤い光と共にもう一つのアースが現れ、最後まで守ろうと戦うものの力尽き世界も失われてしまう。虚無を漂っていた彼を、どうやらA.I.M.が何らかの方法でアース616に引っ張り込み、とらえられていたところをさらにアベンジャーズに救われチーム入りした模様。ハイペリオンはこれまでもマーベルのコミックスに登場しているのですが、この物語でのハイペリオンはこのシリーズが初登場でヒックマン先生の創造した新キャラみたい(http://marvel.wikia.com/Marcus_Milton_(Earth-13034))。生まれ育った故郷のアース13034が滅んだ経緯は、New Avengersで現在進行中のインカージョンを思わせる光景で、今回の紹介は駆け足だったけれど、今後もっと詳細が語られるのかしら? そして、サベッジランドではオリジンボムからヒューマノイドの子供達がたくさん誕生するんですけど、その子達に出会ったマーカスがちょっと微笑みながら「Okay...we can try」て呟くのが切なくも希望を感じさせる言葉で胸がきゅんとしました。彼も幼いころ見知らぬ星に到着し拾われて育てられた。成長した彼がまるでその繰り返しのように新たな子供達と遭遇する。故郷を2度失ったマーカスが、3度目の見知らぬ土地でようやく前向きな気持ちになれたようなシーンだなあって思いました。また「ハイぺリオンは二人いた」という言葉が繰り返されるのですが、それはマーカスの内面の事を表現しているのか…ヒックマン先生の筆によりちょっと哲学的な響きを帯びて何度も繰り返されるので、今後への伏線なのかな…という気もする。まだ先は見えてこないのだけど、各キャラは魅力的だし、着々と布陣されていっている感のある伏線は面白そうだしで、これからどうなっていくのかわくわくします)<2013.4.2>

【WINTER SOLDIER】#14(2013.1)
Writer: Ed Brubaker / Artist: Butch Guice
「Black Widow Hunt」パート5。レオとナターシャの居場所の候補が3箇所に絞られ、手分けして出動することになる。バッキーが指示されたのは最も確立が低いとされたアーリントン墓地だったが、バッキーには二人がそこにいる確信があった。果たして二人を発見し、戦いのすえ、ホークアイ達もかけつけ二人を確保することに成功するのだが…。(エドさん担当最終回。バッキーが可哀想で可哀想で読み進めるのが辛かったです。ナターシャは結局、保護されたあとほとんどの記憶がS.H.I.E.L.D.の治療により戻るのですが、バッキーの事だけは完全に空白になってしまう。それでもまだ可能性がある、サイキックや魔術等の手段でと周囲は言うのだけど、バッキーはそれを断る。これまで頭の中を何度もいじられてきたナターシャの身を思えば、同じ目に遭ってきたものとして、自分のせいでまたそんな経験をさせたくない、それに自分のせいでいつも彼女をトラブルに巻き込んできた…彼女の人生に自分はいない方がいいのだと言って切り裂かれるような悲痛な思いを抱えて身を引くバッキーがね…ああもう、バッキーならそうするだろうってわかるだけに、感動的なんだけどもう可哀想で泣けました(滂沱)。悲しくて美しい話だし、エドさんが自分の描いてきた物語に幕引きをしたのは理解できるんだけど… いつもエドさんのストーリーに関して、ヒロインが洗脳されたり精神を病んだり操られたりというネタがパターン化している気がしていてね、だからキャップの死以降ナターシャがバッキーのパートナー的な位置になったとき、ナターシャのキャラからしてそんなパターンが繰り返されたら嫌だなと、心配してきたわけなんですが、やっぱりその型にはまってしまって、大変残念です…。バッキーのことも、折角生き返らせて償いの道を歩ませたのだから、もうちょっと希望の持てるラストにしてほしかったなぁ…って思ってしまって、今回の話は今回の話で感動的だし悲しくも美しかったけど、でもでも…ってちょっと思う心があるです(涙)。エドさんのバッキーについての仕事についてはとても素晴らしかったなというのが全体の感想で、最初にバッキーを生き返らせたと聞いたときは「え、いらんことを」と正直思ったのですが、バッキーの物語を読んでいるうちに、ものすごく彼の事が好きになったし、エドさん自身の愛が溢れていたと思う。エドさんが巻末の後書きで、自分が軍で幼少期育ったからWW2時代のキャップとバッキーやハウリングコマンドーの話が一番大好きだったと振り返っているのがなるほどなあって納得してしまいました。その特別な思いはこれまでのライティングに存分に発揮されていたと思う。それにしてもエドさんのバッキーがあまりに魅力的だったし、エドさんだからこういうキャラクターになったのだと思うので、正直次の人が引き継いで、同じキャラでいられるのかというあたりについては不安です。一応しばらくは買ってみるつもりなのですが…やっぱりエドさんのバッキーのイメージが強すぎるので、そこから外れるようならもう追わなくなってしまうかも…。バッキー自体は古いキャラクターだけど、エドさんが創造した今のバッキーは新キャラ的な要素もあると思うので、他の人にバトンタッチした時にキャラの統一性が保てるかどうか、難しいと思う。そんな不安もありつつ、とりあえず次に読み進めるつもりではあるのですが… とにかくナターシャの件が可哀想すぎて、バッキーがしばらく元気になれないだろうなと思うと辛い。ナターシャはキャップよりも、バッキーの事を理解できたと思うし、心を許せる存在だったと思うので、恋愛というだけでなく、そういう唯一無二の存在が消えてしまったのはバッキーの心にとって大打撃だと思う。同じような相手には決して巡り会えなくても、バッキーのこれからの歩いていく先に救いを描いてほしいなあ…(涙)。そうじゃなきゃ可哀想すぎるよ…)<2013.4.1>

【YOUNG AVENGERS】#1(2013.1)
Writer: Kieron Gillen / Arts: Jamie McKelvie, Mike Norton
「Style > Substance」パート1。地球上空、宇宙空間に作り出した居住スペースでケイト・ビショップと過ごしていたノー・ヴァールはスクラル軍の襲来にあい、二人で戦う。テディ・オルトマンはヤングアベンジャーズの解散後も一人でビジランテ活動をしていたが、それがビリーにバレて泣かれてしまう。しかし逆に、自分の本心をすべてぶちまけると、ビリーはテディの言葉に深く同意し、テディの喪失の悲しみを癒さなければと思うあまり、能力で時空を超え、彼の母親を殺される直前の時間から連れてきてしまう。そんなビリーをロキは注視していたが、そのロキをさらに怪しんでアメリカ・チャペスが追いかけまわしていた。(冒頭、ノーとケイトがいきなり朝チュンで、すっかり動揺してしまいました。一体何がどうなってこうなったのでしょうか??? ノーにはアニーという可愛いガールフレンドがいて、AVXの時にノーはアニーに任務で戻ってこれないかもしれないというようなニュアンスの別れをするのですが、でも決して恋愛関係の終わりという形ではなかったし、アニーはノーを待ち続けていたので、そんな切ないノーの前回の話(いろいろあって孤独な追われる身になったうえに行方不明)の続きがこれなんて全く納得できないです。ノーもアニーのことを大切にしていたのに、どうしてケイトと寝てるの?????? ずっと帰りを待ってるアニーはどうなったの?????って大混乱。でもまだ事情が明かされてないので、この件については何かわけを書いてくれるのかどうか様子見しかないみたいです。そんなびっくり仰天した冒頭はさておき、登場人物がみんなそれぞれ可愛くて、物語はとても面白いです! ロキとミス・アメリカの追いかけっこも楽しいのですが、今回一番メインなのはテディとビリー。二人のカップルがラブラブで、見ているだけでなごみます。これまで色々な事がありすぎて、大切な友人が死んでしまったりして、ヒーロー活動から身を引いていたビリーが、テディの言葉で簡単に思い直してしまうのはちょっとあっけない気もしないでもないのですが、とにかくテディが好きで好きで、なんとか自分も彼にふさわしい人でありたいと行動をはじめるビリー。まるで前のYAのお話Children's Crusadeのキャシーが死ぬ直前の父スコットを連れて時間を超えたみたく、テディの死んだ母親を連れてきちゃうのですが、どうも様子が変です。ビリーのご両親のカプラン夫妻がまた超いい人で、ビリーのことを何でも理解してくれて、ビリーの幸せを何よりも願ってくれて、ボーイフレンドのテディが一緒に暮らすことまで認めてくれてる。「あまりにもいい人すぎてトミーが逃げ出した」っていうのがおかしかったのですが、そんな夫妻が「テディのお母さん」のせいで大変な事になるところで以下次号になってて、悶絶。一体どうなっちゃうのか不安です〜早く次号を読みたい!)<2013.3.29>

【UNCANNY AVENGERS】#3(2013.1)
Writer: Rick Remender / Artist: John Cassaday
テレパス能力を得たレッドスカルはニューヨークでその力を使って人々を操り、ミュータント憎悪を膨らませて狂暴化させる。ミュータントでない通りすがりの人までがつるし上げられリンチに遭い、現場は大混乱。そこへハボック率いる新チームが到着するが、ミュータントでないキャップやソーは操られてしまう。(リメンダー先生やっぱりグロいなぁ…。レッドスカルが人々を操って起こした暴動の暴徒の行いが残虐で。こういう虐待の対象になるミュータントという点ではすごくその特徴というか差別の闇を描き出していると思うのだけど、差別を描くことが目的なのか、残虐性を描くことが目的なのか意図をはかりかねるような感じが個人的にしていて、素直に物語に入り込めないのかも。キャップはこのチームのリーダーをアレックスにすることにしたし、アレックスもとにかくその任を務めることにしたようなのですが、ヒーロー界のトップにキャップが就任している以上、キャップはこのチームにいないで完全にアレックスに任せた方がいいんじゃないかなーっていう気もしてしまった。全体のリーダーはキャップなのに、このチームの中ではハボックの指示に従わねばならないというのは組織的にありなのかなぁ。)<2013.3.28>

【AVENGERS】vol.5 #3(2013.1)
Writer: Jonathan Hickman / Artists: Jerome Opena
「Avengers World」パート3、「The Garden」。トニーと共に新たに組織したアベンジャーズを率いて、キャップは颯爽と火星に捕われたチームを救いにやってくる。奇襲によってできた隙に無事チームメイトを解放するのだが、その後押される形勢となる。しかしチームの中には「ユニバース」がいた。信奉する母なる女神の前にエクス・ニヒロとアビスはひれ伏す。「もうこれ以上生命の宿る星を改造したり滅ぼしてはいけません」と命じられた二人はその言葉を受け入れるが、アレフだけは抵抗し、ユニバースに消滅させられてしまう。エクス・ニヒロが火星で創造した人類「アダム」を地球に連れ帰ることにすると、ユニバースは二人に火星を豊かな星に作ることは構わないと言い残す。永い長い時間の中で、幾多の星を変えあるいは消してきたエクス・ニヒロはなぜ女神ユニバースが地球に暮らし、アダムを地球へ連れ去り、地球を守ろうとするのか、地球の何がそんなに特別なのか理解できなかった。その疑問を投げかけられたキャップは答える。「私の考えた答えを言おうか? アベンジャーズワールドだからだよ」 そのアベンジャーズワールドは、トニーとスティーヴが作り上げたものだった。二人で考えた、一つの思想に基づいて――。(今号はキャプトニ的にたまらない号でした!!!!!! 「二人の男――スティーヴとトニーによる、一つの考えに基づき作られた」「アベンジャーズワールド」。最後に女神が地球を選んだ理由を聞かれたスティーヴがドヤ顔でそれを理由にあげるのがもう大きすぎるノロケでどうしていいかわからないです/// とにかく今回はキャップのドヤ顔オンパレードでした、囚われのメンバーの元に颯爽と現れて敵にシールドを投げつけ「Remember me?」って言ったり、前回自分を倒したアレフに「Yield(叫べよ)」ってお返ししたり(でもそのあとすぐふっ飛ばされたw) まだ捕われたままのトニーが嬉しそうに当然そうに話しかけるのとかも悶えるし、キャップは連れてきたメンバーに捕われたメンバーを救うように指示するんですが、自分は自分で真っ先にトニーの所に飛んでったり、みんなを捕えてる植物が超手ごわくて怪力能力のスパイディでさえびくとも動かせないのに、キャップはどうやら自力でトニーを解放したっぽいとか、「I've got you, Tony」ってがっしりぺったりくっついてたり、まだ捕まったままのメンバーがいるのにトニーから離れないで偉そうに皆に指図してたり、敵の攻撃からトニーを後ろにかばったり、とにかくとにかくもうキャップのトニーへの愛が溢れてて悶えます〜〜〜〜/// トニーもまた可愛いんだ! ユニバースちゃんはどうも人間の人格と、憑依している人格の2重人格的な感じぽくて、ちょっと不安定な中に「おばあちゃんはいつも私にパイを作ってくれたわ、パイはどこ?」って口走りながら事件を解決しちゃう(相手の信仰がスムーズな解決につながったけど、惑星を滅ぼす力を持つアレフを一瞬で消滅させちゃったりしてスゴイ)。それを見ていたトニーが「帰ったらジャービスのメモに「パイを調達」って付け加えるの思い出させて」ってキャップの耳元で囁くのがまた可愛くってーvvvv このイシューの発売された日がちょうどパイの日(National Pie Day:1月23日)だったっていう小ネタもあったりして、萌えるやら可愛いやらvvv 1冊まるっと楽しませてもらった最後のナレーションが不安なんですが、それは今後どういうことなのか様子を見るしかないようです…)<2013.3.28>

【A+X】#4(2013.1)
[1. Beast + Amazing Spider Man]

Writer: Kaare Andrews / Artist: Kaare Andrews
[2. Captain America + Quentin Quire]
Writer: Jason Latour / Penciler: David Lopez
(1)スパイダーマンとビーストは別世界にいきなり転送してしまう。そこは人間がゾンビ化し、ビーストを始祖とする青い毛むくじゃらの人種が繁栄する世界だった。スパイダーマンがアリーナで殺されそうになっている間、ビーストは女王の愛を迫られるが…。(2)AIMの任務に出かけるにあたり、スティーヴはサイキックの援護として学園の問題児のクエンティン・クイアと赴く羽目になる。((1)絵が可愛いけどむこうの世界は結構おどろおどろしい。ビーストが人間を憎んでゾンビにしたとかね。女王は怖くて同時に愛らしくて美しいんだけど、スパイディを選んだビーストに対し「私の愛よりもその男を選ぶの?」とか言っておかしかったwww (2)もうちょっと読みたかったな、と思った短編。AIMの任務の事とか、精神攻撃を受けるようになったいきさつとか、せっかく面白い話だからもっと詳しく読みたかったな。学園の子供たちとの壁がありすぎることについてスティーヴが悩んでて、ローガンとその件でバーで話してるシーンとかすごい可愛い。子供たちには巣をさらけ出した方がいいっていうのがウルの助言で、精神世界で素の自分をスティーヴが垣間見せたことでクエンティン自体が別に変わるわけじゃないんだけど、二人の絡みが微妙に変わる所が面白い。精神世界ではもやしだけどいかにも頑固そうなスティーヴがまた良くって、スーパーソルジャーになる実験を受けたことについて、「決して賢い選択とはいえない」って自分で認めてるところにちょっとオオッとなりました。「でも、私には唯一の選択だった」っていう風に吐露しているのが興味深い。面白い内面描写だったなーと思うし、絵も可愛かったですv)<2013.3.27>

【NEW AVENGERS】vol.3 #2(2013.1)
Writer: Jonathan Hickman / Penciler: Steve Epting
「Memento Mori」パート2、「In Secret, They Rule」。捕えたブラックスワンをリードが尋問。大変なことが明らかになる。とある時間軸の世界が不自然に破壊されたことによって、その隣の世界も巻き添えに破壊、連鎖反応的に壊れて結果的に全ユニバースの終焉が早まるというのだ。ブラックスワンはこの現象を「インカージョン」(突然の侵入、侵略、襲撃、流入の意)と呼んでいた。インカージョンが始まる時、共鳴現象が生じて隣のアースとこちらのアースが同時に存在する現象が発生する。しかしそうなってから8時間後には2つのアースのうちどちらかが、または両方が崩壊するのだという。つまり共鳴現象を利用して前もってインカージョンが始まる時を知ることはできるのだが、回避する手段を講じるには8時間しかない。前回のインカージョンでは、隣のアースから来たブラックスワン達が、その隣のアースを破壊することでこちらのアースを救ったのだった。集まったイルミナティは対策を話し合うが、どんな手を使う事があろうと解決しなければと考える大方のメンバーに対して、キャップはあくまで正攻法を貫く姿勢を示し、こないだのインフィニティ・ジェム騒動以降自分たちが保持してきた宝玉を使って解決する提案をする。まずはキャップの言う作戦を実行するため、死んだチャールズの宝玉を他のメンバーが探しに行く間、トニーとティチャラとリードはインカージョンの始まりを探知するシステムの構築をすることになるのだが…。(難しーい!「インカージョン」と今回の連鎖反応の件について図まで使って説明してくれるんですけどそれにしたって難しい!(笑) 今後の展開をもう見てしまっているのではありますが、それでも今回のキャップの浮きっぷりを見ているとそこに向けてのフラグが立ちまくっているようにしか見えなくてつらいです。世界が終わりかけている。それに対してネイモアはもし自分の国の存続が脅かされているのならたとえ手を血に染めるような事さえ自分は敢えてする覚悟があるが、自分に同意するものはと言い、ブラックボルトはそれに同意のように唸り、トニーも「たとえ受け入れられないような手でも全ての手段をまずはつまびらかにしないと」と言うんですが、そこでキャップは「何てことを言うんだ、アンソニー」って噛みつく。キャップはたとえどんな状況でも正攻法しかしてはいけないと言うんですけど、ネイモアやブラックボルトには反論しないでトニーが言った時にだけ噛みつくなんてまるでインフィニティ・ジェムの時と同じじゃないですか。結局キャップはトニーが自分の手の届かない所で秘密を作ったり自分が許せないようなことをすることが許せないんじゃないかーッて思ってしまいます。キャップはそもそもこの秘密会議で世界の命運を決すること自体良く思っていなくて、いつも通りのみんなでの対応でいいじゃないかということを最初言い出すんだけど、みんなで対応するほどの時間はない(破壊が始まると8時間で世界が無くなっちゃう)。じゃあイルミナティで対応するしかないって話になるんですが、キャップは何があっても手を汚したりあとで恥じるような事だけはしてはいけないって言い張り、インフィニティガントレットを使えば解決できるはずだと言う。とはいってもチャールズが死んでチャー分の宝玉の場所が分からないので、キャップ、ネイモア、ブラックボルトはそれを探しに、トニー、リード、ティチャラはインカージョンの始まりを示す共鳴現象を探知する警戒警報システムのマシンづくりに取り掛かるんですけど、リードもティチャラも、そんな簡単に解決できるなら、そもそもこんな事態になってないんじゃないか、トニーの言うとおり、どんな手段でも考慮する必要があるんじゃないかと後で言い合う(えー!)。二人が話し合いのテーブルではトニーに同意していることを言い出さなかったのは、キャップとトニーの間をこじらせないためなのかしらwww世界が終焉を迎えそうになってるのに、キャプトニの間に喧嘩発生させないようにキャップの言い分に従ってあげてるイルミナティがおかしいwww っていうか明らかにキャップこの集団の中で考え方が浮いてるし、その後のアレはなるべくしてなったということなのか…でも、でも、キャップが当然言い出す事をあんな風に封じちゃって、その秘密の上に無印アベ誌での幸せな生活を築こうとしてもいずれ破たんを迎えるんじゃないの!?と思って怖くて仕方がないよ!(><)その時一体どうなってしまうのかを考えると本当に怖いです…。)<2013.3.26>

【INDESTRUCTIBLE HULK】#3(2013.1)
Writer: Mark Waid / Artist: Leinil Francis Yu
S.H.I.E.L.D.とブルース・バナー(ハルク)はAIMのコリン33の陰謀を阻む。また、同時にブルースの為のラボとチームの人材が選出される。マリア・ヒルはチームに監督用のAI、ロブを入れようとするが…。(ロブはAIといいつつ結局監視カメラ的存在で、ブルースは猛反対。ヒルがいなくなると速攻ハルク化してぶっ壊しちゃうラストのオチと、さらに追い打ちをかけるように、次号:ロブ2.0って早速二代目が予告されてるところにも大笑いwww 今シリーズでのブルースはハルク化してスマッシュすることでストレス発散できるのをわりと楽しんでいて、ようは人に迷惑かけなければいい=S.H.I.E.L.D.の任務で悪漢をスマッシュする方向にもってけばいいっていう前向き思考w そしてこれからはブルース用にラボと人材も与えられるようで、今回はマリア・ヒルによるブルースの研究チームの人員の採用面接も。ハルクの問題があったとしてもブルースのような類稀な才能と一緒に仕事したいっていう人は結構いるらしく、おおお、ブルース結構モテるんじゃないか!と萌えた次第。次号以下彼らとの人間関係も楽しみですvvv)<2013.3.25>

【CAPTAIN AMERICA】vol.7 #3(2013.1)
Writers: Rick Remender / Penciler: John Romita Jr.
「Castaway In Dimenthion Z」パート3。ゾラに対抗する勢力であるこの世界の原住民フロックスに捕まったスティーヴとイアンはゾラの手下と間違われ殺されそうになるが、間一髪窮地を脱する。ゾフジョールは独裁的な大きな権力を持った相手で、独断でスティーヴ達を殺そうとしたのもこの男だった。スティーヴとイアンは自分たちの理解者クスルとその妻に拾われ居候させてもらえるが…。(ディメンションZへ捕まってきたときにスティーヴに注入されたのはゾラのウィルスだったようで、スティーヴの体にゾラが寄生してしまう。ずっとスティーヴが体の痛みに苦しんでいたのはそのせいだった模様。イアンを自分の世界へ連れ帰るんだというスティーヴの思い、ゾフジョールの独裁に抵抗するよう言った事で恩人クスルが殺されてしまった事への自責の思い。全編にわたってスティーヴの「思い」がとても強い印象。その事と、彼の体を蝕む「モノ」との戦い、異世界でたった一人幼子を抱えて家路を探している孤独な戦いが、ストーリーを貫いている。さらに過去のスティーヴの回想は「もう一つの物語」でもあり、現在にどこかでつながっている投影のようでもあったりして、興味深い。でも予告を見る限り、どうもこの話相当長くなりそうなので、腰を据えて読まなきゃいけない覚悟が必要そう。スティーヴが一人で孤独に戦っている話も良いのかもしれないですが、個人的な好みとしては彼と周囲の人とのかかわりが好きなので、早く帰ってきてほしいなぁ…)<2013.3.22>

【DAREDEVIL】vol.3 #22(2013.1)
Writers: Mark Waid / Pencils: Chris Samnee
フォギーと喧嘩してしまい、職も金も無い状態のマットはこれからどうするか思案しながら町をぶらぶらしていたが、そこへスパイダーマンがデアデヴィルを逮捕しようと襲ってくる。マットの研ぎ澄まされた感覚を駆使しても彼は本物のスパイダーマンに間違いないのに、様子が変。戸惑ううちにスティルトマンの強盗場面に出くわし、共闘することでどうにかスパイダーマンと話し合うこともでき、和解して別れる。マットはその後フォギーの好物を買って帰って仲直りを持ちかけるのだが、フォギーから実は癌を患っているのだと告白される。(前から気になっていたマーク・ウェイド先生の新シリーズをやっと購入。久しぶりのDD誌現行復帰なので、色々わからない部分はあるのですが、とりあえずフォギーと痴話げんかしてしまって仲直りする号の模様。マットがまるで夫婦喧嘩した挙句家からおん出された旦那がぶつぶつウロウロして結局妻と仲直りしようとしてる夫→妻の病気が発覚してびっくりというように見えて可笑しくてしょうがないんですが、でもそこでフォギーの病気が癌ということで笑うに笑えないラスト!!(涙) 続きも気になります。フォギーに対して弁明しているところのその弁明がすごくよくて、ああそうだねマット、君の心はそうだったかもね、それをフォギーに対して説明して反省はしてるんだねって思って可愛かった(笑)。マットとフォギー、マットとスパイディのどちらの描写も素晴らしかったです。マットとスパイディは古くからの親友なんですが、実はスパイディことピーターの精神は現在オットー・オクタヴィアスと入れ替わっていて(ピーター本人は入れ替わったまま死亡してしまっている)、そのせいで「スパイディ」の言動がとっても変なんですが、マットは「変」だとは思っても、まさか中身が入れ替わっている事には気づかない。超感覚を駆使しても本人に間違いないので、おかしい原因は洗脳されたのかな程度にしか思ってないんですが…超感覚が逆にあだになっているともとれますが、こんなに古い間柄なのに気付いてないところに悶えます! オットーが中身の「ピーター」の話は今後どこまで引っ張るつもりなのでしょうか…?(びくびく) ウェイド先生の軽快だけど絶妙な掘り下げもあるストーリーのテンポと、サムニー先生の可愛いアートがぴったり合ってると思います。やっぱりこれまでのストーリーも気になるなぁ…)<2013.3.22>

【ALL-NEW X-MEN】#6(2013.1) マグ度:☆
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: David Marquez
未来の世界(時間軸的には現代)にとどまることを決めたオリジナルX-Menチーム。ジーンは目覚めたてのテレパス能力に戸惑いながら、改めてキティやオロロ等、未来の自分とかかわりのある人物達との関係を築く。スコットは未来の自分がどうしてこんな末路を辿ったのか全く理解できず、戸惑いと学園での疎外感に悩み、ローガンのバイクを盗んで飛び出して行ってしまう。またウォーレンも誰にも自分の意見を尊重してもらえないと悩んでいたが、そんな彼の前にどこかふわふわした印象の大人の自分が現れる。(そうなんですよね現代のウォーレンは記憶喪失なんですよね。アポカリプスの後継者となる運命を背負わされてXフォースと激闘の末一切の記憶を失ってしまったというのがリメンダー先生の「ダークエンジェル・サーガ」で連載され、若いウォーレンの前に現れたものの、なんとなくふわふわしていてただの天然ちゃんになっちゃっている。翼が金属に変わってしまっている事を若いウォーレンに質問されても「うーん、自分でもなんでかわかんない」っていう答えで、なんだか切なくなってしまうのですが、本人は若い自分に会えたこととか一緒に飛ぶことが楽しいっていうだけで幸せそうなんですがそんな姿を見てるとやっぱり心が痛みます(><)。若いウォーレンはそんな未来の自分を見てこれからどうなるのかな? またジーンとキティ、オロロとの会話も良かった。ジーンとキティ、ジーンとオロロの過去の関係がよく表れたシーンで、ベンディス先生はひとつひとつのシーン、コマの使い方が実に見事で無駄が無い。特にオロロとのシーンでは、そうだよね、オロロとジーンは心に壁のない親友同士だったよね(><)と昔を思い出して涙が出てしまいそうになってしまいました。能力の開花でパニックに陥るジーンをキティが宥めるシーンも感動的。キティが泣くジーンをぎゅっとハグするシーンも、かつてそれとは逆のシーンがあったわけで(Uncanny X-Men vol1 #131)、ベンディス先生の過去の作品への愛が隅々までいきわたっていて感激してしまう。キティがジーンに対して親身になりつつも、オロロがジーンに対するのよりは少し引いてしまっている部分の描写も見事すぎ。またスコットの葛藤と町でのエピソードも面白い。様々な過去、そして現在の状況、人物達の思いや性格が巧みに描かれているストーリーが実に面白いです。最後にはミスティーク姐さんの登場で、また騒動が持ち上がりそう)<2013.3.21>

【NEW AVENGERS】vol.3 #1(2013.1)
Writer: Jonathan Hickman / Penciler: Steve Epting
「Memento Mori」。ある日のワカンダでのこと。年若い技術者達と語らっていたティチャラは、不思議な結界の存在を感じ、一歩そこへ踏み入れると、驚くべき光景を目にする。上空間近に迫るもう一つの地球。そして小型のデバイスを起動してその「地球」を粉々に破壊してしまう謎の一団。かれらのリーダーらしき女性は自らを「ブラックスワン」と名乗る。共にいた若者3人を彼らに殺されながらも、ティチャラはブラックスワンを捕えることに成功し、かつて自分は加わらなかったイルミナティを招集する。(今回の副題は「メメント・モリ」。「死を思い起こさせるもの」という意味。すべて生あるものは死を迎える。人間も、惑星も、ユニバースも。ブラックスワンの登場によって、来るべきこのアースの「死」を知らされたティチャラが、世界を救うためにイルミナティを呼ぶまでがこの1号。冒頭にはかつて(ベンディス先生の書いたイルミナティのオリジン話で)ティチャラがイルミナティを結成しようとしたメンバーを批判し拒絶した過去が再掲されています。チームメイトや家族に秘密を作り世界の命運にかかる議題を自分たちだけで取り扱おうとしたイルミナティを、危険であり不遜であり背信であると激しく批判したティチャラが、今回イルミナティを呼ぶということは、それだけ事態が深刻であるという事の表れだと思います。個人的にはかつてトニーが一人で抱え込んでいたイルミナティを、以前のインフィニティジェム事件以来キャップが加わることになって、こちらでも夫婦漫才が見られることがウハウハなので、今回二人が一緒にクインジェットに乗ってやってきただけで顔がゆるんでしまうのでしたvvv またイルミナティのメンバーであるネイモアはAVXでフェニックスに憑依されている間、ワカンダに大被害を与えたこともあり、そのあたりがどうなるのかも心配だったりして、色々と今後を見守りたいと思います><)<2013.7.12>

【AVENGERS ASSEMBLE】#11(2013.1)
Writer: Kelly Sue DeConnick / Penciler: Stefano Caselli
セルゲイ博士の研究を利用して陰謀を企んだハンだったが、アベンジャーズに倒される。事件が終わっても相変わらず後ろ向き志向のブルースをトニーは「ブルース・バナーが出来ない事がハルクには出来る。ハルクに出来ることをブルース・バナーが出来る」と元気づけるのだった。最初にトニーが言いだした賭けの件について、アベンジャーズのメンバーはトニーとブルース二人の負けだといい、二人は全裸でバクスタービルとスタークタワーの間を往復することになる。(話は可愛いんだけど個人的には物足りない。ブルースの後ろ向き志向をトニーが何とかもうちょっと前向きにしてあげたいという気持ちがあるようなんだけど、せっかくのそういう良い素材が周囲の軽さにもっていかれてしまっている気がする。ヴィランのハンも大物になりたかった小物扱いで、お笑いに終始してしまっている。真面目な部分が無いわけではないのに、コメディに比重を置きすぎてシリアス部分まで引っ張られたという感じの出来になっていて、さらにアース616らしからぬ描写がそれに加わり、どこにも属さない浮いた感じの話になってしまってなんだか残念でした。アース616の蓄積された世界観やキャラ性が好きなので、そこをあまりにスルーされるのは、どんな可愛く書いてもらえたのしても正直つらいです。前も書いたけれど、ライターが変わる段階でアッセンブル誌は終了させ、タイトルも変えてオリジナルのシリーズ(AU物)として連載してくれた方がよかったな…)<2013.3.21>

【FIRST X-MEN】#6(2013.1) マグ度:★★
Writers: Neal Adams, Christos Gage / Penciler: Neal Adams
センチネル軍団との激闘が繰り広げられるなか、ウィルスは次々にメンバーに憑依して操ってはチームを混乱させる。ローガンとクリードはホーリーの能力で隙が出来たところを狙って二人でウィルスを倒すが、こと切れる前にクリードは操られ、ホーリーを傷つけてしまう。ローガンはクリードにホーリーを病院へ運ぶよう言うが、人里離れた山奥で車もつかまらず、ホーリーは最後にクリードと幸せな一生を過ごす幻を見せると息を引き取るのだった。ミュータントの子供たちは健闘していたが、センチネル相手には限界が見えていた。ローガンはこれ以上犠牲者が出ないよう、残って一緒に戦うと言い張る子供たちを邪魔者扱いしてひどい言葉を浴びせ、戦場から逃がすのだった。ローガンは何とか生き延びるものの、子供たちからの信頼も、チームも、未来への希望もすべてを失ってしまう。酒場で飲んだくれていた彼の前に現れたクリードの表情は、ホーリーが生き延びることが出来なかったことを表していた。殺してくれても構わないと言うローガンだったが、クリードはローガンがみじめなまま生き続けることを望み、今後もし彼が幸せをつかみそうになったらそれを奪いに来ることを約束するのだった。去っていくクリードに追いすがろうとするローガンだったが、それもむなしく一人ぼっちになってしまう。そこに現れたウェポンXのエージェントの誘いに、ローガンはただ首を縦に振ってしまうのだった。その頃、ローガン達の失敗をニュースで知ったエリック・レーンシャーはより強いミュータントの「軍団」を作ることを近い、チャールズ・エグゼビアはこれまでの迷いを捨ててミュータントのための学園をスタートさせるのだった。そしてセンチネル軍団をローガンに滅ぼされたボリヴァー・トラスクは政府からの予算を打ち切られ、一人私費を投じてセンチネル計画を推し進めるのだった。(切ないバッドエンドファンフィクみたいで悶えました…! 特にウェポンXに身を投じてしまうまでの経緯が、ウルたんの心境がもう誰に何をされてもいい、死んでもいいっていう絶望状況まで落ちちゃってる時で、しかもそういう状況に最後に落としてしまったのが追いすがっても捨てられてしまったセイバーさんっていうのも悶えるし、セイバーさんもウルたんの夢を信じかけたばっかりにホーリーを失ってしまって、ウルたんを憎んで憎んでウルたんが幸せをつかみそうになったらぜったいにそれを壊すって誓ってしまうあたりとかも悶えるし、でもほんとはウルたんはセイバーさんと一緒にいたかったのに…!とかとかもうあれこれ本当に悶える…! だってだってセイバーさんだって、ウルたんの抱いていた夢がちょっといいかもって思っていたのに…!! しかもホーリーがセイバーさんの事大切に思っていて、幸せな記憶を持ってこれからも生きてほしいって願ったのに、結局ウルたんを憎むことしかセイバーさんにはできなくなってしまうのとか、折角子供たちを教えることにやりがいを見出していたウルたんが、彼らを生き延びさせるためには結局自分は殺す事しかできないって結論だしてしまうのとか、ほんと悲しい(涙)。切ないんだけど、今後の物語を想う時にすごく説得力のある締め方だったなあと思います。結局エリックとチャールズが出会わないまま二人がそれぞれの道を歩み始めてしまうので、この物語自体はパラレル物なんだろうなっていう風には思うのですが、でも616のその後を思わせる風にできているところが面白かったです。ウルたん映画もこんな感じの話にすればセイウルっ子が100倍増しで増えたんじゃない!?って思ってしまいました…。)<2013.3.19>

【AVENGERS】vol.1 #186(1979.8)
Plot: Mark Gruenwald, Steven Grant / Script: David Michelinie / Pencils: John Byrne
ピエトロが目覚めたのは不思議なコテージの中だった。彼を介抱していたのは、ボヴァと名乗る牛の姿をした女だった。ボヴァはピエトロに、出生の真実を語って聞かせる。ボヴァはワンダゴア山に本拠地を構えるハイエボリューショナリーによって、牛から人間の知能を持つよう人工的に進化させられた牛人間で、ハイエボリューショナリーがこれから作り出そうとしていた新人類の世話をするように作られたのだった。ある日ボヴァのもとに身重の女性が助けを求めてくる。彼女の名前はマグダといい、夫が不思議な能力を発現し、世界を征服しようと狙っていて恐れて逃げてきたというのだった。マグダはボヴァの庇護の元双子を出産する。それがワンダとピエトロだった。だが無事の出産の喜びもつかの間、マグダは双子をボヴァに託す書置きを残して、雪のワンダゴア山へと消えてしまう。困ったボヴァはハイエボリューショナリーに相談するが、ハイエボリューショナリーは双子を、ちょうど出産の相談に訪れていたフランク夫妻の子として託そうと考えていた。だが、母親マデリーン・フランクは奇形の赤子を死産すると、自らも死亡してしまう。そこでハイエボリューショナリーはワンダとピエトロの双子をマデリーンが生んだものとして夫ロバート・フランクに報告するが、愛妻の死に耐えられなかったロバートはそのまま失踪してしまう。そこでハイエボリューショナリーは結局ワンダとピエトロを、付近に住むジプシーで、最近アナとマテオという双子の子どもを亡くしたマキシモフ夫妻に与えたのだった。まるで神のごとく現れたハイエボリューショナリーに与えられた双子を、マキシモフ夫妻は実の子供が帰ってきたように信じて育てることになる。ロバート・フランクやジャンゴ・マキシモフが次々父と名乗って現れたこと、実際彼らが父親として理論的に当てはまるがどうしてなのかまるで不思議であったことなど、これまでの謎が明らかになりピエトロは驚きつつも納得するが、結局本当の父親が誰なのかが分からぬままだった。一方ワンダはモドレッドに捕まり、Chthonの憑依体として利用されそうになる。Chthonがどんなに恐ろしい存在かを悟ったワンダは一人で必死にモドレッドと戦うが打倒され、Chthonに憑依されてしまう。そのまま付近の自然を操り猛威を振るうワンダからピエトロはボヴァを連れて逃げ惑い、山麓の町でアベンジャーズに連絡する。アベンジャーズではリーダーのアイアンマンがカーネリア大使を大勢が見る前で殺してしまい、アーマーが操られたことを証明するべく活動を停止している最中のため、キャップがリーダー代理を務めていた。ピエトロからの緊急を告げる知らせを受け、早速出動しようとするのだが、ガイリックは様々な理由を挙げてチームの出動を阻んでくる。我慢できなくなったキャップは上層部に働きかけ、上層部からガイリックに対して「キャップの意志通りにさせるよう」命令させ、ようやく出動するのだったが、その間にピエトロとジャンゴ・マキシモフはChthonに乗っ取られたワンダに倒されてしまう…。(ついに明らかになるマキシモフ双子の出生の秘密(でもまだ本当の父親は不明のまま)。父親が世界征服をたくらんで…のくだりは、後で修正されて能力の暴走にマグダが恐れをなしたという風に変えられたのですね。一体本当の父親とは誰なんだろうと不思議に思うピエトロが、後に本当の父親と長い確執に至るようになることを知っているだけに胸が痛い(><)。その一方でワンダもモドレッドに捕まってChthonに憑依され大変なことに。モドレッドと必死に戦うワンダのけなげな美しさや強さ、そして憑依されて恐ろしい力を発揮してしまう姿にこちらも心痛みます(涙)。アベンジャーズが政府の監視下におかれるようになってしまったことで、相変わらず自由に活動できずメンバーはもどかしい思いをする羽目に。頭にきたキャップはコネを駆使してガイリックの鼻を明かす(小気味いいw)のですが、それもつかの間、ガイリックはビジョンに居残りを命じてしまう。妻の危機に駆けつけられない事に怒り心頭のビジョンなのですが、ここで感情のままに怒っては折角出動できるようになったことさえ取り消されかねないと必死にキャップに説得され、歯を食いしばって残ることに。切ない…!!(><) 所で今回の個人的萌えポイントはアイアンマンのいない食卓のシーン。ビーストが「いつもの席にアイアンマンがいないの変な感じ…」って言いだして、キャップが「アーマーが操られたと言うアイアンマンの弁明を私は信じてる」って言ってるところが萌えvvv クリストス・ゲイジ先生のCivil War: Captain America/Iron Man: Casualties of Warで、キャップがトニーに「アイアンマンに伝えてください。私は彼が無実だって信じてますって…」っていうシーンを思い出して胸がキュンキュンvvv 今回の食卓シーンがIron Man vol1#125のキャプトニトレーニングシーンの後なのか前なのか分からないんですが、ゲイジ先生の書いたセリフはここのキャップのセリフに基づいているのかなって思って萌えたのでしたvvvv この辺ちょうどDemon in a Bottleの話と同時進行なんだなっていうのがよくわかったんですが、メンバー(というかキャップ)がトニーのアルコール依存に気付いていない所が辛い(><)。キャップがどんなにアイアンマンを信じてても、追い詰められたトニーの気持ちに気づいていない所が読んでいて辛い(><)。あとガイリックがチームの出動を阻んだ理由の一つに、Iron Man #119〜120の話が挙げられて「これ以上の国際問題は困る」って言われてて、ああああアイアンマンでの話がチームの活動に支障をきたしてる〜〜って思って悶えました(><)。そんなガイリックの鼻を明かしたキャップがにやにやのドヤ顔作ってる所はおかしかったですww)<2013.3.19>

【DAREDEVIL: END OF DAYS】#4(2013.1)
Writers: Brian Michael Bendis, David Mack / Pencils: Klaus Janson
ブルズアイがホテルの一室で死体となって見つかる。部屋は荒れ、あちこちに銃弾の痕が残っていたため、警察ははじめ殺されたのかと思うが、どうやら自殺であるとベンは推理する。部屋に残っていたマッチから、スーパーヒロインのコスプレバーにたどり着いたベンは、ブルズアイと最後に同室していた娘と面会。彼女はエレクトラの赤いコスチュームを着るよう求められ、さらにぼろぼろになったデアデヴィルのマスクを被せられて銃を向けられ殺されかけたが、ブルズアイは結局自分に向けて銃を撃ったという。その前に繰り返し彼がつぶやいていた言葉も「Mapone」であった。ベンはラフトに赴き、パニッシャーことフランク・キャッスルに面会する。フランクはベンの取材が行き詰って自分の所に現れていたのを見抜いていた。そんなフランクにベンは謎の言葉「Mapone」をぶつけてみる。(「Mapone」の謎はますます深まるばかりで、いよいよどういう意味を持っているのか気になります。ブルズアイはもともと気がふれているようなものなので、彼の末路には納得ではあるんですが、それにしてもマットやエレクトラに対する愛憎の深さが垣間見えてゾクゾクします。同様に、フランクさんのDDに対する愛情模様にもゾクゾクvvv 一言一言に愛がありすぎてうわあああってなります(笑)。いいところで以下次号なので、早く続きが読みたい!)<2013.3.19>

【IRON MAN】vol.5 #5(2013.1)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Greg Land
「Believe」パート5。エクストレミスの流出先4か所のうちの最後は、トニーの旧知の相手イーライだった。マヤの事もよく知るイーライは、エクストレミスを闇市場から買ったのではなく、盗んだのだと言い、マヤの研究成果を未来の為に生かすのだという。その言い分にトニーとしては心では賛同する所もあるのだったが、結局トニーはエクストレミスウィルスを破壊、だが既にイーライや彼の研究者達が自分自身に投与した分については不問とするのだった。マヤの遺言を果たしたトニーはペッパーにしばらく自分がいなくなると告げる。どこへ、とではなくどうして、と問うペッパー。「視野を広げたい。もっと大局に立って物事を考えられるようになりたい。今以上に」というのがトニーの答えだった。一人になったトニーは早速新しいアーマーを纏うと、ついに完成した新しいAIの"P.E.P.P.E.R."と共に宇宙へと旅発つのだった。(流出したエクストレミスを追うストーリーと、トニーが宇宙デビューしようとしているストーリーに殆ど関わりが無いのが残念。どっちの要素もそれぞれ独立してしまっていて浮いている感じを抱いてしまう。どちらも良いお話なのでそこがちょっと残念。もうちょっと相互作用的な面が個人的には欲しかったところ。今回のイーライの話、冒頭に過去の回想が入る等で、もうちょっと掘り下げができそうな導入だったんですが、あっさりと終わってしまったのもちょっと拍子抜け気味。トニーの宇宙デビューしたい動機は、「視野を広げたい」以上にAVXやAvengers Assemble誌での体験からも来ている筈なので、その辺ももうちょっと細やかに描いてほしかったかなー。これだと安定的な会社で働いてたOLが突然会社を辞めて海外留学したーい★みたいなノリで(それはそれで可愛いんだけど)もうちょっと要素がほしいなぁってよくばりな気持ちがあります。2つのストーリーをつないでいたのが、新しいAI「P.E.P.P.E.R.」の開発だったんですが、トニーが「P.E.P.P.E.R.」を、自分を故郷に繋いでくれる錨にしたいと思っているラストはすごくかわいかったです。あとランド先生画のトニーは、可愛い時と可愛くない時があるんですが、可愛い時はとてもかわいいv(笑))<2013.3.13>

【ALL-NEW X-MEN】#5(2013.1) マグ度:★
Writer: Brian Michael Bendis / Pencils: Stuart Immonen
ジーンのテレパシーを媒介して青いハンクと若いハンクは精神世界で昏睡状態となった青いハンクの治療法を探る。それにより青いハンクは意識を取り戻し新たな変異も落ち着くのだった。けれど、精神世界で自分の人生に何が起きるか全て知ってしまったジーンは、このまますぐには過去には帰らない。帰っても教授が未来の記憶を消し去って、結局また同じことが起きる運命を避けられない。それならば起きてしまった事件を自分たちの手で償うと主張。多数決の結果ウォーレン以外のチームメイト皆がジーンに賛成。ローガンらは子供たちを止めようとするが、キティが「私が責任を持って彼らを見守る」と請け負い、若いチームはしばらく未来世界にとどまることになるのだった。青いハンクの危篤状態が意外とあっさり解決されてびっくり。そして若いチームがしばらく現代で活躍する展開にもびっくり。ジーンは自分に何が起きるか人生のすべてを知ってしまって、ローガンとの事も知ってしまう。そんなジーンを前にしたローガンがもうなんだか可哀想で可愛いww 一方大人の方のスコットですが、前回保護しそこねたベンジャミン君を今度こそスカウト。フェニックスのせいで能力が不安定になってしまったスコットには、能力が発現したばかりの少年少女の不安な気持ちがよくわかる…という描写が切ない。かつて少年だった時のスコットには、学園に保護されることで教授や仲間がいて、そんな不安を分かち合えたのに、今はもう誰もいないというのがね…。チャールズを殺してしまったスコットが自分の学園にチャールズの名前を入れることにしたことも興味深いです。このタイトルは未来にとどまった若いチームが自分たちの運命の赴く先や未来世界に驚きつつ活躍するストーリーになるのでしょうか? 年齢と経験の違う同一人物が2人ずつ出てくる(ジーンは一人ですが)というユニークな物語で、しかもその同一人物の書き分けが実に見事だったこの3話でしたので、今後も楽しみです。また彼らを取り巻く周囲の皆さんの反応も楽しみ)<2013.3.12>

【IRON MAN 3 PRELUDE】#1(2013.1)
Writers: Christos Gage, Will Corona Pilgrim / Pencils: Steve Kurth
スタークエキスポでの被害対応がひと段落した後、ニューヨークではスタークタワーの起工記者会見が行われる。クリーンエネルギーのみでまかなわれるビルを目指す、とスターク社を代表してペッパーが発表する頃、マリブの自宅ではトニーが、軍によって改造されたマーク2アーマーを解体していた。ローディが自分用のアーマーを「ウォーマシン」と呼ぶことに文句をつけつつも、トニーはローディの為に新しいアーマーを用意していた。その後、ローディはアーマーを纏って世界各地でテロ組織を追っていたが、彼らには武器面で共通点がみられた。不審に思ったローディがさらに調べると、行き着いた先はテンリングス。かつてテンリングスに拉致されていたトニーにも、その組織の詳細は分かっていなかった。そんなある日、香港で人質事件が発生。ちょうど同じころ、トニーはマンハッタンでチタウリと戦闘中だった。(アイアンマン2と3をつなげる物語…という事でもちろんアベンジャーズも反映v スターク社がエキスポで出した被害についてきちんと企業として対応していることや、“ウォーマシン”の顛末など、突っ込むべきポイントをしっかり押さえているところがさすがのゲイジ先生。IM2ではその辺がうやむやになっていた部分のため、今回はすごく重要な部分を描いているなと思います。トニーがローディに対して、マーク2アーマーを「盗んだ」と指摘したり、そもそも「ウォーマシーン」と名乗られることは、武器を作ることを辞めたはずの自分に対して「侮辱だ」と言ったり、思っていることをずけずけ言うんですけど、それはもちろんトニーの気持ちなんですが、決して喧嘩したいわけではなくて、相手がローディだからこそ信頼して言える言葉にシーンがなっているところがとてもいいと思う。ローディもローディで、トニーとトニーの技術を守るためには、自分が国の為にアーマーを纏うしかないんだと懇々と説明。IM2ではトニーとローディの間にこういう会話は成立していませんでしたが、今では二人が親友である信頼関係に基づいて、お互い相手の言い分を理解し今後の為に歩もうとしているように見えます。トニーはローディの言い分と立場を認めて新しいアーマーを作るけれど、それはトニーがローディ個人を信用しているからこうしてあげているのだと思う。こういう雰囲気をもっとIM2の中に入れてほしかったのだけど、ストーリー的に難しかったのと、ちょうどビターなストーリーの上に役者まで変わってしまったことが逆にドンチーのローディのトニーに対する距離感だけが目立ってしまったように思う。しかし今回のイシューでは二人の、信頼関係があり親友だからこそ出せる空気が見て取れ、それがすごくいいなぁって思います。ローディはウォーマシンアーマーで世界各地でテロと戦うんだけど、現地では「アイアンマン」って認識されちゃってて、ローディ自身「違うんだけど…まあいいやもう(訂正するのつかれた)」ってなってて、まさかトニーは何もしてないのにこのせいで後でトニーが狙われることになるんじゃないだろうなあ…って青ざめました。トニーがマンハッタンでアベンジャーズとラストバトルに突入しているころ、ローディも香港で大変な目にあっているのですが(核燃料で動く戦車とかアメリカ政府が許可しなかったのにハマー社作っちゃってて、あそこは企業としてどうなのヤバい)、通信でローディに応援頼もうとしたけど、ローディも遠くて手一杯って知ったトニーが「私とこっちのやつらで何とかなると思う」って答えるんですが、ウフフ、ローディが仕事で忙しくしているうちにいつの間にかトニーは友達が増えて恋にも落ちるんだよ★って思ってニヤニヤしてしまいましたvvv)<2013.3.11>

【AVENGERS】vol.5 #2(2012.12)
Writer: Jonathan Hickman / Artists: Jerome Opena
「Avengers World」パート2。火星でアイアンマン、ソー、ブラックウィドウ、ホークアイを捕え、ハルクを操ったエクス・ニヒロ、その双子の妹アビス、アレフ。エクス・ニヒロは捕えた面々に自分たちのオリジンを語って聞かせる。一方、地球に帰されたキャップは、トニーと共により大きな脅威が起きた時の為に準備していた新しいチーム組織を発動させる。それから6時間後、火星からの生体攻撃が地球の各地に行われ、業を煮やしたキャップはクインジェットの修復を待たず、テレポート能力のあるマニフォールドにチームを火星に移動させるよう命じるのだった。(ものすごく面白いんですけど、ヒックマン先生の英語難しくて、数日かけて何度も読み返してしまいました(笑)。今回、火星を緑化して地球の生態系を変えようとする3人組のオリジンが明らかに。彼らの元をたどると、創造の女神「ユニバース」を信仰するビルダーズ(造り手達)という種族が、信仰を超えて世界をより良く発展させるためにという目的のもと、アレフというAIを多数各地に派遣して、勝手に色んな星を「浄化」し生態系を塗り替えてきた模様。そのアレフの発見した理想的な惑星において、エクス・ニヒロとアビスは生まれ、永い時を生きて来て太陽系にたどり着き、地球の生態系を変えようと勝手に遺伝子操作しようとして、遺伝子操作を組み込まれた爆弾を各地(神戸とか(!))に落としまくっているみたい(迷惑)。3人組は、見込みのある惑星をより良い進化へと作り出しているのであって殺しではない、もしも見込みのない星であればアレフによってただ抹消されるだけと言い張るんですが、トニーは「君たちのやっていることは虐殺だ」とご立腹。なおエクス・ニヒロはout of nothingのラテン語で「無より」の意味、アビスは「深淵」や「絶望」や「天地創造前の混沌」などの意味、アレフはヘブライ文字(アラビア文字でも)の第一字目という事で、ヒックマン先生らしい哲学っぽさをびしばし感じます。今回は3人組のオリジンと、キャプトニの二人がどのように新しいアベンジャーズを準備していったかが語られるのですが、両者にはなんとなく共通点があるような気がして興味深いです。世界を発展させるために新たなシステムを作り上げ、「ガーデナー」としてアレフ達を放った「女神ユニバース」を信仰する「ビルダー」。一方でスティーヴとトニーは、日々拡大していく脅威に対応するために新たなアベンジャーズのシステムを作り上げる。その延長線上で両者は出会い、ぶつかることになる。どちらも「発展、展開」と「破壊と創造」と「システム、組織」という共通項を持っている。あと、ヒックマン先生は創造主(maker)とか世界の造り手(builder)とか組織的世界の構成員(parts)の物語がお好きなのかしら?? Ultimate Comics Ultimatesのヒックマン先生の担当シリーズを読んだのですが、そこでもそういう物語(リード・リチャーズがmakerとして新しい世界(The City)を創造)が展開されたし、ついこないだまで連載されてたFFでもドゥームたんの天地創造の物語とか出てきたし。そういう意味でネタ的にデジャヴは感じるのですが、それでも面白い。キャップとトニーの二人だけの新しいチームに向けての話し合いや、チームメンバーのリクルートシーンもすごくかわいくて萌えましたvvvvv それぞれのメンバーの個性も発揮されていていいなーと思いましたし、特にニューミュータンツ出身のサム・ガスリーとロベルト・ダ・コスタの二人のシーンが微笑ましいvvv サムが初期みたいな外見なのも個人的にはツボですvv そして二人にとっては馴染みのジェシカ&キャロルとのダブルデートシーンもたまらないvvvvv キャロルとジェシカのリクルートシーンでは、どっから見てもダブルデートにしか見えない4人がたまらないし、女子二人に「二人して何たくらんでるのか、そろそろ本当の所話しなさいよ」ってつつかれてるスティーヴとトニーなんですが、見た目「結婚式の準備でもしてるんじゃないの」って問い詰められているようにしか見えなくてたまりませんvvvvv とにかくこの1イシューの中での濃度がすごく濃すぎて、感想を全部書ききれないのですが、「その日世界がまだ眠りについている頃、キャプテンアメリカとアイアンマンは全く新しいものを生み出した…(In the dead of night, when the world was sleeping, Captain America and Iron Man had made something new...)」っていうフレーズがたまらなく萌えでしたvvvvv アートも美しすぎて惚れ惚れしてしまう…! 最後ではいよいよ辛抱できなくなったキャップが出陣の号令をかけるんですが、んもー、まるで奥さんが囚われの身で我慢できなくなったみたいで悶えますvv「時間をかけすぎた(I'm taking too long.)」って歯を食いしばるように言うセリフとかね! その囚われの身のトニー達も触手みたいな樹木に絡まれて囚われていて、もういろいろたまりません。次号はキャップ達が颯爽と救いに現れると思うので、大期待です!!)<2013.3.8>

【ALL-NEW X-MEN】#4(2012.12) マグ度:★★★★
Writer: Brian Michael Bendis / Pencils: Stuart Immonen
サイクロップスとマグニートーの前に初代X-Menが出現。両者の困惑は、ジーンの目覚めたてのテレパス能力を刺激してしまう。混乱に陥った現場からエリックは撤退を決め、旧ウェポンX施設に、当初の目的(新しいミュータントの青年を保護する事)を果たせないままイリアナによって転送させる。初代チームの若者たちは、スコットのなれの果てやマグニートーと共に行動していることなど困惑することだらけだった。しかし危篤状態の未来の自分を放っておけないハンクの強い希望により、学園に戻ってくる。(ベンディス先生の内面描写がジーンの能力を通して発揮され、若い自分を突き付けられ、生きている若いジーンに遭遇した現代のスコットの渦巻く心境や、初代チームの戸惑いが画面に散りばめられ面白いです。ジーンのテレパス能力、若いメンバーの驚き、現代のスコットとエリックの驚きと能力不振等々、様々な要素が重なり現場は混乱。状況を見てダメだと判断したエリックは撤退を決断するのですが、すぐに逃げ出した彼の態度にも若い面々は驚いてしまう。基地に戻った現代の面々のそれぞれの態度も興味深い。エリックはスコットの事を良く理解してともに行動しているなと思うのですが、UXM vol3の方では驚く展開が待っており、どうやってあちらに繋がるのか、注視していきたいです。初代チームの若々しさの描写も前号に引き続きとても良くて、ストーリーにみずみずしさを与え続けていると思う。チームの一人一人の意見は全然違うのに、行動するに当たっては一緒に行動しているところもほほえましい。)<2013.3.7>

【X-MEN LEGACY】vol.2 #3(2012.12)
Writer: Simon Spurrier / Penciler: Tan Eng Huat
「Prodigal」パート3。不思議な目玉の見せたビジョンに従い、囚われの身のミュータントの双子を救おうと日本にやってきたデヴィッド。しかし双子――烏天狗と僧正坊天狗は、死んだオグンに拾われたらしく、オグンを崇拝するヤクザの山口会の一員となっていた。別に囚われの身でもなんでもなかった状況にデヴィッドは困惑するが、オグンへの恩を口実に二人の能力を利用しているような組の呪縛に、デヴィッドは自分もまた父チャールズの呪縛から抜け出せずにいる共通点を見出す。二人を救い自分なりに子供らしい生活をさせてやりたいと願うデヴィッドだったkが、デヴィッドが子供たちを浚おうとしているという情報を受け取ったX-Menが駆けつけてしまう。(面白い。デヴィッドの内面の葛藤が、デヴィッド自身の葛藤と、デヴィッドの多重人格との格闘という複雑な要素を描きつつ、現実世界での事件も進展し、デヴィッドの気持ちと事件が重なっていく。描写がデヴィッドに集中しすぎて双子の事があまり描かれていないという所はあるものの、この物語が今のところデヴィッドに集中しているのでそれもありだと思う。デヴィッドの父親に対する愛憎部分がすごく良く出ていて、そこが好き。父親の業績や理想を尊敬する面がデヴィッドに無いわけではなく、「こんな時父ならどうするかな」と考えてしまうのは、やはりどこかで人生の規範を父親に見出している部分があるのだろうと思う。しかし、その一方で自分よりも仕事を優先させてきた父、戦いたくないと思っているミュータントにさえも戦いを強要した、そういうチャールズの負の部分を、デヴィッドは誰よりも痛感してきている。でもかつてのようにそんな父を責めるだけではなく、父親はそういう、プラス面もマイナス面も持つ一人の人間だったと受け止めて、じゃあ自分はどう生きていこうと前向きな思考を持つようになったところは、デヴィッドも大人になったなあと成長を感じて嬉しかったです。今回は舞台が日本ということで、怪しいジャパン大放出なのですが、なんかわざとやってる感があって、ネタ的お笑いな部分と、真面目な部分の不思議なバランスが面白かったです)<2013.3.5>

【INDESTRUCTIBLE HULK】#2(2012.12)
Writer: Mark Waid / Artist: Leinil Francis Yu
ブルース・バナーが本人の希望でS.H.I.E.L.D.に入ったと聞いてトニー・スタークが心配して様子を見に来る。ちょうどヒマラヤで新装置のテストをしようとしていたブルースをトニーはS.H.I.E.L.D.のジェットで連れて行くが、何かと気ままでおせっかい焼きのトニーに苛立ったブルースは結局ハルク化してしまう。(可愛くてちょっと棘のある読み切り話(笑)。ブルースはどうやら、トニーが自分の話を聞いて飛んでくることを読んでいて、ちょっとトニーの鼻を明かしてやろうと思ってたっぽい感じなんですが、ハルクになってぶっ飛ばすところまでは考えてなかったようなんですけど、結局トニーの性格にイライラしてハルク化してヒマラヤ山脈の上で喧嘩(笑)。ブルースにもっと気を使えばいいのにもかかわらず、操縦桿を握ったらテンション上がっちゃってヒマラヤ山頂付近でS.H.I.E.L.D.のジェットをクラッシュさせちゃうトニーとか、余計なおせっかいしちゃってブルースを怒らせちゃうトニーとか、ほんっとにトニーが天然ちゃんで見ていて可笑しいしもどかしいし(笑)。ブルースが怒り出してハルク化しちゃっても「ありゃー」って感じであんまり焦ってないしビビってない所も可愛いwww ブルースはトニーに対してライバル心ありありで、棘のある事言って意地悪するんですけど、トニーはブルースの前では何を言われても平気そうに振る舞ってて、「ちょっと失礼」って言ってトイレ行って洗面所で、私の方がまだお金持ちだもん、負けないもん(><)ってなってるのが可愛すぎて悶えます(笑)。アース616での二人のこれまで(特にトニーはハルクを宇宙に追放しちゃってWWHの原因を作ったわけですし)を考えたら、ブルースがこれくらいトニーに苛立っているのはまだ優しい方だと思うくらいです。Avengers Assemble誌でデコニック先生が書いてる仲よしこよしの二人はまずありえないんじゃないかなーと思うし、こちらの二人はすごく納得がいく。周りの人によってははた迷惑なくらい天然で世話焼きのトニー、ハルクの存在を否定しようとしてきたことが無駄だと諦め共存していくことにし新しい道を歩み始めたブルース。ハルクを消す事に傾けてきた才能をもっと世の為に使うようになれば自分は他の同世代の科学者達より抜きんでることだって可能だと思っていて、マリア・ヒルはブルースのトニーに対するライバル心を見抜いているのだけれど、ブルースはそれを認めたがらない。本人は認めなくてもやっぱりブルースはものすごくトニーを意識してるなっていうのが前回と今回を読んでいて思います。だから今回みたいな意地悪もしちゃうんですよね(笑)。でも、精神的にちょっとやっつけたい気持ちはあっても、ハルクになって肉体的に傷つけようって言うほどの悪意はなかった…のに、トニーの天然がブルースを怒らせちゃう(笑)。ブルースがハルクになる前に「ごめんトニー…」って内心思ってるのも可愛かったw でもハルクだって、トニーに怒りを爆発させながらも、トニーの命が危ないってなったらすっ飛んでって助けちゃうんだから、お互い頭にきたり傷つけたりすることはあっても、心から憎んでるわけじゃないしやっぱり友達なんじゃないかなーって思うのでしたv)<2013.3.5>

【CAPTAIN AMERICA AND BLACK WIDOW】#640 [vol.5 #91](2012.12)
Writer: Cullen Bunn / Artist: Francesco Francavilla
ベネマ・ユニバーサルから抜けて夫と子供と共に新しい生活を始めようとした一人のカシュミール・ベネマは他の次元から来た「自分」達に夫と子供を殺されてしまった。以来彼女は復讐としてベネマ・ユニバーサルを解体するべく、奴隷として洗脳され使役されていたスーパーヒューマン達の解放してチームを組み活動してきたのだという。キャップとナターシャが遭遇した「ブラックウィドウ」はそのチームの一員だった。ベネマ・ユニバーサルの解体という目的が達成されれば、自分たちが無事でさえいれば元の世界に送り返してあげると言われ、キャップはナターシャと共に作戦に加わる決意をする。「ただし、殺人は許さない」という条件のもとに。だが激戦の中で向こうのブラックウィドウは抜け駆けし、ベネマ・ユニバーサルの幹部達を皆殺しにしてしまう。アース616のナターシャは彼女の罪を責めこのブラックウィドウを再度捕獲する。一方でキャップも結局は裏切られ、別のカシュミール・ベネマを捕まえて、本心では自分の世界に帰りたがっていた彼女の良心に訴え「奴隷」達を解放させると自分たちをもとの世界に戻させるのだった。別世界の「ナターシャ」は投獄され、キャップ達が飛ばされた荒廃世界でリザード血清を打たれた人間たちも保護され、「奴隷」として捕まっていたヒーロー達はそれぞれ元の世界に戻れ――自分たちも五体満足で元の世界に帰ってこられた。決してすべてが丸く収まったわけではないが、ささやかな「勝利」でも納得し受け入れたほうがいいというクリントの言うとおりなのではないだろうかと、スティーヴはどこか物思いに沈むナターシャを励ます。だがナターシャの想いは、どんなに自分が表面ではもう一人のナターシャのしたことを責めたとしても、本心ではベネマ・ユニバーサルの幹部が皆殺しになったことを喜んでいる事への複雑な気持ちに沈んでいるのだった――。(面白かったです〜vv Captain America and Hawkeye, Iron Man, Black Widowと色んな人とのペアで物語を進めて、3人3様のキャラの違いとか、キャップとのそれぞれの人間関係とかの色を出しつつ、ストーリーはそれぞれで読み切りにしつつも、全体的には繋がって大きな物語になっているという、複合的な要素が詰まっていて、どこをとっても面白かった! 最後に現れたレジスタンス的なカシュが決して善人ではなく、結局は裏切られるような展開になるところが今回は特に面白かったです。616ナターシャの葛藤も切なくて良かった。クリントが前に言った事をキャップが覚えていて、今回のラストで「少しはクリントの言った通りなのかも」って(当初はクリントと痴話げんかしていたのに)思い直しているところとかも良かったですvvv 最後はクリント出てこないし、トニーも背景にちらっといるだけなんですが、ラストバトルでナターシャとキャップが離れ離れになってもう一度再会した時にキャップに「私を置いて帰ろうなんて思ってないよな?」ってからかわれて、ナターシャが「思わないこともなかったかもしれないけど、そんな事したらホークアイとアイアンマンインにぶっ殺される」ってやり返すとこが微笑ましかったですvv もうキャップってば、周りの皆の方が君たちのこと良くわかってるんだからね★って思っちゃったv 結局レジスタンスと思われたカシュは、全てを解体して自分の思い通りの組織を再建するのが目的だったらしく、結局ベネマ・ユニバーサルは無くなってない終わりなのですが、今後またどこかでこの組織は出てくるのかな? )<2013.3.1>

【CAPTAIN AMERICA】vol.7 #2(2012.12)
Writers: Rick Remender / Penciler: John Romita Jr.
「Castaway In Dimenthion Z」パート2。ゾラの奇妙な世界にスティーヴが連れてこられてから1年後(エッ)。脱出した時に連れてきた赤子は成長し、スティーヴの祖父の名前を取ってイアンと名付けられ、スティーヴの息子として守られつつ行動を共にしていた。過酷すぎるこの世界の環境を生き抜くのに二人は必死で、ゾラの都市を再び見つけることも、元の世界に戻る道を探し当てる事が出来ずにいた。ある日、ゾラの追手と戦っていたスティーヴは、続いて現れた土地のネイティヴ人種と思しき者たちに捕まり、彼らの都へと連れて行かれる。どうやら彼らの支配者は、ゾラの手下を捕まえては処刑しているようなのだが…。(えっちょっと待って1年経ってるとかどおいう事って感じなのですが、そこのあたりはもうリメンダーワールドですからこのまま先を見守るしかなさそうです。イアン君が可愛くてですねvvvvv キャップと小さな息子っていう構図はいいなあと思うわけで、この二人の関係が今後どうなっていくのかも楽しみ…というか、イアン君が結局は死んで終わるようなオチだったら暴れますよ! この物語がゾラの不思議ワールドでのキャップの子連れ狼放浪記だけに終始していたらもうちょっとしんどかったと思うのですが、スティーヴの子供時代の物語を平行して連続ドラマとして描いているところが、物語にも変化を持たせているし、現実世界へのアンカーのようにもなっていて、とてもいいと思います。しかも過去話が、現在異世界で孤独な戦いを強いられているスティーヴがスティーヴたるゆえんを思わせる内容になっていてグーv 今回は、町の乱暴者達にボコボコにされて帰ってきて、アル中で死んだ父親を侮辱されたと泣くスティーヴに、「そんな奴らの言う事なんか聞くんじゃないぞ、スティーヴ。奴らに私たちの事なんかわかりっこないし、お前の父親の事なんかわかりっこないんだ。お前の父親は善良な男だったよ…ただ、希望を失ってしまったんだ。希望を無くした人間というのはね、全てを失ってしまうんだよ(He was a GOOD MAN. But he lost HOPE. A man who loses THAT...he loses EVERYTHING.)」と語るシーンに感慨がウワーっと襲ってきてしまいました(涙)。この祖父の言葉は、今厳しい状況に置かれているスティーヴを思わせるものでもあるんですが、それ以上に、かつてアル中で苦しんでいるトニーにスティーヴが自分の父親の姿を重ねて苦しんでいた事とかを思い出してですね(涙)。もちろんあの時のトニーは希望を失っていたのですよ(涙)。そしてスティーヴは父親の依存症を知っていたために、周りが助けようとしてもどうにもできない、むしろ突き放して自分で立ち直らないといけないと思わせねばならない事を知っていたために、トニーを突き放すしかなかった。でもトニーはその後、死ぬ一歩手前まで、絶望から戻ってくることはできなかったわけです(涙)。こないだのエドさんのキャップ誌で、虚弱な体に戻ってしまったスティーヴが悶々しているのを案じたトニーが、「でも君はまだ望みを捨ててはいない。私は絶望を経験したからそれが分かる」って励ましたじゃないですか(><)その事とかも思い出して、胸に迫るものがありました…。リメンダー先生の物語というのは何となく様式美的なものを感じていて、共感するのは難しい気がしていたのですが、今回のこのシーンが良かったので、今後期待して読み進めたいと思います。)<2013.2.28>

【IRON MAN】vol.5 #4(2012.12)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Greg Land
「Believe」パート4。流出したエクストレミスの1つを追って、今回トニーはフランスへ。まだ開発段階の新しいAIと共に向かった先は、パリのカタコンベ。そこでは狂信的思想に憑りつかれた科学者が、エクストレミスで「ブラック・インフィナイト」を宿すにふさわしい巫女を作り出そうとしていたが、巫女達は暴走し狂暴化していた。今はカタコンベの結界に封じ込められている彼女たちだったが、いつ地上へ迷い出て殺戮を繰り広げるか分からない。トニーは12人の巫女を、もはや人ではないと思う事にしやむを得ず処刑する。だが、1人だけ、血しぶきを浴びず埃だらけになったまま微動だにしない巫女がいるのを発見し、彼女は殺戮を犯していないのだろうと判断してS.H.I.E.L.D.に保護させるのだった。(今回の話は辛かったです…(涙)。もはや小姑的妹と化してきたペッパーとの掛け合いから始まる物語は最初は軽いようなのですが、最後にはものすごく重くなってしまう。冒頭で遊びで付き合ってる女の子たちの見分けがついてないトニーをペッパーは問題視というか心配というかしてるんですが、トニーは取り合わない。でもパリで科学者が巫女達を生み出すためにエクストレミスを女性達に注入したこと、彼女達は志願者もいただろうが、意志に反して注入された犠牲者もいたのではないかと推測して、自分もあの科学者たちと同じ、人をモノみたいに見ているんじゃないかと落ち込んでしまう。トニーがアーマーに結界を作らせ、その内側から巫女達を一人一人、アーマーに頭部をふっ飛ばさせるシーンが本当につらくて胃がでんぐりがえりそうでした(涙)。機械的な作業としてアーマーに命じて、自分はぎゅっと目をつぶっているのがほんとにもうね…(滂沱)。その後でバーで酒瓶をじっと見つめてソフトドリンク飲んで耐えてる姿がかわいそうでかわいそうで(涙)。ペッパーがそこへ現れるんですけど、彼女はトニーのその様子からものすごく辛いことがあった、というのは理解するんですけど、何があったのかは具体的には分からない。だから見方によってはトニーに対してすごく辛辣なものの言い方をするんですけれど、ペッパーがトニーの見た世界を何も見ていない何も知らないっていうことがトニーにとっては逆に救いなのかな、という気もして、すごく複雑な気持ちなんですけれどこういうジレン先生の描写はありだな、と思いました。マット・フラクションがペッパーにアーマーを着せてトニーの危険な世界に引っ張り込んでしまった事に対して私はすごく批判的で、これはライターによる解釈の違いとは思えど、今まで読んできたトニーから私が解釈する限りでは、トニーはペッパーを守りたいあまりアーマーの内側の世界には絶対に入れないだろうって思っているんですよ。だからあのレスキュー展開はすごく苦手だったし認めたくなかったのです。今回のペッパーを見ていて、ちょっとトニーに対していろいろひどくないかな?って言う風にも見えるんですけれど、同時にこれはトニーがペッパーを安全圏においていることの表れっていう風にもとれる気がして、トニーにとって辛くもあり、また安らげることでもあるのかなと思うと、改めてトニーの、大切な人を守ろうとするあまりに自分を孤独にしてしまっているところに悶えるのですが…だからこそトニーはトニーだなと思ってしまう(涙)。最後、一人保護された巫女はどうやら何かをお腹に宿しているらしく、科学者の言っていた「ブラック・インフィナイト」はひょっとしてただの狂信ではなく、本当なのではと思ってぞっとしました。今後続きの物語が描かれるのかしら?)<2013.2.27>

【AVENGERS ASSEMBLE】#10(2012.12)
Writer: Kelly Sue DeConnick / Penciler: Stefano Caselli
消えたセルゲイ博士を追って極寒のラボにやってきたアイアンマン、ソー、ハルク、スパイダーウーマンを待っていたのは奇妙な怪物と沢山の死体だった。アーマーの分析から事件の原因が水道水にあると知るトニーだったが、一歩遅くハルクから元に戻ったブルースは既に水を飲んでしまっていた。一行は急いでブルースをヘリキャリアの格納施設に収容して治療しようとするが、ブルースはハルク化し狂暴化してしまう。一方キャプテンアメリカとキャプテンマーベル(キャロル・ダンバース)は、セルゲイ博士の行方を追ってクインジェットを飛ばしていたが、博士が乗っていると思しき怪しい機体と交戦状態になる。(大変な事件になっていることも知らず、遊びのネタにしようと思ってしまったことで大反省のトニー。その事を口にすると、通信ごしにキャップに「そうだぞ」って言われてしまって、どういう旦那ヅラだってツッコミ入れる前に通信機に乗り出してくるキャップにキャロルが「ちょっと、座ってシートベルトしててよ」ってツッコミ入れてるあたりに微笑んでしまうw うっかり汚染された水を飲んでしまったブルースを皆で心配しているあたりがキュンと来るのですが、最後は「私なら(フェロモン能力で)ハルクを操れる」って豪語していたジェシカがそのせいでトニーに隔離室に入るように言われちゃって、いったいどうなる?で以下次号。前号からの引きずりのせいかもしれないですが、やっぱり全体的にキャロル以外のキャラクターが616とズレているように感じて違和感をぬぐえない。可愛いお話だけど、AUって決めてもらってた方が読む気持ち的には楽かなあって思ってしまう)<2013.2.27>

【DAREDEVIL: END OF DAYS】#3(2012.12)
Writers: Brian Michael Bendis, David Mack / Pencils: Klaus Janson
ベン・ユーリッヒは「Mapone」というデアデヴィル最期の言葉の意味と、死ぬ前の空白の日々を求めて、生前彼に関係した人々を訪ね歩く。葬儀に現れたエレクトラには二度と現れるな、自分の事も誰にも話すなと脅され、元タイフォイド・メアリーことメアリー・ウォーカー・ステイモスは、もうタイフォイドの二重人格は治療された、自分は何もわからないと話す、マヤ・ロペスは5年前にマットに最後に会ったと話すのだが、その時片目を失って傷ついた彼の姿を目の当たりにして、ヴィジランテを引退する決意をしたと言って大学で教鞭をとっていた。彼女と話している最中、ブルズアイが見つかったとの情報が入り、ベンは早速向かう…。(ベンが訪ね歩くそれぞれのマットの元カノの元に、マットそっくりの息子がいてですね、落としだねとしか思えないわけですよ(笑)。エレクトラの息子はマシューという名前だし。メアリーには双子の男の子がいるのですが、「彼の子かい?」とベンに聞かれ、涙を滲ませながら「わからないの。『彼女』が身ごもったのよ」と言う。つまりもう一人の人格であるタイフォイド・メアリーの時に…ということの模様。最近ムーンナイト誌で殺されたマヤ・ロペスがこちらでは生きているのが嬉しくて、ちゃんと大学の先生として生活もしている様子なのが嬉しいのですが、彼女は机の上に子供のものらしき写真を飾っていて、どうも彼女にも子供がいるらしいこと、彼女の話から、5年前に傷ついたマットと再会した時に妊娠し、出産をきっかけにヴィジランテを辞めたのではないかと推測されます。マットひょっとしてあっちの女性こっちの女性と渡り歩いて子供作ってるんじゃ…?という疑惑に開いた口がふさがらない(笑) マットなら十分あり得ることだし、しかも女性達が皆息子を愛している様子なのでそこは嬉しい。ある種の言語学者であるマヤにも「Mapone」の意味は分からず、マットの空白の日々も断片的にしかつかめずに途方に暮れるベン。エレクトラには答えてもらえないし脅されるし怖いし(ベンはエレクトラに殺されかけたトラウマがあるし)、メアリーはもう一つの人格の事は記憶にないし、やっと協力的に答えてくれたマヤからもたいした情報は得られない。ベンの抱えた謎に答えが出る日が来るのかどうか? それも気になるのですが、彼が辿っていく道筋で出会う人々とのエピソードも興味深くてこの先も楽しみです)<2013.2.21>

【ALL-NEW X-MEN】#3(2012.12) マグ度:★★★★
Writer: Brian Michael Bendis / Pencils: Stuart Immonen
スコットとエリックは護送中のエマ・フロストを脱出させようとするが、能力がうまく操れなくなってしまう、はじめは人間たちが何かしているのかと思う二人だったが、護送車から出てきたエマもまた能力を使えなくなっており、それがフェニックスのせいだと言う。初めはスコットの裏切りやチャールズを殺したことで激高し、二度と会わない、別の道を生きると言っていたエマだったが、能力の問題を何とか解決するとエリックに説得され、警察の追手に近づかれ、仕方なく同行する。3人の状況に反し、イリアナは現在絶好調だった。彼らはウェポンXの施設跡地を本拠地とし、テキサスで新たに現れたミュータントの元に向かうが、そこへ過去から来た初代X-Menと遭遇する。(なんか今回は、Xタイトルにベンディス先生が就任してくださってほんとによかったなあってしみじみ思いながら読んでしまいました。フェニックスを宿した5人のうち、スコットとエマには能力に変調をきたしている。イリアナは逆に能力が増幅している。あと2人(ピーターとネイモア)はどうなのか今は分からないのですが、無影響とは考えられない感じ。エリックに影響が出ているのは、エマから「Mr."gee shucks innocent" over here let you have it pretty good with the Phoenix force, didn't he?」と説明があるんですが、これがちょっとわからないんですけど、AVXでスコットがフェニックを宿している最中、エリックはスコットから力を分けてもらうような事があったんですかね…? そんなシーンあったかな…?後で確認しないとです。とにかくその事がエリックの能力の変調の原因ということの模様。今回はエリックが、能力がスコットのせいでっていうところがメインではあるんですが、とにかくスコットに対して怒りを抱いていないわけではないってことが分かる号。とにかくエリックの一言一言が重くて、そうだよ(><)こういうエリックを待ってたんだよ(><)って心臓がギューってなりました(><)。かつて人類に対する怒りに身を任せ、正気を失っていた自分(初期ヴィラン時代のマグニートーについては「狂気に支配されていて本来の彼ではなくなってしまっていた」というような感じの説明と、正気ではあったが敢えてああいう事をやっていたという描写と、二通りあるように思いますが、ベンディス先生のこの物語は前者の設定を採用しているということの模様)。エリックは自分がかつて狂気に支配され、色々と恐ろしい事をしたことについても記憶がない部分もあると言い、その状態をフェニックスに支配されたスコットと重ねる。AVXの中で起きた恐ろしい事はフェニックスがやったことで、決して自分の本性ではないとエマや他の人に言うスコットに対して、エリックはたとえ何かに支配されていても、自分の心にそれがなければ行動に移されることはなかった。自分も君も、自分自身でそれをやったことに変わりはないということを言うんですけど、かつての自分のことをこんな風にきちんと受け止めてることとか、スコットをそれと重ねていることとか、真実をつきつけるところとか、まったく怒ってないわけじゃなこととか、それでも見捨ててないこととか、何もかもが感動的で素晴らしいです。やっと素敵だなと思えるエリックが来たああって今回思って、ベンディス先生に感謝したい。エマ救出シーンで銃口を向けられ「動くな」て言われて、「そういわれるのにはもううんざりなんだよ」って答えるシーンもすごく胸がきゅんとした。あと今回はエマの反応が当然でほっとしたんですが、どさくさで一緒に来ることになっちゃったけど、今後エマはどうなるのかなって思う。それからスコットは、ライターさんによってAVXでの事についてすごく肝が据わっていて後悔していたとしてもそれを周りに見せないくらいだったりするところがあってそこが興味深かったんですが、ベンディス先生のスコットはそれよりも1段弱い印象で、それは一番自分に近しい人々(AVX事件に関して)といるからなのかもしれないんですが、色々やっちゃったことをフェニックスに憑依されてたせいにするなんて、他のライターさんのスコットとはちょっと違うなーと感じました。で、エリックに説教されちゃうんですけどねv とにかく「AVX後」の雰囲気が隅々まで充満していて、今後の展開が楽しみ。最後に初期チームが現れた時にはキタァ!ってテンション上がったので、次号が待ちきれないです!)<2013.2.20>

【IRON MAN】vol.5 #3(2012.12)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Greg Land
「Believe」パート3。ブラックマーケットに流出したエクストレミスの入手したもう一人を追うトニー。その相手はコロンビアの麻薬王ジュアン・カルロス・バレンチアだった。早速アーマーを纏い男の屋敷に潜入するトニーだったが、ラボに横たわっていたのは少女で、しかもヴィラン達に警護されていた。最初は少女が人体実験の餌食になったのかと思っていたのだが、真実は違った。バレンチアは特殊な癌を患った娘ジュリアナの為に全財産をなげうってエクストレミスを落札。だが、娘に投与したもののすべての効力を得ることができず、ジュリアナは死にかけていた。「娘を助けてくれたら何でもする」と懇願するバレンチアに対してトニーは…。(1,2話目とは違う雰囲気の話で私はこっちのほうが好きだな!と思った人情話。マヤ・ハンセンという人物に対して、ジレン先生のトニーはすごく敬意を持っているのだなというのと、ジレン先生のマヤ像がなんかすごく肝の座った善人、という感じがして、これまでのマヤの登場から私が抱いていたイメージと違って違和感はあるものの、これはこれでありだと思う。これまでのマヤは、研究のためなら人道に外れたことも犯してしまう科学者っていう感じで、トニーもそんなマヤの気質をわかっていそうだったんですが、ジレン先生のマヤ像は、世界中から病を根絶するためにエクストレミスを開発し、しかもそれを超人兵士開発と見せかけて政府から資金を得てでもやり遂げようとした人ってことになってる。しかもトニーは、自分が兵器製造ばかりしていた20代に、マヤが病の根絶をめざして研究をしていたことで、自分よりもマヤのほうがすぐれた人物だと思っていそうなんですよね、今号を見ると…。あれ、マヤってそんな善人じゃなくなかった?って正直思ってしまうのですが、ジレン先生のマヤはこういう位置づけなのかなあ。今回の話は、麻薬王の手に落ちて悪用されるのかと思って追っていたエクストレミスが、実は命を救うために使われようとしていた。それこそマヤが望んでいた事だったのに、こうなる過程でマヤが殺されてしまった。運命の皮肉、マヤを殺した相手に怒りをにじませるトニーが、「娘を助けてくれ、そのためになら何でもする」と哀願する男に「じゃあマヤを返してくれ」と一言言うシーンがずしりと来ましたです…(涙)。エクストレミスが奪われてせっぱつまっていそうな割にはなんとなくのんびりとした感じにストーリーが進むのも不思議なところではあるんですが、そんな冒頭で、トニーがチーズグリルサンドもどきを嬉しそうに作ってるシーンが大変に可愛いですvvv トニーが自発的にご飯を食べてるシーンが大好き! トニーが発見した美味しいチーズグリルサンドの作り方:(1)食パンを2枚トーストする(2)スライスチーズを挟む(3)電子レンジでチン! で、チーズグリルサンドもどきの出来上がり! いいでしょーーってペッパーに自慢そうに作ってるところが大変にかわゆくてたまらないし、ロボットアームに持たせてアーマーに着替えながらはむはむ食べてるところもまた大変にかわゆいvvv 中盤のバレンチアの事情を知らなくて勘違いしているあたりも可愛かったし、そこから一転、最後の胸の痛む切ないオチに至る所も良かった。今回はとても好きだなあと思える話だったですv)<2013.2.19>

【AVENGERS】vol.5 #1(2012.12)
Writer: Jonathan Hickman / Artists: Jerome Opena
「Avengers World」パート1。ジャネットの生還祝賀パーティから1週間ほどたったある深夜の事だった。トニーは寝ていたスティーヴを起こすと、「あれから君の言っていた話が忘れられない」と熱っぽく話す。パーティの場でトニーに、超人事件がエスカレートし、市民がその責任をアベンジャーズのせいとして批判がますます増していることをスティーヴはこぼしていたのだった。二人がそこで話したのは「自分たちもより大きくならねば(We have to get bigger)」という事だった。トニーは自らの考えた新しいアベンジャーズの体制をスティーヴに語る。通常に活動するコアチームと、より大きな事件の時の為に参集させるメンバーに体制を分ける。この体制については公にはせず、密かに二人でメンバーをかためること等――それから1か月後、「ガーデン」を名乗る者たち(エクス・ニヒロ、アビス、アルフ)が火星を緑の星に変え、地球を「変化」させるべく生体攻撃をしかけていた。アベンジャーズのコアメンバーであるキャプテンアメリカ、アイアンマン、ソー、ハルク、ブラックウィドウ、ホークアイの5人が出動するも、やすやすと打ち負かされてしまい、キャップだけが見せしめの為、意識不明のままクインジェットに乗せられて地球に叩き返される。病院で目覚めたキャップは、1か月前からトニーと二人で進めてきた新しいアベンジャーズの大きなチームを、いよいよ始動させるのだった――。(ヒックマン先生の新シリーズいよいよスタート!! 新シリーズはじまるやいなやいきなりのキャプトニラブラブスタートで、世界中でキャプトニっ子が悶絶しまくったわけなのですが、実はこの発売当初は明かされていなかった裏の事情というのがニューアベンジャーズで描かれてその後発売されたため、今度は違う意味で世界のキャプトニっ子が悶絶死しそうな状況で、どちらにしてもヒックマン先生には開始早々悶えさせられているということです(汗)。ベンディス先生とは全く系統の違うライティングをするヒックマン先生。すごくスタイリッシュでかつ哲学っぽさもあったりして、読むのは難しいんですが面白いのです。冒頭でどうやらこれから大変な事件が起こっていくらしいなっていうのが読み取れるんですが、「そのすべては、二人の男の、一つのアイディアからはじまった」という出だしから始まっていてですね、その「二人の男」がキャップとトニーで、「一つのアイディア」がwe have to get bigger=Avengers worldということで、もうそこから激萌え〜〜〜〜〜〜って、でも萌えてるだけでもいられなさそうで、二人のイチャラブがスタート地点でも、やがては大変なことが起きていくらしいので、萌えるやら心配だわでどうしたらいいかわからないですもう(><)。所でこのwe have to get biggerなんですが、ベンディス先生のアベ誌最終回ではトニーが言ったセリフになってるんですが、今回こちらではスティーヴが言った事になってて、矛盾してるんですけど、まあ「二人の男の一つのアイディア」ってことだからどっちでもいっか!(え) とにかくトニーがあれから眠れずにスティーヴのためにいろいろ考えて(実はNAでのアレコレもその間に起きているのですがそれはこの号の時点ではわからない)、ある結論に達して寝てるスティーヴを起こして(そもそも何故スタークタワーで寝てるんだ!一緒に暮らしてるのか??…てツッコミもNAでの出来事がどうやら関連してるのだけどそれもこの時点ではわからない)、べたべたくっついたり、出会った時の事回想したり(出会った日の事全部覚えてるって言うトニー…)、二人で新しい体制作る相談したり、そうこうしてるうちに一か月後トニーと皆が火星に囚われの身になってキャップだけが地球に帰されて、トニーのいないトニーのラボで、トニーと一緒に考えた新体制を始動させてトニー(達)を救出に行こうと頑張るキャップとかもう!もう!!どこまでも萌えるだろ!!!っていう萌えのオンパレードでほんといきなりごちそうさまですヒックマン先生!! しかも火星では触手(植物)にまかれてアーマー剥かれそうになるトニーのおまけつきvvvvvvv コアチームも映画のメンツという所、一見入りやすそうなんですが、これからその新体制メンバーであんまり知らないキャラがオンパレードだったりもして、どんどん複雑に大きな物語が形成されていきそうです。いったいどこまでストーリーが広がっていくのかワクワクします!)<2013.2.19>

【NEW AVENGERS】vol.2 #34(2012.12)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Mike Deodato,他
「End Times」パート4。最終回。ダニエル・ドラムに魔術師として決闘を挑むステファン。ダニエルはその場にいるアベンジャーズを次々操ってステファンを襲わせる。もしステファンがここで殺されてしまえば、地球を狙う別次元の悪鬼達がすぐさま襲いかかろうという危機にも瀕していた。ステファンはもはや自分がソーサラー・スプリームではないこと、そして友人たちを意のままにしようとしたダニエルに対し、使う事を禁じてきた黒魔術でもって対抗し、ついにこれを打ち負かす。するとステファンの前に師匠であるアンシエント・ワンが現れ、弟子の成長を祝福し、今一度ソーサラー・スプリームの位を与えるのだった。事件後、ヴィクトリア・ハンドの犠牲を悼む一同の前にルークとジェシカ夫妻が現れ、トニーに5ドルで屋敷を買い戻させる。二人と赤ん坊とドリーンの4人は、アベンジャーズマンションを後にし、新しい生活へと踏み出すのだった。(ドラム兄弟にとっては悲劇的結末でしたが、ステファンはいろんなことを乗り越えて成長し、再びソーサラー・スプリームに戻れてよかったねえええ(><)と思います。ステファンの精神的な成長が、黒魔術の闇の力に屈服せずに使いこなせる力を得たということでいいのかな。そもそもソーサラー・スプリームから転落したきっかけはそこにあったのと、彼がその時自分の能力に「驕っていた」というのがあったので、あのWWHの頃からステファンが苦難を経てヒーローとしてまた成長したというのがすごく感動的(><)…と思うのと同時に、実は結構奢っている時のステファンも好きなので、すっかり謙虚になっちゃってそこがまた可愛いんだけどちょっと残念でもあったり(笑)フクザツです(笑)。ダイモン・ヘルストームさんが殺されちゃってびっくりしたんですけど、アストラル体で生きてるのが分かって良かったー。ベンディス先生の一連の話では、ダイモン×ステファンにほんっと萌えて萌えてたまんないですvvvv 最後も心配してくれたり祝福してくれたりダイモンさんいい人だなーーvvやっぱりこの二人萌えるvvv ラストはルークとジェシカの新しい門出で終了。ベンディス先生のアベンジャーズ誌がその相当部分をルークとジェシカの夫婦の物語にさかれてきたので、このラストはほんとに最終回としてふさわしいなあと思うのと同時に、彼らの今後も気になるし、彼らの人生の中の一つのステージが終わったのだなあとさびしい気持ちにもなるし、二人が屋敷を去る際の走馬灯を見てると私自身も本当に感慨深くて、感動がウワーと押し寄せてしまいました。ニューアベンジャーズvol2がスタートする時に、トニーがルークに1ドル出させて(実際出したのはダニーなんだけどw)屋敷を譲り渡したお返しに、ルークはトニーに5ドル出させて屋敷を売却(笑)。そこのところのやり取りも本当に可愛くて、もともと1ドルのエピソードが大好きなので、こんなオチを付けてくれたことが嬉しいvvvvv アベンジャーズタワーとアベンジャーズマンション、どちらもトニーの手に戻ってきて、これから屋敷の方はどうなるのかな?と今後が気になります。これでベンディス先生のアベンジャーズの物語は終了し、ヒックマン先生の時代になるわけですが、さびしいのと同時にヒックマン先生の物語もとても楽しみで、ベンディス先生へと大きな感謝と共に今後に期待したいと思います。巻末の、これまでのベンディス先生のアベンジャーズ全イシューのカバーギャラリーにも感激。1冊1冊に思い出と思い入れがあって、本当に8年間楽しかった。ベンディス先生8年間お疲れ様でした!これからも期待しています!)<2013.2.18>

【A+X】#2(2012.12)
[1. Black Widow + Rogue in Fight For the Future]
Writer: Chris Bachalo / Penciler: Chris Bachalo
[2. Iron Man + Kitty Pryde]
Writer: Peter David / Artist: Mike Del Mundo
(1)休日にお気に入りの新車を乗り付けてまったりエステ中だったナターシャの近くでセンチネルの襲撃騒ぎが起きる。戦ううちにローグと出くわし、共闘するうちに、二人は意気投合するのだった。(2)キティ・プライドの天才的能力を見込んで、スターク・リシリエント社にスカウトしようとしたトニー。けれどしばらく前にブルードに寄生されたキティは、まだ若干のブルードを身に宿していて、それがスターク社内部でキティのくしゃみと共に解き放たれてしまう…。(AVXとは逆に、今度はアベンジャーズメンバーとX-Menメンバーによる可愛い共闘短編集。(1)ナターシャ姐さんの普段はなかなか見せない女子力炸裂回(笑)。休日中だからっていつもとかなり違う雰囲気なのでびっくりですが、可愛いv ローグと仲良くなって最後一緒にエステに来てるのが可愛かったし、スティーヴが送ってる緊急信号を無視するところがたまらないwww ロジャース司令官も苦労しますねぇvウフフvv (2)キティとトニーの超可愛いお話vvv トニーがキティの通り抜け能力でシステムショートさせちゃうっていうのを知らなかったって言うのは無いんじゃないかなと思いつつ、オチが可愛いから許せちゃうv とにかくトニーもキティも大好きなので、二人が絡むのが嬉しいーv 最後の「まあそのうちお茶でも」「そうだね」みたいなシメが可愛かったですーvvv)<2013.2.18>

【ALL-NEW X-MEN】#2(2012.12)
Writer: Brian Michael Bendis / Pencils: Stuart Immonen
ハンクは過去の時代に飛び、初代X-Menチームに未来での出来事を話す。困惑する若者達だったが結局「未来」に同行することに同意し、現代へ現れてしまう。学園の校庭に突然現れた初代チームに、学園スタッフも、初代チーム自身もびっくり。しかし追求されたハンクはその場で力尽き昏倒してしまう。ローガンは初代チームを別室に隔離し、過去へ送り返そうとするが、初代チームの若者達は気持ちを押さえられず、現代のスコットに会うべく飛び出して行ってしまう。(面白いー! 前にも書いた通り、ネタ自体は前にも見たことある系なんですが、キャラクターの描写が面白いです! 現代の面々のいろいろありすぎてどこかすりきれた感のある大人っぷりと、初代チームのフレッシュさの対比が画面からビシバシ伝わってくるのがすごくいいvvv あまりにも良く知られた初代チームなのに、彼らが一番初々しくて新鮮だというところのギャップが楽しい。AVX明けのくたびれたこの現代で、彼らの存在はものすごくみずみずしく、10代の若者らしい驚きと好奇心と探索心と自分たちが何かしたい、何かしなきゃという気持ちに満ち溢れていて、読んでいてワクワクする。良く知った、過ぎ去った過去の5人のはずなのに、まったく新しい冒険を読む気持ち。そんな気持ちにさせてくれるベンディス先生の腕に感動してしまう。5人それぞれの個性がまた魅力的で、彼らが今後どうなっていくのか、現代の学園の皆はどうするのか?先が楽しみでたまらないです!)<2013.2.14>

【CAPTAIN AMERICA AND BLACK WIDOW】#639 [vol.5 #90](2012.12)
Writer: Cullen Bunn / Artist: Francesco Francavilla
キャップと二人のナターシャの元にリザードとトカゲ人間たちが突如現れ驚かされるが、彼らは敵ではなかった。この世界では、何者か(実はベネマ・ユニバーサル)の多世界からの武器供与によりハイドラとディファイアンス・リーグとの間に戦争が起こり、ヒーロー達も次々と死に耐え、世界全体が廃墟になってしまった。生き残った人々が精神的にも肉体的にもそう長くはもたないことを察したカール・ライコスは、リザードの血清を彼らに与え、生き延びられるようにしたのだった。ベネマ・ユニバーサルのせいで滅びつつある世界――キャップは必ず生き残った人々を救う事を約束するが、そのためにはこの世界から脱しなければならなかった。そこへベネマ・ユニバーサルからの追手が現れ、カール達は殺されてしまう。さらにそこへ、もう一人のカシュミール・ベネマと仲間たちが現れその場を制圧。この「カシュ」は家族をベネマ・ユニバーサルに殺されていた。異世界のナターシャの雇い主は、この「カシュ」であった。(廃墟となった世界の物語が壮絶すぎて、うわあ…という感じなんですが、やっとのことで生き延びていたカールとトカゲ人間たちも、キャップを追ってきたベネマ・ユニバーサルの人達に殺されてしまって、可哀想すぎます。まだまだ続くということで、いったいどう決着がつくのか…)<2013.2.12>

【ALPHA FLIGHT】vol.1 #106(1992.3)
Writer: Scott Lobdell / Penciler: Mark Pacella
ある日のアルファフライトの戦闘中、ノーススターことジャン・ポール・バビアは路地裏のごみ箱に捨てられていた赤ん坊に気付く。驚いて病院に運びこむと、一命は取り留めるのだが、おそらくは母親からの胎内感染でエイズにかかっており、余命いくばくもない――おそらく捨てられた原因はそのあたりだろうという事が発覚。ジャン・ポールはこの小さな女の子を養子とし、世間ではその事が世間の注目を浴び義捐金が寄せられたりしてさらなる話題を呼ぶのだった。だがそんな心温まるニュースも、かつてインベイダーズと共に戦ったことのある初老の元ヒーロー、メイジャー・メイプルリーフことルイ・サドラーの心を却って苛立たせる。ルイはジャン・ポールの養女が入院する病院を襲い、驚いたジャンポールと派手なバトルを繰り広げる。実はルイの最愛の一人息子はゲイで、エイズにかかって亡くなったのだった。ゲイに対する偏見の中で辛い一生を終えた息子と、同じ病なのにゲイではないという理由で万人の涙を誘い愛される小さな娘のあまりの違いに、耐えられなかったのだった。最愛の息子を失った父であるルイと、間もなく養女を失おうとする辛さに立ち向かっていたジャン・ポールは結局悲しみを分かち合うが、この出来事はジャン・ポールにある決断をさせる。娘を看取った後、ジャン・ポールは記者会見を開くと、自分がゲイであることをカミングアウトするのだった。(ジャン・ポールがカミングアウトするきっかけとなったいきさつを語る号。メイプルリーフさんはゲイの息子を受け入れて愛していて、とってもいいお父さんなんですが、逆恨みで病院を襲ったりジャン・ポールとバトルって街をあちこち破壊したりしてはた迷惑www でもこの事件がきっかけで、ジャン・ポールは世の中のゲイに対する偏見や差別をなくすためにも、ヒーローである自分が率先してカミングアウトしようっていう気持ちになるんですね。捨て子に対する深い愛情といい、いい人だなぁ…。今までジャン・ポールさんの事あんまり知らなかったけど、誠実でいい人っていう印象もちました)<2013.2.12>

【ASTONISHING X-MEN ANNUAL】vol.3 #1(2012.12)
Writer: Christos Gage / Penciler: David Baldeon
結婚したカイル・ジナドゥとジャン・ポール・バビアはハネムーンでパリを訪れる。その夜は二人きりの最高の夜になるはず…だったのだが、ホテルの部屋で待ち受けていたのはチームの面々だった。ミュータント排斥派の「フレンズ・オブ・ヒューマニティ」が、ネット上で暗殺者を雇い、世界中にちらばるミュータントの縁者である人間たちをターゲットにしているという。場所が複数すぎて対応できず、ノーススターのスピード能力がどうしても必要なのだと言う。自分も人間の相手と結婚し、大切な人が狙われるというのがどういうことか分かっているだけに、ジャン・ポールはチームにカイルの護衛を託して世界中を走り回る。ジャン・ポールが活躍する間、カイルは彼のチームメイトと対話して過ごす。人間の兄弟を持ち、常に彼らの安全が気がかりなシャン。結婚生活とチームは両立できないだろうと言うレミー、そしてたくさんの愛する人々を失ってきたローガン等…。カイルにとっては、ジャン・ポールの「家族」を良く知る機会が得られることになるのだが、「フレンズ・オブ・ヒューマニティ」の凶手は、カイルの身にも迫っていた…。巻末にはジャン・ポールがゲイであることをカミングアウトすることになったきっかけを描くAlpha Flight#106を再録。(AXM誌はずっと読んでなくて、話題をさらったカイルとジャン・ポールの結婚号も読んでなかったのですが、今回はライターがゲイジ先生ということで購入。いい話でした〜vv 事件や周囲との対話を経て、登場人物がいろいろと学んでいき次の人生に踏み出すというゲイジ先生のいつものスタイルがここでも描かれるのですが、本当にそのライティングが大好きでvv 甘いハネムーンを豪快に邪魔されて(部屋食の豪華ディナーまで食べられちゃってるし!)うはぁって感じなんですが、舞い込んだ事件が他人事じゃないっていうことでハネムーンを放って飛び出していくのがハートフル。ジャン・ポールとカイルのラブラブも可愛くて、とってもなごむし、ミュータントではなく何の能力ももたないカイルの聡明さや強さも、今回の1イシューで存分に発揮されていて、いいカップルだなあと思わせてくれました。カイルが対話するチームメンバーのそれぞれの話も、彼らの背景や性格が生かされていて絶妙で、ほんとにゲイジ先生はそこにある状況を生かし切るのが巧みだなあと感じ入ってしまいます。ラストもすごく微笑ましかったvv 巻末の再録もすごく良かったです。感想はここにではなく、別掲で書きとめたいと思います)<2013.2.8>

【UNCANNY AVENGERS】#2(2012.11) マグ度:☆☆☆
Writer: Rick Remender / Artist: John Cassaday
AVX事件後にミュータントが急増しはじめた世界の混乱期を狙って、レッドスカルは行動を始めていた。チャールズの脳を移植してテレパス能力を手に入れたスカルは、メディアを利用して人々を洗脳し始める。キャップやアレックスが対応したアバランチの事件も、レッドスカルに操られての事だった。キャップがアレックスを新しいアベンジャーズのチームリーダーにし、ミュータントと人間の協調の象徴にしようという試みも動き始める。その一方でローグとワンダはレッドスカルに捕えられていた。ワンダは危うくレッドスカルの操り人形にされそうになるが、脱走してきたローグともみ合ううちにチャールズの死体を目の当たりにし、我に返るのだった。(チャールズの頭かち割られてレッドスカルに脳を移植とかいきなりすごすぎるネタですリメンダー先生さすがバイオレンス〜。チャールズの意識がレッドスカルの状態で復活しちゃったらどうしよう(特にチャエリ的意味で)とか妄想しちゃいましたww 最近別れたばっかりですが元カノのローグと、娘のワンダを拉致ったことで、エリックがすっごい話題にされてて思わず微笑んでしまいましたvv レッドスカルが、世界のミュータントへの恐怖心を利用して世界を征服しようとしていて、そのためにテレパス能力とか、ワンダの現実操作能力を利用しようとしているのですが、それが彼のオリジンでもあるナチスの、ユダヤ人への迫害を利用して第三帝国を纏めようとした過去に通じるものがあって、身震いします。ワンダがユダヤ人であり、ジプシーであり、ミュータントでありという、レッドスカルにとっては迫害要素がありすぎる点について指摘がある所でも筆運びにうなるのですが、そのワンダを「美しい」とはたして感じられるのもなのかな、それだけワンダの美しさが際立っているという事ではあると思うのですが、そもそも「美しい」という概念を抱く対象にこの人たちはしないのではと疑問も同時に抱いてしまったりします。でもまだまだ始まったばかりなので、今後がどうなるのか期待したいです。今回はローグがチャールズが自分を生徒として受け入れてくれた時の事を回想するシーンにぐっときました。よりどころを失い誰も受け入れてくれるはずの自分を、他の生徒に去られたとしても受け入れると断言してくれたチャールズに、どれだけローグが恩を感じているかというのが伝わってきて感動します。チャールズは色んなライターによって問題点ばかりが描かれるようになってしまったようなきらいがありますが、彼がもつこの教育者としての面、それが彼の本質以上にX-Menとの関わりによってチャールズ自身が成長していた面もあったよな、と思わせるシーンで、古き良き時代の感慨に浸ってしまうのでした。今後はレッドスカルに捕まってしまった2人と、キャップ達の物語がどう出会っていくのかも楽しみなところ。)<2013.2.5>

【X-MEN LEGACY】vol.2 #2(2012.11)
Writer: Simon Spurrier / Penciler: Tan Eng Huat
「Prodigal」パート2。父親の死を察したことがきっかけで精神界で多重人格たちが逃げ出し、能力が暴走するままになってしまったデヴィッドは必死に逃げ惑う。中国軍に追われた彼は目玉だけの不思議な存在と出会うのだが、彼と行動を共にするうちに、次第に冷静さを取り戻し自分がなすべきことを見つめなおす。自己の内の人格たちをコントロールし、人々を助けなければ――そう決めたデヴィッドはひとりの力で一歩を踏み出すのだった。(目玉のひとが何者かよくわからないのですが、彼との出会いが混乱のさなかにあったデヴィッドにヒントを与える。能力ゆえに混沌とした人生を歩んできて、父親との関係が薄かったゆえに父親への気持ち(愛憎)が人一倍強いデヴィッド。父チャールズが永遠に失われた事はデヴィッドを混乱の渦の中に放り出してしまうが、彼は頼るもののない世界で、一人の力で自分の能力や多重人格達と向き合い、他者を助けようとするというのがなかなかいいお話。父親を失ったことでかえって自立が促されたように見えて好感です。今後はX-Menも絡んできそうなんですが、果たしてどうなることやら…。)<2013.2.5>

【WINTER SOLDIER】#13(2012.11)
Writer: Ed Brubaker / Artist: Butch Guice
「Black Widow Hunt」パート4。ナターシャを人質に取られたことでレオの要求通り自分を洗脳させてしまったジェイムズ。彼はデアデヴィルを殺すように仕向けられる。洗脳されて手加減なくDDを襲うジェイムズを、クリント、ローガン、スティーヴも追い、どうにか捕まえて洗脳を解かせるのだった。(バッキーまで洗脳されちゃってどうなるの?とハラハラしたら、以外にも1回で元に戻ったので良かったと思うべきなのか拍子抜けに思うべきなのかというところ(笑)。この件はむしろ一行に、敵につながるヒントを与えることになった模様。時間を無駄に消費させやがってと怒られてしまうバッキーなのですが、そんな一途に突っ走ってしまうアホな部分も含めて、私はバッキーの事が好きなんだなーw)<2013.1.30>

【AVENGERS ASSEMBLE】#9(2012.11)
Writer: Kelly Sue DeConnick / Penciler: Stefano Caselli
ある日、トニーはブルース・バナーに賭けをしかける。キャンプ・ヴォストックで行方不明になったセルゲイ・ソロキン博士を探し出す。先に探し当てたほうが勝ちで、負けた方は全裸でバクスタービルとアベンジャーズタワーを往復すること。他のチームメイトはほとんど乗ってこなかったが、トニーはソーと、ブルースはジェシカ・ドリューとチームを組み、それぞれ探索に出る。しかし現場では何やら深刻な事件の様子で…。(今号から新ライターに交代。すみません、私にはこれはちょっと楽しめなかったです。確かに可愛い描写ではあるんですけれど、アース616のキャラとか、これまでの背景をスルーしているところがどうっしても気になるのです。まずトニーの性格が全然616じゃない。まるで映画バージョンです。ブルースとの関係も、こんなに軽くなるはずがない。ブルースにとってトニーは自分を宇宙に追放した相手であり悲劇的な経験をさせた相手で「永遠に憎む」と言った相手なんですよ? それがたとえ多少は解消されたとしてもこんなに気軽な関係にはなりえないはず…と思ってたら、その宇宙に飛ばしちゃった件もトニーが茶化すように話題にしていて、そう簡単に茶化せる話じゃなかったでしょう???とかなり疑問に思ってしまいました。トニーとしては、後ろ向き思考のブルースにちょっとは楽しい事を考えさせてあげたくて今回の企画を思いついた…ってことで、それはまあいいんですけど、やっぱりこれまでのストーリーとか、616界だからこそのキャラ性というのは尊重してほしいというのが私の希望です。このタイトルはアベ映画のチーム構成で映画から入った新しい読者にも面白く、それでいて616界に舞台を置く、というコンセプトだったはずなのに、映画に出ていないキャラが出まくっているしで、最初のコンセプトからも外れてしまっていて、これだったらアッセンブル誌はベンディスがいなくなる時点で終わりにして、新しいタイトルでAU的に始めたほうがよかったんじゃない?と思ってしまう。書きぶりは確かにかわいいけれど、プラネットハルクの件を軽く扱われたのが堪えました…。)<2013.1.30>

【AVENGERS】vol.4 #34(2012.11)
Writer: Brian Michael Bendis / Artists: Brandon Peterson, Mike Mayhew, Terry Dodson, Rachel Dodson
「End Times」パート4。最終回。地上ではS.H.I.E.L.D.とアベンジャーズがセントラルパークの現場を封鎖して誰かがマイクロバースに援護に行かねばと騒ぎになっていた。サイモンはこれまでしてきたことの償いとためにも、助けにならねばと、ハンクの研究所からピム粒子を取ってきて、みんなが止めるのも聞かずに縮小して一人マイクロバースへ行ってしまう。そこではチームがゴウザーと奮闘していたが、危うい所でサイモンが駆けつけたことで形成を逆転し、ゴウザーを打倒して地上に戻ってくるのだった。再会の驚きと喜びもつかの間、ゴウザーが地上まで追って来、その場にいたアベンジャーズはみんな力を合わせて戦い撃退する。後日、ジャネットの帰還を祝うパーティーがアベンジャーズタワーで盛大に催される。思えばワンダの暴走で一度幕を閉じ、ニューアベンジャーズを立ち上げたものの登録法の成立で抗争や分断を経験し、それからも様々な波乱を経験してきた彼らだったが――それらの悲劇や苦難を乗り越えて、みんながこうして和やかに笑顔で集まっている。スティーヴ「これって素敵だね」 トニー「我々が乗り越えてきたことを思えば…これって本当に奇跡だよ」 にぎやかなパーティーの様子を少し離れて嬉しそうに見渡す二人。しかしトニーは、スティーヴの表情が他とは違って微妙に晴れないことを見抜いていた。スティーヴ「サイモンの心配をしてるのかい?」 トニー「君の心配だよ。もし君が寝てないならね」 スティーヴ「私なら70年も寝たし――」 トニー「ああ、それは前にも聞いたよ」 スティーヴ「構わないでくれ、私は大人なんだし」 トニー「何がそんなに気にかかっているんだい?」 スティーヴ「アベンジャーズがどんなに努力しても、国民の半数は我々を責めるし、世界の半分は我々を憎んでる。どんなに努力しても、充分じゃないように感じるんだ。事態を解消しようとしてるのに同じくらいの混乱を生じさせてる。君も私と同じように分かっているだろう、サイモンがアベンジャーズを非難することに腹を立てながらも…彼に同感する気持ちもある。いったいどうしたら――」 顔を曇らせるスティーヴに、アーマーのフェイスプレートを押し上げて素顔を見せたトニーは微笑むのだった。「私はどうすればいいか、ちゃあんとわかっているよ」 スティーヴ「そうかい?」 顔を上げるスティーヴに対してトニーはますます笑顔を深め、見つめ返しながら答えるのだった。巻末にはベンディス先生が8年の連載を振り返る後書きエッセイ「Goodbye Avengers」を収録。(可愛くてかわいくてたまらない最終回!! マイクロバースでの戦いも面白い(特にトニーとアーマーの漫才がwwww)のですが、地上でも漫才満載でww 短髪&気の強い女子同士のマリア・ヒル(S.H.I.E.L.D.司令官)とクエイク(S.H.I.E.L.D.長官)という、役職もキャラも似ててこんがらがる二人なんですが、これまでも顔を突き合わせたことがあるとはいえ、今回はまじまじと二人になる初めての機会のもよう。ちょっとむきになってしまう若いクエイクをマリアがお姐さんぽく宥めたり、意外と気があうかも?ってところを見せたり、二人のコンビが可愛かったvv 最後のお帰りパーティーのシーンはもう本当に感無量で(涙)。しかもキャップとトニーがみんなのお父さんお母さんらしく、ちょっと離れたところで見守って幸せそうにしてて、もうほんとにほんとにたまらないです…! 一度はAvengers Disassembledで終わり、キャップとトニーが二人で立ち上げたニューアベンジャーズも、Civil Warで分裂したり対立したり、ほんっとうにいろいろなことがあったこの8年間。でも、ワンダは回復し、死亡して皆を悲しませた人々も帰ってきたりした。いがみあったり悲しんだりした時期もあったけど、今はこうしてなごやかにみんな笑顔でパーティーしてる。その事がすっごい幸せで(涙)。それをキャップとトニーが二人で締めくくるというのがまた最高の締めで(涙)。もうほんとにベンディス先生ありがとうと感謝してもしてもしきれないくらいです。幸せそうな最終回だけど、現実をふりかえるとやっぱり人々の間にはアベンジャーズへの批判が渦巻いていて、彼らの言うとおり、アベンジャーズは確かに努力してみんなを守っても、混乱の一因を作っている部分は否めない。その事をスティーヴが悩んでいて、スティーヴが悩んでいることを見抜いて心配してるトニーの図というのがまた妻らしくてほんとに萌え〜(><)vvvvv どうしたらいいだろうって悩んでるスティーヴに、「I know EXACTLY what we do now.」てにっこりするトニーがまた可愛くて色っぽくて!! ああもうほんとにこの夫婦!!ラブラブだなあああ!! 「今まであったことを考えたら今こうしていることが奇跡(Cosidering what we've been through...THIS is a miracle.)」って言葉はそのまま君たちに返すよ!! ということで、最高の最終回だったわけなのですが、その巻末にはベンディス先生の後書きが。さすがに8年の連載ということで、歴代最長のアベンジャーズライター記録だったとのことです(すごい!)。アベンジャーズのライターに就任することになったきっかけや、その間にあった思い出深いあれこれ、みなさんへの感謝、今後のことっていう感じの構成になっているのですが、またこれを読んで感慨がさらに深くなって、これまでのこととか思い出してウワーって涙が出て来てしまいました(><)。まだベンディス先生がアルティメスパイディ誌とDD誌を持っていた頃、マーヴルでスタッフやクリエイターを大集合させて話し合った大きな会議があった。その会議がベンディス先生がアベンジャーズのライターになる転機につながっていくのだけれど、エッセイを読んでいるとベンディス先生のマーヴルユニバースへの愛、濃いオタク心、フリーランスライターで苦労してきたことが読み取れ、まだ初々しかった当時の周囲への気配りや緊張とかそういうのが可愛かったり、アベンジャーズライターに就任していきなりチームを解散させて新しいチームを作った時のこととか、その衝撃度合とか、ファンを揺るがしたこととか、その後どんどんすごい事が起きて不可能と言われていたアベンジャーズ映画に深くかかわったことがどれだけ彼のオタク人生で嬉しかったことかということとか、もうどのエピソードも楽しいし、自分も一緒にその時の状況を経験してきたから思い出深くて感情移入するわで読んでいてドキドキしました。Disassembledを執筆していて、誰かが死ぬ展開にしなきゃいけなくて相談した時に、マーヴルが「殺してもいいキャラリスト」を送ってきて、その中にホークアイの名前があることにショックを受けたけど、逆に死にシーンを書きたくてたまらなくなったこととか、そんなリストがあったことが衝撃だし、ホークアイがリストアップされてたことが死ぬきっかけだったなんていう裏話びっくりなんですが、たとえそんなきっかけでも、クリントとワンダの歴史の上に二人がドラマティックな変遷をたどっていくことになるストーリーになったのだからそこはライターの力だなあと改めて感動。またホークアイを死なせたことで、ネットが大騒ぎになり、脅迫状まできたことがあったとか、ニューアベ誌が出た時に「You will never see a movie based on the Avengers.(中略)New Avengers is the superhero movie you can only get in comic book form」(USA today)って書かれて(これ、なんか覚えてるなー、アベ映画は不可能だって言われてたし私もそう思ってた…)たこととかあって、でもその両方を思い出して「映画史上3番目に売れた映画(アベ)のことだけど…ホークアイが出てるんだよ」っていたずらっぽく言ってるのがまた可愛いーvvv それにしてもフリーランス時代を「地獄」と表現するベンディス先生が、大好きなアベンジャーズの映画化にものすごくかかわることが出来ただけでなく、映画の中にベンディス先生が作り出したキャラのマリア・ヒルや、スタークタワーが大きく出たりしたっていうのはやっぱりすごいことだと思う。これはサクセスストーリーだなあってつくづく感じました。この8年間本当にたくさんのアベンジャーズの物語で魅了してくれて、本当にすごく大感謝なのです。「I really don't want to go. But I have to」っていう言葉と、「どんな時も支持してくれたあなたに感謝です」という言葉に涙が出ました。ショッキングな話や辛い話を書くこともあったけど、でもベンディス先生はいつもアベンジャーズやアベンジャーズの皆を愛してるってすごくわかります。この先のことは茶化して教えてくれない事も(笑)。ベンディス先生がもうこれまでみたいにいつもキャップとトニーを書いて私を萌えさせてくれるわけではなくなってしまうのがものすごく悲しいけれど、新しいスタートラインに立って、これからXタイトルがすごく面白いことになったらいいなと思ってそれも楽しみだし、今後予定されているGOGやAOUもすごく楽しみ!! 8年間の長きにわたって、こんなに素敵なお話を、本当に本当にありがとうございましたお疲れ様でした!! これからも応援しています!!)<2013.1.23>

【IRON MAN】vol.5 #2(2012.11)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Greg Land
「Believe」パート2。ブラックマーケットに流れたエクストレミスを手に入れたところのひとつが、「サークル」と名乗る団体で、シムカリアの湖の島に「アヴァロン」と名付け本拠地としていた。サークルは構成員にアーサー王伝説にちなんだ名をつけていたが、その中でも「マーリン」という名で呼ばれる女性技術者(本名メレディス)は、過去にトニーに自分の研究の成果をあっさりふいにされ、プライドを叩き潰された因縁があった。サークルは彼らの方からトニーに勝負を挑んでくる。挑戦に応じ、トニーは単身シムカリアに向かうのだった。(“アーサー”に率いられ“マーリン”にアーマーを与えられた“円卓の騎士”達を相手に勝負することになるトニー。淡々と物語が進んでいき、それほど盛り上がるところもない事から、これはまだ序章なのかなという感じもするのだけれどどうなんだろう。ランド先生の描く「ランスロット」が、ペッパー以上にペッパーぽい外見で、???てなってしまいました(笑)。思わせぶりな出番だったランスロットだったので、今後も出てくるのかな。)<2013.1.23>

【INDESTRUCTIBLE HULK】#1(2012.11)
Writer: Mark Waid / Artist: Leinil Francis Yu
AVX後、ラスベガスで大暴れしたのを最後にハルクは姿を消していた。S.H.I.E.L.D.でもどこへ行ったのかつかむことができず、マリア・ヒルは気になっていた。だがそんな彼女が昼食をとろうとしていたダイナーに、突然ブルース・バナーが現れる。ブルースはマリアに、自分をS.H.I.E.L.D.で雇って欲しいと提案。はじめは警戒していたマリアも、ブルースの言葉に少しずつ耳を傾け始め、ちょうどS.H.I.E.L.D.が突入しようとしていたマッドシンカーの基地にハルクを飛び込ませる。(マーク・ウェイド先生の新シリーズということでいてもたってもいられなくなって手を出したハルク誌。現行でハルク誌を買うのは始めてかも…。ハルクを消す=自分を治療することにこれまでの人生をかけてきたブルース。だがふと気づくと、リード・リチャーズやトニー・スタークのように天才的頭脳を持つ科学者達はその知恵で世界を何度も救い着実に成果を上げている。それに比べて自分は…と思ったのがブルースの今回の転換点につながるようです。その中でも特にブルースによって指摘されるのが、こないだのAVX事件。フェニックスの力を持つスコット達との対決にキャップが最後に頼ったのがハルク。しかしそれも、ハルクの攻撃力で時間を稼いでいる間、トニーが頭脳を発揮できるように…というキャップの戦略だったとブルースは感じていて、自分にも科学の力で世界をよりよくする能力を持ちながら、全然それを発揮していないという葛藤――それが人生を変えようとブルースに思わせたようで興味深い。何よりも、ハルクを消すことはできない、共存していくしかないとはっきり受け入れたことが、ブルースにとっては革新的な一歩なのではないかと。トニーの名前を出した時ちょっと逆上した感じなのが、ブルースの気持ちを表していてドキドキしますv S.H.I.E.L.D.へのオファーはブルースとしての能力とハルクの能力の両方。S.H.I.E.L.D.が採用しなければ他を試すとブルースは言うのですが、マリア・ヒルは最終的にブルースを雇うことに同意。これからブルースとハルクのAgent of S.H.I.E.L.D.としての新たなキャリアが始まる模様でとても楽しみvv)<2013.1.18>

【CAPTAIN AMERICA】vol.7 #1(2012.11)
Writers: Rick Remender / Penciler: John Romita Jr.
「Castaway In Dimenthion Z」パート1。7月4日。スティーヴは90歳の誕生日を迎える。数週間ぶっ通しで働き続けて疲れていたスティーヴだったが、シャロンと合流して向かった先も新しい任務…のはずだった。マンハッタンの地下の最深部で古い地下鉄が運行されており、その責任者も目的地も謎だという。乗客を装い調べに行こうとする二人だったが、係員は残り一人しか乗せられないと言い、スティーヴはその先に何が待ち構えているか情報が無いことに懸念を抱きつつも自分が行くと言って列車に乗り込む。だが彼は列車の中で身柄を拘束されて睡眠剤を打たれ――。(クリエイター陣一新してのスタート。リメンダー先生のライティングはUncanny X-Forceのダークエンジェルサーガは読んだことがあり、あの書き味はXフォース誌だからゆえかと思っていましたが、Uncanny Avengersといい、やっぱり暴力的ダークさが底に漂う雰囲気はこの人の持ち味なのかもという印象を抱きます。シャロンからの求婚にスティーヴはプロポーズは男からするものという自分の時代の概念を覆されて若干戸惑うものの、次第に「普通」さを失いつつある自分が無理にでも家庭を持つことはかえっていいのではという風にも考える。…しかしなんかねー、こないだまで連載されてたエドさんのシリーズでは、スティーヴの親友をシャロンが射殺してしまってちょっと二人の間に溝ができていたばかりなので、いきなり結婚もありかもって言われても私の方が戸惑います。ライターが変わったからしょうがないって言われてもやっぱりちょっとなぁ…。冒頭はスティーヴの幼少期から話が始まっており、1924年の不況時代、仕事に就けないのを他人のせいにして飲んだくれている父親ジョセフと、ジョセフの暴力に屈しない毅然とした母サラが登場。母の強さが、スティーヴの人格形成に大きく影響し、今でも支えになっていることが描かれて好きなシーンです。現代パートでは十分な調査もせずに謎の地下鉄に乗り込むことにスティーヴは難色を示していたのに、結局一人で乗る羽目になって結局拉致されるのだから気の毒。これって結局シャロンのせいじゃね…?て私としては思うんですけど(シャロンの事は嫌いじゃないけどエドさんのシリーズでちょっと株が下降してる最中)。スティーヴが連れて行かれた先がおそらく今回のシリーズ名の「ディメンションZ」。アーニム・ゾラが支配する異次元世界らしく、睡眠薬で眠らされていたスティーヴはゾラが創造したらしき二人の子供に超人血清を与えるべく血を抜かれた模様。ちょうどタンクの中の赤子に自分の血が輸血されているのを目覚めてすぐ目の当たりにしたスティーヴは、その赤子をさらって脱出するのだけれど、目の前に広がるのは一面の荒野…という、どうすんのこれ?って感じの所で以下次号。個人的には今回スティーヴが奪った赤子を早く連れ帰ってトニーと一緒に育てなよ〜vvって妄想してるんですけど、そもそもリメンダー先生の世界観の中にトニーを入れてくれるか不明なんだなあ…)<2013.1.17>

【ALL-NEW X-MEN】#1(2012.11) マグ度:★★★
Writer: Brian Michael Bendis / Pencils: Stuart Immonen
フェニックス事件後世界中で新しくミュータント能力に目覚める若者が続出。トラブルに巻き込まれていた。強引な手段でかれらを救って歩くスコットを始め元エクスティンクションチーム(デンジャー、エマ、マグニートー、イリアナら)に、ジーン・グレイ学園の面々は頭を痛めていた。こんなことが続けば、学園を危険視した警察にそのうち包囲されるのではないか、しかし彼らと直接対決で争っても事態の悪化しか招かないのは目に見えていた。新たな変異で死を間近に感じていたビーストは、時間を遡って過去に現れ、初代チームであり学園の生徒だった頃のスコットに、現在のスコットを止めてもらおうとする。(まっさきに思い出したのがアベンジャーズのタイムスライド編(洗脳したトニーを正気に戻そうとしてキャップ達がパラレル過去からティーンのトニーを連れてきちゃう話)。ビーストは新しい変異で死に瀕しているらしいんですけど、みんな大変な時期だからって一人で抱えて無茶しようとしてて、心配です。スコットたちの言動で頭を抱えるキティ校長はじめ学園側。世代交代したけど結局昔からのマグたんとチャーの対立構造と類似した関係性が繰り返されているところが面白い。縁を切っているとはいっても、スコットのせいで学園も目を付けられるのは必至で、何か手を打たないと、でもどうしたらいいのかってことでビーストが過去に飛び立ってしまうところまでが今回。まだまだストーリーはこれからですが、今後どう展開していくのか楽しみです)<2013.1.17>

【NEW AVENGERS】vol.2 #33(2012.11)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Michael Avon Oeming
「End Times」パート3。ニューオーリンズのダイモン・ヘルストームの家にたどり着いたステファンだったが、発見したのはダイモンの遺体だった。間髪を入れずに現れたマリア・ヒルとS.H.I.E.L.D.のエージェント二人はステファンを逮捕しようとする。さっきまでアベンジャーズマンションにいたはずのマリアが突然ここに現れたことにステファンは訝りながらも、無実を証明しようと説明する。10年前に死亡したダニエル・ドラムが精神体でずっと生き続けており、先日アガモットーとの戦いで犠牲になった兄弟ジェリコ・ドラムの仇としてステファンを狙っていることを。少しずつ耳を傾き始めたマリアに対し、突然S.H.I.E.L.D.エージェントが発砲。マリアはその場に倒れるがそれはLMDだった。一部始終を遠隔操作でアベンジャーズマンションから知ったマリアに対し、ステファンはキャプテンアメリカらスタークタワーのアベンジャーズチームを呼ばないよう忠告するが既に遅く、チームは到着してしまい、ダニエル・ドラムは彼らを次々に操って戦い合わせるのだった。その様子はニュース中継で放送され、第二のCivil Warかと報道される。屋敷から脱出し、妻子とともにホテルに身を寄せようとしていたルーク・ケイジは、報道を目にして仲間の元に駆けつける決心をし、ジェシカもそんな彼を後押しするのだった。(オーミング先生のアートが前回とかなり味が違くて面白い。ダイモンの遺体がちょっとギャグっぽい絵柄になってしまっていて微笑んでしまったけれど、ダイモンこれで本当に死亡だなんてことにならないよね??どうなの? ベンディス先生のアベンジャーズの物語を経て来て、ステファンに対する信頼関係がかなり確立されていることを感じて感激しました。ヴィクトリアが不審な死に方をしたけれど、ルークもジェシカも少しもステファンを疑っていないし、マリア・ヒルも最初は逮捕するといいつつステファンの説明に耳を傾ける気になっている。スパイディが殺人現場である屋敷から自分も逃げ出そうとしてDDにそんなことをしたら余計に容疑者として見られるとして止められるんですけど、これは中身がピーターなのか、それとももうオットーと入れ替わっているのかと何だか悩んでしまいました。目に見えないダニエル・ドラムに次々みんな乗り移られて戦いあわさせられるので屋敷が大混乱に陥って、無印チームが来ちゃったから余計に混乱して手が付けられなくなっているところへステファンが一対一の死をかけた勝負を申し込むところで以下次号と、ドラマティックな引きにうわああああってドキドキ感が募ります(><) 一度は妻子とともに脱出しながら、仲間のピンチを目にして屋敷に戻ろうとするルークと、それを支持するジェシカがかっこいい。「五体満足で帰ってきて」っていうジェシカのセリフにキュンときて、この二人も本当に応援したい(><))<2013.1.16>

【FIRST X-MEN】#4(2012.11)
Writers: Neal Adams, Christos Gage / Penciler: Neal Adams
ミュータントを捕獲しようとする政府組織があるのにすぐ攻撃しようとしないローガンに対して、リクルートされた若者たちにはフラストレーションを感じる者たちもいた。ローガンの考えは若い世代の彼らの人生に選択肢が増えればという願いであったが、確かに何もしないでいるわけにもいかない、打って出ようという気持ちになる。ホロと一緒に出ていこうかとも考えていたセイバートゥースは、ホロの気持ちやローガンの考えを聞くうちに、まだしばらくとどまろうと思うようになる。しかし政府機関側のミュータントであるウィルスは、イエティの救出したばかりの兄弟であるフォレストを通じてローガン達の情報を得ていた。ローガン達の隠れ家は包囲され、センチネル軍団に襲われてしまう。(ウルとセイバーさんが相変わらず可愛くてうっふりしてしまうシリーズ。クリードさんはホロの事を大切に思うようになっていて、彼女の気持ちを大切にしたり、ウルの思いにも共感して自分も一緒に頑張ろうっていう気持ちになってるところがすごい胸きゅん。ウルたんは自分が若者達のピンチを助けたり、能力のコントロールを手助けしたりするくらいはできるけれど、みんなを纏める力はない、リーダーにはなれないと感じていて、前に会った印象からチャールズやエリックの方がそういう事に向いてそうだ、彼らが来てくれてたらよかったのに…ってちょっと弱気になってるところも可愛かったvvvvv ホロちゃんがそこで「あなたはちゃんとしたリーダーよ」って言ってあげてるシーンも素敵でしたv チャールズは実はあれ以降、政府組織に潜入していて、今後なにか重要な役どころを担うのかしら…。今回はウルたんがセイバーさんにハート柄のふりふり服を見せてなんか会話してたり、ボムに買ってあげた服を爆破されちゃって「えー」ってなってるウルたんの肩に後ろからセイバーさんが手を置いてあげたり、セイウル的に可愛いシーンがいっぱいでウハウハでしたvvv もー、たまらんーvvvv)<2013.1.16>

【AVENGERS】vol.4 #33(2012.11)
Writer: Brian Michael Bendis / Pencils: Terry Dodson
「End Times」パート3。ジャンとの再会を喜ぶチームだったが、そこへこのユニバースにジャンが放り出された時からジャンを狙っているゴウザーが大軍で襲ってくる。チームは戦うものの、捕まってしまう。一方地上では、何時間も帰ってこなく連絡もないキャップ達を残されたメンバーは少しずつ心配になる。マリア・ヒルはセントラルパークを立ち入り禁止にし、厳戒態勢を敷いてマイクロバースに行ったままのチームを援護することを言い出すのだった。(スクラルとの最終決戦の時に死んだかのように見えたジャン。実はスクラルハンクが仕掛けた「爆弾」により、制御不能になって縮小しすぎ、マイクロバースに放り出されたのだった。原因がスクラルハンクだったことも、ハンクがスクラルと入れ替わっていたことも知らないジャンにハンクがこれまでのことを説明するシーンが胸きゅん。気絶していたキャップが目を覚まして「トニーはどこだ?」と聞いたり、ジャンが「あいつのことだからアーマーを脱がせようとすると思うわ」って答えたり、そんなこと言ったらキャップの怒りゲージが上がるぜvって思ってウハウハでした。そうこうする間にもゴウザーが奪ったキャップの盾でガンガン打ちつけられてアーマー脱がせられそうになってるトニーなんですが「それやめてくれませんか」って何か丁寧口調で可愛いvっていうかまた脱がされそうになってて萌えvv ゴウザーもなんか口調が面白くて、それに留守番メンバーのコントも楽しいし、今回のストーリーはすごく明るくて楽しいvv その後トニーがユニビームでゴウザーを吹っ飛ばすんですが、キャップとソーが音でトニーだって気づくのとか、キャップがその音で何が起きてるかを察してアーマーのパワーの残り具合を心配したりとか、そういう所にいちいち萌えてしまうvvvv 一方で地上の留守番組が最初はキャップ達を全然心配してないで屋敷でおやつ(ジャービスの作ったホットドッグv)ほおばってるのとかもおかしかったww)<2013.1.11>

【X-MEN LEGACY】vol.2 #1(2012.11)
Writer: Simon Spurrier / Penciler: Tan Eng Huat
フェニックス事件の方に父チャールズが行ってしまって以来、連絡を待ちながら、デヴィッドはたった一人ヒマラヤ山中でグルに率いられる集落で能力をコントロールする修行を続けていた。それは内的な多人格を集中力と力で押さえつけ、必要な時にそれらの力を借りるというものであった。そんなある日、チャールズの死を感じたデヴィッドは能力を暴走させ、集落を全滅させてしまう。(チャールズの夢の一番の犠牲者はデヴィッドで、今回も結局チャールズがデヴィッドを助けると約束したのに、X−Menの事件に行ってしまいそのままとなってしまう。今はある程度は父のそんなところを仕方がないと受け入れつつも、どこかで葛藤も捨てきらないデヴィッドがいいと思う。ユートピアを離れたチャールズがデヴィッドとどこで何をしてたか知らなかったんですが、ヒマラヤ山中の新興宗教っぽいグループで集団生活(しかも他の住民もちょっと特殊っぽい感じ)していたとは…その件今までどこかで語られていたんでしょうか?? 今回出て来ていきなり死んでしまうグル(教祖?)はかなりきちんとデヴィッドの面倒を見てあげていて、しかもテレパスっぽいし、でもどういう人なのか結局よくわからないままだったのでちょっと気になります。ていうか、デヴィッドやチャールズがここにたどり着いた経緯とか、どうなってるんだろ?どこかでやったのかな?)<2013.1.11>

【DAREDEVIL: END OF DAYS】#2(2012.11)
Writers: Brian Michael Bendis, David Mack / Pencils: Klaus Janson
マットがブルズアイに殺される前につぶやいたMaponeとはなんなのか。ベン・ユーリックはどうしても調べなければという気持ちにかられ、様々な場所や人を訪ね歩く。しかし誰もその意味は分からなかった。JJJの命令でマットの葬儀に行かされたベンは、フォギーもヒーロー達も出席していないことをかみしめるが、ふと参列者の中にエレクトラの姿を発見し、後をつける…。(Maponeという謎の言葉をめぐってベンの探索が始まる。ナターシャを探し出そうとするベンだけれど、そんなベンの前に現れたニック・フューリーは、ナターシャは数年前に死んだと告げる。一時マットと結婚していたミラは再婚していた。彼女の息子が幼いころのマットにそっくりなのが気になります。ベンが「可愛い息子さんだね」と言った時のミラの逆上した態度といい、マットの子なのかなひょっとして…? これまでのDDの歴史が走馬灯のようにめぐるような、足跡をたどりつつ、でも先の見えない旅路。シリアスなストーリーなのに、ベンとJJJらしい頑固な掛け合いも楽しい。アートもストーリーに合っていて素敵。)<2013.1.11>

【IRON MAN】vol.5 #1(2012.11)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Greg Land
「Believe」パート1。ある日トニーにメッセージが送られてくる。送り主はマヤ・ハンセン。エクストレミスの開発者であり、メッセージをトニーに送ると同時に殺されていた。エクストレミスが流出した、という危機を知らせるメッセージに、早速トニーは動き出す。A.I.M.のブラックマーケットに潜入して4人が買ったという情報を得るのだった…。(海外レビューで「新味がない」「今更的ネタ」と書かれてしまった新シリーズ。おそらくエクストレミスを取り上げたのは映画合わせなのかな…という気もしたり。確かにエクストレミスの流出といい、決して新しさはないものの、ジレン先生がトニーとトニーの周辺世界をどう描くのかまだ見えてこない部分が多いので、今後に期待したいです。若干の不安はありつつも、今のところそんなに批判的要素は内容に思われ、トニーが今回お持ち帰りするブロンド美女も、「一晩のお相手」としてお互いに割り切っているところがいいと思うし、本気とお遊びを分けるトニーというのが私のイメージなので、むしろすがすがしい(笑)。このブロンド美女が今回アクセント的な存在なんだけど、トニーの性格的問題点をはっきりつかんでいたり、それをペッパーにさりげなく伝えたり、トニーに問題発生の気配がしたらあっさり引き下がったりとすごくある意味賢い女性なので好感です。むしろペッパーの方がお遊び中のトニーを追いかけてきたりしてちょっとエーって思ってしまうくらい。ジレン先生がトニーとペッパーの関係を恋愛は終わった状態にしてくれたことも大変好感。マヤがあっさり殺されたことに驚いたり、A.I.M.のブラックマーケットオークションに潜入したトニーが、髭剃る変装姿なんだけど、科学の力で数時間で元の髭に戻るよとかツッコミなんですがw(どうもピム博士あたりの開発らしいがww))<2013.1.9>

【AVENGERS ACADEMY】#39(2012.11)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Tom Grummett
最終回。ブリッジスの事件もAVX事件も終わり、アカデミーに子供達と教師達が集まる。ブランドンはとあるゲイの生徒から高校のプロムのパートナーに選ばれ出るが、中継テレビのカメラよりも、彼との時間を大切にすることを選ぶのだった。ケンとジェニーはハンクから再び能力を消すのが不可能かもしれないことを告げられるが、お互いの存在が支えとなりもう気にはならなかった。ジェニーが気持ち的に乗り越えたことで、二人はようやく愛しあうことができるようになるのだった。ジャンヌはブリッジス事件の時の事が原因で、折角いい友人になりかけていたローラから絶交を言い渡されてしまう。他の生徒たちは皆誰かと一緒に過ごしていた。校内を彷徨ってそれを感じたジャンヌは孤独感にうちのめされるが、そんな彼女をピエトロは不器用に慰めるのだった。翌日、集められた子供たちは、そもそもの最初に、自分たちがアカデミーに入れられたのは、ヴィランになる可能性が高いことが理由だったのを知っていたと教師たちを問い詰めるが、ハンクは、子供達が過去の事で心身に受けた傷が多いことでアカデミーに入れられたのは事実だが、負い目を感じてほしくないから黙っていた、それに皆期待以上の成長を遂げ、むしろ自分たちは学ぶことが多かったと打ち明ける。そしてアベンジャーズの第3級の資格を授与し、アカデミー運営を任せると告げるのだった。(すべてが丸く収まるわけではないけれど、納得の最終回でした。ブランドンがゲイとしてカミングアウトして以来、ちゃんと誰かとデートするのは今回プロムに誘われるのが初なんじゃないかな。セレブ志向の強い母親に操られるように自分もセレブ志向だったブランドンだけど、今回はテレビカメラよりも、デートの相手との時間を大切にしようと考えを変えたことが私がすごく素敵だなと思って、最後かけてきた母親からの携帯電話をショートさせちゃうシーンは彼の母親離れの第一歩の様で嬉しかった。ケンとジェニーもようやくここまでたどり着けて、二人が「普通」に戻ることよりも、お互いが大切だと心から感じていることがとてもいいなと思いました。ジャンヌとローラはいい感じだったのに残念な結果に終わってしまって、悲しいけれどこれも人生かな…(涙)。でも孤独を感じて涙するジャンヌは、かつて自分には感情がないと思っていた頃よりもすごく成長したと思うし、ピエトロの不器用だけど、ジャンヌのためにそこにいてあげるのがすごく良かった。ピエトロもジャンヌのおかげで成長したと思う。ハンベルトは未来を見たことを理由にジャンヌにつきまとっていたけど、そんな不確かなことよりも、自分のアマレットのこととか、能力のことに集中しはじめたようで、それもいいと思う。似た境遇のアヴァと話し合ったり、ちょっといい感じになったりているのも可愛い。(おかげでジャンヌはますます可哀想ではあるんだけど…) ジュリーも以前知り合ったカルラといい感じで可愛いvv マデリーンは名前や土地を変えて、中途で家出してしまって放り出していた高校に戻ることに。彼女はアカデミーとブリッジスの会社と両方を経験し、すごく色んな経験値を積んだので今後のアカデミーにとって有用な人材ではないかと思うけれど、彼女は望んだのは「普通の生活」なんだなあとしみじみ。でも新しい学校で自分の「成長」を確かに実感しているマディーは、能力は失ったけど確かに得たものがあるのを強く感じているようで力強い。アカデミーの今後はハンベルトをリーダーにして子供たちに任されることになり、シリーズは終了。今後は違うライターによる違う話になるようなのだけど、私はゲイジ先生だからこそ、この物語が素晴らしかったと感じているので、次の話(なんかバトルロワイヤルっぽいふれこみだったし…)は今のところ購読予定がありません。ゲイジ先生の、子供達、教師達一人ひとりに対する細やかな描写と、みんなが成長していき、ある地点に到達し、さらにそこから先へ歩んでいこうとする姿を描くストーリーテリングが素晴らしかった。決して派手さはないけれど、とても面白いタイトルでした。ゲイジ先生に感謝したいです。)<2013.1.8>

【AVX: CONSEQUENCES】#5(2012.11) マグ度:★★★★
Scripit: Kieron Gillen / Art: Gabriel Hernandez Walta
マグニートー、デンジャー、マジックの3人の力により、スコットは脱獄を果たす。キャプテンアメリカ他アベンジャーズは、ケーブルの行方を追うホープを探しあてているうちに現場に出遅れてしまう。刑務所長の顔にはデンジャーによりXの傷がつけられていた。所長からローガンはスコットからの手紙を渡される。手紙を一読したローガンは、スコットの行方を問うスティーヴに、「スコットはもういない(Scott is gone)」と答えるのだった。(スコットとウルの関係の変遷が面白い。完全な真逆とはいえないかもしれないけれど、チャールズの後を受け継ぐように学園のリーダーとなったローガン、ミュータントの生存のためなら自分は手を汚すことも厭わないと思うようになったスコット。まるで昔と立場や考えが逆になったように見えるところが面白い。しかもそこに至るまでの道のりがこれまで描かれているので、私はこの逆転はアリだと思う。ウルの過去とか、チャールズやスコットとのこれまでの関係とか彼の考え方とか、色々考えると彼の今の状況は感慨深いし、また、スコットもしかり。ウルは長年スコットを見てきて、彼を認めてきた。でもその認めていた部分はスコット自身が変化することで遠ざかってしまう。そうなってほしくないと願っていたウルだけど、スコットは敢えて昔のウルのような道に向かっていくという自分の意思を手紙にしたためてウルに残す。立場が逆転したことを認め、自分の道を言い渡す手紙。それを読んだウルの「スコットはもういない」というセリフが切ない。まるでもう彼にとってのスコットは消えてしまったかのようで。スコットはウルの学園を認めて全力で応援することを手紙に書いていて、二人は敵同士になったわけではないけれど、どこか対立していて、まるで昔のチャーとマグたんのようでもあります。それもまた興味深い。私は今のスコットがなかなかいいなと思っていて、彼が強い意志の元に、意図的に今の道を歩もうと突き進んでいるところが面白いと思います。ジレン先生のマグたんは相変わらず口調がうざい感じで気になるんですが、今回アートが可愛くて目が大きくてまるでお人形さんのようなマグたんで可愛かったv)<2013.1.8>

【NEW AVENGERS】vol.2 #32(2012.10)
Writer: Brian Michael Bendis / Pencils: Carlos Pacheco
「End Times」パート2。ステファンは倒れたヴィクトリア・ハンドの精神をアストラル界に連れて行き、何があったかを尋ねる。その間も屋敷の外ではジェニファー・ケイル殺人事件の事でFBIとアベンジャーズの押し問答が繰り広げられていたが、FBIエージェントが何者かに操られ自分の頭に向かって引き金を引き死亡してしまい、現場は騒然。その上ヴィクトリアの部屋から悲鳴が聞こえたかと思うと、ベッドの上でこと切れたヴィクトリアと、その横で二人きりになっていたステファンがいた。実は一連の事件は、以前アガモットーとの戦いで命を落としたジェリコ・ドラムの兄弟であるダニエル・ドラムの仕業なのだが、次から次と憑依する体を変える彼に一同はわけがわからず、ステファンも誰を信用することもできずにその場から消えてしまう。その後、ニューオーリンズのダイモン・ヘルストームに力を借りようと家を訪れたステファンだったが、彼もまた亡骸になった状態であり、しかもそこへS.H.I.E.L.D.が現行犯逮捕に駆けつけてしまう。(ブラザー・ブードゥーの兄弟のかたわれ、ダニエル・ドラムの復讐劇がついにはじまる。ダークレイン時代からノーマン側、そしてヒロイックエイジ後はニューアベンジャーズと共に歩んできたヴィクトリア・ハンドはなかなかいいキャラクターで好きだったのですが、殺されてしまって悲しい…。今回はステファンのシーンが多くて、アストラル界でのシーンとか、チームメイトもウォンさんさえも信じられなくて彷徨うシーンとかどれも色っぽくて萌えますvvv 自宅近くに逃れてきたステファンが路地裏で弱っているところにウォンさんが手を差し伸べるとか、ニューオーリンズにテレポートするけど今度は心臓発作起こしませんように…(><)ってなってるところとかどれもたまらんです(鼻息)。前回まではダニエル・ドラムが誰に憑りついているか分かったんですが、今回はキャロルが正気に戻った後はどこにいるのかわからず読者の私もハラハラでした。あと、冒頭でヴィクトリアを部屋に運んで皆でどうしようってガヤガヤしてる時にステファンが「全員部屋を出てくれ」って言ってるの、ピーターだけがちゃんと聞いてて思わず微笑んでしまいましたv)<2013.1.7>

【JOURNEY INTO MYSTERY】#645(2012.10)
Writers: Kieron Gillen / Artist: Stephanie Hans
最終回。ナイトメアの事件で創出された恐怖を総べる冠がメフィストの手に渡ってしまう。それを阻止するには、ロキが消える以外ない――と、イーコルこと元のロキは告げるのだった。ロキはリアやソーに別れを告げ、今一度転生前のロキと対峙する。はたして転生前のロキと転生後のロキ、二人の間のゲームに勝つのはどちらなのか――。(折角リアと再会を果たしたのに、結局別れなければならない展開が哀しすぎます(号泣)。ソーに別れを告げるシーンでは、もちろんソーはそうとは知らず、「私が邪悪に転じたら、兄上が私を殺してくれる?」と問いかけ、それを拒絶するソーとのシーンになっており、本当にロキの事は何もわかってなくて、でもバカ正直に一途な兄上のおばかさんな所が、それでもロキは愛してるんだなあと思うとほんと泣けてしまって涙が出ました。どんなに変わろうとあがいても周囲がそれをさせない、その事をいやというほど思い知らされたロキだけど、これまで懸命に頑張ってきた。彼の悲しみと怒りが底知れないということは、転生前のロキと勝負する関係であっても二人にしか分かり合えず、そして子ロキは自分のほうが転生前のロキを出し抜いたと思っているところに悶えるやら悶えるやら。はたしてロキはどうなっちゃうんだろうと不安になる最終回だったんですが、今後まだ同じライターさんでロキの話が読めるようなので楽しみにしています。今回は読者のおたよりコーナーに映画でのロキ役のトム・ヒデルストンのファンレターが紹介されていてびっくりでした。トムヒさんが自分でとらえているロキと、ジレン先生のロキとの間にすごく共通点を感じて感激しているっていうのは、多分読者の方もすごく受け取っていて、だからこのタイトルが人気なのだと思う。次にロキが登場する新しいヤングアベンジャーズ誌がどうなるかまだ未知数ですが、期待しています! しかしリアはもう出ないのかしら…リア大好きだったから悲しいなあ)<2012.12.28>

【AVENGERS】vol.4 #32(2012.10)
Writer: Brian Michael Bendis / Artists: Brandon Peterson, Mike Mayhew
「End Times」パート2。アベンジャーズの緊急信号の件を、トニーはハンクに知らせる。信号はチームの誰が送っているかが識別できる個別の周波数を設定する前の古いもので、送り主が誰かわからなかった。だがその事と、信号が送られてきている場所――セントラルパークのジャンが消滅し死亡したと思われた場所――から、ハンクは信号がジャンからのものであるという確信を深めていく。古参メンバーのキャップ、トニー、ハンク、ソーの4人でインナースペースへと探索に行くこととし、他のメンバーは現場待機とタワーでの待機に分けるキャップ。その指示を出している間にサイモンが現れて助力を申し出るが、先にあったことが原因で誰もいい顔をせず、サイモンはおとなしくその場を去る。4人は早速小さくなってインナースペースへ――そしてそこで、ジャンと再会するのだった。(これまでアベンジャーズへの信号を送るべく奮闘していた謎の女性はジャンだってもう読者にはわかっていたのですが、それにしても4人との再会シーンには涙が出ました。ハンク、キャップ、ソー、アイアンマンの4人に次々キスするんですが、アイアンマンだけ背が届かなくて顎になっちゃってるのがまた可愛くて!!vvv ジャンの可愛さと強さが隅々まで発揮されていて、素敵な再会譚でした(><)。しかしこの世界で暴虐をふるうヴィランとの攻防がまだ続くようで、もうちょっと終わりまでは先があるのでまたそれも楽しみv)<2012.12.28>

【A+X】#1(2012.10)
[1. Captain America + Cable in Fight For the Future]

Writer: Dan Slott / Penciler: Ron Garney
[2. The Incredible + Wolverine]
Writer: Jeph Loeb / Penciler: Dale Keown
(1)第二次世界大戦中、ナチスのとあるロボ計画を阻止しようと任務に出かけたキャップとバッキーは、そこで巨大なセンチネルの建造を目の当たりにし、しかもケーブルと名乗る男が乱入して計画を阻止しようとするのに出くわして共闘する。(2)アベンジャーズタワーでのある夜、夜食を求めてキッチンに現れたローガンとハルクの前に、未来のローガンとハルクが現れ戦いになる。(2話ともにタイムトラベル話とは思わなかったのでちょっとびっくり。前半の話は時間を超えてセンチネルを作りミュータントを抹殺しようとしたトラスクをケーブルが阻止しようとし、その場にキャップが居合わせる話。にやりとさせるコネタがあったり、なんといってもロン・ガーニー先生の絵がかっこいい。後半の話は夜食でケーキを争奪戦になりそうになってるウルとハルクが可愛い(笑)。未来からやってきた二人はレッドハルクへの刺客だったっぽいのですが、その件はどうも続いているらしく、今後なんかの伏線なのかな…?)<2012.12.26>

【CAPTAIN AMERICA AND BLACK WIDOW】#638 [vol.5 #89](2012.10)
Writer: Cullen Bunn / Artist: Francesco Francavilla
とある別次元に飛ばされてしまったスティーヴとナターシャと別の次元のブラックウイドウ。その世界でハイドラのマークを付けたマシンに襲われる一行だったが、ベネマ・ユニバーサルもまた彼らの居場所を探し、殺そうとしていた。(この次元はベネマ・ユニバーサルの管轄下の次元かと思っていたらそうではなかったのですね。この世界でのキャプテンアメリカは「エージェントアメリカ」という呼び名でしかももう故人らしく、この世界の住人(というか敵なんですが)も混乱の様子。616ナターシャは各次元でブラックマーケットに影響を及ぼすベネマ・ユニバーサルの存在をなんとなく認知しており、消すために調べを進めていた模様。でもスティーヴはそこまでは知らなくて別口でカシュミール・ベネマの事を調べていたので、それでばったり会ってしまったという事だったんですね。)<2012.12.26>

【X-MEN LEGACY】#275(2012.10)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: David Baldeon
最終回。ミミックことカルヴィンは、以前時限爆弾状態になって担ぎ込まれたマイケルの回復が近く、彼が回復したら学園を去ろうかと考えていることをローグに相談する。ローグは自分と似た能力の持ち主のため、カルヴィンにはどうやってローグが内的克服を成し遂げているのか知りたいのだった。ちょうどアップステートで超人の監獄での暴動が起こり、他に対応できるヒーローがいなかったことから二人が出動することになる。(マイケルの回復には時間がかかりそうだったのに、あっさりと良くなりそうっていうのは、ゲイジ先生の担当が終わってしまうので急いで話を収束させているのかな…と思ってしまう面も。前回でローグはエリックとの関係にけりをつけるのだけど、今回ではこれまでの彼女の気持ちを総まとめするような号。人生は続いていく、自分はその道の途中にいるという位置感を持ちながらも、これまで経験し学んできたことをしっかりと体得し、これからも進んでいこうという前向きなローグの姿が微笑ましい。彼女と似た能力を持ちながらも、まだそこまで悟りを開けてないカルヴィンだけど、どうすれば自分が自分としての人生を歩み前進できるか悩んでいる姿も共感できる。今の仕事をしていると、影響ばかりされてしまって「自分」というものをなかなか掘り下げられない。やめて違う道を模索したほうがいいのかな…というカルヴィンの気持ちは普通にシンクロできます。一方で、学園で地に足をつけながら、自分の事もちゃんと振り返ってるローグの姿がカルヴィンにはすごいなって思うのもわかるけど、読者にはローグがあれこれ苦労して今の心境にいたっているのがわかっているし、彼女だって今が完成形というわけではない。そしてローグ自身が何よりその事を自覚してる。二人の人生と格闘しつつ、前向きになんとか歩いて行こうとしている姿がいいなあと思います。ゲイジ先生のレガシー誌は、決して長くはなかったけど、これまでレガシー誌を読んできて一番ローグに共感できた期間でした。やっぱりゲイジ先生は良いなあと思うのでした…)<2012.12.26>

【MIGHTY THOR】#22(2012.10)
Writer: Matt Fraction / Breakdowns: Barry Kitson
最終回。「Everything Burns」エピローグ。兄を封印するためにアスガーディアから去っていたオーディンを、スルトの事件で騙すように呼び戻したことで、ソーは裁きにかけられる。(ソーは本当に英雄なのか?みなさんに迷惑ばかりかけているだけではないのか?という事で、非難する側と弁護する側の言葉がこれまでの回想にもなっている。オーディンが半ば理不尽に息子に報いを受けさせようとするあたりまではいいんですけど、そのあとはちょっとトーンダウンかな…。バルダーとビル達が現れてソーの支持が膨らんだ所で裁判は終わってしまうのだけど、それよりも個人的にはフレイヤが言っていた、2つの種族の件をもっと掘り下げてほしかったかな)<2012.12.26>

【FF】#23(2012.10)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Nick Dragotta
最終回。未来から現れたヴァルとフランクリンにとって、この時代からの別れの時が来る。ヴァルは一足先にドゥームを救うために旅立ち、残されたフランクリンは、小さなフランクリンとリーチ、ジョニーとベン、そして両親に別れを告げるのだった。(自分たちのような親の元に生まれ育って辛くはなかったか、そんな不安を迸らせるスーと、その感情的な気持ちのもつれた言葉の本流を、単純な言葉に翻訳するリード。いつもであればより複雑なのがリードで、より明快なのがスーのように見えるけれど、こんな時にそれが逆転するというのがまた親心らしさが出ていてキュンとくる。はるかな時間流と壮大な能力を身に着けたフランクリンの、それゆえに過去や家族を大切に思い、また思念に沈む様が切なくて深いと思う。幼い今は、フランクリンはヴァルの天才にやきもちを焼き、ヴァルは誰にも理解されない孤独を抱えている。けれどもそれは大人になるにつれて、お互いがお互いにない部分を尊重し補完し合う兄妹の絆に育っていく。家族を想うゆえに過去を変えた二人。だから未来はまた未知数になり、二人の行く末はわからない。切なくて、あたたかくて、途方もなく大きな物語は、二人がこの時代を去ることで幕を閉じる。FFらしい大きな家族愛の物語は、ライターの人情抜きには描かれなかったと思うので、ヒックマン先生がどれだけ人情豊かな人かっていうのをたっぷり味わった気持ちです。今後ヒックマン先生がアベンジャーズタイトルに異動になるという事で、そちらでもどんな物語を紡いでくださるのか、とっても楽しみ。とにかくFFの担当お疲れ様でした、素敵な物語をありがとうございましたと感謝したいです)<2012.12.25>

【AVX: CONSEQUENCES】#4(2012.10) マグ度:★★★★
Scripit: Kieron Gillen / Pencils: Mark Brooks
獄中のスコットをトニーが訪れてくる。AVX事件中、ずっとフェニックスパワーの解析を試み続けてきたトニーは、引き続きその試みを続けようとしていた。フェニックスパワーを宿したスコットを調べたいという申し出に最初は興味を示さないスコットだったが、フェニックスパワーがミュータントを生み出す事は分かっていたというトニーの言葉にひきよせられるように結局は承諾する。イリアナとエリックはいつの間にか合流を果たしていた。二人はオロロにピーターを連れ戻させようとするが、ピーターにはその気がなかった。ホープはケーブルや自分のものを探して海中を捜索中、ネイモアに遭遇するが、どこか失意にとらわれているようだった。そんなある日、スコットがトニーの検査に行こうとすると、一人になったところでジェイクが狙われ、他の囚人に殺されてしまう。トニーは事件の事をローガンに話し、ローガンがスコットに会いに来るのだが、ローガンの帰った後、スコットは脱獄してしまう。(ジェイクがかわいそう(涙)。ぽつり、ぽつりと話し始められたような感じだった物語は次第に繋がっていく。エクスティンクションチーム及びフェニックスファイブのその後が次々と語られていき、チーム内の一部の面々は連携を取り始めていく。こないだトニーがエリックを逮捕できず見失ったのは、イリアナがテレポートさせていたからかな。ピーター(コロッサス)は無間の愛憎地獄に取り残されてしまい、だれにも取り付くしまが無い。彼のためにもということで、エリックとイリアナはオロロを仕向けて迎えに行かせるけどだめで、ここで4人の道が分かれる。海に引きこもり状態のネイモア(アトランティス側はネイモアの居場所は知らないと言い張り引き渡しを拒んでいる)は、ケーブルを探そうと行動を始めたホープと遭遇する。王としてのプライドを保とうとはするが、ネイモアの態度はどこか「フェニックスパワーに負けた」感が漂う。今回キュンと来たのはトニーがローガンに獄中での事件をすぐ教えてあげたことで、みんなの人間関係がちゃんと作用しているのを見るのはいいものです。「トニーから聞いた」って言うウルたんがまたね(ほろり)。いつもはあんまり名前で呼ばない感じがするのに、ここで「トニー」呼びなのがきゅんとくる(><)。トニーは自らのフェニックスパワー解明への望みに突き動かされてスコットの協力を取り付けたわけだけど、それで自分が監獄を訪れている時に、他のミュータントの囚人が襲撃されて殺される事件が起きてしまって、ショックだったと思う(涙)。それですぐにウルに知らせたっていうのが、トニーらしい細やかさでいいなあって思いました。そしてウルとスコットの対話シーンがまたすごく良かった。ウルは前に来たときよりももっと、スコットに対して心を開いた話をする。チャールズは自分にとって師だったけれど、スコットの存在は自分にとって「善良な男の手本」だったこと。思いがけず学園の長をやることになった自分が生徒たちをまえに、スコットだったらどうするか考えることがあること、自分の過去ゆえに、いまスコットがいる「場所」が分かること。本当はもとのスコットでいてほしいこと。そういうようなことをえんえん語る所が胸にしみました。ウルがそういうことを思っているだろうっていうのは伝わってきていましたが、ふだんあまりわざわざ言葉にする人ではないので、言うっていうことはよっぽどのことだということですよね(涙)。同胞を未来に導くために善良を尽くそうとする人と、同胞を守るために自分は手を汚してもいいという人。かつては前者がスコットで後者がローガンだった。なのに今は逆転してしまっている。その逆転までをこれまでの道のりで丁寧に描いてきたことがすごくいいと思う。そしてそこにこめられた心の問題をこうして描いてくれることがいいと思う。スコットのいまいる「場所」「心」これから彼が歩もうとしている姿を本気で心配しつつも避けられないとどこかで分かっていつつ、そうなってほしくないという感じのウルが切なくてたまらないし、そのすべてをわかっていてあえて自分の道を進もうとするスコットもなかなかいい。二人はどこかでお互いのことをよくわかっていて、そんな二人の事をトニーが理解しているっていうように描いてくれたところが今回はとてもよかった。AVXから今後の長期シリーズへと繋いでいくための橋のような役割を持つミニシリーズなのだけど、すごく重要だと思う。個人的にはエリックのスタンスをもっと描いてくれたら嬉しいなあと思う。もうちょっと真意を知りたいと思うのですが、ジレン先生のエリックは壁が固い。今まではユートピアがあり、エリックはそこにスコットと同じ目標のためにいたわけですが、それを失った今、学園には行かず、アベンジャーズにも投降せず、イリアナと合流して、スコットと行動を共にしようとしている。今後は他の皆とは道を分かつというような態度を見せるエリックに対してオロロが「あなたはヴィランじゃないのよ」と声をかけるシーンがすごく好き(オロロが言うっていうのがいいと思う。UXMv1#150をすごく思い出した)。ここ最近ずっとスコットを支える身に挺してきて、時に諌めたりしてきたエリックなんですが、チャールズという二人にとって大切な人をスコットが殺してしまっても、エリックがスコットを諦めてないというところは興味深いので、もっと掘り下げて書いてほしいな。)<2012.12.21>

【CAPTAIN AMERICA】vol.6 #19(2012.10)
Writers: Ed Brubaker / Art: Steve Epting
最終回。心を病んだまま放浪していた1950年代のキャプテンアメリカことウィリアム・バーンサイドをようやくスティーヴは発見し、交通事故に遭った彼をS.H.I.E.L.D.の病院に保護する。スティーヴは一度ウィリアムときちんと話しておきたいと思い、意識が戻った彼の元を訪れる。病院のベッドに横たわるウィリアムに、スティーヴは自分のこれまでのこと、ヒーローになろうと思ったわけではないことや、キャプテンアメリカという象徴がいつのまにか自分によって生み出され、大きな意味を持つようになってしまったことへの自分の気持ち、その重みについて語る。そして前日にウィリアムの「葬儀」を行ったこと、精神状態を改善するために翌日には別の病院へ転院することになることを告げ、「君の任務は終わったんだよ、ウィリアム。キャプテンアメリカの重責は他の者が引き受けるよ。私が出来るうちは、私が引き継いでいく」と言って去っていくのだった。巻末には8年間キャップ誌を担当したライター、エド・ブルベイカーの後書きを収録。(私がいつもエドさんのキャップ誌に対して思ってきたことは、キャップの周辺の人々の心の描写は素晴らしいのに、スティーヴ自身のことが良く描き出されているように思えないということだったんですが、読んでいるうちに、周囲の人々の目線や気持ちを通してスティーヴの人物を浮き彫りにしていくのがエドさんの手法なのかなっていうようにも思うようになりました。スティーヴの人物をもっと描いてほしいっていう気持ちからするとちょっと物足りないように思う面もあったのですが、今号はほぼ全編スティーヴが自分の事、自分の気持ちを語る独白であり、エドさんの「スティーヴ像」がすべてここに現れているように感じました。物語のほとんどはこれまでの回想なんですが、スティーヴの主観によって語られることによって、スティーヴ自身の「正しい事をしたい」という気持ちの発端が、時代やめぐりあわせによって、より大きなものへと変わって知ってしまった。ヒーローになろうと思っていたわけではないのに、たった一人のスーパーソルジャーになるはずではなかったのに、そうなってしまった。キャプテンアメリカとして働くうちに、ひとつの大きな象徴を作ってしまった、意図してそうしようとしたわけではなかったのにという戸惑いと、キャプテンアメリカという象徴が出来上がったことによってさらに自分の運命が大きく変わっていったことなどが淡々と語られます。自分が作った象徴によって今度は自分までもが振り回されるようになってしまったこと、そこから脱しようとしたこともあったこと、でも結局は誰かが重責を負わねばならないと思うに至ったこと。ウィリアムはキャップに憧れるあまりに政府の要請に応じて自らキャップになろうとした。中途半端な超人血清によって精神異常をきたした彼を見るたびに、スティーヴは自分の責任の大きさ、自分がそうした闇も生み出してしまったことに傷ついてきた。ウィリアムを更生させるために、彼の死を偽装して、新しい人生を歩ませようと「もう君の任務は終わったんだ」と語り、「重責は私が出来るかぎり、引き継いでいく」と言って去っていくスティーヴに、彼が戸惑いつつも背負っていくものの大きさを感じて、涙しました。「キャプテンアメリカ」が自分を含めて多くの人々の運命を変えてきたこと、政府がつくりだしたキャップではあるけれど、スティーヴが命を与えたのだからスティーヴが作ったようなもの。スティーヴは自分が作ったものを大きく重いものにしてしまい、それは他人からさらに大きく重いものに変化させられてしまった。そういった重みのすべてを、今のスティーヴは引き受ける覚悟なんだなというのが、壮絶。スティーヴが暗殺された時のトニーに残していた手紙に、「as Captain America, the part of it bigger than me--that's always been bigger than me-- Don't let it die, Tony(キャプテンアメリカとしての事だけれど、その部分は、私個人を超えたもっと大きなもので――いつでも、私より大きいものなんだ――どうか、それを絶やさないで欲しい、トニー)」と書いていた事が、当時はどうして彼がそんなことを書き残したのか、そう思っているそぶりは見えてなかったのでちょっとびっくりだったんですけれど、今回のスティーヴの独白を聞いたら、今になってやっと納得しました。8年間のエドさんのストーリーの中で、スティーヴが「自分」を出していると思える部分って少なかったように感じてきたんですが、今回の独白はスティーヴが普段あまり見せない本当にコアな部分を描いていると思われ、これが最後に来たことで、今までのストーリーに一気に光があたるような、そんな効果さえ感じられて、感動しました。納得の最終回でした。最後の後書きも、これまでの事が走馬灯のように私の脳裏にもよみがえったり、エドさんのバッキー大好きな気持ちが溢れてて、素敵でした。バッキーへのエドさんの愛は、ライティングからビシバシ感じていたので本当に微笑ましくて、今後エドさんがキャップだけでなくバッキーももう書かなくなってしまうのがさびしくてさびしくてたまりません。8年間本当にお疲れ様でした。名残惜しいです(涙)。あと、ウィリアムの葬儀のシーンで、私服で参列する人とコス姿で参列する人(ソーやクリントw)がいるんですが、トニーが私服姿で参列しているのを見つけてウフってなりましたv トニーやみんなはこの葬儀が偽だってわかって参列しているのか、それともキャップはこれも「重責」として自分だけのなかに引き受けるつもりなのか、それを考えると胸がきゅんとなります)<2012.12.19>

【NEW AVENGERS】vol.2 #31(2012.10)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Michael Gaydos
「End Times」パート1。ダイモン・ヘルストームやジェニファー・ケイルといった魔術系の人物が次々と狙われる。彼らを襲っているのはなんとニューアベンジャーズのリアゾン、ヴィクトリア・ハンドだった。アベンジャーズマンションでは、ルーク・ケイジとジェシカ・ジョーンズが引っ越しの準備を始めていた。ルークが筆頭になっていたチームでもあり、チームメンバーの中には戸惑う者もあった。ルークとは長い親友のダニーも、自分だけが何の進展もなく、ルークの人生がどんどん変わっていくことに戸惑いを隠せずにいた。そんな中、ヴィクトリアが屋敷に戻って来、ルーク夫妻の件を知って驚くのだが、FBIの捜査官が彼女に尋問したいと訪ねてくる。驚いたチームメンバーが何事かと集まってくる中、ヴィクトリアは突然喚きだし卒倒。チームはわけのわからぬまま、とりあえずキャロルがヴィクトリアを屋敷の中へと運び込む。(ニューアベの最終シリーズスタート。これまでの事やAVX事件を経て、家族のためにチームを辞める決意をしたルーク。ルークがアベンジャーズに入った気持ちの一つに、「娘に将来父親はアベンジャーだったって誇れるかも」というのがあった(NAv1#1、当時ダニエルちゃんはまだ胎児)のですが、ニューアベの長い歳月は家族を様々な事件に巻き込み、危険な目にあわせてきた。ダニエルちゃんが生まれる前や後も「スーパーヒーローと赤ん坊を持つ家族は両立できるものなのか」悩み、スーに相談したり、色々と試行錯誤してきたジェシカだったけれど、ついにアベンジャーズと子育ての両立は不可能だという結論に至る。最初は妻のその結論と、アベンジャーとして誇りと理想とやりがいを抱くに至ったルークは相いれず、さんざん悩んだのだけど結局は妻子が何よりも重要だということに気付く。悩んで葛藤してその決断をしたルークはかっこいい。ジェシカは夫の気持ちを自分が曲げさせたんじゃないかと、自分が悪い女なんじゃないかという悩みをキャロルに打ち明けるけど、キャロルがそうじゃないんだと話す場面がすごく好きです。ずっと一緒にやってきたルークが自分の人生を進んでいるのにくらべ自分は…ってなってるダニーも可愛いし、友というのは、相手の人生を共に見守っていくものだとダニーを元気づけるステファンも可愛い。アベンジャーズに入ってから、ステファンは実はすごく成長してるって思う。ベンディス先生のステファンはDD誌の頃は、マットにお説教しようにも、神秘的な事ばかり言うちょっと人付き合い馴れしてなさそうなイメージあったけれど、アベンジャーズでもまれてすごく丸くなった気がする。ヴィクトリアはどうやら何者かに憑依されているらしく、ラストで卒倒して、その何者かはキャロルに移ってしまったみたい。その何者かっていうのは表紙絵のプレビューでもうわかっちゃってるんですが、これからどう展開していくのかハラハラドキドキします)<2012.12.14>

【MARVEL NOW! POINT ONE】one-shot(2012.10)
[1. Nick Fury, Agent of S.H.I.E.L.D. in NYSE]

Writer: Nick Spencer / Artist: Luke Ross
[2. Star-Lord in Guardians of the Galaxy]
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Steve McNiven
[3. Nova in Diamondhead]
Writer: Jeph Loeb / Penciler: Ed McGuinness
[4. Miss America in The New World]
Writer: Kieron Gillen / Artists: Jamie McKelvie, Mike Norton
[5. Ant-Man in It's Art!]
Writer: Matt Fraction / Artist: Michael Allred
[6. Forge in Crazy Enough]
Writer: Dennis Hopeless / Art: Gabriel Hernandez Walta
クリエイターやタイトルが大幅リニューアルとなるMarvel NOW!新体制のプレビュー的短編集。(1)未来から来たと自称する男がS.H.I.E.L.D.に確保され、エージェント・フューリーに会いたいと主張。マリア・ヒルからの呼び出しに答えてエージェント・フューリーは彼の片腕フィル・コールソンと共に男と面会する。(2)少年時代、ピーター・クィルはある日突然現れた宇宙人に母を殺される。(3)AVX後ソーにアベンジャーズに入らないかと誘われた新ノヴァは有頂天だったが、そこを前ノヴァに恨みがあるダイアモンドヘッドに襲われる。(4)ロキがミス・アメリカを焼肉屋に呼び出し提案したこととは…?(5)Dr.ドゥームに娘キャシーを殺されたスコット・ランドの復讐。(6)内なる世界で狂気と相対していたフォージはそれを乗り越え、ケーブルと合流する。(新体制の事をよくわかっておかなきゃなーと思って購入。黒人の新キャラフューリーさんの事がまだ全然わかってないんですけど、元のフューリーはどうなっちゃうの?? 別に616を映画バース(MCU)に近づけなくてもいいじゃんって個人的には思ってしまうし、そもそも彼がロジャース司令官のコスを着てることが不満(あれはセクシーなのでスティーヴ専用にしてほしかったのよ!)なのでいろいろ微妙…。ベンディスのガーディアンズ誌はちょこっとなのでまだこれからっていう感じ。フラクションのFFは、娘を殺された父親が落書きで溜飲下がるか??親の気持ちをなんだと思ってるの?と腹立たしい気持ちになったので、相変わらずこのライターとは相性が悪いです。フォージはいつの間にか狂気にまかれていたみたいでびっくりしたのですが、インナーワールド話は好きなので、面白く読めました。AVXの後日談でケーブルが治療中だったって知って実はびっくりしてます。死んだのかと思ってたのに、死んでなかったとかwwwwwあの時の感動を返せよとか思っちゃうよもうww)<2012.12.13>

【AVX: CONSEQUENCES】#3(2012.10) マグ度:☆☆
Scripit: Kieron Gillen / Pencils: Scott Eaton
トニーはレイ・クンにクン・ルンの復旧活動をスターク社で支援する旨申し出るのだが断られる。ホープは普通の学校に通いだし、これまでの仲間を思い出しながら学校生活になじもうとするが、ケーブルが「探すな」と置手紙をして出て行ったにも関わらず、彼をひそかに探し出そうと行動を始める。監獄では作業所で他の人間の囚人に襲われるスコットだったが、能力は封じられていても、学園で学んできた格闘技で彼らを倒す。ミュータント囚人仲間のジェイクは驚き、スコットから能力を制御するための学園があることを聞かされると興味を示すのだった。スコットは作業所から鉄粉をひそかに持ち帰り独房の床にまく。すると翌朝その鉄粉はスコットにメッセージを送ってくるのだった…。(トニー可愛い。クン・ルンの思想的存在位置を考えると、スターク社の支援なんて必要としないだろうってわかるのに、それでもやりたがっちゃうところがトニーらしい(笑)。レイ・クンは、他人の事はいいから、自分の問題に集中するようトニーに言うのですが、レイ・クンの言い方だと、トニーは何か頭を悩ませていることがあるのに、それから目をそらすようにクン・ルンの復興事業にかかわろうとしているんじゃないかって感じ。そしてどうやらレイ・クンの見方は外れてなさそうなので、今後が気になります。イリアナがオロロに兄ピーターに自首を促すよう伝えに現れたり、マリア・ヒルを始めS.H.I.E.L.D.の面々と、S.W.O.R.D.のブランド長官、キャップ、ウル達が今後について話し合っていたり、ホープのその後が描かれたりと、AVX後の各人の描写が続いて、面白い。結局ヒーロー達がフェニックス事件の関係者を捕まえたとしても、引き渡した後はその後の彼らの処遇について手出しができない、という状況にスティーヴも他の面々も歯がゆいけれども無力感を少し感じているようにも見えます。ラストではスコットとエリックが、スコットが密かに独房に持ち込んだ鉄粉を利用して会話を交わしているらしいシーンで終わり悶えます(エリック自身の出番はなし)。自分を「政治犯」ととらえているスコット、この状況でも彼には何か目論見がありそう。エリックがこんなにすぐにスコットの場所を把握してコンタクトをとっていることや、スコットがエリックがコンタクトしてくることを見込んで鉄粉を用意したこととか! エリックはフェニックスとして暴走したスコットを事件中は諌める態度をとったのに、今後の彼らの関係もこれまでと変わらないのかしら? そこのところ詳しく描写してくれたらうれしいな)<2012.12.10>

【MIGHTY THOR】#21(2012.10)
Writers: Kieron Gillen, Matt Fraction / Penciler: Alan Davis
「Everything Burns」パート6。ロキとリアはスルトに追われ絶対絶命に。そこへソーが冥界の英雄達を率いて駆けつける。しかし圧倒的なスルトとエンジェル達の力に次々打倒されてしまうのだった。ロキとリアはアザーワールドへ飛び、ウィルソンに助力を請う。マンチェスターの神々のエンジェル達を阻止するためには、そのネットワークを利用してすべてをダウンさせてしまえばよいのだが、そうすれば折角マンチェスターの神々がアザーワールドを征服したことも無に帰してしまう。しかし、そうしなければ、アザーワールドを通じて全てのユニバースが炎に包まれるとロキは説明。ウィルソンは承諾し、ロキの為に犠牲になるのだった。行き場を失ったパワーを逃がすため、ソーとロキとリアはオーディンの力を借りる。こうして事件は解決するのだが…。(今回の一件により征服されていたアザーワールドはマンチェスターの神々の支配から解放されたってことなのかな。フラクションの描くソーとオーディンの親子関係がちょっと独特な感じで面白い。息子を深く愛しているが暴君的なところもあるオーディンと、父に対し敬しながらもどこか蔑むような複雑な感情をも持っていて頼りたくない息子。ロキよりもソーの方がオーディンに対する拒絶感が上のような印象をいつも受けるのですが、そこは血の繋がった父子ゆえの確執というものなのかなと思って興味深いです。そうでありながら、今回結局ソーはオーディンを頼ることになる。ロキも指摘するように、当初オーディンを頼りたくないと言っていたソーが言葉を翻したのか。そこが伝わりにくいことが残念なのですが、ロキに「オーディンをトリックにかけよう」と言ってニヤリと笑ったり、3女神からオーディンの休息を乱したことで、ロキと二人並んで怒られてるソーが子供っぽくて可愛かったです。フラクションの本シリーズが始まった時、ロキが(Siegeで)死んで耐えられなくて転生した姿を探しに行って連れ帰ってきてしまったところからだったわけですが、自分をいつまでも子供時代に繋げてくれているのがソーにとってのロキの存在で、だからこそ失いたくなくてあんな我儘をやったのかなっていうことと、ロキがそんな兄の我儘を恨みながらも結局は許容しているところが可愛い。)<2012.12.5>

【A-BABIEIS VS X-BABIES】one-shot(2012.10) ベイビーマグ度v:★★★
Writer: Skottie Young / Art: Gurihiru
AVXのパロディでベイビーアベンジャーズとベイビーX-Menが、スコットに奪われたスティーヴのバッキーぬいぐるみを巡って激しい争奪戦を繰り広げる。(可愛いーvvvv 可愛いーーーvvvv コネタもいっぱい詰まって画面が細かいところまで楽しく可愛い1冊v ベイビースティーヴが、ベイビーのくせにものすごいキャップっぷりなのでおかしいwww<2012.12.4>

【AVX: CONSEQUENCES】#2(2012.10)
Scripit: Kieron Gillen / Pencils: Steve Kurth
スティーヴの頼みを一度は断ったローガンだったが、結局スコットに面会に訪れる。しかし二人の会話はものわかれに終わるのだった。一方スコットの前に既に投獄されていたミュータントは、フェニックス事件のクライマックスの際に獄中でミュータント能力に目覚めた青年だった。(ウルとサイクの面会会話シーンが良かったです。二人にしかできない会話だと思う。とことん分かり合っているからこそ、あえて言う、あるいは、あえて言わない、というようなセリフの応酬が続く。チャエリの二人が対立していたころはあの二人がそういう雰囲気を出していたのが、サイクとウルにそんな雰囲気がうつってきたというのは世代交代かなーなんて感慨深くなっちゃったりもしました。)<2012.12.4>

【AVENGERS】vol.4 #31(2012.10)
Writer: Brian Michael Bendis / Artists: Brandon Peterson, Mike Mayhew
「End Times」パート1。AVX事件も終わったある日の朝。スティーヴの前にサイモン・ウィリアムズが現れる。先日ニューアベンジャーズとアベンジャーズチームに戦いを挑んで制圧し、マスコミにアベンジャーズこそが世界の安全を脅かしている元凶だと痛烈に訴えたサイモン。どうやらイオンエネルギーの身であることで、「自分の考え」があやふやになり、親愛的な気持ちから批判的な気持ちへとその都度ゆらいでいるのだという。「精神崩壊を起こしているのかも」と言うサイモンの話を聞いたスティーヴは「もし助けが必要なら助ける」と言うのだが、そこへレッドハルクが割って入り会話は中断されてしまう。サイモンはレッドハルクを倒しどこかへと消えてしまうのだった。みんなが朝食を食べながらその事を話しているとき、部屋にトニーが駆け込んでくる。アベンジャーズの緊急信号が鳴らされた、と言うトニー。だが信号の正体は謎で、インナースペースからのものだという。一体誰が信号を送ってきたのか?(不思議な生物ばかりが暮らす謎の土地から、とある女性が送ってきた信号――女性が誰なのかは見れば一発で分かるのですが、名前はまだ明かされず、一応次号へ持越し。信号を受け取ったトニーが寝室のソファ(ベッド使用した気配なしw)で寝落ちしてるのとか、早朝のテラスでスティーヴがコーヒーマグ片手にニュースを聞き流しているのとか、明け方のアベンジャーズタワーの様子が愛しいvv サイモンの話は読むと「そうか…」と言う気もすれど、ちょっぴり最終回に間に合わせで結論急いだ感もありマス。でも「彼女」が帰ってくるのなら、まあいいかって思ってしまうくらい、この話を最後に持ってきてくれたことが嬉しい!というか、きっと戻してくれるって実はずっと信じていたので、やっぱりやってくれた!!って思ってすごくうれしいのでしたvvv)<2012.12.3>

【AVX: CONSEQUENCES】#1(2012.10) マグ度:☆☆☆
Scripit: Kieron Gillen / Art: Tom Raney
逮捕されたスコット・サマーズは、これからミュータントの犯罪者が増えることを想定して用意された監獄に投獄される。フェニックス・ファイヴとエクスティンクション・チームのうち、身柄を拘束されたのはスコットとエマのみで、他は行方知れずだった。スティーヴは事件後ミュータント人口が急増している現状から、一刻も早く人心を安定させ、ミュータントと人類の共生をうたえるようになるには、事件の中枢だった彼らをこのまま野放しというわけにはいくまいと考えるが、スコットの協力を取り付けてくれるよう仲介を頼まれたローガンに断られる。会えば理性的ではいられない、自分がどれだけ立腹しているかとスティーヴに話して断ったはずのローガンなのだが、その後一人でスコットに会いに行くのであった。(事件後〜新体制への移行という過渡期を描くミニシリーズになるのかな。冒頭はネイモアに襲われて荒廃したワカンダに、ローガンが子供たちをボランティアに連れて行こうとするものの、逆に激しい憎悪によって諦めて帰らざるをえないというシーンから。生徒たちを活動させる気なら、受け入れてもらえるのかどうかちゃんと確認してから出かけたら?(苦笑)って思うのですが、そんな必要もないくらい、以前は仲が良かったということなのかもな。オロロも同様に追い返されてしまい、以前、ワカンダは世界で一番ミュータントに理解のある国だったのにと、二人が肩を落とすのが切ない。スティーヴはミュータントが激増しているからこそこれ以上の混乱は避けようとしてユートピアの幹部メンバーを追っているのだろうけど、今回あっさりマグニートーに逃げられちゃってる(出し抜かれちゃったトニーが可愛いw)。最終的にはエクスティンクション・チームが追われる身になってしまっているのが哀しいなあ。みんなが事態を良い方に導かなきゃって思っていたはずなのに、結局追う者と追われるものになっちゃってるなんてねー。とりあえず次号が気になります。)<2012.12.3>

【AVENGERS ASSEMBLE】#8(2012.10)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Mark Bagley
アベンジャーズとガーディアンズは、コズミックキューブと合体したサノスの力でキャンサーバースへ飛ばされてしまう。そこで先に飛ばされてきたエルダーズ・オブ・ユニバースの面々や、ソーと合流。サノスは本当は彼らを殺すつもりであったが、彼の思うようには力は働かなかった。トニーはその原因は、サノスの盗んだコズミックキューブが本当のコズミックキューブではなく、アメリカ軍によって作られた模造品からだと解析する。入手した設計図によれば、形こそコズミックキューブに似ているが、能力は別の、しかし依然として強力な武器であった。地球ではアベンジャーズが姿を消したことで非常事態となり、サノスも現れヒーローが終結してまさに地球の命運をかけた戦いの火ぶたが切って落とされそうになっていたが、エルダー達と取引したアベンジャーズとガーディアンズが現れてサノスからキューブの力を奪い、打倒する。約束通りサノスをエルダー達に引き渡して事件は解決するのだが、トニーはガーディアンズ達の冒険に興味津々であった。(ガーディアンズいいなぁ、私も宇宙で冒険したーい!休暇ほしーい!なトニーが可愛いんですが、本当に今後ガーディアンズに入隊してコズミックデビューするらしいです!(笑)。今回でベンディス先生の担当は終了し、物語は来年創刊のガーディアンズ・オブ・ギャラクシー誌に続く模様。こっちのタイトルはライターが交代。実はもうちらっと読んでいるのですが、雰囲気ががらっと変わってしまうので、個人的にはタイトルを引き継ぐ形ではなく違うタイトルで出してほしかったな…と思っているところ。今回はトニーが大活躍なのと、ほかのメンバーとのかけあいが可愛いのとでもう顔がニコニコしてしまいましたv 地球にエルダー達が姿を見せるシーンでは留守番組だったウォーマシンとアーマーの色が塗り間違えられていて、トニーのセリフじゃないとおかしいセリフなのに、まるでローディが言ってるみたいに一見見えてしまうことになっているのが残念(苦笑)。塗り間違えはいつものこととはいえ…カラリストさんたのみます。ユーモアたっぷりで可愛かったベンディス先生のアッセンブル誌もたった8イシューで終わってしまいましたが、もうちょっと読んでいたかった! トニーは引き続き来年の新タイトルで書いてくれるということなので楽しみなのですが、ベンディス先生のキャプトニが読みたいなー(未練))<2012.11.30>

【FANTASTIC FOUR】#611(2012.10)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Ryan Stegman
最終回。リードはある夜、未来から来た大人のヴァレリアに起こされる。ドゥームは生きていて、ブリッジの向こうに彼を助けにいかねばならない。ドゥームが命がけで時間稼ぎをしたおかげで一命を取り留めたこともあり、リードは行かないわけにはいかなかった。ラトヴェリアの山中に不時着したバクスタービルの残骸には父ナサニエルが待っていて、3人は修復されたブリッジをくぐる。ドゥームはブリッジの向こうに生き残った際、2つのインフィニティ・ガントレットを手に入れていた。ブリッジを通じて別の次元に渡ったドゥームは、ガントレットと己の力を駆使して新たな思い通りの世界を構築するのだが、すべてが思い通りには行かず…。(ヒックマン先生がFFライターに就任した時全然未知数だったのだけど、まさかこんなに面白い世界を築き上げる人だとは思ってなくて、最初からずっと買い続けていなかったことが悔しい(笑)。全部読んでいないのだけど、面白かった。特にドゥームたんの扱いとか、ヴァレリアとの関係が個人的には大好きだった。FFそれぞれの物語もすごく良かった。ヒックマン先生の最後のあとがきを読んで、ヒックマン先生がすべてのドラマを、各人物を掘り下げることによって描いていて、しかも彼らのモチベーションを支えている原点が「愛」にあると語っているところがすごく感動的で泣けました。FFが家族愛の物語であること、FF一家が愛ある家庭だからこそ、この不完全な世界で彼らが完全な家族であり得るというヒックマン先生のFF観をもとにしているからこそ、こんなに感動的で、家族愛に満ちたFFらしいFFが読めたんだなと思ってますますヒックマン先生が大好きになってしまいました。そして616外のリードを家族愛のないリードにしたことで、家族のいた616リードが救われるという物語もそこから生まれ、より家族愛を浮き彫りにしたのだなと思います。今回の物語は、おそらくはリードが一度破壊し虚無となった世界をドゥームたんが訪れ、ドゥームたんが再創造の神となるという面白い話。ドゥームたんは神になるけれども、しかしまたドゥームたんであるがゆえに結局は排斥される運命を辿る。カウンシルの存在はリードがリードだけでは完全な存在にはなれないことを示し、カウンシルが残した世界に1人残ったドゥームはドゥームだけではやはり完全な存在にはなれないことを示している。ヴァレリアが「私は私なりにパパを超えようとしてるの」と言い、リードもドゥームも双方を尊重しているのは、それがあるからこそなのかなという気もしてそれがすごく好きだしうれしい。以前一時FFライターを務めたマーク・ミラーは「Dr.ドゥームもFFの家族の一員」という見解を示したけど、その見方はミラーの物語よりも、ずっとヒックマン先生の物語のほうに強く感じました。ドゥームがその人格ゆえに失敗しても、リードが助けに来てくれたのは、ナサニエルやヴァレリアの存在と切っても切れない。かつてヴィクターはナサニエルを助けたし、ヴァレリアは出産時に取り上げてくれた人であり名付け親でもある。ドゥームはヴィランだけれど、結局彼も、「家族」の存在によって救われているのだという物語が最終回というのがなんとも胸がきゅんとして素敵でした。一つ残念なのは、クリストフが放置されて終わってしまったこと。ヒックマン先生が呼び戻し、ドゥームが死んだと思って打ちひしがれていたクリストフが今回出ずに、ラトヴェリアの王位がどうなるのかも描かれないまま次のライターに引き継がれてしまったことはものすごくものすごく不安なのですが、いやなことが起きた時はきっと黒歴史として私の中では葬るつもりです(笑)。とにかくヒックマン先生のFFもドゥームたんも最高だった!!素晴らしい物語をありがとうと言いたいです。)<2012.11.28>

【UNCANNY X-MEN】vol.2 #20(2012.10)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Carlos Pacheco
AVX事件後、逮捕されたスコットの元にケイト・キルデアが訪れ、驚くべき正体を明かす。ユニットはようやくデンジャーを解放して姿を消す。ピーターの前に再び現れたイリアナは、ピーターをサイトラックの力から解放する。いつでもピーターの呪いを解くことができたのにしなかったのは、ピーターが心に抱いていた妹はもうこの世にはなく、闇と狂気しか存在しないことを知らせるためだった――と聞き、ピーターは怒りをあらわにするのだった。(ジレン先生によるUXM誌最終回。ケイトの一件は最初から決まっていたのか、後付けで作ったのかわからないんですけど、最後にスコットに力を与えているという点においてはよかったとは思う。さっくりと殺されてしまったケイトは気の毒なんですが、あまり人物として掘り下げてもらっていたわけではないので、むしろキャラクターとして使い捨てられた所が可哀想に思う。ケイトの死にしろ、ユニットのデンジャー解放にしろ、イリアナのピーター解放にしろ、自分の担当が終わるからということで自分が作った設定に急いで始末をつけて去るという印象をうけてしまう。ジレン先生のUXM誌がどうも苦手だと感じていた理由をずっと探していたのですが、そのひとつが「希望のなさ」なんじゃないかと最近思うようになりました。ミュータントへの迫害と戦うというのがX-Menの大テーマだと思うんですけど、そんな戦いの日々の中に「希望」が描かれなければ読者は救いを見いだせない気がして。ミュータントが絶滅寸前という状況だったのだから希望がないのは当然だったかもしれないし、だからこそAVXへとストーリーが落ちて行ったということなのかもしれませんが、それにしても救いが感じられなくて読んでいてしんどかった。フェニックスフォースが現れるまで、ユートピアの人々のモチベーションがどこにあるのか、希望が無いので見えなかったし。特にジレン先生のUXM誌で特出していると私が感じたのはピーターとイリアナの関係なんですが、スタート時点で二人の間にあった兄妹愛は、Fear ItselfとAVXを通じてねじれて行ってしまう。その描写は興味深くはあったんですが、救いのない終わり方で幕を閉じてしまったために辛かった。私は自分の好みとして、やっぱり希望のある物語を求めているんだなということを痛感したジレン先生の担当でした。そんななかで、獄中のスコットに最後力を与えたのが、「希望」ではなく「怒り」だというのが、象徴的だなと思った次第。あれだけの力をもつシニたんがあれで終わるなんてって思ったらやっぱり手をうっていたのが分かって、そうそうここまでうざくなきゃシニたんじゃないよって思って微笑んでしまったのですが、自分の帝国を、マデリーン以外は全部男(の自分)で構成していたシニたんがケイトを乗っ取って女子になっちゃったことはツッコミでツボでしたwww ハイヒール履いて可愛い服着てしぐさも女子だしね! かっわいいwww 結局ジレン先生のUXMはシニたんのセクシーに始まりシニたんのキュートに終わった感じだなぁ)<2012.11.28>

【CAPTAIN AMERICA】vol.6 #18(2012.10)
Writers: Ed Brubaker, Cullen Bunn / Penciler: Scott Eaton
「New World Orders」パート4。シャロンはジーモを、キャップはブラボーを、それぞれ激闘の末に倒す。街じゅうに放たれた巨大なマッドボムも元を絶たれたことでようやく停止。事件は解決する。しかしこれまでの制度が抱えてきた汚点が暴かれてしまったいま、これからの世界をどうしていくかは、人々の心次第だとスティーヴは言うのだった。(駆け足&無理やり纏めた感をどうしても感じてしまうのが惜しい所…。エドさんのキャップ誌には繰り返しモブによる暴動が描かれるんだけどたいてい何者かに操られてのものである点、そして今回スティーヴは今後の社会の展望について人々に返しているのだけど、その割には人々の良心的なものっていうのがあんまり描かれた印象を持てない。風呂敷を広げていく段階ではワクワクさせてくれるのだけど、畳む段階になると「あれ?」ってなってしまうのが、いつもエドさんのライティングで残念に感じるところなんですが、そんな風に辛口になってしまうのも、エドさんのライティングが好きだからなんです…。駆け足なのはもうすぐ終わりだから仕方がないのかなっていう気もするのですが、最後シャロンとラブラブに戻っているのは、シャロンがデニスを殺した一件をスティーヴが抱えていた事がぜんぜん解決されてないのに何いきなりよりもどってんの???とまったく納得できなかったです。スティーヴとシャロンって波があって、信頼関係という面では信頼しあっている二人ではあるけれど、どういうわけか愛し合って長続きするカップルにならないっていうのがこれまでの過程でどうしてもあるので、最後はよりを戻しても、別れさせてもどっちでもよかった(乱暴な言い方ですが)んじゃないかと思うんですが、よりを戻すんだったら、デニスの件はちゃんとしてほしかったし、これじゃまるで次シリーズのライターが二人をラブラブ状態から始めたいからっていうのがあったから無理やりラブラブにして終わらせたみたいに思えちゃってどうもいかんです。巨大マッドボムもあまり活かされなかったし、マッドボムの解析にトニーが一度あたっていたのだから、トニーをもっと活かしてほしかったし、これまでのいきさつの割にはジーモもブラボーもあっけなかったし、そもそもクイーン・ハイドラが全然描きこまれなかったことも残念。…と、どうも愚痴っぽくなってしまってよくないんですが、最後スティーヴんちで軽く打ち上げしてる場面は可愛かったし、サムが怪我したS.H.I.E.L.D.のエージェントやデュガンのために、打ち上げのおすそ分けを持ち帰ってるところがとにかく最高に可愛かったですvv しかし鳥と話す系な能力のサムなのに打ち上げが鳥料理っていいのか??)<2012.11.27>

【UNCANNY AVENGERS】#1(2012.10) マグ度:★
Writer: Rick Remender / Artist: John Cassaday
フェニックスに憑りつかれたスコットに殺されたチャールズの葬儀が行われる。アベンジャーズはX-Menの気持ちを考慮して、本来なら出たかった葬儀への出席は遠慮する。その後、キャップはソーと共にアレックス・サマーズに声をかける。チャールズの後を引き継ぐ者が必要だが、それにはアレックスしかいない、アベンジャーズとX-Menによる合同チームのリーダーとなってほしいと持ちかける。また葬儀後のジーン・グレイ学園をワンダ・マキシモフがひそかに訪れチャールズの墓に花を供えようとしてローグに咎められる。ワンダを責めるローグだったが、そこにレッド・スカルの手先が現れ二人を倒し、チャールズの遺体を持ち去ってしまうのだった。(いきなり脳みそ摘出されまくりのバイオレンス描写で、こういう路線でいくの??とびっくりする新シリーズ。リメンダー先生はXフォースの一部しか読んだことないけど、あのバイオレンス描写はXフォースだからだと思っていたらそうじゃなくてリメンダー先生がそういう話が好きだからなのかしら…と思えてきた。葬儀初日から墓を荒らされて遺体奪われて脳みそ摘出とかチャールズwwwww とりあえず葬儀の中継をこっそり見てるマグたんが可愛かったですvvvvvvvv X-Menを率いてきたスコットが逮捕され、ミュータントが世界中で能力発現するようになった今、誰かがチャールズの後継者にならなければならない。ローガンは学園を再開させているが、問題ある過去のためにチャールズと同様に表だってミュータントの人権運動家となることができない。そこで経歴のクリーンなアレックスにやってほしいとキャップが持ちかけるっていう大人社会的な根回しに驚くんですけど、キャップが一緒にいったのがトニーではなくてソーってところが奇妙なバランスで面白い(笑)。アレックスは突然の話にしり込みではあるんですが、直後に起きた事件に後押しされて引き受けるのかしら。とりあえず今回のツボはマグたんと、コーヒーよりラテ派のソーさんでしたv)<2012.11.22>

【AVENGERS ACADEMY】#38(2012.10)
Writer: Christos N. Gage / Artist: Tom Grummett
アベンジャーズアカデミーとジーン・グレイ学園とで交流フットボール大会が開催される。イベントを通して、先日までのアベンジャーズとX-Menとのわだかまりの解消を目指してのことだったが、ジェレミー・ブリッジスの事件で色々あった子供たちはその事も抱えていた。(子供たちも大人たちも、イベントを通して気持ちの整理をする。一人ひとりが今の自分とか、周囲と自分の関係を見つめなおすような描写と、フットボール&バーベキュー大会っていう楽しいイベントで皆がワイワイしてるのが素敵vvv ローラは前回の事件で自分がジェレミーを殺したのかと思い悩んでいて、さすがに黙っていられなくなったジャンヌは実は自分がローラの爪を使って殺したことを告白する。それはアサシンとして利用し続けられた過去を持つローラにとっては裏切りであり、それでも二人の間には友情が存在したはずで、その友情ゆえにジャンヌも黙っていられなかったはずなのですごく切ない(涙)。ゲイジ先生のおかげでピエトロはだいぶ株を上昇させたと思っているのだけど、今回のウォーバードとのアフェア可愛かったvv 切なさあり、笑いあり、深みありと、楽しめる一冊で、ちょっとクレアモント先生の伝統さえ感じさせるイシューでしたv あと1冊でこのタイトルが終わってゲイジ先生の手を子供たちが離れてしまうのでとても悲しい…)<2012.11.20>

【DAREDEVIL: END OF DAYS】#1(2012.10)
Writers: Brian Michael Bendis, David Mack / Pencils: Klaus Janson
デアデヴィル=マット・マードックが死んだ。公衆の面前で殺された。彼はかつて、長らくヘルズキッチンに絶大な影響力を駆使したキングピンとの戦いに疲れ、自らヘルズキッチンを支配しようとしたり、キングピンを殺害したりして以降、姿を消していたのに――ある日突然現れ、そして殺されたのだった。デイリー・ビューグルの記者ベン・ユーリッヒは、かつてデアデヴィルの正体がマットだとマスコミにすっぱ抜かれた際、彼を守れなかったことで、二人の間の友情は終わったものと思っていた。けれども彼はJJJに促されて重い腰を上げて街で取材するうち、マットが謎の一言を最後に口にしたことを知る。マットはなぜキングピンを殺したのか、姿を消していた間何があったのか、そしてなぜ突然また現れ、殺されたのか、最後の言葉「Mapone」の意味とは――ベンはこれらの謎を追求し、自分が書かねばならないと次第に突き動かされるようになる。(久しぶりのベンディスのDDということで、ほかには特に情報入れずに手に取ったのですが――いきなりのマットの死というショッキングな始まりで驚きつつ、ベンの感情世界が記事の推敲を軸に現実と回想を織り交ぜて表現されていくのと、味わい深いアートに瞬く間に魅了されてストーリーに引き込まれていってしまいました。これはベンディスの書いたDDのストーリーから派生した近未来AU…ってことでいいのかしら。ヒーローが死ぬのが珍しくない日常という雰囲気だし、キャップが死んだという新聞記事が壁に貼ってあるし。マットの失明の経緯や父親の死、弁護士そしてDDにという一連のオリジンから、その後(おもにベンディスのDD誌において)何があったのかというこれまでの粗筋はベンの回想で語られるのですが、ベンディスのDDタイトルを読んでいると尚更ベンの苦悩が彼のモノローグから感じられて悶えます。かつてはマットの親友だったはずが、彼と断絶してしまった、そのままマットは謎に満ちた死を迎えてしまったという後悔や苦しみ…でも考えぬくうちに、やはり自分は彼の真実を追求しなければという思いに至るまでが描かれる。その思い悩む姿や気持ちがすごく共感できて、紡がれる言葉の一語一語に細やかさを感じて、ああ、やっぱりベンディス先生のライティングは素晴らしいなあと感じ入ってしまう次第。ベンの思い惑う気持ちと、それを記事として思い浮かべて言葉を入れ替えたりして推敲するという脳内作業がリンクしているところが、すっごい心に迫ってくる。そこにさらに時代の残酷さがレイヤーとして重ねられているのも見事。もはや新聞という形態が衰退しており、ベンのマットに対する後悔に拍車をかけるようにベンを後ろ向きの気持ちにしている。そして街の人々の無関心がさらにベンを辛い気持ちにさせる。ネット社会の普及と、自分以外に対する無関心な社会、そしてベン自身の抱える個人的な気持ちが、導入ではベンをものすごく居所のなさげな存在にしている――が、JJJに追い立てられるように取材に出かけた彼は、多くの無関心な人々とのやりとりの果てに、ようやくキーパーソンにたどり着く。ベンの書く記事のファンであり、DDを尊敬しマットの最期の言葉を聞いた一市民が、まるでベンの漠然と暗澹とした夢を覚ますような存在になって、ベンを謎の真実へと駆り立てるようになるストーリーが見事。ベンディスが得意とする「不条理が満ちる日常の中にふと光を差す、決して特別ではないがほのかで確かな希望」を、この平凡な一市民に見出してしまう。私がベンディスDD誌を読んでいて大好きだったエッセンスが詰まっていて、アベンジャーズタイトルも好きだったけれど、これはやはり個人タイトル、あるいはDDワールドでしか味わえない味かもしれないと思います。とにかくこれからどうなっていくのか、ハラハラしつつ楽しみです)<2012.11.20>


【AVX: VS】#5(2012.10)
[1. Scarlet Witch vs. Hope]
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Jim Cheung
[Plus: Eight More Throwdowns From Between The Panels of Avengers vs. X-Men!]
AVX#12中のワンダとホープの喧嘩詳細ほか、AVXをテーマに様々なコネタ詰め。(AVX#12の同シーンでは喧嘩別れのままのように見えた二人ですが、こちらではホープがだまし討ちにしてワンダをぶん殴り(苦笑)。キャップはあっけにとられるし、トニーは頭を抱えるしで、夫婦のリアクションがまた夫婦らしくてかっわいいvvvvv コネタもサイクとキャップのアホな痴話喧嘩も笑ったし(「アンタを見つけて解凍したやつの顔が見たいよ」て言われてキャップがゴゴゴゴゴなってるとことかだってそれトニーのことだしねと思って爆笑)、ジェシカと色んなX-ウィメンの絡みを妄想してもんもんうふうふしちゃってるクリントのアホ漫画も可笑しかったしwww でもやっぱトードvsジャービスかなあ(笑)。ジャービス最強すぎ!!(笑))<2012.11.19>

【WINTER SOLDIER】#12(2012.10)
Writer: Ed Brubaker / Artist: Butch Guice
「Black Widow Hunt」パート3。ナターシャを人質に、洗脳を受けるように迫られたジェイムズは、彼の言うとおりにしてしまう。S.H.I.E.L.D.はジェイムズを追うが、ウィンターソルジャーとしてだけの人格になってしまったジェイムズはなかなか手に負えなかった。ジェイムズは追手のローガンを退けると、マット・マードックの家に侵入しデアデヴィルを襲う。(凄腕エージェントが二人も洗脳されてしまって頭を抱えるS.H.I.E.L.D.(ホロリ)。なんだかもうにっちもさっちもいかない状況になっていてもだえるばっかりです。ナターシャがジェイムズとの事は任務上の偽装だったと思い込んでるんですが、それでも気持ちが残っているのがわかるシーンもあり、切なくなります(><)。ナターシャの今カレと元カレの対決って構図で次号へ引きなんですが、いったい物語がどう収束していくのかわからなくてとにかく読み進めるしかないのです(><))<2012.11.16>

【UNCANNY X-MEN】vol.2 #19(2012.10) マグ度:★
Writer: Kieron Gillen / Artist: Dale Eaglesham
「Avengers vs. X-Men」タイイン。AVX最終回をスコット目線から。(フェニックス→ダークフェニックスとしてのスコットの内面で起きていたことを描く前半と、後半は事件直後を描く。AVX本編では外側の視点でスコットを描いていたものが、この号では内側を描いているので面白い。彼がダークフェニックスとして心に描いたことをそれが黒いことでも現実化させられる能力を持ちながら、どこかでちゃんと踏みとどまっていたこと、しかし踏みとどまれていたかも自分で定かではないという極限状況を経験し、目覚めた時に自分が殺してしまうことを一瞬考えたハンクがちゃんと生きていて、良かった、自分はハンクをあの時殺してはいなかったと喜ぶシーンが、彼のもともと持っている純粋さやまだ残っているあどけなさを表していて切ない。自分から離反していったローガンに対して、本当はローガンの学校の名前が気に入っていたと考えたり、ハンクの事もそうだし、スコットの内面には、本当は以前のままの彼が残っているのだなということを、すごく感じさせるイシューでした。それなのに、それを彼は全部殺して、ミュータントを復活させるという事をやり遂げようとした。目的が実現したという事を知ったスコットの満足そうな顔と、スコットが満足するのがわかっているからこそ知らせたくなかったと顔を曇らせるハンク。二人の間の歴史――築いた友情とそれが壊れてしまった今を思うと、本当に切ない。)<2012.11.16>

【FIRST X-MEN】#3(2012.10)
Writers: Neal Adams, Christos Gage / Artist: Neal Adams
マンハッタンで暴れるミュータントの浮浪者(実はネイモアw)と格闘するチーム。浮浪者のことは助けられなかったが、そこに来ていた組織の男たちを手掛かりに今の基地を割り出すことが出来る。そこではトラスク達がミュータントをコントロールするために、寄生能力のあるミュータントを利用しようとしていた。ローガン達チームはそこへ押し入り、寄生されていたイエティの兄弟を救いだし、ほかにとらわれていたミュータント達も救い出す。(結局マグたんはあれ以来でないってことなのね…しょんぼり。セイバーさんがホロといい感じになってきて、可愛いんですけど、それでウルたんが怒り出してるのがまた可愛いvvv 冒頭のネイモアに大笑いしたり、チャールズが裏で何か動いていたりと、色々起きてます。チームがだんだんファミリーみたいになってきたところにキュンとしますv)<2012.11.16>

【AVENGERS VS. X-MEN】#12(2012.10) マグ度:★
Story: Jason Aaron, Brian Michael Bendis, Ed Brubaker, Jonathan Hickman, Matt Fraction / Script: Jason Aaron / Pencils: Adam Kubert
事件を解決するために、フェニックスを研究し尽くしたトニーだったが、科学だけでは解決できないことをようやく受け入れたと皆に話す。ワンダとホープの間には、東洋思想でいう陰陽の神秘的関係が確かにあり、それが事件を解決するカギであるのだが、二人が心を合わせてその力を発揮できるかどうかも、その力をどう発揮するかも、二人を信じて任せる以外にないという、まったく科学的でなく心もとないトニーの結論にキャップは半信半疑であった。しかもホープは苛立ちのあまり、すべてはワンダがミュータントを消し去ろうとしたからだと八つ当たりして喧嘩してしまうような状況では尚更だった。ついにユートピアでの決戦となり、スコットはダークフェニックス化。心の闇のままに世界中で破壊を行うようになってしまう。真向に戦いを挑むのでは絶対に勝ち目はない、自分の悟ったようにワンダとホープに任せるべきと訴えるトニーにキャップはついにゴーサインを出す…。(ノヴァ君の#1以来の再登場シーンには息を呑みました。トニーが科学で説明できないものを信じるなんて信じられない展開なんですが、このことは今後のトニーの物語に影響を及ぼすらしくて、ハラハラしつつ見守るしかない感じ。ワンダはHOMでミュータントを絶滅危惧に追い込んでしまったことに責任を感じているし、ホープもフェニックスを担う運命にまつわる葛藤を抱えている。二人がそのことでぶつかったり、自分たちの気持ちをバネにして心を合わせたりしながら、ついにスコットからフェニックスを引きはがすことに成功するだけではなくて、ストーリーはさらにそこから飛躍していく。ホープがフェニックスを担う運命を課せられたのは、ホープがフェニックスという重荷を背負えるからではなく、フェニックスを「手放すことができる」からだと説いたワンダの言葉に目からうろこ落ちまくりでした(涙)。ベンディスがアベンジャーズタイトルに就任してワンダがAvengers Disassembledで暴走して以来、ワンダが歩んできた道、アベンジャーズが歩んできた道、そして、同時にX-Menが歩んできた道、ホープが歩んできた道がここに帰結してきたんだなと思うと、感慨が深すぎて、いままでのあれこれとか走馬灯みたいに浮かんじゃってボーっとしていまいます(><)。10年単位の大きなストーリーがひとつ終わったんだなと思えて、それならライターの大異動で新しい時代が始まるのも納得してしまう。今回の事件でスコットは捕まってしまい、キャップはミュータントと非ミュータントに壁を作らない世界のためにチームを統合するもよう。アベンジャーズはこれまでも、種族の違いにこだわらず皆が平等なチームだったけど、これからはアベンジャーズとX-Menの間の垣根も超える――てことで、それはちょっとすごいなって思います。今まで確かにミュータントコミュニティは、人類との共生をはかるといいつつも自分たちだけでまとまって壁をつくってきたところがあったので、それを取り払って全部一括でスーパーヒューマンとしてキャップが面倒見ていくっていうのは、これはキャップにとっては責任がこれまで以上に増えることになるわけで、ただでさえこれまでも世間のアベンジャーズや超人コミュニティへの批判をむけられたりすることもあってストレスフルな生活だったのに、今後大丈夫なのかなぁって不安になります。今後ますますのトニーのサポートを期待したいところなんですが、どうやらミュータント方面に関しては、キャップ的にはスコットの弟のアレックスの役割に期待してそうな感じ。結局今回の事件に関して、スコットはフェニックスパワーに振り回されるところもあったけれども、それでも彼の当初の目的は果たしたわけで、スコットは最初から、それ(ミュータント種の再興)に対して払う犠牲に覚悟が固まっていたというのが見て取れます。今回の事件と直接は関係ないですが、スパイダーマンのワンモアデイで、メフィストが「愛するもののために魂を交換条件にしたものは、自分が魂と引き換えに愛するものを救ったのだという自己満足によって、どんなに苦しめても無意味である」と語ったことを、今のスコットを見ていると思い出すんですけど、彼は文字通り、ミュータントのためにすべてを犠牲にして、なおかつその事に対して、結果が出たことで満足しているんですよね。この壮絶な覚悟っていう点では、スコットはこれまでのミュータントキャラクターの中で抜きんでているなと思った次第です。彼はマグニートーとプロフェッサーXの衝突にもまれる形で育ってきたので、二人が彼の育ての親みたいなところがあると思うんですが、これまで読んだ中で感じるのは、エリックもチャールズも、ミュータントの未来にすべてを捧げたところで、その結果を受け止める覚悟ってのは自分たちが考えていたほどには固まってなかったなと思うところがそこかしこにあって、何かが犠牲になるたびにすぐにめそめそ思い悩んだりしてきたところがあったんですけど、スコットはそんな二人をこれまでの人生で見てきたからか、ついに二人を超えて、本当にすべてを犠牲にする覚悟ですべてを犠牲にしたんだなと思いました。「これを勝ちと考えているのなら私は君を憐れむ」とキャップが言うのが本当にキャップらしくて、最後のキャップとスコットの対話シーンがまたコンフェッションとかぶるんですけど、Civil Warのとき、トニーは超人コミュニティのためにすべてを犠牲にする覚悟ができていると思ったけれども本当はできていなかった、キャップを失うことには耐えられなかったと最後に「It wasn't worth it」と認めるけれど、スコットがもし同じ問いをキャップに問われたら「It was worth it」と胸を張って言うんだろうな。それだけの頑強な人物に、スコットがこれまでのいろいろを通じてなったことが、ひとつすごいことだなーと思いました。非常に感慨深い今回の結末だったんですが、一番の感動はやっぱりワンダ&ホープについてなんですけど、個人的にやっぱりスティーヴとトニーがほんとに二人三脚で最初から最後まで頑張って乗り越えたっていうところがすごく大きくて、今回についても、ワンダとホープの二人を信じて丸投げする以外には道はないっていうトニーの結論を、最初は半信半疑だったスティーヴが、最終的にはトニーの必死の説得に首を縦に振って、それが本当にうまくはたらいたっていうのが色んな意味ですごいって思っていて、最後までスティーヴに自分が信じたものを信じてって願う事をあきらめなかったトニーとか、最後にはトニーの言葉に従ったスティーヴとか、ワンダもホープも自分のこれまでとか、自分の気持ちをまっすぐ追い求めていった結果、ああいう結末に至ったこととか、繰り返しになるけれど本当にすごかったなあって感動したし、10年間アメコミを読み続けてきたおかげで、この感動を味わうことができたなあってすごく思って、マーヴルがそんな壮大なストーリーを作り上げてくれたことに大感謝です。これからまたクリエイター陣が大きく変化して、新しいストーリー、新しい時代が始まるのだろうけど、これからまた積み上げられている物語が、素晴らしいものであることを心から祈っています。)<2012.11.15>

【JOURNEY INTO MYSTERY】#644(2012.9)
Writers: Kieron Gillen, Matt Fraction / Artist: Carmine Di Giandomenico
「Everything Burns」パート5。トワイライトの剣の影を盗み出したロキはヘルウルフに追われるが、ソーリは自らが囮となって父であるヘルウルフを遠くへおびき出すと言い、ロキを洞窟に隠す。しかしソーリはロキを裏切り、ロキの隠れていた洞窟にヘルウルフを連れてきてしまう。絶体絶命になったロキを救ったのはヘラに使えるディジール達だった。ヘラの力で過去へ遡ったロキは、サーペントのダーク・アスガードへ再び侵入。サーペントの伝説に書き加えたリアの物語をさらに書き増すのだった。リアの魔法によってムスペルヘイムに呼び出されたロキだったが、リアはスルトの手からロキを救って逃走する。スルトの炎に焼かれたソーはロキと入れ違いにヘラの前に落ちてくる。彼の前に現れたのは、過去ヴァルハラへ昇天した、歴代のアスガードの勇者達だった。(いよいよ次回が最終回ということで、いったいどう終わるのかハラハラドキドキです。3戦士の間に溝ができてしまったことが悲しいのですが、スルトの大軍に滅ぼされてしまいそうなアスガードを率いるヴォルスタッグは幽閉中のall-motherも戦場へ出てほしいと請う。アスガードの皆が自分を信じていないのに、戦場に出れば戦士達の心を揺るがしてしまうだけだと言う3女神の言葉はその通りだと思うわあ。最後の望みはソーとロキだと信じているall-motherなんですけど、その二人は目下行方不明でロキはトワイライトの剣の影を巡って奔走中。ソーは一旦死亡したことでヴァルハラの勇者達を率いてアスガードへ援軍と駆けつけるのかな? 個人的にはブロクストン出身のビルが再び活躍しそうなことに心が躍っていますv)<2012.11.8>

【FF】#22(2012.9)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Andre Araujo
ベントレーはウィザードの作った自身のクローンであった。ヴァルはAIMがカリブに買い取った島国にウィザードがいて、リード達が向かっているという話を聞き、ベントレーを誘って見に行く。やがてウィザードはリード達に引き渡され、米国内のパブロフという精神疾患者用のスーパーヴィラン刑務所に収監される。リードとヴァレリアがつきそい、ベントレーは自分の作り主=父親と対峙する。(リードがベントレーを引き取ったいきさつを読んでいないので、ちょっと残念。あまり弱さを見せたことのないベントレーが、ウィザードに服従を強要されて迫られ、泣いて耐えてるシーンがかわいそうで胸がぎゅっとなりました…。ベントレーを自分の創造物、所有物としかみていないウィザードに対して、幼いのにきちんと対峙したベントレーが偉かったなぁと思います。最後のヴァルとのシーンもほほえましかったv)<2012.11.7>

【CAPTAIN AMERICA AND BLACK WIDOW】#637 [vol.5 #88](2012.9)
Writer: Cullen Bunn / Artist: Francesco Francavilla
突然ブラックウィドウに襲われたキャップ。しかしそこへさらにもう一人ブラックウィドウが現れて加勢する。最初にキャップを襲ったナターシャは別ユニバースの出身だった。スティーヴとナターシャは取引現場で交わされていたチューブに、ローガンやトニーやブルースや、その他の人々が入れられているのを発見。ここで行われていたのは人身売買だったのかと驚く――が、そうこうする間もなく、その場にいた面々は突然どこかへ転送させられてしまう。別世界のナターシャは二人に、カシュミール・ヴェネマが多次元の自分だけで結社「ヴェネマ・ユニバーサル」を作り、ユニバースからユニバースを渡り歩いて技術や武器等を売買していることを話す…。(キャップ「トニーが君を送ってよこしたのか?」 ナターシャ「いいえ、私は自分の任務で来たの」に、笑ってしまいましたvv トニーと通信不能になっちゃって(そしてまだ繋がらないらしく、しょんぼりっぽい絵が可愛いv)、その後ナターシャが現れたからって、トニーが連絡取れなくなったのを心配して援護を送ってきたのかと連想するあたりがラブラブでかわゆいvv あやうくトニー(別次元の。あとほかの人も)が売られそうになっててキャップ的にショックなんですけど、ナターシャの方がこれにはもっとショックで、過去があるせいか「許せない」って言っていきなりチューブのなかの人たちを解放しようとしてスティーヴに止められたりして、珍しく感情的な面もあってキュンとします。別ユニバースから来て誰かに雇われてカシュを殺して歩いてるもう一人のナターシャの件もあるし、とりあえず正体がわからないままいきなりチューブの人々を解放はできないけど、いろいろ判明したら絶対にちゃんと対処するというスティーヴ。しかし、どこだか廃墟みたいなユニバースに転送させられちゃって、いったい皆どうなるのかなーとドキドキ)<2012.11.7>

【X-MEN LEGACY】#274(2012.9) マグ度:★★★★★
Writer: Christos N. Gage / Penciler: David Baldeon
フェニックス事件は終わったが、事件のせいで世界中の様々な場所に破壊の爪痕が残された。ローグはワシントンDCで、崩落した地下鉄に救助に入ろうとしていたが、今回の事件の事でミュータントを責める声も高く、なかなか現場に入れずにいた。そこへマグニートーがやってくる。エリックはローグに会いに来たのだったが、今にも瓦礫が倒壊し、地下に取り残されている人々が全滅してしまうかもしれない、とローグはエリックを連れて地下への救出を急ぐ。二人は協力して救出活動に赴くのだが、その中でエリックは突然ローグに求婚する。ローグは戸惑うが、彼との関係をどうしたいのか、今まで逃げていただけだったということも自覚していた。二人は地下鉄の乗客を発見し、救出するのだが、一人だけ、腹部を瓦礫に貫かれて動けなくなっているリチャードという男性が取り残されていた。ローグは彼を助けようとするのだが、腹部に刺さっている瓦礫を抜けば、出血多量で地上まで持たないであろうし、瓦礫を根元から切断し刺さったまま運ぶことも考えるが破片に含まれた金属が少ないことから、その過程が男性に与えるダメージの方が大きいとエリックは顔を曇らせる。そうこうするうちにも不安定な瓦礫は今にも倒壊しかけ――ついには倒壊してしまう。エリックはとっさに破片を抜いてリチャードを抱きかかえてローグとともに退避し、3人は地上に出る事ができるが、リチャードは救急救命士達の努力にもかかわらず間もなく息を引き取る。リチャードにはかつて10年もつきあったデイルという名の男性の恋人がいた。世間を気にして外でデートもできない、それ以上の進展をすることも決められず、離れていった恋人の元にもう一度行こうとしてその途上で死亡してしまったリチャードの最期をみとったローグは、「私は悔いを残して死にたくない」「自分の足で自立して歩く道を模索したい」とエリックに告げるのだった。(切ないけど良い話でした(><)。ローグとエリックをくっつけたのは前ライターのカーレイ先生だったんですが、私は二人がどうしてお互いに惹かれてつきあうことにしたのか、分からなかったし共感できなかったんですね。でもゲイジ先生はその残されたあいまいでもやもやした部分をうまく利用して、ローグのストーリーに組み込んだな、と思いました。ゲイジ先生のローグが自分に対してあれこれいつも思い悩んでるところが、いつも共感できるんですが、彼女のいつも頑張っているところとか、より良い自分を目指そうとして実践しているところとか、周囲に対する誠実さとか、正義感とか、エリックがすごくそう言う所を尊敬して好きだっていうのもわかるし、ローグが、自分を尊敬してくれるエリックに対して嬉しいとか好ましいと思うのと同時に、頼れる存在としても好きだと思っている部分もこれまでゲイジ先生が描いて来て、二人の関係っていうのは、二人をつきあわせたカーレイ先生よりもむしろゲイジ先生によってはっきりと形作られたように思います。AVXでチャールズが死んで、エリックはどうなるんだろうどうするんだろうと思っていたのですが、彼がまっさきにしたことがローグへのプロポーズだったのは、むしろほっとしたというか、嬉しかったです。それはやっぱりゲイジ先生が二人の関係をそれとなく描いてきてくれたので、恐れていたほど唐突感がなかったというのもあります。しかしなにより、AVXが終わって、チャールズが死んで、それでエリックが考えたのが自分の将来っていうのが、私はすごくうれしかった。これまで通りミュータントの未来のために活動していくっていう考えも持ったまま、でも自分個人の幸せとか将来の事も考えるようになってくれてよかったって思ったのです。だってかつては自分の余地がないくらいミュータントの為に何かしようとしたけど、それが挫折した先に何もなくなってしまって…みたいなことをやってた人がですよ、夢と自分の人生を両立しようって思うようになってくれたわけですから。でもローグはいま、自我と自立の道を模索している、自分は誰かに頼りがちだけどそこから脱したいって思ってる女性なので、フラれるのは目に見えてたんですけどね…(苦笑)でもそこが可愛い。ローグの気持ちもすごい分かるし、エリックもすごく可愛かった(「I want US.」ってセリフがね〜〜キュンキュン(><))vvプロポーズのTPOが最悪な上に、前回妻にプロポーズした時の事とか口走っちゃったりして最悪なところも可愛いvv 今回の事件で亡くなってしまうリチャードさんの物語も切なかったです(><)。最後にローグはリチャードの恋人だったデイルさんちを訪れて終わってるんですが(返り血浴びてる不審な女性を良く家に入れるなぁというツッコミはおいといて)、これからデイルさんが受ける悲しみを思うと切ない…)<2012.11.2>

【WINTER SOLDIER】#11(2012.9)
Writer: Ed Brubaker / Artist: Butch Guice
「Black Widow Hunt」パート2。ジェイムズはクリントと共にナターシャとレオの行方を追うのだが、常に後手に回ってしまっている状況だった。何とか彼らの現状をつかんで先手を読むようにしなければと、ジェイムズは彼のこれまでの経験を総動員する。ソ連がかつて米国内に極秘に作っていた武器庫にたどりついた二人は、そこでレオからの最新のメッセージを受け取る。彼はナターシャを人質として、ジェイムズをウインターソルジャーとして再度洗脳するよう迫るのだった…。(レオの手の内を読むにはあの狂人を理解しようとしなければならないと頭を痛めるジェイムズ。けれど、彼の境遇を分析すればするほど、そこに重なるのは自分の姿――という、ジェイムズの葛藤をあざ笑うように、レオはジェイムズに再度洗脳を受けるように迫る。ロドシェンコをあっさり保護させたのには、そういう狙いがあったのかと超納得しました。シリアスなストーリーなんですが、クリントがいることで、二人が交互にボケとツッコミ役を繰り返してくれるので楽しい面もあります(笑)。)<2012.11.1>

【AVENGERS】vol.4 #30(2012.9)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Walter Simonson
「Avengers vs X-Men」タイイン。X-Menとのフェニックス事件が終わってアベンジャーズはマンハッタンに帰ってくる。帰りのクインジェットの中でクリントがワンダと訳ありな事を知ってしまったジェシカ・ドリューは苛々していた。Fear Itself事件の時にレッドスカルが放った戦闘マシンを、事件後にS.H.I.E.L.D.は回収して極秘の倉庫にしまっておいたのだが、それを嗅ぎつけたミスター・ネガティヴはアベンジャーズの留守中に奪おうと企てるものの、ホークアイとスパイダーウーマンに阻止される。戦いながら二人は喧嘩して仲直りし、S.H.I.E.L.D.からの情報を受けてキャップ、アイアンマン、ソーが駆けつけるまでには全ては丸くおさまったようにみえた。ジェシカはヴァイパーからここの倉庫が襲われるという情報を聞いたと話すのだが、実はその情報は陽動作戦のおとりであり、ヴァイパーはSecret Invasion事件でS.H.I.E.L.D.が回収したスクラル人とその武器が隠された倉庫を襲っていたのであった…。(戦闘シーンとジェシカ&クリントの痴話喧嘩が同時進行で読んでて楽しかった(笑)。ベンディス先生のテンポの良さとセリフ使いと画面の見せ方が大好き。クリントがジェシカの機嫌を収めようとして、「I'm with you」って言うんですが、そこで、インフィニティジェムの時にイルミナティの事を知ってしまってスティーヴがトニーにキレて、そのあとよりを戻す時に「I'm with you」って言ったのと同じセリフだったのでニヤニヤしちゃいましたww あの時はイルミナティの存在とかインフィニティジェムを隠しておくことについて結局はトニーに同意したっていうことだと思ってたんですが、恋愛フレーズでも使うってことで悶えたのでしたvv(笑)  そんなキャップとトニーなんですが、AVX事件がやっと終わって帰って来てヘトヘトで、アベンジャーズタワーで二人でぐったりしてたんですが(かーわーいーいーvvvv)、ソーは「調子どお?」みたいな感じでやって来て元気だし(笑)、ジャービスも早速ソーにごはん用意してるし(トニーはつまみ食いしてるしv)、そんなところにS.H.I.E.L.D.からスティーヴに連絡入ってアベンジャーズ出動になっちゃって、クタクタのトニーは「シールドに任せておけないのかい?」とか言ったり、現場着いたらもう片付いてたので「ベッドに帰っていい?」って言ったり、ちょっとキャップに甘えてる感じな雰囲気がたまらなくかわいい!vvvv しかし、ヴァイパーのハイドラが力をつけて行っている路線はベンディス先生のストーリーライン内で解決させるのかなあ)<2012.11.1>

【MIGHTY THOR】#20(2012.9)
Writers: Kieron Gillen, Matt Fraction / Penciler: Alan Davis
「Everything Burns」パート4。All-Motherの幽閉中にアスガーディアを率いることになったヴォルスタッグだったが、ロキはサーペントとの戦い中に二人でデストロイヤーを盗んだ件をバラしてしまい、ホグンは烈火の如く怒って旧友を王とは認めないと言いだす。世界樹にはスルトの手先であるマンチェスターのマシンが住み着き、9つの世界はいずれも征服されようとしていた。スルトは9つの世界だけでなく、アザーワールドをも制し、すべてを統べる野望に燃えるのだった。ロキはスルトの目を盗んでトワイライトソードの影を盗み出すが、これを知ったスルトはヘルウルフを追手として後を追わせるのだった…。(これまで積み上げてきたものをすべてひっくり返してしまったロキ。ソーはスルトの炎の海の中にたたき落とされ、もがきながら、またロキに騙されてしまった、どんなに愛しても守っても、結局は裏切られてしまうと怒り狂ったり嘆いたりするんですが、そこのモノローグがなかなか素敵でしたv スルトが野望に燃える中で、ロキはさまざまに策略をめぐらしては周囲を大混乱に陥らせているというところが「トリックスター」らしい演出ですごく面白いと思います。今の姿が子供の姿だからっていうのもあると思うけど、それでいて、愛らしい部分もなくなっていない。ソー誌をたくさん読んでるわけではないのですが、今回の話はロキの醍醐味がすごく溢れた話なんじゃないかなーと個人的には思うのでした。何せロキが本当のところ何を目指しているのかは分からず、読者はただついていくしかない。読者もソーやアスガーディアの他のメンバーと同様、ただひたすらロキに振り回されるしかないという、一役を担っている感じであるところがまた面白い。でもロキがスルトのトワイライトソードの影(以前ロキはこれでサーペントの伝説を書き換えた)を盗み出したり、ソーを炎の海に落としたのにも何か狙いがありそうで、抗うソーの前に現れてそのまま溺れてしまえと助言したり(ここのシーンがすごくセクシーなんだなぁまた…v)、一体これからどうなるのかワクワクしながら次を楽しみにしています〜)<2012.10.31>

【AVENGERS ACADEMY】#37(2012.9)
Writer: Christos N. Gage / Artist: Tom Grummett
「Final Exam」パート4。ジュリーは発射されたクリーンスレートのミサイルを追うが、ミサイルは分離し、すべてを破壊するのは無理なように思われた。ヴェールはブリッジス社のスタッフを騙してジョカスタを解放させ、ジョカスタの力も借りて全てのミサイルが無効化される。アカデミーのメンバーはジェレミーと対決。強力な能力を持つジェレミーだったが、人数と経験に勝る生徒たちには勝てず、集中力を奪われ思うように能力が発揮できなくなる。ジャンヌはそのすきをついて、ジェレミーに汗を酸に変えられ気絶したローラの爪を使ってジェレミーの動脈を切断。ジェレミーが負けを認めた事で、救命措置をしようとするのだが、彼が今後もまた脅威となる事を感じたジャンヌは途中で救命行為を放棄してしまう。全員が集まってきたとき、ジャンヌは「出血が多すぎて止血が間に合わなかった」と、故意にジェレミーを死なせた事を伏せるのだった。駆け付けた警察はアカデミーの生徒たちの正当防衛だった事を認めてくれる。こうして事件は解決するのだが…。(うわー、ビターな結末ですわあ。特にジャンヌが(><)。先にジェレミーに武器を気化させられていたジャンヌは、ローラが気を失った時にかけつけ、抱きとめた腕でローラの爪を使ってジェレミーを傷つけたタイミングだったんですが、そのあたりのとっさの判断力はさすがなんですが、ジェレミーが「政府は自分をむしろ重用するに決まっている。クリーンスレートよりも強力な薬剤だって開発できるようになる」と口走ったのを聞き、傷の手当てを途中で放置、ジェレミーは出血多量で絶命する。ジャンヌはそのいきさつを誰にも言わず、ジャンヌとせっかく仲良くなったローラは自分が彼を殺したと思い込んでしまう。ケンが彼が死んだ事をなんとも思わない所も、心優しい彼でさえそう思うようになってしまったんだなあと思って切ない。ジェニーとケンが自分達の将来を投げうって能力を取り戻したのに対し、マデリーンは結局中和剤を服用せず、普通の人間でいられることになって、ブランドンは喜んであげるけど、本当に良かったのかなーって引っかかる部分もあったり。そんなひっかかりまくりの今回だったんですが、皆どうなっちゃうのかなー(><))<2012.10.31>

【SPIDER-MEN】#5(2012.9)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Sara Pichelli
ミステリオはアース616のピーターをアース1610に送っただけでは我慢できず、その後どうなったか見てみようと思った事があだとなり、アース1610に引っ張りこまれてしまう。捕まりそうになった彼は皆の恐怖を具現化するイリュージョンを見せて反撃するが、マイルスはイリュージョンにも負けずミステリオを倒すのだった。不安定なポータルが閉じる前に、ピーターはアース616に帰るのだが、その前にフューリーはスパイダーマンの正体を知っているミステリオをアース1610で捕獲しておく事を約束する。またピーターはマイルスをスパイダーマンの後継者として認めた上で言いきれぬ助言を残して去るのだった。(いいお話でしたー! アルティメッツ周辺は殺伐とした話ばかりしかチラ見したことがなかったので、こんな話いいなーと思います。それというのもやっぱりピーターやマイルスがいてこそなんだなあと思ってホクホクvvvアース616のピーターとアース1610のマイルスの、短い出会いと、その中でできた関係がすごくいいなあと思いますvv 今回の最終回でマイルスの強さが発揮されるミステリオとの戦いもいいし、短い付き合いと通して、ピーターがマイルスの事をスパイダーマンとして認めること、認められたマイルスの喜びとか、それを見守るフューリーやトニーとか、そういうのが全部良かったvv 616界に帰って来てからマイルスをグーグル検索してみたピーターの驚きで終わるという、読者には悶える引きで終わってしまっているのですが、果たして616のマイルスも今後登場するのかどうか??気になるところ。アース616に興味津々で、できれば日帰り旅行くらいしたかったトニーの望みをかなえてあげたかったところなんですが、ポータルが閉じてしまって残念〜(笑) アルティメトニーと616トニーが出会ったらどうなるのかなっていうのも見てみたいwvv)<2012.10.30>

【UNCANNY X-MEN】vol.2 #18(2012.9) マグ度:★★★
Writer: Kieron Gillen / Artist: Ron Garney
「Avengers vs. X-Men」タイイン。エリックはスコットを諫めようとするが、スコットはまるで聞く耳を持たない。フェニックスを失ったピーターとイリアナの兄妹…イリアナは兄が堕ちるところまで堕ちようやく自分を理解してくれたと喜ぶが、そんな妹の狂気にピーターはおののいてしまう。アベンジャーズとX-Menの連合軍を前に最後の決戦に臨むスコットとエマは精神世界で向き合うが…。(UXMの主要登場人物であるケイト・キルデア、エリック、ラスプーチン兄妹、スコット、エマのそれぞれの現状と心境が急いで描かれ、AVX#12へとつなぐようになっている。エリックがスコットを諌めようとするが聞き入れられない冒頭は、エリックがこれまでの自分を踏まえた上でいさめる形にしているところがきゅうんとくるのですが、エリックが今のスコットがまるでかつての自分のようだ、と感じているのに対して、スコットは「僕はあんたとは違う」ときっぱり否定する。AVX#11の段階ではスコットが何を根拠にここまで勝機を革新しているのか(しかもこの追い詰められた状況で)わからないんですが、AVXの結末をネタバレしてしまうと、スコットのこの自信にあふれ、そのために自分を犠牲にする覚悟の座った態度が納得です。ピーターとイリアナの二人の物語も、ジレン先生がずっと描いていたストーリーだったんですが、お互いを愛するゆえに堕ちていく二人、という、ストーリーとしてはなかなかなんですが、二人の事が好きなだけに、読んでいて救いがなくて辛い。スコットとエマの物語も同様。二人が互いを愛している、特にエマはどうしようもなくスコットを愛してるというストーリーをこれまで描き続けてこられただけに、エマがフェニックスパワーの激情に煽られるように、ネイモアと精神世界で寝てしまったと告白するシーンが切ない。スコットもエマも、お互いが大切だったはずなのに、後ろの無いところまで自分を追い詰めてきてしまっている。やっぱりこちらも救いがなくて辛いのと、スコットがダークフェニックスに至るまでの過程をAVX本編とは違う目線で語っているところもいいと思う。)<2012.10.30>

【CAPTAIN AMERICA AND BLACK WIDOW】#636 [vol.5 #87](2012.9)
Writer: Cullen Bunn / Artist: Francesco Francavilla
マドリプールの事件で逮捕したカシュミール・ベネマを、スティーヴはクリントと共にラフトで尋問する。明らかにクリントが会ったカシュとは「別人」のカシュミールは証人保護プログラムに入れてくれれば、情報を提供してもいいと持ちかけ、それによって得た情報を確認するため、スティーヴはマイアミに出かけていく。偵察目的のため、通信でトニーのバックアップを得ている以外は、たった一人でのミッションだった。だがその通信は途中から妨害され、スティーヴは取引現場で、他のカシュミール・ベネマが仮面の男たち相手に人身売買をしているのを目撃、偵察という目的を覆して阻止しようとするが、その場はなぜか突然ブラックウィドウに襲われる…。(並行世界が関わっているらしいということや、並行世界の複数の「カシュミール・ベネマ」が組織的に何かを企んでいる事が事件の核心らしい…ということが読者には次第にわかってきているが、スティーヴ達にはまだその一端がわかったばかり。前回キャップがトニーと捕まえたカシュが、クリントと一緒に出会ったカシュとは別人であることが分かる一方で、様々な「カシュ」を一人また一人と粛清しているブラックウィドウ…両者が最後に出会ったところで続いている。それはそうと、とりあえずの捜査に出かけたキャップとトニーが相変わらず通信でイチャイチャしていて大ツッコミだったりしますvvv 前回、エキスポ会場に現れたカシュミールが、前に会ったカシュミールとは別人のように感じたスティーヴは、その勘があたったことでトニーに「ステーキ奢ってくれよ(You owe me a steak.)」ってww トニー「もちろん約束は守るよ。シズラー(ファミレス)のメニューで一番高いステーキをどうぞ(I never back out of a bet. The best steak on the Sizzler's menu is all yours.)」 スティーヴ「シズラーだって馬鹿にしたもんじゃないぞ(Don't knock the Sizzler.)」 とか言ってたりして、キャップはそんな会話をトニーといちゃこらしてるうちに、後ろでブラックウィドウに尾行されてるの気付いてなくてアホ丸出しですwww トニーは「今回のミッションはあくまで捜査だから」って言ってるキャップがたぶん捜査じゃ済まなくなるって思ってて、それを今日の賭けのネタにしようとしてるんですが、キャップは「いいよ」って言ったものの、人身売買の現場を目にしちゃって「トニー、ステーキ奢ってもらうの無理みたいだ」とか、どこまでもトニーにステーキ奢ってもらうかどうかばっかりwwwww なおトニーが勝ったら「君が私に食事を奢ってくれるためには盾を質に入れなきゃいけないかもね(You would've had to pawn your shield in order to afford the meal you'd be buying.)」そうですv一体どんな高級ディナーデートを期待してるんでしょうトニーはvvv っていうか通信で遊んでないでちゃっちゃか仕事してちゃっちゃか好きなだけデートしたらいいと思います。クリントの再登場もおかしくて、「カシュの尋問に俺を呼んだのは、俺がホームズ並みの探偵の才能があって、あんたの尋問室での態度が最悪だからだろ?」とかwwwwww なのにスティーヴの「捜査」には置いて行かれちゃって、トニー曰く「クリントに(一人で捜査に行ったって)ばらしたらショック受けてたぞ」とかもうもうこの人たち本当可愛いというか可笑しいというかww 今シリーズの絵も味のあるアートで好みで、先が楽しみですv)<2012.10.29>

【NEW AVENGERS】vol.2 #30(2012.9)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Mike Deodato
「Avengers vs X-Men」タイイン。ニューアベンジャーズのメンバーはエマ・フロストを護送途中、ミュータントを宗教的に迫害対象としているパリフィアーズに襲われる。聖書の言葉を唱えながらしつこく襲ってくる彼らと戦うなか、ルーク・ケイジは妻子の事を想うのだった。X-Menとの争いが始まる前、アベンジャーズか妻子か、どちらかを選ぶしかないと言っていたジェシカ。はたして戦いが終わった後、ルークの答えは…。(パリフィアーズとの戦い自体よりも、ルークの心の軌跡が主眼。New Avengers結成でアベンジャーズ入りしてから、ルークの中で自分がアベンジャーであることは大きな意味を持っていっていた。けれど子供が出来てジェシカと結婚して家庭を持った事で、最初は両立しようとしてきたものが、様々な事件を経て、にっちもさっちもいかない局面まで来てしまう。ルークの事を理解しながらも、両方はむり、というジェシカ。その問題が解決しないうちにAVXが始まってしまったのだけれど、決着がついたところで、また家族問題がルークにのしかかってくる。「子供にこんな生活は無理だ」というマットに頭を抱えていた冒頭から、今回の襲撃事件を戦うなかで、自分にとってどれだけジェシカと娘が大切かを感じるシーンを、走馬灯のように描いているデオダト先生の力強さと繊細さ、迫力と優しさが同居する画面が見事で、泣けてきてしまいました。ルークの内面を語りながらも、他のメンバーのそれぞれの個性や、パリフィアーズの嫌になるようなうっとうしさ、エマについても絶妙な感じに描かれていて、そんなところも好き。「1日くらいまともな日はないのか?」っていうセリフを、口癖みたいに皆が言うんですが、最後のとどめで援護に来たトニーまで言うのにはクスっと笑ってしまいましたv また今回の話は、さりげなくアベンジャーとしてのマットの姿も描いているように感じました。かつてアベンジャーとしては初心者だったルークからマットへ、まるでバトンが渡されたかのように、最後マットは見送る人のような言葉を発する。それがまたルークを良く知るマットだからこそ分かっているっていう感じがしてよかったし、彼がアベンジャーとしてチームの残るってことなんだなぁって思いました)<2012.10.29>

【JOURNEY INTO MYSTERY】#643(2012.9)
Writers: Kieron Gillen, Matt Fraction / Artist: Carmine Di Giandomenico
「Everything Burns」パート3。ヘラの協力が得られなかったロキは、ムスペルヘイムに赴いて、エンゲル・パワーを元から断つという方法を思い立つ。スルトの不在中にまんまとムスペルヘイムに侵入したロキだったが、そこで彼に復讐新を燃やす女性に出くわす――彼女はリアだった。しかもヘラの片腕として消えたリアではなく、ロキがサーペントとの戦いのときに、リアの血を用いて伝説の中に書き加えた、物語の中のリアだった。リアはサーペントに情を与えるために、初恋の相手として幼少期の伝説に加え、そのまま忘れ去られたこと、ただサーペントを倒すだけの目的で作り出されて、目的がすめばそのまま捨て置かれたことを、恨んでいた。ロキは永遠に失われたと思っていたリアとの思わぬ再会に喜び、自分も同じような目的で行動していることを打ち明ける。一度は死んだ自分を、ただ恋しいからという理由だけで甦らせ、自分に対する敵意で満ちたこの世に引っ張り出したソーの事も、自分にリアを与えておきながら無常に奪ったヘラのことも、周囲の人々の事も恨んでいる。すべてこのまま燃やされつくしてしまえばいい。自分は9つの世界をすべて滅ぼして、リアに対する償いをすると言われたリアはそれを受け入れる。ロキはエンゲル・パワーを止める場所を見つけたと言ってソーを呼びだし、騙して炎の中につき落とすのだった――。(最後のシーンはまたロキにひっかけられちゃった兄上な感じで映画とかも思い出してニヤってしまいます(笑)。リアの形を変えた再登場はなるほどー!!そりゃそうだよね!リアが消えてもあの時のリアは存在し続けたはずだよ!って思って目から鱗でした。このシリーズの面白い所は、ロキに同情することと、ロキの知恵や策略に振り回されることと、その両方がいつも同時に体験させられるところ(笑)。今後一体どう物語が転がっていくのか全く予想がつかず、先が楽しみですー!)<2012.10.25>

【CAPTAIN AMERICA】vol.6 #17(2012.9)
Writers: Ed Brubaker, Cullen Bunn / Penciler: Scott Eaton
「New World Orders」パート3。MNNはディスコーディアンズの襲撃事件で人々をテレビに釘付けにしておいて、何らかの周波数で皆を暴動に煽っている――シャロンとデュガンはシールド隊員と共にテレビ局から発せられている周波の出所である衛星に潜入するが、そこにはジーモが待ち構えていた。また、スティーヴもブラクストンのダミーからの情報でハイドラアイランドへ向かうのだが、ディスコーディアンズの大群に待ち伏せされる。しかも、手のつけられない暴動が巻き起こる街にはさらに巨大なマッドボムがいくつも落とされてきて…。(こないだマッドボムの事件が起こって、今回もどう見てもマッドボムが無関係とは思えない感じなのに、前回マッドボムを調査したり無効化したりするのに貢献したトニーが解析に関わっていないなんてどういうことなのと悶えます。1コマ、スーパーヴィランが学校を占拠した事件の方に、アイアンマンやアベンジャーズが向かってるテレビ映像が出てくるんですが、トニーが必要なのはそっちじゃなくて、今はスティーヴのそばなんじゃないの??って思うんですが…(じりじり)。ジーモやブラボー達にうわ手を取られちゃってる感じの現在の状況なんですが、はたしていつ逆転となるか…。暴徒とはいえ市民から否定されてスティーヴはちょっと気持ち的に落ちかけるんですが、サムの言う通り、そんな事今に始まった話じゃないし、そもそも変な周波数のせいで敵の思惑なんだし、しっかりして!と思います。サムがスティーヴを元気づけるシーンが好き。でもとにかくこの事件にはトニーが必要だと思うのー)<2012.10.17>

【AVENGERS ASSEMBLE】#7(2012.9)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Mark Bagley
サノスはキューブを持ってエルダー達を消し去り、自分が取って代わろうとする。圧倒的な数を誇るバドゥーン相手にアベンジャーズとガーディアンズは苦戦しつつ、何とか窮地を脱するのだが…。(ナターシャ姐さんが大活躍すぎて感動します。トニーとクリントは今回一回死んでよみがえったらしい。ソーとハルクが二人でバドゥーンの大群に飛び込んで大立ち回りするのがかっこいい。とにかくハラハラドキドキで読みだすとストーリーにはまり込んでしまうv )<2012.10.16>

【FANTASTIC FOUR】#610(2012.9)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Ryan Stegman
A.I.M.がバルブダという島国をまるごと買い取ってしまう。かれらの動きを警戒した大統領はファンタスティックフォーに対処を依頼するのだった。(ウィザード=ベントレー・ウィットマンがA.I.M.の中にいる事から、ストーリーはリードがフューチャー・ファンデーションに入れたベントレー23(ウィザードが作った自分のクローンの少年)の話になりそう。冒頭で大統領が対応に苦慮する中で、キャップ、トニー、ハンク、リードの4人が呼び出されて相談を持ちかけられるんですが、キャップが「アベンジャーズが行ってぶっとばしてきます(The Avengers can go in, sir. Hit them hard. Break their will.)」みたいなこと言ってて、大変に脳筋発言すぎて苦笑してしまいましたww)<2012.10.16>

【AVENGERS VS. X-MEN】#11(2012.9) マグ度:★★★
Story: Jason Aaron, Brian Michael Bendis, Ed Brubaker, Jonathan Hickman, Matt Fraction / Script: Brian Michael Bendis / Pencils: Olivier Coipel
X-Menはスコット達「フェニックス」の暴走を感じてアベンジャーズ側に合流。彼らを出迎えたチャールズは必ず助けになることを約束する。今では残った「フェニックス」はスコットとエマの2人だけだった。ユートピアに集結したアベンジャーズとX-Menの連合軍は二人に襲いかかる。チャールズはスコットを抑えつけようとするが、追い詰められたスコットは自らエマを倒してフェニックスパワーを奪うと、怒りのおもむくままにチャールズを殺し、それが引き金となったかのようにダークフェニックスへと転じてしまうのだった。(イベントごとに誰かが犠牲になるのが最近のお約束になってる感なんですが、今回はチャーだったかあっていう。ミュータントを自らまとめていく過程で、チャールズという存在を超えなければそこには到達できなかったスコット。これまでにも二人の間にはそういう父子的な難しい力関係があったんですが、スコットはユートピアで皆をまとめるにいたるまでで、チャールズをただのご隠居的身分に落ち着かせるまでには親離れに成功してたように見えてました(むしろなかなか子離れできなかったチャーがいちいち煙たがられて、ついにはおとなしくなったというか)。でもここへきてまたチャーに抑えつけられちゃうのって言うのも気の毒だなーって思うのでした。チャーもチャーでスコットが独り立ちしていくためには身を引かなきゃいけなかったのはしょうがないんだけど、キャラクターとしてそれ以来すっかり目立たなくなってしまったのがすごく残念だったんですよね。道を譲ったからって存在感が消えてしまったのは残念に思っていたので――だから今回、最後にチャーのチャーらしいところを発揮してひと花咲かせて散ってくれたのは、いるのにいないみたいなこれまでよりも却っていいのかなって思っちゃったのでした。これでエリックがどうなっちゃうのかなっていうのは大変に気がかりなところなんですけど。今回はアートがとにかく美しいっていうのと、細かいところであれこれ感じる部分が多かったです。何と言ってもスコットの中でのジーンの存在感の大き過ぎる大きさ。それは分かっていることではあれ、こういう形で出てくるとぐっとくるし、エマが可哀想でした(涙)。あと、チャールズを守ろうとするエリックとか、エリックがやられちゃって抱きかかえるチャーとか、ワンダがちゃんとエリックの事を父として呼んだり助けたりしようとしてるところとか、エリック近辺のシーンも細かくポイントで胸がキューンとしましたvv あとキャップの軍人らしさとチャーの教育者らしさが垣間見られるセリフもあって、そこもいいなって思ったり。今回の事件もHouse of Mと似てる部分があるなっていうのは、まあHouse of Mは現実そのものが変わってしまっていたっていう既に行き過ぎの所にいくところからスタートしてる話ではあるけど、今回はそれより手前から話がはじまっているとはいえ、やっぱりヒーローといわれる人々が事態を悪化させている面を描いている。不条理な部分を見せてる点がニクイなあって思います。スコットは追い詰められて暴走気味ではあるけれど、悪とはいいきれない。スコットを止めようとしているアベンジャーズや、途中から加わったX-Menは火に油を注いでいるが、彼らも事態の悪化を止めようとして悪化させている部分はあるが悪気はない、でも善とはいいきれない。そこには善悪という二分化では語れないものがあって、代わりに力と力のぶつかり合いや、能力の進化と社会構造のアンバランスや、根本的な人間関係の物語とか、そういうものが見えている。だからこその面白さだなっていうのを改めて感じます。ストーリーの底に横たわっているHouse of Mとの近似性が、ワンダのこの事件への関与にも通じていて、それも面白いし切ないというか感慨深いなあと思うのでした。)<2012.10.15>

【X-MEN LEGACY】#273(2012.9)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Rafa Sandoval
スワームとヴライの戦争が、両者の女王と王による密約によるものだと知ったローグとトリットはこれを止めようとするが、すでに戦場では交戦に入ってしまっていた。だがローグはあきらめず、ハイヴマインドを使って女王と王の秘密を暴く。真実を知った両者はそれぞれのリーダーを処罰し、戦争をやめ、新しいリーダーを選んで未来へ向けて過去のように協働する道を選ぶのだった。ローグはようやく自分の世界へ帰ることができるが、この世界での経験は、X-Menとアベンジャーズの間の争いを解決して未来へ向けて進まねばという気持ちをローグに与えるのだった。(やはりゲイジ先生さすがです。良いお話でした。まったく未知の世界に入り込んだローグが、その世界での事情を知り、争う二つの種族を理解し戦争を終わらせるところまでやりとげてしまう。もちろん最初からそういうつもりでこの世界で来たわけでもなく、ただ元の世界に帰ろうとしていただけだったのが、彼女ならではの性格と素質によって、最終的には平和がもたらされるという展開が面白かった。長い戦争のせいでお互いにお互いが信じられなく、なかなか平和までたどり着くまでもあれこれあったのですが、ローグの態度が両族に対してもインスピレーションを与え、それもあって少しずつ前進していくというところもいいなと思いました。ローグが舞い込んだ事で、この世界の住民は大きな一歩を踏み出すことになったのですが、ローグ自身、今回の事を通して大きな経験を得る。この世界に飛ばされる直前、フェニックスが暗黒面に落ちて行っていることを知って自分の信じていたものが瓦解してしまったローグ、この世界の住民も自分と同じ経験をしながら平和を選び前進することを選んだ、最初は何も知らなかった自分がその歴史に貢献できたということが、元の世界でも戦争を終わらせて平和と発展の未来に力を尽くさねばという前向きな気持ちにローグをさせているという描写が素敵。ちょっとそばかす顔で白髪部分の多いサンドーヴァル先生の描くローグがまた可愛かったです!vv)<2012.10.12>

【WINTER SOLDIER】#10(2012.9)
Writer: Ed Brubaker / Artist: Butch Guice
「Black Widow Hunt」パート1。ナターシャの洗脳は二重にかけられていた。最初の洗脳が解けたとき、皆それで終わりかと思っていたのだが、そうではなかった。S.H.I.E.L.D.のヘリキャリアに運ばれ、検査と質問を受けていたナターシャは、突然豹変し銃を奪って発砲し逃走。フューリーを庇ったジャスパー・シットウェルは撃たれて殺されてしまう。保護したロドシェンコ博士から、今のナターシャは、自分を二重スパイだと思い込んでいる、S.H.I.E.L.D.やアベンジャーズにいたこれまでのことも、任務で潜入したものと思っている、そして、ジェイムズとの関係のすべての記憶は消してしまった――と聞いたジェイムズはあまりの事にショックを受けるが、ヘリキャリアから逃走したナターシャを追わねばならなかった。もしナターシャを救出できたとしても、すべては失われてしまっているのだったが。打ちのめされた状態のジェイムズにスティーヴは、ナターシャ救出作戦に参加させるべくホークアイとウルヴァリンを連れてくるのだった。(ウルたんは葬られたバッキーがLMDだと当然気づいていた模様。一方クリントは、葬式の時にスティーヴがニヤけてんの目撃して変だなって思ってたわりに見抜けなかったらしく、今回初めてバッキーが生きてたって知ってびっくり(笑)。「じゃあ、前にポーカーした時の俺の借金復活か?」とか言いだすんですが、バッキーに「一番困ってる時に来てくれたんだから、帳消しだよ」って言われたりして相変わらず面白いコンビですvv 「あんたの彼女を取り戻してやるよ」って強気なクリントですが、そのクリントもかつてのナターシャの恋人ですし、クリントのためにナターシャはソ連からアメリカに寝返った過去があるわけですから、元カレ&今カレ(でもクリントより以前に元カレだった)というややこしい二人がナターシャを追うプラス、ウルたんもナターシャとは過去にあれこれあった仲。スティーヴもわざと彼女と因縁の深い二人を連れてきたんだろうなと思われる(ナターシャが洗脳されてるから?)んですが、これがはたしてどう働くことやら。それにしてもジャスパーが亡くなったことが悲しすぎます(涙)。古参のS.H.I.E.L.D.エージェントとして、ずっと活躍してきたのに…(涙)。それも同僚だったナターシャの手にかかるなんて、ナターシャも可哀想だし…うわああああああああん。ナターシャとバッキーの関係の記憶が消されてしまったというのも残酷すぎて、これからどうなってしまうんだろうとハラハラします(涙))<2012.10.11>

【AVENGERS ACADEMY】#36(2012.9)
Writer: Christos N. Gage / Artist: Andrea Di Vito
「Final Exam」パート3。ブランドンはクリーン・スレートの中和剤を飲んで能力がスパーク、顔に大きな傷を負う。能力を取り戻したジェニーが駆けつけ、ジェレミー達は逃げだし、クリーン・スレートを放出しに行ってしまう。ジュリー達は果敢にアマレットを取り戻すべく向かっていた。最初はアマレットに拒絶されたハンベルトとアヴァだったが、それは能力を再び得る事で再度追わねばならない重荷に及び腰になっているからでもあった。「自分がどうしたいのか考えて決めて。能力を取り戻したくないならそれでもいいから、とにかく手を貸して」とジュリーに叱咤激励され、二人はそれぞれの精霊と対峙。自ら能力をつかみ取る。なんとかブランドン、ジェニー、ケンと合流したものの、間もなくクリーン・スレートが発射されようとしていた。けれど、ローラの能力を取り戻さないと彼女が死んでしまう。そして中和剤の保管庫は厳重に警備されていて、二手に別れるわけにはいかない――メンバーは結局ローラを救うことを選ぶが、そちらに時間を割いたために、クリーン・スレートは発射されてしまう。(いいシーンがてんこ盛りで、やっぱりこのタイトル好きだなあとしみじみ感動してしまうのでした。ケンは能力を取り戻したけれど、皮膚をはがさないと元の姿には戻れない。そのままでいれば幸せになれる、と涙ながらに離れていようとするジェンに、自ら近づいてジェンの能力でケンの皮膚がはがれおちて行って元に戻るシーンでは泣けました(涙)。ケンの幸せをすべてに優先させるために時に自己中心的になるジェニーと、そんなジェンにいつも優しく包み込んでくれるケンのカップルがロマンティックすぎます(ホロリ)。「私から離れて、幸せになって!(><)」って言うジェニーに「そのつもりだよ(That's the plan.)」って手を差し伸べてキスするケンが男前すぎて素敵すぎる。また、今回感動したのがジュリーのセリフで、「決められた道を行くのは簡単。でも自分が本当に求めてることを勝ち取らなきゃ、本当に欲しいものは得られない」っていうことなんですが、何だかすごくインスパイアされるなあって思って心に迫りました。顔に大きな傷を負いながらも頑張ってるブランドンもかっこよくて、クリーン・スレートの阻止かローラの命かどちらかを選ばねばって言う時に、さくっとローラを救うことを選んだところもかっこよかったですv)<2012.10.11>

【FIRST X-MEN】#2(2012.9) マグ度:★★★★
Writers: Neal Adams, Christos Gage / Artist: Neal Adams
ローガン、ヴィクター、ホーリー(ホロ)の3人は、コロラドでミュータントの青年ベン・ゴールデンダウンを救う。真っ白な長髪と巨体と怪力の持ち主の彼に、ローガンはイエティというコードネームをつけるのだった。彼は攫われた兄を救おうと追っているところだった。ローガン達は助力を約束し、前回潜入した施設へともう一度行くのだが、そこはすでに撤収されていた。だが、死んだと思われ地面に埋められていたアンソニーを救出することができ、ローガンは喜ぶ。いったんローガンの隠れ家に移動した彼らは、若者3人を特訓。アンソニーは体内から爆発エネルギーを放出する能力をコントロールできるようになり、ボムというコードネームを名乗ることにするのだった。一行はアルゼンチンに赴き、ナチ狩りをしていたマグニートーをスカウトしようとするのだが、ミュータントを迫害・悪用しようとする者たちと本気で戦う気なら、組織力と資金力と戦略が必要だとあしらわれてしまう。(ビジネススーツにマント姿という超だめだめなセンスのマグたんが愛しいですvvv ナチ狩りで老人ばっか追いかけてるよか、ミュータントの未来のために戦った方がよっぽど意味があるぜってウルたんにナンパされてて萌えーvvvvv ウルたんとセイバーさんも相変わらずラブラブで可愛いです。ウルたんの手料理美味しいらしいよ!! 超嬉しそうに頬張ってるセイバーさん可愛いなーvvvv セイバーさんとホーリーの漫才コンビも可愛くて、お互いにツッコミいれたりからかったりしつつ、ホーリーが危ない時にはセイバーさんが身をもってかばってあげたりして優しいなーv可愛いなーvvv ウルたん&セイバーさん版のファーストクラスって感じの話でたまらないですv)<2012.10.10>

【MIGHTY THOR】#19(2012.9)
Writers: Kieron Gillen, Matt Fraction / Penciler: Alan Davis
「Everything Burns」パート2。ロキをかばった事で危うくアスガーディアすべてを敵に回しそうになるソー。しかし、ヘイムダールがその場を収め、ソーの号令でアスガーディアは一丸となって9つの世界をスルトとヴァン族の侵攻から守ろうとする。ロキはヘラに面会し、アスガーディアに援軍してほしいと願い出るが、断られてしまう。(アスガーディアから逃げ出したロキはニフルヘイムの地に逃れ、そこからヘラに会いに行こうとしていた所をソーに追い付かれる。「信じてくれ、こんな事になるなんて思ってなかった。望んでしたことじゃない」って必死になるロキにおでここつんこして「信じてる」って言うソーとの兄弟シーン可愛いvv スルトの手先としてヴァン族に反乱を起こさせた謎の人物は…実はリア?? 彼女はヘラの右腕の化身として、右腕が元通りになった時に消滅してしまったはずだったんですが…ずっと大人の女性として、表情も変わって再登場とはどういうことなのか?その謎は次号以降に続くようで楽しみすぎます。リアはロキへの復讐を願っているということで、それならば、今このロキが追い詰められている状況も理解できるのですが…。また、過去話も同時進行中で、フレイヤはヴァン族とアース族との和平のため、政略結婚でオーディンに嫁いだものの、子供には恵まれなかった。二人の子供が生まれていて、アスガーディアを統治していれば、両族はまとまることができたのに、結局それは叶わぬままだった。長い歴史をかけてオーディンは両族の確執を無かったの如く消そうとしたけれど、両族の血は交わらぬまま、分裂したままだったために今日の状況を招いてしまった…という逸話が出てくる。ソーはオーディンとガイアの息子なのでアース族であり、ヘイムダールはヴァン族。どちらかの者が率いたのでは結局両族はまとまる事がない…と、アスガーディアの誰もが思っている様子。そのあたりもはたしてこれからどうなるのか、今後が気になります)<2012.10.10>

【CAPTAIN AMERICA AND NAMOR】#635.1 [vol.5 #86.1](2012.9)
Writer: Cullen Bunn / Breakdowns: Will Conrad
第二次世界大戦のさなか、ネイモアはコヴェナントと名乗る秘密結社風の人々に呼び出され、元は彼らのメンバーだった男が今ではナチスのオカルト部門の秘密部隊トゥーレを率い、アトランティス(本当はレミュリア)の秘宝であり、強力な武器「クラーケン」を盗んでナチスの為に利用しようとしている事を教えられる。ちょうどその場所がキャプテンアメリカが部隊を率いて攻めている最中の場所であったため、二人は戦場で再会し、トゥーレと戦ってクラーケンを破壊するのだが…。(謎の多いワンショット。たぶん今後の話と関係が出てくるのかな…。「奴らはアトランティス人を攫って、実験室で猟犬に改造しようとしてる」と怒りを抱いているネイモア。でもそれを聞いて、キャップが「実験室で生み出された猟犬か……私の事もそんな風に思っているのかな…」ってちょっと傷ついてるところが切なかったです(ホロリ)。アートがすごい美しくて、ネイモアさんのパン一裸体の造形美に惚れぼれでした(笑))<2012.10.5>

【AVENGERS】vol.1 #185(1979.7)
Plot: Mark Gruenwald, Steven Grant / Script: David Michelinie / Pencils: John Byrne
アブソービングマンの事件が終わり、港がめちゃめちゃになってしまったが、原因となったクラッシャー・クリールが行方不明のため、結局トニー・スタークが弁償することになる。キャップはファルコンがチーム入りを了承してくれた事を改めて皆に知らせる。ファルコンはミズ・マーヴルとは今回が初対面だったが、他のメンバーは顔見知りだった。クリントは自分と入れ替わりにチームに入ったファルコンがあまり活躍しなかったこともあり、苦々しく思いながら去っていく。その後チームは屋敷に戻り、思い思いの時間を過ごすのだった。一方、ワンダとピエトロはトランジアのワンダゴア山のふもとの村に到着。宿屋にてピエトロはマキシモフ老人と2人部屋、ワンダは1人部屋で泊まるのだが、その夜眠っていたワンダの前にモドレッドと名乗る魔術師風の男が現れる。真実を知るためには二人でワンダゴア山に行かねばならないと聞かされ、ワンダはピエトロに相談したかったのだが、仕方なく同意。翌朝、ピエトロはワンダが部屋からいなくなっていることに気づいて驚いて捜索するが、村のどこにもいない。だがとある家の少女が真夜中に窓から空を飛ぶワンダともう一人の姿を見ていた。彼らはワンダゴア山に向かったと聞き、ピエトロは悪い予感を抱いて急いで山を駆けのぼるのだが、何かにぶつかって滑落してしまう…。(「あんなやつが俺の後任だって?ろくに動いてなかったくせに」と心中毒づいたりしててクリントってばサムに対して最初はこんなひどいこと思ってたんだww 港の件全部トニーが弁償とか可哀想(ホロリ)。屋敷に帰って解散してから、トニーがアーマー脱いで、新しいセキュリティをインストールするからねって屋敷内私服でうろうろしてて、キャロルにちょっかい出したりしてて可愛いーvv ジョカスタが同じウルトロン由来のビジョンに興味津々なのも可愛い。話のメインはワンダとピエトロの生い立ちの過去探しの旅。フランク夫妻の子供だと信じきっていた二人だけれど、マキシモフ老人の話も記憶と合致し、一体どうしたことかと戸惑うピエトロ。モドレッドの介入やワンダの失踪など次々大変な事が起きていて、ハラハラします。二人がたどりつく真相はすでに分かっているのだけれど、そこへ至る為の長く辛い道のりと、知ってしまってからの苦悩を考えると読んでいて胸が苦しくなる。)<2012.10.5>

【JOURNEY INTO MYSTERY】#642(2012.9)
Writers: Kieron Gillen, Matt Fraction / Artist: Carmine Di Giandomenico
「Everything Burns」パート1。アスガーディアの女王であるAll-motherの1人、フレイヤは、かつてヴァナヘイムとアーサヘイム(アスガード)が戦となったあと、和平の証としてオーディンに嫁いだヴァン族の妃であった。現在、ヴァナヘイムを率いるのはフレイヤの妹ガルヴェイグだったが、彼女はかつてオーディンと戦おうとする父に加担したスルトの申し出を受け、再びその援護を得てアスガーディアに対して戦を起こす。両族の和解の寺院が燃やされるなか、駆け付けたソーとロキと3戦士らアスガーディアの面々だったが、ガルヴェイクは引かずに宣戦布告、彼女らは援軍として、マンチェスターの神々の炎の天使を味方につけていて、ソー達は全く敵わず撤退する。スルトを解き放ったのも、マンチェスターの神々がアザーワールドに攻め入った時に戦争を終わらせるために密かにマンチェスター側に味方したのもロキの仕業だった。そもそもは、サーペントが地球を滅ぼそうとした時に、ロキがそれを止めるためにした数々の事、そしてアザーワールドでの戦を早く終わらせるためにした事が全て裏目に出て一気に跳ね返ってきたのだった。ロキは密かにソーを、かつてリアが住んでいた洞窟に呼び出し、そこで自分がやったことをすべて話す。こんな事になるとは思わなかった、すべては皆を救うためにしたことだったのにと泣くロキをソーは抱きしめて、二人でなんとか事態を収拾すると約束するのだった。早速二人はマンチェスターの神々の代弁者であるマスター・ウィルソンの元へ向かう。ウィルソンはアザーワールドの戦で味方してくれたロキを裏切るつもりなどなかった。マンチェスターの神々も、スルトに騙されていたと話す。マンチェスターの神々がヴァン族と組んでいるのではないと分かったソーは、後はスルトとの交渉がうまくいけば事態は収拾されるかもしれない、良かったと安堵しつつ、ロキと共にアスガーディアに戻るのだが、アスガーディアでは今度の反乱はフレイヤとロキの企みだと糾弾して皆が大騒ぎになっていた。ソーはロキを庇うが、誰も彼を信じない。ロキを幽閉するべきだと襲いかかる3戦士の前にソーは立ちふさがると、ロキに逃げるように言うのだった…。(ロキとソーの関係が可愛くて胸がキュンキュンしてしまう(><)。Fear Itself以来、ロキはいろんな手を使って皆の助けになろうとしてきたのですが、そのあれこれが全部悪い形で跳ね返ってきちゃう。子ロキちゃんは邪悪な神とされてしまう自分の未来から逃れたいっていうところがあったと思うんだけど、そういう思いで頑張ってきたことさえも、結果的に戦が起こる原因をつくってしまっていた。ソーにはその辺のロキの葛藤はなかなか分からないんだけど、とにかくロキの事が大切だから何とかしなきゃ、守らなきゃって思ってるところは強くて…ってところが可愛い。「I was only trying help!」ってロキが泣き出しちゃうところと、ソーが「It will be well, Loki. We will make it right.」ってぎゅっと抱きしめてあげるシーンが何回見てもいい(><)。ロキが自分のせいでヴァナヘイムの反乱が起きてしかも彼らに強力な力を与えてしまっているかもっていうのを気づいてから、すぐにソーに何もかも話すところが可愛いv それを聞いてソーが二人で何とかしようって言って、ちゃんと二人でウィルソンの所に行って話をつけに行って、その帰りに「すぐに全て話してくれたから、良かった。なんとか対処できそうだ。おおごとにならないうちに収拾つけられるかも」ってソーがロキに言ってるのがまた可愛いv ハグのシーンも可愛かったけど、やっぱり何と言っても最後、ロキを逃がしてウォリアーズスリーに立ち向かうソーにぐっときましたです(><)vvv そうだよそうだよ、ちゃんとソーはこうやってロキの事守ってあげればいいんだよ!って頷いちゃいましたvv 今の二人だからこの関係が成り立っているんですけど、それについてこれまでソーの気持ちやロキの気持ちが描かれてきたし、他の事件についてもきちんと描かれてきた土台の上に今回の物語が積まれているので、面白い。ハラハラしつつ今後が楽しみです)<2012.10.4>

【UNCANNY X-MEN】vol.2 #17(2012.9) マグ度:★★★★
Writer: Kieron Gillen / Artists: Daniel Acuna, Mike Del Mundo
「Avengers vs. X-Men」タイイン。フェニックスファイブはシニスターに捕まってしまい、マデリーン達にフェニックスパワーを吸収されてしまう。マグニートー、サイロック、ストーム、デンジャーはシニスターロンドンへとスコット達を救出しに行くが、フェニックスを宿したマデリーンを相手に戦うことになる。結局は撤退を余儀なくされる4人だったが、彼らのかく乱によりシニスターの気がそれた事で、フェニックスファイブは窮地を脱し、シニスターロンドンを滅ぼすのだった。(UXM vol.2が始まった当初からのシニスターの伏線を、ジレン先生の退陣前に急いで回収した感がぬぐえないのだけれど、無敵に思えたフェニックスファイブが捕まってしまい、エリック達が救出しようとするっていうネタが面白い。エリックはフェニックスにかなわず、途中からマデリーンに操られてしまうんですが、サイロックに眠らされて姫抱っこで運ばれたりして超可愛かったですvvvvvvvvv ベッツィー姐さんかっこいいーvvv )<2012.10.4>

【AVENGERS】vol.1 #184(1979.6)
Script: David Michelinie / Pencils: John Byrne, Choreography
ピア12のフェリー乗り場でクラッシャー・クリール(アブソービングマン)と対決になったアベンジャーズ。タービンを吸収して強大なパワーを手に入れたクリールだったが、アイアンマンは彼の背後からとりつきそのエネルギーをさらに吸収。けれど、キャパシティオーバーになったエネルギーを放出しなければ自分も死んでしまうし、ここで放出しては大惨事になってしまう、と宇宙まで飛び出してエネルギーを放出する。その頃アベンジャーズマンションでは、スティーヴに説得されたサムがアベンジャーズのメンバーになる事を承諾し、二人で屋敷に戻ってくるが、ガイリックが早速届け出書類を書かせようとする間もなく、ジャービスが二人に埠頭でチームが事件に対応していることを告げる。二人は急いで埠頭に向かうが、後から合流したキャップはクリールの能力を理解しておらず、皆が止める前にシールドを投げてしまい、クリールはキャップの盾を吸収して無敵になってしまう。ただ高跳びしたかっただけなのに、アベンジャーズがあくまで自分を放っておかないことを知ったクリールは、それまで連れていたサンディを解放すると、チームと真っ向から対決しようとするが、自分が乗るはずのフェリーが出港してしまったことを発見し、水に飛び込んでフェリーを追う。しかし、フェリーはもはやはるか向こうであった。キャロルはクリールを追うが、クリールは水と同化して姿を消してしまう。(彼は自分を人質にすることもできたのに、そうせず、危険なこの場から逃がそうとした。彼が望んだように、放っておいてやれば、こんな騒ぎにはならなかったのではないかというサンディ。ただ高跳びしたかったクリールですが、たまたまダイナーでクリントをどついて食ってかかられたことがきっかけでアベンジャーズが駆けつけ、大立ち回りになってしまう騒ぎになってしまい…というちょっと苦い部分もあるお話でした。どんなものでも吸収しちゃうクリールの能力にみんなが苦戦しているところに、後から来たキャップが何も知らずに盾を投げてしまって…っていうところがアホです(笑)。トニーがまた危険な事をやってて胸がギュンギュン(><)。この頃ちょうど、Iron Man誌の方で、アーマーにしょっちゅう不具合が生じて困っていたころ(実はジャスティン・ハマーにアーマーがハッキングされて操られているのだけれど、トニーはまだその事に気づいていない頃)で、宇宙に飛び出してエネルギーを放出とか、ただでさえ危険な賭けなのにもし今あの不具合が発生したら死ぬかも…って思いながらやっぱりやっちゃうんだよね、トニーってば(泣)。)<2012.10.2>

【CAPTAIN AMERICA AND NAMOR】#635 [vol.5 #86](2012.8)
Writer: Cullen Bunn / Breakdowns: Barry Kitson
カシュとバトロック達はモドックといた。そこへたどり着いたキャップとアイアンマンは敵とバトルになるが、カシュはハーベストプロトコルを解き放ってしまい、マドリプールはすべてのテクノロジーが暴走し混乱に陥る。だが、対内でウィルスを克服したトニーが、アンチウィルスを放ち、事態を収拾するのだった。(クリントとのシリーズでは「カシュと呼んで」と言っていたカシュが、こちらでは「ミス・ベネマと呼びなさい」ってキャップに言うので、やっぱり前シリーズのカシュとは別人っぽいという描写。ハーベストプロトコルの事件は収拾されたように見えるものの、実はもうその集められた情報はどこかに転送されていた…ということでまだまだ続きそう。トニーは前号でテクニカルエキスポ会場で組み立てたつぎはぎ即席アーマーで、なおかつ体内ではまだウィルスと戦っていて具合悪そうという、かなりギリギリの状況。それでも無理して戦ってるのとか見ると胸がギュっとなるのですが、そんな状態でもキャップに心配されて休んでてって言われるくらいなら、一緒に戦うほうがよくて、キャップに「あと5分、一人でも戦えるけど、君がいた方が楽しい」って言われた方が嬉しそうにしてるっていうのが、本当にもうこの子は(><)もうもうって気持ちになります(><)。その5分っていうのが、どうやら体内のウィルス駆除に必要な時間だったらしく、最後はモドックに即席アーマーを破壊されるものの、復活v 復活した時に「つぎはぎアーマーもいいけど、やっぱり本物には替えられないね(The peicemeal armor is all right. But it's NOTHING compared to the REAL DEAL)」って言うんですが、そのセリフが前回、会場で持ってたエレクトリックシールドをいつもの盾に持ち替えたキャップが「ハードライト・シールドもいいけど、やっぱりクラシックには替えられないね(Hard light shields are fine. But you just can't beat the CLASSICS.)」って言ったセリフにそっくりで。やっぱり夫婦は似てくるっていうよね〜〜〜vvvvvと思って萌えましたvvvvvv たった3回のシリーズだったので名残惜しいのですが、この後の続編にもトニーが出てくるということなので楽しみにしています。まるまる3回キャップとトニーがいちゃいちゃラブラブしてて、満腹ーvv)<2012.10.2>

【FF】#21(2012.8)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Nick Dragotta
対立状態にあったクリーとインヒューマンズ。だが両者はある条件の元に和平を結ぶ。それは、ロナンをクリーの元に帰還させるというものだった。それも彼だけを。最初こそ政略結婚であったクリー人のロナンとインヒューマン族のクリスタルは、今や相思相愛の夫婦になっていたが、突然アティランに呼び出され、別れるよう命じられる。そして、リードとスーがそれぞれへの説得を頼まれるのだった。その後、クリスタルは悲嘆に暮れながらも、ロナンに別れを告げるのだった。(うわああああああん(涙)。この二人のことは応援してたので、こんな風に引き裂かれることになるなんて悲しいです…(泣)。二人を説得する役になったリードとスーの対照的な様子が印象的だったんですが、科学ではなくこういうこととなると、あまり言えなくなってしまうリードってところが良かったです。ロナンはもともとクリスタルに惹かれていたふしがあり、最初は仕方なく嫁いできたクリスタルに形だけの夫婦宣言をされたりもしたんですが、二人でいろんな事を乗り越えて、気持を通じ合わせてやっと相思相愛になったと思ったら別れろと言われてどん底絶望してて、かわいそうなんだけどそんな姿が愛しい。クリスタルに泣きながら別れを言い渡されて、すごく嫌がってる姿にキュンとなりました。クリスタルも可哀想(涙)。ピエトロとの結婚がうまくいかなかった彼女だけに今度こそは幸せになってほしかったのに…うううううう。今回はすごく切なかったけど、でも二人が築いた愛はすごく美しかったな、と思って感動的でした。今後はもう完全に分かれ分かれになっていくのかしら、つらいなあ…。そんな切ないストーリーだったんですが、ジョニーがライトブリゲードの皆さんと再会したり、スパイディが以前のパーティーの事をツッコまれたりしてて明るく笑えるシーンもありで、楽しく読みました。)<2012.9.28>

【X-MEN LEGACY】#272(2012.8)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Rafa Sandoval
ヴライとスワームの2種族が尽きぬ戦争を繰り広げている世界。ヴライの中に招きいられたローグだったが、その夜スワームの部隊がテントを襲い、ローグは連れ去られてしまう。スワームは女王を中心としてハイヴ・マインドを形成する、虫に似た種族だった。ローグをさらった将トリットは彼女を女王の前に連れて行き、ハイヴ・マインドに取り込もうとするが、ローグの精神はそう易々とは支配できない。ローグは逆に女王の心の中に秘密があることを見抜いてしまう。たまたまローグと共に女王の精神世界にいたトリットもその秘密を知ってしまい、女王はローグとトリットを殺そうとする。その秘密とは…ヴライの王とスワームの女王の信じられないような密約だった。(二種族間の抗争にローグが巻き込まれてなかなか地球に帰れずにいるのですが、その抗争もきっとゲイジ先生なら単純なものとしては描かないだろう、きっと何かあるはずと思っていたら、やっぱり裏があったという展開で大変面白い。王と女王の会話は滑稽ですらあるんですが、二人の密約によって大勢の命が失われて行っているわけで、しかもそれを止めればそれはそれで問題が残されてしまうわけで、一体このあとどう展開していくのか分からず、次が楽しみです。ゲイジ先生のローグの描き方として、彼女の豊富すぎる経験に基づく物の考えと性格をすごく描き込んでいる、彼女の能力は彼女のスキルの一部として使っているところがすごくいいなと思うし、もちろん彼女の経験は能力があった故にもたらされたところが大きいんですが、そういうものを自在に描き出していることで、ローグをすごく魅力的で共感できる人物にしていると思います。)<2012.9.28>

【AVENGERS】vol.1 #183(1979.5)
Script: David Michelinie / Pencils: John Byrne
ワンダがピエトロとジャンゴ・マキシモフと共に帰郷してしまい、彼女の代わりにMs.マーヴルがチームに入ることになる。それだけのことなのにナショナル・セキュリティ・カウンシル(アメリカ国家安全保障会議)の許可等手続きが煩雑で厳しく、リーダーのアイアンマン――つまりトニーのストレスは増す一方だった。サム・ウィルソン(ファルコン)はカウンシルからアベンジャーズに入るよう指名されるものの、本人はチーム活動を希望していたわけではなかった。しかもマイノリティ政策という政治の道具とされている、それはスティーヴも気に入らないことだったが、アベンジャーズの活動のためには、セキュリティクリアランスを取得しなければならず、その為にはカウンシルの指示に従わなければならない、ここは親友の自分の頼みと思って飲んではもらえないかと頼み込むのだった。ワンダはアベンジャーズに見送りはしないでと言って、フェリーでヨーロッパに渡るつもりだったが、クリントはあえて彼女を見送りに行く。カウンシルに指名されず、アベンジャーズの一員でなくなってしまったクリントは、これから職探しをしなければと思いながら、節約のために昼食にコーヒーだけをとっていたが、その店にハルクとの戦いで敗れてから復活してきて、南米に逃亡しようとしているアブソービングマン(クラッシャー・クリール)が、強盗先の店から拉致してきた女性サンディとともに現れる。アブソービングマンは店で暴れ始め、クリントはアベンジャーズを呼ぶ傍ら、自分もホークアイとなって立ち向かうが、どんな素材も吸収して変身できるアブソービングマンの能力になかなか敵わずにいた。そこへアイアンマン、Ms.マーヴル、ビースト、ビジョン、ワスプが駆けつけ…。(ライターが当時アイアンマン誌も担当していたデヴィッド・ミシェリニー、そしてペンシラーがジョン・バーンと、ライティングとアート両方でキュートさ相乗効果vvvとっても可愛いvvvvv カウンシルから派遣されたガイリックのうるさい監視と指導の元にスタートした新体制のアベンジャーズも、前2回のワンダとピエトロ、マキシモフ老人の事件で開始早々ばたばたしましたが、それによってワンダが抜ける形でスタート。Ms.マーヴル(キャロル・ダンバース)を代わりに入れることにしたものの、その事によってまたガイリックやカウンシルとすったもんだし、トニーは表面的にはカウンシルとアベンジャーズの関係を保つべくにこやかに対応してるんですが、本当はストレスでいっぱいいっぱいになってて、それを消すためについ酒を飲みたいと考えてしまう。ここではまだそんなに飲酒癖まで至っていない描写(そもそも酒の事は考えはすれど飲んではいない)んですが、ちょうど同時期アイアンマン誌ではDemon in a Bottleストーリーラインが進行しており、トニーのこういういろんなストレスがやがて彼を追い詰めて行ってしまう…ってことを分かっているだけに見ていて心が痛い(涙)。うわーん。とはいえ、ミシェリニー先生のトニーはほんとにキュートで可愛くて、そのうえ私服姿とかお着換え(脱ぎ)シーンのサービスもあるしでうっはうはなのですvvv スティーヴはサムの自宅に行って、アベンジャーズに入らされたことにあまり前向きじゃない気持のサムに、政府のやり方は好きになれないけど、アベンジャーズの活動のためにはこれも自分の個人的な頼みと思って聞き届けてほしいと言って頭を下げる。今アベンジャーズのチームリーダーはアイアンマン(その正体がトニーであることはソー=ドナルド・ブレイク以外誰も知らない)なんですけど、スティーヴもアベンジャーズやアイアンマンのために、そしてサムの親友でもあることから一生懸命活動をサポートしているようで胸がキュンとします。意図的に黒人をメンバーに入れたいとか、アベンジャーズを政策のために利用しているみたいでほんとにムカつくんですけど、スティーヴもそれはそう思っていて、でも既にセキュリティクリアランス無しには何もできないことを一度痛感していることもあり、なんとか現状を飲み込んでやっていかなきゃって思っている感じなのとか、当時(1979年)の時代性とか、今(2012年)のストーリーラインと比較したりとかして、色々感慨深い。さて、そもそもセキュリティクリアランスを一度没収されてしまったのは、クリントががアベンジャーズマンションのドアを開けっぱなしにしてたとか、ガイリックの事を知らなくて不審者と間違えて縛っちゃったとか、クリントが色々やらかした事が原因の一端を作ってたので、カウンシルとガイリックが新メンバーを決めた時にクリントが選ばれなかったのは頷けるんですが(笑)、しかしそのせいでクリントは無職でアベンジャーズマンションから出て行かなきゃいけない羽目に。ワンダが見送りはしないでって言っていたにも関わらず、埠頭に一人で見送りに来て、買って来たゲーム(ヤッツィー)をプレゼントしたりして、ワンダもそんなクリントの人情に喜ぶんですが、本当はワンダの事が好きだったのに振り向いてもらえずワンダがビジョンを選んだことにクリントは心中複雑なのでした。この辺のワンダとクリントのシーンがすごい好きです。ピエトロとワンダとクリントは元犯罪者的な過去を背負いつつ、2代目チームメンバーとして、まだ創立からそれほど経ってなく危なっかしいアベンジャーズで苦労を共にしてきた。彼らだからこその関係性もあり、またクリントのワンダへの想いもある。クリントがまだワンダに未練を残しているところなのが微笑ましいんですが、屋敷から出されてしまって友人達とも遠くなってしまい、たった一人で仕事もない、お金もないという実は困った状況。これから職探ししなきゃなーと思いつつ、ランチのドーナツをぐっと我慢してコーヒーで済ませる超節約生活。いやむしろ、コーヒーはいいからドーナツで腹膨らました方がいいんじゃ…とツッコミたくなるところではあるんですが、喫茶店でコーヒー飲みながら新聞(求人欄か?)読んでたところでアブソービングマンが…という展開。アブソービングマンが暴れ出して、アベンジャーズを呼ぼうとするんですが、公衆電話から交換手に「いや、通話料ないんだけどさ! アベンジャーズの優先電話にかけて出動を依頼してくれ!」って、そんなにお金ないのに、ワンダには「フェリーでヒマな時にでも遊んで」ってヤッツィーゲームをプレゼントしたんですよね(笑)。クリントってばwww)<2012.9.27>

【AVENGERS】vol.1 #182(1979.4)
Script: David Michelinie / Artists: John Byrne, K. Janson
突然意識不明に陥ったワンダとピエトロ。アベンジャーズはドナルド・ブレイクに診察してもらうが、まるで原因がわからなかった。ジョカスタは二人が倒れた時に同じシグナルを検知したと言い、それをたどれば原因をつきとめられる、ひょっとしたら二人に何かした敵のもとへたどりつけるかもと出動する。そこは安ホテルの1室だったが、アベンジャーズが行こうとすると、人形たちが襲いかかったり、部屋に入ると異空間に出て敵に襲われたりと、不思議な事が起きる。だがそれも、すべてはワンダとピエトロを自分の愛する子供だとして追って来たジャンゴ・マキシモフと名乗る老人の魔術によるものだった。老人は二人の魂を自分が作った小さな人形の中に移し、鳥かごに閉じ込めてしまっていたのだ。ワンダは彼の魔術の源は、ニヴァシ・ストーンという魔法の石にあると言い、それを聞いたビジョンが石を破壊すると、ワンダとピエトロの魂は元の体に戻る。そして二人は、老人の話を調べてみたいと言って、しばらくアベンジャーズを離れることをリーダーのアイアンマンに願い出るのだった。(ビジョンのワンダに対する愛情表現が独特すぎて、周囲が戸惑ったりするのが面白い。クリントはビジョンが、倒れて死ぬかもしれないというワンダのそばについているよりも、任務を選ぼうとしている事に驚いて「冷たいやつだな!」って思うんだけど、きっとビジョンはこの謎を解決してワンダを救わなきゃって思ってるんだよね。ジャンゴが逃げ出した時に、人形の姿にされたワンダがビジョンに助けを求めて、ビジョンがすぐに彼女の言うとおり石を砕いて二人を救い出す、そのスピード感がかっこよかったし素敵だったv アベンジャーズのメンバーがガイリックの指図で決められてしまって、他は制限時間を決められて屋敷から出て行くように命令されたせいで、この事件を解決しようにも人員が限られてしまったと皆面白くないんですが、ジョカスタがそんなガイリックに一矢報いるシーンにニヤリとさせられますv それでもアベンジャーズが活動上様々なツールを再び使えるようになったのも、セキュリティクリアランスが再発行されたおかげで、今回飛べないメンバーはキャップがスカイスクーターなるマシンを操縦して運ぶことになったんですが、アイアンマンはキャップがその乗物を操縦するのがすっごくうまい(「You handle that Sky-Scooter like you've been flying one all your life, Cap.」)ってベタ褒めしてて、ハイハイキャップのこと大好きなのね知ってるって思って顔がにやにやしちゃいますvv あとは今回がガイリックの制限時間前の最後の任務ってことで、チームに指名されなかったクリントが、「最後なんだから出動したい!留守番なんてぜったい嫌だぜ!」って言ってておかしかったですv それにしてもこの頃ワンダとピエトロはてっきり自分達はフランク夫妻(ウィザーとミス・アメリカ)の子供だと信じきっていて、その二人の前にジャンゴ・マキシモフがこんな形で出てきたってことはびっくり。)<2012.9.26>

【AVENGERS VS. X-MEN】#10(2012.8) マグ度:★★★
Story: Jason Aaron, Brian Michael Bendis, Ed Brubaker, Jonathan Hickman, Matt Fraction / Script: Ed Brubaker / Pencils: Adam Kubert
サイクロップスがクン・ルンにホープを迎えに現れてしまう。立ちふさがったアイアンフィストとアイアンマンを容易に倒したサイクロップスは血眼になってホープを探すが、彼女はレイ・クンとドラゴンのシャオ・ラオのいる洞窟に逃げ込み、シャオ・ラオと共にサイクロップスに反撃。しかしシャオ・ラオも倒されてしまう。その過程で我知らずシャオ・ラオの能力を吸収してしまったホープは驚いてその場から逃げだすが、ホープを守るために集まってきたワンダ、アイアンマン、ビーストらと合流。ワンダはホープを守ってサイクロップスを阻止しようとするが、ネイモア、コロッサス、マジックに取り付いていたフェニックスをも吸収したサイクロップスはワンダの力を上回る。だがそこでホープが驚くべき力を発揮、サイクロップスを月まで飛ばしてしまうのだった。一方、ユートピアではエマが闇に飲み込まれて行っていた。彼女は残っていたX-Menをテレパシーで服従させようとしていた。エリックは彼女を諌めようとするが、精神攻撃を受けてしまう。もう少しでミュータントによる美しい未来が築けるところだったのに、それを前にかれらは闇に堕ちてしまった―― 夜、エリックは密かにユートピアの一角に走り、チャールズが思念を読んでくれることを祈って助けを請う。「チャールズ…頼む、私の思念を読んでくれ。君の助けが必要なんだ、古き友よ。スコットとエマが…彼らが理性を失いつつある…」と。(エリック〜〜〜〜〜〜〜〜〜(><)!! エリックがメットを脱いで、チャールズが自分の思念を読んでくれるように祈りながら呼びかけるなんて、助けを呼ぶなんて、萌えすぎるんですけどそれより前に、そんなことしたら絶対にエマに気づかれるに決まってるのに、エリックの身が危険過ぎて怖すぎるし、しかしエリックはそれを分かった上で、危険を承知でチャールズにコンタクトを取ろうとしてる必死さとか、もういろいろ悶えて涙が出そうです。エリックは事件当初からスコットが何かにつけて思いつめてやりすぎるんじゃないかと心配して時折諌めるような事も言って来た(そこがすごい個人的に好き)んですけど、フェニックスフォースを5人が得て以降、これで彼らの言うとおり、ミュータントが世界をより良い方向に導くことが出来る、とすごく嬉しそうだったんですよ。でもそれは、5人が闇に侵されずにそのまま美しい夢のままで進んでいればよかったんですけど、現実にはそうはいかなかった。5人は次第に心の闇を御しきれなくなり、フェニックスフォースはそれを拡大していく。彼らが心に闇を持つのは人だから当然であり、フェニックスフォースがさらにそれを闇へと増幅させていくことは、誰にでもわかったはず。だけど最初からそれを指摘してきたウルやビーストやアベンジャーズに比べて、X-Menは、フェニックスは闇に落ちうるものだとして、その時になったら対応しようという認識であった。彼らが一瞬でも、一種フェニックス教ともいえる夢に取りつかれたのは、絶滅に瀕している後がない絶望状況にあったから仕方がないという気もするし、実際何もかもが最初はうまくいっているように見えたのだからますます仕方がない気がする。そして、フェニックスへの危惧認識のズレによってアベンジャーズと対立構造を築いてしまった事が、フェニックスを宿した5人の心の闇を増幅させる事にもつながってしまっていると思うので、事態が悪くなっていることにはアベンジャーズにも咎がないわけじゃないと思う。そしてフェニックスに対して希望を求めてしまい認識の甘かったX-Menもどうかと思う。つまりどっちにも事態悪化の責任はあるとは思えど、来てしまったフェニックスフォースの事はなんとかしなきゃいけないのも確かなわけで。で、ホープちゃんがその鍵なのですが…今回、クン・ルンでの突貫修行の成果なのか、彼女の本領が発揮されはじめる。人々を傷つける存在になってしまったサイクロップスに対して怒りを抱いたホープはその憤りを源にして力を発し、サイクロップスを月に飛ばしてしまう。これがターニングポイントだ、と彼女の成長を喜ぶトニー(お母さんv)と、X-Menに囚われたチームメイトを救いに行っていて留守だったスティーヴがその瞬間を見逃しちゃう(お父さんv)のとか、可愛かったですvv チャールズはイルミナティ会議で荒れたり、スティーヴに助力を請われて出動したのに「やっぱり無理だ、もう連絡するな」とか、だいぶぐるぐるしたんですが、やっと教え子達が誤った道を選んでしまった事と向き合わねばって気になったらしい。そこへエリックから助けてって思われたら、もう迷いもないよね!早くエリックの助けになってあげてええ(><))<2012.9.26>

【AVENGERS ACADEMY】#35(2012.8)
Writer: Christos N. Gage / Artist: Andrea Di Vito
「Final Exam」パート2。ジュリー(ライトスピード)、レプティル(ハンベルト)、ジャンヌ(ファネス)、アヴァ(ホワイトタイガー)、ローラ(X-23)はジャンヌが床を破壊したことで転落。クリーン・スレートを吸収してしまい、能力も消えていた。ジュリーは建物から出ようとすればジェレミーの思うつぼで出口に捕獲するための要員が配置されているはず、ここは撃って出て陰謀を止めないとと言う。力を合わせて追手のゼロを気絶させることに成功した5人は、ジュリーの提案により、まずはハンベルトとアヴァのアマレットを取り戻し、二人の能力を取り戻そうとするが…。また、ブランドンは巧みにエンチャントレス(シルヴィー・ラストン)の心をつかんでクリーン・スレートの中和薬を手に入れるが、それもジェレミーの罠だった。ジェレミーに苦しめられるブランドンの姿に、マディーは耐えきれず、落ちた中和薬を密かに拾ってケンとジェニーの元に駆け込む。3人はずっと、能力を手放し普通の人間に戻る事を渇望していたのだが、仲間達に命の危険が迫っている――彼らを救うため、中和薬を服用し、あれだけ憎んでいた能力を取り戻すのだった…。(ジェニーーーーーーー(涙)!!うわあああん(涙)。絶対こうなるって王道だから分かっていたとはいえ、やっぱり切ない(><)。ジェニーの能力は放射性毒素だから常にスーツを纏ってなきゃいけなくて、素肌で人に触れることなんてできない。ケンは骨格だけのような姿になってしまっていたからやっぱり素肌で人に触れる事ができないし外見も異形。マディーはガス化する能力のせいで、将来にはガス化したまま霧散して死ぬ運命…と、3人はそれぞれ生活に人生に支障ありすぎる能力を授かってしまい、どうにか普通に戻りたいと思い続けてきた。アカデミーの仲間達は、アカデミーに入るまでは赤の他人で、彼らの間に関係なんてもともとなかったのだけれど、これまでいろんな事があって、絆ができてきた。今では大切な仲間にまで成長していて、自分の人生の願望を犠牲にしてでも、大切な人を救わなきゃというところまで成長してきたことがすごいし泣かせます。ケンが「僕は君の肌に、自分の肌で触れられたこの一瞬を残りの一生大切にして生きていく」って言うセリフでうわああああって泣いてしまいました。ケンはすごく優しくて、ジェニーは自己中でやきもち焼きの面があれどケンの事が大好きで、ケンに幸せになってほしくて一生懸命で、だから能力を取り戻すのも仲間の為っていうのもあるんだけど、ケンを守る為っていうのがジェニーの中ですごく大きいっていうのが可愛い。マディーはブランドンと、お互いの存在が救いになるような感じの友情を築いていて、だからこそブランドンが殺されてしまいそうっていう状況が、これまで「絶対に能力を取り戻したくない、そんな事をしたら自分が死んでしまうから」と思っていたマディーにとって転機になったという展開もすごい胸に迫ります。ブランドンもこれまでの経験を生かしたさすがな芸達者っぷりがすっごい良かったvvvv 能力を失い逃げつつ戦う状況になったメンバーでは、ジュリーが素晴らしいリーダーシップを発揮していて、さすがヒーロー経験長いだけあると感動します。ホワイトタイガーのアマレットと切り離されたアヴァだけれど、離れた場所にあるアマレットを感じて自分の体が呼応していることから、アマレットとの自分が繋がっている事を痛感する。これまで殺された兄ヘクターのためとか、人種の誇りとか、自分の活動理由を他にあげることが多かったアヴァは、改めて自分がホワイトタイガーとして、なぜ戦うのかという理由を考え直す…っていうあたりもすごく良かったです(><)。ローラはヒーリングファクターを奪われ、死にそうになりながら「今まで私が殺した人たちもこんな風に感じたのかな」と、やり残した事とか思いめぐらせる。そして、ジェレミーは自分がかつてそう扱われたように、他の人たちを実験対象のような「もの」として見ている。それだけは絶対許しておくわけにはいかない、と、息絶え絶えなのに気力と信念でジェレミーを阻止しようと食いしばっているところが泣かせます。能力を奪われ追い詰められた状況で、踏みとどまって戦おうとする彼らの「本質」と「経験」が存分に描かれていて、それぞれのシーン、それぞれのセリフが心に迫ります(><)。この先もまだ続くので、ハラハラしながら見守りたいです(><))<2012.9.25>

【AVENGERS】vol.4 #29(2012.8)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Walter Simonson
「Avengers vs X-Men」タイイン。敵に強力なテレパスがいるようでは、こちらの状況はすべて筒抜け、テレパスを排除しなければ勝ち目はない――というジェシカ・ドリューの提案により、アベンジャーズはレイチェル・サマーズに狙いを絞る作戦に出る。ウルヴァリンを使ってレイチェルを呼び出し、罠にかけようとするのだが、彼女も一人ではやってこなかった。実はアベンジャーズはチャールズ・エグゼビアの協力を得ていたのだが、チャールズは教え子皆を敵に回すことに耐えられず、途中で戦闘を放棄して全員を眠らせると、「ここであった事は忘れてもらう。二度と私に連絡しないでくれ」と言って姿を消してしまう。(教え子たちが皆巣立って自立していった大人だとはいえ、自分の教えた結果がまるで自分の理想とはかけ離れてしまったことと、かといって教え子たちを正そうとすれば裏切り者と罵られる。その板挟み状態に耐えられないチャールズじゃないとは思うんですが、どちらかというと自分が積み上げてきたものが無駄だったのかもしれないという挫折感の方に打ちのめされているように思える。ジェノーシャが滅びたときとかこれまでに何度もエリックが感じてきた挫折感を考えれば、そしてチャーがエリックを勇気づけたことを省みると、あんたがここで凹んでてどうするんだ!とハゲ頭をどつきたい気持ちでいっぱい。こないだのイルミナティの時も勝手に皆の頭の中覗いて勝手に逆上するし、今回も勝手に皆の記憶をいじって自分がかかわったことを忘れさせちゃうし、もともとこういう人だけど、いくら追い詰められてるからってやりたい放題すぎないか〜。しかしここでチャーが「もう連絡しないでくれ」って関わることを一切拒絶したのにもかかわらず、このあと本誌でエリックが助けを求めたら来てくれたってことを考えるとそこは萌えます。あと今回キャプトニの二人は出番ちょろっとなんですけど、いつもくっついててツッコミでしたvvvラブラブだなぁvv)<2012.9.25>

【WINTER SOLDIER】#9(2012.8)
Writer: Ed Brubaker / Penciler: Michael Lark
「Broken Arrow」パート3。レオ・ノボコフに拉致され、おそらくは洗脳されてしまっているナターシャの行方が一向につかめず、ジェイムズはいら立っていた。だが彼らの推理と捜索によって、ようやく居場所がわかる。ナターシャはバレエ団の臨時プリマドンナとして潜入し、劇団は大統領夫人とその知人のために特別上演をしようとしていた。ジェイムズとジャスパーはS.H.I.E.L.D.の隊員を率い、上演の最中に会場に侵入し、観客と他のダンサーやスタッフを避難させる。ナターシャは保護することができるが、レオには逃げられてしまう。ナターシャの口からレオの行先の可能性を聞いたジェイムズはそこへ駆けつけ、ロドシェンコ博士を保護するが、レオはいなかった。しかもロドシェンコ博士は、レオの作戦はこれだけでは終わらないという。ジェイムズはS.H.I.E.L.D.に連絡を取ろうとするが、ジャスパーも誰も応答が無く…。(洗脳されてしまったナターシャが自分を殺そうとするのを、「君はその中にいるはずだ!俺にはわかる!俺もそうだったからだ!」って必死に言う場面が、これまでのジェイムズの事を思い返したりして胸キュンなんですが、それにしてもナターシャがあっさり洗脳を抜けすぎて簡単すぎるとは思ったんですよー! どうやら洗脳が解けたと思い込ませてS.H.I.E.L.D.内部に潜入させるのがレオの目的だった模様?? 事態がどうなっているかは次号以降を読まないと分からないところで続いていて悶えるんですが、フューリーの心配はあんまりしてないんですけど、ジャスパーがどうなっただろうと思うと恐ろしいです(><)。今回の事件を一緒に戦うなかでジェイムズと親しくなったのが死亡フラグだったとか言わないでよねえええ!!(涙))<2012.9.24>

【NEW AVENGERS】vol.2 #29(2012.8)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Mike Deodato
「Avengers vs X-Men」タイイン。スティーヴがイルミナティ会議を招集する。現在対立状態に陥ってしまったX-Menとの状況を打開しようと、その為にネイモアを説得しようとしてのことだった。トニーはきっとネイモアは来ないといい、リードはこの世に変化をもたらしているX-Menにあらがうことには無関心だった。チャールズは元より事態にいらだつあまり、皆の心を無断で読み、自分に責任があると皆が思っていることを暴露して怒って出て行ってしまう。ステファンはアベンジャーズ側としてスティーヴに従うつもりだったが、ただ待つ事に時間を費やせず帰ってしまい、後にはスティーヴとトニーだけが残される。二人とも、それぞれの人生の中でネイモアとの付き合いは長かった。「彼は来ないよ」とあくまで言い、帰っていくトニー。スティーヴはネイモアを信じ、最後まで待つのだが…。(インフィニティ・ジェムの一件以来スティーヴまで結局イルミナティの一員になっちゃって、おかげでここの会議でまでキャップとトニーがいちゃいちゃする始末(笑)で大変ごちそうさまという感じvvv 冒頭ではキャップが、トニーがこうしてイルミナティ会議を(自分に内緒で)開いていた事を根に持っていて、ぶうぶう言ってるんですが、トニーに「君もこうやっていま世界の命運を決める秘密会議を招集してるだろ?だから上から目線はやめてくれ」ってくぎ刺されちゃうv ベンディス先生のスティーヴやっぱり根に持つタイプwとか思うのと、彼がこうして根に持つのが、トニーに対することばかりなので、トニーに対する執着心や独占欲がすごい強く見えるから悶えるんですよ!! インフィニティ・ジェム事件でイルミナティの存在がバレてしまったんですけど、あの時は(Civil Warの仲直りしたばっかりでまだ二人が若干ぎくしゃくしてた頃でもあり)どうなる事かと思ったんですが、あの時キャップは猛烈にトニーを怒ったけど、結果的にはバレちゃって良かったんだなーと思いました。キャップは最初こそ怒ったけど、結局こういう場も必要って(渋々?)認めたからこそ、自分も一員になってるわけだし。トニーはキャップが撃たれて死んだ(ようになってた)時、将来ヒーロー同士が戦うようになってしまうことを予見したから、それを止めようとして横のつながりを作るべくイルミナティを作った事を白状してたんですが、それってキャップ(死んでて)聞こえてなかったし、だからイルミナティの存在がバレてしまって、きっと後でトニーはちゃんとその話もキャップにしただろうなって思うので、それを聞いた上でキャップがイルミナティに加わったなら、Civil War: Confessionでトニーがキャップに言おうとしたこと(キャップに本当は聞いてほしかったトニーの本音)は、だいたいキャップに伝わったってことかなと思って良かった(萌)と思います。あと、Avengers Primeでトニーはキャップに最後「君が隣にいてくれないと私はだめなんだ」って事を言ったんですが、いままではイルミナティを一人でやってたトニーも、こうしてキャップが隣にいるようになって、二人で支え合っているのがもう本当に夫婦っぽくて胸がきゅうんとなります。チャールズがキレて当たり散らしたり凹んだりしてる時に、キャップがトニーにジェスチャーで「君が何か言う番だろ?ほら!」って合図送ってるのが猛烈に可愛かったですvvvああもうこの夫婦マジで夫婦なんだからもうもうvvv  最後トニーとキャップが二人だけになってしまって、トニーがキャップに「ネイモアはもう来ないよ。帰ろうよ」って一緒に帰りたがるけどキャップは諦められなくて頑固に座ったままでいて、トニーは一人で帰ろうとするんですが、その時にキャップが「もっと人当りよくしなきゃだめだよ。あんなに攻撃的になっちゃ…。前も話したろ?(Be nicer to people. Don't be so aggressive. We've talked about this.)」ってミーティング中のトニーの態度をやんわりと諌めるんですが、それにトニーは「いつもじゃないんだ、疲れているときか、食べてないときか、苛々してるときか…そのうちのいくつかが重なったときだけだよ(I only do that when I'm tired, hungry or frustrated. Or any combination of the three.)」って答えるんですけど、キャップはそれに「わかってるよ(I know.)」ってなんだかすごく優しい感じで少し微笑みながら答えるんですよー! このI knowがもう!トニーのこと全部わかってて包んでくれるような感じで、これまでのいろんな事も、トニーの辛いことも、全部あったうえでスティーヴがこんな風に包容力のある言動するなんて、すっごいトニーのこと愛してるんだなああああって思って溶けそうです。だいたい皆が帰ったあとでこの二人がいちゃいちゃしてるからネイモアも出て行きにくかったんじゃないの??(笑) トニーが帰ったあとで、やっとネイモアは現れるんですが、彼がスティーヴに対する敬意だけでなく、イルミナティのこともちゃんと尊重してたってことが伝わってきて嬉しかったです。結局ネイモアと分かりあうことはできず、切ないキャップなんですけど、せっかく皆が争わないためにも横のつながりをと思って、トニーが作ったイルミナティではあるんですが、だいたいこういう切ない結果に終わることばかりなんですが、以前はトニーがその辛さに一人で耐えていたのが、キャップも同じ場面で同じ状況に立つことによって、二人は辛さを分かち合うことができるわけで、夫婦にとっては良かったんじゃないかな。トニーは「ネイモアは来ない」って最後まで言ってましたが、スティーヴとさしでなら、ネイモアは来るって分かっている気がする。キャップが辛い気持を抱えて帰ってきたら、きっとトニーがちょっと皮肉っぽいことをいいながらも、結局は慰めてくれるに違いないって後の事まで妄想して萌えてしまいましたvvv)<2012.9.24>

【MIGHTY THOR】vol.1 #18(2012.8)
Story: Matt Fraction, Kieron Gillen / Script: Matt Fraction / Penciler: Alan Davis
「Everything Burns」プロローグ。アスガーディアを統治するAll-mother、女神フレイヤは夜毎の悪夢に悩まされていた。すべてが炎に包まれる。そして自分の父の事――かつてフレイヤの父フレヤは自らの種族がオーディンの一族に吸収されることを拒み、戦となったが、その後両種族の平和の証としてフレイヤはオーディンに妃として嫁いだのだった。そして現代――ブロクストンで不思議な事件が起きる。街中で起きた火事の消火を助けようとソーが奮闘するのだが、彼のどんな力をもってしても火が消えないのだ。それどころか無数のカササギが燃え尽きたように降り落ちてくる。何かよからぬ事が起きている。ロキは義母フレイヤに相談するが、彼女は心ここにあらず、火傷を負って戻ってきたソーは、自分とロキの二人でこの事件を解決しなければと言う。だが異変はヴァルハラでも起きていた…。(現行体制のクライマックスということで、ロキの行方が気になるので買ってみる事にしました。事件はオーディンの妃で現アスガーディアの3女王の1人フレイヤの過去とも関係があるのかしら? ロキが「オーディンなら何かわかるはず」と言うのに対し、ソーはオーディンをあてにしないでどこかつきはなしている印象があるところが特徴的。その辺の親子感情の描写はまあ…ライターによって違ってくるんだろうな。ロキがソーの手当をするシーンは可愛いし、ソーもロキと一緒にこの事件を解決しなきゃという。二人が仲いいところを見ているのはいいものですが、この事件を通じて何か悪いことが起こらなければいいけれど…と心配にもなってしまう)<2012.9.21>

【FANTASTIC FOUR】#609(2012.8)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Ryan Stegman
崩壊した未来の地球から時間を超えてニューワールドに移民してきていた未来のディフェンダーズと地球の住民。だがその過程で未来のギャラクタスを犠牲にしたことで、現代のギャラクタスの怒りを買いニューワールドは喰われてしまい、せっかくの移民先もまた奪われてしまっていた。リードは彼らに協力して地球深く埋葬していた未来のギャラクタスをタイムマシンに作りかえ、彼らを元の世界へ送り届ける。彼らが未来へ戻り、さらなる未来へ向かってより良い世界を再度創造できるようにと…。(未来のギャラクタスが散々な事にwwwwww リード酷いwwwwwww 未来から難民としてやってきていた人々が、結局自分たちで未来の世界を築き直そうと戻っていくストーリーとしては一見いい話気なんですが、とにかくギャラクタスの扱いが散々すぎてむしろツッコミwwww)<2012.9.20>

【SPIDER-MEN】#4(2012.8)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Sara Pichelli
思わずクイーンズのメイ伯母さんの家に行ってみてしまったピーター。最初は現れた青年の正体が分からず怒りをあらわにしていたメイとグウェンだったが、相手が本当に並行世界から現れたピーター本人だとわかり、それぞれの世界の違いなどを話し合う。ピーターが他の世界では立派に成長していたことはメイの気持ちをあたため、そしてこちらの世界ではピーターが死亡していたが、グウェンがメイの養女として一緒に暮らしていることを知りピーターも喜ぶのだった。そこへシールドが迎えに現れ、いよいよシールドとこの世界のトニー・スタークのもと、ピーターを元の世界に戻すミッションが本格的にはじまるのだった。(すっごいハートフルな号でした(><)。自分たちのピーターは死んでしまったけど、他の世界では生きていて、もっと大人になっていて、しかもやっぱり自分たちの世界とあまり変わらないピーターだっていうことにメイ伯母さんやグウェンはすごく救われたようで、そのことがすごくいいなぁと思います。ピーターも、自分のグウェンは死んでしまったけど、こちらでは生きていて、メイ伯母さんと一緒に明るく過ごしているというのは、彼にとっても救いになったんじゃないかな。ピーター、メイ、グウェン、そしてすれ違ってしまったMJ、彼らの関係と交流の描かれ方はとても細やかで、心に迫るし、そばにいるマイルスの気持にも影響を与えているように見える。616世界のピーターが現れたことで、アルティメ界の各自がそれぞれ思うところがあるんだけど、ピーターがやっぱりピーターであることが、みんなの気持ちをあっためているようで、そこが素敵。アルティメフューリーもいつになく柔らかい印象だし(笑)。あっちの世界では自分が白人だって聞いて複雑そうなとことか、フューリーも色々よかったです。アルティメトニーも可愛いんだけど、むしろピーターが「トニーの扱いは心得てる」って感じにふるまうので、こっちのトニーからしたらそれは新鮮だろうなって思えて萌えましたvvv)<2012.9.20>

【CAPTAIN AMERICA】vol.6 #16(2012.8)
Writers: Ed Brubaker, Cullen Bunn / Penciler: Scott Eaton
「New World Orders」パート2。ディスコーディアンズが世界中で暴力行為を繰り広げ、キャップとアベンジャーズはそれぞれへの対応に奔走していたが、キャップには人々は守れない、人々を守るのは情報だとして民意を煽る報道を続けるリード・ブラクストンの本物らしき遺体があがったことで、ますますテレビ画面に映るブラクストンと、ディスコーディアンズのつながりが疑われた。キャップが街で戦う間、デュガンとシャロンはテレビ局のスタジオに侵入。果たしてブラクストンはロボットであった。二人はもぎとったブラクストンの頭と、スタジオからダウンロードしたファイルを持って逃走するが、キャップはその頃テレビ放送に操られるように暴徒化した民衆に襲われていた…。(わー!わたしこれと似たネタのファンフィク読んだことあるよ!!とテンションあがってしまった(笑)。そのファンフィクはマッドボムをテレビ放送を通じて流して人々を操ろうとする敵とニューアベンジャーズが対峙する話でそれに長年のキャップ→トニーへの恋心が絡むっていう話だったです。今回もこれ、前回からの引きでマッドボムが絡んでいるのかしら?? スタジオから流れていた怪しい怪電波とかいかにも人々を操ってそうだし。ディスコーディアンズがあちこちで暴れててアベンジャーズも分散しちゃってるみたいなのが惜しい…トニー出て来てほしい…。エドさんは長年の担当にあっさり幕を引くつもりなのかどうか、個人的には朝の連ドラみたいに最終シリーズで今までの皆が出てくる展開とか欲しいところなんですがw)<2012.9.20>

【AVENGERS ASSEMBLE】#6(2012.8)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Mark Bagley
キャップ、アイアンマン、ハルク、ブラックウィドウ、ホークアイ、ソーの6人はガーディアンズオブギャラクシーと共にサノスからコズミックキューブを奪うミッションにと出かけるが、サノスはコズミックキューブを研究する間、バドゥーンという種族をさし向けアベンジャーズ&ガーディアンズを足止めする。(地球では置いてかれた他のヒーロー達が集められて、留守番よろしくみたいなブリーフィング受けるんですが、マリア・ヒルが説明してる間にトニーから通信入って「キャップと私とで、何人かメンバー連れて宇宙ミッションいくから、あとよろしく。お土産何がいい?」的な話があって(笑)、とにかくもうトニーがかわいすぎるvvvvvv 前述のセリフも原語で「Cap and I have taken a Quinjet and some Avengers and...」ってキャップと私とで後はその他扱いかよ!みたいな感じだし!(笑) 全編にわたってトニーがウキウキしてて、「宇宙ミッション大好き!」なわくわくっぷりで可愛くて、そんな超可愛いトニーをコクピットの隣でにこにこ嬉しそうにキャップが見つめててめっちゃあてられるvvvv ブルースにアイアンマンアーマー着せて、実は中身ハルクだよ!なサプライズも超楽しそうにやってて、トニー、テンション高!(笑) 私としてはトニーが幸せそうなので、私も幸せになるので良いんですがv)<1012.9.19>

【X-MEN LEGACY】#271(2012.8)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Rafa Sandoval
イリアナによってローグは異世界に飛ばされてしまう。そこでは2つの種――昆虫的なスワーム族と、哺乳類的なヴライ族が戦争を繰り広げる世界だった。Ms.マーヴルから借り受けた能力が少し残っていたローグがその力を見せた事で、ヴライの司令官Chahrはローグを“アルファ”と呼んで味方につけようとする。自分たちの魔術によって元の世界に戻れるよう工面すると言われたローグは、それ以外に地球に戻る手立てもないし協力することにするのだが、唯一心配なのは自分が吸収し、彼らがあてにしているMs.マーヴルの能力はすぐに消えるだろうことだった…。(レガシー誌でちょっと前(カーレイ先生担当時)に異世界(異星)での抗争にローグが巻き込まれる話やったじゃん!と読み始めでは思ったのですが、そこはゲイジ先生、たとえネタが似ててもはるかに面白いです! 全く見ず知らずの土地でサバイバルしようとするローグと、そこでの出会いは結構シビアなのにユーモアもあって、さらに2種族の抗争が現在のミュータントの状況とも少し似通っており、ローグの同情を誘う。戦士であり司令官であるChahrはローグを女戦士として扱い、もてなしの為に他の戦士に夜伽をさせようとしたりして(目の前で数人の戦士を全裸にしたりとかwww)突っ走ってておかしいんですが、かつては栄華を極めた自分たち種族が衰退しもう一方の種族スワームのハイヴマインドに取り込まれそうになっている現状を嘆きなんとか抵抗しようとしている。ローグもとんだ状況に戸惑いながらも、ちょっと彼に同情的になったり、若干かみ合わないげな会話をしたりとそこが面白い。AVX渦中の突然の異世界話でびっくりしつつ、先が楽しみv)<2012.9.19>

【AVENGERS ACADEMY】#34(2012.8)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Tom Grummett
「Final Exam」パート1。アベンジャーズ・アカデミーが閉校してしまい、生徒たちはそれぞれ新しい居場所や自分の道を模索しつつうまくいかずに過ごしていたが、そんなある日ジェレミー・ブリッジスからジェニーとケンの元に連絡が入る。二人を治療して普通の人間に戻す方法が見つかったというのだ。早速アカデミーの同窓生でブリッジスの会社に集まり、果たして彼の言葉通りジェニーもケンも元の人間の姿に戻る事ができる。喜び合う二人だったが、ジェレミーはそのあと驚くべき目標を告げる。彼が今回作り上げたのは、かつてトニー・スタークの元アベンジャーズ・イニシアチブの頃に開発されたスピン・テックを元にしたクリーン・スレートという薬だった。ジェレミーはこのクリーン・スレートを散布し、ヒーローもヴィランも一律に能力を奪い、現在の世界の混沌状況を正そうと言うのだった…。(すっごい面白い。世界ではまだアベンジャーズとX-Menの戦いが続いている中で、ジェレミーは「大人達が子供じみた戦いに没頭しているうちにわれわれ子供が世界を変える」と言う。彼の、一見正当性のある思想や天才的頭脳、非常に強力な能力といい、年少ながら非常に危険な存在。ジョカスタはジェレミーの目的を聞いて反論するが、国外に意識を追放されてしまう。ハンベルトは胸のアマレットをもぎ取られ、ジャンヌは機器類をとっさにショートさせてその場を脱出するが、衝撃で気を失ってしまい追手が後を追ってきている状況(ハンベルト、ジュリー、アヴァが一緒)。今までジェレミー側についてきたマデリーン(ヴェール)は戸惑うが、どうするか迫られたブランドンは彼女やジェニー、ケンを庇うようにジェレミー側に従うと答える。これまで様々な事件を乗り越えてきたアカデミーの皆が一体どうなるのか、先が気になります! すっかり忘れていたスピン・テックがここでまた出てきたりとか(ぎゃー)、ジェレミーがすべての超人から能力を奪って、「認められた」ものだけをヒーローとすればいいとか、クリーン・スレートでも能力の奪えないものたち(アーマー系とか神とかホークアイとか(笑))が反抗するだろうから、これを抑えるチームが必要だとか、いろいろ大変な事になってて悶えます。従うそぶりのブランドンですが、きっと彼は何かやらかすと思うし、ジャンヌの素早い決断もいつもながらかっこいい。普通の人間に戻ってしまったジェニーとケンがこれからどうするのかというところも想像するだけで胸が痛い(ちょっとFF映画思い出す…)。とにかくこれから最終号まで楽しみです!)<2012.9.19>

【AVENGERS VS. X-MEN】#9(2012.8)
Story: Jason Aaron, Brian Michael Bendis, Ed Brubaker, Jonathan Hickman, Matt Fraction / Script: Jason Aaron / Pencils: Adam Kubert
ネイモアからフェニックスパワーが去り、残りの4人に振り分けられた事で、フェニックスの影響力はますます力を増し、捕虜となった仲間を救出しようとアベンジャーズが作戦を繰り広げても、逆に一人また一人と仲間を失う結果となっていた。だが日に日に暗黒面を強めていく4人の言動を目の当たりにしたX-Menは、次第に離反を始めていた。オロロは廃墟と化したワカンダに戻ってくる。ティチャラに結婚の解消を突き付けられながらも、今はそれよりも優先するべき事があると捕虜たちが捕らわれている場所を教え、アベンジャーズに協力したいと申し出るのだった。キャップはチームを集めてシベリアの火山へ捕虜の救出作戦を展開するのだが、あっという間にコロッサスとマジックの兄妹に知られてしまう。このままではアベンジャーズが皆やられてしまうと察したスパイダーマンは、他のメンバーと捕虜を逃がして自分だけで二人に立ち向かっていく。血みどろになるまでやられながらも、スパイダーマンは兄妹二人を同士討ちにさせることに成功。二人のフェニックスパワーは消えて残るサイクロップスとエマに流れ込む。そしてエマは、増幅されたテレパス能力からアベンジャーズの隠れ家がクンルンであることを見抜き、スコットに伝えていた…。(こうなってくるとよくX-Menの皆は当初フェニックスが大丈夫なんて思えたなあって思うくらいどんどん4人のダークさは増して行ってる。そして4人自身、その事をコントロールしようと自分の中で戦っていたり、その力に身を任せようとぐるぐるしたりしている。イリアナとピーター・ラスプーチンの兄妹は、ジレン先生のUXM誌のストーリーラインを通して、もともと二人ともにそれぞれ悪魔的な力を宿して闇と正気の合間にたたされていた。堕ちて行きそうになりながらも支え合う兄妹として描かれてきたわけだけど、そこにさらにフェニックスという試練が襲いかかり、二人の正気はいよいよ試されることとなる。重荷を背負っても人間らしさに踏みとどまらねばと思う兄と、もともと闇の世界で育ち、闇に染まる事に抵抗感を持たない妹。二人が本来仲睦まじくお互いを心底大切に思っている兄妹であることを見抜いたスパイディは、兄が妹を光に踏みとどまらせようと、妹が兄に闇をうけいれさせようと思い亀裂が生じた瞬間を狙って二人をお互いに向けさせる。そこがすごい…のだけど、それまでがほんとに今回のライターであるジェイソン・アーロンらしいスプラッタで、痛々しすぎて読んでいてつらかった…! X-Menはフェニックス・ファイブの行いを見てドン引きして離反していくのだけど、スコットにしてみればそれさえもアベンジャーズのせいに見えて、憎しみを募らせていく。エマがフェニックスのもたらす闇と懸命に闘っていて、スコットに助けを求めているのにそれがスコットには聞こえていない。支え合っていた二人からはかつての絆がもう消えかけており、それがエマをどんどん不幸に落として行きそうで泣けてきます。一方アベンジャーズはといえば、キャップはトニーの分析に全面的に頼っており、チームの皆はキャップのリーダーシップと、トニーの才能を信じてついていっている。X-Menもアベンジャーズもボロボロなのに、X-Menがばらばらになってしまいそうな感じなのに比べて、アベンジャーズはぎりぎりの所でも団結してるのが対照的に見えます。アベンジャーズ側で今回メインになっているのはスパイディなんだけど、彼がホープちゃんに伝えようとしてきたことが、彼が身を挺してそれを証明したことによってすごく深くなっていて、そこもよかったなと思いました。ヒーローとしては特に特別な事を言ったという感じではない言葉だったんですが、彼がそれを、アベンジャーズの中で学んだこととして言っているところがいいなと思ったし、彼の座右の銘である「大いなる力には…」を超えて、チームの一員として彼が学んだこと、それもたくさんの先輩アベンジャーの中で学んだことっていう感じなのが、彼のこれまでの人生の集大成として、彼が自分を犠牲にしても皆を救おうとしたこと、しかもただ犠牲にするのではなく、もてる力を振り絞って最後まで戦いを諦めなかったことにつながるんだなと思うと感動的でした。)<2012.9.13>

【FIRST X-MEN】#1(2012.8) マグ度:★★
Writers: Neal Adams, Christos Gage / Artist: Neal Adams
ある日、ローガンは知人に家出した息子アンソニーの捜索を頼まれる。父親からの話で、ローガンはきっとアンソニーは自分と同じようなもの(ミュータント)だと推測し、はたして彼を探し出すのだが、アンソニーは内面から光線を発して大爆発する。ローガンが爆風で倒れている間に、アンソニーは黒服の男たちに車に乗せられ運び出されてしまう。彼らがどうもアンソニーをもともと狙ってつけていたのではないかと察したローガンはクリードを誘い、アンソニーのような若者を救わねばとチームを組むのだった。二人がアンソニーの遺体が運び込まれた施設に侵入すると、そこでは少年の遺体を使った実験が行われていた。ローガンとクリードは実験機器を破壊し、施設のファイルを持って逃走する。そして施設が次に狙っている少女ホーリー・ブライトを救うべく、ワシントンDCに向かうのだった。ホーリーは人々の心の中にあるものを具現化しリアルな幻を見せることのできる精神系の能力の持ち主だった。3人はさらにイギリスに向かい、オックスフォード大学のチャールズ・エグゼビアの元を訪ねる。自分たちにはない知識面において協力してくれるよう頼むローガンだったが、エグゼビアはテレパス能力と専門知識を持ちながら、自分はモイラと結婚して平凡な教授生活を送りたいのだと協力を拒むのだった。(チャールズのこのやる気の無さ…wwwwwwwwww つまりこれは616と設定の良く似た別ユニバースってことなのでしょうかね?? チャールズは従軍することなく、モイラに振られることなく、ゆえにエリックと出会うこともなく…という状態のもよう。エリックの方は616では彼がナチ狩りをしてたのはチャールズと別れた後だったんですが、ここではすでにナチ狩りをしている。微妙に状況がズレているのです。とにかくもう、ウルたんとクリードさんのラブラブカップルっぷりが可愛くて可愛くて、画面見てるだけでなごみますvvvvv セントラルパークで動物園デートしたり、仲良く施設潜入したり、バイクでツーリングしたり、各地に出かけたりして仲良しこよしvvv チャーがダメ男っぽい今回なんですが、その後も何か動きがありそうで気になるし、今後セイウルコンビにホーリーちゃんとエリックも巻き込んで楽しいチームが出来上がりそうvv すっごい楽しみですーvv)<2012.9.13>

【AVENGERS VS. X-MEN】#8(2012.7) マグ度:★★
Story: Jason Aaron, Brian Michael Bendis, Ed Brubaker, Jonathan Hickman, Matt Fraction / Script: Brian Michael Bendis / Pencils: Adam Kubert
アベンジャーズが隠れ家としていたワカンダへネイモアがアトランティス軍を率いて来襲する。当初アベンジャーズをクン・ルンへ移動させようとしていたトニーだったが、すぐにポータルを閉じなければクン・ルンにまで攻め入られてしまうと、キャップに後を託してレイ・クンを連れて強引にクン・ルンへ飛び込みポータルを閉じる。後に残されたキャップはアベンジャーズを総動員してネイモアと死闘を繰り広げ、ようやく倒したネイモアからはフェニックスフォースが離脱し、現れたスコット達残り4人に吸収されていく。4人がその衝撃と、チャールズからの精神攻撃に見舞われている隙に、キャップは密かにトニーから渡されていたマシンを使ってアベンジャーズをクン・ルンに転送させるのだった。(ホープが移動したクン・ルンにX-Menを近寄らせないために、トニーがとっさに判断した決断の早さがすごいし、もしもの時の事をちゃんと事前に考えていて、その時のためにキャップ(だけ)と打ち合わせてあったなんてあいかわらずあてられる。キャップはトニーのおかげで自分でもポータルが開けられることを誰にも言わず、皆がワカンダを防衛するために死力を尽くして戦って、やっと満身創痍の状態でネイモアを倒せて、フェニックス5の残り4人の気がそれた所でやっとポータルを開くなんて、“敵をだますには味方から”みたいな戦術で、かなりゾクゾクしました。キャップ一人にだけポータルの鍵を渡して、どれだけ二人が信頼しあっているかっていう証みたいでもう…(><)vvv それに皆を救うためにポータルを開くためにも、キャップに死ぬなとトニーが言っているみたいだと妄想したりして悶えます。また、X-Men側では、前回アベンジャーズの隠れ先をネイモアに密かに伝えたのはエマだったんですが、ネイモアがワカンダを襲っている事を知ったエリックはスコットにすぐに知らせる。こないだまでスコット達の成し遂げた偉業を喜んでいたエリックだったのに、こうして彼らの近くで事態を見守っている事で、フェニックスのダークサイドに翻弄されやしないかとハラハラします(><))<2012.8.28>

【UNCANNY X-MEN】vol.2 #16(2012.7) マグ度:★★★
Writer: Kieron Gillen / Pencils: Daniel Acuna
「Avengers vs. X-Men」タイイン。シニスターロンドンに攻め入るフェニックスファイブだったが、シニスターは次々と様々なミュータントのクローンを繰り出し、フェニックスファイブは押され始める。5人だけを行かせて待つことに耐えられなくなったマグニートー達は自分たちもシニスターロンドンへ向かうのだが…。(アクーニャ先生画のエリック可愛いなあvvv フェニックスパワーがあればフェニックスファイブの方が有利と思われたんですが、シニたんがクローン軍勢で5人を翻弄するのがなんというかこう…すさまじい。個人的にはクローンネタはあんまり好みじゃないので、ああ〜〜(汗)って感じではあるんですが… でもまあシニたんだからしょうがないかって思っている部分もある(苦笑))<2012.8.22>

【CAPTAIN AMERICA AND IRON MAN】#634 [vol.5 #85](2012.7)
Writer: Cullen Bunn / Breakdowns: Barry Kitson
マドリプールの軍事テクノロジーエキスポに現れたカシュミール・ベネマとバトロック達は、ハーベスター・プロトコルを手にいれ逃げ去ってしまう。ハーベスター・プロトコルは、ネットワークとの接続いらずで感染させたテクノロジーを不能にするだけでなく、その設計を発信元に届けるという恐るべきウィルス――そしてトニーのアーマーが今まさに感染させられたところだった。トニーは感染したアーマーを体のうちに収め、苦しみながらもその発信源であるカシュミールの行方をトレースしようとする。(キャップとトニーがお互いにべたべた触ってるコマが多くて思わず数えちゃいましたがその数12コマ!(笑) 倒れた相手を助け起こすとか、肩に手をおくとか、支え合うとか、一緒に飛ぶとか、まあシチュエーションは色々なんですけど、いちゃいちゃっぷりが激しくてあてられます。トニーを殺しそうになった女をキャップがぶっ飛ばしたりとか、ウィルスに侵されて苦しそうなトニーとか、そんなトニーをキャップが気遣って戦いからはずそうとして嫌がられたりとか、一人で現場に出て行ったキャップのピンチにあり合わせでアーマー作ったトニーが駆けつけるとか、一緒に空飛ぶとか、キャプトニ的黄金ポイント鉄板ネタが満載すぎてもうどうしようって感じです〜vvvvvvvvvvvvvv 幸せすぎるvvvvvv 特にウィルスに侵されたトニーが苦しそうでもうそれだけで胸キュンなんですが、それなのに意地張ってキャップの為に頑張ろうとしてて、キャップがそんなトニーを心配してて、「君は外れてくれ」って言うんですけど「私が傷つかないようにっていうつもりなら、またCivil Warの繰り返しになるぞ」って睨まれたり、でもそれに対して「君はテクニカル方面からカシュの行方を追ってくれ」ってキャップがかわして外に出かけて行っちゃったり、一人で行ってピンチになったキャップをトニーが助けに行って「一人でうまくやってるかい?」ってちょっとからかったりとか、ラブラブ夫婦のプチ痴話喧嘩みたいなやりとりとか、Civil Warのことネタにできる仲ってこととか、もういろいろ萌えすぎてたまらんです〜vvvvvv )<2012.9.6>

【CAPTAIN AMERICA】vol.6 #15(2012.7)
Writers: Ed Brubaker, Cullen Bunn / Penciler: Scott Eaton
「New World Orders」パート1。超常的能力を持ったディスコーディアンズを名乗る謎の集団にマンハッタンが襲われる。苦戦を強いられたキャプテンアメリカを、テレビの人気パーソナリティであるリード・ブラクストンは番組上で激しく批判。しかしS.H.I.E.L.D.は本物のブラクストンが既に殺害されていたことを突き止める。だが事の真相を確かめる間もなく、クイーン・ハイドラとブラボー達はディスコーディアンズによるさらなる攻撃を展開するのだった。(いよいよエドさんによる執筆の最後のシリーズということで、これまでキャップにかかわってきたたくさんの人に出て来てもらえたら嬉しいなあーと思うところ。)<2012.9.5>

【FF】#20(2012.7)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Nick Dragotta
選挙の結果を受け、ジョニーは仕方なくアニヒラスをネガティヴゾーンへと帰す。そこへ成長したフランクリンから地球に帰るよう告げられたインヒューマンズが戻ってくる。前回の戦いで地球に取り残されていたロナンとクリスタル夫妻の元へも、アティランに戻るようメデューサが現れる。(当初は政略結婚だからと肉体関係を拒んできたクリスタルと、それを守ってきたロナンだったんですが、いろんな事件を二人で乗り越えるうちに次第に互いを想う気持ちをはぐくんで来ていた。今回ようやくファーストキスか…?vvvvって所でジャマが入ってしまい、うわーん惜しい!!!(笑) ライトブリゲードの皆さんもブラックボルトの妻になったお母さん達(母子だったのか…)が帰ってきたので、改めてブラックボルトに忠誠を誓うことになったんですが、今後はジョニーとの関係はどうなるんだろ? 他にも大小フランクリンや大小ヴァレリアのシーンがあり、盛りだくさんでした!)<2012.8.30>

【AVENGERS】vol.4 #27(2012.7) マグ度:★★
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Walter Simonson
「Avengers vs X-Men」タイイン。レッドハルク、正体はテディウス“サンダーボルツ”・ロス将軍。けれどアベンジャーズの中でその正体を知っているのはスティーヴ・ロジャースだけだった。彼は独断でサイクロップスの暗殺を遂行することを決め、ユートピアへと単身乗り込むが…。(レッドハルク=ロス将軍の性質や考え方が掘り下げられており興味深い1冊。ハルクを追いついには自身がハルクになってしまったロスはその皮肉をかみしめながらも結果と共生して生きている。その事と、自らの戦争経験を自負する軍人としての一面、そして彼らしい性格描写を織り合わせて、彼のモノローグと言動に説得力を持たせている描写が素敵。この事件は皆がワカンダに潜んでいる間に起きた事のようで、ラストではX-Men側に捕まったレッドハルクがワカンダに叩き返されてくるんですが、アベンジャーズがワカンダに潜んでいることをX-Men側は知らなかった(最初に知ったエマがネイモアに耳打ちしてAVX#8の惨事が起きたはず)と思うので、ちょっとAVX本編と矛盾するところはあるんですが…。とにかく最後、先の見えない戦いにトニーがイライラして八つ当たり気味になっているのに対して、キャップが「疲れてるんだよ」ってなだめてあげてるところが夫婦ぽくて可愛かったvvv)<2012.8.29>

【WINTER SOLDIER】#8(2012.7)
Writer: Ed Brubaker / Penciler: Michael Lark
「Broken Arrow」パート3。ナターシャを手に入れたレオは早速彼女を洗脳し、次の手に移る。ジェイムズはS.H.I.E.L.D.のエージェント・ジャスパー・シットウェルとその部下達と共にナターシャとレオの捜索に全力を尽くし、ほんの少しずつではあるが手がかりをつかんでいくものの…。(ナターシャああああああああああ(涙)。過去にも洗脳の餌食にされてきたナターシャがまた同じ目に遭っているので辛くてしょうがない(涙)。バッキーの怒りと焦燥は彼を必要のない暴力にまで駆り立てるのだけど、そこまで熱くなってるバッキーがまたかっこいいのだな。ここでにわかに、これまでS.H.I.E.L.D.のエージェントとしてバッキーとナターシャ担当になってて、二人とオペレーションを色々やってきたジャスパー・シットウェルに焦点があたる展開もすごくいい。確かにバッキーとナターシャの付き合いに比べたら、シットウェルとナターシャはS.H.I.E.L.D.で長年の同僚だし、自分のオプで彼女を危険に落としてしまったと感じている。物静かな彼が彼なりに自責の念と焦りと怒りに駆られているが、それを押し殺してナターシャ捜査に全力を投じているのがこれまたかっこいいし、バッキーを孤立した気持ちにさせないよう、腹を割って話そうとしている姿もいいな。バッキーがシットウェルの話を聞いて少し心を開いたようで、「ジャスパー」って名前で呼ぶのがまた微笑ましかったですv)<2012.8.21>

【AVENGERS ACADEMY】#33(2012.7)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Timothy Green II
「Avengers vs. X-Men」タイイン「What the Heart Wants」パート2。ジャストンのセンチネルを破壊しようと迫るエマに対して、アベンジャーズアカデミーの生徒もハンクも皆で抵抗するが、それも空しくセンチネルは破壊されてしまう。エマとしても子供達を傷つけるのは不本意であり、部品をバラバラにし、その心臓部を溶解させて一応は再生可能な道を残すが、心臓部が消えればセンチネルは二度と「同じ」かれには戻れなかった。嘆き悲しむジャストンと、いいようのない怒りと悲しみに包まれるアカデミーだったが、最初はファネスの助けを請う通信を無下に断ったピエトロが駆けつけており、センチネルの「心臓部」を救い出していた。センチネルは元通りになり、皆喜ぶが、それもつかの間、アベンジャーズの状況悪化の知らせを受けたハンクとティグラは、アカデミーを閉校することを生徒たちに伝えるのだった。(またゲイジ先生の泣かせ上手が…(涙)。センチネルが破壊されていくに従って泣き叫ぶジャストン、そして絶対的にジャストンを守ろうとして(ジャストンの逃げろという命令に逆らい)エマに破壊されていくセンチネルが痛々しくて辛い(涙)。ファネスはフェニックスパワーを持つエマには到底子供達では叶わないとピエトロに助けを求めるが、センチネルなどそもそも壊されてしまえばいいしそんな暇はないと最初は断っていたピエトロなんですけど、結局良心が勝ってアカデミーに駆けつけセンチネルを救う。ピエトロになついてたファネスは断られてショックだったんですが、ピエトロがやっぱり駆けつけてくれたことに嬉しくて飛びついてしまう(カワイイvv)。アカデミー誌ではピエトロがいい味出して来たけど、今回は特に良かったなーと思いました。皆が皆、自分はいったいどうするべきなのか、迷った末に答えを出し、そして最終的には良い結果が出るといういいお話(ホロリ)。センチネルを破壊しに来たエマも決して完全な悪役とは描かれていないのがまた好感です。教師が天職と感じている子供好きのエマらしい言動で、ジャストンを傷つけたかと思ってオロオロしてしまったり、ローラに憎まれてしまって悲しそうな顔をしたり、彼女は子供達にここまで憎まれたくはなかったはずなので、ミュータントの未来の為にセンチネルを全て破壊しなければならないと使命づいたことがかえって彼女を傷つける結果になってしまい気の毒。ジャストンとセンチネルの件は子供達にとってはなんとかめでたしめでたしの結果を得たわけですが(最後ジャストンがセンチネルと「再会」する場面がラブラブでほんと可愛いーvvv)、アベンジャーズとX-Menとの抗争は状態が日に日に悪化、ついにアカデミーが閉校すると言い出される事態に…!まだ西海岸に引っ越して来てそんなに経ってないのに、いったいどうなってしまうのか気がかり(><))<2012.8.21>

【X-MEN LEGACY】#270(2012.7) マグ度:☆☆
Writer: Christos N. Gage / Penciler: David Baldeon
「Avengers vs. X-Men」タイイン。ローグはイリアナがリンボ界をロシアのベルホヤンスク山脈の中に持ってきており、そこを捕えたアベンジャーズの牢として使っている現実を見せられ愕然とする。イリアナがいなくなった隙をついて、キャロルや他のアベンジャーを助け出そうとするローグだったが、実はローグを泳がせたのは、彼女が疑いを抱いていると見抜いたイリアナの罠だった。イリアナはフェニックスフォースでやすやすと二人を倒し、異次元へと落としてしまう。(出番ないのにエリックが超噂されてて悶える(笑)。フェニックスが暴走しはじめたら自分(達)が責任を持って対処すると言ったローグは早速その言葉が自分に返ってきてしまった事を思い知る。ショックを受けながらも、イリアナの行動を目の当たりにしたローグはすぐさま自分の次にとるべき行動を確信していたと思う。今回感動的なのは、ローグがキャロルが大切な友人だと痛感する場面と、ローグが借りた能力を使い切ってしまい、キャロルの能力を吸収することを許してほしいと頼む場面。過去にキャロルの能力を吸収しすぎてキャロルを殺しかけた事があっただけに、ローグは遠慮がちに頼むのだけど、キャロルは快諾。出会いは最悪だったけど、お互い色々乗り越えて絆を作った二人の関係がとてもいいと思う。)<2012.8.20>

【SPIDER-MEN】#3(2012.7)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Sara Pichelli
二人のスパイダーマンをミステリオが616ユニバースから遠隔操作の憑依ロボットを送って襲ってくる。ミステリオを倒すことはできたのだが、爆発の衝撃でマイルスが気を失って目覚めたときにはフューリーとアルティメッツがいて、ピーターは消えていた。ピーターはこの世界の事を自分で知りたくて街へさまよい出ていたが、本当にこの世界の自分は死んだという事を知ってしまい、思わずメイ伯母さんの家に足を向けてしまう。(次元を超えて遠隔操作とかすごすぎない? トニーでさえも驚く技術をどうやって駆使しているのかが謎。アルティメ界に来ちゃった616ピーターがあれこれショック受けてるんですが、アルティメ界の住人の皆さんも616ピーターが現れた事はショックで、(この辺ちょっとAvengers/Invaders時のキャップを思い出すんですが(あの時はキャップが死んだ後に戦時中のキャップがタイムトラベルしてきちゃってキャップも現代のみんなもショックだった))ああもうアルティメピーターの死がどんなんだったのかまた気になるのです(涙)。今イシュー的にはとにかくベンディス先生の軽快なセリフ回しと、アルティメピーターの死という重い背景のバランスが見事で、切ない部分と面白い部分がちゃんと同居しているところが素晴らしいなあと思うのでした)<2012.8.17>

【NEW AVENGERS】vol.2 #28(2012.7)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Mike Deodato
「Avengers vs X-Men」タイイン。ユートピアの捕虜になったジェシカ・ドリュー、クリント、ルークの3人は脱出を図るのだが…。(脱出できるかもしれないという希望を3人に与えてはそれを潰すということを繰り返し繰り返し行うX-Men。ミュータントにあらがった罰だというその主張にはぜんぜん賛成できないものの、ストーリーの中に現れるフォエベやアマラやウォーパスが“普通の感覚”をまだ持っていることが垣間見えるところがほっとさせるものの…それもまた現実ではないという。これだけX-Menに同情できない状況が描かれると、この先すっごい不幸が彼らを待ち構えてるんじゃないかと思ってびくびくしてしまうわ)<2012.8.17>

【JOURNEY INTO MYSTERY】#641(2012.7)
Writer: Kieron Gillen / Artist: Richard Elson
マンチェスターの神々の代表であるウィルソンの話を聞いたロキは、かれに理があるとして、密かにマンチェスター側に味方し戦争はあっという間にマンチェスター側の勝利に終わる。アザーワールドはマンチェスターの神々の支配の元、王制を維持できることになり、戦争は終結。ロキはヘラから言われていたゴブレットを手に入れる事ができる。ゴブレットのパワーでヘラはディジールに切断された片腕を元に戻すことが出来るのだが、その切断された片腕こそは、リアに化身していたのだった。ヘラが元通りになることによって、リアは姿を消してしまう。悲嘆にくれるロキだったが、誰もかれが失ったものを理解するものはいないのだった…。(なんだよこの切ない結末うわああああああん(涙)。ツンツンだったリアが最後やっとデレるところがまた切なすぎる。私としてもリアが好きだったので消えてしまう事が悲しすぎるし、ロキが失ったものを考えると可哀想すぎる。ロキの「キスとかそんなんじゃない、彼女の存在がすごく重要だったのに…」っていうのがまた悲痛すぎてもう(涙)。リアはガンガンツッコミ入れても、どこかでロキを理解したり受け入れたりしていた。恋愛感情とか以上に、ロキがそういう存在にどれだけ支えられていたか、彼は自分自身わかっていたんですよね。アザーワールドでの戦争で人々が傷ついていくのをいち早く終結させるために、しかもそれはアザーワールドに勝たせるのではなく、早く負けさせるという方法にロキは途中から変えてしまったんだけど、それはロキが「自分はロキだからロキの方法しかとれない」ということも重々承知していたし、アザーワールドに犠牲を払わせることに対して自責の念ももっていたけれどもそれを支えてくれたのもリアだった。ロキを使わしたアスガーディアの女王達はロキが思惑と違う行動に出た事を責めるけれど、それに対してロキが食ってかかるラストが切なすぎてまた泣けてくる(TT)。ロキは自分が“ロキ”でしかいられないと分かっていながら、かつてのロキのようにはなりたくないと思っていて、でもこんなに大きな喪失と悲しみと後悔を(ソーの時に引き続き…まあソーは帰って来たけど)二回も味わったロキがいつまでその希望を抱いていられるのか、心配でしょうがないです…(><) しかし悲しいんだけど、リアがヘラの片腕の化身でありいつかは消える存在だったというのは説得力があり悲しいけど美しい話で好きだとおもってしまうんですが…やっぱり悲しい(涙))<2012.8.16>

【FANTASTIC FOUR】#608(2012.7)
Writer: Jonathan Hickman / Breakdowns: Giuseppe Camuncoli
ティチャラとリードは古代の秘密を紐とき、パンサー神に謁見する。ティチャラの望みは王位とブラックパンサーの地位に復活することだった…。(シュリが女王の座でブラックパンサーを継いでわりと落ち着いている今、ティチャラ何言ってんの??と思った号。まー結局この世に2人のブラックパンサーが出現する次第になったわけなんですが、どうもティチャラをブラックパンサーに戻したかったゆえの話みたいでちょっと違和感がぬぐえず。いや、ブラックパンサーに戻るのは別にいいんですが、なんとなくAVX合わせで取ってつけた感を感じてしまう点がどうもしんどいです。今後他にも展開があるなら納得するんですがどうなのかなー)<2012.8.10>

【CAPTAIN AMERICA】vol.6 #14(2012.7)
Writer: Ed Brubaker / Artist: Patch Zircher, Mike Deodato
「Shock to the System」パート4。キャップは新スカージと対決するが、戦っているうちに相手の声や動きから、その正体が旧友デニス・ダンフィーであることに気づく。何とか彼を正気にさせようとするがかなわず、キャップは絶体絶命に…。そこへ駆けつけたシャロンは、スティーヴを救うためにデニスを射殺してしまうのだった。ガイリックによってマスコミにリークされた証人保護プログラムでスーパーヴィランを保護していた件がすっぱ抜かれ、また世論が騒がしくなる…。(うっわシャロンもっとほかに!!急所をそらすとかできなかったの!?これは…シャロンを責めるに責められないスティーヴがちょっと可哀想すぎます…。デニスはスティーヴにとっては大切な友人の一人だったわけですし、いくらデニスが強いからってもっと他に方法があったのでは…。うーん、エドさんがライターする前はこんなにシャロン株は低くなかったんですが、どうもエドさんのシャロンは株低迷してます…。最初の方は悪くなかったのになあ。それにしてもデニスが可哀想(涙)。正気を失ってたり体臭がアレだったりしてしょっちゅうネタだったデニスですが、憎めなくていいキャラだったのに……彼がMarvel世界からいなくなってしまうなんてとかなりショック。デニスの事をすごく大切に思ってるスティーヴも可愛かったんだよなあ。あああ、殺しちゃうなんてあんまりだよ(涙)。)<2012.8.10>

【AVX: VS】#4(2012.7)
[1. Daredevil vs. Psylocke]

Writer: Rick Remender / Artist: Brandon Peterson
[2. The Mighty Thor vs. Emma Frost]
Writer: Kaare Andrews / Artist: Kaare Andrews
DDvsサイロックとソーvsエマの対決を収録。(あんまり期待しないで読んだんですが、前半の対決は二人がちょっとメインチームから離れた所にいるせいか、アベンジャーズ側にも、X-Men側にもお互いどっぷりハマりこむような心理には至ってないって言う感じがあって、それゆえのこの結末なのかなって感じる面が。お互いちょっと客観的なんだけど、この対決に関しては、二人ともハンドと縁のある人物だけに、なんか本筋と違うところでパーソナルな戦いになっちゃってるところがすごく面白くて、いい組み合わせだなーと思ってしまった。後半の話の方は、アートが独特で面白かったです。)<2012.8.9>

【AVENGERS ASSEMBLE】#5(2012.7)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Mark Bagley
チームの前にガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが現れる。サノスが自分の地球に対する行動からガーディアンズの目をそらすために陽動作戦をとっていたことから、彼らも地球に現れたのだった。未熟なゆえに危険をはらんだ地球にはコズミック社会では立ち入り禁止令が敷かれており、逆にそれをチャンスとみたサノスが動き始めたのではないか、その為にまず地球内部の人間を使って彼にとって脅威となるアイテムを奪わせたのではないかというのが彼らの見方だった。サノスを追うためにトニーがクインジェットを改造している間、キャップはハルクとともにゾディアックが襲った軍の施設を訪れ、奪われたアイテムが何だったのかを聞き出してくる。実は軍では秘密裏に新たなコズミックキューブを作り出していて、それが奪われたのだという。それを聞いてアベンジャーズとガーディアンズは早速サノスを追う事に…。(アベンジャーズ映画へのサノスのカメオとか、ガーディアンズの映画化とかでMCU(=映画バース)ファンは悶々してるわけですが、そこを早速ネタにしてくるベンディス先生気が早いけどさすがvv インフィニティの宝玉の件を隠していたトニーに対してキャップが怒った事件がこないだの無印アベ誌vol4であったばかりですが、結局キャップは最後にはトニーと一緒になって秘密裏にインフィニティ・ジェムを隠すことに同意した経緯があって、サノスが何を狙って地球に現れたんだろうって話してる時に、顔を見合せてる二人のバカっぷるぶりがたまらんかったですvvvvv トニーがクインジェットを改造してる間、アイテムの件を調べに行ったキャップが、将軍にハルクをけしかけるふりして脅したりとか、こんな怖いとこあるベンディスのキャップかなり好き。これまでのバトルでナターシャは負傷してたんだけど、それを黙って無理してて、そこんとこクリントに見抜かれて「タフなふりなんてしなくていいんだぜ、皆君がどれだけタフか、もう知ってんだから」って言うシーンが素敵。ナターシャ姐さんが嬉しくてちょっとクリントにくらっときちゃって思わずキスしちゃうのも可愛いし、そこでうっかり応えちゃうクリントがコラって感じではあるけど(笑)そこがクリントらしいし、自分がよろけたことに「ごめん」ってすぐ謝るナターシャ姐さんもかわいいなv ベンディス先生が手掛けてきたこれまでのアベンジャーズのストーリーの中では、今回の話がすごく「アベンジャーズらしい」って思える気がしてて、読んでいてすごく楽しいです。もうすぐこのタイトルからも降板しちゃうなんて、まだ始まったばかりなのにさびしいです(涙))<2012.8.9>

【UNCANNY X-MEN】vol.2 #15(2012.7) マグ度:★★★★
Writer: Kieron Gillen / Pencils: Daniel Acuna
「Avengers vs. X-Men」タイイン。フェニックスファイブはアベンジャーズよりもシニスターの存在の方が脅威だとして、シニスターロンドンへの攻撃を開始する。(アベンジャーズとの対立を横に置いてシニスターとの決戦に突入するとは、ライターの大幅な担当替えを前に大急ぎで伏線処理にかかっているような気もする展開(苦笑)。アベンジャーズ側でワンダの存在が急浮上してきたのであれば、X-Men側ではマグたんが印象的な行動に出てくれればと希望してるんですが、相変わらず壁紙的な存在感の薄さでしょんぼり。でもアクーニャのマグたん可愛いです。髪型が1980年代のアラン・デイヴィス画のマグたんに似てるところ個人的に興奮vvvv)<2012.8.8>

【AVENGERS VS. X-MEN】#7(2012.7) マグ度:★
Story: Jason Aaron, Brian Michael Bendis, Ed Brubaker, Jonathan Hickman, Matt Fraction / Script: Matt Fraction / Pencils: Olivier Coipel
X-Menはアベンジャーズをシャットダウンするべく、スタークタワー、アベンジャーズマンション、アベンジャーズアカデミーの3か所を押さえる。チームは逃亡先で、トニーとティチャラがフェニックスパワーを解析し対応策を練ろうと試みる間、X-Menを襲いフェニックスに力を発揮させては後退していたが、フェニックスの圧倒的なパワーの前に、データを取得するだけに十分な戦闘時間を戦うことができずにいた。X-Menがワンダを恐れていることから、アベンジャーズはメンバーを数チームに分け、各チームに1人がワンダの姿を偽装する魔法を用いる。だが、こうした攻防の中で何人かのメンバーはX-Men側の手に落ちてしまう。またアベンジャーズ側はテレポートで撤退するときにうっかり巻き込まれたトランソニックを捕まえるのだが、彼女を捕虜にしたことで、隠れ家がワカンダであることがエマ・フロストに悟られてしまい、その情報を知らされたネイモアはワカンダに襲いかかる。ちょうどそのころ、ホープを修行させようとクン・ルンから誘いがきており、トニーの発案でアベンジャーズは隠れ家をクン・ルンに移そうとしているところだった…。(ライターがフラクションになると途端に書き味が変わってしまうのがどうもうまくないです。続いている話の一部分だけ突然キャラの性格が変わる感じで違和感が大きいんですね。フェニックスが5人に分かれてしまった事とかも、確かに月でのトニーの攻撃がきっかけの一つではあったけれど、ホープが拒絶したことが一番大きかったと思うので、それでトニーが責任を感じて死のうとしているとかもいまいち説得力に欠けるし、自滅的な行動をとらせればトニーらしいだろうという一見安易に見えるライティングにはいつも辟易してしまうのでした。せっかくアーティストがクーペル先生で画面が大変美しいのに残念。アートはほんとに素敵だったと思います。フェニックスの荘厳な美しさと恐ろしさが前面にあふれ出ているところや、アベンジャーズが力を振り絞って踏みとどまっている雰囲気がすごく出ていました。泣かせるのはホープちゃんがX-Menを「裏切った」のではなく、彼らの辿る運命から彼らを救わねばという気持ちに駆られてアベンジャーズ側に来たのだということ、未熟ながらも何とかしなければと一生懸命な彼女の態度はすごく良かったです。フェニックスが5人に分かれた事で、彼ら5人が圧倒的なフェニックスと一体化した時にどのような言動になるのかというところも興味深い点。フェニックスの強大な力と心の闇に5人がそれぞれ巻き込まれている様は本誌とタイイン誌のさまざまなページから伝わってきて、驚嘆と不安をかきたてる所が面白いです。案の定というかどんどん大変なことになっていきそうで、ハラハラするんですが、1か月2号ずつの早いテンポがその点ありがたいです)<2012.8.7>

【X-MEN LEGACY】#269(2012.7)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: David Baldeon
「Avengers vs. X-Men」タイイン。フェニックスパワーを手に入れた5人のもと、他のX-Menもその本来の力を戦いではなく地球の未来をより良くする方向に使用することができ、それがローグには嬉しく感じていた。だがそんな彼女の前にMs.マーヴルが現れる。キャロルにとってローグは長年のライバル的存在だったが、だからこそ尊敬し信頼している部分がある、と今後への懸念を話しに来たというのだが、ローグは耳を貸さず彼女を倒しイリアナに引き渡す。するとイリアナはキャロルをシベリアのベルホヤンスク山脈に召喚したリンボ界の囚人として叩き落としてしまい…。(ゲイジ先生はそのつどのイベントネタをご自分の持ちタイトルの中で説得力のある物語にするのがうまいなあといつも感動します。前任ライター以来レガシー誌の大半がローグの自己実現物語に割かれてきているわけなんですが、フェニックスパワーの介入によって、ローグは世界に対して自分が果し得る役割についてより大きな満足感を得る事が出来る。「世界をより良く、未来をより良く」というのがX-Menの理想だったにも関わらず、その実現のためという名目でただ戦うばかりの日々が長く続いたミュータント達を代表するように、現在の状況がいかにミュータント達にとって喜ばしいかというのがよく伝わってくる。しかもその嬉しさは、フェニックスパワーを手に入れた事で降ってわいた幸運なのではなく、かれらと共に、自分達が自ら働く事で実現させているという充実感からもたらされている。フェニックスが危険だということは分かっているし、何かあったらX-Menは対処すると言い張るローグだけど、やっぱり現状の満ち足りた生活に危機感が薄らいでいる感じがある。キャロルはローグとは因縁があるからこそ、どこかで尊敬し信じているから話さなきゃと来たわけだけど、結局バトルになり倒されてしまう。キャロルはこうなることがどこかで分かっていたけれど、それでも来た感じがあって泣かせます。イリアナがキャロルに酷い仕打ちをするのを目の当たりにしてはたしてローグの危機感はちゃんと働くのかどうか、そこは以下次号。Avengers Academy誌も本誌も、AVXタイインをフェニックスパワーの降臨前後に分けて、なおかつ前の話を受けて展開させているところがまたうまいです)<2012.8.7>

【AVENGERS VS. X-MEN】#6(2012.6) マグ度:★★
Story: Jason Aaron, Brian Michael Bendis, Ed Brubaker, Jonathan Hickman, Matt Fraction / Script: Jonathan Hickman / Pencils: Olivier Coipel
スコット、エマ、イリアナ、ピーター、ネイモアの5人がフェニックスパワーを手に入れてから数週間が立つ。スコットは手に入れたパワーを使い、世界中の水資源問題、飢餓問題、エネルギー問題を解決していき、さらには世界中から武器を消し、平和を実現しようと実力行使に出る。チャールズは壮大な規模に変化したユートピアを訪れスコットに会うが、今の状態は人類が自ら歩み進化していく過程とは違うと懸念を示す。合衆国大統領もアベンジャーズに対し、X-Menへの懸念を表していた。フェニックス・パワーを解読するには、本来その力を宿すはずだったホープを手に入れるしかないと感じたアベンジャーズは、ユートピアに侵入しホープを誘拐しようとする。だがスコットに悟られ、絶体絶命のピンチに――しかしそこへワンダが現れ、戦闘を止めるのだった。さらに現状に困惑していたホープ自身が、ワンダと共にユートピアを去りたいと言い出す。ホープの自由を認めていたはずが断固反対するスコットを前に、ワンダはホープとアベンジャーズを連れて転送して行ってしまう。(フェニックスパワーによって次々と世界を作り替えていくX-Men。「より良い世界へ」と変化させていっているのは分かるんですが、それがフェニックスの超常的パワーによる変化であって、決して人々の努力による変化ではないことや、国際社会関係なく上から目線で勝手に世界を改造してしまっていることに、社会は困惑と不安の目を向けるばかり。チャールズはスコットを訪れてその事を伝えるが、スコットは聞く耳を持たない。困惑しているのはアベンジャーズも同様で、今すぐ何か対抗することもないのだが、もしこれが悪い方向に進んだらと思うと何か考えねばと思うのだが、ままならぬまま。ビーストは、X-Menが素晴らしい仕事を成し遂げているあいだに自分がアベンジャーズとともにそれに対抗する策を考えねばならぬ立場になったことにいたたまれなくなり、去って行ってしまう。ウルに対する「君も私も、日に日に家と呼べる場所がなくなっていく」と言う言葉が切ない。スコットのやり方に失望して出てきたはずが、ここでも居場所をなくしてしまったハンクのいたたまれない感じが(涙)。最悪の事態に備えて対抗策を考えるためにもホープを誘拐しようとするアベンジャーズ(ここでトニーが皆に装備作ってるところ個人的ポイントv)なのですが、もちろんフェニックスの力の前にはかなわず、ピンチになってしまい(トニーなんかアーマー脱がされちゃうし※お約束)――と、そこで現れるワンダがまた美しくて美しくて(><)しかも今のフェニックスパワーでミュータントによる理想世界を築こうとしている所が少しHouse of Mのミュータント手動の理想世界にどこか重なるところがあるじゃないですか、HOMとそれに連なる地獄を経験したワンダだからこそ体得している悲しみと美しさが、いま燃え盛りこれからさらに燃えようとしているフェニックスの凄味と、似て非なる存在として対峙しているところが溜息出るくらい圧倒的でした。これまでの成り行きにじゅうぶん困惑していたホープが、双方を見比べて、とっさにこれまでの関係があり身内であるスコットよりも、全然知らないワンダについていこうとするのも分かる気がします。とにかくもうこれまでがあるだけに、ワンダが登場した時の胸の苦しさと、そして彼女にアベンジャーズの皆が救われた事に対する包容力というか、安心感と言ったらないです。そして彼女に全く歯が立たなかったスコットが、ホープを奪われたことや、社会が自分たちを排除しようとする手を止めないことに対する憤りを、それを代表するかのようなアベンジャーズに向けていき「No more Avengers」と宣戦布告するラストが恐ろしくてたまりません。いよいよエスカレートしていきそうな…(怖)。ところで今回は冒頭でチャールズがユートピアを訪れて、エリックが出迎えに現れるんですけどv「やあエリック」「やあチャールズ」っていうやりとりが可愛いとか、チャールズ年取ったなあとか、エリックはメット取ってほしいなあとか、エリックだって最初はスコットが(自分のように)エスカレートするのを心配してた感じでそこが良かったのに今はすっかりフェニックスパワーに魅了されちゃってこの先が心配だなぁとか、色々思うんですが、一番の萌えは、エリ「少し前までは彼らをただの子どもって思わない方が難しかったのに…それも私達の(It doesn't seem so long ago that it was impossible not to think of them as JUST CHILDREN...and ours at that.)」 チャー「私はいまでもそう思っているよ(I still do.)」っていうやりとりでしたvv エリックがX-Menのみんなをチャールズとの間の子どもって思ってるところが可愛いし(チャールズもそれ肯定してるところがまた!!)、しかも「…私達の」って一番最後につけて言ってるところがまた可愛いvvv もうもういつもそうやってラブラブしていたらいいのに!!(><))<2012.7.30>

【UNCANNY X-MEN】vol.6 #13(2012.6) マグ度:★★★★
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Billy Tan
「Avengers vs. X-Men」タイイン。アベンジャーズとX-Menが月で戦いフェニックスフォースを迎えている間、スコット達と行けなかったエリックとベッツィーは隠れ家に戻って来てオロロとDr.ネメシスに合流。あれこれ思いを馳せながら、自分たちも月へ向かう方法がないかどうか話し合う。一方アベンジャーズアカデミーから脱走してきたピクシー達子どもたちは、ユートピアに残されたユニットにフェニックスフォースについて聞く。(スコット達に置いていかれて隠れ家で他の皆とうだうだしてるエリックは可愛いんですが、言動が相変わらずでやっぱりジレン先生のエリックはちょっと苦手。「待っているのは苦手だ、向こう(月)へ行きたい」って皆と方法をうんうん考えたり、いいこと思いつくと顔がパアァっと輝くのが可愛いv ジレン先生は個人的な感想としてはネタがトンデモだったり、書きぶりがちょっと引っかかる言葉選びだったりするところはあるんだけれど、こんな感じに皆が内側を向いて自分の思いを語らったりするシーンとか好きだな。子どもたちのシーンも微笑ましい。すっかりユニットに操られてしまったデンジャーだけど、どうなるんだろう…。)<2012.7.20>

【CAPTAIN AMERICA AND IRON MAN】#633 [vol.5 #84](2012.6)
Writer: Cullen Bunn / Artists: Barry Kitson
マドリプールでテクノロジーエキスポが開かれる――とはいえそれは、軍事技術の展示会であり、参加者も各国の軍事関係者のみならず、テロリストや犯罪者も密かに集まる場であった。前回の事件以来カシュミール・ベネマを追っていたスティーヴは、トニーから彼女がこのエキスポに現れるらしいという情報を得て、会場に潜入する。トニーはスターク・リシリエント社として企業ブースを設置。スティーヴはイメージ・インデューサーで姿を変えて中東系のゲストに扮して会場に紛れ込む。果たしてカシュミールは会場に現れるのだが、会場内でオークションにかけられそうになっていたテクノロジー・ウィルス「ハーベスター・プロトコル」を狙って、バトロックの一団が襲撃に現れる。しかもどうやらカシュミールは彼らを雇った側のようだった。スティーヴはキャプテンアメリカの正体を現し、トニーもアーマーをまとって駆けつける。しかしカシュミールがハーベスター・プロトコルを起動させたことにより、トニーのアーマーはウィルスに侵され、スティーヴが会場に密かに持ち込んでいたエナジーシールドも無効化させられてしまう。(トニーによるいろんなテックの解説が難しいので読むのにちょっと時間がかかりましたがそれだけラブラブを堪能した巻vv トニーはもう軍事技術から撤退して長いので、かつては来ていた招待状もとっくにもらえなくなっていたようなんですが、今回はコネを駆使して招待状をもらい、企業参加でブースを確保して会場に入り込んだ模様。展示会で発表する製品はハンク・ピムと共同開発したスズメバチボットで、しかも(軍事技術エキスポなのに!)軍事利用ではなく平和利用を呼び掛けたものだから、聴衆からドン引きされてしまった模様(笑)、それでも堂々とこの会場で技術の平和利用を訴えるトニーが愛しいvvv 発表を終えたトニーに早速スティーヴが「どうだった?」って聞いたり、昔もこんな風に会場にスターク社として入って、こっそりアイアンマンの敵を追ったりして、しかもそれをアベンジャーズのチームメイト(つうかそれは自分のことだろ)に黙ってたこととかツッコんだり、ちょっと批判的な言葉を混ぜたりしても結局いちゃいちゃ会話してるだけな二人がたまらんですvvvv しかも、二人の会話は「サブボーカルマイク」を通しての通信らしいんですが、これは脳内に直接相手の声が聞こえてくる準テレパシー的な技術らしく、つまり周囲にどんだけ人がいても、周りに気づかれずに二人っきりの会話ができるというシロモノ(あてられ)。トニー曰く「テレパスばっかり混雑した場所でプライベート会話が許されるなんてずるい」ってことでハイハイハイハイ混雑したエキスポ会場でもスティーヴと二人っきりプライベート会話空間を創出ですよもうまいっちゃうvvv そんなわけで周りに気兼ねなく二人の会話をしまくりで、ずーーっとずーーーーーっとしゃべってるしね! あとツッコミたい所はトニーがビジネススーツの上からアーマーを着てかけつけてんのに、ハーベスター・プロトコルにアーマーを乗っ取られそうになって強制解除したときに、アーマーが脱げるんですが、なんでか中が裸だったりして、おいおいおいスーツはどこへ消えたwwwって思ってたら次号からはちゃんと下はスーツ着用に訂正されてました。アーティストさんの手違いのようですが、まあ私はトニーが裸になってもむしろウエルカムなんですけどね。しょっぱなからキャプトニがいちゃいちゃしまくりで次号も楽しみすぎるんですが、すぐ終わっちゃう短い話みたいなのでそこがさびしい(><))<2012.8.3>

【FF】#19(2012.6)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Gabriel Hernandez Walta
フューチャーファンデーションの子供達はワカンダの少女オノメと共にジャングルを探検していたが、そこでハイエナ族がワカンダに侵入してきた現場に出くわす。(絵もストーリーも可愛いvvv(実際には死体爆発とか結構子供的にどうよな場面もあるんですがw) 今回ドラゴンがめっちゃ可愛くて、あのでかい図体でシマウマに乗せてもらってたり、そうかと思ったらシマウマがのどかわいちゃったらしいって運んであげてたり、ハイエナ族の侵入に「隠れて!」って言われたのに全然隠れきれてなくて超ツッコミ的に見つかっちゃったり、終始可愛かったですーvv 聡明なオノメちゃんに驚いたヴァレリアは、彼女をフューチャーファンデーションに迎えようと思い立つ。こちらの話と、リード&スーの話はつながるのかどうか? あと、ヒックマン先生担当終了したらこの子どもたちはどうなるんだろう…?)<2012.8.1>

【SPIDER-MEN】#2(2012.6)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Sara Pichelli
ピーターは目の前に年若のスパイダーマンが現れたり、彼(や街中のひとびと)が自分の正体を知っている事で動顛するが、彼ともめている間に気を失う。気がつくと目の前にはニック・フューリーを名乗る黒人の男が。今の状況について考えられる可能性のうち、妥当なのは「どうやら他の次元に転送してきたらしい」であった。フューリーがピーターを元の次元に帰す手立てを考える間、マイルス・モラレスにピーターを託すが、二人はミステリオが送り込んだ刺客に襲われる。(街の皆が自分の正体知ってるわ、子供がスパイダーマンのかっこして現れるわですっかり動顛(freak out)しちゃうピーター。マイルスともめてるうちに気を失い、フューリーのとこに運び込まれるんですが、こっちの世界のフューリーは黒人だしでピーター困惑しつつ、ちょっと冷静になったらさすがの経験豊富さで、これって別次元に来たのかもと察するのでした。アルティメ界の人々にしてみれば、死んだピーターがひょっこり現れて、それもちょっと年いってるバージョンだったりして、こっちもこっちでびっくりしてしまう。616に他次元の誰かが来たりタイムトラベルで誰かが来たりっていうのはこれまでいくらでもあれど、616界の人間がアルティメ界に行っちゃうなんて、ファンがさんざん妄想してきたことだけど実際に公式で書いちゃうあたりさすが(笑)。フューリーまで遠い目しちゃったりして、やっぱりアルティメピーターの死が気になっちゃうじゃないかー!(涙))<2012.7.31>

【JOURNEY INTO MYSTERY】#640(2012.6)
Writer: Kieron Gillen / Artist: Richard Elson
イギリスの「深層意識世界」であるアザーワールドに侵略戦争を仕掛けてきた「マンチェスターの神々」。アザーワールドがイギリスの各所に“パワースポット”を持つのと同様、マンチェスターの神々にもそれにあたる場所を持っていると考えたロキは、ダイモン・ヘルストームに依頼してそれらの場所を探し出してもらう。その一方でロキは、自分がアスガーディアからの非公式の援軍であり、敵側にも知られていないことを利用して、マンチェスター側に接触。しかし彼らは理は自分たちにあるという…。(ロキの策略がどう転んでいくのか?予測ができないのでただもう彼のトリックスターっぷりについていくしかなく、そこが楽しい。リアとの掛け合いも相変わらずで可愛いv)<2012.7.27>

【AVENGERS ACADEMY】#32(2012.6)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Timothy Green II
「Avengers vs. X-Men」タイイン「What the Heart Wants」パート1。ジャストンとセンチネル。仲良しの二人だったが、ジャストンはセンチネルをどんなにプログラム変更しても、ミュータントを殺すという基本理念を取り除けずにいた。フェニックスパワーを得たエマ・フロストは世界中のセンチネルを破壊しつくそうとしていた。最後に残ったのがジャストンのセンチネルだった。アカデミーに現れたエマの圧倒的能力に、センチネルが破壊されることを嫌がって泣き叫ぶジャストンをつかむと、ハンクは子どもたちを退避させようとするものの、子供達はジャストンとともにエマの前に立ちふさがることを選んでしまう。(ゲイジ先生のAVXタイイン、前回で終わりかと思ったら第二弾がスタート。ジャストンのセンチネルは残されたプログラム上「ミュータントを殺す」と口ではいうものの、実際にアカデミーに暮らすミュータントを傷つけた事はなく、ジャストンを守護することを最優先とするお茶目なロボ。しかしミュータントにとってはセンチネルというのは脅威であり大きなトラウマでもある。今回もローラが重要な役どころを占めていて、冒頭でジャストンにセンチネルをどうにかできないのか問う。センチネルがどれだけ自分にとって大切な存在かを語り、しかしプログラムを根底から消してしまう事は、かれを精神的に殺すことでありそこまではできないと言うジャストン。アヴァはジャストンにとってセンチネルはペットのようなものだと言うのだが、ローラはペットといえば、過去にプログラムの中で自分が大切にしていたが殺すことを強要された子犬のことを思い出してしまう。ローラはミュータントの敵であるセンチネルをジャストンが大切にしていることを最初は理解できずにいたけれど、エマがセンチネルを破壊しようとする追い詰められたシーンで、自分の子犬に対する気持ちと、ジャストンのセンチネルに対する気持ちを重ね、先頭を切ってエマに立ち向かっていくことになる。そのあたりの一連のシーンはほんとに涙ぐんでしまいました(><)。最近のローラは以前にもまして成長していってるなーと感じます。ローラの他にはブランドンが率先してエマを阻止しなければと思っているところもキュンときました。「あれはただの機械なんだ」と子どもたちをなだめようとするハンクに対して「じゃあジョカスタもただの機械だと思ってるわけだ。どおりで彼女が離れていったわけだよな」と口答えするところがすごいぐっときて、ブランドンがジョカスタやセンチネルの事をちゃんとひとつの人格として認めているというところが彼らしい感受性の豊かさ(本人は他人にあんまり見せないようにしてはいるんですけど)だなーと思っていいなーと思いました。)<2012.7.26>

【NEW AVENGERS】vol.2 #27(2012.6)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Mike Deodato
「Avengers vs X-Men」タイイン。ダニーはホープに、かつてアイアンフィストとなりフェニックスと同化、すぐに地球を去ってしまったフォンジの物語を聞かせる。現玉帝はホープと共にボー・リンの泉で瞑想し、フェニックスを導くものとして蜘蛛の姿を垣間見る、そこで呼ばれたスパイダーマンは困惑しつつも、ホープにベン伯父さんの事や「大いなる力には大いなる責任が伴う」話をするのだった。(ピーターが高校教師だったころの話が好きだったので、今回ピーターがホープに何かを教えなきゃいけないシチュエーションになる展開がいいなと思いました。そうは言ってもいきなり連れて来られて「トレーニングを」って言われて超戸惑ってるところがまたおもしろかったんですが、ベン伯父さんの話をしたあと、それまでツンツンしてたホープが急になつきだすところも可愛かったv ホープが、一生懸命背伸びしようとしているけれども、使命感や恐怖や焦燥やいろんなものが混じって、どうすればいいか分からなくてイライラしているところが思春期らしくて可愛いのですが、そんな少女らしさをまだ持っている彼女が課せられたものがあまりにも大きく、これからどうなるんだろうと不安になります。)<2012.7.26>

【UNCANNY X-MEN】vol.6 #14(2012.6)
Writer: Kieron Gillen / Pencils: Dustin Weaver
「Avengers vs. X-Men」タイイン。シニスターは自身のクローン軍団を使ってモロイドを殲滅し、地下にシニスター・ロンドンを建造してシニスターまみれの王国(システム)を支配していた。スコット達がフェニックスパワーを手に入れたというニュースも、シニスターにとってはやがて自分に有利に事が運ぶ朗報なのだった。(絵が綺麗なので耽美シニたん祭りにw シニたんが自分だけでなくてミュータントの皆さんのクローンもたくさん作って自分の世界を謳歌してて、困ったものなんですがなんか幸せそう(笑))<2012.7.25>

【WINTER SOLDIER】#7(2012.6)
Writer: Ed Brubaker / Penciler: Michael Lark
「Broken Arrow」パート2。フレッドが殺されてから2ヶ月、レオはロドシェンコ教授を誘拐する。今では違う名を名乗っていたがもともとレッド・ルームの洗脳の専門家だった。ジェイムズとナターシャは行方を追うが、相手の作戦にはまり、二人別々になってしまう。(ナターシャが捕まって洗脳されてしまううううう!!!(><) かつてレッド・ルームの為に働いていた専門家のロドシェンコに、ジェイムズもナターシャも頭の中をいじられてひどい目にあってるようなんですが、それをジョークにしてしまえるのはこの二人の仲だからという気がします。コロラドの高速道路を車で逃走していたように見えたレオは実は車に時限爆弾を満載。バッキーは別の車で逃げ去ったレオをナターシャに追うよう指示し、自分は爆弾を何とかしようとする。ああもうまたバッキーが昔と同じ状況にー!と思って、絶対自分でもこれネタにするだろうなと思ってたら、「After all...this isn't the frist bomb I've ridden.」ってモノローグで出てやっぱりね〜と可愛かったです。高速道路を走る一般車に被害が出ないよう、なんとか自爆車を乗り捨てる事に成功したバッキーなんですけど、それ自体が実はレオの作戦で、ナターシャが誘拐されてしまい以下次号…。これまで大活躍してきたナターシャだけに、あんまり弱い描写にならないよう祈ってます…)<2012.7.25>

【AVENGERS ASSEMBLE】#4(2012.6)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Mark Bagley
突然現れたサノスに、トニーは最大限の即時攻撃が必要であるとして大統領への許可を求める。大統領の指示のもとS.H.I.E.L.D.の全隊員はヘリキャリアを放棄し、ヘリキャリアを爆破する。しかしその後サノスがどうなったのか分からなかった。アベンジャーズはタワーに戻るが、トニーはサノスが相手では今の人員だけでは到底不足だと訴える。そこへガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが現れて…。(今後のMCUのために予習!みたいな展開に(笑)。リーダーはキャップで、トニーがサポートとして政府とのめんどくさいやりとりをやってくれるから物事がスムーズに行くんだよなあと思うと(Civil Warがそれがまずい方向にいってしまったわけだけど)、今の二人はほんといい感じだなーと思ってうっふりします。ゾディアックの面々があちこちの組織の下っ端の集まりで、お互いに見も知らぬ相手同士で、サノスによって集められた模様。しかしなぜそんなことをする必要があったのかとみんな首をかしげているわけで。ゾディアックの一人を尋問するときに、キャップでは全然しゃべらせられなかったのに、ナターシャ姐さんならあっという間に吐かせたっていうのが面白かったです)<2012.7.25>

【CAPTAIN AMERICA】vol.6 #13(2012.6)
Writer: Ed Brubaker / Artist: Patch Zircher
「Shock to the System」パート3。ガイリックに情報を売ったジャック・ガレットを探し出したキャップは、彼にガイリックと接触させ、ガイリックを確保する。キャップ自身は次に狙われていた元ヴィラン“ポーキュパイン”で今は新しい身分を与えられ普通の生活になじむようになってきたロジャー・マニングの守護に行き、二人とも新スカージに襲われる。キャップが任務に出かけている間に意識を取り戻したレイチェルは、デュガンに新スカージの正体がキャップの旧友Dマンことデニス・ダンフィだと告げる。(いい感じのテンポで話が進んでいて読みやすいです。パトリック・ザーチャーのキャップがかっこよすぎて悶えますしvvv ガイリックが洗脳されてるんですけど、でもいつもどおりな感じなので、デュガンとシャロンが「洗脳されてるからこうなのか、もともとこうなのか、どっちだ?」「微妙なとこね…」なんて会話してるところでウケてしまいましたw 今回狙われる羽目になったロジャーさんが、元ヴィランなんだけど、証人保護プログラムですっかり新たな人生に馴染んで、今日も一日真面目に働いて退社しかけたところにいきなりキャップが飛び込んで来て、びっくりしちゃってるのが可愛いー。)<2012.7.24>

【AVX: VS】#3(2012.6)
[1. The Thing vs. Colossus]

Writer: Jeph Loeb / Pencils: Ed McGuinness
[2. Black Widow vs. Magik]
Writer: Christopher Yost / Pencils: Terry Dodson
月の青のエリアでぶつかったアベンジャーズとX-Menの対決のうち、(1)シングvsコロッサス(2)ブラックウィドウvsマジックの戦いを描く。(このシリーズってよほど自分のお気に入りのキャラが出てくるとかじゃない限りあんまり楽しみがないわ…。特にナターシャとイリアナの対決に至っては3分の2くらい二人の出身地であるロシア語でセリフが書かれてて、まあバトルシーンのセリフだからそれほど重要性はないんだと思うんですけど、英語訳知りたかったらマーヴルアプリにアクセスしてね☆って注つきで、私はアプリ持ってないしI don't speak Russian!ってアイアンマン2のジャスティン・ハマー状態でした…)<2012.7.24>

【FANTASTIC FOUR】#607(2012.6)
Writer: Jonathan Hickman / Breakdowns: Giuseppe Camuncoli
リードはワカンダに国賓として招かれ、スーとフューチャーファンデーションの子どもたちを伴って訪れる。DoomWarでワカンダはビブラニウム金属を無効化してしまい、基幹産業を失ってしまった。リードは招待の理由がその件での相談かと思っていたのだが、実はそうではなかった。(古代、神々の時代からの因縁がふりかかってきているようだというところで以下次号。ティチャラがリード夫妻を招いたのは、その事件について協力を頼みたかったからなんですが、リードはビブラニウムが無効化した件かと勘違いして子どもたちを連れて来ちゃったんですね(笑)。おかげさまでティチャラとリードの話がかみ合わないこと(笑)。)<2012.7.24>

【CAPTAIN AMERICA AND HAWKEYE】#632 [vol.5 #83](2012.6)
Writer: Cullen Bunn / Artists: Alessandro Vitti
キャップは一人で“女王”に立ち向かい、その間にクリントにカシュミール・ベネマを避難させようとする。しかし混乱の中でカシュミールはどこかへ消えてしまい、キャップは加勢に来たステグロンの魔法の杖と、クリントが研究所のサンプルから取ってきた骨の矢じりを使った矢とを使って古代の恐竜を召喚し、なんとか女王を打ち負かすことができる。しかし、恐竜的寄生生物たちによって“喰われ”たと思しき一般人たちを全て発見することはできず、カシュミールの行方もわからないままだった。(事件は今後のシリーズに引き継いで続いていく模様。ネタがトンデモで私的には置いてけぼりなんですが、キャップがクリントにカシュミールを連れて退避するよう指示して、一人でクインジェットを操縦して恐竜女王の喉元に突っ込もうとした時に、クリントが「アイアンマンなら嫌がるだろうな、だからこそ俺は大賛成(Iron Man would hate it, so of course I like it.)」とか軽口叩いてて、そうこういいつつちゃんとキャップを援護しにかけつけるところがクリントなんですけど、キャップの無茶をトニーなら絶対とめるだろうって分かってるあたりに萌えますvvv もう、トニーの奥さんっぷりを皆わかっていすぎ!(笑))<2012.7.23>

【X-MEN LEGACY】#268(2012.6)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: David Baldeon
「Avengers vs. X-Men」タイイン。アフリカの国ナロビア。フェニックスパワーを得たサイクロップスは内戦の絶えなかったその国から武器のほとんどを取り上げるが、その後平和状態が維持できるかどうかの目付け役として、ジョアンナ・カーギル(フレンジー)が派遣される。人間嫌いで元ブラザーフッド出身のジョアンナは人間達のお守なんて、となかば嫌々任務につくのだが、そこで武装勢力に強制的にあてがわれた夫からの暴力を受けながら弱々しく抵抗する幼い妻、アンジェリカと出会い、父親から家庭内暴力を受け続けた自分の過去を思い起こす。武装勢力の残党の居場所を知っていると言うアンジェリカを置いてひとりで捜索に行こうとしたジョアンナだったが、父親に役立たず扱いされて辛かった過去を思い出し、彼女に案内役を頼むことにする。道すがら彼女の歩んできた辛い人生の話を聞くうちに、自分の人生と重ねたジョアンナは、サイクロップスが住民の辛い記憶を消して平和に生きさせようとするのを、人々は辛い過去からこそ学び進めるものだと止めるのだった。(ええ話や〜(ホロリ)。ジョアンナはミュータントとして目覚める以前から、それこそ生まれたときから父親の虐待を受けていて、父親が溺愛していた兄が戦死したことで逆上した父に殴打され、抵抗しようとしたことがきっかけでミュータント能力が開花してしまい、父親を死なせてしまい家を飛び出すことになった――そんな過去が彼女の根本的な人間不信につながり、アコライツに入った理由にもなってるんだろうなあと想像できます。そしてそんな彼女だからこそ、この悲惨な土地で自分を見つめ直すことを通じて、土地の人々が自分たちの過去をばねに未来を開拓することの方が、テレパス能力の力で辛い記憶を消して歩ませることよりもいいはずだと考えるにいたったのであり、それは彼女自身がトラウマを抱えながら前進しようと努力している事に基づいていること、AOXの時の記憶を消して進む方法もあったのに敢えてそれをせずに抱えて生きていくことを選んだことからきているのだろうなと感じさせるところが良かったです。X-Menがフェニックスパワーでお祭り的状況にある中で、そんな流れにそれほど流されることなく、そして理想論からでもなく、自分自身の体験に照らして、住民たちが自ら未来を切り開くべきだという結論を出したジョアンナは素敵だなと思います。)<2012.7.23>

【SPIDER-MEN】#1(2012.6)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Sara Pichelli
ある夜、スパイダーマンがパトロールをしていると、怪しい光が廃屋から迸っている。近づいてみると何かのデバイスから出ている光のようなのだが、どうやらそこはミステリオのアジトのようであった。そこに現れたミステリオはわけのわからないことを言って襲ってくるのだが、戦ううちにピーターはデバイスの放つ光の中に吸い込まれてしまう。気がつくとなぜか真昼のマンハッタンにいて、町の人々はスパイダーマンの正体がピーター・パーカーだと知っており、死んだスパイダーマンの衣装を着るなんてひどいと非難の眼差しを向けるのだった。(616界のピーターがアルティメ界に行っちゃう話。アルティメットユニバースには、Ultimatumイベントですっかり辛くなってしまって読むのをやめてしまった状態なんですが、今回の話で(アルティメ界の)街の人々が「死んだピーター・パーカー(=スパイダーマン)の衣装を着るなんてあんまりだ」という言葉を何も知らない616スパイディに向かって投げかけるものですから、一体どんな死に方をアルティメピーターがしたのかと気になってしまいます(涙)。こうしてマーヴルの罠にひっかかってしまうんですよねーわかってます。どうやら言動から察するに616界のマンハッタンで何かを企んでいたのはアルティメ界からやってきたミステリオなのかしら。今回は616ピーターがアルティメ界に転送してしまって困惑&アルティメ界の2代目スパイダーマンに遭遇するところまでで、今後どういう展開をするのか期待)<2012.7.23>

【AVENGERS】vol.4 #27(2012.6)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Walter Simonson
「Avengers vs X-Men」タイイン。チームメイトを倒して、フェニックスフォースの一部をクリー帝国に持ち帰ったノー・ヴァール。しかしスプリームインテリジェンスは、フェニックスフォースを自分たちの再興の為だけに使い、地球を守る気はなく、むしろ見殺しにするつもりだということを知り、抵抗してチームの仲間の元に戻ろうとするのだが、そこへ到着したアベンジャーズの面々は怒りのままにノー・ヴァールを裏切り者だと罵り置き去りにして行ってしまう。クリーの兵達に追われたノーはたった一人で逃げまどい…。(最後の方涙ぐみながら読んでしまいました切ないいいいいいいい(><)。ノーは天才だけど、やっぱりまだ子供の部分があるんだよね。スプリーム・インテリジェンスがクリーの責任で地球を守ってあげるはずだと信じていて、だからこそチームを裏切ってまでフェニックスフォースの一部を持ち帰ったのに、その気持ちはまんまと踏みにじられてしまう。最初は確かノーは地球を征服しようとしていたはずだったと思うんですが、プロテクターとして働くうちに地球に愛情を感じていて、地球とクリーの間で板挟みになった時に、結局は地球を選んで自分の行いを取り返そうとして奮闘したところが愛しかったです。それなのに、ノーのせいで太陽に吸い込まれそうになったチームメイト達は怒り心頭で、ノーを罵ってその場に置き去りにしてしまう。いくら自分がやってしまった事の報いとはいえ、ノーはその過ちに気付いて取り返そうとしたのにそれもさせてもらえなくて可哀想で、その上最後はアニーがノーの帰りをずっと待ち続けていて、ひょっとしたら帰って来たのかもって思ったらそうじゃなくて…っていう、しかもその後の彼女の顔は見えないのでまた切なくて切なくて泣いちゃうったら(涙)。だけどこういう切なくもどかしい話って困った事に大好きでもあるんだ…。今後ちゃんとノーが、戻ってこれたらいいんだけどな…(><)うわーん)<2012.7.20>

【AVENGERS ACADEMY】#31(2012.6)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Tom Grummett
「Avengers vs. X-Men」タイイン「Protective Services」パート3。教師たちは脱走したセバスチャン・ショウが子どもたちを殺すのではと考えていたが、実はショウは子どもたちを逃がそうとしていたのだった。ローラはユートピアの子どもたちの自由意思に任せるべきだと主張し、ジャンヌもそれに同意。ティグラは子どもたちの主張に感銘を受けるものの、任務として命じられている以上ただ行かせるわけにはいかないとして、戦闘の茶番を演じる。ミュータントの子どもたちは殆どがそれぞれ望む場所へ行き、セバスチャン・ショウはホープの力になる事を望みつつも、過去の因縁が邪魔をして事をややこしくしてしまうことを承知し、身を引いて第二の人生を見つけることを誓う。だがローラはアカデミーの子どもたちとの間に友情を感じて、そしてロアは海の美しさに惹かれてアカデミーに残るのだった。UXM#13はこの後に続く物語だった模様。ユートピアの子どもたちのほとんどが、今度の事件がミュータントの未来にかかわることとして、自分の問題だと感じて自分も何かしなければという思いに突き動かされていること、その事にアカデミーの子どもたちや教師も感動しているところがいいなと思います。それとは別に、アベンジャーズ側の子どもたちが、ミュータントとか人間とかの境目を感じずに、未来に向けてのびのび育ってるところもいいなと思います。そんな中でロアの単純に自然の美しさに感動する目線や自由なものの考えや決断もいい。ローラはアカデミーの子どもたちと自分との相性の良さを感じたらしく、ユートピアの子どもたちが自由になるのを支持しながらも、アカデミーの子どもたちの自分に対する言動が嬉しかったからここにいたいって結論を出す。彼女が嬉しいとか言う感情や自分の意見を持つことさえもが稀有なので、そういう方向に我知らず導くことのできたアカデミーのみんなの力は結構すごいって思う。そしてそんなローラが可愛い。セバスチャン・ショウは全く復讐心なんて持ってなかったことが明らかになり、むしろホープが応援してくれた第二の人生をちゃんと歩みたいって思っていて、ホープの事が大好きなところが可愛いvv 本当はホープを助けに行きたいけど、(昔フェニックスの事では色々あってX-Menに多大な迷惑をかけたので)事件をややこしくさせないために自分は身を引くってところが切ないけどかっこいい。ティグラが茶番の戦闘で倒されたふりしながらガシっとショウの足首つかんで、それならちゃんとまっとうに生きないと承知しないって約束させるところも良かった。とにかく茶番の戦闘シーンが茶目っ気たっぷりで、ハーキュリースのうざい芝居とか(笑)、ストライカーとライトスピードが地面に倒れながら楽しそうにしてたり、せっぱつまった感のXキッズに比べてアベンジャーズキッズはほんとにほのぼのだなぁ(笑)。)<2012.7.20>

【JOURNEY INTO MYSTERY】#639(2012.6)
Writer: Kieron Gillen / Artist: Richard Elson
アザーワールドが危機にひんしていた。「マンチェスター」という神の猛攻にさらされたかの土地の人々はアスガーディアに援軍を請いに現れるが、All-Motherは「神々は互いの領域に立ち入らない、それが混沌を避ける大前提のはず」と援軍を断る。そう言いながら非公式の“援軍”としてロキを送り込むのだった。ロキはリアを伴ってイギリスにわたり、ストーンヘンジのゲートを通ってアザーワールドに赴く。しかしそこでヘラからあるものを手に入れてくるよう命じられ…。(JIM誌の主役はロキなので、ソーは出て来ても全然活躍しないっていうのがむずがゆいんですが、その代りロキが大活躍(笑)。今回もソーは援軍に駆けつけたい気持ち満々なんですが、All-Motherはむしろロキを選んで使わせる。それにはやはり、神々のテリトリーにいざこざを起こさず、なおかつ脅威にさらされたアザーワールドを陰ながら援護するには、これまでの事件でのロキの働きぶりを見たら、ロキを派遣するのが一番…と思ってのことなのかしら。最初は観光気分ウッキウキでヒースロー空港に降り立ったロキとうんざり気味のリアなんですが(アスガーディアでも公的なパスポート発行してるとかツッコミだし、手書きの「LOKI」って紙持って迎えに来てる神サイコーwww)、悲惨な戦場を目の当たりにして自分がなんとか知略をめぐらさなければと思う(カワイイv)。さて今回の事件でもロキの“トリックスター”っぷりが冴えるかどうか?ヘラから言いつけられた宿題の行方も気になります)<2012.7.19>

【AVENGERS VS. X-MEN】#5(2012.6)
Story: Jason Aaron, Brian Michael Bendis, Ed Brubaker, Jonathan Hickman, Matt Fraction / Script: Matt Fraction / Pencils: John Romita Jr.
ホープ&ウルヴァリン、アベンジャーズとX-Menが勢ぞろいした月の青のエリアについにフェニックスが到着する。ホープに乗り移ろうとするフェニックスだったが、ホープは自分ではフェニックスを制御できると思っていたものの彼女の想像を超えた力に悲鳴をあげ、ウルヴァリンに約束通り自分を殺してくれと懇願する。させまいとウルヴァリンに襲いかかるサイクロップス、それを止めようとするキャップ、両チームが争うなか、トニーは作り上げたばかりのフェニックスキラーアーマーを着てフェニックスに攻撃を仕掛けるが、そんな戦場の混乱は思わぬ結果を生み出す。フェニックスフォースはホープではなく、スコット、イリアナ、ピーター、ネイモア、エマの5人の体に入ってしまったのだった。5人はアベンジャーズを一蹴すると、ホープを連れてその場を後にしてしまう。(時々「え、そこでそう言わせる?」って感じにライティングにひっかかりを感じると思ったらライター名見て納得…つくづく私はこの人とは相性が悪い模様です。それでもトニーがフェニックスキラーアーマーを着て出動するシーンで、トニーとスティーヴが離れているのに同じ言葉(「Here goes nothing」)を口走るのは、夫婦って似てくるっていうよねーと思ってニヤっとしてしまう瞬間なんですが、でもでもトニーの命が危ないかもしれないって時に「だめでもともとだ」なんてスティーヴ酷くないか?っても思っちゃう。今回は内容的にはあんまり濃度がないせいか、アートの良さが余計に引き立っていたなと感じました。JRJRの描き出す戦闘場面の混沌や、フェニックスパワーの効果、絶体絶命のボロボロっぷりなのに決して引き下がらないキャップ&アベンジャーズのど根性さがどれも力強く描かれていて良かったです。)<2012.7.19>

【WINTER SOLDIER】#6(2012.6)
Writer: Ed Brubaker / Penciler: Michael Lark
「Broken Arrow」プロローグ。バッキーの訓練した3人の破壊工作員のうち、2人は前回の事件で発見され命を落とした。しかしあと1人、レオ・ノボコフはどうなったのか…。レオはサンフランシスコの地下でスリーパーセルに入れられ保管されていたが、12年前のサンフランシスコ大地震でセルが割れ、記憶喪失の状態で外に迷い出ていた。困惑の中で何年もが過ぎていくが、3か月前のバッキーの逮捕が転機となる。元KGBスパイがレオを回収して利用しようとするが、レオはかれを殺して行方をくらます。Fear Itself事件後バッキーの葬式の参列客に紛れたレオは、弔辞を読むスティーヴを観察しバッキーの死が偽装であることを看破。バッキーを探し出すために、一時期バッキー役を担っていたフレッド・デイヴィスを殺害する…。(こないだキャップ&バッキー誌でご老体なのに命の危険がある事件に巻き込まれて大変だったけどなんとか生き延びたフレッドがいきなりあっさり殺されちゃってショックです…!!(涙) しかし、ストーリーは面白かったです。今回は1イシュー分のストーリーがテンポよく、内容も豊富で私好みでした。レオに何が起こったのかとその行方を追うバッキー側のストーリーと、レオ目線での彼の歩みが交錯する内容。レオはステイシスチューブに入れられ保管されていたが、地震という思わぬ災害のせいで予定外の目覚めを迎えてしまう。同じようにステイシスチューブに入れられていたバッキーが、唾棄すべき自分の過去を振り返る事によってレオの身に何が起きたのかを推測していくという描写が鬼だけど良かった。記憶喪失の混沌と破壊工作員として訓練された本能から狂気的人格を形成していき、やがて自分の「師」であったバッキーに執着しはじめるレオ。バッキーがレオを、レオがバッキーをそれぞれ違う目的で追うという構図も面白いし、結局はレオが一歩先んじるわけなんですが、それもこれまで、スティーヴが葬式で思わずニヤついてたとか、バッキーが死を偽装してるわりにフラフラ出歩いたりとか、君たちあっという間に偽装がバレちゃうよって危惧していたことが、そのまま現実化してしまって、だから心配してたのにーってツッコミ気分になると同時に、そんな繋げ方がまたいいなって思ってしまう。)<2012.7.19>

【UNCANNY X-MEN】vol.6 #12(2012.5) マグ度:★★
Writer: Kieron Gillen / Pencils: Greg Land
「Avengers vs. X-Men」タイイン。ユートピアから脱出したX-Menはホープの存在を感じられる地球上の5つの地点に飛び、ホープを探しつつ、同じ目的でそこへ来たアベンジャーズの面々と戦いを繰り広げる。ネイモア、ヘプチバ、サンスポットはタブラ・ラサへ派遣され、そこでルーク・ケイジ、シング、シーハルクと相まみえる。(少し前のタブラ・ラサのストーリーを引き継ぎつつのAVXタイイン。バトルが多く、個人的にそれほど見どころはなし。ネイモアは最近めっきりエロ担当って感じだなぁ。マグたんの出番も「ヒーロー達を相手取って戦うなんて、懐かしいね」とか他愛ない皮肉言ってサイクにうるさがられてるっていう寂しい出番だし、サイクの班分けでサイロックとブンブンと組んでワンダゴア班に振り分けられたので、ひょっとしたら今後またベッツィーに対してめんどくさい感じに絡むのかしらと思うと実はちょっとうれしくないのでした…)<2012.7.5>

【NEW MUTANTS】#43(2012.5)
Writer: Kieron Gillen, Dan Abnett, Andy Lanning / Artist: Carmine Di Giandomenico
「Exiled」パート5。ロキはジガードとブリュンらディジール達の結婚式を開き、ボルを招待する。ボルの呪いを解く為とはいえ、自分たちを長年苦しめる元になったジガードとの結婚を、彼女達は本心から望んではいないと察したダニーは、結婚式を中断させボルにディジール達の呪いを解くよう迫り、ニューミュータンツもダニーに加勢する。ディジール達もむしろボルへの復讐を望むが、不利と思ったボルは地獄へと逃げのびようとする。だが先回りしていたヘラとロキにゲートを閉ざされ、追い詰められて仕方なくディジール達の呪いを解くのだった。一件に感謝したディジール達はヘラのヴァルキリーとして自ら望んでヘラに仕える事を選ぶ。記憶を変えられ町の住民となっていたソー達も元に戻るが、ジガードは騒ぎに乗じていずこかへと逃げ去っていた。しかし、ヘラの「死の乙女たち」となった彼女らには、その居場所を探し出すことなど造作もないことなのであった。(面白かった!! アスガードの事件とは腐れ縁的なニューミュータンツの言動が面白い中で、自分の正義心を貫くダニーの、ブリュン達の運命への純粋な怒りが彼女の突っ走りぎみな行動に拍車をかけてるんですが、そこがなんともダニーらしくて可愛いし、彼女がヴァルキリーとして選ばれているゆえんなんだろうな、と思う。最初は街の人たちを喰おうとしていたディジール達と戦っていたダニーが、事情を知って彼女たちを救うためにボルに刃向っていったり、ボルに襲いかかろうとするディジール達を止めようとしたり、全力で頑張っている姿がいつも大好きvv 彼女を支えるNMとの友情関係も絆の深さを感じさせていい。ロキは(大人の時に)今回の事件の一因を作っているんですが、自分の尻ぬぐいを彼らしい「トリックスター」っぷりで切り抜ける所がすごく良かったv ボルとロキは血のつながりはないものの祖父と孫の関係であり、そこのとこがネタとしてとことん使われていることや、今回はあまり見せ場のなかったソーが以前ボルを殺したこともあり結婚式場でボルに睨まれて、しかし記憶がないものだから不思議そうにしているところとかもおかしいw これまで醜くおぞましい悪鬼として描かれてきたディジール達が、実は愚かな二人の男(ボルとジガード)に翻弄され永年苦しめられてきたことが今回の事件で明らかになり、ボルもジガードもそれなりの報いを受けるだけでなく、何よりも永年二人への、特に自分たちを弄んだだけだった卑劣な男であるジガードに対してディジール達は永年復讐を望んでいたにも関わらず、最後には彼は自分たちの復讐にも値しないような男だと悟るところもまたいいなあと思いました。それにしてもジガードはボルの時代からの古い神のひとりなのに全く学習なしのナンパ男っぷりで呆れます(笑)。アスガードの神話的ストーリーが616の日常風景と共生しているライティングもよかったし、アートのカーマイン先生も素敵vvvvv )<2012.7.18>

【FF】#18(2012.5)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Nick Dragotta
リードとスーが大人と子供のフランクリン2人とともにクリーの所の問題を解決にいっている間、臨時教師としてフューチャーファンデーションの教壇に立ったジョニー。そこへネガティヴゾーンで問題が発生する。3人の将軍達が総選挙を要求してきたのだが…。(内容とアートがぴったりあってて楽しかったですvvv クリーとインヒューマンズのその後の状況も分かったんですが、大人フランクリンの言葉が気にかかります。とにかくネガティヴゾーンの総選挙がおっかしくて、オチだけじゃなくいろんな虫ネタも笑えるんですが、選挙規則をちゃんと作るところからやってたり、子供たちがあれこれツッコミ入れながらダラダラしてたり、遊び心が満載でv ヒックマン先生はシリアスな所ではとことん泣かせるし、お笑いも面白いしいいなーvv 今度アベンジャーズタイトルに就任するってことが決まってるので、そっちでも筆をふるってくれるものと期待が高まってます)<2012.7.12>

【X-MEN LEGACY】#267(2012.5)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Rafa Sandoval
「Avengers vs. X-Men」タイイン。ホープが学園に接触してくる可能性を案じて派遣されたアベンジャーズと、学園スタッフの一触即発の空気はあっという間に爆発しエスカレート。ファルコン達は打ちのめされジェットで送り返される。事件を通してローグは考えを改め、他のスタッフを率いてアベンジャーズとの戦いに参戦することを宣言するのだった。(今のローグは能力をコントロールできるので、昔みたいに相手の精神まで吸い取っちゃって…ってことはないんですが、今回はアベンジャーズに対抗するためにあえてその能力を使おうとして、あやうく制御を失いかけながら、ど根性で立て直す。ローグはシーハルクを吸収しちゃったことで、怒りにかられて…っていうところもあるんですが、一応自分では自分の考えとして他の皆に合流するんだということを言うんですが、やっぱりシーハルクを吸収しちゃったことの影響も皆無じゃあないと思うなー。最初は争いに巻き込まれずに学園にとどまることにしていたローグなんですが、最後にはその考えを180度変えてしまう。心配するレミーに対して、「これまで苦労して築き上げてきたものを壊してしまう事になるのがいやだった。でも肩の荷ばかり気にしているだけじゃ、先へは進めないってことに気づいたの。やっぱり未来に向けて進まなきゃいけないんだわ」っていうローグのセリフは、自分の人生に対しても言える事だよなあって思って共感してしまって、やっぱりゲイジ先生はうまいよなあって思ってしまったのでした。今回出てくるアイアンマンは実は無人機で(X-Men側はキティが通過するまで気づかなかったけれど、読者には最初からヒントが示されていた)それが分かったとたんにローグにぶっ壊されちゃうんですが、会話は普通にしていたので、無人機でもトニーが遠隔操作してたんだと思います。「このころ実際のトニーが何をしていたかはAVX#5を読んでね」って書いてあるんですが、このころトニーはアベンジャーズタワーで対フェニックスの武器を作りながらスティーヴとラブラブ通信してるんですよね知ってます(笑)。この時トニーがスティーヴに「一度に複数のことができないなんて残念★」って言うんですけど、その複数の中にはここでの事件に対処してたことも含まれてたのかな。とりあえずここでスクラップにされてしまったアイアンマンですが、このあとサベッジランドでキャップがガンビットをボコるので、仕返ししたみたいで可笑しかったですw)<2012.7.12>

【CAPTAIN AMERICA】vol.6 #12(2012.5)
Writer: Ed Brubaker / Penciler: Patch Zircher
「Shock to the System」パート2。レイチェルは一命を取り留めるものの意識不明の状態であった。スティーヴはデュガンと共にハイドラの地下基地へと潜入。そこで得たビデオ画像からガイリックが洗脳されてしまったことを知る。洗脳されたガイリックはどうやら新スカージを使って、彼なりの「正義」を実行に移そうとしているのだが…。(ジーチャー先生のアートがかっこよすぎですvvv 「去年」のバッキーがらみの事件のあと、スティーヴはガイリックを解職していたんですね。スティーヴもガイリックをクビにできるようになるなんて出世したなぁ…なんて感心してる場合じゃなく、クビになったあとガイリックはハイドラにとっつかまって洗脳されちゃったっぽく、またもやスティーヴに迷惑をかけることになってるみたいでヤレヤレです。今回新スカージの正体も明らかになるんですが、デニス・ダンフィはベンディス先生が時折ネタにしてたので、今後何かベンディス先生のアベンジャーズ路線で出てくるのかしらって思ったら、まさかのこっちへ登場で意外でした。)<2012.7.11>

【FANTASTIC FOUR】#606(2012.5)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Ron Garney
4人はとある場所へと、火急のミッションに出かける。それはFFにとってある大切な人の命がかかったミッションであった。(彼らのミッションのいきさつや詳細は物語を追うごとに明らかになっていくのですが、冒頭ちょっと読んだだけでどこにいて何をしようとしてるかなんとなく察しがつきます(笑)。問題はだれのために…というところなんですが、それもオチでなるほどと納得。しかし大きい事件が続くとこういう人情噺に飢えるので、なんかホっとします…)<2012.7.11>

【JOURNEY INTO MYSTERY】#638(2012.5)
Writer: Kieron Gillen, Dan Abnett, Andy Lanning / Artist: Carmine Di Giandomenico
「Exiled」パート4。街中にディジール達が解き放たれ、住民を喰らおうと襲いかかり、ニューミュータンツも、記憶がないソー達も必死に応戦。ルークは逃げ惑ううちに野良犬に噛みつかれ、思わず犬の本当の名前(ソーリ)が口をついて出、それにより呪文の呪縛が解け本来のロキに戻るのだった。ロキはリアとヘラの呪縛を解き、ヘラの魔法が施された武器によってディジール達は阻止される。そもそもなぜディジール達はメフィストの元から脱走したあとまっ先にジガードを探し出そうとしたのか、ジガードはなぜ永い間逃げつづけ隠れ続けていたのか。ダニーの疑問にディジールの一人ブリュンは答える。神話では、神々の肉を喰らう彼女達の悪癖を発見したボル(オーディンの父)が永遠の呪いをかけたことになっていた。だが真実は、ボルの留守中に、ジガードに惚れたブリュンの手引きで、彼女らがジガードの手の者たちと戯れていたのを、ボルに見つかり逆鱗に触れた事が発端であった。「どんな事があろうと愛している」と言ったにも関わらず、ジガードはブリュン達の身に起こったことを知りながら逃げ続けていたのであった。(次回の最終回で一体どんな結末が待っているのか気になる…! ディジール達の物語の真実はものすごい驚きっていうことはないんだけれど、なるほどと思う説得力があり面白かったです。元はと言えばボルの盾の女神であったブリュン達が、戯れにしろ恋にしろ、誓いを破って他の男に身を捧げたことで、その後の永遠ともいえる時間をひとの肉を喰らう魔女として呪われた身に堕とされるのはいくらなんでも酷のように感じますが、もちろん神話の話だから不条理なのも仕方がないというか、ボルの粗暴な性質はこれまでも目の当たりにしてきたので、かれならこういうこともするだろうな、と納得。そんなんだから時を超えたロキに雪の中に閉じ込められたとき本当は愛してたけどうまく愛が伝わってなかった息子オーディンに助けてもらえなかったり、祖父の顔を知らないソーにうっかり祖父とは知らずに殺されちゃったりしちゃったりしたわけで、結局そこは因果が自分にも降りかかっているように思えるわけで、そういう色々を含めて「なるほどなぁ」と納得した次第(笑)。それにしても、ソーリの名前で記憶を取り戻すなんてロキが可愛過ぎるーvvvvv 本来の自分につながる何かを思い出せば記憶が解き放たれるってことで、かなり乱暴な方法でリアとヘラの記憶を取り戻すロキなんですけど、前にリアに「BFF(Best Friend Forever)になろう!」って言ったはずが「Hate you forever」って言われちゃって、そんなリアのツンツンぷりが大好きだww )<2012.7.10>

【CAPTAIN AMERICA AND HAWKEYE】#631 [vol.5 #82](2012.5)
Writer: Cullen Bunn / Artists: Alessandro Vitti, Matteo Buffagni
スティーヴは危うく寄生されそうになるが、クリントの対処で何とか自分自身に戻る事ができる。ソウリアンのステグロンは、古代ソウリアン族を蘇らせたはずが彼らがかつての気質を失っていることに後悔し、スティーヴ達と協力して事態を打開したいと申し出てくる。地上へ戻ったスティーヴとクリントは研究所長のカシュミール・ヴェネマがいずこかへ撤退しようとしているのを目の当たりにし、疑惑を強めるが、そこへソウリアンの「女王」が襲って来て…。(ネタがトンデモなのですが、スティーヴとクリントの関係描写はいいなー(笑)。なんだかんだ、たてついたりからかったり文句いったりしつつ、結局クリントがスティーヴのことを尊敬してて信じてて大好きだっていうところが出てて可愛い(笑)。あとスティーヴがステファンの言った魔法格言のこと、覚えているところとかもぐっと来ました。)<2012.7.9>

【AVX: VS】#2(2012.5)
[1. Captain America vs. Gambit]
Writer: Steve McNiven / Pencils: Steve McNiven
[2. The Amazing Spider-Man vs. Colossus]
Writer: Kieron Gillen / Art: Salvador Larroca
(1)サベッジランドでのガンビットvsキャプテンアメリカの戦い(2)ラトヴェリアでのコロッサスvsスパイダーマンの戦い。((1)のガンビーvsキャップが私的にツボすぎる回。AVX#4でも同じシーンが少しだけあるのですが、それをさらに拡大して抽出。トニーといちゃいちゃ通信しながらのバトルで、全然こっちに集中してないっぽいキャップにガンビーのイライラが炸裂(笑)。「目の前の相手に集中しなさいってママにしつけられなかったのか?」とかって嫌味言ってみたり(笑)。挙句の果てにキャップのコスにチャージして爆破させ、びりびりにしちゃうんですが、キャップもそうなって初めて「やっと私の注意を引いたようだな(You have my undivided attention now.)」とか超えらそうになにそれあなたのアテンションはずっと通信回線のトニーだったってことなのねごちそうさま!!って感じです。きりきり舞いした末に速攻で倒されちゃうガンビーが哀れな感じで可哀想…。なんかもう仕事中も愛妻に電話しっぱなしでなにもうその態度なのに仕事は完璧★なスーパーソルジャーさんです。あてられて困る…。だめ押しで奥さん(トニー)に新しい服(コス)出しておいてとかって、ほんともうこれだから夫婦ラブラブすぎてなんだかもう(ヨロリ)。(2)の話は特筆することはなくスパイディとDDの掛け合いが楽しいくらいかな。)<2012.7.9>

【WINTER SOLDIER】#5(2012.5)
Writer: Ed Brubaker / Artist: Butch Guice
「Longest Winter」パート5。Dr.ドゥームはリード・リチャーズのテレポートマシンを改造し、ナターシャ、ジェイムズの3人でルチア・フォン・バルデスとレッドゴーストの陰謀を防ごうとする。(ドゥームたんとフューリーの痴話喧嘩がwwwwwそれをやめさせようと間に立つバッキーがまたかわいいw ドゥームがドゥームボットにラトヴェリアの核発射コードを持たせていたことにキリキリするフューリーなんですけど、もう盗まれちゃったもんはしょうがなくって、ドゥームたんだって核が発射されるのを止めなきゃって思ってて…っていうのも何も知らないクリストフが危険にさらされているからっていうのがフューリーとの会話(フ「クリストフはこの事を知っているのか?」 ド「彼は何も知らない。ミサイルは彼に向って標準されているんだぞ」)から分かって、うぁん超萌える(><)vvvv 自分のせいでクリストフが危ないから、フューリー達と組む羽目になっても何とか解決しようとしてるのかしらんって思うとマスター超優しい可愛いたまらないvvvv あと事件の後でバッキーはドゥームに自分の死を内密にしていてほしいって頼んでドゥームたんもそれ聞いてあげるんだけど、バッキーはドゥームたんが約束を守ってくれるだろうってことを信じてて、そんな奇妙な信頼関係も可愛いなあと思ったり。気の毒なのは、バッキーは愛国心が深いドミトリのことを、記憶がなくてウィンターソルジャーだったころから、ちょっとスティーヴに我知らず重ねてたふしがあって、だから死んでほしくないって思っていたようなんですが、ドミトリはむしろ自分から死にいってしまう。破壊工作のエージェントとして命令に従うよう訓練されて、長い眠りから覚めたばかりでただ利用されているかのように見えていたドミトリだけど、彼はわりと状況を判断していて、自分なりに思うところもあったのかなぁっていうのが、彼の言動から垣間見えて切なかったし、バッキーもそれを感じてやるせない気持ちになってるんだと思います(ホロリ)。)<2012.7.6>

【AVENGERS】vol.4 #26(2012.5)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Walter Simonson
「Avengers vs X-Men」タイイン。スティーヴ・ロジャースから宇宙空間でフェニックスフォースと戦うように命じられた特攻隊的チームの中に入れられたプロテクター(ノー・ヴァール)は、恋人のアニーに別れを告げてから出発する。一行は圧倒的なパワーのフェニックスを相手に苦戦する。そしてプロテクターはクリーのスプリーム・インテリジェンスからフェニックスフォースを手にいれ持ち帰るようにと命じられていた…。(地球と祖国の板挟みになってしまうノーがかわいそうに。せっかくこれまで頑張ってきて、これからどうなっちゃうのかなぁ。アニーの存在がノーの中ですごく大切っていうのがとてもいいなぁと思うんだけど、そのアニーとも別れなきゃいけなくなって、アニーはまだまだ若い女子学生でしかないけど、異星人でヒーローの恋人を持ったことがどういうことかっていうのをちゃんと自覚していて、辛くても悲しくてもぐっとこらえているのが切ないし可愛い。普通の学生生活を送ってる彼女の友達には、なかなか彼女の気持ちは理解できないだろうなぁ。それでもひとりでじっと受け止めているところが愛しい。スティーヴが友人達をスイサイド・ミッションに送り出さなきゃいけない冒頭のシーンもぐっとくる。「トニーが地球で対策を練っている間、君たちに死にに行ってもらわなければならない」って言ってるようなものでツッコミなんですが、そのメンバーはといえば、ローディにソーにキャロルに…とトニーにとって(スティーヴにとっても)大切な友人達ばかり。アベンジャーズは有志であって義務ではないのに、「君たちが最も能力と経験にすぐれているからという理由で選ばせてもらった、すまない」と辛そうに、でも毅然として死地に送り込まなければならないスティーヴの内心の苦しさと、でもそれでもやり遂げる強さを考えるとさすがキャップだよなぁって思います。)<2012.7.5>

【FANTASTIC FOUR】#605.1(2012.5) マグ度:★
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Mike Choi
リード・カウンシルのうちの一人のリードの物語。そこはナチス・ドイツが戦争に勝利しアメリカを征服した世界だった。リードはヒトラー総統に目をかけられた天才科学者であり、党が選んだ3人のメンバーとともに宇宙へ旅立つが、そこで能力を得て帰還する。ヒトラーを邪魔に思ったリードは、強制収容所からパイロットに引き抜かれ変わり果てた姿になったベン・グリムをけしかけ、帰還の式典の最中にヒトラーを殺させ、それを見たスーとジョニーはベンに襲いかかって3人とも同士討ちになり死亡。残ったリードは世界を自分の思うままに作り変えようとするが、その後次々現れるヒーローたちが彼を阻止しようと立ちふさがり、戦いの中でコントロールを失ってインフィニティガントレットの力で世界を滅ぼしてしまう。だが彼は生き残ってブリッジをくぐりぬけ、カウンシルの他のリード達と出会うのだった…。(ヒックマン先生もうすぐ降板なのに今カウンシルのリードのオリジン話なの?とか、ナチス・ドイツに征服されたアメリカのパラレル話はキャップ誌でもやったネタじゃんって思ったりとかしてたんですが、読みはじめたら面白くてのめり込んじゃってほんとにもうヒックマン先生マジック☆(笑) リードの鬼畜っぷりが激しいんですが、それでも「リード・リチャーズ」のキャラからズレてないっていうのがすごい(笑)。今回一番のポイントは何と言っても個人的にリード×ドゥームがすごくて! いやもう何このAUファンフィクって感じに萌えて萌えてしょうがなかったです(鼻息)! リードが宇宙に飛び立つ前に、非凡な才能を持ったヴィクター・フォン・ドゥームに出会うんですけど、リードは彼に惚れこむあまりに彼を殺して彼の脳の半分を自分に移植してしまう。手術のあと息絶えたヴィクターの顔に寄り添って「I will think fondly of you when I see Earth from the Heavens.(天から地球を見下ろす時には君の事を愛しく思い浮かべるよ)」とか囁いたりして鬼畜なのに愛もあって悶え死にそうに〜〜〜〜!!出会ったときもやたら顔を触ったりしてエロいしさあ。んでこの世界のドゥームたんがまた毒気がなくてやたらピュアな感じでハンサムで色っぽくてたまらんのですよ。いったいリードはどんな甘い言葉でこの可愛いヴィクターを口説いたのかと思うとあれこれ妄想しすぎてヤバいです。彼の脳を半分移植したなら、リードが死ぬまで一生ずっと一緒ということじゃないですか(悶絶)。それって結婚みたいなものですよ!! カウンシルの中でハゲでヒゲのリードがいる事は認識してたんですが、彼にこんな萌える過去があったかと思うと感慨が深くなってしまいます。あのハゲの理由がドゥームたんと結婚したからだっただなんて…(え)vvv ヒックマン先生はほんと私の萌えツボをぐいぐいドツキすぎですー! その他ではマグたんがレジスタンス的に一瞬登場したことにはじまり、ヒーローの皆さんがリードを倒しに来るんですが、ずいぶん歴史が違う世界なのに、ヒーローの皆さんはわりと616と変わらない顔ぶれなのが妙におかしかったです。アベンジャーズにもちゃんとキャップとアイアンマンがいるしねv アメリカはナチスドイツに征服されたのに、きっとキャップは氷の海に眠ってて助け出されて、リードの征服した世界でもアメリカの国旗をまとって戦ってて、トニーもどうやってかわかんないけどアイアンマンになってキャップと出会って一緒に戦ってるのかなーと思うと、その辺の物語もまた勝手に妄想したりして、たまりませんでしたーv)<2012.7.4>

【AVENGERS ACADEMY】#30(2012.5)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Tom Grummett
「Avengers vs. X-Men」タイイン「Protective Services」パート2。最近アカデミーで生活し周囲に次第に受け入れられてきていたローラ(X-23)は、アベンジャーズとX-Menの争いの巻き添えを食う形でアカデミーの子どもたちとミュータントの子どもたちの間に板挟みになってしまう。育ってきた環境のせいで「自分の考え」というのを持てずにいた彼女だったが、アカデミーのクラスメイトと対話を重ねる事により、次第に自分の考えを持ち始めていく。一方セバスチャン・ショウは自分の記憶を消したエマ・フロストに復讐するべく、脱走して子どもたちを殺そうとしているようだった。アカデミーに残っている大人たちはそれを阻止しようとするが、ショウは彼らの阻止を突破し、子供たちの元へたどりついてしまう。(AVXがきっかけでわき起こったユートピアの子どもたちとアカデミーの子どもたちとの様々な意味での交流――それは対立的なものだったり友好的なものだったりその子によるのだけれど――に、一人一人が考えさせられていて、なかでもローラに焦点が当たっている形。殺人マシーンとして育成されて自分の考えを持たずに人に従順に従うように教え込まれたローラが、今回みんなとの会話を繰り返して「自分なりの考え」にたどり着くクライマックスは感動的。これは何よりもローラ自身が自分は成長しなければと感じて努力した結果だし、彼女が最後に結論を導き出すところだけでなく、彼女がアカデミーのクラスメイトと話しているときにも、実は彼女は「自分の意見」を少しずつ口にするようになっていっていて、その成長の道筋が自然なことと、ローラ自身が周りの人々がそうやって誠実に自分を扱ってくれたからこそ、自分は前に進めたんだと感謝しているところもいいなと思います。AVXのせいで板挟みの立場になったことにはじめは困惑していたローラだったけど、むしろそのせいで周囲に自分の立ち位置を問われた事で、「自分はどう考えどう行動するべきなのか」を真剣に考えるきっかけをローラに与えたのなら、それはいい影響にもなっていると思う。さて、セバスチャン・ショウなんですが、どうやらエマへの復讐らしいってことなのですが、エマがかつて自分の生徒を失ったときの深い悲しみを知っているだけに、子供たちを狙うんじゃないか…とのこと。エマはほんとに見かけによらず生徒思いの情があつい教師で、これまでにも生徒たちを失っては傷ついて来たので、そこを狙おうとしているとしたら大変。結局教師たちにはショウを阻止できず、ショウは子どもたちの所に姿を現してしまうんですが、次回どうなるのかドキドキです。)<2012.7.4>

【NEW MUTANTS】#42(2012.5)
Writer: Kieron Gillen, Dan Abnett, Andy Lanning / Artist: Carmine Di Giandomenico
「Exiled」パート3。ロキとともにアスガードの面々の記憶を取り戻そうと奔走するニューミュータンツだったが、実はロキの記憶は戻っておらず、“ルーク少年”に振り回されていただけであった。そうこうするうちにディジール達が目覚めはじめ、街が大変な事に…。(前回ロキはほんとにこれ記憶戻ってるの??とちょっと怪しい気がしていたんですが…やっぱり!(笑) RPG好きのルーク少年(記憶を失ったロキ)に遊ばれちゃったニューミュータンツの皆さんなんですが、ダニーの焦り具合がマジでもう気の毒で(苦笑)。ディジールの皆さんが容貌は美しい姿に戻っているんですが、摂食障害っていう設定になっててなるほどー(笑)。記憶喪失のソーと3戦士が記憶ないのに最後自分から戦いに出ていてそんなとこだけちゃんと体が覚えてるのが可笑しいv)<2012.7.2>

【NEW AVENGERS】vol.2 #26(2012.5)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Mike Deodato
「Avengers vs X-Men」タイイン。クンルンに連れてこられた赤毛の少女フォンジは厳しい修行ののち、アイアンフィストとなる。フォンジの修行中に助力を要請されてクンルンを訪れていたレオナルド・ダ・ヴィンチは道場の一角に巨大な天体観測機器を作り、フェニックスフォースを観測する。(この話が現代の話とつながるのかどうか、それもまだ分からないまま過去話が続くんですが、読むとぐいぐいお話に引き込まれます。フォンジは言葉を話さない少女だったため、感情の起伏の表現はアートによるところが大きいのですが、デオダト先生の美しいアートで彼女の戸惑いや怒りが描き出されているのがとても素敵。あとダ・ヴィンチ先生が素敵ーvv)<2012.6.28>

【AVENGERS VS. X-MEN】#4(2012.5)
Story: Jason Aaron, Brian Michael Bendis, Ed Brubaker, Jonathan Hickman, Matt Fraction / Script: Jonathan Hickman / Pencils: John Romita Jr.
ホープは北極でウルヴァリンと合流する。はじめはホープを殺すつもりのローガンだったが、ホープが運命を受け入れフェニックスフォースを受け入れるつもりであり、なおかつ自分が扱い兼ねるようなら殺してほしいと言うのをきき、彼女の望むとおり月へ向かうことに。X-MENとアベンジャーズはホープの居場所が分からないまま、世界各地でバトルを繰り広げ互いを足止めしあっていたが、まずキャプテンアメリカがホープの目的地を知り、テレパシーで探りを入れていたエマがその情報を手に入れる。双方は月へと向かい、ホープが到着するのとほぼ間髪をいれずに集結。だがそこへフェニックスフォースも到着し…。(キャップはウルがホープを殺そうとした事でウルを放り出したんですが、放り出されたウルがホープに出くわして、今度はホープを殺すことではなく結局キャップに連絡しアベンジャーズを呼ぶことにしたという決断が面白いしそんなウルたんが好き。エマはテレパシーを使って相手側をスパイすることに対して自分から積極的にするのではなく、スコットがその一線を越えさせるというのも興味深い。この極限的状況で、誰がどんな言動をするかという問題提起と、ライターが出すそれへの答えはすごく研ぎ澄まされていると思う。そういう状況を描くときに、ヒックマン先生というのはすごく適任だな、と思えたイシューで、登場人物のひとつひとつの行動やセリフを隅々まで楽しめた今号でした。緊迫感とキャラクター各人の魅力が同居しているという点ではヒックマン先生の筆が適任ならもちろんJRJRのアートも素晴らしかったです。個人的ツボとしてはやっぱりサベッジランドでX-Menと戦ってるキャップがNYのアベンジャーズタワーで対フェニックス用マシンを作ってるトニーとずっと通信しっぱなしの件(笑)。エマに盗み聞かれてるのにも関わらず、戦いながら通信でイチャイチャしてるようなもんで、ながらバトルで倒されちゃってるガンビーがトホホすぎます。ちょっと手が離せない感じの所では「ちょっと待って」ってトニーとの会話をホールドするんですけど、トニーがそれでまた「一度に二つのことができないなんて残念」なんて色っぽくふざけたりして、そんな二人のラブっぷりにあてられっぱなしです。思えばCivil War以降、二人が仲直りしてからもFear Itselfとか大きい事件はあれどあの時は二人は別行動のことが多かったりしましたし、あの事件をきっかけとしてスティーヴがキャップに復職したこともあって、今回の事件は二人がこれまでの色んな事件を乗り越えた後の絆の深い状態で迎えるキャプテンアメリカ&アイアンマンとしてのはじめての事件みたいなもので、そのせいかすごく二人が一緒に戦えて幸せみたいな空気が感じられてたまらない(一部のチームメイトが宇宙にスイサイド・ミッションに行ってるというのに)。まるでアベンジャーズ:キャップ&トニーvsX-Men:スコット&エマ、どっちのカップルがマーヴル最強か対決みたいなノリがあるように見えてしまうーvv )<2012.7.2>

【CAPTAIN AMERICA】vol.6 #11(2012.5)
Writer: Ed Brubaker / Penciler: Patch Zircher
「Shock to the System」パート1。証人として保護されていた元A.I.M.エージェントが殺害される。証人の殺害はこれで連続2件目だった。防犯カメラの映像から犯人が新スカージの仕業と分かるのだが、証人達の居場所は内通者がいなければ分からないはずであった。スティーヴの捜査の結果、自分の組織の中にハイドラのエージェントが潜入していたことが分かる。またダイアモンドバックことエージェント・レイトンは狙われそうな証人の警護に向かうのだが、新スカージが現れ証人は結局殺されてしまう。(事件を捜査するデュガンとレイチェル・レイトン(ダイアモンドバック)、そしてスティーヴ(BTSでシャロン)というメンバー構成。レイチェルはSiegeタイイン誌のとき、たとえ新しい恋人ができてもやっぱり元カレのスティーヴに心を残したままっていう描写だったんですが、今回もスティーヴを意識してるってことを自分でも認めてる。恋愛感情はともかく認めてほしいっていう気持ちを持ち続けているみたい。んで、恋愛感情も決してゼロになったわけじゃあないんだろうなあ。デュガンがポロっと「ロジャースめ、一緒に働いた女の子にことごとく手を出しやがって…(What is it with Rogers? Always datin' gals he works with...)」とか言うんですけどそうそうそうそうそれそれそれそれもっと言ってやって!!良かった私だけじゃなかったよ思ってたの(笑)。一応レイチェルの場合は出会ったとき一緒に働いてたわけではないっていう訂正が入るんですがそれにしてもねえ。さて今シリーズはアートがパトリック・ザーチャー先生でほんとかっこよくてスティーヴが男前すぎてまいります。デュガンやレイチェルもかっこいい。これでトニーが出てきたら嬉しいんですが、話的に無さそうかなあ。冒頭のシーンで、キャップが銃弾を盾だけで防ぎきれずに太腿撃たれちゃうんですが「弾は貫通してるし治りも早いから大丈夫」って平然としてるところ、撃たれ慣れてる感じでかっこいいー。トニーが出てこなくてさびしいので、撃たれた時に応急処置に使った謎の器具はきっとトニーが持たせてるんだって妄想してみるのでした)<2012.6.29>

【X-MEN LEGACY】#266(2012.5)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Rafa Sandoval
「Avengers vs. X-Men」タイイン。ユートピアのX-MenがAvengersと戦争状態になった事をうけ、ジーン・グレイ学園の教師たちも選択を迫られる。学園にとどまり生徒たちをいつもどおり教えながら守るのか、それともスコットの元に参じミュータントの未来の為に戦うのか。数人のスタッフは学園を発ち、ローグほかのスタッフは学園に残る。しかしそこへアベンジャーズから、ファルコン、シーハルク、ムーンナイトが派遣されてくる。姿を消したホープが学園に接触してくるかもしれないとの考えからだった。学園側との交渉により、100ヤード外側でなら待機していてもいいと言われ、3人はその場所にとどまるが、彼らの存在は学園の子どもたちをいら立たせていた。そんな中授業を終えたフレンジーが3人を挑発し…。(「STARK」って書いた箱の上でジェニファーとマークがポーカーして時間潰ししたりしてるんですけど、その箱がずーっと私は気になってて、何だろー?って思ってたら最後にその箱が(レッドウィングによりw)発動してなるほどーな展開にwww なんだか3人をおつかいに出したお父さんとお母さんが「何かあったらこの箱開けるんだよ」って渡してあったっていう昔話みたいで可笑しいったらwww AvengersとX-Menの間がすっかり緊張状態になっちゃって、大人たちは何とか大人げないことにはしないようにしなきゃって思っていても結局大人げないことになってしまうので、それならはなからアベンジャーズに対していらだちを隠さない子どもたちの方が自分に正直(笑)。でもさあ、アベンジャーズにすら自分がこう扱われるのはミュータントだからっていうのこんな若いころから経験してたら、将来結局禍根を残すだけなのにねえって思っちゃう。でも別にアベンジャーズだけに非があるわけではなくて、アベンジャーズは昔からミュータントとの壁をなくそうとしてきてたのに、X-Men側がいつも壁を作ってるっていう雰囲気も無きにしも非ずなので、どっちが悪いとも言えない気がするんだけど…よのなかってうまくいかないものだなぁ)<2012.6.29>

【CAPTAIN AMERICA AND HAWKEYE】#630 [vol.5 #81](2012.5)
Writer: Cullen Bunn / Artist: Alessandro Vitti
ダモクレス研究所の地下洞窟へ探査しに入ったキャップとホークアイだったが無数の恐竜的なクリーチャーに囲まれてしまう。(再興を狙う太古の種とかネタ厳しいな〜〜〜(汗)。個人的にはストーリーよりもキャップとクリントの掛け合いで楽しんでる感じ。キャップが翼竜にさらわれてしまい、クリントが無理やりくっついてこうとするんですが、キャップは止めるんですけど、「クリント!放せ!命令だぞ!」「いやだね!命令なんざ新人にとっときな!」 って、新人ってwwwwwwww)<2012.6.27>

【JOURNEY INTO MYSTERY】#637(2012.5)
Writer: Kieron Gillen, Dan Abnett, Andy Lanning / Artist: Carmine Di Giandomenico
「Exiled」パート2。ニューミュータンツの面々が昨日起きた不思議な出来事について調べていくと、町のあちこちにアスガードの面々が記憶を失って人間として生活していることを発見。何とかロキの記憶を取り戻すことができたらしいチームはジガードの元を訪れる。ダニーはジガードを責めるが、かれは邪悪なディジール達を無害化できたのだから良かったのだとまるで責任を感じていないのであった。(ロキはふつうの男の子“ルーク”になってしまい、身なりもその辺の男の子のかっこなので、記憶が戻っても本当に記憶戻ってるのかな?と混乱させられるような感じ。本人、記憶戻った時に「なにこの格好、頭に何もかぶってないと裸みたい」とか言ってるのがアスガーディアン感覚なのか面白いーvv せっかくXチームとチームアップするんだしって言ってニューミュータンツのユニフォーム(黒字に黄色Xコス)探して着てくるんですが、ぶっかぶかで、アマラに「サイズあってないし」ってツッコミ入れられたり、両手でずっとイーコルの人形(ホロリ)抱えてたりかっわいいいv ニューミュータンツのみんなの雰囲気が昔とあんまり変わっていない空気なのがいいなーと思うのと、ダニーがキリキリしてるときに周りの皆がおさえたりして、だからダニーと皆が好きなんだあって微笑ましく見てしまいましたv それにしてもエンジニアのソーがおっかしいですww いくら記憶を書き換えられたからってソーが車修理とかwwwwできんの?wwwうはは 他の皆もそれぞれ記憶変えられて市井の人になっちゃってるんですが、ヴォルスタッグのパン屋さんは「売り切れ=自分で食べちゃった!」ってことらしいので、あんまり変わってないぽい…(笑))<2012.6.27>

【AVENGERS】vol.1 #181(1979.3)
Script: David Michelinie / Artists: John Byrne, Gene Day
先日取り上げられてしまったセキュリティクリアランスがようやく再発行される事になる。だがそれには政府(ナショナル・セキュリティ・カウンシル)と、そこから派遣されてきたガイリックの言う事を聞かねばならなかった。ガイリックはアベンジャーズを集めると、セキュリティのためには不特定多数のメンバーが出入りするような事ではいけない、メンバーを7名に絞るようにといい、さらには政府がその7名を指名するという。リーダーのアイアンマンはあまりの干渉過多に不満だったが、セキュリティクリアランスが無ければまるで活動にならないことをキャップに耳打ちされ、不満を飲み込む以外はなかった。ガイリックが指名したメンバーはリーダーにアイアンマン、メンバーにビジョン、キャップ、スカーレットウイッチ、ビースト、ワスプ、ファルコンだった。クリントは自分が指名されず、しかも今までアベンジャーではなかったファルコンが指名されたことに驚くが、政府は政治的な意図で黒人をチームに入れたいとの事であった。その事であれこれ議論している間にピエトロが突然倒れてしまう。とにかくメディラボに運び込みドナルド・ブレイクに診てもらうのだが、奇妙な容態のようだった。コルヴァック事件で現代を訪れていたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々は未来の世界へ、そしてチームメンバーから外された面々もそれぞれの生活に帰っていく。屋敷にはクリント達数人の非メンバーが残っていたが、ガイリックは彼らにも24時間以外に屋敷から去るように言うのだった。しかしそこでワンダもまた倒れてしまい、ピエトロと同じ症状になってしまう。(サムの初めてのアベンジャーズ入りがそんな大人の事情だったなんて…。ガーディアンズが最初にアベンジャーズマンションを訪れたとき、セキュリティクリアランスが取り上げられたり、それでキャップが怒ってアイアンマンに当たったりして揉め事ばかりで、未来の世界でアベンジャーズを尊敬していたガーディアンズにとってはびっくりだったと思うんですが、帰るまでには仲直りしてラブラブになってて、今回もガイリックが仕切りまくって「私がリーダーなのに…」とキリキリしてるアイアンマンをキャップが宥めたりしてて(表紙でも!)とにかくよかったよかった(笑)。ジャービスが未来に帰るガーディアンズのためにたっぷりお弁当作ってあげてて可愛い!優しいー!vvvv ワンダーマンはメンバーから外されてしまって、仲の良かったビーストはガッカリなんですが、本人は「演技でもはじめて俳優を目指そうかな」的なこと言ってて、あなた科学者だったはずがすごい転向w(確かにその後プロの俳優になったんですが) 今回冒頭にトニーが私服で出てきてて、スコット・ラングと一緒に屋敷に新しいセキュリティをインストールしようとしてたのに、ビーストとワンダーマンが早速壊しちゃって可哀想にー(><) トニーはどうやら、Demon in the Bottle(最初のアル中事件)を乗り越えたばかりで、スコットに色々助けられた事もあったので、仲良さげな感じが見ていてきゅうんとします。)<2012.6.23>

【AVENGERS】vol.1 #180(1979.2)
Script: Tom Defalco / Pencils: Jim Mooney
ソー、ビースト、ビジョンの3人はブラッドホークの要求どおり、博物館に収められるところだったトーテムをマウラに返しに行くのだが、既にトーテムが封じていたはずの魔物が暴れだしていて、しかもブラッドホークも正気を失いトーテムを奪って逃げ出してしまう。アベンジャーズマンションでは、すぐに帰ってくると思っていた3人がなかなか帰ってこないことにアイアンマンは気を揉むが、屋敷に侵入してきたスティンガーに倒され捕われてしまう。マウラの事件を解決した後、ビーストは正気に戻ったブラッドホークに、エグゼビア教授と恵まれし子らの学園の話をしたところ、興味を示したので一緒に連れ帰ってくる。しかし屋敷に戻ると他のアベンジャーズメンバーは全てスティンガーに捕らえられていた。スティンガーは帰還組とバトルになり、結局倒されて捕われのメンバーも解放されるが、その過程でブラッドホークは戦死してしまう。(困った感じの鳥人間ブラッドホークなんですが、こんな人学園に入ったかなと思ったらあっさり死んでしまってあれええーという展開でした。トニーは魔法嫌いなのでトーテムの話なんて信用したくなくて留守番してたら、皆なかなか帰ってこなくて結局心配してたりして可愛いvvvvvvvしかも他の敵に捕まっちゃうしさ!(笑))<2012.6.23>

【AVENGERS ASSEMBLE】#3(2012.5)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Mark Bagley
ゾディアックがヘリキャリアを襲ってくる。激闘の末に彼らの能力を奪い去るアベンジャーズだったが、いったい彼らの背後にいるのは何者なのかと訝っていると、そこへサノスが現れ…。(いきなりもうサノスとかwww 今回は戦闘シーン多めなのでストーリー的にはそれほど多くはないのですが、戦闘中のあれこれでキャラそれぞれの色が出ているのが楽しいvvv トニーがアーマーを再起動するまでしばらくかかったものだから冒頭しばらくサービスシーンでこの子は本当に露出多すぎるvvv キャップがナチュラルにトニーを頼りにしてる雰囲気もたまらんですv)<2012.6.20>

【MARVEL'S THE AVENGERS: THE AVENGERS INITIATIVE】one-shot(2012.5)
Writer: Fred Van Lente / Penciler: Ron Lim
S.H.I.E.L.D.のヘリキャリアの中に全身黒づくめの怪しい人物が侵入、アベンジャーズに関するデータをダウンロードしようともくろみ、ブラックウィドウが男の前に立ちふさがる。(映画バース(MCU=Marvel Cinematic Universe)の短編。登場人物紹介って言う感じのものでそれほど特筆するようなことはないんですが、ブルースさんがインド国境でハルク化して暴れた事件があったけれど、子供たちを守ろうとしたっていうのをフューリーが知っていて、ハルクはこちらが攻撃を仕掛けたりしなければ根はヒーローだとフューリーが思っているっていうのがちょっと映画への布石っぽい感じ。映画の中で「この1年位ハルク化してない」っていう話がこの時の事件からの計算なのかな。)<2012.6.18>

【EXILED】one-shot(2012.5)
Writer: Kieron Gillen, Dan Abnett, Andy Lanning / Artist: Carmine Di Giandomenico
「Exiled」パート1。ニューミュータンツのメンバーが暮らすサンフランシスコ、ミッションストリートの家の向かいに、こちらの様子を盗み見ている奇妙な青年の住む家があった。ダニー・ムーンスターは注意しようと青年の家を訪れるが、どうも様子が変。一方、メフィストの元から、呪われた妖女たち“ディジール”が脱走する。メフィストから知らせを受けたロキは復活したばかりの兄ソーおよび3戦士達と捜索に、ロキから知らせを受けたリアはヘラへ知らせ、ヘラは戦神ティアを使わす。ディジールが逃走した先はなんとダニーが訪れていた青年ジグの家だった。ダニーを援護しようとニューミュータンツ達も駆けつけるが、そこへソー達やティアも集結する。しかしジグの正体は実はアスガード古参の神ジガードだった。ジガードの唱えた呪文により、その場にいたアスガードの者達は忽然と消え失せてしまう。(NM誌とJIM誌のクロスオーバー。最近のNMを読んでないのでちょっと状況分からないところもありつつ、ロキがクリスマスに苦労して里親探しをしたヘルウルフの子犬の件でなにげに皆がつながっていて(vv)、ティアも子犬を連れて出張ってくるのが超可愛い〜vvv ソーは最近やっと帰還(死んだと思われてたが生きて戻ってきた)したところのようで、周りの皆もロキもほっとしているようで良かった良かった。ソーの死亡(不在)中にロキが子犬に「ソーリ」って名前つけてて、それがソーにバレて「犬の名前を私にちなんで名付けたのか?」って訊かれて(兄上うれしそうw)「ちがう、サーペントと戦って予言どおりに死んだ大バカ者にちなんでつけたんだ」って口応えしてるとこが可愛かったーvvvvv ディジール達はかつてはソーの祖父(オーディンの父)ボルに仕えた女戦士だったが、戦士達の肉を好んで貪り喰っている現場をボルに発見され、慄いたボルが永遠の呪いに落としたという。人間たちのあいだに隠れ住んでいたアスガードの古い神ジガードの向かいの家にニューミュータンツが引っ越してきたのは偶然だったようなんですが、ヴァルキリーであるダニーが現れた事でテンパったジガードが唱えた呪文によって実は大変な事が起きてしまっているようなのですが、ニューミュータンツ達はその事をまだ知らない模様。NMのみんな的には「またアスガードかよ、勘弁して」って感じぽいですが(笑)、これからみんながどんな大冒険をするのか楽しみーv 所で解説シーンで大人のロキと、ストーリーの中で今の子ロキが、どっちもリンゴ剥いて食べてるシーンがあって、ロキはりんご好きなのかなーvと思って見てました。可愛いv)<2012.6.18>

【AVENGERS ACADEMY】#29(2012.5)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Tom Grummett
「Avengers vs. X-Men」タイイン「Protective Services」パート1。X-Menがユートピアから脱走後、残された子供たち等をアベンジャーズが保護。アカデミーに連れてくる。囚人ではないから監禁はしないが、脱走しそうになったら攻撃してでも阻止するようにと言い残してスティーヴがハンク・ピムをミッションのため連れて行ってしまうと、アカデミーにはティグラ、その日の特別講師だったハーキュリースと子どもたち、そしてユートピアのラオ博士とジェフリー、記憶喪失のセバスチャン・ショウが残される。ハーキュリースが競技で競わせる事を提案すると、両者の子どもたちは少し打ちとけかけるが、結局わだかまりの抜けぬままだった。ショウはジェフリーの作った特殊なセルに閉じ込められるが、与えられた本を8時間頭に打ち付けることでパワーをため、床を破って脱走してしまう。(スティーヴ結構無茶言う(笑)。今回焦点が当たっているのは、X-23ことローラちゃん。アカデミーに滞在していた彼女はかつてのチームメイト達と思わぬ再会をするのだけれど、何をどう感じていいのか分からない。ファネスはそんなローラに共通点を感じるんですが、「共感」というにはまだ未熟な二人の不器用だけど、自分と同じように感じる人がそばにいるっていう安堵感的なものが伝わってくるシーンが愛しい。対フェニックスということでウルたん的にはショウには因縁があるんですが、肝心のショウは記憶喪失になっているものの、何かをしようとしており脱走してしまう。最後のシーンはかつてのフェニックスの時のセバスチャン・ショウvsX-Menでのウルのシーンと同じポーズをショウがしていて、そんなファンサービスっぷりにもグっとくるv それにしても冒頭のハーキュリースの裸祭にツッコミ炸裂です〜www)<2012.6.15>

【AVENGERS VS. X-MEN】#3(2012.5) マグ度:★★
Story: Jason Aaron, Brian Michael Bendis, Ed Brubaker, Jonathan Hickman, Matt Fraction / Script: Ed Brubaker / Pencils: John Romita Jr.
ホープが脱出したあと、サイクロップスはX-Menを率いてアベンジャーズに投降。それが茶番だと見抜いたのはローガンだけだったが、間に合わずマジックのテレポーテーションで逃げられてしまう。彼らがホープを追うのは明白であり、スティーヴもまたホープを探し出そうとするが、どちらのチームにとっても、彼女を探し出す手段はセレブラしかなく、今はローガン側であるウェストチェスターの学園が頼りだった。学園のレイチェルはローガンとスティーヴに請われてセレブラで導き出したホープのいる可能性のある5つの地点を教えるが、彼女の気持ちは実はスコット側にあった。5か所同時に居場所が現れたことに不審を抱きつつも、それ以上を追求する事はできず、スティーヴはアベンジャーズを5か所に分け捜索活動を展開、さらにトニーにはタワーで対フェニックスの方策考案にあたるよう指示する。ハンク・ピム、シャロン・カーター、ローガンと共に自らもまたサベッジランドに向かうスティーヴだったが、その途上、命令に従わずにホープを殺そうとした件でローガンを責め、ジェットの中で格闘後外へと放り出すのだった。(奥さん家でお留守番(ちがう)v いや〜〜〜今回はスティーヴのローガンに対する容赦無さっぷりもアレなんですが、それより何よりトニーとのやりとりに胸がきゅんきゅんきゅんきゅんしちゃってもう(><)vv スコットの降伏が茶番だと見抜けなかった二人ではあるんですが、投降してきたX-Menをじゃあどうするってなった時に決めるに決められなくて、しかもスティーヴが「彼らは法を犯してるんだ」と言うのにトニーが「じゃあいったい何の罪で彼らを裁くんだい? そして彼らをどこに捕らえるって言うんだ? ラフトを空にして彼らを放り込む? なぜって君のやり方らしくないからだよ!」って言って、それに対しスティーヴが「私はただあの少女を救おうと…私たちの世界を救おうとしているだけだ」って返すと、トニー「分かってる。でも少し前、私も同じことを言っていた…その時君は私と対立する側を選んだじゃないか」って諫めていて、Civil Warの時の事を真っ向からネタに出来るくらい今の二人が深くつながっていることがもう嬉しいやら愛しいやら(><)vvv 「あの時君は私と対立したのに、あの時の私みたいなことをするなんて君らしくない」って面と向かってスティーヴを批判するなんて、トニーってば良妻すぎてもうもうもう悶えるしかないです〜vvv 本当に全身全霊でスティーヴを支えてる感があって、ローガンが命令に背いてホープを殺そうとした事が許せなくて対決しなきゃいけなかったり、それなのにそれを後回しにして先にローガンを通じてセレブラの結果を得ようとしたり、もちろん学園側(レイチェル)からはいい反応えられなかったりとか、スティーヴ的には厳しい状況続きなんですが、トニーがそばにいるおかげでそんな数々があっても頼もしく思えちゃう。なお、こないだスコットが爆弾投下みたいに発表した談話は、キャップもトニーもスルーな方向みたいです。後はユートピアを脱出したX-Menがセレブラでホープちゃんを探さなきゃって言う時に、ネイモアが「サーベラスとかいうアレ」発言してデンジャーさんに「セレブラのこと」って言われて、それにオロロがウケてるシーンが可愛くてツボでしたv 深刻な状況のはずなんですが、キャプトニ夫婦の夫婦っぷりとか、たまにユーモアのあるシーンもあったり、ホープちゃんの怯えているのにひとりで何とかしようとしている姿とか、多面的に描かれていることが今号を面白くしているなと感じました。エドさんの大人数(チーム)ものにあまりいい評価をこれまでしてこなかったけれど、今回はすごく良かったです。)<2012.6.14>

【UNCANNY X-MEN】vol.2 #11(2012.4) マグ度:★
Writer: Kieron Gillen / Pencilers: Greg Land
AVX#1および#2中に起きていることをX-Men視点で。アベンジャーズと決裂し、ホープがユートピアから脱出したのち、サイクロップスはかねてからコンサルタントとして契約していたケイト・キルデアを通じ、世界に向けて遺憾の意を表す記者発表をする。(スコットでかく出たな…。最後発表された文書を見ると、こうなったのはアベンジャーズのせいであり、人間社会と対決しなければならなくなるのは残念って、なんだかんだアベンジャーズのせいにしつつ宣戦布告みたいに読めます。ううむ、キャプトニ夫婦がイラっとするのが目に浮かぶ感じです。「結局味方だと思っていた人々もわれわれミュータントを物としか見てなかったことがわかった」って口調過激だなー。スコットがこの文言を「アベンジャーズ・プロトコル」としてあらかじめ用意していたというのも良い気分になれないし。どっちにも言い分はあるし、どっちの言い分も尤もとは思うんですが、どっちも自分たちで対立の種を蒔いてるんじゃないかなーという気がしてならない。あるいはそれもストーリーを通して描こうとしているもの(問題提起)の一つであるのかしらん。チームメンバーのそれぞれの思いが少しずつ語られていたりもするのですが、そんなに特記するほどのものはなくて、でもホープちゃんが(他人の言いなりになるのではなく)自分の意思で何かしなければとあがいているのが、危険なんだけれど愛しく思えてしまう。マグたんは今回壁紙的。チームメンバーそれぞれの心情を順に追ってたので、今後の号で何か出てくるかな)<2012.6.13>

【AVX: VS】#1(2012.4)
[1. The Invincible Iron Man vs. Magneto]
 マグ度:★★★★★
Writer: Jason Aaron / Artist: Adam Kubert
[2. The Thing vs. Namor The Sub-Mariner]
Writer: Kathryn Immonen / Pencils: Stuart Immonen
Avengers vs X-Men #2の中からアイアンマンvsマグニートー、シングvsネイモアのバトルをピックアップ。(本篇から2組を取り上げて、バトルシーンを描くだけで他には内容が無いよっていうのを冒頭にズバっと謳っちゃってる短編集(苦笑)。実際の戦闘でどんなバトルを繰り広げるのかっていうところもヒーロー対決では見所の一つなんだろうけど、本編にそれを入れてるとかえってまどろっこしくなりそうなところを、バトルだけ切りだして別冊にするっていう手法は個人的にアリだと思いました。ただ結局内容としては自分でも言っているように殆ど無くて戦ってるだけの本なので、マーヴル界の可愛い子ちゃん達がどれだけ面白い事をしてくれるかっていうくらいの楽しみ方なのかなぁ。私的には好きなキャラが出てなきゃ楽しくなさそう(苦笑)。とりあえず今回はトニーとエリックの可愛い子ちゃん対決で、しかも絵がキューバートなので、そこのところは楽しかったですv もっと素顔が出てたらもっと嬉しかったなぁ。アーマーは金属じゃなくても、アーマーのシステムは磁力で影響されちゃうんじゃないって思ったんですが、そういう手は使われなかった。Magneto: Not a Heroではトニーの方がエリックに牽制されちゃったので、今回はその逆襲版みたいに思えてうっふりしちゃったv 後半のベンとネイモアのバトルでもベンが軽口叩きながらのバトルだったりするんですが、真剣勝負のはずなのに遊んでるようなゲームみたいな感じにしか見えなくて、だから戦闘っていっても生きるか死ぬかみたいなんじゃなくて、作戦を遂行するためにどれだけ相手方を抑えられるかっていうくらいの雰囲気なのかなーって感じます)<2012.6.6>

【AVENGERS VS. X-MEN】#2(2012.4) マグ度:★★★★
Story: Jason Aaron, Brian Michael Bendis, Ed Brubaker, Jonathan Hickman, Matt Fraction / Script: Jason Aaron / Pencils: John Romita Jr.
戦闘状態に突入してしまったAvengersとX-Men。ホープはエマによって若手ミュータント達の監視下に置かれるが、自分が原因でこんなことになっていると思うと居てもたってもいられなかった。そこへウルヴァリンが襲ってくるのだが、すでにフェニックスとしての目覚めが始まっているホープは、彼を焼き尽くすとユートピアから脱走する。宇宙空間ではSecret Avengersをメインとする面々が、いよいよ地球に迫るフェニックスフォースに死を覚悟して立ち向かおうとしていた。(トニーとエマの対決が、双方のリーダーの恋人同士によるキャットファイトにしか見えない(笑)。別の場所ではキャップがサイクと対決してるしさー、やっぱり最強カップル対決かしらんって思っちゃうvvv あまり立ち止まらずにぐいぐい先を読みたい感じのストーリーなので、主なバトルシーンをAVX:VSの方に抜き書く手法にしたのは個人的には賛成。テレビ中継を見てピエトロもいてもたってもいられなくなって、父親をパンチしに行っちゃったりw ワンダはまだ腰重い感じですが、彼女の夢日記にフェニックスが現れていることからも今後関わってくるんだろうなと思うとハラハラします。ミュータントのためとはいえ、かなり強引なリーダーシップを発揮しているスコットと、それを横で注意深く支えるエリックという関係がいいなと思うのですが、ローガンはそんなスコットとSchismで対立してしまって以降、その摩擦を引きずっての今回の事件という空気。そして相変わらず、皆を守るために自分が手を汚す気のローガンを、スパイディがちゃーんと気にしていてついていってるという(ここ胸がきゅんとなった(><))、こんなカオス状況の中でも人物間の関わり合いを忘れていない描写がいいなと思いました。)<2012.6.6>

【UNCANNY X-MEN】vol.2 #10(2012.4) マグ度:★★★
Writer: Kieron Gillen / Pencilers: Carlos Pacheco, Paco Diaz
ユニットがホープをおびき出したと知って、サイクロップスはその場の任務を投げ出しエクスティンクションチームを連れてホープの救出へと向かう。ユニットを捕獲後、ブランドはスコットを脅迫同然にしてユニットをX-Menの施設に収容させる。ホープはユニットがフェニックスについて何かを知っていると察し、故意に接近していく。(AVXのプレリュード的な話になっているのかな…(AVXもう始まってるんですけど)。アベンジャーズと共闘するのかと思いきや、ホープが罠にはまったと知ってサイクが全チームを引き上げてそっちに行ってしまい、残りをアベンジャーズに丸投げ。スティーヴはそんなスコットの姿を見て、彼が地球の危機よりも、ホープの安全を最優先に考えていると見抜くってあたりはなんかこう、胸が痛いなあ。ホープはフェニックスと自分の関係が気になっていて、危険なユニットを大丈夫だとスコットに思わせてまで接近しようとしているのですが、ユニットは捕らわれの身になってもなおデンジャーさんを自在に操ったりしていてやっぱり危険。マグたんは相変わらず駒のひとつ的出番で寂しい限り。こんなんばっかりだとUXM読み続けるのもちょっと辛いなあ…)<2012.5.30>

【AVENGERS VS. X-MEN】#1(2012.4) マグ度:★★★★
Story: Jason Aaron, Brian Michael Bendis, Ed Brubaker, Jonathan Hickman, Matt Fraction / Script: Brian Michael Bendis / Pencils: John Romita Jr.
ある日マンハッタンにノヴァが墜落してくる。アベンジャーズのおかげでどうにか墜落による大惨事は免れるものの、ノヴァはそれよりももっと巨大な脅威の前兆を携えてきていた。フェニックスフォースの再来。それを察知したスティーヴ・ロジャースとトニー・スタークはホワイトハウスに報告と警告を行うのだが、そうするうちに地球のある地点でフェニックスフォースに近いエネルギーが放出されたのが検知される。それはユートピアのホープ・サマーズからだった。スティーヴはユートピアを訪れ、フェニックスフォースによる脅威を阻止するためにホープを保護すると申し出るのだが、スコットはミュータント内の問題であることと、フェニックスフォースの再来がミュータントの復活につながるかもしれないことを理由にあげ、ホープの引き渡しをきっぱりと断り攻撃に転じる。 (実は当初、「またヒーロー同士の内戦モノでいがみ合いか〜つまんないなぁ」って全然期待してなかったんですが、この#1を読み始めるまでにその後のイシューも出ていてそれを見たりしておりまして、このイベントが実はキャプトニvsスコットエマどっちがマーヴル界最強ラブラブ夫婦か??っていう話なんじゃないかと思わされるような数々に悶えて、今ではすっかりテンションあがっちゃっています(注:両カップル共に結婚してません)。ニューアベンジャーズ以降のキャプトニのクロスオーバーイベントへの関わりとしては、HOM:キャップが高齢になりチームに入れてもらえず&キャプトニ二人とも事件後に事件の記憶は無い→CW:キャプトニの史上最大大喧嘩→WWH:キャップ死亡中→SI:キャップ死亡中→SIEGE:事件中トニーは殆ど昏睡(眠り姫)状態でラストバトルのみ参戦→FI:基本別行動が多かった。という状況で、ここ何年ものうちで二人が手に手を取って(?)共闘するような状況はほぼ今回が初めてみたいな感覚さえあるのです。そのうえ、上記イベント他で大変な紆余曲折を経てただでさえCW前よりもさらにラブ度の上がっているキャプトニ夫婦。ちょっと前のHeroic Ageとか、インフィニティ事件あたりでは、まだCW後のぎくしゃく感も残っていたのですが、Fear Itself後、スティーヴがキャップに復帰してトニーとアベンジャーズを再建したりするのを通じて今はすごく絆が深くなっている模様。以前(Siege後)はスティーヴのトニーに対する態度はアベンジャーズの一チーム員っていう感じに見えていて、あんまり政治関係の方に立ち入らせてなかった感じだったんですが、今回のイシューでスティーヴとトニーが一緒にホワイトハウスにプレゼンに行って夫婦漫才(違う)してるのを見るにつけ、今回の事態が特殊だって言う事を考えに入れたとしても、少し前の二人の状況よりは何歩も進んだ関係にある事が伺えますv しかもこの夫婦漫才がまた息ぴったりなんだvvv その他キャプトニ的シーンとしては、冒頭でトニーがノー・ヴァールに色々自分の機器類をいじられて頭にきて怒ってるシーンでも、「キャップ、何とか言ってやってよ!」ってトニーがぷんすかしてるのに、キャップってば妻がご機嫌斜めみたいな感じに笑って軽くあしらってたりして、周りもそんなトニーを放っておいてたりして、もめててもなんだか微笑ましい雰囲気なのが可愛いv(スパイディは「喧嘩やめてよー」って言ってるんですが、それも可愛いv) あとベンディスがアベンジャーズ中の任務中に繰り出す、キャップの「Tony, this is Cap.」って通信が可愛くてしょうがないんだv フェニックスの再来に関して、アベンジャーズはそれまで「もしもの時のための警戒」程度だった模様ですが、ミュータントコミュニティにとっては、「近い将来に必ず来る」ことだった、それがホープの帰還ですでに決定的になっていて、いつこの時が来てもおかしくなかったという空気の違いが出ててすごくいい。アベンジャーズを中心とするヒーローコミュニティと、X-Menを中心とするミュータントコミュニティは、これまでもなんとなくそれぞれ独立するような存在であって、どちらもヒーローで目的が合えば協力関係なのですが、決して100%友好的な関係にあるわけでもないという、まるで2つの異なる国の外交関係みたいな関係だなーと思います。ワンダの処遇をめぐって両者が相いれなかったりした経緯があり、緊張もありつつも有事には協力してきた双方ですが、スティーヴがユートピアを訪れた時の固い表情は、今回の件に対する協調関係をX-Men側と結ぶのは無理だろうと最初から分かっていたのでしょう(だからこそヘリキャリアとアベンジャーズが待機させられていたわけですし)。スコットにとって、フェニックスフォースの再来は、最愛の女性ジーンを奪われた因縁、その生まれ変わり的存在のホープを狙う存在であることや、ミュータントにとってフェニックスフォースが何らかの関連があるのではないか、フェニックスがもたらす破壊と復活ゆえのミュータントの復活に対する渇望、ミュータントが絶滅に瀕している現状への危機感等々、さまざまな想いと思惑が彼の中に渦巻いていることを、短いシーン、シーンの中に詰め込んでいて、アベンジャーズとX-Menの対立が今回唐突に始まったことではなく、これまでの状況の様々な蓄積(これまでの色んなコミックス内でのストーリー)があって、フェニックスがその火ぶたを切るきっかけとなったにすぎないという展開にもってきているところが、うまいと思いました。「X-MenもAvengersも最近映画があったから、双方を対立させて話題づくりしてるだけなんじゃないの」という批判的な気持ちが広報段階では私の中にあったのですが、しかし、これまでのストーリーの土台の上に今回のストーリーを展開させているという表現のうまさが、そういった批判的な気持ちの大半を飲み込んでしまっています。さてマグたんなんですが、今回すごくうれしいのがすごく可愛いvvvvvということvvv もちろんJRJRの絵でしかもヘルメットオフで、外見もめちゃめちゃ可愛いのですが、スコットの危うい部分をその都度指摘したりして見守っている感がありつつ決して出しゃばらない所とか(まあそういうところもこれまで色々あってこうなったんですが)、ホープを厳しくトレーニングしてるのを見ながら「“真摯に”なりすぎるあまりに“強制的に”なるということを誰よりも熟知しているのも私だ(I also know, better than most, that there's "taking it seriously" and then there's "compulsion".)」と言ってエマに懸念を話すくだりとか、そんなまなざしとかセリフの深さがいいなあ〜vvって思いました。)<2012.5.24>

【AVENGERS VS. X-MEN】#0(2012.3) マグ度:☆
Writer: Brian Michael Bendis(Scarlet Witch story), Jason Aaron(Hope story) / Artist: Frank Cho
一人でヒーロー活動に復帰しはじめたワンダに再会したキャロルとジェシカ・ドリューは、チームの皆が心配しているから屋敷に寄って行ってと誘う。自分がチームにしてしまった事が心にのしかかり、ワンダは気が進まないのだが、あまりにキャロルが言うので引っ張られるように屋敷を訪れると、玄関先にビジョンが出て来、ワンダが自分を利用してチームを破壊したことを責め「ここはもう君の家ではない」と冷たく追い返すのだった。一方、ユートピアでは、若干15歳のホープ・サマーズが悶々とした心を抱え、夜中にこっそり島を飛び出して行ってはスコットを心配させていた。ホープはいつしか、フェニックスフォースが自分をめがけて来襲するであろうことを知っていて、「覚悟はできてる」と言うのだが…。(Avengers、X-Menそれぞれで今一番問題の中心になっている2人のミュータントをめぐる短編であり、今後のイベントへのプレリュード。ワンダの物語が泣ける…(><) Avengers: Children's Crusadeのあと、一人で歩む道を探すと言って、キャップが誘ったアベンジャーズへの復帰も、マグたんが誘った休養も断って、一人でヒーロー活動を始めた模様。全体的に自信なさげな雰囲気が痛々しくて切ない(涙)。キャロルはDisassembled直後はワンダを絶対許せないと言っていたんですが、色々あってもう今はワンダの事を大切に想う親友に戻っているようでほっとしました。ビジョンは最近目覚めたばかりなせいか、怒りもまだ新しいんだろうなと思います。怒りをそのままワンダにぶつけてしまって傷つけてしまうのですが、誰にも見えない所で泣いてるのを見ると、決して愛情が消えてしまっているわけではなさそうなのでますますもどかしくて切ない。周囲の皆もハラハラしてるのですが、口を挟もうとすると「夫婦の問題だ」と言って一蹴されてしまうので、見ていることしかできなくて、それを見ているこちらも辛いです(涙)。キャロルは泣きだしたワンダを抱きかかえて連れて行ってあげるのですが、後に残されたメンバーの中で、トニーが「彼女に辛くあたりすぎじゃないかい?」って言うと、ウルに「彼の言い分だぜ」って制されちゃうんですが、それでも「そうだけど…でも、私は二人が仲睦まじいのが好きだったんだ…」って辛そうなので、またそれが切なくて(><)。どうしてもキャプトニの喧嘩の時と比べちゃうんですが、キャップはCivil War後ですらトニーに「ここは君の家だし」「チームにいてほしい」って言ってたし、こないだのインフィニティ事件の時に怒ったときだって、結局アベンジャーズから追い出したりしなかったって言う事を思い返すにつけ、やっぱり屋敷から追い返すっていうのはすごく重いし酷だし、そうしなかったキャップ→トニーに再度アテられてしまったりとかもしたりして色んな意味で悶えます。一方、ユートピアの方ではホープちゃんが自分探し的な感じで悶々してるんですが、彼女の、普通の少女らしいところと、普通以上のものを持っているところ、その両面が常に見えているところがいいなあと思います。ワンダもホープも強大な力にかかわりながら、その力と自分というものの間に挟まれているところで共通点があって、それぞれの現在の心境と状況を、今回のストーリーはすごく良く描き出しているなと思いました。Avengers vs X-Menはホープがメインになってくる話かと思っていたら、ワンダも絡んできそうな感じなので、いったいどうなるのかとても気がかり。)<2012.5.21>

【AVENGERS】vol.4 #24.1(2012.3) マグ度:★★★★
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Brandon Peterson
Avengers Disassembled事件でシーハルクに破壊されて以来、トニーの地道な努力によってようやく復活したビジョン。しかし、当のビジョンにとっては、事件の真相――妻ワンダが正気と能力のコントロールを失い自分を含む皆を操っていたこと――は衝撃でもあり、容易には受け入れられないことでもあった。戸惑った彼は自分を引き裂いたジェニファーや、ワンダの父親であるマグニートーの元へ赴くのだが、何も「答え」は見つけられない。(切ない(涙)。振り返るとAvengers Disassembledはもうだいぶ以前の事であるんですが、今も忘れ去られない問題としてアベンジャーズにのしかかっているという扱われ方に好感。自分自身ワンダに操られて屋敷を破壊し、チームメイトを死においやってしまい、さらに同じく操られたシーハルクに殺されてしまっていたビジョン。原因であるワンダを探そうとするのですが、それは叶わないまま、戸惑いや怒りや悲しみだけが残される。トニーがあれ以来ずっと努力し続けてビジョンを復活させ、これまであった事を教えてあげる冒頭も胸がきゅうんとするのですが、行き場のない感情に翻弄されるまま、マグニートーに喧嘩を売りにいって帰ってきたビジョンをキャップが叱咤しつつも、以前自分も似たような経験があることから、気持ちが分かると言い、「後ろを振り返っても何にもならない。前に進むしかない」と助言するラストも切ない。プラス、キャプトニ夫婦のそんな役割分担がほんとにホームドラマぽくてぐっときます。マグたんとビジョンの、舅と娘婿のいがみ合いも、ここんちの家族だからしょうがないよねー的な微笑ましさがあって(やってる事はガチな喧嘩なんですがw)、マグたん的にはビジョンの事は気に入らないけどワンダを幸せにできるのはビジョンしかいないから仕方がない的な気持ちがすげー可愛いvv あと「人々に受け入れられない」という点では、ミュータントもシンセゾイドも立場は同じで、マグたんがビジョンの事を気に入らなくても立場が同じであるという点に立ってビジョンを諫めてる、それも「人間たちに受け入れられるかどうか」という所を論点にしている描写がいいなーと思いました。ライターによってはマグたんは「人間の見方なんて関係ない」的な態度ですけど、ベンディス先生のマグたんは、ビジョンに対して怒ってはいても、ビジョンがヒーローとして、シンセゾイドとして、一線を超えないようにちゃんと諫めてるとこがすごくいいなあと思ったわけです。それはやっぱりワンダの事があるからで、マグたんがワンダを愛しているからこそ、夫のビジョンもそうやって気を配ってあげてるんだなーっていうのが、いがみ合ってもちゃんと家族って感じがしていいなと思うのですv ユートピアの皆も二人がバトルってても「家族の問題だから」って傍観してあげてるのが理解あるなーと思うのと、ホープちゃんが「変な家族ってうちだけかと思ってた…」ってつぶやくのも可愛いvv)<2012.5.8>

【UNCANNY X-MEN】vol.2 #9(2012.3) マグ度:★★★
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Carlos Pacheco
ソードの基地であり、地球で犯罪を起こした宇宙人を収容する施設でもあるピーク。そこで脱獄事件が起こり、宇宙人の犯罪者達が逃げ出してしまう。アビゲイル・ブランド長官は早速スコットにコンタクトを取り、X-Menのエクスティンクションチームに彼らを捕らえ直してもらおうと依頼するが、アベンジャーズも独自に動き出していて、合流した2チームは協力して事件に対応することにする。その途中でセレブラが反応を見せ、新しいミュータントが覚醒したらしいとホープはエクスティンクションチームを離脱して、若者チームでその場所へと向かうのだが、それはユニットというピークの強力な囚人だった者が故意にホープをおびき出したのだった。(これからAVXでアベンジャーズとX-Menが大ゲンカするところだっていうのに、その直前にチームアップ物を書くとはジレン先生らしい皮肉ということなのかしら。ストーリーとしてはすごく唐突感のある話で、マグたんも今回も「いるだけ」という感じで、まだついていけてない部分があります。人物描写がないわけじゃないんですが、事件が先行してる感があって、やはりジレン先生のUXMはちょっと苦手感があるのでした…)<2012.4.24>

【X-MEN LEGACY】#265(2012.4) マグ度:☆☆☆
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Rafa Sandoval
ウェポン・オメガことマイケル・ポインターの時限爆弾状態がローグとミミック(カルヴィン・ランキン)にも分配された事で若干の時間が生じ、皆で解決法を考えるが結局どの方法もうまくいかない。しかしカルヴィンはローグとこれまでの事や自分のことを語るうち、かつてここXマンションでスーパー・アダプトイドと対決した時の思い出話から、あの時と同じ事をすれば能力がショートして3人が爆発することを防げるのではないかと思い立つ。もし逆の結果が起きれば危険なことも承知しつつ、早速やってみる3人だったが…。(いい話でした…(ホロリ)。マイケルとカルの絆が本当に深くて、最後はもう結婚すんのかなこれと思ったくらいv カルは色々あった自分の過去を心から悔いていて、しかも罪悪感にとらわれ自分を過小評価しているのだけれど、マイケルと出会い二人で色々と乗り越えることで、彼に支えてもらい、彼が尊重してくれることで自分を向上させることができてきた。さらに今回の事件を通じて自分たちの関係や自分を見つめ直し、さらに成長があったんだと思います。カルとローグの能力が似ていることから、悩みにも共通する部分があって、ローグ自身もちょっと行き詰っていた現状を見つめ直して先に進むことができるようになる。キャラクターの成長が、事件によってだけでなくて、事件と、そのことがきっかけとなって発生したキャラクター間の対話により伸びているというのがすごく心に訴えるストーリーだなと思って感動しました。ローグは今回の事件にかかわった事で命の危険にさらされ、周りの人々からエリックに連絡したほうがいいんじゃないのとせっつかれるんですが、そして本人自身、本当は連絡したいって思う気持ちがある事を最後には認めつつ、でもなぜそれをしないのかを、人々との対話の結果ただの意地ではなく冷静に分析できるようになる。それはやっぱりローグもカルと同じように、能力を他人から借りてきたから、本当の自分自身の力なんてあるのかなと疑問に思って自分を低く思う事が多かった、でもエリックは自分を尊敬の目で見てくれる、だからこそがんばろうという気持ちと、それとは逆に一緒にいると感じる安心感から頼ってしまいそうになる両方の気持ちがあって、でももし頼ってしまったら、結局は自立した人になれない=彼が尊敬の目でみてくれるのに値する人物ではなくなってしまうというジレンマがある――っていう語りのあたりはすごく気持ちが分かって共感しました(><)。マイケルも最初は死にたいと言ってたんですけど、最終的には親友をどうしても救いたいカルの気持ちにほだされて、植物状態となることを了承する。マイケルが「俺のことは忘れて、俺の分まで自分の人生を生きて」と言うのも泣かせたんですが、カルがそれを断って、「ここで君のそばにいて、ずっと待ってる。きっとまたいつか一緒になれる」って答えるシーンがほんとハートフルで胸がいっぱいになる(涙)。“他人の力を借りる(もらう)”能力を持った3人が、その“力”の意味を見つめ直し、3人がみんな、“尊敬できる友人のおかげで自分は支えられ成長することができている”と感謝と前向きの気持ちを抱くことができるのがいいなと思います。カルは眠りについたマイケルとともに学園にとどまることにするのですが、頑張らなきゃって思うカルを「あなたはいい教師だと思う」と励ますローグなんですけど、私もすごく同感しました。ところでエリックはこちらには出番があるわけではないんですけど、実際の出番のあるUncanny X-Men誌よりもよっぽどこちらの方が存在感を感じます。トードがブラザーフッド時代の自分を振り返るシーンとか、実際のイシューを思い出して、ああそうだったよね〜、君はほんとに他のメンバーに嫉妬するくらいマグたんを愛してたよね〜〜とか思ったり、とにかく他のシーンでも過去のエピソードをうまく織り込んでいて、それを読んでいても読んでいなくても、「そうだよねそうだよね(><)」って思ってしまうような説得力ある語りになっているところが本当にゲイジ先生の仕事だなあって思いますvv)<2012.6.14>

【NEW AVENGERS】vol.2 #25(2012.4)
Writer: Brian Michael Bendis / Artists: Mike Deodato, Will Conrad
「Avengers vs X-Men」タイイン。数百年前、クン・ルンの玉帝は繰り返し見る同じ夢に悩まされていた。世界を襲う炎の鳥と、それを迎えうつ真紅の髪を持つ少女の夢に。少女こそは70年間現れていなかったアイアンフィストの座を継ぐものであった。玉帝は街で夢の通りの姿をした少女を発見し、アイアンフィストとして育成することに…。その数百年後の現在、クン・ルンでは現玉帝がその時の伝説を紐解いていた。(New Avengers vol.1 #34で、ステファン(当時ソーサラー・スプリーム)はダニー(現アイアンフィスト)に、自分たちは代々受け継がれていた位を一時的に保持しているにすぎず、いつかは次代の後継者にそれを譲る時が来るだろう…ということを、複雑そうな面持ちで語った事があったのですが、それから間もなくしてステファンはWorld War Hulk事件中の行いが原因でソーサラー・スプリームの位を失ってしまい、その後ブラザー・ブードゥーに位が渡ったという事があり…これはひょっとして、今後ダニーもまたアイアンフィストではなくなってしまう前兆…?と思ってしまってハラハラ。かつてホープちゃんに似た少女がアイアンフィストとなってフェニックスと対決したことが、もし歴史の中で繰り返されているとするなら、どうしてジーンの時は同じことが起きなかったのかとツッコミではあるんですが…)<2012.6.13>

【MOON KNIGHT】vol.4 #12(2012.4)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Alex Maleev
最終回。ネファリアはロス市警を襲い、そこへムーンナイトも現れ対決となる。ムーンナイトの救援信号を受け取ったアベンジャーズも応援に駆けつけ事件はなんとか収束。マーク・スペクターはトニー・スタークにウルトロンの頭を手渡すのだった。(ベンディス&マリーヴコンビのトニー!!!!!!ということで大変に大興奮だった最終回。マリーヴ先生画のトニーはやっぱり絶品に美人さんです〜vvvvvvvvvvv トニーが帰ったあと、バック・ライムがポヤーとしながら「あれがトニー・スタークかぁv」って3回も言った上に(大事なことですから3回言ったんだよね)「しかも俺がS.H.I.E.L.D.にいたの覚えてくれてたんだ…v」ってメロメロになってて、かっわいいいいいvvv バック・ライムはS.H.I.E.L.D.が解体されてH.A.M.M.E.R.になったあと(若しくは、H.A.M.M.E.R.解体のあと?)職を失って転々とマーク・スペクターのドラマ制作の仕事に転がり込んだクチだから、きっとトニーがS.H.I.E.L.D.長官だったときエージェントだったんだよね。しかも技術系のエージェントだと思うので、だからトニーも覚えてたのかな〜v こんな風にちょっとその辺に現れるだけで人をめろめろにさせちゃうトニーですから、きっと帰宅したらスティーヴが離したがらないよねとかまた妄想広がっちゃったりするのでしたvvv 今回の話は今後に予定されてるAge of Ultronのプロローグの一つでもあった模様で、だからこそ、目下ウルトロンの再来する未来に悩まされているトニーが最後に出てくるのは自然な流れとはいえ、全然予想してないときに出番が急にあったのでびっくりしつつとてもうれしかったのでしたvvvvvvv ウルトロンが人類にとって代わろうと虎視眈眈と狙っていて、しかもいつ襲ってくるかわからないという恐怖がトニーにずっととりついていて、「it haunts my dreams」と言ってるのがかわいそうで胸がいたい(><)。しかもトニーはAvengers vol.4誌のNext Avengers編で未来を見ちゃってるからなあああああ(涙)。それはそうと、トニーが帰ったあと、マークの内的人格の中にエコーの他にアイアンマンも加わってて、これはマークの中でトニーがヒーローとして認められたからなのかなーと思って嬉しかったですv それにしてもエコーことマヤちゃんが、あんなにちょろっと出て来てあっというまに殺されたのが不満です…(涙)。実は生きてたとかで復活してほしいけどなぁ…。これじゃマヤの人生、しょうもない男(マット、クリント、マーク)と刹那的恋愛をして、たいていマヤちゃんが酷い目にあうっていうだけで終わってしまっているのであんまりすぎる。もうちょっとちゃんと長続きする恋愛をしてほしかったのですよ…。ううう。最後結局マークが作ってたテレビドラマシリーズは打ち切りになっちゃうんですが(笑)、そりゃあんだけほっぽらかしにしとけば無理もないって思うんですけど、マークとしてはそれほど今となっては未練はないようで、ハリウッドでの生活よりも、ウルトロンと戦って死ぬほうがいいって今回の事件を通して思ったそうな。そんなわけでAge of Ultronに続くみたいなんですが、こんな前段戦を読んでしまうと、今後がまたさらに楽しみになってしまいます〜v)<2012.6.12>

【FF】#17(2012.4)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Nick Dragotta
ジョニーがピーターのアパートメントにルームメイトとして転がり込んでから3週間が経過していた。破天荒なジョニーの言動にピーターは振り回され続け、なんとか追い出そうとするのだが…。(よく3週間ももったな(笑)というほうが驚くくらい、ジョニーのジョニーっぷりが炸裂(笑)。普段のジョニーとピーターの掛け合いを見てても、これが24時間営業とかムリだろって傍目にも思うんですけど、3週間やったんだっておもうと笑っちゃう。エピソード的にはどのシーンどのセリフも笑いドコロだらけでおなか痛いwww 冒頭の裸エプロン(パンツは着用)なジョニーとか、そのエプロンに「Yで終わる日は料理をしません」って書いてあるのとか(笑)、その姿で大股開きでネガティヴゾーンでロッドをかざすシーンとか(笑)、ピーターの会社での謎のプレゼンとか、頭にネクタイはちまきの宴会ピーターが酔っぱらいサラリーマン以外の何物でもないとか、ライトブリゲードのカルが地球に馴染み途中でへんてこ言動だったりww あと意外とペット生活に馴染んでるアニヒラスがもうどこもかしこも爆笑wwww)<2012.6.12>

【CAPTAIN AMERICA AND HAWKEYE】#629 [vol.5 #80](2012.4)
Writer: Cullen Bunn / Artist: Alessandro Vitti
サン・アンドレス山脈のホワイトサンズ・ミサイル実験場での失踪者の調査をしていたキャプテンアメリカとホークアイは、そこが政府の機密施設「ダモクレス研究所」であることを施設の長官カシュミール“カシュ”・ヴェネマから知らされる。そこでは寄生型のクリーチャーに襲われ続けており、失踪者の安否も怪しいものだった。(ライターのカレン・バン先生はこのあとキャップ&アイアンマン誌が控えているのでどんなライターさんかなーと思いきや、いきなりクリーチャー系ネタとかで正直ちょっとビビってます。大丈夫かな…。ストーリー自体は今のところ微妙ーな感じなんですが、今回のポイントはスティーヴとクリントの掛け合い漫才的痴話喧嘩(笑)。全編通して二人がああだこうだ言い合ってるんですが、お互いに対して遠慮がないっていうだけで、多少の不満は表れててもガチな喧嘩とまではいかないやりとりなんですが、私的には特に冒頭の会話にうひゃあとなりました。日記にも書いたんですが、かつてスティーヴがCW後に死亡してた時、トニーがクリントを次代キャップに未遂事件(FALLEN SON: THE DEATH OF CAPTAIN AMERICA #3)があって、結局色々あって、人々にはキャプテンアメリカが必要だと言ってクリントをキャップにしようとしたトニーにクリントの方から「“人々”だって? あんたにじゃないのか、トニー? あんたはキャップを失った喪失感をどうにか埋めようともがいているだけだ」って言ってキャップを継ぐ件は蹴るんですが、今回、キャップがクリントの行動に文句つけると「俺があんたの仕事を継いでたかもしれないんだぜ、忘れんなよ(Let's not forget that I COULD'VE had YOUR job.)」とか言っちゃうし!!ぎゃーそれは地雷だろでもクリントきっとわざと踏んでるww つうか、それをここでさらっと言うってことは、その件はスティーヴには報告済み(誰からだよ…)ってことですよね。その時のスティーヴの反応とかも気になるんですが、今回言われたキャップはといえば「悪気はないが君なら責任の重さに潰れていたかもな(Don't take this the wrong way, but you would've folded under the RESPONSIBILITY.)」とか返したりしていやいやいやめっちゃ悪気あるじゃんそれと思って悶えたのでした。スティーヴってばさーーー、「人々にはキャプテンが必要なんだ、トニー」とか遺言に書いといて、結局誰がキャップになっても不満なんじゃんよってツッコミ入れちゃう。(バッキーがキャップを継いでたことも「トニーがバッキーをキャップにするなんて…」ってショック受けてたし@CAPTAIN AMERICA: WHO WILL WIELD THE SHIELD?) とにかくクリントのキャップ未遂事件について、クリントがネタに使ってるとこと、案の定それに頭にきてるっぽいキャップに萌えたのでしたvv )<2012.6.11>

【CAPTAIN AMERICA】vol.6 #10(2012.4)
Writer: Ed Brubaker / Penciler: Alan Davis
「Powerless」パート5。シャロンはマシーンスミスと取り引きをして、スティーヴの体内に埋め込まれたナノテク・ウィルスの件を聞き出す。実はそのウィルスは赤血球と同じ姿をしており、スティーヴのアドレナリンが上昇すると活性化し、スティーヴを血清前の姿に戻してしまうというものだった。トニーはウィルスを特定することが不可能と知ると、特定せずにウィルスを全て消滅させる方法でスティーヴを元の姿に戻す。そこへクリントから、サムがマッドボムに侵され、暴徒と共に暴れているという連絡が入る。シャロンとスティーヴはマッドボムの機能の解析をトニーに託すと、現場へ急行するのだった。(本当にもう今回のストーリーはキャプトニ的に大いに萌えで嬉しいvvvvvvvvvv マシーンスミスが、スティーヴが血清前の姿に戻っちゃった場合にテストをするのがトニー・スタークになるだろうっていう読みの元で、今回の赤血球型ウィルスを開発したとか、ヴィランにさえ公式夫婦って思われてんのかと思ってツッコミでしたv だってマシーンスミスの事件(Steve Rogers☆Super Soldier)の時って、Siege終わって直後だったし、それより前に今回のための作戦練ってたってことは、キャップとトニーがまだCivil Warの仲直りをしてなかった時だし、それなのに読まれてたって読まれてたって(笑)vv マシーンスミスのウィルスの正体を知って驚きつつも興奮しちゃうトニーが可愛すぎるし、「So we should have our Steve back in no time.」とか、シャロンと一緒にOur Steveって何よとか思って(また表情が嬉しそうで可愛すぎるだろ)ツッコミだし、だいたいそこでスティーヴが着替えないうちに元に戻しちゃうから服がビリビリに破けちゃってサービスシーンすぎるし、トニーもわざとなんじゃないかとか思っちゃうしもうもうvvv スティーヴがもやしっ子に戻っちゃってる間、トニーはあれこれ心配したり励ましたりしてたんですが(きゅうん)、いよいよサムがマッドボムにやられちゃって大変出動しなきゃっていう時に、トニーはスティーヴとシャロンを先に現場に向かわして自分はマッドボムを無効化する方法を探るっていうんですが、その時スティーヴが「私の心配をしているひまにそれの解析をしていてくれればよかったのに(You should've worked on THAT instead of worrying about ME.)」とかって、ひどい!何言ってんのトニーが君の心配するの当然じゃんって思いつつもそれさえもノロケにしか見えなかったりもしてさらにトニーが「はいはい、私の優先順位が間違っていたよ、今度からは気をつけるから(Yes...my priorities are ALL screwed up... I'll remember that next time.)」ってのも、うわあんほら傷ついてるじゃないか(><)って思うのと同時にそうじゃなくてやっぱりイチャついてるだけかもっても思ったりとりあえずあてられるv そうこうするうちにマッドボムに操られたサムがクリントにかなり酷い事を言ってしまったりしてるんですが、その内容がスティーヴがどっちを選ぶかとかちょっとどうかしてる(笑)。トニーが危機一髪な所で駆け付けてくれて皆を正気に戻してくれて一件落着なんですが、サムは明らかにスティーヴを殺しそうになってたところをトニーのおかげで元に戻れたんですが(さすが息ぴったり夫婦v)、スティーヴはサムに自力で踏みとどまったと言ってあげるんですが、100%本当ではないんですよねえ。今回はサムがちょっと可哀想(ほろり)。)<2012.6.6>

【MARVEL'S THE AVENGERS PRELUDE】#4(2012.4)
Plot: Christopher Yost, Eric Pearson / Script: Eric Pearson / Penciler: Agustin Padilla(Chapter7), Wellinton Alves(Chapter8)
「Fury's Big Week」パート4。ナターシャは何とかサミュエル・スターンズ博士を確保することに成功するが、アボミネーションはロス将軍の手に渡ってしまう。こんな事件ばかりではもう自分たちS.H.I.E.L.D.の手に負えないとフューリーに訴えるナターシャ。フューリーはここ1週間に次々起きた事件が、四次元キューブの解析とフェーズ2を進める手がかりになることをカウンシルに説明。どうにかカウンシルの了承を得ることができるのだった。それから1年後、北極ではついにスティーヴ・ロジャースが発見され、現場へと向かう前に、フューリーは四次元キューブの解析を依頼したセルヴィク博士にクリント・バートンを専属でつけるのだった…。(以下はアベンジャーズ映画に続きますという所でエンド。Iron Man2とIncredible HulkとThorの事件が1週間のうちに連続で起きていて、その物語がすべてアベンジャーズへと引き続いているというまとめになっているのでした。映画のタイムラインはアイアンマン2のラストでモニターにハルクの事件が映っていることがなんとか他作品との関係をつなげているのですが、やっぱり分かりにくくなっているので、この作品がその補足の役目を大いにになっていて、この作品のまとめをThe Art of Marvel's Avengersで再度表にしてまとめています(その日本語版はアベンジャーズの映画パンフに掲載)。個人的に今回一番ツボったのはやっぱりスティーヴが見つかった知らせを受けた時のコールソンの輝く表情かな(笑)。かわいいなぁvvv あとお疲れの上司(フューリー長官)に車の運転させて自分は助手席で寝コケてるクリント!(爆笑))<2012.6.5>

【AVENGERS】vol.4 #25(2012.4) マグ度:★
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Walter Simonson
「Avengers vs X-Men」タイイン。アベンジャーズと、それを率いるスティーヴ・ロジャースへの有名無名の批判やバッシングが続き、スティーヴはクサクサしていた。そんな折ソーが帰還し、またノー・ヴァールはハンマーの事件以降逃亡したA.I.M.の潜伏先を割り出す。(トニーの良妻っぷりが萌えますvvvvvvvvv 冒頭ではクサクサ中のスティーヴに声をかけたり(お金そんな無い身なのにトレーニング用ロボ壊されてもいいよって言ってあげる所がまた尽くしてるなぁあああ)、クリント&ジェシカにスティーヴが大変だってことを言ったり(二人とも聞いちゃいなかったけど)。スティーヴもノー・ヴァールが持ってきたA.I.M.の情報を先にトニーに見せるように言ったりして、二人がラブラブなのがやっぱりいいなぁと思うのでしたv すっきりしない事ばかりでストレスたまってたスティーヴにとっては、分かりやすい勝利を得る事ができてちょっとスカっとした所で、ラストにはひそかにノー・ヴァールにクリーのスプリーム・インテリジェンスの手が及んでいて、今後に不安を残しつつエンド。ノーがクリーと地球の板挟みになってしまうのかなーと思うと、今が結構楽しそうなのでハラハラします…)<2012.6.5>

【AVENGERS ASSEMBLE】#2(2012.4)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Mark Bagley
タウロスはソーとアイアンマンをノックアウトし姿を消す。彼が奪おうとしていたのは、ultimate nullifierだった。またハルクもアベンジャーズタワーに現れ、スティーヴに砂漠であった出来事を報告する。ハルクが戦った相手はアクエリアスであり、ゾディアックを敵にしていることが分かるのだが、謎も多い出来事で、スティーヴは事件に遭遇したトニー、クリント、ナターシャ、ソー、ハルクをヘリキャリアに集めると、この件はしばらく伏せておくようにと言い渡す。だがそこへゾディアックがultimate nullifierを奪い返しに現れ…。(ゾディアックの事件に引き寄せられ、メンバーが集結する。そのメンバーがちょうど映画と同じという展開w メンバーこそMCUと同じだけれど、彼らは616世界でのこれまでがあるだけに、映画の初々しさとは違ってチームワークでも人間関係でもこれまでのバックグラウンドがある感じを醸し出している所が好きv 特にハルクはトニーと色々あり過ぎた(WWHがねえ…(涙))だけに、意識不明になった(しかもパンツ一丁というサービスっぷりがまた)トニーが目覚めた時に目の前にハルクがっていうドッキリと、それでも協力関係を結ぶ所に胸がぎゅっとなります。すかさず「大丈夫だよ」ってトニーを気遣ってるスティーヴがまた萌えるしvvvv それにしてもトニーがパンツ一丁でずっといるので、それだけでかなり悶える回でございました…このお色気担当ちゃんめ!)<2012.6.1>

【FANTASTIC FOUR】#605(2012.4)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Ron Garney
皆の力で命を救われたリードは、自分が生きる事によって未来の世界がどう変わるのかを確認したくて、父ナサニエルと共に時間旅行に出かける。そこで目の当たりにしたのは、フューチャーファウンデーションが開発した血清の副作用により、信じられないような長寿を得てしまったベン・グリムの姿だった。(血清の副作用というよりは、血清のおかげで1年に1週間だけ人間の姿に戻れる=その時間だけずつしか年を取らないということなので、むしろ血清がなければベンは永遠に生きなければならないところだったのかしら? ベンの人生が不幸ばかりではなかったにしても、そして一応フランクリンという存在が時折そのそばにいる事ができていたとしても、途方もない時間を生きなければならなくなったベンがかわいそうでかわいそうで(特に後ろの方に行けばいくほど…)、リードをぶっ飛ばしたい気持ちになります。リードもリードなりに自分の見たものに衝撃があったからこその最後のシーンだと思うんですが、その歯がゆい不器用さがまたもどかしいっていうかなんっていうか。とにかく未来のフランクリンがジョニーに似てる所がまたジョニベン的に胸キュンなんですよ…(><))<2012.6.1>

【NEW AVENGERS】vol.2 #24(2012.4)
Writer: Brian Michael Bendis / Artists: Mike Deodato, Will Conrad
「Avengers vs X-Men」タイイン。ルークは妻子を探し回ったが見つけられず、焦燥のあまりアベンジャーズマンション前にいたテレビカメラをつかまえて「どこにいるんだ、帰ってきてくれ」と訴える有様だったが、そこへジェシカがドリーンと赤ん坊と共に帰ってくる。ジェシカはルークに、赤ん坊の為にはここにいられない、としてアベンジャーズを離れる意思を伝えるのだが、そこでフェニックス事件のためにスティーヴ・ロジャースから全アベンジャーズチームに召集がかかる。概要を説明されたメンバーのうち、オロロはその場を離れてX-Men側へと向かい、ジェシカも赤ん坊とともに残留する決断を下す。(ルーク&ジェシカ夫妻の物語とAVXが同時進行。AVX本編に合わせたあわただしい話になるかと思いきや、いろんな要素があって面白い。ルーク&ジェシカ一家を本気で心配してるんですが、夫婦がどんなに愛し合っていても赤ん坊が大切なジェシカの気持はわかるし、アベンジャーズが大切なルークの気持ちも分かるし、どうすればいいんだーと悶えるばかり。二人の結論が出せないうちに今度の大事件が起きてしまうというのも切ない(><)。スティーヴのブリーフィングシーンを読んでいて、結局ヒーロー同士の対決ネタなものだからどうしてもCivil Warを思い出さずにはいられないんだけど、そこで長セリフかますのがCivil Warにメインではいなかったレッドハルクというのがうまいと思うし、彼が実はロス将軍なので、戦争慣れした雰囲気のセリフも説得力があっていいと思う。なんといっても冒頭の、スティーヴとスコットの会談をモニターで見守るトニーの心配っぷりと緊迫ぷりが萌えますvvv ナターシャが「大丈夫よ」ってトニーを安心させようとしてたり、ピーターがおしゃべりして怒られたもんだからブーたれて、ボビーに「シー」って言われるんですが、そんなボビーの顔も笑顔だったりして、皆トニーのこと分かってあげてるなーっていうアベンジャーズの雰囲気がたまらなく好きです。)<2012.5.31>

【JOURNEY INTO MYSTERY】#636(2012.4)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Richard Elson
「The Terrorism Myth」パート4。ナイトメアは恐怖を統べる王冠を造り上げるが、ロキは恐怖を司る者たちを煽って、王冠の争奪戦を生じさせる。(最後になって急に大急ぎ展開で終わってしまってちょっとポカンとしてしまった感じ。でもFear Itselfタイイン中にこの恐怖系の神々みたいなひとたちの話があったので、かろうじて唐突感は減じられてるかなー…。最後ロキがリアを連れてこないだのミルクセーキの時の件を謝りに行くエピソードが面白かったです(笑)。)<2012.5.31>

【MARVEL'S THE AVENGERS PRELUDE】#3(2012.4)
Plot: Christopher Yost, Eric Pearson / Script: Eric Pearson / Penciler: Agustin Padilla(Chapter5), Wellinton Alves(Chapter6)
「Fury's Big Week」パート3。ナターシャがニューヨークでハルクの事件を追いかけている間、クリントはメキシコでコールソンを援護しつつデストロイヤーの回収にかかわっていた。フューリーはスタークエキスポ後にトニー・スタークをS.H.I.E.L.D.の顧問(コンサルタント)とするが、カウンシルはフューリーとは相いれないロス将軍にも権限を与えていた。(MCU=Marvel Cinematic Universeのこれまでの映画のタイムラインを整理するストーリーが進行中。ナターシャがハルクの事件を追う中であれこれ痛い目にあった事がアベンジャーズでの態度につながっているという事なのかなという気はすれど、このコミックの中のナターシャはずいぶんそれより強い気がします(笑)。クリントは休暇返上で呼び出された割に、結局騒動の傍でうろうろしているくらいしか出番がなくて不満気(笑)。クリントが車を運転してあげてる間、お疲れのコールソンが助手席でうたた寝してるのが可愛かったvvv)<2012.5.22>

【AVENGERS ACADEMY】#28(2012.4)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Karl Moline
「War with the Runaways」パート2。ハンクとハンベルトの協力で、ランナウェイズはオールドレースと再会できるが、ニコはハンクとティグラが、モリーとクララを無理にでもアカデミーに収容し仲間たちから引きなさそうとしている事を暴露。両者は危うくバトルになりかけるが、アカデミーの子どもたちはランナウェイズの子どもたちに同情的であった。いったんアカデミーに戻った一行はニコの魔法でお互いの心中を認識しあい、両者が納得できる方法を探るのだった。(大人達の気持ちと子どもたちの気持ちがすれ違い、しかもどちらが正解ともいえない―という描写がすごく好き。魔法で簡単にわかり合っちゃうのがちょっとご都合かなーという気もしたりするのですが(笑)。ジュリーとカルラがいい感じなのが可愛かったり、ウルトロンの件を抱え続けているハンクがヴィクターの存在にちょっと救われたりとか、細かい見どころもそこかしこに。アカデミー連載当初は研究者っぷりが抜けなくて教師としては危なっかしいように見えてたハンクですが、最近では堂々とした先生っぷりなのも成長が見えていいなあと思います。子どもたちを導いたり守ったりするのもアベンジャーの務めだって胸を張って言うあたり、見なおしちゃいます。)<2012.5.22>

【WINTER SOLDIER】#4(2012.4)
Writer: Ed Brubaker / Artist: Butch Guice
「Longest Winter」パート4。ジェイムズとナターシャはラトヴェリア大使館でDr.ドゥームを説得し、先の暗殺未遂の報復を装い、ドゥームを騙って事件が起こされそうだと助力を請う。ドゥームが割り出したドゥームボットの行先は国連ビルであった。ジェイムズとドゥームは早速国連ビルに向かい、ドゥームはドゥームボットと、ジェイムズはかつて自分が養成したエージェントの一人アルカディと対決。その結果、国連での事件は陽動作戦にすぎず、ルチア・フォン・ヴァルデスの目的は他にあることが明らかに…。(バッチ・グイスの美麗アートが大人ぽくしっとりした感じなのに、ジェイムズとドゥームたんのコンビが凸凹お笑いコンビ以外の何者でもなくてそこがまた面白すぎてツボった号ww 二人の掛け合い漫才をさくっと流してるナターシャ姐さんもイイww アルカディを追わなきゃいけないのにドゥームvsドゥームボットがちょっと気になってるジェイムズがアホ可愛いんですが、ジェイムズがアルカディに「お前は騙されていたんだ。お前の仕えている相手は母なるロシアじゃない。裏切り者はお前なんだよ」と告げるシーンは切なかったです(ホロリ)。危険な男だったアルカディがそれを聞いてショックを受けている所とかみると、彼にも忠誠心があって、それを死に際で騙されていたことを知らされるなんて酷だなあと思った次第。しかもそんな国連での事件も陽動にすぎなくて、実はルチアはドゥームボットから、ラトヴェリアの核ミサイル起動コードを盗み出していた!という大変な事態が明らかになってまだまだ続くのでした。今回ジェイムズの着てるコスが例によって抗衝撃素材だったり、ジェイムズの使ってる銃が持ち主の生体認証式だったりと、何かとトニーを思い出させるアイテムばかりなんですが(トニーがジェイムズに作ったキャップコスが高度な抗衝撃素材だったり、Civil War後キャップを連行したシールド隊員が生体認証式の銃を使ったりしていた)、しかしトニーはジェイムズが生存していることを知らないはずなので、やっぱりフューリーがジェイムズの使ってるコスとかを用意してるのかなあ…。死を偽装してるわりに結構ガンガン人前に出ちゃってるジェイムズなので、わりとすぐに生きてる事がバレるのかなと思えて来て、その時どうなるのかなっていうあたりも気になります)<2012.5.21>

【FF】#16(2012.3)
Writer: Jonathan Hickman / Penciler: Nick Dragotta, Steve Epting
事件後、FFとアベンジャーズは協力してマンハッタンの瓦礫を処理(ネガティヴゾーンに投棄…w)し、破壊されたバクスタービルを再建する。ヴァレリアは周囲に内密で今回の事件への対策を進めていた。両親達に二度と秘密を作らないことを約束させられるのだが…彼女には依然としてドゥームとの間で交わした「秘密」があった。(ドゥームたん生きてたあああ(><)やっぱりーとは思ったけどとにかく良かった(><)vv ヴァレリアがブリッジでドゥームと別れる直前に実は「絶対に生き残って。ここにはあなたにとって価値のあるものがあるから」と耳打ちしていて、ドゥームたんはAUリードが遺したインフィニティガントレットとブリッジのむこうの世界を手に入れるんですが、国づくり大好きっ子なドゥームたんがこの世界で国づくりするのアリかもーってほくほくしてるのは分かるとしても、616界ではクリストフが胸潰れそうになっているんですからちょっとは帰って来て〜(><)。しかしドゥームたんとヴァレリアのこの関係いいなーと思うんですが、ヒックマン先生限定の描写かなあ。もうすぐFF降りるって聞いてるから残念。ドゥームの「再建」と、リードの「再建」が対になっているみたいな演出も面白かったです。今回はわりとヴァレリア目線でのストーリーだったのですが、それがまた良くってvvv 特に冒頭でヴァレリアが大小フランクリンを観察してる目線とか、大人になった自分がなんか気に入らないって感じてるところが好きーv ジョニーはこの回でピーターとルームメイトになる宣言…で、次の回に続くみたい(笑) さびしがりなギャラクタスも可愛かったーv)<2012.5.18>

【CAPTAIN AMERICA AND BUCKY】#628 [vol.5 #79](2012.3)
Story: Ed Brubaker, James Asmus / Script: James Asmus / Artist: Francesco Francavilla
アダム3世の罠にはまったジム・ハモンドを感電させる事で復活させたフレッド。二人はマシソン将軍の研究所へと向かい、キャップを救出すると、アダム3世と対決する。(ストーリー的にはまあ普通の結末だったんですが、フレッドの心境部分が良かったと思います。2代目のバッキーとして働くことは憧れであり誇りだったはずなのに、その時期が終わってみれば、自分ではない他人になりすまし、しかもそれを公表できない(人々はバッキーは一人しかいないと信じていたため)状況においこまれ、自分が命をかけてしたことはなんだったんだと疑いすら抱くことのあったフレッド。最後にスティーヴはビルとフレッドの像を建てる事で二人の国への貢献を示すことにするけれど、それよりももっと、フレッドが今回の事件を乗り越えた事で、自分自身の気持ちも乗り越えられたんじゃないかなと思ってそこがよかったと思います。)<2012.5.9>

【MOON KNIGHT】vol.4 #11(2012.3)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Alex Maleev
マダムマスクにウルトロンの頭を奪われたマークだったが、バックと共に奪還に赴く。(今回もマリーヴ先生のアートに惚れぼれvv 意識を失ったマークの前にマヤが現れて叱咤激励するのですが、マヤの死がまだ受け入れられない私にはちょっとショックで悲しかったです(涙)。)<2012.5.7>

【NEW AVENGERS】vol.2 #23(2012.3)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Mike Deodato
実はスカーはスティーヴ・ロジャースの命でダークアベンジャーズに潜入していたのであった。キャプテンアメリカが捕らわれたという情報を得たスカーはその場でチームを一蹴し、キャップを救出する。ニューアベンジャーズも現場に駆けつけ、ダークアベンジャーズは全員逮捕。スティーヴはチームとヴィクトリア、スカーをねぎらうのだったが、ルーク・ケイジが居ないことに気づく。ルークはマンハッタンで、消えた妻子を探し回っていた…。(今年いっぱいでベンディス先生がアベンジャーズ担当を外れる、ということで、ルークとジェシカの物語もどういう形でか一区切りつけるんじゃないかという気がしていて気がかりです(><)。ヴィクトリア・ハンドがスティーヴのエージェントとして立ち回っていた事はそれほど意外な展開ではなかったのですが、スカーが潜入スパイだったというのはサプライズで面白かったです。スティーヴなかなかやるな…(笑)。一見正攻派っぽいスティーヴがこういう策略っぽいことすると、なんかやたらと感心してしまう(笑)。デオダトとアートも美しくて、特にやっぱりステファンが素敵でうっとりでしたv)<2012.4.26>

【X-MEN LEGACY】#264(2012.3)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Rafa Sandoval
ある日ローグがサムと共に学園上空をパトロールしていると、突然ミミックがマイケル・ポインターを抱えて飛び込んでくる。ミミックは親友であるマイケルを、ビーストに治療してほしいという。ノーマン・オズボーンの元で働くうち、マイケルはノーマンに何かされたらしく、他人の能力を無尽蔵に吸い取る依存症のようなものになってしまったのだとか。ビーストはマイケルをラボに運んで検査するが、このままでは彼が周囲を巻き込んで暴発し、大きな犠牲を生じることを告げる。(前回の事件で躓いてしまったローグ。サムはローガンの個人的な問題だからと励ますが、ローグの気持は晴れない。カートが生きていればX-Menは分裂しなかったかも、サムみたいな大家族が羨ましいと、孤絶感を感じてしまっているのですが、逆にサムは、ローグがこれまで自分自身の力で多くを乗り越えてきたことがすごいと尊敬の念を見せる。二人の生きてきた環境の違いによる、二人の物の考え感じ方の違いが興味深いです。カルヴィンとマイケルの仲良しっぷりが激しくて萌えてしまうところなのですが、ミュータント能力を吸収する依存症に陥ったマイケルを、カルヴィンは何とか宥めたいばかりに、発作が起きるたびに自分の吸収した能力を与えていたそうでちょっとそんな話エロいわあとか思ってしまう。んで、ミュータントではないカルヴィン経由で能力を吸収してたことも災いしたらしく、マイケルの生理学上変化が生じ、非常に危険な状況にあることがあきらかに。カルヴィンもマイケルも、ローグと同様能力吸収系のキャラなので、彼らの苦境を通してローグはまた色々感じるところがあるようで、そこも楽しみです。)<2012.4.25>

【MARVEL'S THE AVENGERS PRELUDE】#2(2012.3)
Plot: Christopher Yost, Eric Pearson / Script: Eric Pearson / Artist: Luke Ross
「Fury's Big Week」パート2。トニー・スタークの護衛兼見張りを命じられていたコールソンだったが、メキシコでワームホールが発生した件を、前回フューリーに一蹴されながらも監視し続けていた。ハンマーの落下とフォレスト博士の研究を知ったコールソンはフューリーに報告、フューリーは彼をメキシコに向かわせ、援護にクリント・バートンを休暇返上で呼び出す。代わりにスターク付きになったナターシャはスタークエキスポでの事件でハマー社のデータを手に入れるのだった。(Iron Man2とThorの事件が同時進行で起きている中、S.H.I.E.L.D.の動きを追うストーリー。他にIncredible HulkとCaptain America: The First Avenger(キャップ捜索)も同時進行で起きていて、公開的にはバラバラだった映画の中のタイムラインを滑らかに繋げるようにしているところが面白い。コールソンのフューリーに対する態度とか、クリントがシールドに就職して初めて取った休暇1日目で任務に呼び出されたり(笑)、超忙しくてフューリーがだんだんキレてきたり(笑)、あちこち面白いんですが、話的にはDVDの特典小話(コールソンのアレ)までちゃんと見てないと分かりにくいというファン向け仕様(苦笑)。でも映画&小話も全部押さえてる人にはなるほどな内容になっていて面白いです)<2012.4.24>

【CAPTAIN AMERICA】vol.6 #9(2012.3)
Writer: Ed Brubaker / Penciler: Alan Davis
「Powerless」パート4。血清前の姿に戻ってしまったスティーヴを、トニーはさまざまに検査するが、原因がはっきりしない。ブラボーがラフトから脱走したという知らせもスティーヴは気になって仕方がなかったが、目前の問題はマッドボム事件だった。サムに頼んで事件を追ってもらうのだが、サムはブラボーに捕まってしまう。一方シャロンはクインキャリアでマシーンスミスを解き放ち、苦労の末にスティーヴの異変の秘密を聞き出し、戻ってくるのだった。(血清前の姿に戻ってしまったスティーヴは、自分が直接事件を追えない事で悶々してるんですが、その横でトニーは、スティーヴが元に戻ってしまった不思議に感嘆したり、ブラボーの脱出事件を聞いて飛び出して行きかねないスティーヴを諫めたり、凹みそうに苛々してるスティーヴを励ましたり。アイアンマンとしてではなくトニー・スタークとして大活躍でとても素敵でしたvvv アラン・デイヴィスの絵がまた可愛いんだ〜vvv スティーヴの変身をやっと目の当たりにして、ついワクワクしちゃってるトニーに「そんなに興奮しないで欲しいな…」と言いつつ、相手がトニーだからまあしょうがないって思ってるスティーヴが微笑ましいv 一番好きなのはやっぱり暴動のニュースを見て、「世界はどんどん悪い方向に向かっているのに、自分はどこかで仕方がない、こういうものだと思ってあきらめてる部分があるのかも」とちょっと後ろ向き発言したところで、トニーが「そんな事は絶対ない。君はずっと戦い続けてきたじゃないか。君は今血清前に戻ってしまっていることが、どこかで自分の気持ちに原因があるかもしれないと思っているんだろう? 私は自分が信心を失ったことがあるから言えるけれどね、君は諦めていないよ。もしそうならそんなに腹が立つはずはないんだ」って言うのがすごい良くて〜vvvvvv トニーは具体的には言わないけど、「lose fath」がアルコール依存症に陥った時のことだって、ファンにはわかるし、あの時の事が蘇っちゃうじゃないですか(><)。一度絶望を体験したトニーだからこそ、今のスティーヴがちょっと諦め気味に陥りかけても、本当は諦めてないっていうのがわかるわけだし、そうやって励まして心の支えになっていることが萌えるのですーvvvvv 二人の気持ちの深い所が垣間見えるライティングが嬉しいvv それとは逆に私はシャロンの行動がすごく問題だと思うんですけど、ちょっと厳しすぎるでしょうか? 誰かに言えば止められるからというのは分かりますが、職業エージェントとして彼女の行動はあってはいけない私情ゆえの独断だし、他にやり方もあったんじゃないのかなと思ってしまいます。シャロンの援護が無かったことでサムが捕らわれた一因にもなっている気がして、スティーヴを元に戻す方法がわかったから結果オーライで済ませてはいけない気がするんだけどなあ…。)<2012.4.23>

【JOURNEY INTO MYSTERY】#635(2012.3)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Richard Elson
「The Terrorism Myth」パート3。Fear Itselfの時の悪夢を見る人々の夢から夢へと渡り歩き、憑りつき殺すナイトメアを追って、ロキとリアとダイモン・ヘルストームは世界中を駆け回るが…。(人々の恐怖心を吸収してパワーアップするのがFear Itselfのヴィランだったサーペントだったのですが、アスガード由来の彼が地球で暴れ回っている間、もともと地球にいた恐怖系ヴィランの皆さんは飯の種を取り上げられちゃって大ピンチだったわけなんですが(笑)、サーペントが倒されたことと、その事件が人々に恐怖心を残した事によって、今度は美味しい思いをすることになったのですねー。ひとつの事件が終わったらそれでおしまいっていうんじゃなくて、残った影響をこうして描いてくれるのはいいなーと思います。ロキが言う「When things seem inevitable, you have to think they may NOT be. Even when life seems a bad dream, you can think that it IS a bad dream, and you may wake from it. It's what they can never take from you. There's always hope...」に、あのロキがこんなこと言うなんて…と胸がきゅーんとしてしまう(><)。「残してきたソーリが心配」って言うのも可愛いしvv(何かしでかさないか心配ってことだろうけどw) ロキはロキのやり方でないと無理、ソーと同じ戦い方はできないっていうイーコルの忠告を身をもって知るように、何らかの策略に打って出るロキ。ソーと同じように戦おうとしたことが今のロキの気持ちを反映しているように見えて、しかもそれなのにそのやり方では駄目でロキらしい戦い方をしなければ無理だっていうことも切なくて、ああもうこの子はこれからどうなるのかなってハラハラします。)<2012.4.20>

【AVENGERS】vol.4 #24(2012.3)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Daniel Acuna
ノーマンはスーパー・アダプトイドへの改造を自らに施していた。レッドハルクが挑発に乗ってノーマンに殴りかかったために、ノーマンはハルクの能力を得、チームに襲いかかる。ハルク以外にもビジョンと既に戦いその能力を手に入れていたノーマンは他にも能力を得ているかもわからず、チームは逆にアダプトイドが大量に能力を吸収してキャパシティオーバーになる事を狙って一斉にノーマンに触れる。そこへニューアベンジャーズチームとキャップも到着し、ノーマンは逮捕され、H.A.M.M.E.R.の基地は取り押さえられる。しかしマダム・ハイドラには逃げられてしまい、彼女はH.A.M.M.E.R.が残した遺伝子技術を使ってハイドラを増強するのだった。(ノーマンさんの大望とは裏腹に、ラスボス戦は結構あっさり終わってしまった感。この事件はもっと大掛かりになるんじゃないかと思われた分、AVXの為に切り上げたんじゃないかとか邪推してしまう。しかし最後はマダム・ハイドラがひそかに抱いていた野望どおりに、H.A.M.M.E.R.の技術を根こそぎ貰ってハイドラを再建。結局ノーマンさんは皆思ってた通りに自滅しちゃってるところが残念。でも彼流の、今の世界に対する疑問っていう視点は面白くて良かったし、それが世間に影響を与えたり、影響を及ぼすようにノーマンさんがメディアを手玉に取っている所が、彼のビジネスマンらしいやり手な部分と、スティーヴの朴訥でソルジャーらしく黙々仕事をこなすという不器用な部分の対比で、興味深かったです。何となく物足りないような感があった中で、スティーヴと大統領のいやーな感じの残るやりとりが今後に不安を残すのと、ラストのハイドラの再建が後を引きます。スティーヴは司令官としてトップに立っている立場上、自分のポリシーに合わないようなことも多々あり非常にストレスフルだと思うんですが、Civil Warの時みたく合わないからって離脱するんじゃなくて踏みとどまって仕事してる点は頑張れでもいつまで続けられるかなって思ってドキドキするし、何よりもそんなスティーヴのしんどさをトニーがちゃんと理解して支えてるっていうところが今の状況で一番いいなあって思って萌えているところなのですvv)<2012.4.19>

【X-MEN LEGACY】#263(2012.3)マグ度:☆☆
Writer: Christos N. Gage / Penciler: David Baldeon
ローグがユートピアに知らせたのは、エクスティンクションチームの援軍を望んでのことだったのに、駆け付けたのはなんとホープ率いる若者チームだった。ローグとしても、ウルヴァリンとしても、不本意ではあったが、2チームは力を合わせてエクソダスを打倒。エクソダスは「やはりミュータントは1つに団結しなければいけないということがこれで証明された」と勝ち誇り、結局彼が向かっていた先のユートピアへと収容されるのだった。ローガンは自分の指示に背いて勝手な行動をしたローグに対して不信感を示し、凹むローグに対してレイチェルは、彼女が無意識にエリックを頼っていると指摘するのだった。(レイチェルが「マグニートーに会いたかったんでしょ」って言ったとき、ハァ?何言い出すのんって思ったんですが、なんとなく遠距離状態になってそのまま連絡も取り合ってないものだから、無意識に頼ってる、それが今回のような事件を引き起こしてしまったのであって、それは人としては普通の心理だけれど、特殊な日常を送っているものだからそんな「普通」さを受け入れられないでいるっていう説明を聞いてて、なるほどなーって思いました。つまりとにかくエリックとちゃんと連絡とって話し合いなさいよっていうレイチェルの助言なんですが、ローグはどうするのかなー。レイチェルがこんな風にローグの親友位置なのも新シリーズの魅力。最近かなり調子の良かったローグだけに、今回やらかしてしまって出鼻をくじかれた感ですが、あーなんかこの挫折感わかるわあっていう気持ちになる。)<2012.4.18>

【AVENGERS ASSEMBLE】#1(2012.3)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Mark Bagley
Fear Itself事件で全壊したスタークタワーが再建され、竣工日を迎える。花火の打ち上げやアベンジャーズによる会見で華々しく祝いが行われるのだが、同時に犯罪集団ゾディアックが動き出していた。(超高層ビルなのに竣工早!!!(笑) 前は無かった「STARK」の表示があったり、ビルの形も前と大分かわってまして、個人的な好みとしては前のタワーの方がスタイリッシュだったなーという感想(笑)。にしても再建は大変めでたいですし、大々的にお祝いしているのも可愛いv ソー誌を読んでないのでソーがどうやって帰って来たのか詳しくは知らないのですが、ソーの死亡中に建築費を勝手にソーの財産から使った件については本人承諾してるんでしょうか(笑)。トニーは再建費用が無いから再建できないと言っていたのを、スティーヴが死んだソーの財産(アスガードの再建費用としてトニーに任されていた)から出したらいいって言ってたんですよね(それ使い込みですよスティーヴさん)。ともかくそのくらいお金が無かったトニー(現在スターク・リシリエント社の経営者だけど、以前ほどの資産はないらしい)なので、会見後アベンジャーズのチームメイトだけになった時も「以前みたく湯水のようにお金があるわけじゃないから、もう壊さないで」って皆に言ってるのが泣かせます。昔はアベンジャーズがどんなに屋敷を壊しまくっても、街で何か壊しまくってもバンバンお金払ってたのにね…。でも「このビルを皆に家として使ってもらえるのは光栄」って言ってるのが可愛くて可愛くて、ほんとにトニーはアベンジャーズを大切にしてるなあvvv さてこの新シリーズは映画合わせだけど、616ユニバースで書きますっていう素敵企画で、しかし緑ハルクをどうやって絡ませるのかなーと思いきや、ゾディアックの陰謀に巻き込まれて…という流れみたいで楽しみ。ハルクはたまたまゾディアックが何かを狙って護送隊を襲った現場に居合わせちゃっただけなのに、誤解されて軍に攻撃されたりして可哀想なんですが、それで怒るよりも「いや違うし」みたいな淡々とした反応なところがツボでした(笑)。)<2012.4.13>

【FANTASTIC FOUR】#604(2012.3)
Writer: Jonathan Hickman / Penciler: Steve Epting
「Forever」パート5。一同が絶体絶命の危機となったとき、成長した未来のフランクリンとヴァレリアが現れる。この日、リードは死ぬ運命だったのだが、それを変えるために二人とナサニエルは壮大な計画を立てここに至ったのだった。未来のフランクリンは、現在のフランクリンの力を借り、そして一度は倒れたギャラクタスを動員してセレスティアルズと対決。命と引き換えになるかと思われた戦いだったが…。(クライマックスのナレーションに感動して泣けてしまいました(涙)。「生きていれば、希望はある。希望を抱けば、明日はある。もしも明日がくるなら…それは…永遠になる(For if we live, there is hope. And if we hepe, then here is tomorrow. And if tomorrow...then...forever.)」というこの言葉が、今回のシリーズタイトル「Forever」の由来だったんですね。これまで綿密に構築されてきたストーリー、FFユニバースにかかわる様々な人たちが、それぞれの本領を発揮して事件を生き抜いてきた感があって(一部生き抜けなかった人もいるんですが)、こんなに壮大なスケールなのに、ただ大きいだけじゃなくて中身もすごく濃くて、圧倒的だったなあと思います。それにしても長かった!(笑)面白かったけど、ヒックマン先生就任時からずっと織りあげられてきたものだから、読んでないイシューもあって、おしいことしたなーと今は思います。まさか就任時からこんなデカい話を書きあげるつもりだなんて思ってなかったので、あのDark Reign時のブリッジの話(キャプトニ(但しトニーが女性)が結婚してる世界があるっていうのがチラっと出てきちゃうあの話)がまさかこんな展開するなんて、驚き。今回の大事件はリードのせいで起きていて、リードの過ちっていうところは基本なんですが、リードがカウンシルと関わることは絶対に阻止できない必然であって、そんな中で616ユニバースのリードをカウンシルの他のリード達と分けたのは何かというと、他のリード達が愛する者を捨ててカウンシルで働くことを選んだのと違って、616リードは家族を選んだということ。そしてその家族が、616世界とリードを救うことになった。だからリードは過ちを犯したけれど、その選択のすべてが過ちとはいえないという描写がいいなーと思いました。それにしてもクリストフは結局瓦礫の中からブリッジを掘り出したみたいなんですが、建て直したブリッジの前で蹲ってる姿が痛々しくてほんとにもおおうわあああああん(><)。ハイパーストーム編でドゥームたんが死んだように見えたときだって「私の愛するマスターが死ぬはずない」って意地でドゥームたんを探し出したんだから、今回も諦めないでほしいです。クリストフがんばってえええ!!!(><) 今回でとりあえず大事件は収束したけれど、ドゥームたんとクリストフのこととか、地球に置き去りにされたロナン&クリスタル夫妻とか、クリー帝国とそれを追って行ったインヒューマンズとか、あれこれ気になることがいっぱいあるので、ヒックマン先生降板する予定らしいんですが、それまでにどういうストーリーを書いて終えるのか、気になりすぎます!)<2012.4.12>

【WINTER SOLDIER】#3(2012.3)
Writer: Ed Brubaker / Artist: Butch Guice
「Longest Winter」パート3。ジェイムズがウィンターソルジャー時代に育てた3人のエージェント以外に、レッドゴーストはブラックマーケットでドゥームボットも手に入れていた。それらの情報から、フューリーは敵の正体を見抜く。元ラトヴェリア大統領で、フューリーがSecret War事件で失脚させた、ルチア・フォン・バルデス以外には考えられない、と。ドゥームの暗殺未遂事件の茶番を起こしておいて、その後ドゥームによる報復措置を装って、ドゥームボットを使いなんらかの破壊活動をする気だと見抜いたフューリーは、ジェイムズとナターシャをラトヴェリア大使館へと侵入させ、ドゥーム本人と交渉を図る。(トニーのアーマーのテクノロジーが盗まれて陥れられ云々っていうネタは日常茶飯事だけど、同じようにアーマーっ子なドゥームたんだってそんなネタ大アリだよね!って思ってワクワクvvv 「自分の所からドゥームボットが盗まれたなんてプライドの高いドゥームが認めるわけないから、(ボットが起こすであろう)事件は自分が起こしたって言いかねない」なーんて皆に性格読まれてたりして対策練られたりしてるあたりとか可愛いw ルチアは大統領時代にドゥームたんのテクノロジーをヴィランに売ったりしていたんですが、このドゥームボットもその頃にブラックマーケットに流されちゃったらしい。しかもルチアは流す前に、自分の命令に逆らえないようにプログラミングしていたものだから、ボットは自分の事をヴィクター・フォン・ドゥームって思いこんでるのに、ルチアに逆らえなくて「アレ?アレ??」ってなってるのが超可哀想可愛くて悶えますvっていうか利用されそうになっていて不憫なボットちゃん(><)きゅうん。しっかしトニーがしょっちゅういろんなところでアーマー落っことしてるのと同様、ドゥームたんもしょっちゅういろんなところでボットを落っことしてるので(特にFF誌でソーのハンマー取りに行ったときとかさあ)、ブラックマーケットでさばかれまくっていてもおかしくないよなぁ(笑)。バッキーはそんなドゥームたんの所(ラトヴェリア大使館)に侵入して「あんたハメられそうになってるぜ」って言いに行ってあげる今回なのですが(笑)、果たしてドゥームたんの反応や如何に(笑)。最近にしては珍しくドゥームたんがマスクオフでくつろいで(?)るとかも個人的ポイントなんですが、バッキーがラトヴェリア大使館に侵入する時に、フューリーはリード開発のテレポートデバイスを入手してくるんですが、対ドゥームたん対策だからリードなのか、それともバッキーが生きていることを伏せているのでトニーには頼まないのか、両方なのか、色々深読みして楽しいv しかもテレポートデバイスを起動させるのに必要な距離(ラトヴェリア大使館上空)までフリーフォールしなきゃいけなくて、バッキーがぐずぐず嫌がっていたりしてまた可愛いし(笑)。個人的にちょっとエエーって思ったのは、トニーとドゥームたんは(魔法の分トニーが不利とはいえ)だいたい互角の戦いするじゃないですか。で、トニーとバッキーもだいたい互角だったじゃないですか。なのに対ドゥームでバッキーが苦戦するだなんてアレー? トニーの時はバッキーは殺す気で、今回はドゥームたんを殺すつもりはない(=手加減してる)のに、トニーの時よりも大変そうだなんてアレアレ?ってちょっと思ったりしてしまったのでした。それはともかくバッキーだけでも面白い話なのに、ドゥームたんもがっつり絡んで来て、今後がますます楽しみですvv)<2012.4.11>

【MARVEL'S THE AVENGERS PRELUDE】#1(2012.3)
Plot: Christopher Yost, Eric Pearson / Script: Eric Pearson / Artist: Luke Ross
「Fury's Big Week」パート1。Avengers映画へのプレリュード。政府からの捜索終了の圧力がかかる中、フューリーはS.H.I.E.L.D.を動員してキャプテンアメリカの捜索を続けていたが、そんな中、トニー・スタークの血液サンプルを検査していたドクターから、スタークがパラジウム汚染で数日のうちに死に至ると告げられる。(Iron Man2, Thor, Incredible Hulkの物語が、キャップ捜索と共に並行して起きているように構成されてる感じ。映画では見えないフューリー側の物語がここで明らかになるようで、話的に地味ではあるんですが今後も楽しみ。)<2012.4.9>

【AVENGERS ACADEMY】#27(2012.3)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Karl Moline
「War with the Runaways」パート1。ジュリーはブランドンがゲイである自分を受け入れるのに悩んでいるのを心配していたが、彼女の心配をよそにブランドンはいきなり記者会見を開いてメディアにカミングアウト。当惑するジュリーにハンベルトはブランドンはああだからと宥めるのだった。記者会見に紛れてランナウェイズがアカデミーに潜入しようとしていたが、ジャストンと彼のセンチネルに見つかってしまう。危うくバトルになる両者だったが、実はランナウェイズはハンク・ピムとハンベルトに助力を請いに来たのだった。(ジュリーがブランドンの事をマジで心配してたのに、若干空回り状態になってしまうのですが、ハンベルトは彼女よりもちょっとだけ長くブランドンを知っているせいか、慰めてあげるのが可愛い(笑)。アカデミーの子どもたちとランナウェイズの子どもたちが最初はよそよそしいんですが、だんだんいい感じに仲良くなってくるのも可愛い。大人たちの思惑と、ランナウェイズの子どもたちの気持ちがすれ違って、また今後ひと悶着ありそうな気配で以下次号なんですが、アカデミーの子どもたちが今回を通してどんな気持ちを今度はいだくのかなっていうところも楽しみです。ブランドンはさあ、スター志望でエキセントリックぽく振舞ってるんだけど、本当は繊細で誠実な性格なので、超カタブツな男に惚れちゃって一途な恋をしそう…って思ったら、なんだそれじゃトニーそっくりじゃんかってふと気づきました。ああーだから私ブランドンが気になって仕方がないのかしら(笑))<2012.4.6>

【FANTASTIC FOUR】#604(2012.3)
Writer: Jonathan Hickman / Penciler: Steve Epting
「Forever」パート5。一同が絶体絶命の危機となったとき、成長した未来のフランクリンとヴァレリアが現れる。この日、リードは死ぬ運命だったのだが、それを変えるために二人とナサニエルは壮大な計画を立てここに至ったのだった。未来のフランクリンは、現在のフランクリンの力を借り、そして一度は倒れたギャラクタスを動員してセレスティアルズと対決。命と引き換えになるかと思われた戦いだったが…。(クライマックスのナレーションに感動して泣けてしまいました(涙)。「生きていれば、希望はある。希望を抱けば、明日はある。もしも明日がくるなら…それは…永遠になる(For if we live, there is hope. And if we hepe, then here is tomorrow. And if tomorrow...then...forever.)」というこの言葉が、今回のシリーズタイトル「Forever」の由来だったんですね。これまで綿密に構築されてきたストーリー、FFユニバースにかかわる様々な人たちが、それぞれの本領を発揮して事件を生き抜いてきた感があって(一部生き抜けなかった人もいるんですが)、こんなに壮大なスケールなのに、ただ大きいだけじゃなくて中身もすごく濃くて、圧倒的だったなあと思います。それにしても長かった!(笑)面白かったけど、ヒックマン先生就任時からずっと織りあげられてきたものだから、読んでないイシューもあって、おしいことしたなーと今は思います。まさか就任時からこんなデカい話を書きあげるつもりだなんて思ってなかったので、あのDark Reign時のブリッジの話(キャプトニ(但しトニーが女性)が結婚してる世界があるっていうのがチラっと出てきちゃうあの話)がまさかこんな展開するなんて、驚き。今回の大事件はリードのせいで起きていて、リードの過ちっていうところは基本なんですが、リードがカウンシルと関わることは絶対に阻止できない必然であって、そんな中で616ユニバースのリードをカウンシルの他のリード達と分けたのは何かというと、他のリード達が愛する者を捨ててカウンシルで働くことを選んだのと違って、616リードは家族を選んだということ。そしてその家族が、616世界とリードを救うことになった。だからリードは過ちを犯したけれど、その選択のすべてが過ちとはいえないという描写がいいなーと思いました。それにしてもクリストフは結局瓦礫の中からブリッジを掘り出したみたいなんですが、建て直したブリッジの前で蹲ってる姿が痛々しくてほんとにもおおうわあああああん(><)。ハイパーストーム編でドゥームたんが死んだように見えたときだって「私の愛するマスターが死ぬはずない」って意地でドゥームたんを探し出したんだから、今回も諦めないでほしいです。クリストフがんばってえええ!!!(><) 今回でとりあえず大事件は収束したけれど、ドゥームたんとクリストフのこととか、地球に置き去りにされたロナン&クリスタル夫妻とか、クリー帝国とそれを追って行ったインヒューマンズとか、あれこれ気になることがいっぱいあるので、ヒックマン先生降板する予定らしいんですが、それまでにどういうストーリーを書いて終えるのか、気になりすぎます!)<2012.4.12>

【WINTER SOLDIER】#3(2012.3)
Writer: Ed Brubaker / Artist: Butch Guice
「Longest Winter」パート3。ジェイムズがウィンターソルジャー時代に育てた3人のエージェント以外に、レッドゴーストはブラックマーケットでドゥームボットも手に入れていた。それらの情報から、フューリーは敵の正体を見抜く。元ラトヴェリア大統領で、フューリーがSecret War事件で失脚させた、ルチア・フォン・バルデス以外には考えられない、と。ドゥームの暗殺未遂事件の茶番を起こしておいて、その後ドゥームによる報復措置を装って、ドゥームボットを使いなんらかの破壊活動をする気だと見抜いたフューリーは、ジェイムズとナターシャをラトヴェリア大使館へと侵入させ、ドゥーム本人と交渉を図る。(トニーのアーマーのテクノロジーが盗まれて陥れられ云々っていうネタは日常茶飯事だけど、同じようにアーマーっ子なドゥームたんだってそんなネタ大アリだよね!って思ってワクワクvvv 「自分の所からドゥームボットが盗まれたなんてプライドの高いドゥームが認めるわけないから、(ボットが起こすであろう)事件は自分が起こしたって言いかねない」なーんて皆に性格読まれてたりして対策練られたりしてるあたりとか可愛いw ルチアは大統領時代にドゥームたんのテクノロジーをヴィランに売ったりしていたんですが、このドゥームボットもその頃にブラックマーケットに流されちゃったらしい。しかもルチアは流す前に、自分の命令に逆らえないようにプログラミングしていたものだから、ボットは自分の事をヴィクター・フォン・ドゥームって思いこんでるのに、ルチアに逆らえなくて「アレ?アレ??」ってなってるのが超可哀想可愛くて悶えますvっていうか利用されそうになっていて不憫なボットちゃん(><)きゅうん。しっかしトニーがしょっちゅういろんなところでアーマー落っことしてるのと同様、ドゥームたんもしょっちゅういろんなところでボットを落っことしてるので(特にFF誌でソーのハンマー取りに行ったときとかさあ)、ブラックマーケットでさばかれまくっていてもおかしくないよなぁ(笑)。バッキーはそんなドゥームたんの所(ラトヴェリア大使館)に侵入して「あんたハメられそうになってるぜ」って言いに行ってあげる今回なのですが(笑)、果たしてドゥームたんの反応や如何に(笑)。最近にしては珍しくドゥームたんがマスクオフでくつろいで(?)るとかも個人的ポイントなんですが、バッキーがラトヴェリア大使館に侵入する時に、フューリーはリード開発のテレポートデバイスを入手してくるんですが、対ドゥームたん対策だからリードなのか、それともバッキーが生きていることを伏せているのでトニーには頼まないのか、両方なのか、色々深読みして楽しいv しかもテレポートデバイスを起動させるのに必要な距離(ラトヴェリア大使館上空)までフリーフォールしなきゃいけなくて、バッキーがぐずぐず嫌がっていたりしてまた可愛いし(笑)。個人的にちょっとエエーって思ったのは、トニーとドゥームたんは(魔法の分トニーが不利とはいえ)だいたい互角の戦いするじゃないですか。で、トニーとバッキーもだいたい互角だったじゃないですか。なのに対ドゥームでバッキーが苦戦するだなんてアレー? トニーの時はバッキーは殺す気で、今回はドゥームたんを殺すつもりはない(=手加減してる)のに、トニーの時よりも大変そうだなんてアレアレ?ってちょっと思ったりしてしまったのでした。それはともかくバッキーだけでも面白い話なのに、ドゥームたんもがっつり絡んで来て、今後がますます楽しみですvv)<2012.4.11>

【MARVEL'S THE AVENGERS PRELUDE】#1(2012.3)
Plot: Christopher Yost, Eric Pearson / Script: Eric Pearson / Artist: Luke Ross
「Fury's Big Week」パート1。Avengers映画へのプレリュード。政府からの捜索終了の圧力がかかる中、フューリーはS.H.I.E.L.D.を動員してキャプテンアメリカの捜索を続けていたが、そんな中、トニー・スタークの血液サンプルを検査していたドクターから、スタークがパラジウム汚染で数日のうちに死に至ると告げられる。(Iron Man2, Thor, Incredible Hulkの物語が、キャップ捜索と共に並行して起きているように構成されてる感じ。映画では見えないフューリー側の物語がここで明らかになるようで、話的に地味ではあるんですが今後も楽しみ。)<2012.4.9>

【AVENGERS ACADEMY】#27(2012.3)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Karl Moline
「War with the Runaways」パート1。ジュリーはブランドンがゲイである自分を受け入れるのに悩んでいるのを心配していたが、彼女の心配をよそにブランドンはいきなり記者会見を開いてメディアにカミングアウト。当惑するジュリーにハンベルトはブランドンはああだからと宥めるのだった。記者会見に紛れてランナウェイズがアカデミーに潜入しようとしていたが、ジャストンと彼のセンチネルに見つかってしまう。危うくバトルになる両者だったが、実はランナウェイズはハンク・ピムとハンベルトに助力を請いに来たのだった。(ジュリーがブランドンの事をマジで心配してたのに、若干空回り状態になってしまうのですが、ハンベルトは彼女よりもちょっとだけ長くブランドンを知っているせいか、慰めてあげるのが可愛い(笑)。アカデミーの子どもたちとランナウェイズの子どもたちが最初はよそよそしいんですが、だんだんいい感じに仲良くなってくるのも可愛い。大人たちの思惑と、ランナウェイズの子どもたちの気持ちがすれ違って、また今後ひと悶着ありそうな気配で以下次号なんですが、アカデミーの子どもたちが今回を通してどんな気持ちを今度はいだくのかなっていうところも楽しみです。ブランドンはさあ、スター志望でエキセントリックぽく振舞ってるんだけど、本当は繊細で誠実な性格なので、超カタブツな男に惚れちゃって一途な恋をしそう…って思ったら、なんだそれじゃトニーそっくりじゃんかってふと気づきました。ああーだから私ブランドンが気になって仕方がないのかしら(笑))<2012.4.6>

【AVENGERS】vol.4 #23(2012.2)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Daniel Acuna
H.A.M.M.E.R.は合衆国政府に対し、捕獲したアベンジャーズを引き渡す代わりに彼らをただちに逮捕し裁くことと、H.A.M.M.E.R.とダークアベンジャーズが今後の合衆国の平和維持機関となることを持ちかける。大統領が一蹴すると、H.A.M.M.E.R.のエージェント達はハルク化して交渉に出てきていた部隊を蹴散らすのだった。一方H.A.M.M.E.R.の基地にはクエイクが襲って来、捕らわれていたチームメイトを次々解放する。しかし彼らをビジョンを倒したノーマンとH.A.M.M.E.R.の大群が包囲し…。(クエイク強すぎ(笑)。キャップがマダムハイドラによって大統領との交渉の場に引きずり出されている状態で、他のみんなとは引き離されているので、クエイクが皆を解放した時にはいなかったんじゃないかと。クリントもボロボロだし、ノーマンさんはハンドのニンジャ達と皆を包囲しちゃうしで、次はどうなっちゃうのかドッキドキです(><))<2012.4.4>

【FF】#15(2012.2)
Writer: Jonathan Hickman / Penciler: Nick Dragotta
ラトヴェリア。倒壊したバクスタービルの最上階ではクリストフが必死に瓦礫をかき分けてもう一度ブリッジへ到達しドゥームを探そうとしていたが、ナサニエルはドゥームはもう死んだのだとクリストフを言い含めようとする。打ちひしがれるクリストフを後に、子どもたちはSol's Anvilに向かい、リード達と合流、ブリッジの向こうから出現したセレスティアルズと対決する。(今回の中で物語はヴァレリアから一気にフランクリンの方を中心に据え始める。なんでも出来る現実改変能力を持つフランクリンに、不思議な「影」はその力を使わずにとっておくように説く。はたしてフランクリンの力が発揮される時というのはどこなのだろう?と気になります。それにしてもクリストフが(涙)クリストフが〜〜〜〜(涙)うわああああああああん。目の前でドゥームが消滅させられるのを見ていたのに、諦められずに瓦礫を必死にかき分けている姿がもうもうもう胸に迫って泣けます(涙)。ナサニエルが「ラトヴェリアの国民は君を必要としてるんだ」って言ったってさあ!!クリストフにとってはドゥームは大切な大切な人なんですよ!!! それなのにうわーーん(><)! たった一人その場に残されたクリストフの行く末が大変に気がかりすぎてどうしようもう(涙)。ヒックマン先生もうすぐライター降板するとかいって、クリストフのその後はちゃんと書いてくれるのでしょうか(汗)。)<2012.4.3>

【MOON KNIGHT】vol.4 #10(2012.2)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Alex Maleev
マヤが目の前で殺された事で、内なる人格の一人であるウルヴァリンに憑りつかれたようにバーサーカーレイジ状態になってしまうマーク。そのおかげでネファリア伯爵を退かせることができるのだが、マーク自身も意識を失い気づくと病院のベッドに縛り付けられていた。なんとかバックに連絡を取り病院から脱出できるものの、マヤの事で深く落ち込んでしまう。ネファリア伯爵は娘のマダム・マスク(ホイットニー・フロスト)をさし向け、マダム・マスクはマヤの検死が行われていたモルグへ侵入し、医師達を皆殺しにするとマヤの武器を発見、その出処を辿ってマーク・スペクターの自宅を襲い、マークが隠していたウルトロンの頭を奪って行ってしまう。(Secret Invasionの時といい今回といい、ベンディス先生マヤの扱い酷すぎる(汗)。今回遺体置場で検死されそうになってるマヤなんですけど、何かマヤちゃんに限ってこれで終わりっていう気がしなくて、今後復活するんじゃないかなーと思ってしまいます。すっかり打ちのめされたマークさんのぐだぐだっぷりがいい感じ(笑)で、今回もマリーヴ先生のアートに惚れぼれvvv そしてバックがマークを脱出させたり、マダム・マスクに襲われたりして大活躍で泣かせます(ホロリ))<2012.3.30>

【NEW AVENGERS】vol.2 #22(2012.2)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Mike Deodato
アベンジャーズマンションは政府に差し押さえられてしまう。尋問のため連行されそうになった一行をステファンは一旦自宅へ転送。ルークはそこでウォンの口からジェシカが差し押さえよりも前に、赤ん坊を守るために姿を消した事を聞き、妻子を探し出すため出ていくのだった。残されたメンバーはヴィクトリア・ハンドを探し出すと、彼女を問い詰める。実はヴィクトリアは上官であるスティーヴ・ロジャース司令官から、ノーマンと通じるように二重スパイを演じるよう課せられていたのだった。スティーヴと連絡が取れなくなって身の危険を感じていたヴィクトリアに対し、チームは自分達をノーマン側に売ってもらい、一気に本拠地を叩こうと一計を案じるが…。(アベンジャーズマンションが差し押さえということで、政府側がCivil Warの時にトニーが作ったケープキラーアーマーを着てチームに迫る。ここは俺の家だと反抗しようとするルークなんですけど、マット!君弁護士なんだからなんとかこの場を収めてー(><)って思うもののマットからは何も無いうちにステファンが皆をテレポート。いつの間にかサンクタム・サンクトラムが再建されてる所は知らなかったのでアレっていう感じではあったんですが、ケープキラーに追われて逃げ込むなんて何だかまたCivil War後のデジャヴを感じたり。屋敷に残っていたはずのジェシカを心配するルークなんですが、ウォンが彼女は出て行った事を告げ、ルークに「これを渡してほしいと頼まれました」と携帯電話を渡すのでした。つまりジェシカへの連絡方法は断たれてしまっているということ…。ショックを受けるルークに「私は彼女とそれほどの関係はありませんでしたから、どこへ向かったかまでは教えていただいていません。でもきっと、赤ん坊のためを思って最良の方法を取ったのでしょう」とウォンが言い、ダニーも「きっとそうだよ」って支持するシーンが好きv これまで散々チームに疑われていたヴィクトリア。皆を裏切っていたわけではなくて、スティーヴに命ぜられての二重スパイだったという事が今回明らかに。つまりニューアベ初期(NAvol.1)でのジェシカ・ドリューの状況(ニック・フューリーに命じられてシールドとハイドラの二重スパイをしていたが、Secret Warでフューリーが失脚し行方不明になってしまいピンチに)と全く同じ状況にいまヴィクトリアが陥っているわけで、へえええスティーヴも司令官らしくなかなかダーティな策略を使うじゃないかと感心してしまいましたv チームは現況をてこに一気に形勢を逆転しようと仕掛けるのですが、はたしてどうなるのか、今後が楽しみ)<2012.3.30>

【AVENGERS: SOLO】#5(2012.2)
Writer: Jen Van Meter / Artist: Roger Robinson, Declan Shalvey
「Pathfinder」パート5。最終回。ゴールデンが本拠地としてつかっている船から、捕らわれた元被験者の女性たちを救いだし、陰謀を阻止しようとするホークアイ達。だがそんなクリントの前にしばらく音信不通となっていることを心配したアイアンマンが現れてしまう。この事件はどうしても自分だけで進めたいと言い張るクリントに説得されたアイアンマンは仕方なくその場を後にするのだった。クリントとトレイスが船に突撃し、やはり首謀者だったフォレスト博士と対決するなか、船は爆発沈没。ゴールデンや実験で能力を得たボディーガード達は捕まえる事が出来るが、フォレスト博士は行方不明となる。クリントはフォレストから奪った実験資料を、被害者の救出のため役立てるよう、女性達に渡して別れる。アベンジャーズマンションに戻ったクリントは事件のあらましをスティーヴとトニーに報告するが、資料の存在は伏せたままにするのだった。(阿部家の心配症のお父ちゃん(キャップ)とお母ちゃん(トニー)が最後まで首突っ込んでこないなんてことないんじゃないって冗談半分に思ってたら、本当に出てきたので超ツボでした(笑)vv 事件を一人で抱え込んで報告もしないで出てったきりのクリントを心配してトニーが探し出してきちゃって、それもこれからラストバトルっていう緊張の一瞬にいきなり現れたのでクリントは困る困る(笑)。トレイスにはやっぱり裏切ってアベンジャーズに情報流してたんじゃないかと思われそうになるし、トニーはトニーでトレイスのアーマーが実はエストニアの研究機関から盗み出されたものだって暴露して(トレイス自身はその事を全く知らなかった模様)クリントは一体何に巻き込まれてるんだとお母さんっぷり発揮(笑)。間に挟まれたクリントは双方に自分を信じてくれって頼みこむんですが、結局トニーには「自分だってアーマーのテクノロジーが盗まれた時独りで解決しようと頑固に振舞って周囲にかかわらせまいとしたじゃないか、その時と同じなんだ」って言ったところトニーも仕方なくその場を引くんですが、後でクリントから報告を受けたときちょっと根に持った話し方してて、そんなとこもお母ちゃんぽくて可愛いv 事件の方は終わってみるとそれほど複雑な事件ではなかったんですが、何も知らずに人体実験の被験者にされ、能力を得てしまい、口封じのために追われる身となっていた女性達は、実験がキャップの名の元に行われていたためにアベンジャーズを一切信用していなかった、クリントは被験者の女性の一人(アリシア)の兄が彼を頼ったためにそこをきっかけとして事件に関わり、自分の誠実さをなんとか他の被害者にも分かってもらって協力関係を築けたのですが、結局彼女たちはクリント以外の事は依然として信用できないまま。そこはクリントも「彼らがそんな事するわけない」って弁護してみたけど、一度植えつけられた疑惑はそんな簡単には払拭できなかったし、クリント的には彼女たちの不信でスティーヴやトニーが傷つくのを防ぎたかったために、あくまで一人で頑張ったというところの模様。まあようは親思いゆえだったんですが、キャップとしては「自分の名前がそんな陰謀に利用されていたならなおのこと自ら潔白を証明したかった」と後から言ったりしてそれもキャップらしく当然のことなわけで。子供心親知らず、親心子知らずみたいなすれ違いもありつつ、でも二人のことを守りたかったんだもんね(ドヤァ)な締めもほほえましくて、全編通してクリントのクリントらしさがストーリーを盛りたててたなーと思います。キャプトニ夫婦とクリントの、お互いに相手を守ってるつもりが守られてる関係がいいなーv まあ彼らはどっちかというと親子っていうよりやっぱり兄弟っぽい感じでもあるかなーと思うんですが。巻末のAvengers Academy短編も最終回。結局大したことない話だったんですが、最後までストライカーとファネスが可愛かったです〜v)<2012.3.29>

【X-MEN LEGACY】#262(2012.2)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: David Baldeon
ミュータントが再び分断してしまったのはサイクロップスのせい、と悟ったエクソダスはユートピアを襲いに飛んで行ってしまう。ウルヴァリンは自分たちだけで彼を阻止しようとするが、ローグはユートピアに知らせるべきだと言い張り意見が対立してしまう。(各キャラクターが生き生きとして読んでいて楽しい。ミュータントは年齢にかかわらず外からの攻撃に常に備えるべきと主張するサイクと対立して今があるウルだけに、それを証明してしまうような現状は自分たちで阻止してこそ自分たちの主張の証明になると考えており、とにかく危険が迫っているのだから、ユートピアにも知らせて助力も得るべきと言い募るローグとは意見が合わなくなってしまう。って言ってる場合じゃないのでお互い移動がてら戦いがてらの喧嘩になっちゃってるんですが、サムが「争いは1度に1つにしてくれないか?」ってナチュラルにツッコミいれてるのが可笑しい(笑)。バトルシーンも流れがすみやかで、チームワークがきいていて、さすが経験豊富な年長チームだなあっていうのが感じられます。)<2012.3.29>

【AVENGERS ACADEMY】#26(2012.2)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Tom Grummett
自分の死を偽装していたというジョカスタ。アベンジャーズアカデミーに子どもたちを集める方が、子どもたちにとってよほど危険だと言い、ブリッグスの考えを支持してヴェールと共にいたという。未来の自分自身と入れ替わっていたハンベルトがハイブリッドとの戦いに助力を請うたために二人は現れたのだった。意見の対立してしまうハンクとジョカスタ(ブリッグス側)。お互いに互いの意見を述べ、子どもたちにどちらについていくか選んでもらうことにする。アベンジャーズと出会う事で辛いこともあったが、アベンジャーズがなければ自分の人生にあった幾つもの出来事を乗り越えられなかっただろう、アベンジャーとして、普通の科学者として一生を終えていたら想像もできないような力を発揮することができ、素晴らしい経験をし、何よりも自分自身が救われたと話すハンク。一方ブリッグス側は、自分の力を暴力にではなく、自分の望む方法で人々を救うために有益に使うことができる、それだけでなくブリッグスの会社から給料も出るのだから家族を養うこともできると主張。それを聞いてアカデミーから2人がブリッグス側に転向するのだった。未来から戻ってきた若いハンベルトは、自分が未来を見てきたと話し、実は双方の協力関係がなかった事でハイブリッドに多くの子どもたちが殺されるところであった。精神を入れ替えてこの時代に来ていた未来の自分は、ブリッグス側に助けを求めることで双方が協力し、本来の危機を乗り越えることができた。今後も意見が対立するからと隔絶するのではなく、互いに情報交換をし、協力関係を築けないものかと提案し、お互いがそれに納得するのだが、ブリッグスの事が容認できないハンクは相手側にジョカスタを通すように要求するのだった。(今回もかなり細かく色んな事が起きていて、簡単にあらすじ書くのが難しい。ゲイジ先生は登場人物それぞれの各人生を、一つのストーリーの中に組み込むのがうまくていつも唸るのです。過去にいたキャラクターを忘れ去らずにちゃんと続けてくれるところも大好き。今回はアベンジャーズ・イニシアチブのなつかしい卒業生の数人(コモドやクラウドナインやハードボール達)がブリッグス側から現れて、アカデミーの教師達はびっくり。登録法施行下において強制的に訓練を受けさせられ戦う道に引っ張り込まれた彼らがブリッグスの理論を支持するのは頷けるのですが、ここで登録法VS反登録法の対立を蒸し返すのではなく、イニシアチブ(登録法下)とアカデミー(非登録法下)に義務と権利という違いはあれど、結果やっていることにそれほどの違いはないという事実のつき付けがFear Itselfで明らかになったうえで、アベンジャーズとブリッグスという新たな対立構造が現れてきたこと、そこにヴェールやジョカスタのようにアカデミー(非登録法下)の生徒や教師でさえもそのあり方に疑問を抱いて立場を変えたり、ハンベルトのようにただ対立するのではなく協力関係が築けないかと提案をする多様性が認められるのがいいなーと思います。とにかく登場人物それぞれが、それぞれの違う考え方を持っていて、それを表現しているのがいいv 特にブランドンは最近私の中で株上昇中で、考えが対立する立場になっちゃっても、ヴェールのことを心配して気にかけてるのがすごくいいなと思いました。「今の君は、結婚したらすごく良かったからって周り中に結婚を勧めるみたいな感じだぜ」っていう例えも言い得て妙でツボりました(笑)。あと、ロベルトの精神入れ替えとジョカスタの死亡偽装が同時に起きたので、ジョカスタの死亡(偽装)に未来のアカデミーの皆が関わっているのかと思ったらそうじゃなくて意外でした。それから今回感動的だったのはハンクのスピーチで、これもゲイジ先生らしい過去イシューの読解の深さが現れた名シーンだなあって思いました。ハンク・ピムのように精神面のコントロールに問題を抱えながら四苦八苦人生を歩んでいる人物を描写するだけでなく、そんな彼に共感できる描写が出来るゲイジ先生はすごいと思うのです。)<2012.3.28>

【CAPTAIN AMERICA AND BUCKY】#627 [vol.5 #78](2012.2)
Story: Ed Brubaker, James Asmus / Script: James Asmus / Artist: Francesco Francavilla
マンハッタンで暴れていたバッキーのアンドロイドを追って行ったキャップは大量のキャップのアンドロイドに囲まれる。ビル・ナスランド3世の事を調べていたフレッドは突然看護師に背後から襲われとっさに相手を倒すと、何と看護師はアンドロイドであった。驚くと同時に陰謀を察したフレッドは大急ぎで、初代トーチ達がアダム2世を調べているはずのニュージャージーの施設を訪れるが、そこはすでに炎の海であった。(何十年も超えたアダム2世の陰謀が進行中みたいなんですが、スパン長すぎ(笑)。自分の弱さとかふがいなさとかと独りで必死に戦ってるフレッドがけなげで泣けるので、なんとか良い解決に向かってほしいなあ)<2012.3.27>

【FANTASTIC FOUR】#603(2012.2)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Barry Kitson
「Forever」パート4。別ユニバースからやってきたセレスティアルズを阻止するために立ちはだかるギャラクタス。双方の戦いに巻き込まれては艦隊が危険だとの進言を受け、スプリーム・インテリジェンスはやむを得ず撤退を命じ、インヒューマンズは彼らを追っていく。ヴァレリアはセレスティアルズの狙いがリード・カウンシルの撲滅であり、彼らが全滅した今はたった一人残った自分の父親であるリードだと告げる。その上で、リード・カウンシルが「Sol's Anvil」と名付け建築していたた対セレスティアルの武器の位置を教え、FFも子どもたちもその場所へと駆けつけるのだった。ギャラクタスが敗れ、合体したセレスティアルズの前にSol's Anvilも力尽きてしまう。必死にリードを守ろうとするスーだったが、絶体絶命と思われたその時…。(巨体対決になっちゃってもう…(笑)。とりあえずリードがカウンシルにいたことがあるって理由で狙われてるってことなんですが、もおおこんなに皆に迷惑がかかってるんだからさっくり差し出しちゃえばとか黒いことが頭をよぎったり(笑)。だいたい結局リードを救うためにドゥームたんなんか命を投げ出しちゃったりしてさああああああ(涙)。今回はフランクリンとジョニーの再会が嬉しかったです(><))<2012.3.27>

【WINTER SOLDIER】#2(2012.2)
Writer: Ed Brubaker / Artist: Butch Guice
「Longest Winter」パート2。かつてウィンターソルジャー時代にジェイムズが関わった「プロジェクト・ゼファー」の3人のエージェントを確保しようとしていたジェイムズとナターシャだったが、3人のうち2人が相手に奪われてしまう。争奪戦のさなかにゴリラに襲われたことから、ナターシャはレッド・ゴーストの関与を指摘。確かに彼もかつてプロジェクトにかかわった一人だった。そんな中、敵の手に渡ったエージェントの一人アルカディによって、ラトヴェリア大使館が襲われDr.ドゥームが狙われる。いったいレッド・ゴーストと組みドゥームをターゲットにしているのは誰なのか? 実はかつてドゥームの不在時にラトヴェリア大統領の座にあって、ヴィランへの武器供与で利益を得ていたことでニック・フューリーの秘密オペレーション(Secret War)で失脚させられたルチア・フォン・バルデスなのだが、フューリーやジェイムズ達はまだそれを知らないのであった…。(いったいブラックマーケットで「プロジェクト・ゼファー」の3エージェントを買ったのは誰だったのか? それを知るためブラックマーケットのオークションに潜入するバッキーとナターシャなんですが、それがレッド・ゴーストらしいっていう既に分かっている情報と、どうやらラトヴェリアやドゥームに因縁のある相手らしいってことしかわからない。それはそうと、そのオークションへの潜入時に変装してるつもりのバッキーのかっこが、むかーしのトニーにそっくり(1970年〜1980年代くらいかなー。髭に白スーツっていう)なところでまずツッコミなうえに、オークション会場でやりとりされてるバトルスーツっぽい品に「スタークのアーマーじゃなくて良かった…」とかホっとしてみたりして、アーマーが流出することをいつも危惧してるトニーのことよく分かってるな〜っていうか、それ分かってて心配してるの可愛いな〜っていうか、任務中にうっかりトニーのこと考えたりしててしょうもないな〜っていうか、ここでもしトニーのアーマーが売買されたら目的以前に大暴れしそうな雰囲気で悶えるううvvvvvvvv さりげにドゥームたんが狙われたりしちゃってるんですが(きゃっ)、今回の襲撃(暗殺未遂)騒動は、暗殺自体が目的なわけじゃなくて、ドゥームたんを怒らせるのが狙いみたい? 実は今現行のFF誌でドゥームたん死亡中なんですけど…っていうツッコミはあるものの(現行より少し時間が前にさかのぼってると考えればいいのかしらん)、とにかく狙われ中ってことでその行方も気になります。)<2012.3.23>

【NEW AVENGERS】vol.2 #21(2012.2)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Mike Deodato
アベンジャーズマンションにはアベンジャーズを批判する大勢の群衆が詰めかけてシュプレヒコールを行っていた。ニューアベンジャーズチームはダークアベンジャーズとの戦いから撤退ののち、クローンソーに襲われ、激闘の後に打倒してノーマンのもとに叩き返す。再び屋敷に戻ってきたチームだったが、屋敷は軍に包囲されており、合衆国政府からの投降を命じられる…。(市民感情を巻き込んだダークアベンジャーズとアベンジャーズの抗争が続いております。ノーマンさんの狡猾な策略に対し、いつもアベチームは打つ手なしのように翻弄されていてもどかしい(笑)。ステファンが気を失うくらいボロボロでひええええという感じでした(><)。あとジェシカがどうするつもりなのかも気になります。)<2012.3.21>

【AVENGERS】vol.4 #22(2012.2)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Renoato Guedes
アベンジャーズのほとんどのメンバーは捕まってしまう。ホワイトハウスでは現状の検討が行われ、のがれたビジョンはアベンジャーズマンションへ応援を集めに戻るが、そこにはノーマン・オズボーンがいて、ビジョンを易々とぶっ飛ばすのだった。またクエイクは、ノーマンを探し出すため、ある男を見つけ出す。(Siegeの時もこのホワイトハウスの連中はうだうだうだうだ日和見な言動でイラっとさせられたのですが、今回もまたはじまったはじまった(苦笑)。お前らのノーマンさんの任命責任はどうなってるんだよ!と追及したい所なんですけど、全然その辺気にもとめてないっぽいし。閣僚だか誰だかノーマンさんが捕まってた理由なんて、トニー・スタークなら50回くらい有罪になってるとか超適当発言でいい加減にしろって感じ(笑)。 ハンマーの基地ではキャップは縛られてギリギリしてて、トニーは無理やりアーマーを脱がされそうになってまた痛い目にあったりしてウワーンもう毎度毎度この子は!!(涙) )<2012.3.9>

【JOURNEY INTO MYSTERY】#634(2012.2)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Richard Elson
悪夢事件の犯人をロキかと疑って最初は襲ってきたダイモン・ヘルストームだったが、リアが止めに入ったこともあって、お互い話し合いどうにか疑いが解ける。ナイトメアはサーペントが保持していた、人々の恐怖によりもたらされたエネルギーを、サーペントがいなくなった今、自分のものにして、強大な力を手に入れようとした。そのばらばらに飛び散ったエネルギーを吸い込んで悪夢で死んだのが前回のルーマニアの少女であり、また危うく悪夢によってとり殺されそうになったロキであった。ダイモンとロキはナイトメアを阻止するべく、力を合わせることにする。(そこかしこにジレン先生流のシニカルなユーモアさがあふれていて、このタイトルではダーク系なキャラが多いせいか、それが生きてて面白い。でもそんなちょっとひねくれたユーモアは、他のタイトル(例えばUXM)で乱発するとちょっとやりすぎ感が出ちゃう気もするなーと思ったり。とりあえずこのタイトルにはすごく似合っていると思います。今回はダイモンさんがロキに出会って自己紹介っぽい展開となるのですが、色んな地獄やいろんな悪魔が存在する中で、そんな悪魔の息子として生まれたダイモンさんは親父から地獄を遺産として引き継いだんですが、そこで一生を終えるなんてつまんない!と思って地球へやってきて、他の地獄のヤツらが人間に悪さをするのをとっ捕まえては、自分の地獄を監獄にリフォームしてそこへ放り込んで懲らしめてるってことでOK?(笑) ロキの「で、なんで革パンに上半身裸?」っていう正しいツッコミとか、リアの「上半身裸は気に入った」っていうさり気に萌えてるとことか可笑しい(笑)。ロキとダイモンは一緒にロキの精神世界(夢の世界)へ入って事件を追うんですが、そこでまたロキはソーが死んだ悪夢にとらわれそうになったり(涙)、それに立ち向かったりして、泣かせます(><)。ロキの中で、周りから総出で責められているような、かつての自分のようなヴィランにはなりたくないって思っていることとか、ソーの事をいつも強くて正しくてって憧れていながら、それを自分が死にいかせてしまったこととか、愛されても信じてはもらえなかったんじゃないかってこととか、あとサーペント事件でDisirにしてしまったこととか、これまでの色んな事を抱えていて、可哀想なんですが、それでも頑張ろうとしているのがけなげできゅんとします。)<2012.3.8>

【CAPTAIN AMERICA】vol.6 #8(2012.2)
Writer: Ed Brubaker / Penciler: Alan Davis
「Powerless」パート3。サーペント・スカッドの銀行強盗事件はスティーヴとシャロンが協力してなんとか阻止できるのだが、その直後、銀行の外で起きていた暴動を止めようとしたスティーヴは再び突然の痛みとともに血清前の姿に戻ってしまう。マッドボムで操られた群衆は偽物のキャプテンアメリカだと叫んで襲いかかるが、危ういところでサム(ファルコン)が駆けつけ救ってくれるのだった。サムはスティーヴをトニーの所に送り届け検査してもらうこととするが、その間、クインキャリアでは、シャロンがスティーヴの体にいったい何が起きているのかを知るため、危険なマシーンスミスを起動させるのだった。一方ラフトでは、クイーン・ハイドラの手下とジーモによってコードネーム・ブラボーの脱走作戦が展開されていた。(着々と陰で陰謀が進んでいるようなのですが、スティーヴは体の変化の件でかなりいっぱいいっぱい(笑)。ちょうどまた小さくなっちゃったところをサムに救い出してもらって、サムはそのあと通信でシャロンに「まあこれでトニーもまともに検査できる状態になっただろ」とせめてもの前向き発言していることからも、どうやらすぐにトニーのとこに連れてってくれたらしくて、サムったらグッジョブvって思うのと同時に、その場面を見せてくれよー!って思うのでした(涙)。小さくなっちゃったスティーヴを前にしたトニーの反応が見たいのにさー(><)。)<2012.3.7>

【AVENGERS ACADEMY】#25(2012.2)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Tom Grummett
現代、ハイブリッドとの戦いは困難を極めていた。以前ハイブリッドを阻止したスペースナイトは敵をリンボ界に送り込むことで勝利したというX-Menのファイルを見つけたハンクは、なんとか同様の手立てを講じようとする。未来の世界ではハンベルト(レプティル)とジャンヌ(ファネス)の娘マリアが大人たちの隙をついて、なぜか監禁されている父親を解放してしまう。(未来の体に閉じ込められていたハンベルトは、その姿で監禁されていたのだけれど、その時代の娘であるマリアはどうしてパパが閉じ込められているのかと怒って大人たちが見ていない隙に解放してしまう。それまで目隠しをされていたけれど、解放されてはじめて自分が未来にいることやジャンヌとの間に娘がいることとか知ってびっくりのハンベルト。しかもジャンヌとは既に離婚済みらしいし。その理由はジャンヌが能力ゆえに、自分の娘の事を記憶にとどめておくことができず、娘を傷つけてしまうことにも、そんな自分にも耐えられなくなってしまったことからみたい(ホロリ)。今回のストーリーを通じて、ハンベルトとジャンヌの関係は、現在のタイムラインにおいての少年の体に入った大人の心を持つハンベルトと現在のジャンヌ、未来のタイムラインにおいての大人の体に入った少年のハンベルトと未来のジャンヌという2組の間のやりとりを通じて描写されるのですが、その双方から、ああ、二人はお互いこういうところに惹かれあったんだろうなということが想像されるような描かれ方になってるところが素敵でした。今後起こりうるハイブリッドによる悲劇からジャンヌや娘マリアを救おうとして過去に飛んだ未来のハンベルトだけれど、過去のジャンヌはその事実をハンベルトの口からきいてもなお、勧められるままに逃げるのではなく、むしろハイブリッドに今ここで立ち向かうことを望む。そんな彼女が美しいしかっこいい。ハンベルトはきっと彼女のそんな毅然とした面に惹かれたんだろうなあと思ってしまうのでした。それに比べて未来のジャンヌはこれまでのことで悩み苦しんでしまっている。過去から連れてこられたハンベルトは彼女に対して、「昔とは変わってしまったって君は言うけれど、確かにこれからの人生で過ちや望まない決断とかがあるかもしれないけれど、でもだからといって変わらない部分がきっとあるはず」というようなことを言い、未来のジャンヌの心を動かす。きっとジャンヌも、彼のそんな純粋な面に惹かれたんだろうなあと思うのです。未来のハンベルトもジャンヌも、それぞれが過去の相手との対話で気づきを得、自分の運命を変えていく。それはハンベルトには自分を犠牲にするという悲劇をもたらすのだけれど、ジャンヌはさらにその事で強く突き動かされ、残された自分の娘を愛するように努力しなくてはという気持ちに至る。そんなカップル&娘を未来でもサポートしてくれてるチームメイトもいいなと思いました。しかしハンベルト(未来)の犠牲は切なすぎるので、なんとか意識を取り戻してほしい(><)。最後に突然ヴェールと実は自ら死を偽装していたジョカスタが現れるのには驚きましたが、二人が「未熟な子供たちを一カ所に集めていること自体が危険」だとしてアカデミーの解体を要求してきたのも唐突で驚き。未来を知ってしまったハンベルトが今後どうするのかも含めて先の展開が気になるー!)<2012.3.7>

【WINTER SOLDIER】#1(2012.2)
Writer: Ed Brubaker / Artist: Butch Guice
ウィンターソルジャーが育てた最強のKGBエージェント3人。彼らはジェイムズ同様コールドスリープ状態にされ、アメリカのどこかに保管されていた。冷戦が終わり忘れられたかに見えた3人だったが、ジェイムズが先日ロシアの収容所に収監されていた間に、無理やり彼らを解き放つコードを奪われ、3人はブラックマーケットで何者かへと売りさばかれてしまう。ジェイムズとナターシャは3人の行方を追い、これから起こりうる殺戮を阻止しようとするのだが…まだ正体のわからぬ敵を追うのは容易ではなく、1人目のエージェントは運び去られてしまう。2人目が運びさられようとする現場にはかろうじて居合わせることができるのだが、そこでRAIDの構成員やレッドゴーストの手下(ゴリラ)に立ちふさがれてしまう。(どうやら事件の陰には、Secret Warで失脚したラトヴェリアの元大統領、ルチア・フォン・バルデスが絡んでいるようで、ルチアはドゥームたんに復讐をたくらんでいるようなんですが…とはいえ、FFの方のタイムラインとの関わりがどうなっているのか?(現在ラトヴェリアの元首はドゥームの養子のクリストフ)謎ですー。せっかく記憶を取り戻したバッキーにはもう二度とウィンターソルジャーの名を名乗ってほしくないな、と思っているのですが、このストーリーの中ではその名も違和感なく溶け込んでいて、そいういう手腕はエドさんマジックだよなあって思ってしまいます。バッチ・グイスのアートも超美しくてうっとりvvvvv 過去を償おうとすればするほど、その憎んでいる過去にどっぷりと纏わりつかれてしまうバッキーの、それでも立ち向かおうとする強さはいつもかっこいいなーと思います。時折とらわれすぎて周りが見えなくなってしまう時にはナターシャ姐さんがカヴァーするというコンビネーションもばっちり。二人をサポートしているのは、元S.H.I.E.L.D.の面々(フューリーやシットウェル)のようなのですが、バッキーがFear Itselfで死亡したことになっている現在、どこまでその秘密を守りとおせるのか…結構あっと今に生きてるっていう噂流れそうな気もしたり。)<2012.3.5>

【FF】#14(2012.1)
Writer: Jonathan Hickman / Penciler: Juan Bobilo
クリー、アニヒレーションウェーブ、インヒューマンズ、地球がマンハッタン上空で抗争状態にあるなかに、ブリッジを通ってセレスティアルズが現れると、世界は滅ぼされてしまう。ある瞬間まで「その時」は先伸ばしにされなければならなかった。未来を見てきたナサニエルによると、必要な時間は27分間。その27分間の「時間稼ぎ」はドゥームに委ねられることになるが、ドゥームはそれと引き換えに死ぬことになっていた。ヴァレリアはそれが分かっていながら、黙っていることに耐えられなくなり、ブリッジで別れる時に「ごめんなさい、私はとても悪い子なの。この瞬間の為にすべてを仕組んだの」と、ドゥームに打ち明けるが、ドゥームは自分が死ぬ運命だと告げられても怯むことなく、「君が必要なだけの時間を稼ぐ」とヴァレリアに請け負うのだった。一度は子どもたちと共にブリッジのこちら側に戻ったクリストフだったが、ドゥームと共にセレスティアルと戦っていたAUリードが消滅し、ドゥームがたった一人でブリッジの出口に取り残されるのを目にし、急いで駆け付けようとする。しかしブリッジをこじ開けようと向こう側から放たれたセレスティアルの一部と格闘しているうちに、ドゥームはセレスティアルズの一斉砲火を浴びてしまう。轟音と共にバクスタービルの上層階が崩れ落ち、セレスティアルはこちら側に姿を現してしまうが、それまでかかった時間は28分。ドゥームは命と引き換えに、ヴァレリアとの約束を果たしたのだった…。(ドゥームたあああああああああんん!!!!!!!!(叫) って、私が叫ぶより前にクリストフが絶叫なのですが、ああああああクリストフーーーーーーーー!!!!!(><)(泣) いやあもうドゥームたんがカッコよすぎて胸がずっきゅんずっきゅんします。そもそもがヴァレリアはドゥームたんがお産婆さんして自ら取り上げた子だし、名付け親でもあるわけで、ドゥームたんは彼女の誕生の時に「お前を傷つける者にはこのドゥームが相手になる」と誓ってるんですよねーvv だからヴァレリアはリードとスーの娘だけど、同時にドゥームたんの娘のようなもので、そういう経緯を思うと今回の一件でのドゥームたんのヴァレリアに対する無条件な心の広さがたまらないのですvvv ヴァレリアはこの時が来るのを(ナサニエルに教えられたりとかして)分かっていて、以前ハルクの事件で知能を失ってしまっていたドゥームを治療するのと引き換えに自分に力を貸してほしいと言いだしたのが、今回に至る発端であったんですが、ドゥームをブリッジに立たせ時間稼ぎをさせることはイコール彼を死に追いやることだと分かっていてすべてを仕組んだヴァレリアが、その事やドゥームが死ぬのだということを黙っていることができなくなり、もし打ち明ける事で気が変わってもいいと考え直して土壇場でドゥームに打ち明けるシーンが可愛いし、それを聞いてもドゥームが怒ることも気を変えることもなく、「君のそういう所が気に入ってるよ」「私は君が必要なだけ時間を稼ぐ」「私が死ぬ事をおそれているのか?大丈夫だ」って優しく請け負ったりして、そんなドゥームたんのヴァレリアの存在をすべて受け入れているところがもうもう素敵すぎてvvvv(><) しかもそれが本当はドゥームたんらしい見栄っ張りで、セレスティアルズを前にたった一人で立ちふさがって、こっそり「私もとんだ愚かな見栄っ張りだな、その代償を払うときがきたか…」ってつぶやくのがまた〜〜〜〜〜うわあああああん可愛いし切ないしもお悶えるしかないのですよ(号泣)。だってだってだってドゥームたんが自分の事をそんな風に言うなんて、ありえないくらい正直すぎるじゃないですか!!!なんかこんな場面でそんな素の面が出ちゃってるのが愛しすぎます(涙)。で、クリストフはそんなドゥームたんをまるっと愛してるわけなんですが、どんなにドゥームたんがクリストフにラトヴェリアを譲ってこの先も国と国民を守るようにブリッジのこちら側に残したとしても、クリストフはそんなこと以上にドゥームたんのことが大切なんですよ(涙)。必死にブリッジの向こう側に戻って守ろうとしたのに、それなのにセレスティアルの一部に阻まれて戦っている間に間に合わなくてドゥームが消滅しちゃって、ああもう可哀想で可哀想で切ないよ〜〜〜〜〜(滂沱)。いやーこんなにあっさりドゥームたんが死ぬわけなくてきっと復活するだろうっては思うけど、今この時のクリストフが可哀想なのでそれで泣けます(涙)。しかもさあ、この1分1秒を争う手に汗な切迫した大ピンチな状況の中で、結局ドゥームたんは1分も多く時間を稼いだわけじゃないですか。セレスティアルズを相手にしてですよ。しかもAUリードみたいにインフィニティ・ガントレットやUltimate Nullifierを持ってたわけでもなかったのに。その事にすごく感嘆しながら泣いてしまうし、この話がFantastic Fourの方の話と連動しているスケールの大きさにも圧倒される。この先クリストフはどうなっちゃうんだろう…すごい心配だよ…。そしてドゥームたんには早く帰ってきてほしいな…(涙))<2012.3.1>

【AVENGERS: SOLO】#4(2012.1)
Writer: Jen Van Meter / Artist: Roger Robinson
「Pathfinder」パート4。トレイスに扮したエミ・イシダが攫われてしまい、クリントは必死に後を追う。事件の中枢にいると思しき女性、アンジェラ・ゴールデンの運転する車には、エミ以外にも死んだと報じられていたフォレスト博士がおり、二人ともにクリントに救出される。フォレスト博士はゴールデンらに捕まっていて彼らのために働かされていたと主張するが、女性たちは自分たちの体を秘密裏に変えてしまった彼を信用できなかった。フォレスト博士から問題の血清のありかを聞き、罠とは思われたがその場所に潜入しようと試みるクリント達だったが、間の悪いことにそこにアイアンマンが現れてしまい…。巻末にはアベンジャーズアカデミーのジャイアントマン、ファネス、ストライカーが巻き込まれている事件の続編を収録。(トニーのお母ちゃんっぷりがwwwwwww 全然家(アベンジャーズマンション)に帰ってこなくなった放蕩息子を心配して探しにきちゃったみたいなんですが、その時クリントはほかの皆と敵の中枢にひっそり潜入しようとしたとこだし、だいたい事件の背後にアベンジャーズが関わっているかもって女性たちはピリピリしてるし、クリントもそんなわけないとは思えど本当の所が分からないのでチームには何も言わずにいたんです。それなのにこんな風にトニーが現れちゃったらほんとまずいわけで(苦笑)。「電話も手紙もよこさないで。ベッドで寝てる形跡もないし。皆心配してるんだぞ(You don't call, you don't write. Bed's not slept in. People worry.)」ってベッドまでチェックしてるところがお母さんぽすぎるしwww「あーもうタイミング最悪」ってがっくりなクリントですが、ここからどうなるのか、次号が超楽しみ!vv 巻末の話の方は依然ファネスとストライカーのコンビが可愛いv)<2012.2.29>

【X-MEN LEGACY】#261(2012.1)マグ度:☆☆☆
Writer: Christos N. Gage / Penciler: David Baldeon
レミーは前回ジョアンナとキスしてしまったことで後悔、その様子を見たジョアンナはただのキスだし気にしていないと口にしてレミーをほっとさせるが、内心は少し傷ついていた。レイチェルはローグが学園に来て以来、エリックと全く連絡を取っていない事を知り、関係を持続させたいならコミュニケーションをとるべきだと助言するが、ローグは乗り気ではなかった。そこへエクソダスが来襲。エクソダスはローガンや彼の賛同者が一度はひとつにまとまったミュータントを再び分裂させ弱体化させたとして非難し、自分が率先して再びミュータントを一つにまとめると主張していたが、やっとの事でローガンやローグが心を読ませると、サイクロップスがホープを危険にさらしてでもミュータントを生存の為に戦わせようとしたこと、それに賛同できずにこうして道を別って学園を再建したことを知り、今度はサイクロップスに対して怒りを見せる。放っておけばサイクロップスが攻撃されると仕方なくローガン達はエクソダスを追うことに…。(エクソダス相変わらず超余計なおせっかい焼き(笑)。あまりのめんどくささにX−MENの皆さんもあきれ顔なのが可笑しいけど、やっぱり迷惑(苦笑)。ユートピアにミュータントが一つにまとまった以上、ミュータントの生存と未来のためにはこれ以上ミュータント同士の抗争は避けるべきだ=もう余計な争いの種は勘弁して引っこんでてくれとチャールズに言われて以来、引っこんでいたエクソダスなんですけど、ミュータントがまた分裂しちゃったことをきっかけに出てきちゃった模様。あーもう(笑)。それはそうと、ガンビーとジョアンナがくっつきそうだと思って応援しようと思ってたのに、早速後悔するとかレミーお前ちょっと!!て思いました。気にしてないから大丈夫とかいいつつ本当は傷ついているジョアンナが可哀想だし! そのジョアンナは以前はエクソダスのアコライツにいて、今回エクソダスに裏切り者呼ばわりされるうえに、再びエクソダスにつくよう洗脳されそうになるんですが、「死んでもいやだ」って答えて、今はX-Manでいることが信じてる道なんだってはっきり言い切れるジョアンナがいいなーって思いました。そして今回出番ないのにこのエリックの言及のされよう(笑)。レイチェルは出身ユニバースでエリックにめちゃめちゃ世話になっていた過去があるので、エリックとローグの関係を本気で案じてるのは自然で楽しいv 結局考え方が違うことでスコット側とローガン側と別々の道を選んだ二人。その事に対してはお互い納得してのことだけど、じゃあこれからどうするのかっていう事に対しては全然何も話し合ってないみたい。レイチェルはそこを心配してるわけなんですね。つきあってるならちゃんと話しなよ、エリックの気持も考えてみなよって懇々と説き伏せるんですが、ローグの反応はいまひとつ(笑)。どうせ話し合っても別にどっちかがどっちかの側に行くわけでもないし、それならもうこのまま別れちゃってもしょうがないかなーーみたいな、そんな手がつけられない感じの気持ちは理解できるので、二人の会話は楽しく読みました。二人ともほんとどうしたいんですかね? これまでその辺ぜんぜん分かんないまま来てる気がしてたので、これからゲイジ先生がそこんとこ掘り下げてくれるとすれば結構嬉しかったり。でも個人的にはエリックとローグのカップリングって以前から別にどうかなーっていう気がしてるので、ローグがそういう気分なら別れちゃってもいいんじゃね?とか思ってたりもするんですけどね(苦笑))<2012.2.29>

【FANTASTIC FOUR】#602(2012.1)
Writer: Jonathan Hickman / Penciler: Barry Kitson
「Forever」パート3。ジョニーがアニヒレーション・ウエーブを率いて出撃した対クリー戦だったが、地球とクリー艦隊に挟まれ、また戦闘の瓦礫が地球に落下して被害を出し、不利な状況だった。スーとリードはこの状況に対処するため、やむなくギャラクタスを呼び出すことに…。(ギャラクタスがほんとに呼ばれて飛び出てな大魔神状態でどうよ(笑)というツッコミはあるものの、“4つの世界の戦争”(クリー・ネガティヴゾーン・アティラン・地球)の壮大な展開は相変わらず面白い。一度はアニヒレーション・ウェーブを率いるジョニーの艦にもクリーが攻め入って来ちゃうのですが、そこはスーとジョニーが大活躍で撃退。いやー、スーは強いわ怖いわあ(笑)。この大戦争で地上(マンハッタン)は大変な事になってるんですが、一生懸命防御戦線張ってるキャプトニ夫婦にもなごみますv あとすげー張り切ってるマキシマス可愛いv)<2012.2.28>

【CAPTAIN AMERICA AND BUCKY】#626 [vol.5 #77](2012.1)
Story: Ed Brubaker, James Asmus / Script: James Asmus / Artist: Francesco Francavilla
一時期「バッキー」をやっていて今は介護施設に入っているフレッド・デイヴィスを襲ったアンドロイドと関連があると思われるアダム3世を保管しているニュージャージーの施設に向かったキャップ、初代トーチ(ジム・ハモンド)、ビル・ナスランド3世(自称1945〜46一時期の「キャップ」だったビル・ナスランドの孫)。しかし街でバッキーの格好をした人物が銃を振り回し無差別殺人をして暴れているという情報が入り、キャップはそちらへ対応。キャップの不在中にアダム3世を調べていたトーチとナスランドの身に異変が起こる。フレッドは以前信頼していたはずのパートナー「キャップ」ことビル・ナスランドが結婚しようとしていた恋人の存在を自分に話さなかったことに揺れ、一応彼の子供や孫のことについて調べ始めるが、何も分からずにますます困惑してしまい、トーチに連絡を取ろうとするのだが…。(街でバッキーのコスプレしたそっくりさんが無差別殺人とかあからさまに罠なのにむざむざひっかかっちゃうキャップ(笑)。まあ場所が場所だけに、すぐに他のヒーローがかけつけるっていうわけにもいかなかったのでしょうがないとはいえ…。その間アダム3世の解剖調査をしてた初代トーチことジム・ハモンドとナスランド3世の身に異変が起きちゃうんですが、そもそもこの自称ナスランド3世の身元がまだはっきりしなくて、その辺の謎の続きにももやもやします。一時期の「バッキー」だったフレッドは、自分が現役時代にも対して役に立ってなかったような気がしたり、信頼し合ってたはずの自分の“キャップ”(故人)=ビル・ナスランドが恋人の存在を自分に話してなかった事で本当に信頼し合ってたのか、自分は彼の事を何も知らなかったんじゃないかと色々信心が揺らいじゃっててこの年で可哀想に(><)。そこで彼も彼なりにナスランドの事を調べ始めるんですけど、それがまた謎にぶつかっちゃって、一体どーなのよって感じで、今回で終わると思ってた話も終わってないし悶えます。)<2012.2.27>

【AVENGERS】vol.4 #21(2012.1)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Renoato Guedes
オズボーンの所在を探し早速手分けして捜査に当たるチームだったが、ことごとく罠にはまってしまい、次々に敵の手に落ちてしまうのだった。(メンバーがそれぞれ力を尽くして戦うんですが、超人能力研究を極めたワシントン博士が向こうについているために、うわ手を取られてしまっている。クリーの先端技術を持つノー・ヴァール(プロテクター)ですら、トニーのアーマーをハッキングすることの難しさを知っているのに、それでもあえてハッキングするとはと正直驚きの模様。操られたアイアンマンと、プロテクターの戦いは、ノー・ヴァールが通じてないのを承知の上で一縷の望みをかけてキャップに実況中継通信を送っているというシーンにしているのがちょっと特徴的。おかげで戦闘シーンが分かりやすい(笑)。ノー・ヴァールのおかげでトニーはほんの少しの間だけ意識(?)を取り戻すんですが、「You better figure out a way to kill me right now.」って、それだけ怒ってるっていう表現なんだろうけど簡単に自分が死ぬ事を口にする所がああもうこの子は!!!と悶えます(涙)。まんまとまるっとハメられてしまったチームなわけで、指揮官であるキャップは立腹(自分に対して)も頂点になるのかなあとかハラハラします〜)<2012.2.24>

【DAREDEVIL】vol.3 #8(2012.1)
Writer: Mark Waid / Artist: Kano
「Devil and the Details」パート2。フェリシアは護送中に脱走すると、スパイディを襲う。逮捕された時にスパイダートレーサーが服につけられていた=スパイダーマンに嵌められたと思ってのことだったが、スパイディはそんな事はしていないと反論。どうやら何者かが茶番をしかけたようだった。真相を知るため、3人はホログラム・デバイスを盗まれた開発者であるウェイザーシュミットを問い詰めると、勤務先のホライズン研究所よりも高額でデバイスを購入すると持ちかけてきた相手があった事を白状したのだが、彼は毒を盛られていた、大至急スパイディが男を病院に運んでいる間、DDとフェリシアは盗まれたデバイスがあるはずのテラ・ワン・コーポレイトへと侵入。多少のバトルの結果デバイスは取り戻すのだが、マットはすっきりしなかった。なぜこのデバイスをめぐって、スパイディが無実のフェリシアをつかまらせるなどという茶番が仕組まれたのか? 実は事件の背後には、マットが保持する重大な機密データを狙うダーク・スペクトルの存在があった。彼らは茶番を組んでフェリシアに接近して取引し、マットからそのデータを盗ませるつもりだったのだが…。(全2回のチームアップ話だと思って買って読んだんですが、全然終わってない!(笑) 最近のDD誌は大好きなマーク・ウェイド先生にライターが変わったので気になっているんですが、購読はしていなくて…でもやっぱり気になるのでTPBで買おうかなあなんて思ってます。マットが保持しているという政治経済をひっくり返してしまうような重大機密データを狙ってそもそも今回の事件が起きたという事で、最後はフェリシアがまんまとマットの懐に(文字通り)もぐりこむことに成功するんですが、はたして彼女は申し出られたデータ奪取の仕事をやるつもりなのかそうでないのかは分からないので、今後が超気になります。フォギーが担当している墓地の管理不行き届きの申し立てとか、それを調査するために墓地を掘り返したらマットの父親のジャックの棺が消えていたりと、マットの周辺で事件続出…のあたりも、今後へ続いていて気になるのでした。スパイディ誌の方のパート1を読んだ時には、スパイディの事件にマットが巻き込まれたような展開だったのに、今回DD誌の方ではマットの事件にスパイディが巻き込まれたような結論になっていて、そこが面白いな〜と思いました。振り返ってみるとストーリーとしてはそんなに凝っていないのに、読中の面白さが際立っているのは、やっぱりウェイド先生のライティングの妙かなーと思いますvv セリフ回しや、人物の描き方が魅力的だし、ストーリーの展開の仕方も面白いv やっぱり前後の話も買いたいなあって思ってしまうv)<2012.2.23>

【MOON KNIGHT】vol.4 #9(2012.1)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Alex Maleev
ネファリア伯爵に襲われたムーンナイトとエコー。ムーンナイトはエコーを逃がして、バックに作ってもらった武器(キャップのエナジーシールド、スパイディのウェブシューター、ウルの3本爪)を駆使して応戦するが…。(ぶはははwwww内容かなりツッコミ大なのに、絵がマリーヴ先生の美麗アートすぎてそのギャップがたまらないvv マーク・スペクターさん、自分の内的人格の3人(キャップ、スパイディ、ウル)が持つ装備をバックに頼んで作ってもらうんですが、バックもそんなマークさんにツッコミいれまくりながら結局楽しそうに作っちゃってるあたりしょーがねーな(笑)。おかげさまでマークさん、ますます変な人なのに、見た目かっこいいから困る(笑)。今回はほぼ全編バトルシーンなのですが、キャップ、スパイディ、ウル各人の武器を使っている時はその人のツッコミやら助言やらコメントやら入るので、それがコマを繋いでいて面白い。最後はマヤがネファリアにやられてしまって、マークさんはウルの暴走モードと同化するように暴走しちゃうんですが…はたしてどうなっちゃうのか??(はらはら))<2012.2.21>

【CAPTAIN AMERICA】vol.6 #7(2012.1)
Writer: Ed Brubaker / Penciler: Alan Davis
「Powerless」パート2。サーペント・スカッドに襲われ血清前の姿に戻ってしまったスティーヴだったが、どうやら気を失っている間に元に戻ったらしい。帰ってからビーストに調べてもらい、ビーストも調査の結果をトニーとつき合わせると言うのだが、その結果が出るのも待てず、スティーヴにはマッドボム事件の方が気にかかっていた。街へ捜査に出ていたファルコンが新たな暴動を発見するのだが、その暴動に紛れて、サーペント・スカッドは付近の銀行をマッドボムで脅し大金を手に入れようとしていた。一方、ラフトでは、収監されていたブラボーが、キャップがボコられた噂を聞きつけ動き出していた…。(前回トニーに調べてもらってたから、またトニーが出るかと思いきや今回はビーストか〜。でもちゃんと「トニーの調査の方とつきあわせする」と言ってるので、忘れられてはいないのでほっとします。マッドボムがいかにも昔の絵なのでうわあって思ったり(笑)。デイヴィス先生の絵も素敵で、スティーヴがマスクを片手で後ろにずらすシーンとか、さりげない動作なのに、こういう何気ない仕草を描いてくれるのがいいなあーって思いますvv)<2012.2.17>

【AMAZING SPIDER-MAN】#677(2012.1)
Writer: Mark Waid / Artist: Emma Rios
失恋に凹んでいたピーターの前にブラックキャットが現れる。ピーターの様子から失恋をあっさり見抜きつつもつれなく別れて行ったフェリシアだったが、ピーターが翌日ホライズン研究所に出勤すると、昨夜研究所に泥棒が入り、犯人はブラックキャットだとして逮捕されたという。昨夜自分と会っていたフェリシアにはアリバイがある。事件の真相を追うために、ピーターは弁護士でもあるマット・マードック=デアデヴィルの助けを借りようとするのだった。(久し振りのASM誌、確かカーリーと付き合い始めたころまで読んでいたんですが、久しぶりに読んだらちょうど振られちゃったところとかマジでw 振られたてのピーターの他のラブラブカップルへのイライラっぷりとか、フェリシアへの必死っぷりとか、なんかリアルでいいわあ(笑)。DDとのコンビは好きなので、それが理由で買っちゃったんですが、今回のマットはピーターにツッコミ入れまくりで、ちょい毒混じりな会話がおかしくて楽しいv アートのエマ・ライオスさんも大好きな方なので、この方の描く表情とか、画面から醸し出す雰囲気とか、やっぱりいいなあと思いながら読みましたv)<2012.2.17>

【NEW AVENGERS】vol.2 #20(2012.1)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Mike Deodato
アリゾナでの事件に駆け付けたはずが、現場では先に到着した新生ダークアベンジャーズの面々が既に事件を解決させてしまっていた。ニューアベンジャーズの面々は彼らに襲いかかるのだが、返り討ちにあい撤退を余儀なくさせられてしまう。(ステファンはこないだのアニュアルでも意識不明になったのにまた心音弱ってるとか勘弁ですようわーーーーーん(涙)。ダークアベンジャーズとニューアベンジャーズの抗争がほんとにヤクザの抗争みたいになって一般への被害拡大させちゃって、市民のみなさんから恨みを買う結果に。ますますアベンジャーズの存在への疑問がふくらんでっちゃう方向になるため、今後どうなるのって感じですが、迷惑は迷惑ですよね確かに(苦笑)。しかしそういう風にノーマンさんによって操られてるというか仕向けられているというか、そんな面もあるので、そこはノーマンさんの策略勝ちで、まんまと乗せられちゃってるニューアベの皆さんがすっかり嵌められちゃってる感があります。)<2012.2.10>

【JOURNEY INTO MYSTERY】#633(2012.1)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Richard Elson
サン・オブ・サタンことダイモン・ヘルストームは、ポーランドで、悪魔憑きになってしまい数日眠りつづけ悪夢と苦悶のうちに息絶えた少女を救うことができず、必ず犯人を突き止めることを誓う。一方、ロキはブロクストンの町でリアと入った喫茶店で、若者に絡まれ、リアが男をぶっ飛ばしてしまったことでAll-mothersに睨まれたりしていたのだが、その夜、悪夢にうなされイーコルに起こされる。悪夢は何者かの仕業だと聞いたロキはイーコルに助言されるままに、サーペントのダークアスガードの廃墟を探りに行くのだが、そこへダイモンが現れ…。(ロキとリアのミルクセーキをめぐるやりとりが可愛いvvv ソーリが外に繋がれてるのも可愛いーvvv しかし、ロキがその夜見る悪夢が切なくて…! もちろん悪夢が誰かのせいで見せられてるっていう犯人はいると思うんですが、その内容はロキの中にある罪悪感から来てるものなので、真実なんですよね。でっちあげであれば「悪夢」にはなり得ないはずなので。悪夢の中でロキは自分が兄のソーを死においやってしまった、自分が殺したも同然だ、それが地球を救うからって、どうしてそんなことをしてしまったのか、それはやはり自分の中にある邪悪のせいなのか、自分はやはり邪悪な存在なのだろうかとぐるぐるうなされるんですが…もー、可哀想で可哀想で(涙)。その日の昼にリアが喫茶店でロキに絡んできた男をぶっ飛ばした事で、All-mothersの呼び出しをくらい、やっぱりロキはロキだと思われたことも影響してると思うので、一見可笑しく可愛い出来事さえもロキの心には暗い一点を残しているのかと思うとそれも可哀想。にしても、ロキってば寝るときはちゃんとパジャマ(上下緑v)に着替えて寝てるっぽいんですが、それがボロっちくて、寝床も藁とかで、なんでこんなボロボロ生活なの〜?)<2012.2.10>

【X-MEN LEGACY】#260.1(2012.1)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: David Baldeon
ローガンがウェストチェスターに再建した学園「ジーン・グレイ・スクール」。そこに集まったミュータント達は生徒達はあくまでも生徒、教師達は彼らの未来のために教え彼らを守るという大原則のもと、教師達にとっても生徒達にとっても新生活が始まっていた。ローグは学園での教師生活が板についているようにのびのびと子どもたちを教えたり守ったりしている。そんな彼女を尊重しつつ見守るガンビットとフレンジーは、いつしか急速に距離を縮めていき…?(クリストス・ゲイジ先生にライターが変わり、舞台もジーン・グレイ・スクールに移って心機一転のスタート。ゲイジ先生はキャラクターの書き分けとか、同時に複数の人物をきちんと描写することや、しかもそれらを生かして巧みにストーリーを構築することに長けた大変に素晴らしい作家さんなんですが、1話目にして既にその魅力がおおいに発揮されていて読んでいてとても面白かったしのめりこみました。今までのレガシー誌はローグが主人公の話っていう雰囲気だったんですが、確かにローグを中心にはしているけれど、周囲の人々もきっちり描かれていてそこが素敵。一人一人が今の状況をどう感じているかというのが一通りぐるっと描かれており、それが今回のデーモンの封印解いちゃった騒動の流れに乗ってシーンを変えながらも学園を一周して登場人物が紹介されている感じで良かったです。それもきちんと前回までのレガシー誌の流れが尊重されていて、ローグがこれまでを経てぐっと成長して大人の女性としていきいきと描かれているのが好感。正直、これまでのレガシー誌で思っていた、ローグの性格や考え方の不確実さっていうのは、今回ではっきりと是正されています。しかもそれが、学園でやっていこうと決めた事からきっぱり変ったように見えて不自然さがないところも良いです。学園の子どもたちや、他の教師達もそれぞれの良さが出ていたり、抱えている問題もほの見えたりして、すごく良かった。とりあえずの心配はペイジですねー。そして、フレンジーが自分をいい方向に変えたいって思って学園に行くことに決めて頑張っていることで、近くにいるガンビーも触発されてこれまでの状況からもっといい方向にいったらいいな。ガンビー自身、ローグはすごく成長したのに自分は…って思っている模様なので、これから頑張ってもらいたい。とにかくゲイジ先生の手にかかると、特にものすごいお気に入りキャラがいない話でも、すっごい面白いストーリーで魅せて夢中にさせてくれるところがいつもすごいなと思います。今後にも大期待v)<2012.2.9>

【AVENGERS ACADEMY】#24(2012.1)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Tom Grummett
前回ミュータントの少年として保護されたハイブリッドことジミー・マークスは、実は宇宙人Dire Wraithと人間のハーフであり、人々の生命力を吸い取ったり操ったりできる凶悪な存在だった。未来から現れ、現時点の肉体に潜入しているハンベルト(レプティル)は、彼と取引し、未来を救うために特定の人物だけを狙うように仕向けるのだが…。(今回のサブタイトルが「Family」で、ストーリーが「家族」というテーマを濃く反映して進んでいく。未来のハンベルトは、未来の自分の家族を救うために冷酷な行動を過去においてすることによって未来を変えようとしている。その為に一人また一人とハイブリッドの犠牲にするために連れていくのですが、その一人一人に「家族」というものへの思いがある。最初は冷酷に処しようとしていたハンベルトだけど、様々な家族への思いを聞いているうちにだんだんといてもたってもいられない気持ちになっていく…という展開が見事。それぞれの人物にとっての「家族」への思いや、それにまつわる「犠牲」について、その人それぞれの物語がある。それを、ゲイジ先生は巧みに描き出していて、しかもそれが物語そのものにも影響を与えている。いつもいつも素敵なライティングだなーと思います。)<2012.2.9>

【AVENGERS ANNUAL】vol.4 #1(2012.1)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Gabriele Dell'otto
サイモン・ウィリアム達“リベンジャーズ”がニューアベンジャーズの屋敷を襲った事はたちどころにスティーヴ・ロジャース司令官の知るところとなり、スティーヴは全アベンジャーズチームを結集させる。屋敷に駆け付けた複数チームは襲撃後の現場で負傷者を救出していたが、そこでアベンジャーズタワーが襲われているのが目に入る。早速そちらへ駆けつけるのだが、ビルの中に彼らの姿はなかった。サイモン達は外で記者たちを集め、犯行声明とアベンジャーズの糾弾を行っていた。アベンジャーズは彼らを人気のない場所へと転送し、戦って捕らえるのだが、サイモンの考えは変わらないのであった。(サイモンがアベンジャーズに賛成できなくなってしまった、これまでを見てもアベンジャーズがあるからこそ悪い事が起きているっていうのはAvengers vol.4の最初から彼が主張していることで、今回のニューアベ、無印アベのアニュアルにまたがる事件もその流れからきてるんですが…しかし、そもそもどうしてサイモンは急にそんなアベンジャーズに対して批判的で攻撃的になっちゃったのか?突然すぎて困惑です。こないだまでMighty Avengersにだって参加してたのにー。…まあ、今回の話の中での主張を見てると、ヒーローが野放図になっていることの一番の中心であり、力あるものが寄り集まっているからなおさら糾弾されずにいるのがアベンジャーズであって、それが問題だっていう風な考えぽく、それと、これまでの大事件の諸悪の根源がアベンジャーズだっていうのとが相まって、このままじゃいけない、アベンジャーズという暴力の連鎖を止めなければっていう考えっぽい。その考えっていうのは、ちょっと登録法の考えに近いなーと思ったんですが、そう思うと、サイモンは登録法支持派にいたわけなので、一応矛盾はないって言えるのかな。でも「ヒーローは野放図にされるべきじゃない」っていう考えを、サイモンがそこまで強く持っていたとは、Civil Warの時も、その後の登録法施行体制の時もあんまり感じなかったので、突然こんな過激になるなんてやっぱり驚き。Siegeのあと、登録法は撤廃されたんだけど、その時あれだけ大騒ぎして可決施行された法律が、スティーヴを司令官にするためにあっさり撤廃だなんて簡単すぎるって感じてたんですが、まあ、ある意味登録法の考え方を無くすべきじゃないっていうのは誰かが指摘してほしかったところなので、サイモンがその役を担ってくれてるのはいいとしても、あんまり自然な展開ではないし、それに登録法をぶり返そうとしている描写でもないんですね。もしこれが、Civil Warのころにサイモンが登録法に大賛成であって、Siege後に撤廃は間違いだっていう指摘を具体的にするという振りがあればもうちょい頷けるかもしれないんですが…。しかし…それにしてもやっぱりなんでサイモン、どうしちゃったの??っていう戸惑いはぬぐえない。実際、アベンジャーズのメンバー、特にサイモンを昔から知ってるメンバーは驚いてしまってるし、否定されてしまっているわけなので大変に心が痛むのです。その筆頭がビーストで、彼はサイモンとは親友だったので、今回本当に本当に可哀想でした(涙)。あとサイモンの主張は、ちょっとノーマンさんのそれと被ってるとこある気がします。しかも2人ともマスコミを使ってアベンジャーズ批判を流して世論を揺るがしているっていうとこも似てる。スティーヴが生還してノーマンさんの狂気を阻止したからって、登録法がひっくり返ってスティーヴが司令官になってヒーローの時代めでたしめでたしっていうのは虫が良すぎるっていう件は以前どこかで書いたので、そこをストーリーの中で批判される展開は大いにアリだと思うのですが、それがサイモンによってっていうところが唐突感があって完全に乗り切れない。あとサイモンが、ワンダの事を「あの女」扱いなところとかも、えーーーって思ってしまう。Avengers: Children's Crusadeのサイモンとは別人みたいです…。トニーはいつも内輪から問題発生するとものすごく心を痛める人なんですが、今回も、他の皆がすぐ頭に火つきそうな感じになってるのを「彼には助けが必要なのかも」とかってなだめようとしたり、話し合おうとしたり、そんな所がお母さんぽくて悶えました(><)。またこれですごく辛い気持を味わってるんだろうなーと思うと泣く。スティーヴも、政府の強い引きでアベンジャーズ主導のヒーロー体制を率いてきたのに、敵(ノーマンさん)からとやかく言われることはともかく、身内からも非難されるなんて、踏んだり蹴ったりだし、マスコミに流れた事で世間が今のアベンジャーズ体制に疑問を感じるようになってしまって、今のヒーロー体制を両肩に背負っているだけに、ものすごいストレスだろうなあと思いやられます。んでまたトニーがそんなスティーヴの心中よっく理解してるからまた悶えるんだvv それにしても、いったいこの事件は後を引くのかこれでとりあえず終わっちゃうのか、相変わらずベンディス流の意味深な引きで終わってるのですっきりしなくてすごい悶えます。他にも細かいポイントはたくさんあって、ルークを始めNAチームはサイモンが「アベンジャーズを解体しなければ自分が行動に出る」って脅してたの「聞いてないよ!」「そんな話あったんなら言っとけよ!」っていう反応なの、尤もで笑うんですが、その脅しを聞いてたビッグスリー的には「まさか本気とは」って気持ちだったと本心から思うので責めれられないし可哀想。あとリベンジャーズに加わってたDマンの加入動機がPulse誌からのジェシカ出産時期に同時進行であったコズミックゲームマスターの一件をまだ引きずってて、ああ…そんなことあったよね…って思いました。…ていうか、インフィニティ・ジェムのこと言ってて、まさか無印アベのインフィニティ事件と繋がってきたりなんてするのかな…)<2012.2.8>

【FF】#13(2011.12)
Writer: Jonathan Hickman / Penciler: Juan Bobilo
ブリッジを通り、リード・カウンシルの中で唯一生き残ったAUリードを元の世界へ送ろうとするフューチャーファウンデーションの子どもたち。ブリッジの向こうのリード・カウンシルの基地は、彼らの存在を抹消しようとセレスティアルズが待ち構えており、クリストフが連れてきたドゥームボット達との間ですぐに戦闘が開始される。行動を始める前にドゥームの首輪を外すようにクリストフとヴァレリアに迫られたAUリードは仕方なしにドゥームを解放。一行はセレスティアルズがゲートを手にかける前に撤退しようとする。だがナサニエルが防ごうとする未来の悲劇を食い止めるためには、ここで時間稼ぎが必要であった。それに気づいていたAUリードは自分がその役を負う事を買って出てくれる。そしてドゥームも、ブリッジがラトヴェリアの地にある以上、このリードだけに一任するわけにはいかないとしてブリッジの向うに残留しセレスティアルズと対決することを選ぶのだった。(ドゥームたあああああああん!!!!!(叫)と叫んでから思ったんですが、なんかちょっと前にネガティヴゾーンのゲートでジョニーでおんなじようなシーンがあったような?(笑) まあもしここでクリストフとドゥームたんの間であの時のジョニーとベンみたいなやりとりがあったら私が爆発してしまう所です(ひぃ)。実際にはヴァレリアが「あなたに何か起きて欲しくないの(I don't want anything to happen to you.)」って言って、ドゥームたんが一瞬胸キュンな感じにフリーズしちゃうシーンがあって、それだけでもとっても私は大満足で、嬉しくなってしまうようなシーンだったわけなんですが。ドゥーム「心配なのか?ここで私が終わりを迎えると思うのか?(You are worried? You think this could be the end of be?)」んで、自信たっぷりに私は死なないって行っちゃうのが、ドッキドキなんですが、ここでブリッジの向うに残ることにした理由が、AUリードだけに任せておけないっていうのと、このブリッジがラトヴェリアにあるからで、自分の民(My people)を守らなきゃってので、その辺がラトヴェリアを大事にしてるドゥームたんらしいし、そのMy peopleはクリストフも入ってるし、今はラトヴェリアはクリストフの国であるので、それを自分が何があっても守るって思ってるのがもお萌えて萌えてしょうがないですvvvvvv あとAUリードがドゥームたんを奴隷にしてる原因の首輪を、外す外さないでクリストフがAUリードに迫るくだりも、クリストフのドゥームたんへの愛に悶えるし、そこでヴァレリアがUltimate Nullifierを隠し持って来ててAUリードを脅して外させたりしてめちゃかっこよかったですvvvv このAUリードがこれまで鬼畜っぷりを示してたんですが、それでも未来を良くするために力を尽くすっていう点ではどのリードも共通してるらしく、土壇場になってナサニエル達が世界を救おうとしていることに協力を申し出たりしてそこは驚いたし面白いと思いました。ああーーーとにかくドゥームたんがクリストフと末長く幸せになってラトヴェリアで暮らすことが私の願いなんですけど、これからどうなっちゃうのか〜と思うとハラハラします(><))<2012.2.3>

【CAPTAIN AMERICA】vol.6 #6(2011.12)
Writer: Ed Brubaker / Penciler: Alan Davis
「Powerless」パート1。前回の事件以来、スティーヴは毎夜のように悪夢にうなされていた。それは彼が超人血清の力を失い、元の虚弱な体に戻ってしまうというもので、夢とは思えないほどリアルなのであった。ブラボーとの戦いからもう数週間が経つのにおかしいと思い、トニーに相談。実は昨年、スティーヴはマドリプールでのマシーンスミスとの事件(Steve Rogers: Super Soldier)で、血清の効果を抜かれた事があった。その時は元に戻すことができたと思っていたのだが…。トニーはスティーヴの体をスキャンし、その事件の時のデータともつき合わせて調べてみると言ってくれる。クリントは最近の事件や、バッキーを失った(バッキーは現在死亡を偽装中なのでクリントは死んだと思っている)ことで精神的にしんどかったことが原因じゃないか、と気分転換に街のパトロールに連れ出してくれる。そんなクリントらしい励まし方が嬉しいスティーヴだったが、パトロールの途中でシャロンから通信があり、付近で暴動が起こっているという。クリントと共に暴動を阻止するのだが、暴徒は何か外部からの影響を受けてコントロールされているようであった。捜索により、マッドボムという装置が発見されるのだが、そこへ新生サーペント・スカッドが襲ってきたばかりか、スティーヴはまるで夢の中と同じように元の体に戻ってしまう…。(vol.6へトニー初登場vvvvvvvv 体の異変の事を最初に相談するのがトニーっていうのが萌え的に嬉しいなあvv vol.1の後ろの方で超人血清が抜けてきた時も最初で唯一相談したのがトニーだったので、そこんとこ変わってなくて大変に嬉しくかつ萌えますvvvvv まあ今回はまだ体の異変が起きたわけではなく、異変が起きる夢を繰り返し見るって状況だったわけなのですが。クリントが後ろにいて茶々いれてるんですが、「きっと何ともないってのが分かったら…きっとトニーは精神科医を紹介するだろうな(When you turn out to be completely normal...Tony'll hook you up with a shrink.)」とか言ってて、トニーがキャップの事好きすぎて心配だからセラピー受けさせようとするかもとかゆうの、本人目の前にしてからかってるとこもすっごいツボでしたvvvv んでトニーも動じずに「実際お勧めしたい医者はいるけれどね、彼女ずっと連絡してないからきっと怒ってると思う(There is one I'd recommend, actually....although she's probably still angry I stopped calling.)」とかってさらっと答えてて、なまじクリントのからかいも的を得ててまた可笑しいvvv んでスティーヴが「スキャンの結果だけ診てくれればいいよ。精神科医も女性も別に求めてないから(Just worry about the scans...I'm not in the market for psychologists or women.)」って応えてて、そりゃあねーーーーー求めてるのはトニーだけだろうねーーーって大きく頷いたりさらに萌えちゃったりするわけですvvvv そもそもが今回からアートがAvengers Prime(キャプトニ本)と同じアラン・デイヴィスだし、シーン的にキャップがトニーの前で脱いでたり着たりだし、こんな会話かわしてるしでテンション上がりまくりv トニーは「明日の朝までには結果が出るよ」とか言ってるんですが、スティーヴとクリントが外に出た時点で夜なので、またトニーってばキャップの為に夜なべする気じゃないかしらって思うのでした。今バッキーはナターシャと共に個人的なミッションで隠密行動してるのですが、バッキーは死んだことになっていてナターシャやフューリーやスティーヴしか生きている事を知らないし、ナターシャは私用的にニューヨークを離れていることになっている。クリントにきっとあんたはバッキーの死で辛いんだよとか、ナターシャはいつ帰ってくるんだろうとか言われる度にちょっと罪悪感感じてるスティーヴなんですが、やっぱりスティーヴに隠し事は似合わないので早くバレちゃったほうがほっとするんじゃないかな。少なくとも(インフィニティ事件で)トニーの隠し事をとやかく言ったんだから、自分もトニーに隠し事するなよって言いたいのです。)<2012.2.3>

【CAPTAIN AMERICA AND BUCKY】#625 [vol.5 #76](2011.12)
Story: Ed Brubaker, James Asmus / Script: James Asmus / Artist: Francesco Francavilla
キャップとバッキーがチャンネル諸島で消息を絶ち、おそらくは死亡したものとされた1945年、大統領はThe Spirit of '76というヒーロー名で活躍していたウィリアム“ビル”・ナスランドと、フレッド・デイヴィス少年を呼び出し、2代目のキャップ&バッキーになって欲しいと要請。戦後のある日、フィニアス・ホートン博士が2人目に作った人造人間「アダム2世」の陰謀と戦っていたインベイダーズだったが、その戦いの中でビルはアダムと戦って死亡してしまう。バッキーを務めていたフレッドは数十年後、自らの体験を講演中にアダム2世の作ったものと同じデザインのアンドロイドに襲われるが、会場にスティーヴ・ロジャースが来ており、アンドロイドを破壊して阻止するのだった。負傷して病院に運ばれたフレッドから、ビルが殺された時の詳しい状況を聞くスティーヴだったが、そこへウィリアム・ナスランド3世を名乗る男が訪ねて来る。彼はビルの孫であり、ペンタゴンでドローン戦略を担当しており、スティーヴと仕事で繋がりのあるマシスン将軍の部下でもあった。ナスランド3世とスティーヴは共にアダム2世の捜索に取り掛かるが、フレッドは一人病院に横たわったまま、なぜ自分が心から信頼していたパートナーだったビルが、恋人のことをまったく自分に話さなかったのか、疑問と衝撃を抱くのだった。(まずはタイトル通りの物語になっていることに感激。戦争終結期から戦後にかけて、「キャップとバッキー」の役目を継いだ青年ビルと少年フレッド。残された“2代目バッキー”フレッドが老いて余生を過ごす中に、“2代目キャップ”が殺された時の敵が突然現れ、その場に初代のキャップが現れる。自分よりも年上のはずのスティーヴの若々しい姿や、彼が自分のパートナーのキャップではないこと等ですでに動揺していたフレッドなのに、さらにビルの孫が現れ、その動揺はますます大きくなってしまう。信頼し合っていたはずのパートナー、その死から何十年もたち、初めて知らされる恋人の存在。なぜビルは自分に、愛する女性の存在を話さなかったのか?…って、うわあなんだか切ないしほろ苦い(涙)。その疑問の行方が超気になってたらいきなりそのまま次号に続いていて悶えました。気になるなぁ〜。2代目の二人の出会いや、インベイダーズの残された3メンバーに引き合わされた時のことなど、小さいエピソードが効果的に用いられていて、フレッドの心情、とくにビルの誠実さに接して彼を信頼するようになったこと、ビルの死を抱えてきたことや、今現在の心の揺れ動きなどの描写が見事。うーん、次号が早く読みたいです。)<2012.2.1>

【AVENGERS: SOLO】#3(2011.12)
Writer: Jen Van Meter / Artist: Roger Robinson
「Pathfinder」パート3。胎児栄養学の臨床実験に参加した女性達のうち、6パーセントが超人的身体能力を得た。アリシア(マルシアから改名)達はそんな一人であった。どうやら主催側は超人を生み出す実験をしていたのではないか。そして今は自分たちを口封じに追おうとしている。女性達は実験がキャプテンアメリカの名の元に行われていたと主張するが、クリントは絶対にキャップはそんな事はしないと主張。さらに事件の捜査を進めようとする。巻末にはハンク&ファネス&ストライカーの冒険の続きを収録。マイロン・マクレーン博士を追って行った先にたどり着いた、ハンクのかつてのラボで初代ウエスト・コースト・アベンジャーズメンバーのロボを発見した3人は…。(臨床実験が事件の中心ってこともあると思うんですが、このライターさんのライティングがちょっと難しくてなかなか理解が困難。胎児についての研究かと思いきや超人能力を得ていたのが被験者の女性達だったり、男性かと思ったトレイスが実は女性だったりと話が二転三転する上に敵の正体がまだ全然わからないっていうところも原因だと思われます。実験の真意を知らされず体に異変の生じた女性達は自分の体がどうなってしまったのか、これからどうなるのか分からず不安な上に、見えない敵にも追われるという状況に。やっとそんな窮状の全体が分かってきたところ。クリントは事情を知って、そんな邪悪そうな実験にキャップが関わってるわけがない!って全面否定するんですが…。女性達としても、部屋にキャップの写真がいっぱいあったって言うだけで、確たる証拠があるわけじゃないんですね。クリントは写真なんて誰でも飾れるし、自分が最初にこの事件のとっかかりを話してアドバイス求めたとき、キャップは全然怪しくなかったし、事件に絡んでるんなら自分を止めたはず――って反論。とかいいつつ、後でクリントが屋敷に一旦戻ってキャップと会った時、なんでかクリントはその件をちゃんと話さなかったり、キャップも思わせぶりな表情したりしてもやっとする(苦笑)。あと、エミが「私達がこんな体になったのは望んでのことじゃない。それなのに将来政府の機関やトニー・スタークに追われて登録しろとか言われるかもしれないじゃない」とか言ったことに対してクリントが「そんな事起こらないって言いたいけど、言えないよな…」とかゴニョっちゃうのが可愛かったです(笑)。他にもアリシアに自分のバイクをトニーが改良に改良を重ねてくれてる自慢とかして「それならスタークはあなたのこと追跡できるんじゃない」って言われて「できると思うけど、でもトニーはしないよ」とか言ったり、かっわいいv とにかく全面的にクリントがクリントらしく事件にあたってるところがいいなあと思うのです。前回みすみす敵の幹部らしきゴールデンを逃しちゃったこととか、今まで入手してきたデータの解析から大した成果があがらないこととか、「ボビーならあんなミスは絶対しない。キャップやトニーやキャロルだって。彼女たちが気付かないことに彼らなら何か気付くかも…」とかぐるぐる思ったりしてそこがまた可愛いんですが、それでも自分が何とかしなきゃって思って頑張るクリントが微笑ましいv 女性達が全然休めてないことを察して寝せてあげたりして、そんな気づかいも優しいなあ。巻末のアベンジャーズアカデミーの小連載では、等身大ロボに大興奮なストライカーが可愛かったです(笑))<2012.1.31>

【CAPTAIN AMERICA】vol.6 #5(2011.12)
Writer: Ed Brubaker / Penciler: Steve McNiven, Giuseppe Camuncoli
「American Dreamers」パート5。クイーン・ハイドラはジュピター老人を撃って逃走。シャロンが瀕死のジュピターに懇願したことで、ジュピターは最期の瞬間にその能力でキャップとブラボーを現世に呼び戻し、息絶える。ブラボーは逮捕されラフト送りになるのだが、クイーン・ハイドラとジーモは新しいハイドラを勃興させるのだった。(やっぱり私はエドさんの書くシャロンには共感できないのですわ…。今回もクイーン・ハイドラがジュピター老人に銃を向けて脅してて、撃つって分かってたのにシャロンが動いたことでやっぱりジュピターさん撃たれちゃって、それなのに泣きながらジュピター老人にスティーヴを戻してくれるよう懇願とか、よくこれジュピターさんも、シャロンのせいで死ぬって時にシャロンのお願い聞いてあげたよねって思っちゃうんですが…。まあ短い時間内にハイドラを止めないと、ジュピターさんの能力が利用されて大変な事が起こりそうだったっていうのはわかるんですけど…もっと他にどうにかできなかったのかなぁとか思ってしまう。ジュピターさんをむざむざ死なせるような行動を取らなくったっていいんじゃないかと思うし、そもそもジュピターさんが本当に今回の話の小道具程度の扱いでしかないように感じられて可哀想。あとキャップも起きた状況にその都度反応する感じでなーんか受身で個性薄い印象なんです…。これならキャップコスに戻る前の、“ロジャース司令官”の方が能動的だったなぁって思ってしまう(今でも司令官ではあるんですが…)。今回は途中ページでアートが変わってしまうのも残念で、終わってみると結局全体的に残念な印象の話でした。でも全て今後に引く序章のような話みたいなので、今後に期待します。)<2012.1.27>

【FANTASTIC FOUR】#601(2011.12)
Writer: Jonathan Hickman / Penciler: Steve Epting
「Forever」パート2。地球ごとインヒューマンズを消滅させようとするクリーの復活したインテリジェンス・スープリーム。ロナンはその命令が自分の本意ではないと逆らい、クリスタルと共に地球に残されてしまう。アベンジャーズもFFもクリーの総攻撃に必死で抵抗していたが、そこへジョニー・ストームが帰還。家族と再会を果たす。アニヒラスとの戦いでコズミック・ロッドを手に入れたジョニーはいまやネガティヴゾーンの統治者であった。彼はネガティヴゾーンの大群を率い、その大艦隊をもってクリー艦隊に戦いを挑む。(ベンがソーホーでクリーセントリー相手に苦戦してて、地面にたたきつけられたる時に目に入った空に炎のマル4マークが浮かぶじゃないですか、そこのシーンでもおお…またうわーーーーーーって涙が出ました。ジョニーの生還と再会で感動的ながら、ジョニーがピーターに新コスをツッコミまくったりという面白い部分もちゃんとあって、そんなところが変わらないジョニーらしさと、艦長でかっこいい成長した姿の両方を描いていて、わくわくします。個人的にほんとはあんな別れ方だったベンとの再会を詳しく詳しく書いてほしかったんですが、マル4シーンが泣けたので良いです(ホロリ)。さっきまでやられちゃいそうだったベンがジョニー生還後すっかり元気になっちゃうのが可愛いわあv クリーを再建するはずが、全然自分の思惑とは違う方向に事が進みそうで、ロナンはどうするんだろうと思ったら、インテリジェンス・スプリームに逆らう方を選ぶなんて、かっこいいじゃん! クリスタルとの仲を応援してるので、二人が不幸にならないといいなあ)<2012.1.27>

【AVENGERS】vol.4 #20(2011.12)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Daniel Acuna
S.H.I.E.L.D.エージェント時代に収集した、ありとあらゆるスーパーヒューマンの遺伝子情報と共にノーマン・オズボーンの元に加わったワシントン博士。彼女は早速マダム・ハイドラを元の姿に戻すと、次の計画に備えるのだった。アベンジャーズの新メンバーお披露目会見の場にホログラム画像で出現したノーマンは、「スティーヴ・ロジャースとトニー・スタークとその他のメンバーが共謀して自分を陥れ、アベンジャーズとH.A.M.M.E.R.長官の座から追い落とし、裁判も経ずに自分を監禁した。自分を狂人のように世界に見せたのは彼らのでっち上げた陰謀であり、彼らは自分たちの好きにしたいがために、対抗勢力を徹底排除するつもりなのだ。このような陰謀には断固立ち向かう」と宣言。その場にいたメディアは驚き大混乱になってしまう。スティーヴはチームに手分けしてノーマンを探し出すように指示するが、彼の行動は敵に読まれており、チームはみすみす罠に飛び込んでしまう…。(皆の能力を研究しつくしたワシントン博士がノーマン側にいる事で、弱点や能力の秘密を握られ、あるいは皆自身の能力で対抗されてしまう…ということになっていく模様。敵がノーマンってことはわかっても、彼の現在の勢力がいかほどのものなのか、敵の全貌が分からないアベンジャーズ。ダークレインを経験してノーマンを見くびってはいけないってことは重々承知していたはずなのに、それでも罠にハマってしまう。まあそれはそうと、ノーマンさんが「スティーヴ・ロジャースとトニー・スタークが他のメンバーと共謀して…(It was a coup d'etat concocted by commander Steve Rogers and Tony Stark and the rest of the self-proclaimed Avengers.)」ってまるでキャプトニ夫婦が共謀して他のチームメイトはオマケみたいな言い方とか、まるで極道夫婦みたいな言いがかりっぷりとか(笑)、集まってた記者たちもスティーヴとトニーに対して質問殺到でスキャンダルはスキャンダルでもまるで結婚宣言でもしたみたいだなとか(え?)、もおおーーこのチームがすっかりスティーヴとトニー中心みたいになってて超悶えます。その上ダメ押しのように、トニー(通信)「キャップ?こちらトニー」とかキャップ(通信)「こちらキャプテンアメリカからトニー・スタークへ。トニー?トニー??」とか、任務中の「トニー」多用が萌えて萌えてしょうがないったらvvvvvv ってことでハーー、新チームでまたこれは夫婦のチームになったんだなーとかすっかり再認識させられて、あてられまくったのでしたv だってさ、Siege後はCivil Warからの仲直り期ってことでちょっと距離置いてたわけだから、こんなに再度くっつくことになったの見ると大変に感慨深く萌えるわけなんですねーvうっはうはvvv)<2012.1.26>

【JOURNEY INTO MYSTERY】#632(2011.12)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Mitch Breitweiser
クリスマス。アスガーディアでもブロクストンの人々に倣ってユールの祭(=クリスマス)を祝っていた。だがロキはプレゼントも貰えず、受け取ったのは年長の若者達のドツキばかり。どおりで転生する前の自分は邪悪に転じたわけだと独りごちながらリアの住む洞窟へやってくると、そこにはヘラの届けた段ボール箱があった。しかし箱の中身はクリスマスプレゼントではなかった。先日のサーペントとの戦いの折、自分の作戦を遂行するためにヘルウルフを従わせたロキだったのだが、そのヘルウルフが死亡。残された7匹の子犬達は親の主人であるロキの責任だという手紙が添えられていた。困ったロキは現在アスガーディアを統治しているAll-Mothersと呼ばれる三人の女神に相談。彼女達はロキにしっかりと里親を探すようにと言いつける。ロキは知恵を巡らせ6匹はなんとか里親を見つけ譲り渡すことが出来るのだが、最後の1匹だけは凶悪な性格で炎を吐きながら呪詛の言葉をまき散らし、あるいは牙をむいて噛みつくため、誰も引き取り手が見つからない。3女神にその事を報告すると、「他の6匹は幸運な事に母犬の血を受け継いだが、その子だけは父親の血が強すぎるのです。その子は救いようがありません。諦めなさい、この世には純粋に邪悪に生まれつくものがあるのです」と言われてしまう。イーコルに「望まれない授かりものは世界樹に投げ入れてやれ、魂のない生き物だから痛みも感じるまいよ。そいつは無に帰り、二度と誰にも迷惑をかけることはない」と言われ、ロキは子犬を抱いて世界樹の元まで行くのだが…。(このイシューはお気に入りのホリデーイシューになりましたv すごく切なくて可愛い一冊なのです…言葉では伝わらないのでぜひ実物で見ていただきたい(><)。そもそも北欧神話の神々がなんでクリスマスやってんのとかいうツッコミで可笑しいんですが、アスガーディア(現在女神が統治してるので“アスガード”が女性形になったの??)じゅうクリスマスデコレーションで飾って、ヴォルスタッグがサンタさん役で皆にプレゼント渡したりして、ミッドガードのクリスマスを超満喫してますねこのひとたちは(笑)。ロキもプレゼントが欲しかったみたいなんですが、年長者にドツかれるばっかりで結局一人ぼっち。ソーが死んでしまったことで孤独でどうしようもなくて、リアの洞窟に行ったらリアが箱持ってて、自分にプレゼントかも!って思ってはしゃいだりするの可愛いんですが、「ケーキ持ってきたよ」って手づかみで持ってくるとかどうよ(笑)。そんでこのヘルウルフの子犬達が可愛くて、すっごいなごみますvvv 里親探しもわりと身近な所に引き取ってもらってて、メフィストとか(笑)、ニューミュータンツんとことか(しかもヴァルキリーからの贈り物ってウソついた/笑)、3女神の一人のガイアとか(笑)、ティアんとこで猟犬候補とか(笑)、ヘイムダールのとこで番犬候補とか(笑)、うはは。結局里親が見つからなかった1匹の事を3女神の1人フレイヤは「この世には邪悪に生れ付く者がいる」と言うんですけど、それはどうして転生前の自分は邪悪に転じたんだろうと思っているロキには実はすごく残酷な言葉で、世界樹へ子犬を投げ込もうとしたロキが結局できなかったのも、子犬を自分が引き取ろうとするのも、この誰からも望まれず邪悪だと見られている子犬に自分を投影しているんじゃないかと思うと胸がきゅうんとしてしまうのです。でもこの子犬の悪タレっぷりがほんと可笑しくて可愛いし(炎を吐きながら「アスガードに死を!」「死だ!」「殺してやる」とか繰り返したりw)、ロキが意地になって「お前はこれから世界一いい犬になるんだ」って宣言するのも可愛いし、子犬に「ソーリ(Thori)」って名前つけるのもよっぽどソーの事が恋しいんだなーって思って可愛いし、とにかくとにかくめっちゃ可愛いお話vv これから先ロキとソーリとリアとイーコルの掛け合い漫才が続いていくのかと思うと、しばらくこのタイトル読むのやめられなさそうです(笑))<2012.1.26>

【AVENGERS ACADEMY】#23(2011.12)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Tom Raney
X-23ことローラに同世代の子たちと交流させたい、というウルヴァリンの希望を受け、ローラがアカデミーに転校してくる。アサシンだったという彼女に最初は引く子どもたちだったが、彼女の自己紹介を聞いて、旧来の生徒達は自分たちに重なるものを感じ、次第に歩み寄っていく。ジュリー・パワーがヘテロセクシャルではないと気付いたブランドンは、自分を煙たがる彼女を呼び止め、自分がゲイであることをカミングアウト。子供時代にマネージャーに性的虐待を受けた過去を打ち明けると、ジュリーは真摯に彼の話を受け止めてくれるのだった。そんなとき、街でミュータントの孤児の少年が反ミュータント過激団体Purifiersに襲われているという情報が入り、教師達は急いで出動する。救出された少年ジミーはX-Menの所ではなくここにいたいと主張し…。(1イシューの中がすごく濃く色々詰まった1冊。ローラの転入について、前回ハンクがサイクロップスに学校同士の交流を提案したところ、あっさり断られてウルの学園と交流したらって勧められたところなんですが、きっとそれでハンクからウルに連絡取って、交流の一端としてローラが転入することになったのかなーと思います。殺人マシンとしてウルヴァリンのクローニングで生み出され、育成され、血に染まった幼少期を過ごしてきた彼女に最初は引いちゃう子どもたちが、よくよく話を聞くと、ダークレイン下でオズボーンに育てられる羽目になった自分たちとわりと似たとこあるってことに気付いて親近感わく旧メンバー。しかしその一方で新メンバーは依然引いているようにも見えます。今後みんながどう関係を築いていくのか、楽しみ。そんな中でブランドンは自分の過去やセクシャルアイデンティティについてジュリーに告白。ブランドンがやたらと女子をひっかけようとするのは、自分になびかないって人を選んで故意にやってることらしく、多分安心感があるからなんじゃないのかなーって気がします。ジュリーが理解して受け止めてくれた事で泣いてしまうブランドンにぐっときました。この子はほんと色々抱えながらもがんばってるよ。最近周りに心を開くようになってきた彼が愛しいです。バイセクシャルのジュリーと友人関係になれたことだし、ジュリーもジュリーで人に魅かれることに性別は関係ないんじゃない?どうしてとやかく言われるんだろうって悩んでるところあって、二人がこれから支え合ったりできたらいいな。さて、ハンベルトが未来の彼と入れ替わっていることは相変わらず誰も気づいてなくて、今回はそんな彼の心中とかも描写されるんですが、アカデミーに保護されたミュータントの少年は実は正体を隠していて、しかもハンベルトのことにも気付いている模様。取引する二人なんですが、大人は何も気づいてない。また未来の方でもジャンヌ(ファネス)が自分の娘をよく覚えてなかったりと一体何があったんだろうって思います。)<2012.1.24>

【MARVEL HOLIDAY SPECIAL】one-shot(2011.12)
[1. Cold Hearted Christmas]

Writer: Miljenko Horvatic / Art: Andrew Trabbold
[2. Logan's Lost Lesson]
Writer: Kurtis J. Wiebe / Pencils: Patrick Scherberger
[3. Ol' Saint Nick]
Writer: Aaron Shaps / Art: Sebastian Piriz
[4. Chinese Food for Christmas]
Writer: Jamie S. Rich / Art: Paco Diaz
(1)脱獄したコールドハートを追ったスパイダーマンだったが、彼女のクリスマスに対する想いを知って…。(2)ウエストチェスターで学園を再開したローガンと子どもたちの初クリスマス。(3)クリスマスの夜にハイドラ分派のボス“スカー”の基地に潜入したフューリーの真の目的は…。(4)ユダヤ系のヒーロー達はクリスマスの日に集まって中華料理で食事会をすることになっていた。ベン・グリムはレストランに向かう途中、クリスマスの品々が次々強奪される事件に遭遇し…。((1)コールドハート視点のちょっと切ない人情話。(2)やっぱりこのあったかさが学園らしいところだよなぁと思うと同時に、こういうことをウルはしたかったんだろうなぁと思わせる短編。皆でホッケーなんて、ユートピアではなく学園だから出せる雰囲気だなーってつくづく思います。ゲームを通して子供たちが自然となじんだり、屋敷のイルミネーションに感激したり、最近のXタイトルが失ってた感じのアットホームさがあって、ユートピアを抜けてウルが学園を再建したのには、この雰囲気を子供たちに与えたかったんだろうなって思ってすごく良かったです。(3)生まれた赤ん坊の写真を届ける為にハイドラの基地に潜入とかフューリーいい上司すぎ(笑)。目的が目的だけに、誰かを殺さないようにしてるっぽく、一応ノン・リーサルな武器を持ち込んでるらしい感じなのですが、音波手榴弾とかトニーに開発してもらったらしくて、トニーまでこれに巻き込んでるんかーと思って微笑ましかったです(笑)、あとモノローグの中でダム・ダム・デュガンがサンタ役で皆にプレゼント配ってるとかあって、そんな休日出勤のS.H.I.E.L.D.楽しそうvvv(4)ユダヤ系キャラがクリスマスにはみんなで中華食事会っていうことなんですが、マグたんがいないのが個人的に大変残念。まー、ユートピア(サンフランシスコ沖)からニューヨークに来るの大変かな。でもムーンナイトことマーク・スペクターさんはロサンゼルス在住なのに来てるのにー。キティ・プライド、マーク・スペクター、ベン・グリム、ビリー・カプランはユダヤ系って知ってたんですが、他のキャラでそうと知らなかった人たちも結構いて、「へー、この人もユダヤ系だったんだー」って思いました。)<2012.1.24>

【AVENGERS】vol.1 #179(1979.1)
Guest Writer: Tom Defalco / Illustrator: Jim Mooney
ある日、自然史博物館のチャリティパーティに参加したアベンジャーズ。しかしそこへマウラ島というところからわざわざやってきたブラッドホークという鳥の外見をした男が乱入。博物館に収蔵されているマウラのトーテムを取り返しに来たと主張し暴れるのでアベンジャーズが力を合わせて気絶させ、ブラッドホークの教師を名乗る老人と共に屋敷に連れ帰る。話によると、遺伝子学者だったブラッドホークの父親は次代の人類を創造しようとしたところ、その遺伝実験の結果生まれたのが鳥のような外見をした赤子だった。妻はお産で死に、息子の異形にも耐えられず父親は息子を手放してしまった、それ以来人里離れたマウラ島で二人は暮らしてきたのだという。トーテムがマウラ島を守っている、あれを取り返さないとという二人だったがアイアンマンは科学的でないと言って取り合わない。メンバーはとりあえず二人の窮状を助けようとするのだが、そこへアベンジャーズを滅ぼそうとしているスティンガーというヴィランが現れ…。(スティンガー事件とブラッドホーク事件は別々の事件ぽいのですが、同時に進んでいてややこしいけど面白さもあります。ストーリー的にはツッコミなのですが、パーティ会場でトニーとドン・ブレイクがまた正体秘密同士でつるんでて(お互いだけは正体知ってる)微笑ましかったのと、会場でブラッドホークが暴れだしたので、二人はそれぞれアイアンマンとソーになって駆けつけたんですが、あんまり突然現れたものだから正体しらない他のメンバーがびっくりしてるのも面白かったです。)<2011.2.21>

【AVENGERS】vol.1 #178(1978.12)
Guest Writer: Steve Gerber / Artists: Carmine Infantino, Rudy Nebres
アベンジャーズに入ってからというもの、ビーストは何故か女性にモテモテであった。人々は単に自分がアベンジャーズだから受け入れてくれているだけなのだろうかと悶々していたある日、知り合った女性から「父が盗まれたとある技術を奪還してほしい」と頼まれたビーストは奇妙な事件に巻き込まれる。(その依頼は実は茶番で、その某技術の実証実験のためにビーストが利用されちゃう話。青い毛むくじゃらの姿になってしばらくしてからチーム入りしたビーストなのですが、なんかチームに入ってから街で追いかけられちゃうくらい女性に大人気なんですね。NYには毛萌えの女性が多いっぽい。なんかうらやましい…<?)<2012.1.19>

【NEW AVENGERS】vol.2 #19(2011.12)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Mike Deodato
オズボーンの脱獄については、ロジャース司令官が後の捜査を任せるように言ってきていた。トニーはスターク・リシリエント社ニュージャージー工場の襲撃を、自分のアーマーを狙うAIMの仕業だと確信していたが、スパイダーマンはオズボーンが裏にいるのではと疑い、相変わらずチームのリエゾンであるビクトリア・ハンドを疑っていた。ジェシカはオズボーンが脱獄する時に赤ん坊の命を脅した事がずっと気にかかっていた。そんなある日、マイアミで事件だとハンドに言われて出動したチーム。ハンドは最初クインジェットに間違った座標を指定して来、チームが改めて現場に向かうと、アトランティスの者たちが暴れていたらしき現場は既にオズボーンのアベンジャーズチームによって制圧されていた…。(まだアベンジャーズ慣れしてないDDとドリーンのやりとりが可笑しい冒頭(笑)。チームが留守にしていたのはトニーを助けにいっていたからなんですね。スターク社のニュージャージー工場はウルティモの自爆で吹っ飛んでしまい、トニー可哀想…(涙)。AIMの仕業と決めつけているトニーなのですが、それは間違ってはいないものの、AIMとオズボーンが組んでいることをトニーは知らないので、非常に歯がゆい(悶)。にしてもデオダト画のトニーは色っぽくて萌えるーv あとステファンが自分だけ魔法で身綺麗にしているところもツボでしたv 無印チームもニューアベチームもどっちもオズボーンの新生ハンマーとの抗争に巻き込まれていくのかな。新生ダークアベンジャーズにもツッコミではあるんですが(バーニーに「アベンジャーズ・フェチ」とか言われとるしv)、続きが気になります〜)<2012.1.18>

【MOON KNIGHT】vol.4 #8(2011.12)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Alex Maleev
昼の仕事(テレビドラマのプロデューサー)に忙しくしていたマークだったが、内なる3人(スパイディとウルとキャップ)の声に促されるように、エコーと共にネファリアのショバ荒らしに出かける。ロスの闇社会をネファリアが牛耳っているとムーンナイトから教えられたホール刑事だったが、上司にそれを報告してもFBI任せにするだけで自分たちで捜査しようという気がまるでないことを思い知らされ…。(ラストの引きがギャグすぎて、しかもそれがマリーヴ先生の美麗アートでやられるもんだからなお可笑しい(笑)。いやあもうマリーヴ先生のマークがイケメンすぎますvvv 変な人なのに外見だけでメロりそうで困る(笑)。ニューヨーク市警出身のホール刑事、超人関連事件ばかりのNYに嫌気がさして、もっとちゃんと刑事らしい仕事したくてロス市警に異動してきたのに、ここでも超人系事件に出くわしてうんざりしつつも結局NYでそういう事件に慣れてる+刑事として仕事やる気ってのがあって気持ちは捜査するつもりでいたのに、上司に超スルーされて職場内でのギャップを感じちゃったりしているあたり面白い。どうやら彼も彼なりに捜査をしようとしているらしく、こちらも今後の動きが気になるところ。)<2012.1.17>

【FF】#12(2011.12)
Writer: Jonathan Hickman / Penciler: Juan Bobilo
バクスタービルから転送したヴァレリア達フューチャーファウンデーションの子どもたちは、ラトヴェリア郊外の山中に姿を現す。ラトヴェリアではクリストフが首輪をはめられたままのドゥームを何とか解放したくて苛立っていたが、ナサニエルはクリストフに、ドゥームボット達を使って子どもたちを迎えにやらせる。城で合流した面々。異次元リードはヴァレリア達が乗ってきたバクスタービル上層3階に収められている「ブリッジ」を使って元の世界に帰ろうとするが…。(「すべての希望はドゥームにかかっている(All hope lies in Doom)」という未来からの言葉に従って行動しているヴァレリア。彼女をはじめとする子どもたちの掛け合いが楽しいんですが、個人的にはやっぱりクリストフのキリキリっぷりに萌えるのですよ〜〜vvvv クリストフってば相変わらずドゥームたんの事が大好きなんだなあと思わせる言動の数々に、悶えたり悶えたり悶えたりvvvvv とにかくドゥームがリードの奴隷になってる現状にご立腹のクリストフなんですけど、首輪をさせられている以上は何にも手が出せなくているわけですね。「これ以上ドゥームが束縛されているのを見ているのは耐えられない。今すぐ首輪を外すんだ。(I am done with watching Doom be leashed. The collar comes off now.)」とかAUリードに言ったり、そんな事言いながらドゥームたんを守るように傍を離れなかったりvvv でもドゥームたんも別にただ落ち着いているわけじゃなくて、クリストフに異次元リードのこと「生きながら焼き殺す(I, however, will be burning this impostor's meat from his bones.)」とか言ってるので、クリストフ安心して〜とか思ったり(え)。キリキリしてるクリストフに「頼む…落ち着くんだ、クリストフ。堪えてくれ(Please...be calm, Kristoff. Patience.」とかって言ってて、ドゥームたんがPleaseとかってめったに言う単語じゃないよと思ってまた悶えます。ああもうそんなクリストフとドゥームたんの二人が大好きだーvvvvvvv)<2012.1.16>

【RED SKULL: INCARNATE】#5(2011.12)
Writer: Greg Pak / Artist: Mirko Colak
最終回。突撃隊(SA)をやめたヨハンはディーターらと共にヒトラー暗殺のチャンスをうかがっていた。1934年6月29日の夜、かつての上官がミュンヘンの街で飲んだくれているのに出会ったヨハンは、彼の口からヒトラーが突撃隊幕僚長エルンスト・レームの粛清のために翌日郊外にあるバート・ヴィースゼーのハンゼルバウアーホテルを訪れるという情報を聞き潜伏。しかしディーターがベルボーイ係、ヨハンが実行犯という役割のはずが、直前になってディーターは今度こそ自分が引き金を引くと主張し、役を取り換えることに…。(これはヨハンの物語であると同時に、ナチス・ドイツの物語でもある。今回はナチスがどれだけ自国内でも意にそまぬものを抹殺して体制を維持しようとしてきたか…という所が描かれ、突撃隊幕僚長エルンスト・レームが粛清される現場(「長いナイフの夜事件」)であるハンゼルバウアーホテルで、ヨハンとディーターがヒトラーを暗殺しようとする…というように、これまで共に或いは関わり合いながら進んできたヨハンの物語とナチス・ドイツの物語は、ついに交わる。最後の「何千ものドイツ人がヒトラーに逆らって虐殺された。彼らは命をもって贖わされたのだ。だが最後までヒトラーに従った者たちも何千人といた。彼らは魂をもって贖ったのだ(Thousands of ordinary Germans opposed Hitler's dictatorship and genocide. They paid with their lives. But thousands more followed him to the end. They paid with their souls.)」という言葉が印象的なのですが――果たしてヨハンはナチス・ドイツに魂を売ったのかどうか…?と思ってみると、確かにヨハンはヒトラーの右腕にまで成り上がり、ナチズムの権化のような存在になっていくけれども、彼が傾倒しているのは自分に対してだけであって、決して他者に対してではないんじゃないかなっていう気がします。これまでのストーリーの中で一時期ヨハンを匿ったユダヤ人の父親の言葉「このような世界では強いものが勝ち、ルールを作っていく。でもそんな世がいつまでも続くわけではない。いつかは我々のような者がとってかわり、世界を良くしていくはずだ」というのが最後のヨハンのシーンにかかるんですが、いつも抑圧されてきたヨハンは世界を変えたくてあがき続けてきたけれど、たどり着いた先がレッドスカルだったということなのかな…という風に見えてしまって、それがとても哀しいなあと感じました。幸福というものを知らないヨハンは、結局今後もずっと阻止される側のままで、満たされることのないまま過ごしていくのかと思うと、切ない。しかしちょっとヨコシマに考えると、幸せとか満たされることとかに対して経験値のないということは、ある意味そういう感情世界に対しては処女のようなものだと思うと、そういう感情世界から遠ざかろうとするような拒絶反応のような彼の態度が可愛く見えてきちゃって萌えてしまいますv(オイ) それはともかくグレッグ・パック先生はMagneto: Testamentに引き続きいい仕事をされるなあとつくづく感じ入ってしまいます。今後も時々こういうお話を書いていただきたいなあ。というか次はぜひドゥームたんでお願いしたいものです…(念))<2012.1.13>

【FANTASTIC FOUR】#600(2011.11)
[1. Forever, part1]

Writer: Jonathan Hickman / Penciler: Steve Epting
[2. Whatever Happened To Johnny Storm?]
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Carmine Di Giandomenico
[3. Black Queen]
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Ming Doyle
[4. The Arc]
Writer: Jonathan Hickman / Penciler: Leinil Francis Yu
[5. Remember]
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Farel Dalrymple
600号記念特大号&連載再開!(1)クリー艦隊の地球総攻撃が始まってしまう。ロナンには地球を責めるつもりはなく、スプリーム・インテリジェンスを蘇らせたらクリーに帰って統治を開始するつもりだったのだが、スプリーム・インテリジェンスは、この機に古代において失敗した全インヒューマンズの滅亡をはかろうとする。ラトヴェリアではリード・カウンシルの唯一の生き残りである別次元(AU)のリードと、この世界(616)のリードの父ナサニエルが、AUリードの奴隷にされたドゥームを伴って国王のクリストフに面会していた。ニューヨークではリードやスーやスパイディ達とアベンジャーズが力を合わせてクリーの軍団と戦っていた。街がクリーに破壊され、これまで計画に基づき構築してきたネガティヴゾーンへのゲートを開くためのオベリスクまでが破壊されることを恐れたプリーストはアニヒラスに急きょ連絡、直ちにゲートを開くようアニヒラスが要求したことからゲート本体のあるバクスタービルにはネガティヴゾーンの虫たちが襲いかかる。子供たちはビルの上層3階分ごと転送しその場を脱するが、様子を見に駆けつけたスパイダーマンの目の前でゲートが開き…。(2)数か月前、ゲートを守って一人ネガティヴゾーンに残り、アニヒラスの大群に引き裂かれて命を落としたジョニー。アニヒラスは彼の傷を虫たちに縫い合わさせ、生き返らせるとコロッセウムの剣闘士のように彼を戦わせては死なせ、また蘇らせるのだが、ジョニーはそれでも頑としてゲートを開けさせはしないのだった。ジョニーはコロッセウムで自分と同じような境遇に置かれた、4種族のユニバーサルインヒューマンズから成るライト・ブリゲードの5人と出会う。彼らは獄を破ることはできるがネガティヴゾーンから脱することはできないと考えていた。別次元のリードがアニヒラスと取引をして、地球に向けてゲートを開けようとしている事を知ったジョニーは、何としてもそれを阻止するべく、ライトブリゲードの面々にアニヒラスの持つコズミックコントロールロッドを奪えば、彼を無力化でき、ネガティヴゾーンの大軍団を制することが出来る、地球や地球にいるインヒューマンズを救うためにも協力してほしいと説得。かくしてジョニーはライトブリゲードと共にアニヒラスの軍団に挑むのだった…。(3)リードとスーは宇宙でギャラクタスと対話。アスガーディアンが世界樹に隠したギャラクタスの「種」についての話を聞く。(4)突然現れたブラックボルトの「4人の妻」に戸惑うメデューサが、ブラックボルトと対話し彼女たちを受け入れるまで。(5)フランクリンの秘められたミュータント能力が再活性化。そんなフランクリンとリーチの前に謎の男が現れ、能力の使い方を教えようと言ってくる。(全編ヒックマン先生による書き下ろし、重要な事起こりまくりの特大号で超濃い1冊になっております。ジョニーの死と共に幕を下ろしたFantastic Four誌が、彼の復活と共に復刊するというのもとても象徴的。ストーリーも発刊方法も大掛かりで、ひたすらすごいってしか言えない位。特にもう、ヒックマン先生のジョニーはかっこよすぎる!(1)クリーの人体実験で生まれたインヒューマンズだけど、クリーは彼らをすべてせん滅しようとしていて、歴代アキューサーがその血塗られた役を果たしてきたが、5種族だけが生き残ってしまっていた。それが地球のインヒューマンズと他の4種のユニバーサルインヒューマンズの模様? クリスタルはインヒューマンズの同胞と別れ、ロナンの妻として生きる道を選んだのに、いきなりこんな歴史を突きつけられてしかもインヒューマンズが滅ぼされそうになっている状況で敵側に立たされ可哀想に(涙)。しかしこの事態はロナンにとっても思わぬ展開のようで、これからどうなるのかハラハラ。地球ではキャプトニ夫婦の活躍も嬉しかったりしつつ、ラトヴェリアあたりにものっすごい悶えていました。クリストフが「その男が他の次元のドゥームをことごとく殺し、そのうえ今私の目の前で義父を鎖に繋いでいると言うのか? いまこの場で焼き殺してやるのが相応しいというもの。それを、ナサニエル・リチャーズ、あなたはラトヴェリアに迎え入れて貰えるものと本気で思っているのか?(You have told me your...friend has hunted Doom across all reality and stands before me with my father in chains. At the very least, I should BURN THIS MAN WHERE HE STANDS. Nathaniel Richards, do you sincerely expect me to welcome him to Latveria?)」とか目が据わって言っててンモーvvvvvv ほんとにクリストフはドゥームたんを愛しているわあvvvvvvv 愛するマスターを奴隷にした悪リードなんて焼き殺しちゃえ!(オイ) ドゥームたんを人質に取られている以上は屈辱に耐えて鬼畜なAUリードを迎え入れなければいけないっていうこの状況どおよ(悶える)。クリストフはギリギリ歯ぎしりだと思うんですが、しばらくこの状況は続くようでドッキドキvvv (2)「ジョニーのあの後」。冒頭がまたベンとの涙涙のゲートでの別れでもう胸がぎゅんぎゅんするし涙ぐむし大変に悶えるのですが、そこから激闘→死への様子も描写されていてですね、もう胸が衝かれて大変に切なくなるわけなのです。しかしストーリーはそこから地球へのゲートを通って攻め入ることに妄執するアニヒラスと、生き返らせられてアニヒラスの奴隷のようにされコロッセウムで戦わされる日々を強要されたジョニーの攻防やライトブリゲードとの出会いと進んでいくのですが、殺されてまた生き返らせられるのを何度も何度も繰り返してすら、変わらぬ強さでゲートを守り通そうとし、ついにはライトブリゲードを説得してアニヒラスの大軍と戦うに至ったジョニーがとにかくもうかっこよすぎてたまんないです! 殺されて蘇らせられるシーンはほんとに痛々しくて泣けてしまうんですが、あんな目に何度もあっても絶対に諦めなかったことがまずすごいと思うし、その強さの源はゲートの向うの世界を自分が守らなければという、絶対的な責任感と、ゲートの向うの世界や皆に対する愛情があるからなんじゃないかなと思うわけなのです。今回の物語は、前回からに引き続いてジョニーの人となりをすごくよく表現していると思うし、ジョニーが能力ゆえにヒーローなのではなく、彼の本質がヒロイックなのだというのがひしひしと伝わってきて感動的でした。その上でさらに彼の能力が炎じゃないですか。ジョニーの情熱的な性格と能力はすごくマッチしているんですが、このストーリーではその部分もものすごく生かされていて、いいなあと思いました。「Everything dies? NO. Everything LIVES.」っていうクライマックスにはもう涙がウワーと出そうになるくらい感動しました(><)。もーこの話ジョニー讃歌かなっていうくらいかっこいいです!!絵もまたMagneto: Testamentで大好きになったジャンドメニコさんのアートが本当に素敵ですvvvvvvv FFではジョニーの死以来文字通り火が消えたような雰囲気になっていたわけなんですが、ジョニーはほんとに太陽のような人で、FF一家やマーヴル界を照らすような存在なんだなあと思うし、これからもずっと照らし続けてほしいなあと思った次第。それにしてもアニヒラスのロッドについてジョニーが言及した時そおいえば!!と思って膝打ったくらい、話にのめり込んで読んでしまいました。面白かった!(3)っていうかメデューサこれで納得するんだ???って思って私は納得できない感じなんですが(苦笑) もともと一夫多妻制っていうんじゃなく、ある日突然押しかけ側室が4人ですもんねぇ。でもクリスタルも結局政略結婚ですし、これもユニバーサルインヒューマンズが一つになるための政略結婚のようなものなのかな。それにしてもやっぱり(葛藤が皆無ではなかったにしろ)あっさり納得しちゃうんだ??って思ってしまいます〜(4)ギャラクタスのちょっとだけサービス☆な太ももに悶えてみる(笑)。それにしても種とかww(5)フランクリンとリーチの秘密の大冒険☆なんですが、(1)の話とも繋がっていて、でも謎の男が誰なのか…ってことでまだ完全には解決してない、ヒックマン先生のFFバースはほんと大風呂敷で伏線がありまくりで難しいけど面白い。)<2012.1.13>

【AVENGERS: SOLO】#2(2011.11)
Writer: Jen Van Meter / Artist: Roger Robinson
「Pathfinder」パート2。謎の臨床実験に関わったことが原因で追われる女性達を救おうとするホークアイ。彼女らを支えていたアーマーのビジランテ「トレイス」は、トゥーリが探していた妹マルシアだった。マルシア(偽名:アリシア)は実験はキャプテンアメリカの名の元に行われたものだと言う。巻末にはマイロン・マクレイン博士をめぐるハンク、ファネス、ストライカーの冒険を描くアベンジャーズアカデミー番外編の続きを収録。(まだまだ事件は謎ばかり…ということで、マルシアが見つかった以外はそんな進展もない感じ。超人がらみの医療実験ってことで医療用語頻出で難しい…。本人出てこないけど、トニーやキャップの名前が出てきたりしてニヤっとしますv 巻末のアカデミー小連載はこちらもまだ謎の状態。ファネスとストライカーがいいなあ)<2012.1.10>

【CAPTAIN AMERICA AND BUCKY】#624 [vol.5 #75](2011.11)
Writers: Ed Brubaker, Marc Andreyko / Artist: Chris Samnee
チャンネル諸島の悲劇でキャップとバッキーが行方不明になったのち、バッキーはソ連に発見され蘇生させられる。一切の記憶を失っていたが戦う術だけは覚えていた彼は、「ウィンターソルジャー」として、冷戦時代をソ連の工作員として主に暗殺任務に使われるようになる。ソ連に忠実でどんな冷酷な任務も遂行してきた彼だったが、1958年、西ベルリンにて元KGB工作員を闇に葬る任務に就いていたとき、男に幼い娘がいた事が原因で殺害に手間取ってしまう。秘密裏に愛人関係にあったブラックウィドウが助けに現れたためにどうにか任務を達成したが、幹部達は次第にウィンターソルジャーの心に失われたはずの過去が忍び入ってきていることを感じ、彼により強力な洗脳と、任務時以外はコールドスリープに就かせることでウィンターソルジャーを保持しつづけようとする。そして長い年月を経て、ようやくスティーヴがコズミックキューブの力でバッキーの記憶を解放するに到るのだった。そして現在、サーペントの事件で死亡したことになっているバッキーは、ナターシャと共にKGBの工作員を追う旅の前に、今ではアルツハイマー病にかかり入院中の妹レベッカを訪ねる…。(エドさん…ペギーを認知症にして死亡させたかと思ったら、レベッカまで…ひどいや(涙)。二人ともまだ元気でコミックに登場していたこともあったので、痴呆で寝たきりだなんて残酷だなあと思うのです。でもたとえレベッカが病でも、バッキーは会うことができてよかった。ナターシャは独立した女性なんだけど情に厚くて、そんな所がつくづくいいなあと思います。ウィンターソルジャー時代のバッキーがナターシャとの関係がとっくにバレていることを指摘されて「彼女はレッドガーディアンの女なんだぞ」と忠告された時に「彼女が誰かの所有物になると思っているとしたらあんたも他のやつらと同じくらい愚かだな」と言い返すところが好きv 10代半ばから米国の武器として、次にはソ連の武器として利用される半生を送ってきたバッキーなんですけど、レベッカやナターシャのような存在があったから、人の心を捨てることなく生きてこれたとバッキーが感謝の気持ちを持っているところがすごく優しくて素敵。)<2012.1.6>

【AVENGERS】vol.4 #19(2011.11)
Writer: Brian Michael Bendis / Penciler: Daniel Acuna
Fear Itself事件でソーとバッキーを失ってしまったチーム。スティーヴとトニーは新メンバーの獲得に乗り出す。最初ブラックパンサーにチーム入りを依頼するスティーヴだったが、ティチャラは自分はしばらくは無理であると言い、チームにはむしろパワーソース型の人物が必要であるとして妻のストームを紹介する。また、トニーがこれまでこつこつと修復してきたビジョンがついに復活を果たし、チーム入りを志望する。これでチームにはキャプテンアメリカ(スティーヴ・ロジャース)、アイアンマン(トニー・スターク)、ホークアイ(クリント・バートン)、スパイダーウーマン(ジェシカ・ドリュー)、ストーム(オロロ)、プロテクター(ノー・ヴァール)、ビジョンが決定。記者会見に臨む前に、スティーヴはさらにノーマン・オズボーンの脱獄事件を調査させていたクエイク(デイジー・ジョンソン)をチームに入れ、屋敷に集まった記者たちの前で新チームのお披露目をするのだが、その場に突然ノーマンが現れ、自分は不当にアベンジャーズリーダーの座をはく奪され裁判も経ずに監禁されていたと糾弾する。巻末にはクリスマスのアベンジャーズマンションに現れたサンタクロースの助っ人妖精の短編「Prep & Landing /Mansion: Impossible!」を収録。(ちょっと待ってスティーヴとトニー何さっくりとチームメイトに戻ってるんですか(笑)。ええとですね、Civil Warの件を和解した二人だったんですが、このタイトル開始時にはトニーが再びスティーヴと揉める事を恐れてチーム入りに消極的だった所を、スティーヴが説得してチームメンバーにしたのですが、その説得の中身の一つが「自分はチームに入らないから大丈夫」というものだったんですね。かくしてトニーはアベンジャーズチームの一員に、スティーヴはアベンジャーズ全体を率いるロジャース司令官として、またシークレットアベンジャーズのリーダーとして、一応別々のチームにいたわけです。喧嘩を避けるために少し距離を置こうとしていたはずで、意図的に同じチームにならないように(スティーヴが)していたはずなのに、何ナチュラルに同じチームになってるんですか。しかもそこらへん説明無しだし。つまりそれだけラブラブってことですかそうですか(あてられ)。とにかく前回に引き続き二人のラブっぷりにあてられるわけなんですが、特にトニーが幸せそうなのがたまらん可愛くてうれしいのです(><)。屋敷でお皿に盛ったご飯(たぶんウォンの作ったチャーハンと思われ)をスプーンでもりもり食べてたりしてさあ(><)。Civil War以来のあの不幸&ご飯食べてなさそう寝てなさそうな雰囲気とまるで違うのがもう、どんだけ今が幸せなの、やっぱりスティーヴが傍にいて仲良しだからだよねと思うと悶える悶えるvvvとりあえずチャーハンは私の中で幸せご飯ということに認定いたします。スティーヴがこれからチームどうしようって悩んでる時に、隣で助言したり、スティーヴが「私達は自分たちのチームに集中しよう(We should focus on OUR team.)」ってニューアベに居候な身で彼らがその辺にいるんだけど、そんな事を二人だけで話し合ってたりして、アベチームは他にもメンバーいるんですけど、やっぱりスティーヴとトニーが二人で引っ張ってるんだなあ、お父さんとお母さんで夫婦だよなあとかしみじみ思うのでしたv あとトニーはビジョンがAvengers Disassembled事件で破壊されて以来、こつこつ再生を試みていたらしく「言わなかったのは、期待を持たせてはいけないからと思って」ということでこっそりがんばっていたとのこと。回復したビジョンをすっごい嬉しそうにかつ見て見て!って感じに誇らしげにキャップに引き合わせるんですが、それがもう、周りの他の人よりも、キャップの喜ぶ顔を見たくてそれだけのためにやってるように見えて可愛くて悶えます(><)vvv ビジョンからしてみると、Disassembledで眠って起きたみたいなもので、長い時間ブランクがある気がしないんですが、あれからずいぶん色々あったので、トニーからその色々について説明された模様。ふと思ったんですが、Civil Warとか、キャップの死(死んでなかったけど)とか、Secret Invasionとか、ビジョンのいない間に起こった事はトニーにとって辛い事が多かったはずで、それをどんな気持ちで説明したかと思うと切なくなりますというかそのシーン見たい(鬼)。さてスティーヴはキャップに復帰したものの依然として司令官に在任中ですので、ノーマンさんの脱獄事件についてデイジー(若干14歳だけど以前からフューリーに直にスカウトされ訓練されたレベル10エージェント。地震を起こす能力を持つ。これまでもSecret Warやニューアベvol.1コレクティヴ編で重要な役を担う。ここ最近はフューリー直轄のSecret Warriorsに所属していた)に調査させていたんですが、その結果を聞く時は周りのみんなから離れた所で二人だけで話していて、その絵を見ているだけでロジャース司令官の肩にかかっている責任を感じるし、トニーはもうその座にはいない(一時期S.H.I.E.L.D.司令官だったけど)んだなあと再認識してしまいます。デイジーの報告はエージェントの間にどれだけオズボーンの信奉者つまり新生H.A.M.M.E.R.の構成員が浸透しているかを示すものとなり、「周囲の者たちは誰も信用できませんよ」ということになる。状況的に、スクラル人が浸透していて周囲は誰も信用できないと知ったSecret Invasion前のトニー(当時司令官)と似たような事がスティーヴの肩にのしかかってきたことになるなあと感慨を持ってしまうのでした。さて恒例の新チーム記者会見。トニーはスティーヴには内緒でマスコミに情報を流したらしく、スティーヴに「先に私に言ってくれたらいいのに」と言われちゃうんですが、さくっと「相談したらノーって言われるに決まってるのに、言うわけないよ?」って悪戯っぽく言い合うのがまたあてられポイントなんですが、それはそうと、先日まで無印チーム(とニューアベチームにも)に所属していたスパイディとウルには、新チームに入っているのか入っていないのかアナウンスなかったようで、スパイディが自分どっちなのって困惑してるのが気の毒でした。ちゃんと内部打ち合わせしときなよー(苦笑)。あとお披露目前にまた(NAvol.1のときみたく)トニーがお母さんぽく「にこにこしていればいいからね」って皆にアドバイスしてて可愛かったvv それにしてもいつの間にかヴィクトリアがリアゾンとして調整役してるんですが、無印チームのリアゾンはマリア・ヒルだったはず…どこいっちゃったの?? 巻末付録のクリスマス短編がまたすごく可愛くて、タイムラインはどうやらちょっと昔のアベンジャーズみたいなんですが、暖炉の所にぶら下がっているのがチームメンバーのブーツ(靴下じゃない!)だったり、ビッグスリーの3人のブーツが並んでぶら下がってるだけで微笑ましくなっちゃったり、トニー作の全自動掃除機(ルンバっぽい)兼ネズミ等退治ロボが妖精を追いかけまわした揚句、キャップの盾に破壊されちゃったりして、クリスマスの朝起きたらトニーに「キャップ何やったんだ」って言われてキャップが「何もしてないよ!でもごめん」って謝ってるの妄想して一人ウハウハしました(笑)。あと廊下に洗濯物カゴが放置してあるとか、何でトニーのアーマーが洗濯カゴに入ってるんだとか、ツッコミ所満載で可愛かったvvハルクへのプレゼントは出てくるけど、他の皆のプレゼントはなんだったのかなーv)<2012.1.5>

【RED SKULL: INCARNATE】#4(2011.11) マグ度:★★
Writer: Greg Pak / Artist: Mirko Colak
1933年9月、ニュルンベルクにてドイツ軍に入るヨハンだったが、ただヒトラーの演出に駆り出され歌や行進をさせられるだけの無為な日々にうんざりしていた。いっそSSに入りたいと通りすがりのSS隊員に志願するヨハンだったが、愚弄されるだけであった。12月になり、クリスマスの恩赦で、共産党員として逮捕されていたディーター・リーマンがダッハウの強制収容所から釈放される。収容所内で見聞きしたことを外で話せば自分も話した相手も消されると脅されて釈放されたにも関わらず、ディーターは早速同志を集めて廃刊された共産党新聞を再建しようとしていた。しかしそこへヨハンが現れ、共にヒトラーを殺そうと持ちかける。(ディーターはヨハンによってインスパイアされて共産党の闘士になったので、ヨハンなしに彼のナチ党への抵抗はなかったわけなんですが、しかしここへきて、ディーターにとってヨハンの存在って自分を危うくするものなんじゃないか…という色を帯びてくる。というのもヨハン自体が筋が通っていながら不安定な部分を持っているからなんですが。ヨハンは周囲の状況に振り回されれば振り回されるほど、振り回されずに自分でいられる場所を求めてもがいているように見えるんですが、それがさらに振り回される状況を作り出している…という悪循環。彼の不本意だけど打たれ慣れてしまっている日常→それがさらに彼の心の闇を広げやり場のない復讐心を掻きたてている…ように見えてとても危うい。でもその危うい所に危険な色香がある。今回マークス・アイゼンハート君(後のエリック=マグニートー)がちらりと姿を見せます。SSに入りたいと志願したヨハンは、SSでは命令に忠実であらねばならない、あそこのユダヤ人を殺してみろと指さされた先にいたのがマークスだったんですね。ヨハンは引き金を引く(ぎゃー)んですが、弾は入っておらず、単にSSがヨハンを愚弄しただけだったというだけで、侮辱されたヨハンは怒って彼らに殴りかかるんですが、逆に羽交い絞めにされてボコられるという。父親の店の掃除をしていたマークスははじめ気づいてなかったんですが、ボコられたヨハンがその場を一人ボロボロになりながら去っていく時に彼を見ているので、途中からヨハンの存在に気づいたんだと思います。後のマーヴル2大ヴィランであるレッドスカルとマグニートー。少年時代の二人がいかに時代に翻弄され傷つき打ちのめされてきたか。二人のシーンはものすごく印象的で、かつ対照的で。迫害されているつらい状況だけど、マークスにはこの時点でまだ家と家族があり、愛されている。今後そのすべてを失うことも読者には分かっているけれど、今この瞬間の家の明かりの温かさと、過酷な世情にも関わらず地道に家業を手伝っているマークスのまっすぐさと優しさと繊細な面持ち、それを大切にしている父ヤコブの愛情。それとは正反対に、ヨハンは冷たい路上で同胞であるドイツ人の侮辱と愚弄にさらされ、血と砂にまみれる屈辱的な日々、誰に愛されることもなく、頼る者は自分以外になく、居場所もない。二人の痛々しさが、やがて今後のマーヴル界に永い波乱をもたらすというのが感慨深い。ヨハンの傷だらけの佇まいもなんですが、マークスの儚い佇まいがもうほんとに切なくて切なくて、胸が締め付けられます(><))<2011.12.28>

【CAPTAIN AMERICA】vol.6 #4(2011.11)
Writer: Ed Brubaker / Penciler: Steve McNiven
「American Dreamers」パート4。スティーヴはブラボーと共にジミー・ジュピターの夢の世界に閉じ込められてしまった。敵の手からジュピター老人を奪還しないとスティーヴを救いだせない。フューリー、デュガン、シャロン、サムはジュピターを探し出しスティーヴを夢の世界から救出しようとするが、発見した敵は大手通信会社にのりこんでいるところだった。彼らの陰謀は、ジュピターの能力をネットワークに繋ぎ、世界中を彼の夢の世界へと放り込むことらしい。一方ジュピターの夢の中では、ブラボーとスティーヴが対決していた。(夢の世界の中で、スティーヴはブラボーが作った楽園的未来世界を体験するんですけど、テクノロジカルユートピアみたいなそこにトニーが不在なことに不審がってくれたらいいなーっていう妄想を抱きました。ブラボーは閉じ込められた不安定な夢の中で、閉じ込められた同士ハイドラ連中と協力して過ごしているうちに、その世界の操り方を覚え、その世界をユートピアに変えていたらしいのですが、ジュピターが目覚めてしまったことでいきなり現実世界に帰還。そのギャップにショックを受けてしまい、復讐心にかられて今回の事件を引き起こしているっぽい。個人的にエドさんは、スティーヴの周りの人物を描写することによってスティーヴのことを表現しているという印象があって、スティーヴ本人の描写が希薄な印象がある(まあ途中からずっと死んでたりバッキーが主役級になってたりしたこともあったし)ので、今回タイトルロールに復帰してその辺変化あるのかなと見守ってる感じなんですが、やっぱりなんとなく周りの人たちの方がキャラ味を出していて、スティーヴ本人は薄いなあという感覚を得てしまっている現在です。)<2011.12.28>

【NEW AVENGERS】vol.2 #18(2011.11)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Mike Deodato
ノーマン・オズボーンは自らが率いる新生ダークアベンジャーズを改めて結成する。(またまた無理矢理感あふるるダークアベンジャーズ新しく結成でございます(笑)。バーニー・バートン(クリントの兄ちゃん)はFear Itselfでアベンジャーズタワーの崩壊に巻き込まれて(療養中でベッドにいたので、避難できなかったものと思われ)負傷し、救助されてベルビュー病院で治療を受けていたところを、一度死を偽装させられる形でスカウト。ううーん、今後クリントが味わう葛藤のことを考えると今から心配です。あとノーマンさんが相変わらずアーマーあきらめてないとかね!(笑) あちこちツッコミ所が満載なのですが、AIM、ハイドラ、ハンドを結集し、ダークアベンジャーズまで立ち上げた新生H.A.M.M.E.R.はみるみる勢力を増しているわけで、これはアベチームにとって強敵であることは間違いないです。今後にはらはらどきどきします〜)<2011.12.26>

【JOURNEY INTO MYSTERY】#631(2011.11)
Writer: Kieron Gillen / Penciler: Whilce Portacio
Fear Itselfの後日談。ロキは事件の間の行動について釈明を迫られる。(しかし全部本当の事は言えない状況なのであって、結局ほとんどの事は隠さざるを得ないことになるんだけど、それでやっぱりロキはロキだからっていう受け止められ方になっちゃうのが気の毒だなあ。本人もそれで仕方ないと受け入れちゃってるし。ヘラはこれまでの間借り状況から解放され、ちゃんと自分のニフルヘイムに帰れたようで良かった良かった。死者達がみんなでお引越ししてるのが微笑ましい(笑)。リアはロキを補佐するようにミッドガードに残されちゃったんだけど、これからどうなるんだろう? フラクションの書いてるソーのメインタイトルの方では、新しい謎の雷神でソーと入れ替わりで現れたタナラスさんをめぐる話が進行中みたいなんだけど、こっちのタイトルはそれほど向うと絡まないのかしら?)<2011.12.26>

【MOON KNIGHT】vol.4 #7(2011.11)
Writer: Brian Michael Bendis / Artist: Alex Maleev
バックが勝手にウルトロンの頭の件をアベンジャーズに相談したことで、マークは彼ともう一度きちんと話し合う。そして改めて信頼関係を確認しあうのだった。キャップは結局マークにウルトロンの頭を託す。敵の正体が分からないという問題を打破するため、マークはバックにウルトロンの頭を持ってスナップドラゴンの元に取引に行かせ、ネファリア伯爵をおびき出すことに成功するのだが、伯爵には逃げられてしまうのだった。(せっかくネファリアの能力を封じれたのに、逃げられちゃうなんてこの先どうなっちゃうの? 読んでいて本当にマリーヴ先生の美麗アートに惚れぼれいたします。マークもいいんですが、ネファリア伯爵が可愛いーvvvvvvvv あとラストで、マヤちゃんが、マークが見えない相手に向かってしゃべってる所をばっちり録画しちゃって「ああん?」っていう表情してるところに大ウケww)<2011.12.21>

【AVENGERS ACADEMY】#21(2011.11)
Writer: Christos N. Gage / Penciler: Sean Chen
西海岸にアカデミーが移転し、新しい生徒達(殆どは“パートタイム”の生徒)も増え、自分達はもういらなくなるんじゃないだろうかという隔絶感がオリジナルメンバーの子どもたちの間に蔓延。Fear Itself事件で体験したことの心の傷や、ヴェールが去ってしまったショックや、色んな事が重なって気持ち的にギリギリ状態だった彼らは、ハンクとキャプテンアメリカとルーク・ケイジとホークアイに集められて話があると言われた時、思わずつっかかってしまう。いったん部屋に戻され頭を冷やしてから、もう一度集められた時にはケン(メトル)が口火を切った事をキャップに謝罪し、キャップも君たちの心情を察しずにいきなり話を始めようとして済まなかったと謝罪するのだった。色々と心に問題を抱えイライラしがちな子供たちにかつての自分を重ねたクリントは教師になりたいと志願。パートタイムの生徒達以外にフルタイムの転入生として子供時代からパワーパックとして活躍してきたジュリー・パワー(ライトスピード)と、故ヘクター・アラヤの妹アヴァ・アラヤ(ホワイトタイガー)を紹介され、一応受け入れるものの子どもたちは新メンバーに戸惑うのだった。だがそんなところへ突然、子どもたちをずっと側で見守り心配していたジョカスタが、何者かに破壊された状態で発見される。現場の状況から判断するに、どうやら「身内」の犯行らしいのだが…?(相変わらずぎくしゃくしているわりに、しっかり絆は固くなってる子どもたちの関係が愛しい。今回子どもたちが大人たちにつっかかって一瞬バトルっぽく手がつけられなくなっちゃったのは、元はといえばストライカーがキャップに心ないことを言われたせいで、ストライカーはヴェールの事を大事に思ってるので、疑惑の濃い男の所に出て行っちゃった事を侮辱されたくなくて庇ったんですけど、それをキャップに(ここで以前ストライカーがキャップにつっかかったことがあるって前科があったのも災いした)アベンジャーでいるよりも先に女性の事を気にかけるタイプだからそんなふうに庇うみたいな言い方されて、えっキャップ酷いって思うよりも先にケンの手が出てたと(笑)。ケンが危なくなればジェニーが逆上するしでますます手がつけられなくなったんですが、これまでのストレスが爆発しちゃったっていうのもあったと思うんですが、お互いを守り合う子どもたちの関係はいいなーと思います。今回転入生が入ってきて、ピエトロの事が大好きなファネスは何となくジュリーにピエトロを取られたような気がしてショックだし、やたらとラテン系ヒーローっていう面を前面に押し出してくるアヴァに、同じラテン系だけど別に自分が他の皆と違う人種だなんてこれまで意識してこなかったレプティルは引き気味。旧メンバーがどうやって新メンバーと馴染んでいくのかも今後楽しみ…と思っていたら早速騒動勃発。子どもたちを心配してたジョカスタが破壊されて彼女の意識も見当たらなくなってしまう。どうやらこれにはアカデミーのオリジナルメンバーの未来での時間進行が関係しているらしく、レプティルは未来の自分と身体と心をすり替えられてしまう。レプティルは以前コルヴァック事件のとき、大人の自分が気に入ってしまってしばらく戻らなかった事があったのですが、今度はその逆で、未来のどこかで大人の体に閉じ込められ、子供の体に未来のレプティルが潜入してしまった模様。いったいこれからどんな事件が起こるのか…。それに、子どもたちの様子を見ていて昔キャップにつっかかりまくってた(「この…年寄りのくせに!」とか言ってた言ってた(笑))自分を思い出しちゃったクリントが教師志望(笑)。クリントがどんな先生になるのかも今後楽しみv)<2011.12.20>

【FEAR ITSELF: CAPTAIN AMERICA】#7.1(2011.11)
Writer: Ed Brubaker / Artist: Butch Guice
サーペント事件の終わった数日後、バッキーの葬儀が行われる。その日の当日、ブルックリンの自宅で出かける準備をしていたスティーヴの元に、フューリーが訪れ、バッキーは実は生きており、あの遺体はLMD(ライフ・モデル・ディコイ)だと明かす。真相を伏せられていた事でスティーヴは激怒するが、そこへバッキー本人が姿を見せスティーヴを宥める。あの日、バッキーは確かに瀕死だったが、かすかな生命反応があった。フューリーは彼を自分の息のかかった施設へと運びこみ、自らの長寿命を支えてきたインフィニティ・フォーミュラの最後の1瓶を使って、バッキーを蘇生させようとしたのだった。ナターシャはこれを機にバッキーの死を偽装したいと申し出、この機にスティーヴをキャプテンアメリカに戻したいと思っていたフューリーもそれを承諾し、LMDを用意したのだった。しかし意識の戻ったバッキーは、以前長年自分が死んだと思って苦しんできたスティーヴに対し、また同じ思いを抱かせる訳にはいかないと、真相を明かすことを希望したのだった。バッキーはスティーヴに対し、ウィンターソルジャー時代でのことで、まだ残っている事件がある、それをやり遂げる為にも今は影に生きる身でいたいと言うのだった。バッキーに説得され、スティーヴはアーリントンでの葬儀を挙行。バッキーは他のヒーロー達には誰にも知られぬまま、ナターシャと共に旅立っていくのだった。(やっぱりね〜〜な展開でした。ぶん殴られる羽目になったフューリーが半分は当然なんですけど、半分はフラクションの代わりに殴られているようなものなのでちょっとは気の毒(笑)。Secret Warといい、フューリーはスティーヴのサンドバッグかいな(とほほ)。フューリー的にも殴られる事は予想ついてたみたいですが、それにしてもスティーヴがこんな風にむちゃくちゃ手を挙げるっていうのはやっぱりフューリーだからなんだろうな。敵は除いて味方に対してこんな風に乱暴するのあんまり見たことない。トニーにだって頭にきても手はあげないし(Civil Warの時はアーマー着てる時にしか乱暴してないし)。まあさすがにドッキリやらかすにしてもあんまりにあんまりな騙し方だったし、スティーヴは結局騙されてキャップに戻っちゃってもう後の祭りってこともあって、ほんとに怒るのは当然ですね! ナターシャがいちおう、言いだしたのは自分だってフォローするんですけど、「どうしてこんなことを」って問われた時に「最初はその方があなたが戦に勝つことに集中できるからって思ったけど、本当の所ジェイムズが蘇生するか自信が無かった。うまくいかなかったとしたら、あなたに合わす顔が無いと思ったの」とかそんな理由もちょっと意味不明だったりするんですが…。まあでももうスティーヴはキャップコス着ちゃって後戻りできなくなっちゃったし(かわいそうに)、バッキーはこれで密かに兼ねてからの積み残しの宿題を追えることになったわけなんですが、でも、いくら「スポットライトを浴びるのは得意じゃない」って言っても、スティーヴの言う通り、影の身に甘んじるなんてやっぱり「これで自分の人生を取り戻せる」ってことにはなってないと思うし、バッキーは「とりあえず今はそのほうがいい。今は」って言うんですけど、ううーーん、まあ表舞台に出すぎて陰謀に巻き込まれて人生めちゃめちゃにされるよりは、いったんほとぼりさめるまで死んだ事にしておいた方がっていうのは分かるんですけど〜〜、スティーヴに(キャップに戻った件で)まんまと嵌められた感があるのと、バッキーの「死亡」展開自体がそのために体よく利用された感があるので、非常〜〜〜〜〜〜〜〜〜にもやもやっとします。とりあえず今回のポイントとしては、ラストで、葬儀のあとにアベンジャーズマンションで送別会的なパーティが開かれるんですが、クリントがフューリーのボロっちい様子に「いったい誰にそんなボコられたんだ」とか、「弔辞読んでる間、スティーヴちょっと笑ってたけど気づいたの俺だけかな」とか、きわどいツッコミ連発で笑う笑うwww だめじゃんスティーヴ、弔辞言ってる間に笑っちゃ!ばればれだよ!!(笑)  ナターシャとフューリーがバッキーのLMD用意した後、まっ先にそこに帰ってきたのがトニーだったんですが、アーマーの解析能力で見抜けなかったのかってツッコミ入れちゃうんですけど、このときトニーもパリで地獄を見て(その辺はIIMのFIタイイン誌に)気が動転していたときだったのでしょうがないのか…。スティーヴが「暗殺」された後、バッキーにキャップになるように持ちかけたのはトニーだったわけじゃないですか。二人の間には細いけれども繋がりがあったので(その細さを愛しく感じているわけなんですが)、今回のことでトニーがどう感じてるのかとか、ちょっとはトニーの気持ちも引き出してほしいなあと思うんですけど、そういえばもうトニーにはその時の記憶はないのであった…。くすん。)<2011.12.20>

【FF】#11(2011.11)
Writer: Jonathan Hickman / Artist: Barry Kitson
ロナン達クリー人はアティランに攻め入り、捕虜になっていた2人のリードを奪う。そしてハンマーの中に遙かに永い年月保存してきたスプリーマーの種を使い、リード2人を取り込ませてスプリーマーを復活させるのだった。アニヒラスを崇めるネガティヴゾーン・カルトはこの世にネガティヴゾーンを解放するべく着々と準備を進めていた。リードはベンが連れてきたアベンジャーズを始めとするヒーロー達に事情を説明。もう一度アティランに向かおうとするが…。(なんとリード・カウンシルのうちの2人がスプリーマーになっちゃったよ。アンチプリーストの一団も着々ネガティヴゾーンをこの世に解き放つ準備をしてるし、あっちもこっちも大ごとそうで、今後どうなっちゃうのかはらはら。ベンが戻ってきてくれた事でのスーやジェン達のやりとりが可愛いv スティーヴは今回キャップのコスなのですが、皆を仕切ってる時はやっぱりあの司令官コスがいいなーというのがどうやら私の私的な好みっぽい(笑)。)<2011.12.19>

【JOURNEY INTO MYSTERY】#630(2011.11)
Writer: Kieron Gillen / Artist: Richard Elson
「Fear Itself」タイイン。ヴォルスタッグは一連のサーペント騒動の間何をしていたのか?――実は彼はロキに説得され、デストロイヤーに精神を移して共にダークアスガードの戦いへと赴いていたのであった。だが戻ってきたヴォルスタッグはホグンとファンドラルには「オーディンの秘密のミッションに出ていた」と言い、子供たちには「ソーと共に大いに戦った」と語る。しかし彼の妻は嘘を見抜いていた。(可愛くてちょっと切ない話。以前の号でロキが説得していたのはヴォルスタッグだったんですね〜。ダークアスガードでの戦いの間、なんであんなにデストロイヤーが可愛いのかと思ったら、中身はヴォルスタッグだったんですねv(笑) デストロイヤーの中に入ってる間、外身はヘイムダールに見つからんように世界樹の所に隠してたっぽい(笑)。終わったので外身を引っ張り出して元に戻って、デストロイヤーは返却したんですが、ヘイムダールが朝起きたらすぐ外にデストロイヤーが戻してあって「あー!」みたいなとこ可笑しかったvvその上真っ裸でサービスも満点(笑)v ヴォルスタッグが子どもたちに語る物語が可愛いんですが、奥さんにはホラだって見抜かれてるところもかわいいv)<2011.12.19>